本棚/宇宙ステーション「ヘルタ」/奇物管理日誌

Last-modified: 2024-02-23 (金) 11:01:54

アスターが管理・記載をしている奇物のファイル。宇宙ステーションの端末上で公開され、全てのスタッフが閲覧および使用できる。

その1

【ファイルナンバー】021
【奇物名称】勘星用たがね
【注意事項】記念用、実験を目的とした申請は不可。
【奇物ファイル】「ヘルタ」のスタッフが発明した、惑星の地質構造を探査しるための道具。主にとある消滅した惑星に存在した108番元素の金属で作られている。常に青い光を放っており、末端のプローブは使用者の出身地を指し、帰るべき場所を示す。どんなに硬い地質を持った惑星でも、勘星用たがねを地表にそっと挿すだけで、軽々と大量のボーリングコアを引き出せる。惑星の成長の歴史を研究するスタッフにとって尊い品物だ。
【関連研究】
1.地理課II級スタッフ チャドウィック:『「勘星用たがね」の発展の道および展望』
2.地理課II級スタッフ ミサ:『「「勘星用たがね」の開発歴史と現状』
【スタッフコメント】
勘星用たがねチェック。ステーションに来る前から聞いてたけど、今日ようやく本物が見られるわ!
──応物課:温世玲
一本の勘星用たがね、これは最も愛を表現できるプレゼントと言える。勘星用たがねは彼女のために道を示す。できるのなら、俺の気持ちも彼女に伝えて欲しい……
──地理課:*このスタッフは匿名希望です*
馬鹿者、お前が何をしようとしているなんて、全部お見通しだ!
──地理課:バーナード

【ファイルナンバー】056
【奇物名称】恒星の光(失効済み)
【注意事項】この奇物は「レギオン」侵入の際に損壊しています。実験申請を提出しないでください。
【奇物ファイル】精緻な装飾があしらわれた小箱。箱そのものは綺麗で整っていて、上下の二面以外の4つの面にはそれぞれ9つの小さな引き出しが設計されている。引き出しを引き出すと、内部には発光できる結晶体が見える、それぞれ恒星のスペクトルの一つに対応している。現在は修復された部分の断片のみを収容、完全なる修復は未だ不能。
【関連研究】
1.密巻課IV級スタッフ サラ:『スペクトル イメージング技術を利用した「恒星の光」の中の星神の手がかりの検査』
2.応物課II級スタッフ:『「恒星の光」天体画像からノイズ除去の方法について』
【スタッフコメント】
あああイラ立つ!あと2つの実験で私の番が回ってくるのに、「レギオン」に壊されるなんて!
──密巻課:エミリア
どうして密巻課はこんなにこれを研究することが好きなんだ?やっぱりお前たちが壊したんじゃないか!
──応物課:*このスタッフは匿名希望です*

【ファイルナンバー】148
【奇物名称】巻貝の笑い声
【注意事項】水に触れてはいけません。
【奇物ファイル】綺麗な巻貝。星の輪の紋様が刻まれている。巻貝の中からは遥か昔のジョークが聞こえる。笑いを我慢できれば、巻貝の中にある存在が少しずつ力を与えてくれる。この巻貝から力を得ようとする者たちは、皆比類なき力を持ち、憂鬱の中最期を迎える。噂では、まだ3名の使用者がこの世に存在し、どこかで隠居しているそうだ。
【関連研究】
「巻貝の笑い声」は近日に再度検修する予定です。過去の研究データはもう参考になりません、関連論文は一時閉鎖いたします。またの開放をお待ちください。
【スタッフコメント】
ありがとう、巻貝。あなたがいなかったら、気分が良くない時どうするべきかわからなかったわ。
──密巻課:メイア
何なのだこれは、壊れてるんじゃないのか?どうして私にはゴミみたいな話ばかりを送ってくるのだ?血圧が上がるだけで、ストレス解消にはなってないぞ!
──応物課:温世斉
名前を「巻貝の笑い声(闇堕ち)」に変えたらどう?@アスター所長 いつ更新できるんですか?
──医療課:ジョアン

