概要
使用時効果は+2ドローするだけのアクションカードだが、カード獲得時に手札から使用することができるリアクション効果を持つ。
リアクション効果は当然アクション権を消費しないため、トリガーとなる獲得カードさえあれば実質的に研究所相当の能力となる。
利用法
- 工房などのカード獲得効果と組み合わせたいカードである。
- がらくたと組み合わせれば、アクションを残したまま+2ドローが得られるので無駄になりにくい。
- 馬丁で勝利点カードの獲得に対してリアクションすると、+3ドロー+1アクションとなる。屋敷を活用できる場(羊飼いや相続など)や、庭園をはじめ4コストの特殊勝利点がある場では特に有効な手となる。
- 大学との相性が特に良好で、ドローとアクションを互いに補いながらデッキ強化ができる。
- 一部の習性が利用可能なら、サプライに村系がなくてもコンボを組めることがある。雄牛の習性はもちろん、豚の習性、ラバの習性、カエルの習性などでもアクション数を増やせる可能性がある。
- 魔女などによる呪い撒きに対してはリアクションできるが、呪いを防ぐことはできないので、牧羊犬だけで完全な魔女対策とはならないので注意。
- 特価品や大使館が使われるゲームであれば、馬撒きや銀貨撒きにリアクションしていれば良いので牧羊犬の価値が高くなる。
- 襲撃者や予言者は、使用する側、アタックを受ける側のどちらでもリアクション可能。相手に撒く呪いや廃墟が切れた後でも活用しやすい。
- 「カードを購入する」行為も「獲得」に該当するため、リアクションは可能。ただし、通常は引いたカードを有効利用し辛い。
- 購入フェイズで購入を行っているため、アクションカードはもちろん、財宝カードを引いてきたところで使用するタイミングを過ぎており金量の足しにならない。
- 引き切り状態なら最後の購入に牧羊犬でリアクションすれば、リシャッフルが起きるため購入したカードのほとんどを次のターンに積み込める。ただし牧羊犬で引いた2枚は積み込めないので、3購入以上は欲しい。
- 一部の習性が利用可能なら、購入による獲得でのリアクションでも有用な効果を得られる。チョウの習性、ヤギの習性、サルの習性、ウミガメの習性など。
- ヴィラがサプライにあれば有効利用できる。また、純粋に村とドローカードの関係なので、その後の相性も悪くない。
- 騎兵隊購入時にもリアクションできるが、これだけではアクションが増えない関係上「まずアクションフェイズを飛ばして4金で騎兵隊購入+牧羊犬リアクションで4ドロー」という動きになりがち。
加えて、デッキにターミナルカードが増えるだけなので、他にアクション補填手段確保が無いととうまくいかないだろう。
- リアクションによって牧羊犬をプレイ時に御料車を使用することでドロー枚数を増やせる。
- このとき、御料車によってプレイした牧羊犬の解決後に手札にある牧羊犬のリアクションをさらに続けることができるため、単独よりもドロー連鎖を成功させやすい。
詳細なルール
- 「あなたがカードを獲得したとき」の獲得の方法は問わない。
- 購入によるカードの獲得でも、工房によるカード獲得でも、他のプレイヤーの魔女の効果による呪い獲得でもリアクションすることができる。
- 次に挙げるカードの入手手段は「獲得」ではないため、リアクションできない。
- 仮面舞踏会の効果によるカードの受け取り
- 交換による入手
- 追放によるサプライから追放マットへの移動
- 持続する効果を持たないため、使用して場に出た次のクリーンアップフェイズで捨て札になる。
- 相手のターンにリアクションした場合、そのターンのクリーンアップフェイズに捨て札になる。持続カードである隊商の護衛などと異なるので注意。
- 購入フェイズで牧羊犬を使用して新たに財宝カードを引いても、すでにカードを何か買っている場合は財宝カードを追加で使用することはできない。
- 職人・変容・カブラー・願い・彫刻家・鷹匠・交換で牧羊犬を手札に獲得したとき、その獲得したばかりの牧羊犬を自身の獲得に対してリアクションし、使用することができる。
- 獲得した牧羊犬をそりのリアクションで手札に移動させたときも、その獲得、移動したばかりの牧羊犬を自身の獲得に対してリアクションし、使用することができる。
- 牧羊犬のリアクション効果は【カードを獲得した際に誘発する効果】である。他に【カードを獲得した際に誘発する効果】があれば同時に誘発し、その処理順は自由に選択できる*1。
- ただし、牧羊犬による2ドローで捨て札置き場に獲得したカード自体がリシャッフルによりデッキに移動してしまう場合があるので注意。
- 例えば、召喚での[カードA]獲得に対して牧羊犬でリアクションすることはできるが、牧羊犬の使用時効果で2ドローした結果、この[カードA]がリシャッフルによりデッキに移動してしまった場合、召喚の効果で[カードA]を脇に移動することができなくなる。
- なお、このタイミングは、「カードが獲得先に置かれた後」であることにも注意。
- 例えば、遊牧民の野営地の獲得に対して牧羊犬でリアクションする場合、必ず①遊牧民の野営地をデッキトップに置く⇒②牧羊犬でリアクションする⇒③牧羊犬の使用時効果で2ドロー(1枚は必ず遊牧民の野営地)という処理順になる。
- カード獲得に対し牧羊犬でリアクションし、ドローしたカードの中に【カードを獲得した際に誘発する効果】を持つカードがあれば、その処理を行うこともできる。
- 例えば、銅貨の獲得に対して牧羊犬でリアクションし、ドローしたカードに望楼や交易人があった場合、牧羊犬の処理の後でリアクションすることができる。
- 一方、他プレイヤーの魔女のアタックによりプレイヤーAが呪いを獲得⇒プレイヤーAが牧羊犬でリアクションという動きはできるが、この処理でドローしたカードに堀などの【他プレイヤーのアタックの使用に誘発する効果】を持つリアクションカードがあっても、このカードでのリアクションタイミングを過ぎているため、リアクションできない。
コメント
- 詳細なルールの最後の白ポチに書いてあることだけど、ドローしたカードがドロー行為のトリガーになった獲得にリアクションできるの強いずるい強い。オフラインでカードで遊ぶときに間違えそう。獲得したカードによっては、牧羊犬だけじゃなくて、牧羊犬で引いた鷹匠も山札から引いてそのまま使えるの強い。 --