Spitfire Mk I

Last-modified: 2021-09-23 (木) 10:16:48

イギリス RankII 戦闘機 スピットファイア Mk.Ia

概要

イギリスのランクII戦闘機。イギリス空軍を救った救国戦闘機としても知られ、英国ツリーで長らくお世話になるスピットファイアシリーズの元祖である。
 
日本機バリの運動性の高さが特徴。某イギリス空軍士官をして「空中サーカスでも開くのならハリケーンよりは優れた機体でしょう」と言われた運動性の高さはゲーム内でも健在で、日本以外の国となら余裕でドッグファイトに勝利できる。ただし、ロールレートが低いのでシザースは出来なくは無いが今後開発するスピット達と比べるとあまり得意ではない。また上昇力、高々度性能ともになかなか良好で、一度上空を抑えてしまえば、そのまま上がってくる敵の頭を抑えて完封することもままある。もっとも、7.7mm機銃では爆撃機の相手は荷が重く、専ら戦闘機狩りに精を出す事になるだろう。
固定武装は、Hurricane Mk Iと同じ8門だが、画像からわかるように1・2・1と機銃が離れているため広範囲に弾幕を張ることが可能。敵にシャワーのように浴びせかければあっという間に火を吹かせることができる。上記の運動性を持ってすれば、逃げる敵機に追いすがり、射撃を加えるのも難しくはない。
 
上昇力や機動性に優れる一方低高度域での加速はドイツ機にやや劣り、直線では引き離されてしまうことも…。あまり深追いはせず、高度を保って戦うと良いだろう。

機体情報(v1.**)

必要経費

必要研究値(RP)7900
機体購入費(SL)10000
乗員訓練費(SL)3000
エキスパート化(SL)***
エース化(GE)***
エース化無料(RP)***
バックアップ(GE)20
護符(GE)530

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング2.3 / 2.7 / 2.3
RP倍率1.12
SL倍率0.5 / 1.9 / 1.3
最大修理費(SL)630⇒*** / 2290⇒*** / 3700⇒***

機体性能

項目(初期⇒全改修完了後)
【AB/RB&SB】
最高速度(km/h)527⇒617 /507⇒584
(高度6100m時)
最高高度(m)10500
旋回時間(秒)***⇒14.7 / ***⇒15.0
上昇速度(m/s)***⇒30.0 / ***⇒19.5
離陸滑走距離(m)390
最大出力(hp)***⇒*** / ***⇒***
離陸出力(hp)***⇒*** / ***⇒***
毎秒射撃量(kg/s)1.32
燃料量(分)min*** / *** / *** / max***
銃手(人)***
限界速度(IAS)798 km/h
フラップ破損速度(IAS)(戦闘)*** km/h, (離陸)*** km/h,(着陸)296 km/h
主翼耐久度-***G ~ ***G

武装

分類名称搭載数装弾数搭載箇所
機銃7.7mm
ブローニング
82800翼内

弾薬

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

武装名ベルト名内訳費用(SL)
7.7mm
ブローニング
DefaultT/AP/AP-I/Ball/Ball/I-
UniversalT/AP/AP/AP-I/I2
TracersIT/AP-I2
StealthAP-I/AP-I/I3

追加武装

追加武装:無し

機体改良

解説ページを開く

Tier名称必要RP購入費(SL)
I胴体修理******
ラジエーター
7mm弾薬ベルト
IIコンプレッサー******
機体
新しい7mm機関銃
III主翼修理******
エンジン
IV100オクタン燃料使用******
インジェクター交換
カバー交換

カモフラージュ

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△△△
[添付]
条件-
説明標準カモフラージュ
△△△
[添付]
条件
説明

研究ツリー

前機体Gladiator Mk II
派生機体---
次機体Spitfire Mk IIa
 
 

解説

特徴

未改修状態では、登らない、曲がらない、攻撃力が低い、そしてトドメにロールレートが悪いと四拍子揃った見事な駄作機なのだが、改修を進めるうちにどんどんと性能が向上し、最終的にBR2.3屈指の高性能機と化す。諦めずに改修を進めよう。
 