その2

【ファイルナンバー】269
【奇物名称】分割包装されたハッピー
【注意事項】密閉した無酸素環境で収容するべき。
【奇物ファイル】計21件の小型携帯装置のセット、それぞれが特異的な材質で作られた立方体に包装されている。装置の外形はそれぞれ違っていて、ペン型録音機、小型モーター、ネクタイピン、コップ、ノートなどのモデルがある。装置ごとに別々の「ハッピー」、及び「ハッピー」に類似する感情を識別し、収集することができる。
【関連研究】
1.応物課II級スタッフ ロランナ:『「分割包装されたハッピー」の感情識別ロジックの簡易考察』
2.地理課III級スタッフ ミッシー:『「分割包装されたハッピー」の内部記憶媒体の波長形態に関する報告』
【スタッフコメント】
いつになったら分割包装されたハッピーの中の感情を取り出せるようになるの?早くそれを私の脳に注入して欲しい。
──密巻課:*このスタッフは匿名希望です*
上の方、もしハッピーを感じるのにこの奇物を頼るしかないと思っているのなら、医療課のメンタルヘルスを利用したらどうでしょう?
──サービス課:ローズマリー

【ファイルナンバー】458
【奇物名称】耐えられぬ重さ
【注意事項】この奇物の使用を申請する時に、「知能指数鑑定表」を添付すること。
【奇物ファイル】水晶がちりばめられた冠。ケイ素系生命惑星ヨートンの皇族の冠で、君主制の生きた化石。この種族の生命形態は透明な水晶体であり、内部で電気信号を発生させて思考、交流する。ヨートン体は死亡すると純粋な鉱物となり、病はその体内で鮮やかな色彩となって残る。崩御したヨートンの皇帝は、歴代皇帝の遺体によって作られたこの冠にはめ込まれるのだ。ヨートンの生命体は、この冠が統治者に代々受け継がれてきた知恵を与えると信じている。そのため、ヨートン族の統治者は常に揺るがず、美しい。
【関連研究】
1.界種課III級スタッフ シロリダ:『「ヨートン族」の遺伝子蘇生研究の発展経歴』
2.界種課II級スタッフ シェリン:『「耐えられぬ重さ」の相互反転モデルの確立および最適化に関する研究』
【スタッフコメント】
何故これほどの界種課スタッフがこれを研究するのでしょうか?
──応物課:温世斉
応物課の責任者さん、この暇でやる事のない奴に仕事を割り振ってくれませんか?もう何篇もの奇物ファイルで応物課の奴らが価値のないコメントを残しているのを見ました。
──界種課:*このスタッフは匿名希望です*

【ファイルナンバー】752
【奇物名称】採点銃
【注意事項】屈折率ゼロの材質でできた容器で保存してください。
【奇物ファイル】外見は非接触温度計と大差ないが、やや伏せた目がついている。誰かに持ち上げられるとキョロキョロと目を動かす。その姿は不気味と言わざるを得ない。もちろん赤外線によって測定するのではなく、それ自身の独特な基準、法則に基づき採点する。それを対象に向け、「ピッ」とすれば採点できる。パム1点、姫子9点、実験室のガラスドア10点、宇宙の花束2点、三月なのかは採点銃では採点不可能。その採点基準については、多くの研究員が独自の解釈を唱えていて、『採点銃の採点ロジックに関する考察』にまとめられている。
【関連研究】
???課???級スタッフ ???:遊んでみる
???課???級スタッフ ???:新たにデータを追加:銀狼 100点
【スタッフコメント】
姫子は知ってる、でもパムはどの課の人だ?たった1点?三月なのかは誰?
──防衛課:エドモン
このノートはアスター所長が編纂したものだから、所長の知り合いなんじゃない?
──応物課:温世玲
はぁ、なんでファイルに文字化けがあるの?端末がウィルスにやられたの?
──医療課:ジョアン

