収録拡張 | カード名 | コスト | カード種別 | 効果(※日本語訳はDominion Onlineより) |
収穫祭&ギルド | Joust | 5 | Action | +1 Card +1 Action +1 Coin You may set aside a Province from your hand to gain any Reward to your hand. Discard the Province in Clean-up. |
一騎討ち | アクション | +1 カードを引く +1 アクション +1 コイン 恩賞1枚を手札に獲得するために、属州1枚を脇に置いてもよい。 その属州はクリーンアップフェイズに捨て札にする。 |
概要
1金出るキャントリップであり、手札の属州を脇に置くことでReward獲得のボーナスが得られるカード。
Rewardカード全6種は二人戦では各1枚・三人戦以上でも各2枚しかなく、早い者勝ちである。入手手段が面倒な分どれも強力であり、状況に応じて選り好みできる。
馬上槍試合の褒賞カードと比べてRewardカードはデッキ出力を上に伸ばす性質が強いため、最初の属州タッチ以降、ゲームが早期終了することも少なくない。
利用法
- 圧縮やドローとの組み合わせができれば属州と揃えやすくなるのは言うまでもない。
- 同じ拡張の狩猟団なら、Joustと属州のセットから足りない方をサーチできて好相性。
- 保存や停泊所、中庭のような手札を次のターンに持ち越すカードがあれば属州を手元に残しやすい。
- 属州とのセットが揃ってこそ真価を発揮するため、略奪や射手などのキーカードを落とすアタックが天敵となる可能性がある。
- Rewardカードの強さはサプライによって変わるので、それに伴いこのカードの価値も変わってくる。
Rewardカード 価値が上がるサプライ、相性の良いカードの例 入手が躊躇われたり、使いにくいサプライの例 Renown +購入の無いサプライ、コストダウンを絡めたコンボが組めるサプライ ターミナルアクションばっかりのサプライ Demesne +購入の無いサプライ、レプラコーンなどで金貨獲得が容易なサプライ、金貨の価値が上がる荒れ場、改築、砦、宮殿 山賊の砦 Courser コンボデッキで失われし都市として運用する、4銀貨獲得を封土戦術や庭園戦術に絡める - Housecarl ドローソースが無いサプライ、「アクションー持続」のカードが多くあるサプライ アクション権を増やすのが難しいサプライ Coronet 複数回使う価値が高い肉屋や白金貨などがあるサプライ*1、砦 山賊などの財宝破壊アタックが飛び交うサプライ Huge Turnip パン屋などで簡単に財源を増やせるサプライ、砦 財源を得られるカードがこれしかなく引ききりも困難なサプライ
馬上槍試合との使用感の違い
- Joustは5コストであり、しかもJoust自体の効果が(Rewardが獲得できない間は)ただのキャントリップ1金であるため、他の5コストカードと比べると見劣りしやすく早期からは獲得されにくい。
- 場合によっては「不意に8金が出て属州が購入できたので、Joustを慌てて確保する」というパターンもあるだろう。
- 逆に、他プレイヤーの属州公開で+1ドロー&+1コインが邪魔されることは無くなったので、馬上槍試合にありがちな「中終盤で急速に効果が弱くなる」というリスクは無くなった。
- 馬上槍試合は「属州公開→1ドロー」の順の処理だったが、Joustでは「1ドロー→属州を脇に置いてもよい」なので、属州との揃えやすさが少し緩和されている。
- 馬上槍試合は「捨て札にした属州を名馬ドローで引き直すor山村効果で回収する」などの動きにより1枚の属州を同ターン内で使い回すことができたが、Joustではできなくなっている。
- 馬上槍試合は「郎党で屋敷と呪いをサプライから減らしつつ、差し引き2VP差を付ける」「公領獲得する」という動きで勝利点をリードしつつ三山枯れを狙う試合運びが可能だった。
一方、Joustでは勝利点確保&山枯れ手段がせいぜい「Demesne&金貨をひたすら集める」くらいしかない(しかもJoustは枯れにくい)ため、Rewardにより強化したデッキパワーで属州枯れを目指す試合運びになりがち。
