本棚/宇宙ステーション「ヘルタ」/アドラーの怪談研究レポート

Last-modified: 2023-11-19 (日) 20:02:11

応物課スタッフであるアドラーが書いたレポート。宇宙ステーションの様々な怪談を記録している。

その1

騒がしいセキュリティドア

琥珀なん紀か、宇宙ステーション「ヘルタ」はその命に定められたスタッフを迎えた。彼は静かに約束した。このステーションで人生のすべてを捧げ、唯一無二の研究成果を創造する。しかし、彼の「人生」はあまりにも長く、ほぼ無限にイコールするものとなってしまった。

彼がどのような実験事故に遭遇したかはわからない、しかし私たちは確定できる、この「事故」は後続の「物語」の必要条件であることを。過去の物語を推論するには、ちょっとした想像力が必要だ。もしかしたら、それは「精神投射」の機能を持つ奇物。もしかしたら、彼のプロジェクトは「精神投射」の分野に関するものだった。彼は期待を胸に抱き、ボタンを押した。スクリーンに自分が欲しかったデータが出てくると思ったが、彼を迎えたのは悲劇の始まりだった。

防衛課の記録によると、ステーションで発生した事故の中、スタッフが命を落としてしまった状況は少なくない、しかしスタッフが「そのまま消えた」記録はなかった。だが彼の「身体」はそのまま消えた、どこに行ったかは誰も知らない、そして彼の経験を記録した者もいない。もしかしたら、彼の影は今でもステーションに残っている——皮肉にも、彼自身が実験の最後の一歩を完成させた、彼の脳の思考は完全にとある物体に投射された。

考えてみよう、君は目の前で起きた様々な事を「観測」することしかできなく、それらに干渉することも、自分の考えに沿った行為を行うこともできないというのは、どのような体験なのか?答えは:歪んでしまう!脳の思考を「牢屋」に閉じ込めたら、思考はその中で「何」となる?おぼろげな思考を収めるにはどのような容器が必要なのだろうか?この答えを知る者はいない。

だが、これはステーションに影を落とした——コーヒーカップの中に注がれているのは熱いコーヒーではなく、どこかの大人のネガティブ思考だったら、誰も嫌がるだろう。

あるスタッフの証言では、彼は研究室の防犯ドアの近くで奇怪な声を聞いた。彼の描述では、その声は「泣いているようで、騒いでいるよう」で、何かの謎の生物が号泣していたかと疑ったようだ。筆者と助手はただちに現地に向かい調査した、そしてその謎の騒がしい防犯ドアを再調査した。結果は残念なものだった——私たちは如何なる怪奇現象も確認できなかった、そして「精神投射」の根拠となれる証拠も見つからなかった。筆者と助手はあたりを詳らかに調査し、結果、防犯ドアの付近で仲間とはぐれたウーウーボを一匹発見した。そのウーウーボは「ウーウー」と鳴き続けていたため、神経衰弱を患っていたスタッフがそれを鳴き声と間違い、今回の茶番を引き起こしたのだ。

筆者からの呼びかけ:怪談は解くべき、仕事は適度にすべき!ではまた!

その2

消えた便器

筆者注:まさか怪談ノートがこんなに人気になるとは思わなかった、応援してくれてありがとう!これからも助手とステーションを歩き回り、みんなに新しい閲読体験をもたらそう!それと、みんなのコメントは真剣に確認した。読者の中には僕の文章スタイルが嫌いな人が結構いたから、今回のノートで調整してみた。意見やアドバイスがあったら、是非コメントしてくれ!

「もし君の目の前に便器が突然出現したら、君に流すボタンを押す勇気はあるのかな?」

前日、筆者はとある特殊な投稿を受け取った。投稿者の容貌に応じて、具体的な情報は開示できない。言えることはただ一つ、これは怪談の「当事者」よりの投稿であり、今までにない目新しい物語が記されている。

その当事者をインタビューし、筆者と助手はこの怪談の全貌を復元した。もし廊下の端に突然出現したミステリアスな便器の「流すボタン」を押すと意識を失い、ある謎の部屋に「連れて」行かれる……

筆者と助手はそのミステリアスな便器を見つけられなかったため、身体が移動される過程の原理を解くことはできなかったが、私たちは実際にその謎の部屋を訪れた。ドアを開けるその瞬間、筆者の心は恐怖と不安に満ちていた。これは罠なのだろうか?ここは邪悪な存在を封印する場所なのか?しかし、真相を暴き読者の皆様に呈するために、私は毅然と中に入った。

結果、そこは普通の部屋だった。中には応物課のスタッフがいて、「便器」の行方を掴もうと努力していた。いや、それの名前は「実験品13号」…筆者はそのスタッフと交流し、事の発端を知った——そのミステリアスな「便器」は応物課がとある機密実験のために借りてきた奇物、コードネームは「実験品13号」。実験中の操作ミスにより、「実験品13号」はステーションで様々な噂を残すこととなった。

そのスタッフの解釈は真実なのか?何かの陰謀なのか?それとも……この答えは読者の皆様が執筆するべきです!「宇宙ステーション怪談」スレッドでコメントしよう、今期のトピックは:この流すボタンを押せ!ペンを君に、君が会談を書くんだ!

その3

連載終了のお知らせ

残念ながら、本アカウントの更新を終了させて頂くこととなりました。

筆者個人の事情により、本報告の後続内容を連載することを不可能だと判断しました。

筆者による厳粛な声明:本アカウントの全内容はステーション内の噂を筆者がまとめたものであり、如何なる科学的な厳密性も伴いません。同時に、筆者のプロジェクトに対する態度や思考ではありません。どうか理性的に閲覧してください!

最後に、本報告へのご愛読、ありがとうございました!