収録拡張 | カード名 | カード種別 | 効果 |
Menagerie | Way of the Turtle | Way | Set this aside. If you did, play it at the start of your next turn. |
移動動物園 | ウミガメの習性 | 習性 | これを脇に置く。そうした場合、あなたの次のターンの開始時にこのカードを使用する。 |
概要
アクションカードを脇に置いて次ターンに使用する習性。
カードを保留するという点では停泊所や保存に少し似ているが、脇に置く時にはアクション権を消費してしまうのが難点。つまりターミナル被りを根本的には解消できない。
脇に置いたカードを次ターンに使用する際に再度習性の適用を宣言できるため、ひたすら繰り越して任意のタイミングで重ね掛けする動きが可能。
効果自体はカエルの習性とほぼ同じだが、異なるのはこちらに+アクションがない代わりに次ターン発動時にアクション権を消費しないこと。つまりアクション権を節約できるタイミングが異なるため、似ているようで使い勝手はかなり異なる。
利用法
- 次のターンの開始時に再びウミガメの習性を選択することで効果を無限に先延ばしできる。
- 先延ばしによって疑似的にデッキから取り除くことができ、実質的な圧縮が可能と言える。不要なアクションカードなら狙い目。
- 次ターンではあるが、ターンの開始時にアクション消費なしで打てるので、追跡者や司祭や貸し馬屋などの「ターンの開始直後に打ちたいターミナルカード」と組み合わせるのも良いだろう。
- 悲劇のヒーローに至っては、次ターンの開始時に打つ都合上「手札8枚以上」が簡単に成立する。
- 他にも、有効なタイミングが限られるカードの使用タイミングを計ることができる。
- 引き切りデッキや購入が増えない場などで、「これ以上アクションを使用してドローやコインを増やしても無駄」となる場合は、ウミガメの習性で次ターンにアクションを回せば、次ターンの安定を図れる。
- 購入フェイズにプレイできるアクションカードを、次ターン開始時に回してより効果的に使用する。
詳細なルール
- 次のターンの開始時に脇に置いたカードを使用する時、アクション権は消費しない。
- この効果で次のターンの開始時にカードを使用した際、再びウミガメの習性を使用してもよい。
- 前述したようにこの時はアクション権を消費しないため、好きな枚数のカードの使用を好きなターン数だけ先延ばしにすることが出来る。
- 玉座の間系のカードで複数回使用したときにウミガメの習性を使用した場合、持続カードのように玉座の間系カードを場に残すことはしない。
- 他にターンの開始時に行う処理がある場合は、ターンプレイヤーが自由に処理順を選べる。
そのため、ウミガメの習性で複数のアクションを脇に置いていた場合、どのアクションから使用するかは自由に選択できる。
- アタックカードを使用された際に誘発するリアクションカード(堀、秘密の部屋、馬商人、物乞い、隊商の護衛、外交官、番犬、盾)でリアクションするのは、習性を選択する前である。
よって、プレイヤーAが魔女の集会を使用⇒プレイヤーBが堀でリアクション⇒プレイヤーAは魔女の集会に対してウミガメの習性を選択…という動きを行い、防がれたアタックを次ターンに先送りすることもできる。
- アクションカードAが「場に出ている限り」の効果を持っていたが、ウミガメの習性の効果で場から移動した場合は、その時点で効果を失う。
- 英語版移動動物園(拡張)改版に伴う2025年2月エラッタにより、【「カードを再使用する効果」を持つカード】により持続カードが再使用されたが、【「カードを再使用する効果」を持つカード】がターン終了時に場にない、という場合は、『【「カードを再使用する効果」を持つカード】により再使用された分の【持続効果】はターン終了時にすべて失われる』というルールとなった。
ウミガメの習性はカードを場から移動させる効果を持つので、以下のような動きになる(詳細は持続のページの小見出しも参照のこと)。
【例】プレイヤーAの10ターン目に、玉座の間で宮廷を使用し、宮廷で停泊所を使用したが、宮廷がターン中に場から移動した場合
- 玉座の間の効果で、宮廷の1回目の使用が発生するので、通常通り使用する。
- 宮廷の効果で、停泊所の1回目の使用が発生するので、通常通り使用する。(停泊所の効果で「+1ドロー+1アクション、手札を1枚脇に置き、次ターンの開始時手札に加える」を得る。)
- 宮廷の効果で、停泊所の2回目の使用(=再使用)が発生するので、通常通り使用する。(停泊所の効果で「+1ドロー+1アクション、手札を1枚脇に置き、次ターンの開始時手札に加える」を得る。)
- 宮廷の効果で、停泊所の3回目の使用(=再使用)が発生するので、通常通り使用する。(停泊所の効果で「+1ドロー+1アクション、手札を1枚脇に置き、次ターンの開始時手札に加える」を得る。)
- 玉座の間の効果で、宮廷の2回目の使用(=再使用)が発生するが、この時ウミガメの習性を選択する。(ウミガメの習性の効果で「宮廷を脇に置き、次ターンの開始時使用する。」を得るので、宮廷が場から移動する。)
- プレイヤーAの10ターン目を進行する。(一応、この間はi~iii.で得た効果は発揮し続けているが、この例の場合は意味がない。)