他にも褒賞に比べてRewardの総枚数が多くなっていたり、確定で手札に獲得し即座に使用できる点など、拡大再生産を促す性質に更新されている。
プレイヤー人数による性質の違い
- Rewardは2人戦では各1枚ずつ、3人戦以上では各2枚ずつ用いるため、他の王国カードにも増してゲーム展開に差がある。褒賞カードとはまた異なる独占の警戒が必要となる。
- いずれも基本的には自分が欲しいカードを獲得すべきだが、相手に取らせたくないカードを先んじて抑えることも重要になる。
- 玉座の間などで複数回使用することで2人戦でも同様の動きは可能だが、3人戦以上ではサプライに関わらず常に可能であり、入手手段も1枚目とは変わらないためシームレスかつ確定的に発生してしまう。
詳細なルール
- Rewardカードは、2人で遊ぶ場合はそれぞれ1枚ずつ計6枚だけ、3人以上で遊ぶ場合は2枚ずつ計12枚全てを用いる。
- 自分の手札から属州を脇に置いた場合、必ずRewardの山札からRewardカードを獲得する必要がある。
- Rewardを獲得する際、残るRewardの中から自由に選んでよい。
- Rewardが全て獲得されて残りが無い場合、何も獲得しない。
- Rewardの山札は公開情報であり、いつでも見てよい。
- Rewardの山札がなくなっても、ゲーム終了条件の三山には数えない。
- Joustの効果で獲得されるカードは、捨て札置き場を経由せずに直接手札に獲得される。詳細はリンク先参照。
関連カード
余談
収穫祭初版に収録されていた褒賞カードは、5種類各1枚の計5枚になっているのに対して、第二版に収録されているRewardカードは6種類各2枚の計12枚になっており、差し引き7枚のカードが増えている。
- 収穫祭初版にはブランクカードが1枚もないのに対して、ギルド初版には7枚のブランクカードが入っている。また、第二版になるにあたって、枚数が通常より2枚多い勝利点カードは一切削除も追加もされていないため、ブランクカードの枚数(=枚数の余裕)は変化していない。
- 英語版のみ発売される、追加カードのみのセットのカード枚数が丁度100枚*2になるため、都合が良かったものと思われる。
- ドナルド・Xによる追加理由は以下の通り。
【原文】(引用元)
The new Tournament.
So you don't automatically have it in your deck, it costs $5.
It has no blocking, since people didn't enjoy that part, and also it was complicated; now there's no payoff grid, you just get a Reward or don't.
You set aside a Province so the same Province can't make you multiple Rewards in a turn, to reduce snowball-y-ness.
And then, the Prizes are replaced with Rewards.
Princess survives as Renown, and Courser is a slightly-simpler Trusty Steed.
Demesne is a better Bag of Gold.
And then Followers and Diadem are just gone, replaced with Housecarl (on-theme for Cornucopia), Huge Turnip (getting in Coffers from Guilds), and Coronet (just some new thing).
There are 6 Rewards rather than 5, and also 2 copies of each for multiplayer.
And then, instead of one being the only +Buy and one the only village, there are two with +Buy and three that can village.
