日本語版タイトル | トーマスをすくえ!!ミステリーマウンテン |
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英語版タイトル | The Great Discovery |
監督 | スティーブ・アスキス |
プロデューサー | サイモン・スペンサー |
脚本 | シャロン・ミラー |
音楽 | ・ロバート・ハーツホーン ・エド・ウェルチ |
公開 | ・2008年9月9日(米国) ・2008年10月6日(英国:DVD) ・2009年4月25日(日本:劇場公開版) ・2008年11月6日(オーストラリア) ・2009年10月16日(ドイツ:DVD/ポーランド) ・2009年10月17日(ドイツ:TV版) ・2009年10月21日(ノルウェー) ・2009年10月23日(日本:DVD) ・2009年11月3日(デンマーク) ・2009年11月4日(スウェーデン) ・2009年11月27日(フィンランド) ・2010年6月5日(米国:TV版) ・2009年11月27日(フィンランド) ・2010年12月22日(タイ) ・2011年3月5日(ハンガリー/ルーマニア) ・2011年11月23日(イタリア) ・2015年3月27日(英国:iTunes版) |
分数 | 60分 |
配給 | ヒット・エンターテインメント(英国・米国) アップリンク(日本) |
登場キャラクターA | トーマス、エドワード、ヘンリー、ゴードン、ジェームス、パーシー、トビー、エミリー、スタンリー、ダンカン、ジャック、マージ、ハロルド (英米版のみ:ハーヴィー、アーサー、スカーロイ、サー・ハンデル、ラスティー、マイティマック、フレディー、アルフィー、オリバー、ネッド、バスター、クランキー) |
登場キャラクターB | ビルとベン、ハーヴィー、アーサー、モリー、メイビス、ソルティー、スカーロイとレニアス、サー・ハンデル、マイティマック、アニーとクララベル、ロッキー、テレンス、バーティー、トレバー、アルフィー、オリバー、マックスとモンティ、ネッド、クランキー、ジェレミー (英米版のみ:ピーター・サム) |
登場キャラクターC | ロージー、ウィフ、ディーゼル、ハリーとバート、ディーゼル10、デニス、ピーター・サム、ラスティー、フレディー、ジョージ、エリザベス、ブッチ、バスター (挿入歌のみ登場:ヘンリエッタ、ケリー) |
登場キャラクターD | ダック(フィンランド版の誤った言及のみ) |
登場人物A | トップハム・ハット卿、ハット卿夫人、ミスター・パーシバル、ジェニーさん |
登場人物B | スタンリーの機関士、スタンリーの機関助手、ソドー島の市長 |
登場人物C | スティーブン・ハット、ブリジット・ハット、ジェム・コール、売店のおばさん、シリル、カレン卿、ソドーブラスバンド、有名な小説家、クフィー、ジョージの運転手 |
登場人物D | アリシア・ボッティ(新聞での記載のみ) |
登場スポット | ・ティッドマス機関庫 ・ウェルスワース駅 ・カーク・ローナン信号所 ・カーク・ローナン分岐点 ・ナップフォード駅 ・ナップフォード操車場 ・ティッドマス第2貨物用機関庫 ・ファークァー線の塔型風車 ・乗換駅 ・ドライウェット波止場 ・ブレンダム港 ・ソドー運送会社 ・ファークァー採石場 ・ローリング・リバー橋 ・メイスウェイト駅 ・ヘンリーのトンネル ・モーガンの鉱山 ・ソドー空港 ・ソドー・エアポート駅 ・村の広場 ・ディングリー・ホール ・グレート・ウォータートン ・グレート・ウォータートンの機関庫 ・グレート・ウォータートン駅 ・水道設備 ・グレート・ウォータートン市街地 |
あらすじ | ・ダンカンに騙され、古い線路に入ったトーマスは荒れ果てた廃墟の町を発見します。その頃、ソドー島に新しい機関車スタンリーが到着し、復興作業のチームリーダーに任命される。更に他の仲間にちやほやされる彼を見てトーマスはへそを曲げて、スタンリーに重い貨車を引っ張らせた挙げ句、事故を起こさせ復興作業を遅らせてしまう。その夜、鉱山を見つけたトーマスは中に入ってしまい、仲間の機関車達は彼が行方不明になったと思い、島中を探し回る。 |
挿入歌 | ・みなとにいこう ・しごとがたくさんあるからね ・トーマスはどこ? ・きかんしゃトーマスのテーマ2 ・トーマスラップ |
メモ | ・きかんしゃトーマス長編作品第3作目。 ・時系列は第11シーズンと第12シーズンの間の物語。 ・この長編作品で完全に模型を使用されるのは最後になった。 ・土田大さん、中西英樹さんがボイスキャストに参加。 ・トレバーとラスティー以外のスカーロイ鉄道の機関車達、ソドー建設会社、マージ、テレンス、アーサー、モリー、デニス、ジェレミー、ロージー、ウィフ、エリザベス、ロッキー、ハット卿夫人、ミスター・パーシバル、ジェニーさん、ソドー島の市長長編作品に初登場*1。 ・第11シーズン『エドワードのゆうびんはいたつ』、『トーマスととうだいのあかり』、『トーマスのだいピンチ』、『パーシーとにもつ』の使い回し映像有り。 ・この長編作品のみナレーターはピアース・ブロスナンが担当。 ・ナップフォード駅が登場しない最初の長編作品。 ・スタンリー初登場。 ・日本語版ではモンティとバスター初登場*3。 ・トーマスが焼き餅を焼くシーンは後にトーマスとパーシー、スタンリーがベルとフリンとライアン、アシマと似た事が起こる。 ・トップハム・ハット卿の言う「初めてソドー島にやって来た機関車」と言うのはヒロの事だが、当時は未発見の為、名前は言及されていない。 ・次に高山鉄道の機関車が長編作品に出て来るのは4年後になる。 ・テレンス、第7シーズン『クリスマス・プディング』以来、デニス、第9シーズン『なまけもののデニス』以来、ハロルド、第10シーズン『かいぞくのたからもの』以来、登場。 ・ハーヴィーは第17シーズン『クレーンきかんしゃハーヴィー』まで、アルフィーは長編第11作『探せ!!謎の海賊船と失われた宝物』まで、クランキーは第13シーズン『ガタガタクランキー』まで、ジェニーさんは日本語版では第23シーズン『はじめましてダーシー』まで、英国版では第23シーズン『キレイにしたいブレンダ』まで台詞なし*4。 ・アーサー、日本語版ではこの作品以降出番は無く、英国版ではこの作品以外台詞は無い。 ・フィンランド版ではダックが誤って言及されている。 ・ビルは日本語版では第17シーズン『ソルティーはうみがすき』、英国版では第17シーズン『パーシーのおまもり』まで、ディーゼル10、ブッチは長編第5作『ミスティアイランド レスキュー大作戦!!』まで、テレンスは第21シーズン『ゆきにつよいテレンス』まで、オリバー、マックスとモンティは長編第11作『探せ!!謎の海賊船と失われた宝物』まで、ソドー島の市長は第13シーズン『ソドーとうのライオン』まで、スティーブン・ハットは第13シーズン『トーマスのだいついせき』まで、ブリジット・ハットは第13シーズン『ピンクのジェームス』まで、ジェム・コールは第14シーズン『ワクワクするぼうけん』まで、カレン卿は第19シーズン『しゃりんはいくつ』まで、シリルは第22シーズン『サムソンとはなび』まで出番が無く、モリー、デニス、ジョージ、エリザベス、ケリー、ネッド、バスター、マージ、売店のおばさん、有名な小説家、クフィーはこの作品以降出番無し*5。 ・ファーマー・フィニーが遠景からの出演と台詞がない最後の作品。 |
台詞 | ・ナレーター「ソドー島。ここは美しい海に囲まれた島だ。緑の野原や黄色い砂のビーチが広がり、大きな川や小さな川が流れ、森では鳥達が歌っている。風車や炭鉱もあり、港には多くの人達がやって来る。そして、島には沢山の線路が敷かれいる。そこを走り抜けている1台の機関車…。トーマスだ!トーマス、元気かい?」 ・トーマス「やあ!皆!ソドー島へようこそ!!」 ・ナレーター「『トーマスをすくえ!!ミステリーマウンテン』。ソドー島の記念日が近づいていた。トーマスとジェームスはとてもワクワクしていた。記念日には島中でピクニックが開かれ素晴らしいブラスバンドやとても大きな移動遊園地がやって来るのだ。機関車達皆は忙しかった。そして誰もがワクワクしていた。記念日はソドー島で一番大切な日なのだ。トーマスとジェームスが港まで競争していた。壱番に着いた機関車には特別な仕事が与えられる。」 ・トーマス「絶対に僕が勝つよ!」 ・ジェームス「いいや、僕の勝ちさ!」 ・ナレーター「彼等は競争を続けた。風よりも早く放たれた矢の様に勢い良く走った。」 ・(歌) ・ナレーター「トーマスとジェームスは港へやって来た。まずはジェームスが先頭を走る。次にトーマスが追い越す。港は活気に溢れていた。船がチャプチャプと音を立て、クレーンがぶらぶらと揺れ、貨車がガタガタと走る。そこをトーマスとジェームスが駆け抜けた。高山鉄道の機関車達が彼等のスピードと蒸気に驚いて汽笛を鳴らしたり蒸気を噴き上げる。行き先にはミスター・パーシバルが待っていた。トーマスは息を切らしながらカーブを曲がり切りほんの少しの差でジェームスを追い越した。」 ・トーマス「ようし!僕の勝ちだ!やったー!残念だったね、ジェームス。」 ・ナレーター「ジェームスのほっぺたは、ボディと同じ位真っ赤だった。」 ・ジェームス「後で機関庫に戻る時は、勝ってみせるぞ!」 ・ミスター・パーシバル「2人とも聞いてくれ。」 ・ナレーター「ミスター・パーシバルが大きな声で言った。」 ・ミスター・パーシバル「ジェームス。君にはこの港で船の荷物を降ろしてもらう。」 ・ナレーター「ジェームスは笑顔になった。彼はこの仕事が好きだった。だから、競争に負けた事にも気にならなかった。」 ・ミスター・パーシバル「そして、『特別な仕事』は1番に着いたトーマスに頼もう。」 ・ナレーター「トーマスはドキドキした。」 ・ミスター・パーシバル「君には、ダンカンと一緒に丘から港まで材木を運んで貰う。とっても大事な仕事だよ。」 ・ナレーター「トーマスはガッカリして蒸気を噴き上げた。彼はこの港で仕事がしたかった。それにダンカンは意地悪だ。自分より大きな機関車、特にトーマスをからかうのが好きだった。」 ・ミスター・パーシバル「それでは、ダンカン。トーマスの事を頼んだよ。」 ・ダンカン「お前達、大きな機関車は、山の線路に詳しくないから、世話が焼けるぜ!」 ・トーマス「そんな事無いよ!君達みたい小さな機関車は、少ししか貨車を運べないから、僕が呼ばれたんだからね。」 ・ナレーター「トーマスが言い返すと、ダンカンはむっとして走り去った。その後、トーマスは乗換駅でダンカンが来るのを待った。ダンカンがやって来る。」 ・トーマス「へえ。君はそれしか運べないのかい?港でジェームスが待ってるんだ。一日中、ここで君を待つ訳にはいかないよ。」 ・ナレーター「これを聞いて、ダンカンは怒った。トーマスがピストンを動かし始める。彼の貨車には材木が積み込まれあとは出発するだけだ。丁度その時、ダンカンは悪戯を思い付いた。」 ・ダンカン「港への近道を教えてやるよ。でも、谷にある橋を渡るんだ。すっごく高いとこにあるんだぜ!」 ・ナレーター「トーマスは不安になった。」 ・ダンカン「お前みたいな大きな機関車は、高い所の橋なんて怖くないよな?」 ・トーマス「もちろん、そんなの平気さ!高い所の橋は大好きだよ!その橋は、どこにあるんだい?」 ・ナレーター「こうして、彼等は走り出した。