- プレイヤーAの10ターン目のターン終了時を迎える。宮廷が場に無いので【宮廷による持続カードの再使用】にあたるii.とiii.で得た効果はすべて失われる。
- プレイヤーAの11ターン目の開始時が来るが、まずi.で得た効果は発揮されているので、「(i.で発揮した)次ターンの開始時(脇に置いたカードを)手札に加える」は得られる。
しかし、ii.とiii.で得た効果は発揮されていないので、プレイヤーAが「(ii.で一度発揮した)次ターンの開始時(脇に置いたカードを)手札に加える」と「(iii.で一度発揮した)次ターンの開始時(脇に置いたカードを)手札に加える」は得られない。
※結果として、2枚のカードが脇に置かれ続けるが、これは「プレイヤーAのカード」であり続ける。(例えば、得点計算時に「プレイヤーAのカード」を数える場合に、この脇に置かれ続けるカードもカウントする。)
コメント
- 鍛冶屋をウミガメの習性で脇に置きました。王笏で鍛冶屋を選択できますか? -- 2020-05-23 (土) 21:33:59
- できません。「脇」に置いたカードは「場」に残っていません。 -- 2020-05-23 (土) 21:46:32
- 玉座の間系のカードで複数回ウミガメの習性を選択した場合、次ターンには習性を選択した回数分そのカードを使えるということでしょうか? -- 2021-04-20 (火) 12:37:31
- いいえ。一回目にウミガメの習性を選択した時点でそのカードはプレイエリアから脇に移動しているので、二回目以降にウミガメの習性を選択しても「脇に置く」ことに失敗し、「そうした場合」以下の次のターンに使用する効果を発揮できません。 -- 2021-04-21 (水) 00:53:36
- なるほど。「そうした場合」があるのをわすれていました。 -- 2021-04-21 (水) 08:49:01
- +1カードトークン等が置かれたカードでウミガメの習性を使えば、次のターンもトークンの効果を受けられますか? -- 2021-06-09 (水) 07:38:39
- 受けられます。ウミガメの習性で前のターンから持ち越しているアクションカードは、次のターンの開始時に「使用する」ので、プレイヤートークンの効果も誘発します。 -- 2021-06-09 (水) 15:53:26
- ありがとうございます。永久に先送りし続ければプロジェクトのように毎ターン効果が得られるということですね。 -- 2021-06-10 (木) 17:53:38
- 玉座の間系のカードによって馬などのプレイエリアを離れるカードを使ってさらにウミガメの習性を選択する場合、 -- 2022-03-19 (土) 22:43:41
- 一度目:馬、二度目:ウミガメとすると二度目のウミガメの効果は得られない(脇に置けない)。一度目:ウミガメ、二度目:馬とすると一度目のウミガメの効果は得られる(脇に置ける)。という解釈であっていますか? -- 2022-03-19 (土) 22:44:23
- あってますよ。 -- 2022-03-21 (月) 00:34:25
- 上の質問に関連して、「玉座の間で鍛冶屋を使用、1度目ウミガメ、2度目馬」とし、次のターンにウミガメの効果で使用した鍛冶屋にウミガメを適用した場合どうなりますか? -- 2023-06-04 (日) 18:09:35
- 質問意図を図りかねますが、ただウミガメで脇にある鍛冶屋が使用された以上のことは何もありません。再度ウミガメを適用したならまた脇に置くだけです。前にも後にも経緯は関係しません。 -- 2023-06-04 (日) 19:35:00
- オンラインで試してきました。ウミガメした時点で場からいなくなってしまうので、馬ろうにも移動済だから出来ないようですね。 -- 2023-06-04 (日) 19:52:27
- あ、なんか色々勘違いしていました。てっきり「脇から山に戻ったが、一度脇には置いたのでそうした場合以降の効果が発揮される」のかと思っていましたが、もしそうだとしても次のターンには脇にあると期待されているので使用出来ないし、そもそも山に戻す時にも場にあると期待されているので山に戻らないですね。お騒がせしました。 -- 2023-06-04 (日) 20:22:22
- 例外(他に捨て札置き場から使用できるカードが居るサプライなど)を除いて、アクションの効果を得られる機会が減ってしまうデメリットが生じるのは「1回先延ばしにする度」ではなくリシャッフルが起きたときではありませんか? -- 2025-01-06 (月) 00:46:33
- 停泊所(持続アクション:1ドロ1アク、1枚脇に置いて次ターン手札に)と外交官(2ドロー、引いて5枚以下なら2アク)をウミガメの習性でうまく引き合わせられるか考えていたけど、ウミガメが5枚の手札外から使用できることも相まって無理そう。反面、狸と外交官は良かった。余ったアクションで狸を脇に置いて、外交官引いたターンに使い、外交官で増えたアクションで他の狸をウミガメしておく。影の「いつでも使える」というメリットがウミガメと被って薄れているようで、「いつでもウミガメ待機状態にできる」という形で活きていると思う。 -- 2025-01-08 (水) 10:03:12
- なるほど、アクション権が余ったらいつでも影をウミガメ待機できるのは色々と応用が効きそうですね。+1アクショントークンを小路に載せて毎ターン村確保とか? -- 2025-01-08 (水) 15:53:36