改修が終われば旋回率・上昇力ともにBR帯屈指の高性能が手に入るが、7.7mmの威力は相変わらず決定力に欠け、またロールレートが悪いのは改修をすすめても変わらない。少しでも撃墜の可能性を上げるために、ベルトは敵を燃やしやすい曳航弾にしよう。
武装の威力が低いため、上昇力を活かした爆撃機の邀撃には困難が伴い、またロールの遅さから一撃離脱機として運用することも厳しい。旋回能力を活かして、対戦闘機戦を行うと良いだろう。
 
かつては(ABでの)旋回13.9秒に上昇33.9m/sという、隼の旋回力に鍾馗以上の上昇力をあわせたような性能の機体であり、しかもロールレートも零戦程度はあるという武装以外は完全にOP枠な機体だったのだが、現在は大nerfによってせいぜい強機体といったレベルに落ち着いている。
 今では旋回が良いと言っても一式戦やG.50セリエのように複葉機まで翻弄できるほどの性能があるわけではない。巴戦を挑むのは単葉機だけにしておこう。
 
なお、本機は戦闘フラップを持たず、フラップを押すと一気に着陸フラップが展開される。
しかし諦めてはいけない。フラップは一瞬で展開されるものではないため、フラップに設定したキーを展開→収納→展開→収納と連打しておけば着陸フラップ時ほどの速度低下を伴わずにフラップを展開したまま戦えるのである。(ABではどんなに速度が出ていてもフラップが吹き飛ぶ事は無いがRBでは少し収納が遅れると吹き飛ぶので気を付けよう)

立ち回り

【アーケードバトル】
優れた運動性能と上昇率により、基本何でもできる。一撃離脱の練習をするもよし、格闘戦を挑み確実に敵を落とすのもよいだろう。
しかし、日本機には旋回性能が劣るので注意が必要。
また、他国の同BR帯では弾数こそ少ないものの12mm機銃や20mm機関砲が登場してくるので低空でグルグルしているとあっという間に落とされてしまうので注意しよう。

 

【リアリスティックバトル】
BRが少し上げられてしまったものの、いまだに相手からすると厄介な機体である。
1対1の戦いならまず負けることはないだろう。(圧倒的な高度、エネルギー不利を除く)
優れた上昇力を生かし、敵の上空から弾丸のシャワーを浴びせてあげよう。とりのがしても優秀な速度、運動能力でたたみかけることもできる。

 

【シミュレーターバトル】
--加筆求む--

史実

スピットファイアMk.1は第二次世界大戦初期にイギリス空軍によって運用された戦闘機。開発・製造は当時ヴィッカース・アームストロング社の子会社であったスーパーマリン社。

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1931年。航空省から出された設計要請に応じる試作コンペに、とある機体が提出されていた。不採用ながらも秘められた性能の片鱗を見せたその機体の名はタイプ224。スーパーマリン社のレジナルド・ジョセフ・ミッチェルの設計による“じゃじゃ馬娘”であった。(ちなみにこのコンペで勝ち残ったのはグロスター社のグラディエーター)。
 
少々時を遡ること1920年代。ミッチェルの所属するスーパーマリン社は当時は無名水上機メーカーであったのだが、そのころ欧州で大人気だった国際水上機レース「シュナイダー トロフィー」でミッチェル設計の機体が初出場でいきなりの優勝という快挙を成し遂げる。さらに数年後には3連続優勝することで知名度が飛躍的に向上したスーパーマリン社は、巨大兵器メーカーヴィッカース-アームストロング社に買収され、子会社となりブランド名としてのスーパーマリンとなった。
 
こうしてレース機の開発などで技術蓄積と知名度の向上を果たしたスーパーマリン社は、4度目の優勝を果たした1931年に新型戦闘機設計に着手することになる。そしてこのとき開発されたのが、上述のタイプ224である。ただこのタイプ224は2年ほど改良を続けたもののこれ以上の性能向上は見込めず、タイプ224で得た知見を活かし次の計画であるタイプ300(後のスピットファイア)に移行する。
 