トーマスとダンカンは分岐点へやってきた。」 ・ダンカン「この線路が橋へ続いてるのさ。橋の向こう側は下り坂で、港まで一直線だ!」 ・ナレーター「丁度、信号が青に変わる。」 ・トーマス「ありがとう、ダンカン!」 ・ナレーター「トーマスは先へと進んだ。だが、ダンカンはその橋が安全かどうか知らなかった。もう長い間使われていないのだ。トーマスはゆっくりと橋へと向かった。それはとても古い橋だった。それにとても高くて下には深い谷が広がっている。岩が谷へと落ちていく音が聞こえ、トーマスは少し怖くなった。」 ・トーマス「橋を渡るのは好きだけど、これは本当にとっても高いな…でも気を付けて進めば、あっと言う間に反対側に着けるさ。」 ・ナレーター「ゆっくりゆっくり車輪を動かし、橋へと進んだ。」 ・トーマス「怖くなんかない、僕は強い機関車だ。すぐに渡り切って見せるぞ!」 ・ナレーター「トーマスは橋の真中までやってきた。谷へと落ちていく岩がどんどん大きくなり、橋がグラグラと揺れ始める。トーマスはとても怖かったが、引き返すつもりは全く無かった。その時だ!物凄い音を立てて橋の一部が岩場から崩れた。」 ・トーマス「わあ!大変だ!すぐに戻らなきゃ!」 ・ナレーター「トーマスはとても怖くなり、そ~っとバックした。ゆっくりと慎重に動いていた丁度その時、又、大きな音が辺りから響いた。橋が崩れ始め、一部が谷底へと落ちていく。トーマスは力一杯車輪を動かし、更にバックした。」 ・トーマス「助かった…!」 ・ナレーター「トーマスが声を上げると、残りの橋も大きな音を立て深い谷底へと落ちていった。トーマスは谷底の壊れた橋を見下ろした。」 ・トーマス「ああ…危なかった!」 ・ナレーター「分岐点に戻ってきたトーマスはもう1つ別の線路がある事に気づいた。」 ・トーマス「この線路も港へ続いてるかも知れない。」 ・ナレーター「そして、彼はその線路を走り出した。茨や茂みが線路を進む「[トーマス]]をひっかいている。」 ・トーマス「うわ…痛!ああ痛いな…ふう!この線路は随分長い間、使われてなかったんだな。」 ・ナレーター「トーマスは、又先へと進んだ。しばらくして、トーマスは今まで見た事も無い街に辿り着いた。辺り一面に草木が生い茂り錆びだらけの古い建物ばかりだ。」 ・トーマス「ここは何だろう?」 ・ナレーター「古い建物やつたのはに、覆われた駅もある。」 ・トーマス「どうしてこんな所に町があるんだろう?」 ・ナレーター「彼はとてもドキドキしてきた。」 ・トーマス「他には何があるのかな?」 ・ナレーター「「[トーマス]]はすぐに止まった。」 ・トーマス「驚いた!凄い景色だ!」 ・ナレーター「これ程までに、素晴らしい景色をトーマスは見た事が無かった。」 ・トーマス「こんなに建物が沢山あるならきっと、とっても大きな町だったんだろうな。あれは、何か塔の一部みたいだぞ。うわー。皆にこの事をすぐ教えなきゃ!」 ・ナレーター「彼は古い線路の上をガタゴトと進んだ。皆にこの事を知らせるのが待ち遠しかった。走りながらトーマスは思い切り汽笛を鳴らした。」 ・トーマス「きっと誰かに聞こえるはずだ。」 ・ナレーター「彼はそう考えて、もう一度汽笛を鳴らした。すると、クラクションの音が返ってきた。」 ・トーマス「あれはマージだ!」 ・ナレーター「マージは、トーマスがこんな所にいるのに驚いた。」 ・トーマス「マージ!古い町を見つけたんだ!森の中の失われた町だよ!」 ・マージ「それは凄いわね!皆に教えなきゃ!」 ・ナレーター「マージは踏切でマイティマックに会った。」 ・マージ「大ニュースよ!トーマスが失われた町を見つけたの!皆にも伝えて!」(現時点で最後の台詞) ・ナレーター「マイティマックがサー・ハンデルに伝え…、サー・ハンデルがスカーロイに伝え、スカーロイがレニアスに伝えた。レニアスがミスター・パーシバルに伝えると、その知らせはハロルドに伝わり、ハロルドはすぐ、トップハム・ハット卿に知らせる為に飛び立った。ハロルドが到着した時、トップハム・ハット卿は御茶を楽しんでいた。」 ・ハロルド「トーマスが失われた町を見つけたそうです!」 ・ナレーター「ハロルドの知らせを聞いて、トップハム・ハット卿は胸を躍らせた。」 ・トップハム・ハット卿「今すぐ、トーマスの所へ連れて行ってくれ。」 ・ハロルド「わかりました!」 ・ナレーター「すぐにトップハム・ハット卿を乗せて、トーマスが失われた町へやって来た。 ・トーマス「ここですよ!どうですか?」 ・ナレーター「トップハム・ハット卿は満面の笑みを浮かべた。」 ・トップハム・ハット卿「トーマス、素晴らしい発見だ!これはグレート・ウォータートンと言う町だ!」 ・ナレーター「トーマスはとても驚いた。グレート・ウォータートンの話をトーマスや他の機関車達も知っている。」 ・トップハム・ハット卿「蒸気機関車が初めてこのソドー島にやって来た時、ここが島の中心となる町だった。グレート・ウォータートンの水道設備は、島中に水を供給していたんだよ!」 ・トーマス「どうして今は、誰も住んでいないんですか?」 ・トップハム・ハット卿「住んでいた人は皆、新しい町に引っ越した。誰もがこの町は、永久に失われてしまった物だと思ってたんだ。」 ・トーマス「でも、それが見つかった!」 ・トップハム・ハット卿「トーマス、君のおかげだ!すぐに市長に報告しよう。本当によくやったぞ!」 ・ナレーター「トーマスは役に立つ機関車になった気分だった。」 ・トーマス「ありがとうございます。やったー、やったー!」 ・ナレーター「トップハム・ハット卿が機関庫に戻って来た。他の機関車達もトーマスの事を誇りに思った。」 ・トップハム・ハット卿「ソドー島の記念日までに、グレート・ウォータートンの町を復旧させる事になった。