その3

【ファイルナンバー】1381
【奇物名称】心の全蝕
【注意事項】真空環境で保存し、起動しないでください。
【奇物ファイル】
未知なる岩石材料から研磨された錐体の装置、中心部の錐体が相互垂直になった時、装置は休眠状態に入る。錐体が平行になった時、装置は活性化状態に入る。活性化状態では、あらゆる物体が外輪星環通路と交わると侵蝕される、侵蝕が完了すると物体は基本粒子に分解される。この装置の一般的な用途は、ステーションの廃棄物を分解し、実験に使える材料に転換すること。注意すべき点は、この装置で一定量の物品を分解すると、侵蝕が拡大し、有機生命体の精神に著しい消極的な影響をもたらす。ステーションの書面許可なしに起動することを禁ずる。
【関連研究】
1.密巻課IV級スタッフ エステル:『人格の仮面と影:錐体侵蝕から星神投射までの心理影響の探求』
2.界種課III級スタッフ ラミナ:『脳の回復治療に対する脳生物電気方法および種を跨いだマイクロコンピューターの連通の影響』
【スタッフコメント】
精神が侵蝕されたらどうなるのだ?何かの人格を呼び覚ますのか??試した人はいるか!
──法政課:ルカーチ
侵蝕されると端末にマークされて、名前の後に「闇堕ち」と追加されるよ。
──メンテナンス課:*このスタッフは匿名希望です*

【ファイルナンバー】1984
【奇物名称】新世界へのドア
【注意事項】未知
【奇物ファイル】
応物課が偶然手に入れた瞬間移動装置、便器に似ていて、表面は陶器、内部には完全な流水機構が入っている。その稼働原理はまだ解明されていない、瞬間移動を完了した後に明白な副作用は見られない。しかし人には個体差があり、短時間で繰り返し使用すると、眩暈や嘔吐を引き起こすかもしれない。「頭を水洗式便所に突っ込むと、新しい世界が広がる」という噂はとある惑星で広く知られていた、このマシンの存在は噂の信ぴょう性を部分的に証明した。
【関連研究】
応物課の申請により、「新世界へのドア」の████████実験およびそのデータは非公開となる。
【スタッフコメント】
頭を突っ込んだんだけど、「新世界」には行けなかったぞ?
──地理課:*このスタッフは匿名希望です*
上のお前…バカだな。頭を突っ込むんじゃなくて、上に座って流すボタンを押すんだよ!
──界種課:アドラー

【ファイルナンバー】2691
【奇物名称】熱量ブラックホール
【注意事項】食物に接触してはいけません、接触する前に宇宙ステーション恒温システムの暖房モードを起動してください。
【奇物ファイル】とあるクリーンエネルギーを燃料とする暖炉、かつて「カンパニー」の貿易担当にホットプレートとして使われた(注:未遂)、応物課スタッフの慧眼により買い取られ、ステーションに収容された。密巻課の鑑定によると、暖炉表面の「紋様」には不詳の一族の家紋と「████ランドゥー」と思しき名前が確認できる。暖炉の発熱機能は故障していて、如何なる燃料を投入しても起動できない。今までの観測記録によると、この暖炉は自主的に周囲の物体の熱量を吸収する。恒温生物がそれに接触すると低体温症を引き起こす可能性がある。
注:応物課とサービス課の合同実験の結果によると、暖炉が吸収できる「熱量」は食物の「熱量」を含まない
【関連研究】
1.応物課II級スタッフ ターレ:『ブラックホールの熱力学性質と物質降着特性』
2.応物課II級スタッフ アドラー『個体群の成長および大爆発に関する新観点:有機生命体個体群とブラックホール』
【スタッフコメント】
え?「食物の加熱には使えません」?あなたたち、これで何をしたの?私では想像できない!
──密巻課:メイア
不謹慎な実験で不確定な結論を下さないで!「ゼロカロリー」の判断条件が厳しすぎる!教えてあげるわ、包装に明記されてないのは全部ゼロカロリーよ!応物課の****に何が分かるの!
──界種課:*このスタッフは匿名希望です*