この計画は順調に進み、航空省側でもこの機体のための設計要求を出してきた。しかし審査で「翼に機銃を積むスペースが無い」と指摘を受け、翼の設計変更を行うことに。このとき空力担当であった人物から「ドイツでも最先端技術とされている楕円翼はどうか」という提案を受け、これによって問題をを解決した。モデル300はこの改設計によりライバルBf109よりも数の多い武装や翼内燃料タンク(Mk.IX以降)を積むことが可能になった。またレース機設計の頃からミッチェルのこだわりであった薄い翼(翼前部にこれを支える構造があり、脚は構造を避けるように斜め後ろに格納される)を採用。コクピットはBf109などでも見られる、胴体埋め込み型の「ファストバック式(一応視界の向上のために盛り上がったマルコムフードが取り付けられている)」とした。
 
1936年3月に初飛行を行ったタイプ300は、これらの工夫によって同じエンジンを搭載していたハリケーンよりも最高速度が50km/h速く、さらには1936年当時のドイツ軍主力であったBf109Cに対しても最高速度比で勝るという優秀な機体となった(ただしMk.IX登場までは3,000m以下の低高度ではBf109の方が優速)。
 
この結果を受け、同年6月5日にタイプ300はスピットファイアMk.Iとして制式採用が決定し量産が始まっていく… のだが、スピットファイア製造のための新工場の建設及び楕円翼の量産が当初うまくいかず、第一号機が完成したのは1年以上も経った5月14日だった。また同年4月には空軍の拡張計画で1940年代には12,000機を整備・配備する計画も打ち立てられたが同年末までに納品された機体は45機だった。
第二次世界大戦開戦時に配備されていたスピットファイアは300機程度で、数の上ではグラディエーターが主力という状態であった。そして本土決戦用にスピットファイアの温存をしていたイギリスは、バトル・オブ・ブリテンで常に戦闘機が不足という事態に陥ることとなる。
 
設計者R.J.ミッチェルはスピットファイア採用の翌年1937年6月11日、予てから患っていた大腸ガンがたたりこの世を去った。そのため、今後の改修は主任設計者なしで行わなければならなくなってしまう。しかしミッチェルの基礎設計が優れていたため、スピットファイアはエンジン以外は大きな設計変更を行うこともなく、戦争終結まで主力戦闘機として十二分に戦い続けることができた。その活躍はまさしく、イギリスの守護神であったといえよう。ミッチェルが病魔に犯されながらその命をかけて生み出した、火を噴く“じゃじゃ馬娘”は、彼の死後、敵に向かって火を噴く“救国の女神”となり、彼の眠る祖国を護り続けたのであった。

小ネタ

◆名前の由来

「スピットファイア」という名前、直訳では「火を噴く」といったところだが、「火のような言葉を吐く」→「癇癪持ち」「すぐ怒る人」という意味であり、主に女性に対して使われる言葉のようである。
で、どうやらスーパーマリンの親会社であるヴィッカース-アームストロング社側の開発責任者のロバート・マクリーンが名付けたという説が有力らしい。マクリーンの娘がじゃじゃ馬であり躾に手を焼いていたそうだが、期待していたミッチェルが設計したタイプ224があまりにもモノにならなかったことに腹を立てて、「うちの娘並みに手を焼かせるやつだ!」ということで非公式に「スピットファイア」と命名。後に開発されるタイプ300もミッチェルの開発した機体ということで、そのまま同じ名前を付けてしまった、という話である。なおミッチェルはこのネーミングを不満に思っていたようで、妹の一人に「実に馬鹿げた種類の名前だね(Bloody silly sort of a name)」と言っていたらしい。
またスーパーマリン(Supermarine)の飛行機ということでSから始まる名前にするというルールも一応あったらしい。他社もグロスターならGから(例:グラディエーター)、ホーカーならHから(例:ハリケーン)としたようが、例外(ホーカー社だけどTから始まるTyphoonとか)もあるためそのへんの詳細はよく分からないルールである・・・


◆内股だけど安全です

Bf109と同様、翼が薄いため「胴体に脚の引き込み機構がある両側に脚を跳ね上げて格納する方式」を選んだが、大きな翼を採用したため、低速での安定性も良く、あまり着陸時に不便はなかったようである