【日本語訳】
新たな馬上槍試合だ。
脳死で買わないように、5コストにした。
(属州公開による)ブロックはない。この要素は楽しまれてなかったし、複雑だった。今や「2x2の効果パターン表」はない。恩賞を得るか否かだけだ。
公開した属州は脇に置くことにした。1枚の属州で1ターン中に繰り返し恩賞を得られないようにし、先行者が雪だるま式に有利にならないようにするためだ。
そして、褒章カードは恩賞カードにリニューアルした。
王女は名声に名を変えて生き残った。駿馬はちょっぴりだけ更にシンプルになった名馬だ。
そしてご苦労だった…と言いたいところだが、郎党と王冠には消えてもらう。代わりに入れたのがハスカール(収穫祭のテーマに合ったカードだ)、大きなかぶ(ギルドから財源を確保した)、そして宝冠だ。(全く新しいカードだ)
恩賞カードは5種類ではなく6種類となる。また、3~4人戦では1枚ずつではなく2枚ずつとなる。
褒章カードには村系カードと購入権が1枚ずつしかなかったんだ。恩賞カードは購入権が2種類と、村系になりうるカードが3種類ある。
コメント
- 「クリーンアップフェイズに捨て札にする。」としか書かれていないですが、クリーンアップフェイズ中ならどのタイミングでもいいのでしょうか?恐らくクリーンアップフェイズの開始時だとは思いますが……。 -- 2024-02-22 (木) 05:21:13
- 共通ルール#cleanupのカードを捨て札に置くタイミングでしょうか。そしてDiscardという表記ですので属州自体は捨て札にするようです。 -- 2024-02-22 (木) 09:57:29
- 市場のような、5コスト1金キャントリップのカードだ。 -- 2024-02-24 (土) 17:19:28
- アップデートするならRewardカードのコストを上げて欲しかった(かつてはサプライ外のカードはすべてコスト0だったけど、今はそうではないため)。詐欺師で呪いになるのがクソゲーすぎる。 -- 2024-02-26 (月) 22:48:50
- 馬上に比べてかなり弱体化したような。。馬上は序盤の強さもさることながら終盤の公領獲得が強力だった。脇におくので1属州1ターンに対し1枚しか取れないのもマイナスポイント。 -- 2024-02-26 (月) 23:16:17
- 公領獲得出来なくなったのは確かに残念ですが、使用感がかなり異なるので一概に弱体化とも言えないと思いますよ。廃村になったりしないし、ドロー後に属州を脇に置くので属州を引いてきても大丈夫ですし。属州を脇に置く点はマイナスポイントというよりは先行有利のワンサイドゲームになりすぎないための調整だと考えるべきでしょう。 -- 2024-02-27 (火) 00:18:34
- デジタルゲームだと、数日間かけて遊ぶモードもあるし他のことをしながら自分のターンだけ操作することもあるから、相手ターンに操作することが減ったのはそういうゲームプレイの意味でも嬉しい。 -- 2024-02-28 (水) 14:49:54
- ↑*5,6の件、正しいかは不明ですがアプリ版での挙動はクリーンアップフェイズの開始時でした(友好的なと同時誘発した)。 -- 2024-02-29 (木) 14:25:24
- 恩賞が強い場だと恩賞引けたら勝ちのゲームになる…なんかなあ -- 2024-05-14 (火) 18:53:56
- それは馬上槍試合の時代からの問題だから……これでも今はまだマシになった方なんだわ。 -- 2024-05-15 (水) 03:34:02
- 「恩賞の山札から」の記述が無いので、渡し守のオマケになった小さい城や侍祭と同じ理屈で、恩賞カードは実際には獲得できないように見えるのですけど、エラッタは入るのでしょうか。馬上槍試合では「褒賞の山札から」とあるので問題なかったのですが。戦利品についても、ルールブックに「戦利品を獲得するとは、戦利品の山札から一番上のカードを獲得することである」とあって対処されていましたし。 -- 2024-08-21 (水) 16:02:52
- 「クリーンアップフェイズに捨て札にする」はクリーンアップフェイズ中のどのタイミングなのか問題ですが、そういえば"Complete Rules for Dominion and All Its Expansions_v11"リンクにはどう書いてあるのかを調べてみたところ、Page 111の記載によると"You can discard it before or after other cards;"とあり、要は「場に出ているカードを捨て札にする前でも後でも良い」と書かれていますね。 -- 2024-09-19 (木) 15:39:07
- 脇に置いた属州は場に出ている状態ですが、豊穣の角笛やレプラコーンの効果の発動に影響しますか? -- 2025-02-23 (日) 12:23:58
- いいえ。脇は場ではありません。 -- 2025-02-23 (日) 12:47:39
収穫祭&ギルド (太字…第二版で追加) | ||||||
コスト2 | 村落 | 蝋燭職人 | 石工(+) | Farrier(+) | ||
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コスト3 | 移動動物園 | Shop | Infirmary(+) | |||
コスト4 | 再建 | 助言者 | 広場 | Farmhands | 魔女娘 | 伝令官(+) |
コスト5 | 熟練工 | 狩猟団 | 商人ギルド | 肉屋 | パン屋 | Carnival |
Ferryman | Joust | 道化師 | 予言者 | Footpad | 豊穣の角笛 | |
コスト6 | 品評会 |