ハツカネズミの習性

Last-modified: 2024-03-19 (火) 07:46:14
収録拡張種別効果
MenagerieWayPlay the set-aside card, leaving it there.
--------------------
Setup: Set aside an unused Action costing 2 or 3.
移動動物園習性脇に置いてあるカードを使用し、そのカードはそこに残す。
--------------------
準備:コスト2か3の王国カードで使用していないアクションカード1枚を脇に置く。

概要

脇に置かれた特定のカードを代わりに使えるようになる習性
準備された2~3コストカードがキャントリップである場合、手札にターミナルアクションが被っても事故を軽減できるようになる。

利用法

  • 準備で脇に置かれるのは2コストから3コストのカードなので、基本的には控えめな性能になりやすいが、置かれたカードによっては派手な展開になることもある。
    • 実験が脇に置かれている場合はサプライに戻る処理が不発になるため、全てのアクションカードを研究所として使えることになる。
    • さらに危険なカードとして陣地がある。金貨*1を公開しなくてもサプライに戻されることはなく、なんと全てのアクションカードが失われし都市の効果を選択できるという異常事態が発生する。
    • 停泊所など持続カードが脇に置かれる場合は場を離れないアクションカードを次のターンまで出しっぱなしにできるため、通常とは異なるタイミングで仕切り線以下の効果を使用できる*2

詳細なルール

  • ハツカネズミの習性を用いるゲームは、このゲームで使用しないコスト2~3のアクションを脇に置く。
    特に指定がない場合は、コスト2~3のアクションカードのランダマイザーを使用するなどしてランダムに選ぶことになる。
    • コストにポーション負債を含むカード、廃墟、サプライに置かない山札のカードは、ハツカネズミの習性で準備するアクションとはならない。
    • 分割された山札のカードのコストはそれぞれのカードのコストが参照される。
    • 特別な準備が必要なカードが脇に置かれた場合、それも準備する。
      • 交易路の場合、サプライの勝利点カードの山札の上にトークンを置く。
      • 隠遁者または浮浪児の場合、それに対応するカード(狂人傭兵)も用意する。ただし、実際はこれらのカードを獲得することはできない(後述)。
      • トラベラーカードの場合、その出世先のカードも用意する。ただし、実際にはこれらのカードを交換することはできない(後述)。
      • 幸運カードまたは不運カードの場合、カードに応じて祝福または呪詛の山札を用意する。脇に置かれたカードがドルイドである場合、祝福の山札から3枚表向きにして置いておく。
      • ピクシーなどの家宝を用いるカードである場合、初期デッキの銅貨を家宝と置きかえる。
      • 連携カードの場合、プレイヤー全員が1好意を持ってゲームを開始する&同盟を準備する*3
      • 闇市場の場合、闇市場デッキを用意する。
  • ハツカネズミの習性を選択したとき、このカードによる準備の際に脇に置いたカードを使用する。別のカードの効果で脇に置いたものを使用できるわけではない。
  • 「脇に置いてあるカードを使用し、そのカードはそこに残す」とは、「使用したカードは場に出ない」「使用したカードの『自身を移動させる効果』は処理に失敗する」という意味である。
    • 抑留をハツカネズミの習性の効果で使用した場合、廃棄に失敗するため、抑留トークンを置く効果は得られない。
    • 一方で劇団をハツカネズミの習性の効果で使用した場合、「自身を廃棄する」には失敗するが、「+4 村人」は(自身の廃棄が条件となっていないため)効果を得られる。
    • 陣地をハツカネズミの習性の効果で使用した場合、「+2カードを引く、+2アクション」は得られ、「金貨や鹵獲品を公開しなかった場合に脇に置く」という処理に失敗し、自身をサプライの山札に戻すこともなくなる。
    • 浮浪児をハツカネズミの習性の効果で使用した場合、「+1カードを引く、+1アクション」の効果は発生するが、場に出ないので「他のアタックカードを使用したとき、このカードを廃棄してもよい。そうした場合、傭兵の山札から傭兵1枚を獲得する」の効果は発揮されない。
    • 隠遁者orトラベラーカードをハツカネズミの習性の効果で使用しても、「(交換処理のために)由来する山札に戻すorあなたの場から捨て札にする」の条件を満たせないので、狂人or出世先のカードに交換することはできない。
  • ハツカネズミの習性で脇に置かれた持続カードを使用した場合、使用した持続カードが本来場に残る状況においては、ハツカネズミの習性を使用したカードも場に残る。
    • ハツカネズミの習性で停泊所を使用し、その効果によって手札を脇に置いた場合、本来の停泊所の挙動として場に残る状態となるため、ハツカネズミの習性を使ったアクションカードも場に残る。
    • 一方で、山札と手札に何もない状態で停泊所を使用し、手札を脇に置けなかった場合、本来の停泊所の挙動として場に残らないため、ハツカネズミの習性を使ったアクションカードも通常通りクリーンアップフェイズには捨て札に置かれる。
  • ハツカネズミの習性の効果で脇に置いたアクションを使用する行為は、「アクションの使用」である。
    • 例えば、①鍛冶屋を使用→②ハツカネズミの習性を選択→③ハツカネズミの習性の効果で脇に置いた家臣を使用→④家臣の効果で共謀者を使用(習性を選択しない)、と処理すると、④の際の共謀者は3回目のアクションの使用となるため、追加効果が発生する。