復旧作業はとても大変だろう。」 ・ナレーター「パーシーは困惑した。」 ・パーシー「腹筋作業って一体何?」 ・ゴードン「違う!復旧作業だ!とても古い物を新しく綺麗にして、又、使えるようにする事だ!」 ・トップハム・ハット「仕事は沢山有るぞ。」 ・ナレーター「その言葉に機関車達は喜んだ。そして、トップハム・ハット卿が皆に大事な仕事を与えた。皆が揃って嬉しそうに汽笛を鳴らした。」 ・トップハム・ハット卿「私は、ジェニーさんに電話して来よう。ソドー建設会社の協力が必要だ。」 ・ナレーター「トップハム・ハット卿がジェニーさんに電話した。」 ・トップハム・ハット卿「ジェニーさんか?トーマスがあのグレート・ウォータートンを見つけたんです。復旧作業の為に、ジャックや仲間の協力が必要になる。ソドー島の記念日に間に合わせなくては。」 ・ジェニーさん「それは素晴らしいわ。皆喜んで協力しますよ。早速、この事を知らせて来ますね。」 ・ナレーター「ジェニーさんがジャックと仲間達に話を伝える。」 ・ジャック「皆で一生懸命働きます。」(中西英樹さんの2代目のジャックを演じる最初の回) ・ナレーター「ジャックが嬉しそうに言った。倉庫ではミスター・パーシバルが機関車達を集めていた。ミスター・パーシバルが大きな声で言った。」 ・ミスター・パーシバル「皆!忙しくなるぞ!」 ・ナレーター「機関車達は皆、嬉しそうに汽笛や警笛を鳴らした。」 ・ミスター・パーシバル「もちろん!皆一生懸命働いてくれるだろうね!頼んだよ!」 ・(歌) ・ナレーター「機関庫では、トップハム・ハット卿がトーマスと話をしていた。」 ・トップハム・ハット卿「トーマス、君は町の周りの古い線路を全て探し出してくれ。」 ・ナレーター「トーマスは喜んだ。」 ・トップハム・ハット卿「そして、この町を発見したご褒美に……一番大切な仕事を君に頼む事にしよう。この町の復旧計画の、リーダーになって貰う!」 ・トーマス「本当ですか?ありがとうございます!」 ・トップハム・ハット卿「普段の仕事は、新しくやって来る機関車に代わりにやって貰う。」 ・ナレーター「自分がこの『計画の、リーダー!』トーマスの頭はその事で一杯で、トップハム・ハット卿の言葉は最後まで聞こえていなかった。翌朝、トップハム・ハット卿は新しい機関車を迎えにブレンダムの港へ行った。珍しくクランキーもワクワクしている。そこへ突然、ピストンの動く大きな音が響き渡り吹き上がる蒸気の中からゆっくりと新しいタンク機関車が現れた。」 ・スタンリー「皆!こんにちは!」(初台詞) ・ナレーター「彼はトーマスよりもピカピカで大きくて力強かった。」 ・トップハム・ハット卿「彼が、新しい機関車のスタンリーだ。ソドー島へようこそ!スタンリー。」 ・ヘンリー「凄い機関車だ!でも、トーマスが見たら何て言うだろう?」 ・ナレーター「トーマスは、スタンリーがやって来た事をまだ知らなかった。彼は大忙しだったが、既に沢山の線路を見つけていた。トーマスは誇らしげに新しい車庫へと向かった。そこへジェームスがやって来た。」 ・トーマス「やあ、ジェームス。僕の新しい車庫を見てよ。リーダーをしていると、毎晩、機関庫へ戻る時間なんて無いからね。」 ・ナレーター「だが、ジェームスはトーマスの車庫に興味が無かった。」 ・ジェームス「さっき、新しい機関車に会ってきたよ。『スタンリー』って言うんだ。すっごく優しくて、もう皆と仲良しだよ。それに、君の仕事も上手くやってるしね。」 ・ナレーター「トーマスは驚いた。びっくりして車庫の事などもうどうでもいいと思った。次の日、トーマスは石の入った重い貨車を港まで運ばなければいけなかった。洗車場へ来たトーマスは新しい機関車がいるのに気付いた。」 ・トーマス「あれがスタンリーか…。」 ・ナレーター「スタンリーは、パーシーと一緒に楽しそうに笑っている。2人とも作業員にもっと泡をかけてと頼んでいた。パーシーはクスクス笑い、スタンリーも大きな声で笑っている。トーマスは仲間外れになった気分だった。パーシーに向かって汽笛を鳴らしたが、パーシーはすっかり泡に夢中でトーマスの事に気づきもしない。トーマスは悲しい気分だった。しばらくしてトーマスは分岐点にやって来た。そこにはゴードンがいた。そこへ汽笛の音と共にアニーとクララベルを牽いてスタンリーがやって来た。アニーもクララベルもとても楽しそうだ。トーマスの横を勢いよく駆け抜けていく。」 ・ゴードン「スタンリーは本当に楽しい奴だな!」 ・ナレーター「トーマスはスタンリーが走り去っていくのを見つめた。ちっとも、楽しく等なかった。その晩、トーマスは機関庫へと戻った。くたくたに疲れていて、今夜は大好きな友達と一緒にいたいと思ったのだ。」 ・トーマス「そんな…!?」 ・ナレーター「トーマスはびっくりした。彼の場所にはスタンリーがいたのだ。スタンリーが高い音の汽笛を鳴らすと、ゴードンが低い音を鳴らした。そこへ、エミリーが今まで誰も聞いた事の無いような音で汽笛を鳴らした。機関車達は揃って笑い声をあげていた。」 ・スタンリー「やあ!君がトーマスだね?」 ・ナレーター「他の機関車達も楽しそうに声を掛けた。」 ・機関車達「やあ!トーマス!」 ・ナレーター「だが、トーマスは楽しくなかった。トーマスは自分の仕事をスタンリーがやっている事や客車を牽いている事、皆と仲良しすぎる事が気に入らなかった。そして、何よりも機関庫の彼の場所で楽しそうに笑っているのが一番許せなかった。」 ・トーマス「もう…もうグレート・ウォータートンに戻らなきゃ!僕には仕事があるんだ!」 ・ナレーター「トーマスはさっさと走り出した。彼はスタンリーがソドー島に来なければよかったと心から思った。次の日、トーマスは更に忙しかった。