本棚/宇宙ステーション「ヘルタ」/スタッフたちの伝言のメモ

Last-modified: 2023-11-19 (日) 20:00:03

宇宙ステーションのスタッフが互いにメッセージを残すためのメモ帳、ステーションでの仕事と生活の些細な出来事を記録している。

その1

──くそ、なんでパスワードがまた更新されてるんだ?

──パスワードは██████です、お忘れずに!

──教養のない奴だ、パスワードを塗って何がしたい?他にも使う人がいるんだよ!

──だから今のパスワードは何なんだよ、誰か知ってるか?

その2

実験結果:無害、皆の友達に適している
実験データ:4.0~4.2
実験対象:精神状態良好
実験対象の状態:当該実験報告書を執筆中
実験者サイン:くそ、この研究員、名前を教えてくれなかった

その3

──もし自分の仕事を期限内に済ませないと感じたら、おめでとう、少なくとも君は外部環境への客観的な認識を保っているのだ!

──もし片付けられると言ったら?

──おいおい、僕のメモに勝手に返事書いた人は誰だ?

──ステーションの医療室って実は結構先進的なんだよね、それに費用はいつも「カンパニー」が肩代わりしてくれるし、お金を払う必要なんてないわ。だから、上のお二人さんに医療室で受診する事を真摯にお勧めします。

その4

──夜のシードアイランドに行くと、謎のアマウリの妖精に出会える、彼女はあなたが植えたアマウリを3倍の大きさにしてくれるんです。でもあなたが植えたのはアマ豆だったら、彼女はあなたをぶちます!今の所まだぶたれた事しかないので、アマウリを植え始めました、また妖精さんに出会えるように。

──更新:シードアイランドの「アマウリの妖精」は偽物です。あいつは私のアマ豆を盗もうとしただけなのです。私に見つかった後にとっさに攻撃した言い逃れとして「アマウリの妖精」を虚構したのです!こんな事をするだなんて信じられません!

──再更新:皆さん、私は前の発言を撤回します。アマウリの妖精は神や仙人とかじゃないけど、私は実際にこの目で彼女を見たのです。それに彼女は私の報告書を代筆してくれると申し出たのですよ!へへっ!

※他の人の筆跡※:もうやめた方がいいよ、それはうちの課から漏洩した幻覚剤が肥料を汚染して起こった幻よ。早く目を覚まして!美少女みたいなアマウリの妖精が報告書の作成を手伝うだなんて夢のまた夢よ!

その5

──ベース部分にいる上部の塗装がはがれた清掃ロボットは高度なAIを搭載しています。彼にチップをあげれば、壊れたトイレに連れて行ってくれます。なんとそこには彼が盗んできた希少な奇物がたくさん隠されているんです!

──これはデタラメだ!あの塗装がはがれた清掃ロボットにはシュレッダーが付いている!くそ!清掃ロボットにこんな機能を付けたのはどこの誰だ?

──さらに、彼はプリンターでもあるのです。友よ、事務&清掃の一体化機器、これこそが宇宙ステーションの「高効率事務」です!

その6

──この端末の█と█キーの間にある███キーが壊れました、ここにメモを残します。既にスタッフシステムで修理を要請しました、整備士さんを待ってください!
——皆さん、どうか注意してください、この中にはまだ僕の実験データが入っています!絶対に動かさないでください!絶対に!

──だからどうして壊れたキーを教えてくれないのですか?

──それら全部壊れているからだよ。