アーカイブ/キャラクター/トパーズ&カブ

Last-modified: 2024-02-24 (土) 19:33:15

スターピースカンパニー「戦略投資部」の高級幹部であるトパーズは、特殊債務ピケ部隊を率いている。
若くして「十の石心」の一員となった彼女は、「徴収の黄玉」という基石を所持している。
相棒の次元プーマン「カブ」は富の在処を鋭く感知できるだけでなく、警備、債権回収、保険数理などの仕事も容易にこなせる。
現在、彼女たちは銀河を巡りながら、カンパニーの事業拡大に影響を及ぼす様々な債権トラブルを調査している。

  • ストーリー詳細1

「ダイスター、この履歴書を見たか?」

「どの履歴書でしょう…あっ、彼女のですか――市場調査チームで研修を終えたばかりですが、かなり話題になったみたいですね――あっ、もちろんいい意味で、ですけど」

「もう研修が終わったのか?ふむ……」

「何か問題でも?ドビスキーさん」

「いや、ただ少し気になっただけだ。彼女の入社年齢は部署の最低年齢を下回っているからな…それに、この娘のキャリアには目を見張るものがある。どれどれ…ほぉ、彼女が結んだのは『終身契約』なのか?まさか、こんな落ちぶれた星でこれほどの逸材を拾えるとは……」

「業務担当者に確認しましたが、履歴書に書かれている情報はすべて事実です。しかも、彼女は当時の入社試験の結果すら記入していません。聞くところによると——保険数理、ミクロ経済、マクロ経済、星間金融、経営学など、すべての学科試験で高得点を叩き出して、体力テストも満点に近かったとか。彼女が唯一合格しなかった科目は……」

「む、それはなんだ?」

「…ビジネスマナーです。なんでもテストをサボったらしくて…その時、彼女は『私が最も嫌いなものは形式主義』と言ったそうですよ」


  • ストーリー詳細2

「おい、少しいいか……」

「はい?どうかしました?ドビスキーさん」

「…オフィスへのペットの持ち込みが禁止されていることは知っているな?」

「当然じゃないですか!従業員マニュアル第86小節第144条——いかなる形式の有機体ペットであろうとスターピースカンパニーのオフィスに持ち込むことを固く禁じる」

「…本当によく覚えているじゃないか。それなら説明してくれないか——」

「——でも、この規則は根拠に欠けるので、守る必要はないかと。正直に言いますが——この可愛い子たちがここにいてくれると、私の作業効率が27%もアップするんです!」

「…君の口から出た数字を疑うつもりはない。だが……」

「見てください!この子——おいで——カブっていうんですけど…あ、普通の次元プーマンと一緒にしないでくださいね。この子は『お金の匂い』にすごく敏感なんです!今ではどこへ出張に行くにしても、絶対この子を連れていくんですよ。まさに私の幸運の星~」

「オフィスでこんな生き物を目にすることになるとは、まったく…コホン。まあいい、見なかったことにしておこう。ただ今度総監が視察に来る時は——う、うわっ!!なんだ!?や、やめろ、噛むんじゃない!は、早くそいつを連れていけ——」


  • ストーリー詳細3

報告者:フランシスコ・ドビスキー
報告先:「ジェイド」
報告内容:チームリーダーによる業務報告

「ジェイド」様

これは私がシステムを通じてあなたに送る最後の業務報告になるでしょう。時が経つのは早いもので、気がつけば戦略投資部で半琥珀紀を過ごし、多くの難しい仕事を経て、現在の地位に就きました。大きな成功を収めたわけではありませんが、少なくとも私の家族が数世代にわたって裕福に暮らせるだけの財産を築くことができました。もう望むものは何もありません。この場を借りて、これまでの第166市場チームに対する「ジェイド」様の多大なるご支援にお礼を申し上げます。

本題に戻りますが、今回の業務報告では、第166市場チームの直近の業務内容や実績について詳しく述べることはいたしません。この内容につきましては、当チームの月報にすべて記載しておりますので、そちらをご覧ください。今回の報告書の唯一の目的は、私のチームにいる社員████・███████を推薦することにあります。

████・███████の業績や勤務実績については、ある程度お聞きになったことがあるかと思います。システムに彼女の業務報告ファイル、彼女に対するチーム内の複数の社員の総合評価ファイルを添付いたしますので、どうぞご参照ください。████はまだ若いですが、すでに並々ならぬ業務遂行能力、経営者的思考、そして強い意志力を見せています。彼女が第166市場チームのチームリーダーの職務を引き継げば、当チームの営業収益およびプロジェクト成功率は一段と高まるに違いありません。そう信じるに足る理由があります。████が見せている潜在能力から考えるに、彼女のキャリアがこの程度で終わることは絶対にありえません。彼女は将来、より大きな舞台で大いに活躍することでしょう。最後に、私が第一線から引退した後、どうか████・███████のことをよろしくお願い申し上げます——戦略投資部が一貫して主張しているように、人材は最も重要な投資です。私は彼女がすでにあなたの視野に入っていると信じております。

戦略投資部第166市場チーム
フランシスコ・ドビスキー


  • ストーリー詳細4

「ダイスター……」

「どうしました?ドビスキーさん」

「もしよければ…先に食べたらどうだ?恐らく誰も来ないだろう」

「大丈夫です、まだお腹は空いていませんから。それに、これはあなたの歓送会じゃないですか。もう少し待ちましょう」

「ふふ…あの連中の性格を一番よく知っているのは私だ。どいつもこいつも、毎日仕事と金儲けのことしか考えていない…私のような老いぼれ上司のことなど、とっくに忘れているだろう」

「…残念です、ドビスキーさん。少なくとも、エレーナだけはと思っていたのに……」

「——おっと、その名前で呼ぶのはやめるんだ。今は『トパーズ』だ。彼女が本当に彼らの一員になるとはな……」

「感服するほかないだろう、ダイスター。私のような頑固者は、何度生まれ変わろうとあの地位に就くことはできない。もはや彼女は別世界の人間なのだ。こんな小さな集まりに参加する暇などあるわけがない……」

「謙遜しすぎですって…私が思うに…あ、誰かがドアをノックしたようですね——待っていてください、私が見てきますから」

「…誰だった?ダイスター。この老眼では目の前に立たれてもよく見えなくてな……」

「すみません、参加者ではなくて…ただ手紙を届けに来た人がいました」

「ほう…そうか。メッセージを送れば済むことだというのに…そんなに格式張るとは、一体誰からの手紙だ?」

「封筒には差出人が書かれていませんね。待ってください、今読み上げます——」

「親愛なるドビスキーさんへ。これまでのご恩とご指導に感謝いたします。あなたに指導していただかなければ、きっと今の私はいなかったでしょう。大変申し訳ないのですが、私は今タイキヤンに出張に来ているため、退職歓送会には出席できません。ただ、このプロジェクトが終わった暁には、必ず時間を作って伺います。それと、たしかドビスキーさんはモーターボールが趣味の1つでしたよね?タイキヤンからお土産として持って帰りますね!いつまでもあなたに忠実なエレーナより」

「……」

「ドビスキー…さん?泣いて…いるんですか?」