アーカイブ/キャラクター/サンポ

Last-modified: 2023-06-03 (土) 22:51:07

口が達者な商人、「利益」あるところにサンポあり。
サンポが手にする圧倒的な量の情報に人は近づかざるを得ないが、彼の「客」になるのは決して良いことではない。
値段さえ見合えば、「客」はいつでも彼の「商品」になり得るのだ。

  • ストーリー詳細1

「皆さん、こんにちは!私は水晶日報の記者ブルーヘアー・ポサンです。私は今、行政区の噴水広場に来ています。
近くに『ネイビーブルー詐欺被害者の会』のメンバーだという方がいますので、これから簡単なインタビューをしたいと思います」

「こんにちは。詐欺に遭った経験について聞かせていただけますか?」

「はあ…本当に腹が立つ!あの青髪の男め、さっさと死にやがれ!」

「その、テレビの生放送なので…少し落ち着いてください」

「ゴホン…わかった。水晶日報だったな?そうだ、苦しんでいる人々を報道するんだ。建創者のくだらないゴシップは程々にしておけ……」

「…あの青髪の賊は、まだ行政区をうろついてる!つい昨日も、アイツは私の店から黒パンスパイスを1.5kgも盗んだんだ!
1.5kgだぞ?それだけあれば、官僚や貴人たちがどれだけの間使えると思ってる!あの野郎、きっと次はスパイス工場に強盗にでも入るぞ!」

「落ち着いてください!あなたの境遇には深く同情します…ところで、さっきベロブルグのスパイス工場と仰いましたね?」

「ああ…言ったな。それがどうかしたのか?」

「その工場の具体的な場所を教えていただけませんか?」

「はあ…なんでだ?」

「それはもちろん、メディアとして少しでも社会の正義に貢献したいからですよ——
工場の正確な場所がわかれば、シルバーメインや正義感溢れる市民を動員して窃盗を防ぐことができるでしょう?」

「ふむ…確かに一理あるな。よく聞け、工場の場所は……」


  • ストーリー詳細2

「お名前をどうぞ」

「アレクセイ。アレクセイ・ボゴダです」

「階級は?」

「一等兵です」

「こんにちは、アレクセイ一等兵。私はブルーヘアー・ポサン。シルバーメイン直属の上級人材資源専門家です。
今回はジェパード戍衛官からあなたの私用による休暇申請の審査をするよう頼まれました」

「お会いできて光栄です。ブルーヘアー女史」

「どれどれ…4ヶ月前の防衛行動により負傷、全身の5か所を骨折したと…
それでも、あなたは今まで責務を全うしてきた。素晴らしいではありませんか!」

「ありがとうございます、ブルーヘアー女史」

「あなたが守っているのは…シルバーメイン禁区の3号武器庫ですよね?さすがです!
聞くところによると、そこは極めて重要な軍事拠点で、中には最もお金に…いえ、価値のあるシルバーメインの軍装備が保管されているとか」

「その通りです」

「ふむふむ…はい、問題ありません。アレクセイ一等兵、不測の事態さえ起こらなければ、来週の火曜日から家に戻って休めるでしょう」

「…え?来週から?確か…僕のような重要な防衛業務担当の申請が受理されるには、少なくとも1ヶ月は——」

「…何も言う必要はありません、一等兵——あなたの頑張りには感謝しますが、
私にとって何よりも重要なのは、シルバーメインの心身の健康を守ることなのです。
安心してください、代わりの人員はすでに見つけてあります。何も心配することはありません」

「…わかりました。本当にありがとうございます」

「よろしい!では来週の火曜日——20時17分までに、荷物を持って禁区を離れてくださいね!」


  • ストーリー詳細3

「よお、兄弟」

「よお——お前もあのポサンとかいう奴のために働いてるのか?」

「ああ。お前は爆破担当か?」

「そうだ。お前は…ピッキング担当だな?」

「その通りだ」

「よし、これで全員揃ったな。仕事を始めるぞ」

「…これを…こうして…よし、これでいい。後は待つだけだ」

「なんか頼りないな…こんな小さいので本当にこのデカい鉄の門を吹き飛ばせるのか?」

「俺はお前の実力を疑ったりしないぞ、兄弟。俺を信じろ。
お前が泥遊びした回数よりも、俺が鉱山を爆破した回数のほうが多いんだからな」

「ああ…わかったよ。そういえば、お前はあの女になんて言われたんだ?」

「廃工場、見張りはいない、ブツは好きに持っていけ。こんな簡単な仕事は初めてだ。お前は?」

「ああ、俺も同じことを言われた。ただ、なんかおかしい気がするんだよな……」

「稼げる時は稼ぐ、だろ?余計なことは考えるな。ほら、耳を塞げ——火を点けるぞ!」

「……」

「…おいおい、やりすぎだろ兄弟。もう十分ホットな展開だってのに!」

「言っただろ、俺の力を信じろって。行くぞ、次はお前の出番だ——」

「シィッ!喋るな、聞こえたか?中で話し声がした!」

「なんだって?いや、そんなはずはない。あの女は誰もいないって——」

「シルバーメイン…シルバーメインだ!くそ、兄弟!早く逃げるぞ!」

「くそっ、ポサンめ!覚えてやがれ!」


  • ストーリー詳細4

「おはようございます。少しよろしいでしょうか?」

「…あなたは?どうして朝からシルバーメインがここに?」

「申し訳ありません、ミス。建創者の命令で、各家庭に聞き込みをしているのです」

「え…聞き込み?何についてですか?私は何も……」

「落ち着いてください、ミス——これはあなた個人に対するものではなく、ベロブルグの全市民を対象とした聞き取り調査ですので」

「な…何か事件が?」

「私を信じて協力していただければ何も問題はありません。質問したいことは1つだけ…あなたの家にカツラはありますか?」

「え…カツラ?な、ないですけど。ほら、私の髪は量が多いくらいですし…どうしてそんなことを聞くんですか?」

「本当ですか?もう一度よく思い出してみてください。
シルバーメインはベロブルグにあるすべてのカツラを回収するよう命じられています。
拒否すると深刻な事態に発展する可能性が……」

「いえ、うちにそんなものはありません。信じられないなら、中に入って調べてもらっても構いませんよ」

「ああ、そこまでする必要はありません。あなたは何も隠していないと信じます。それでは——」

「…待ってください。一体何があったのか聞いてもいいですか?」

「そうですね、あなたになら教えても大丈夫でしょう。
実は最近、女装した賊が上層部をうろついていて、あちこちで詐欺を働いているんですよ。
その男は極めて謎めいた人物で、頻繁に身分や外見を変えることもあり、まだ居場所を突き止められていないんです。
それで治安大臣が昨日の報告会で激怒して、ベロブルグ中のカツラを回収すると……」

「…そんな不思議なことが起こってたなんて」

「正直、シルバーメインもあなたと同じ気持ちです。私たちは聞き込みを続けなければならないので…これで失礼します。お邪魔しました、ミス・ポサン」