自分がスタンリーよりも凄いと言う事を皆に見せたかったのだ。トーマスはジャックを運んでいた。」 ・トーマス「今まで以上に一生懸命に働いてくれよ、ジャック。」 ・ジャック「心配は要らないよ。アルフィー、ネッド、オリバーは誰よりも頼りになる。それにモンティとマックスは、びっくりする程重い物を運べる。」 ・ナレーター「トーマスは微笑んだ。彼はリーダーでいる事に満足だった。自分が何でも出来ると言う事をもっともっと皆に見せたかった。次にトーマスは重い貨車を牽いた。その時トラブルが起きた。スピードを出し過ぎたままカーブを曲がってしまったのだ。トーマスは線路から転がり落ちてしまった。」 ・トーマス「(叫び声)」 ・ナレーター「貨車も大きな音を立てて土手に落ちた。」 ・トーマス「しまった…大変だ!」 ・ナレーター「幸い怪我人は無かった。すぐにエドワードとロッキーを連れて、トップハム・ハット卿がやって来た。カンカンに怒っている。」 ・トップハム・ハット卿「トーマス!すぐに修理工場へ行きなさい!!」 ・ナレーター「だが、トーマスは工場に行きたくなかった。此のままリーダーの仕事をしていたかった。」 ・トップハム・ハット卿「グレート・ウォータートンのリーダーはスタンリーに任せる!」 ・ナレーター「トップハム・ハット卿が付け足す。それを聞いたトーマスはすっかり落ち込んでしまった。ロッキーがトーマスをエドワードの貨車に乗せた。ゆっくりとエドワードはそこから出発した。エドワードは信号で停車した。そこへ元気よくスタンリーがやって来る。」 ・スタンリー「トーマス、ついてなかったね。」 ・ナレーター「スタンリーはそう言って走り抜けて行った。他の機関車達も歓声が聞こえた。」 ・機関車達「スタンリーだ!ようこそ!」 ・ナレーター「トーマスを腹を立てた。」 ・トーマス「グレート・ウォータートンを見つけたのは僕なのに!フン!すぐに僕は戻って来るぞ!もう一度リーダーになるんだ!そうすれば、皆もスタンリーより僕の方が役に立つってわかるさ!」 ・ナレーター「信号が変わりエドワードは先へと進んだ。工場ですぐにトーマスは新品同様になった。」 ・トーマス「これでグレート・ウォータートンの仕事に戻れるぞ!」 ・ナレーター「トーマスは待ち切れない思いで、修理工場から元気良く飛び出した。途中で仲良しのパーシーに会ってトーマスは嬉しくなった。」 ・トーマス「やあ、パーシー!作業員を迎え行くのは、トビーの仕事じゃないのかい?」 ・パーシー「やあ、トーマス。あのね、スタンリーに頼まれたんだ。僕にぴったりの仕事だってね!明日は僕とスタンリーで、一緒に塔の修理をするんだよ!」 ・ナレーター「スタンリーの話はあまり聞きたくなかった。トーマスは悲しい気分だった。その後、彼はジャック、モンティ、そしてマックスの仕事場へとやってきた。皆忙しそうだ。」 ・ジャック「ほらほら、モンティにマックス!スタンリーを喜ばせよう!3つの穴を埋めるように言われたのに、まだ、1つしか埋めてないよ!」 ・トーマス「こんにちは!皆!」 ・ナレーター「だが、ジャックもモンティもマックスも忙しくて、トーマスに気付かない。トーマスは更に悲しくなった。自分はまるで必要のない存在に思えた。彼は悲しそうにその場を去った。だがグレート・ウォータートンの駅へ着いた頃、トーマスはすっかり立ち直って、明るく元気な自分を取り戻していた。」 ・トーマス「これは凄いや!ワクワクする!なんて楽しいんだ!」 ・ナレーター「その時、トーマスはスタンリーがトップハム・ハット卿と話をしている事に気付いた。トップハム・ハット卿もトーマスに気付いた。」 ・トップハム・ハット卿「こっちに来なさいトーマス。」 ・スタンリー「やあ、トーマス!」 ・トーマス「やあ…」 ・ナレーター「トーマスも返事をしたが、とても小さな声だった。」 ・トップハム・ハット卿「スタンリーはとてもよくやっている。嬉しい事に、作業も順調に進んでいる。そこで、決めたんだ。このまま、スタンリーにリーダーを任せ、君には彼の手伝いをして貰う。」 ・[ナレーター「トーマスはびっくりした。」 ・トーマス「スタンリーがこのままリーダーだって…!?」 ・ナレーター「トーマスは一番大事な仕事を失ったのだ。彼が何よりもやりたかった仕事を。その日の午後、スタンリーはトーマスに貨車の入れ替えを頼んだ。」 ・スタンリー「君は貨車の入れ替えが誰よりも上手だからね!僕は貨車を取りにすぐ戻るよ。」 ・ナレーター「確かにトーマスは貨車の入れ替えが得意だった。そしてその仕事が好きでもあった。だが、スタンリーに指示されるのは気持ちの良い物ではなかった。トーマスは惨めな気分で貨車に近づいた。スタンリーが島へやってくる前に戻れたらいいのにと彼は思った。トーマスは沢山の貨車を入れ替えた。スタンリーがこの貨車を港へ運ぶのだ。途中には急な上り坂がある。その時、トーマスはある事を閃いた。」 ・トーマス「もし、僕が貨車を長く繋げたら、きっとスタンリーは坂を登れないはずだ。そうすれば、スタンリーは、やっぱり、あまり強くないって皆が思うから、また僕がリーダーになれるぞ!」 ・ナレーター「トーマスが用意した貨車はとても長くとても重かった。スタンリーが戻ってくる。」 ・スタンリー「わあ!これは随分長いね…。」 ・トーマス「君のような強い機関車なら問題ないさ。」 ・ナレーター「だが、トーマスはこの貨車が長くて重すぎると知っていた。スタンリーが坂を上り始めた。坂はとても急だった。だが、スタンリーは全力を振り絞る。とにかく、力一杯貨車を引っ張り上げた。貨車はキーキーと音を立てている。あまりにも重すぎるのだ。スタンリーの車輪がくるくる回って滑った。そして突然、連結器が外れてしまった!スタンリーの貨車は勢い良く滑り落ちて行った。