余談

「コスト2または3の追加カードの準備」と言うと、魔女娘を彷彿とさせるが、実は魔女娘はカードイラスト内で肩に鼠を乗せているので、意識してデザインされたのかもしれない。

コメント

  • アクションカードAを使用し、持続カードをハツカネズミの習性の効果で使用した場合、アクションカードAはハツカネズミの習性で使用した持続カードの効果が終了するまで、場に残りますか? -- 2020-04-21 (火) 11:27:00
  • 残ります。 -- 2020-04-21 (火) 16:31:54
  • 「分割された山札のコストはランダマイザーを参照し」ではなく、カードのコストを参照するのではないでしょうか。 -- 2021-11-22 (月) 10:18:32
  • 初版の街道は色々と悪用できる代表例だったので、このページに限らずエラッタに対応していない記述が大量に残ってそうですね。 -- 2023-01-17 (火) 17:21:44
  • 記述を差し替えました。多くの仕切り線以下の効果がエラッタで間引かれた関係で街道ほど汎用的な問題は現実的には見かけないと思いますので、注釈内に収めています。 -- 2023-01-17 (火) 19:03:31
  • そういえば命令っぽい処理なのに「コスト2か3の命令でない王国カード」とは書いてないですね。多分現状コスト2か3の命令カードが無いからなんだろうけど今後追加されたらエラッタが入るのかな。 -- 2023-01-26 (木) 23:42:58
  • 申し訳ないのですが、ハツカネズミの習性で陣地を選択し、闇市場デッキに鹵獲品を入れることはできるのでしょうか?分かる方は記載をお願いします。 -- 2023-02-16 (木) 20:00:17
  • この疑問の裁定が出たら、用語集や共通ルールに「ゲームに使用していないカード」の項目欲しいですね。 -- 2023-02-17 (金) 01:14:30
  • 待望?のコスト3以下半永久持続カードが誕生しました。浮浪児で現場監督を連続使用したら、かなりおかしな挙動になりますね。 -- 2023-04-13 (木) 20:32:55
  • それは馬鹿みたいなコンボだ。傭兵はアクションが増えないがドローできるカードだから、地味に相性が良い。 -- 2023-04-13 (木) 20:41:45
  • 傭兵の仕事がなくなったら、現場監督に転職してもらってセカンドキャリアもバッチリ。 -- 2023-04-13 (木) 20:48:25
  • 略奪で加わった新対象カードはどれも浮浪児との組み合わせが面白い。 -- 2023-04-14 (金) 12:36:10
  • 英語版wikiには書いてあったんですけどハツカネズミの習性で脇に置いてあるカードを使用する際他の習性は使えるけどハツカネズミの習性を使用することは出来ないみたいですね。(チャンピオン持続時の無限アクション権を防ぐ為)オンドミでもアプリ版でも選択できないから気になってた。 -- 2023-12-22 (金) 18:03:29



*1 陣地がハツカネズミの習性で選ばれている時点で、鹵獲品はそのゲームには出てこない。
*2 レアケースだが、浮浪児を場に出し続けておき、相手ターンに黒猫を使用することによって傭兵の獲得を狙うことも一応は可能。浮浪児を打つ時点で手札に他のアタックカードが無ければ停泊所で使って繰り越す方が得策であるため発生しないこともない。
*3 ハツカネズミの習性で脇に置かれるカードがごますりで、他に連携カードがサプライに無い場合、ゲーム開始時時に得る1好意以外に好意を得る方法が無い状態が発生する。ここで選ばれた同盟が2好意以上を必要とするモノの場合は、全く効力を発揮できなくなることもあるが、仕様である。