◆タイプ224

ミッチェル初の戦闘機こと社内呼称タイプ224は、細く絞った胴体、分厚い逆ガル翼、スパッツのついた固定脚という外見だった。
逆ガル翼の採用は、空気抵抗が増大するが、主脚の長さを短くでき、重心も低くなるため、離着陸性能に関して直線翼よりも有利である、というデータに基づいて決定された。これは親会社のヴィッカース社が行った風洞実験によって得られたデータであった。ミッチェルは自身の経験からこのデータに疑問を抱いていたが、社内でもこれを重要視する意見が多かったので、結局採用に踏み切ることになった。
エンジンは仕様書で推奨されていた蒸気冷却方式のロールスロイス製ゴスホークエンジンであった。これは液冷と比べて軽量で済む代わりにかなりのスペースを要するのだが、S6B同様、主翼前縁全てを冷却装置とし、コルゲートを装備することで解決を図ることとした。
また、スパッツ内に冷却タンクと機関銃を搭載することで、空気抵抗の低減を狙っている。
しかし、このようにさまざまな工夫を凝らしたタイプ224だったが、1934年に行われたコンペティションの結果は芳しくなかった。
ゴスホークエンジンは水平飛行以外では冷却がうまくいかず、予定していた出力が得られることはなかった。そして、いざ水平飛行となっても、主翼前縁全てをコルゲートとしたことで空気抵抗が増加してしまい、高速を発揮することはなかった。
本機は、最高速度367Km/h、4500mまで9分30秒という低性能でコンペを終えることとなる。


◆カムとシェンストンと楕円翼

ビバリー・シェンストン氏はトロント大学で航空工学を学び、ドイツのユンカースで航空機設計に従事した後にスピットファイアの楕円翼設計主任となった技師である。
彼がイギリスに移り住む際職を求めてホーカー社の門を叩いた。たまたまかもしれないが面接時にホーカー・フューリーで脚光を浴びたシドニー・カム氏と対面しており氏の質問*1と彼の答えで双方ともが目の前の人物は無用の者だと判断した。その後彼はスーパーマリン社を訪れてミッチェルの下で働く事となった。もしも彼がホーカー社に入社していたらスピットファイアは生まれなかったかもしれない。
 
参照:「世界の傑作機No.102 スピットファイア」57p~59pより要約


◆旋回性能に優れるのは…?

バトル・オブ・ブリテンで激闘を繰り広げたスピットファイアMk.IとBf109Eの両機は、その経緯から比較がなされることが多く、その内容も、戦果から各種性能まで多岐にわたる。旋回性能も当然その一つであろう。これについては、ルフトバッフェのパイロットの一部が、「Bf109Eの旋回性能はスピットファイアをしのぐ」といった趣旨の発言をしていることもあり、一体どちらがより優れているのか、疑問に思った紳士淑女の皆様も多いのではなかろうか。
パイロットのコメントは他に譲るとして、英軍の両機の比較試験、模擬空戦について、ここでは触れていきたいと思う。
まず、12,000ftにおける高度だけを維持した最小旋回の比較試験で、スピットファイアが696ft(212m)/19秒、Bf109が885ft(269m)/25秒となっており、その差は歴然である。
そして、模擬空戦における結果(旋回性能に関するものだけを抜粋)は次の通りになっている。Bf109が前方を飛ぶ際、スピットファイアがBf109の急旋回に追随するのは何ら困難はなく、スピットファイアが前方を飛ぶ際も、Bf109Eに旋回で優ることは明らかである。また、水平旋回戦闘においては、どちらが前方を飛んだ際にも結論は変わらず、スピットファイアがすぐさまBf109の後方につくことができる。
上記テストのなかには、スピットファイアがBf109の追従を許すことが度々あったそうだ。しかし、これは単にパイロットが、失速、スピンに入ることを恐れて、全力旋回をしようとしなかったためだったのである*2
以上からすると、「Bf109Eの旋回性能はスピットファイアをしのぐ」というのは、単なる旋回性能の優劣を語ったものではなく、いかに性能が優れていても、パイロットの技量の差によって覆されうる、という教訓を残しているのではないだろうか。

参考文献
アルフレッド・プライス「戦うスピットファイア」(昭和59年、大日本印刷)28~40頁
Spitfire MkI Performance Testing


外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

WTフォーラム・データシート

 

公式Devログ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

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*1 内容は『戦闘機の設計で最初に検討すべきことは?』
*2 スピットファイアの失速特性が悪い、ということではないだろう。各国のテストパイロットや、NACAまでもがスピットファイアの失速特性を高く評価している。