その貨車は勢いよく坂を下ってくるのを見て機関車達は息をのんだ。貨車は猛スピードで塔へと突っ込んだ。塔が崩れ落ち、煉瓦や埃が辺りに飛び散った。今までの仕事が台無しだった。機関車達は言葉も出ない。中でもトーマスは酷い気分だった。全部自分のせいだとわかっていたからだ。トップハム・ハット卿とジェニーさんがあわてて様子を見に来た。」 ・トップハム・ハット卿「これは大惨事だ!おい!トーマス!トーマス!!なぜ、あんなに沢山の貨車をスタンリーに運ばせたんだ!?」 ・ナレーター「トーマスはとても悪い事をしたと思った。そんなことをした理由はわかっていたがトップハム・ハット卿やほ他の機関車には何も言えなかった。あまりにも恥ずかしくて何も言わず黙っていた。トップハム・ハット卿はとにかくかんかんだった。他の機関車達がヒソヒソ話を始める。」 ・ジェームス「トーマスはスタンリーが好きじゃないんだよ!だから、わざと長い貨車を牽かせたのさ!」 ・トビー「どうして、トーマスがそんな事をするんだい?」 ・パーシー「トーマスは絶対にそんな事をしないよ…。」 ・ナレーター「パーシーはそう言ったが自信がなかった。トーマスは悲しくなり淋しそうにゆっくりと走り出した。トーマスは古い線路を見つけた。しばらく一人になりたかった。」 ・トーマス「皆、僕と一緒にいたくないんだ…きっと僕なんかいなければいいと思ってるんだ…。」 ・ナレーター「スタンリーがトーマスの近くへやってきた。トーマスが一人ぼっちで悲しんでいるのを見て思った。」 ・スタンリー「トーマスは責任を感じてるんだな…。」 ・ナレーター「彼はトーマスが可哀想に思えた。その後、トップハム・ハット卿が機関車達を集めた。」 ・トップハム・ハット卿「グレート・ウォータートンの復旧は、ソドー島の記念日に間に合わないかも知れん。」 ・ナレーター「機関車達は皆動揺した。」 ・トップハム・ハット卿「今夜は、ジェニーさんの作業車達が瓦礫を集めておいてくれる。だが、これで皆の仕事が増えてしまった。明日は皆で貨車を側線に移動してくれ。」 ・ナレーター「トーマスは、トップハム・ハット卿の期待を裏切ってしまった。そして、他の仲間や自分自身をがっかりさせた。他の機関車達が走り出すだが誰もトーマスに話かけてくれない。トーマスは自分がリーダーでないし、誰も彼を必要としていないんだと思った。その夜、機関車達は皆機関庫で眠り突いたが、トーマスはだけは違った。ジャックとアルフィーが既に瓦礫を貨車に積み込み終えていた。」 ・トーマス「もし、僕が貨車を朝までに移動しておけば、明日はすぐに線路が使えるぞ!そしたら、きっと皆、又、僕の事を好きになってくれる!」 ・ナレーター「トーマスは何とか自分への信頼を取り戻したかった。そこでトーマスは貨車を移動し始めた。彼は一所懸命仕事をしてとても満足だった。そしてようやく最後の貨車だけが残った。それは古い高山のトンネルの前に押しやられている。」 ・トーマス「これ位、問題無いさ!」 ・ナレーター「しかしトラブルが起きた。トーマスが貨車に強く体当たりしすぎて貨車は前へと走り出し高山の中へと消えてしまった。」 ・トーマス「大変だ!ああ…一体どこに行ってしまったんだろう?」 ・ナレーター「トーマスは前に進み恐る恐る覗いてみた。中は真っ暗だ。」 ・トーマス「でも、仕事を終わらせないと…きっとすぐに見つけられるさ。」 ・ナレーター「こうしてトーマスは高山の中へと入っていった。トンネルの中は真っ暗だ。トーマスは明るいランプがあって良かったと思った。その時、走っていく貨車が見えた。だが、カーブの辺りで見えなくなってしまった。」 ・トーマス「あれだ!見つけたぞ!後をを追いかけなきゃ!」 ・ナレーター「トンネルの中は急な坂になっていた。トーマスはそこを駆け下りガタガタと音を立ててカーブを曲がった。ひゅーっと駆け上がってはピュンピュン駆け下りていく。」 ・トーマス「ヤッホー!わーい!ハハッ!」 ・ナレーター「トーマスは汽笛を鳴らし大声を上げた。とても怖かったが同時にとても楽しかった。トーマスは貨車のすぐ後ろに迫っていた。」 ・トーマス「逃がさないからね!」 ・ナレーター「だが、トーマスは分岐点がある事に気付いていなかった。貨車は右側の線路へトーマスは左側の線路へ突き進む彼は貨車を見失ってしまった。でも、このジェットコースターの様な線路はとても楽しくて、トーマスは貨車の事もすぐ忘れてしまった。その時、問題が起きた。トンネルの出口が塞がれていたのだ。」 ・トーマス「わわわ!大変だ!」 ・ナレーター「彼はブレーキをかけたがもう手遅れだった。トーマスは塞がれたトンネルを突き抜けた。そして大きな音を立てトーマスは水の中へ落ちた。」 ・トーマス「うわ…何て事だ!このトンネルは水浸しだよ。」 ・ナレーター「もう楽しさなど吹き飛びトーマスは怖くなった。」 ・トーマス「グレート・ウォータートンに戻りたいな…。」 ・ナレーター「トーマスはゆっくりと前へ流されていった。自分ではどうする事も出来」なかった。 ・トーマス「うわっ!どうしよう!」 ・ナレーター「トンネルの中を漂いながら[[トーマス]は]言った。出来る限り大きな音で汽笛を鳴らした。」 ・トーマス「助けて~!」 ・ナレーター「叫んで見たが近くには誰もいない。」 ・トーマス「誰にも見つけて貰えないや。…誰も僕を探してくれないんだろうな…。」 ・ナレーター「次の朝、スタンリー、ジェームス、ゴードン、パーシー、エドワード、ヘンリー、エミリー、そしてトビーが作業現場へやってきた。」 ・スタンリー「トーマスはどこだい?」 ・ナレーター「機関車達は辺りを見回したがトーマスの姿は見当たらない。トーマスがどこへ行ったのか誰も分からなかった。ジェームスは心配になり鉱山鉄道の機関車達に聞いた。」 ・ジェームス「誰か、トーマスを見かけなかったかい?」 ・ナレーター「だが、誰もトーマスの姿を見ていなかった。パーシーはジャックとその仲間に会いに行った。 ・パーシー「トーマスがいないんだ…。どこに行ったか知らない?」 ・ナレーター「ジャックも他の仲?間も一生懸命考えたがトーマスがどこに行ったのか誰も分からなかった。その頃、トーマスはトンネルの中を漂っていた。流れがだんだん早くなってくる。」 ・トーマス「大変だ…!」 ・ナレーター「彼にはどうする事も出来なかった。トップハム・ハット卿がやって来た。」 ・エドワード「大変です、トップハム・ハット卿。トーマスがいなくなってしまったんです。」 ・エミリー「どこに行ったのか、誰も知らないんです。」 ・パーシー「早くトーマスに会いたいよ…。」 ・トップハム・ハット卿「全くおかしな話だ。」 ・ナレーター「全員が同じ思いだった。そしてすぐにトーマスを探そうと考えた。」 ・トップハム・ハット卿「これは非常事態だ。全員でトーマスを探すんだ!」 (歌) ・ナレーター「高山の奥深くで、トーマスは上へ下へ右に左へと揺られていた。彼の周りで水は唸りを上げている。そしてトップハム・ハット卿は彼方此方の見晴らし台まで車を走らせトーマスを探しまわった。丘の上では高山鉄道の機関車達が走りながら辺りを探した。だが誰もトーマスを見つけられなかった。トップハム・ハット卿が崩れた塔の横に立ち尽くす皆疲れていた。精一杯の事はしたがトーマスの姿はどこにもなかった。」 ・パーシー「絶対にトーマスを見つけましょう。グレート・ウォータートンはトーマスが見つけた町です。彼がいないのに式典は出来ません。」 ・ナレーター「他の皆も同じ考えだった。」 ・トップハム・ハット卿「本当にその通りだ、パーシー。何としてもトーマスを探すぞ。」 ・ナレーター「スタンリーはトーマスがどれだけ皆に愛されているかを知りゆっくりと走り出した。スタンリーは貨車の準備された側線へやって来た。だが彼が考えていたのは貨車の事ではなくトーマスの事だった。スタンリーはそれまでの出来事を思い起こす。アニーとクララベルを牽いているスタンリーを見た時のトーマスの事…その日の夜に機関庫で過ごした時の事、トーマスの場所にいたスタンリーを見て彼は怒っていた。スタンリーは事故の後のトーマスの表情を思い出した。」 ・スタンリー「トーマスは悪い機関車なんかじゃない。彼は悲しかっただけなんだ。もしかしたら、トーマスは皆に嫌われたと思って、逃げ出したのかも…グレート・ウォータートンの山の中に隠れているのかもしれない。探しに行ってみよう。『皆が会いたがっている』っと伝えなきゃ!」 ・ナレーター「こうして。スタンリーは山の方へ走り出した。その時、暗いトンネルの中でトーマスはおびえていた。彼は流れに身を任せたままだった。石炭は燃え尽きボイラーは冷え切っていた。スタンリーは山の上を走り続ける。」 ・スタンリー「トーマス!どこだい?皆が会いたがっているよ!」 ・ナレーター「だが、戻って来たのは自分の木魂だけだった。」 ・スタンリー*6「…会いたがっているよ!」 ・ナレーター「水の流れはどんどん早くなりトーマスは暗闇の奥へと流されていく突然トーマスは分厚い茂みの壁を突き抜けた。深い谷を飛び越えドスンと言う音と共に反対側へ着地する。トーマスはそのまま木と岩だらけの斜面を滑り落ちた。」 ・トーマス「助けて!誰か助けて~!」 ・ナレーター「ようやく、山の麓へトーマスは止まった。彼はそこですぐ横に古い線路が走っている事に気付いた。」 ・トーマス「でも、どうやってもあそこには行けないや…。」 ・ナレーター「トーマスは誰かが通り掛かるのをただ待つしか出来なかった。スタンリーは山の中を彼方此方探したが、トーマスを見つけられない。もうすぐ作業に戻らなくてはならなかった。その時トーマスもグレート・ウォータートンの事を考えていた。等を見つけた時の事そしてスタンリーの貨車が衝突して塔が崩れ落ちた時の事。」 ・トーマス「スタンリーにあんな沢山の貨車を運ばせた僕がいけなかった。仕事を取られて嫌だったけど、なんて馬鹿な事をしたんだろう。こんな事になるなんて…」 ・ナレーター「トーマスは悲しくなり、今すぐ友達の所へ戻りたかった。スタンリーがグレート・ウォータートンに戻る時間になった。」 ・スタンリー「最後にもう一度だけ汽笛を鳴らそう。」 ・ナレーター「そう言って、彼は長く大きな汽笛を鳴らした。(汽笛)すると、この音がトーマスに届いた。」 ・トーマス「スタンリーだ!」 ・ナレーター「トーマスは残っていた力を振り絞って、精一杯大きな音で汽笛を鳴らした。(汽笛)スタンリーはトーマスのその汽笛に気づき急いで支線へとバックした。」 ・スタンリー「トーマス!聞こえたよ!今のは君だね?」 ・ナレーター「だが、トーマスは最後の一息を使い切ってしまいジッと待っているしかなかった。その時スタンリーがカーブ沿いにやって来るのが見えた。」 ・トーマス「スタンリー!良かった…来てくれて本当に嬉しいよ!」 ・スタンリー「トーマス!一体どこにいたんだ?ずっとそこに隠れていたのかい?」 ・トーマス「違うよ…そうじゃない。役に立つ機関車になりたかったんだ。」 ・ナレーター「そしてトーマスは鉱山での冒険の事をスタンリーに話した。スタンリーは驚いた。」 ・トーマス「ねえスタンリー!君に意地悪をしてごめん、僕が悪かったよ。それに君がリーダーになって怒ったのも間違ってた…これからは友達になって欲しいんだ!」 ・ナレーター「スタンリーは笑った。」 ・スタンリー「トーマス!僕らはもう友達さ!!すぐに君を線路に戻してあげるからね!」 ・ナレーター「トーマスとスタンリーがしっかりと繋がれた。スタンリーは力を込めて引っ張る。トーマスの窯には水が溜まりとても重かったがスタンリーはあきらめなかった。」 ・スタンリー「絶対に…できるさ!!」 ・ナレーター「彼は力を振り絞ってトーマスを線路の上へと引っ張り上げた。」 ・トーマス「やった!ありがとうスタンリー!」 ・ナレーター「だがその時大きな音を立てて何かが割れた。スタンリーのボイラーのバルブが破裂したのだ。スタンリーは頑丈な機関車だったがトーマスを引き上げるのに無理をして今度は彼が動けなくなってしまった。スタンリーは悲しくなった。」 ・トーマス「でも、心配要らないよ!今度は僕が君を助ける番だ!僕が君を押して行くよ!」 ・スタンリー「ありがとう!」 ・ナレーター「トーマスとスタンリーはもうお互いに信頼し合える掛け替えのない友達同士だった。機関士がスタンリーの石炭をトーマスの窯に入れ替えた。すぐにトーマスのボイラーはブクブクと泡立ち蒸気が噴き出し始める。」 ・トーマス「さあ、行くよスタンリー!」 ・ナレーター「トーマスが嬉しそうに言うとスタンリーも笑顔になった。ゆっくりゆっくりトーマスはスタンリーを押して進んだ。とても大変な仕事だった。坂を上ったり茂みの中をかき分けて走らなければ行けなかったがトーマスは新しい友達のスタンリーを押して帰る事が誇らしかった。やっとの事でトーマスとスタンリーがグレート・ウォータートンに到着した。トーマスはくたくたに疲れていたが今までにないほど幸せだった。ヘンリー、ロッキー、エドワード、エミリー達が忙しそうに仕事をしている。トーマスとスタンリーの姿を見て皆が歓声を上げ汽笛を鳴らした。汽笛の音はグレート・ウォータートンの街に響き渡りこの知らせはすぐソドー島のあちこちに届いた。高山鉄道の機関車達が喜んだ。」 ・ダンカン「トーマスが見つかったってよ!」 ・ナレーター「ミスター・パーシバルも誇らしげに顔を輝かせた。トラクターのテレンスがハーヴィーにこの知らせを伝えハーヴィーはそれをトレバーに伝えた。更にその知らせはビルからベンに伝わり…そしてベンからモリーへと伝わった。皆が汽笛を鳴らし歓声を上げた。ディーゼル機関車達もこの素晴らしい知らせを喜んだ。パーシーがゴードンやトビー、ジェームスにこの事を伝えた。」 ・パーシー「大好きな僕の親友が戻って来た!」 ・ナレーター「海辺の線路ではエミリーがアーサーに伝えた。」 ・ナレーター(Netfixパーション)「海辺の線路ではアーサーがエミリーに伝えた。」 ・エミリー「もう聞いた?トーマスが戻って来たのよ。」 ・エミリー(Netfixバーション)「本当なの?トーマスが戻って来たのね。」 ・ナレーター「ジェニーさんとジャックに伝え、ジャックが他の仲間に伝えた。彼等も皆大きな声で喜んだ。ハロルドは着陸する。バスのバーティーに伝えた。バーティーはクラクションを鳴らし歓声を上げて大喜びした。トップハム・ハット卿夫人は知らせを聞くと手を振って喜んだ。それから夫人はトップハム・ハット卿へ伝えた。」 ・ハット卿夫人「これで一安心ね。」 ・ナレーター「港ではクランキーも大喜びだった。素晴らしい歓声や拍手の音が響き渡る中トップハム・ハット卿が嬉しそうに言った。」 ・トップハム・ハット卿「素晴らしい!スタンリーとトーマスは共に助け合ったんだな!」 ・ナレーター「次の朝、トーマスがグレート・ウォータートンへやって来た。パーシーとスタンリーが一生懸命、塔を建て直し、復旧作業は殆ど終わっていた。トーマスは笑顔になった。今はスタンリーが島にやって来た事が嬉しかった。彼には素敵な友達が沢山いるのだ。」 ・トーマス「誰よりも役に立とうなんて、考えた僕が間違ってたよ。」 ・ナレーター「それから皆で仲良く一緒に働いた。そこへトップハム・ハット卿がやって来た。塔が完成したのだ。それはとても素晴らしい塔だった。」 ・トップハム・ハット卿「ありがとう!皆よくやった。これで、グレート・ウォータートンは記念日を祝う準備ができた。」 ・トーマス「お願いがあります。式典に市長を連れて行く仕事はスタンリーにやってほしいです。」 ・トップハム・ハット卿「それは君の特別な仕事じゃないか。本当にいいのか?」 ・トーマス「ええ、もちろんです!ホントにホントです。」 ・ナレーター「そして、ソドー島の記念日、スタンリーが誇らしげに市長を乗せてやって来た。トーマスも嬉しかった。市長とトップハム・ハット卿夫妻が新しくなった塔の前に立った。」 ・トップハム・ハット卿「今、正に失われた町が戻って来るました。ようこそ!グレート・ウォータートンへ!」 ・ナレーター「ジェット機の音が聞こえてきて皆が空を見上げた。ジェレミーだ!彼は空高くグレート・ウォータートンの真上を飛んでいる。機関車達は蒸気を噴き上げ汽笛を鳴らした。ジャックと仲間達も歓声を上げ皆が拍手した。トーマスは微笑む。」 ・トーマス「僕は機関車のリーダーになりたいと思っていたけど、ここでは皆がそれぞれリーダーなんだ!」 ・ナレーター「彼はとても幸せな気持ちだった。」 |
英米版CV | ・ナレーター:ピアース・ブロスナン(ゲスト) |
日本語版CV | ・ナレーター:ジョン・カビラ ・トーマス:比嘉久美子 ・エドワード:佐々木望 ・ヘンリー:金丸淳一 ・ゴードン:三宅健太 ・ジェームス:江原正士 ・パーシー:神代知衣 ・トビー:坪井智浩 ・エミリー:山崎依里奈 ・スタンリー:土田大 ・ダンカン:逢坂力 ・ジャック:中西英樹 ・マージ:葛城七穂 ・ハロルド:羽多野渉 ・トップハム・ハット卿:納谷六朗 ・ハット卿夫人/ジェニーさん:杉山育美 ・ミスター・パーシバル:樫井笙人 |
予告編(日本語版) | loading... |
前作 | きかんしゃトーマス みんなあつまれ!しゅっぱつしんこう |
次作 | きかんしゃトーマス 伝説の英雄 |