ミリア

Last-modified: 2024-04-07 (日) 23:38:34

 

 

  • 性能:その機動力は瞬きを許さない禁断の髪使い
    • 卓越したスピードが持ち味であり、更に後述する特徴をシリーズ通して持ち続けていることから「起き攻めの女王」の別名で呼ばれているキャラクター。ダッシュ・ジャンプが素早い事に加え、一度のジャンプ中に2回まで空中ダッシュ・空中バックダッシュができるという特徴を持つ。コマンド技にも素早い移動を伴う技を豊富に持っており、機動力はトップクラス。他のキャラに比べて空中通常技による連続技(いわゆるエリアル)がやりやすいのも特徴。
       
    • そしてミリアの特徴を最も強く表している技がコマンド技・タンデムトップ(HS版)である。射程は短いが画面に長く残る飛び道具を放つこの技は、特にダウンした状態の相手に攻め込む(通称:起き攻め)際の起点として非常に優秀。高速中段のバッドムーンや下段突進技のアイアンセイバーなどの中下択も健在だが、本作ではタンデムトップを出す際に宙に浮くため、この性質を利用した表裏択が主要な崩しである。それを示すようにめくりに適した空ダJHSに加え、ミラーシュ高速落下など相手の裏に回る動きが豊富に存在する。
       
    • 足払いなどでダウンを奪う→タンデムトップ(HS版)を相手に重なるように設置する→ガード崩しの択を迫る、といったセットプレイは見切りにくい上に相手に安易な反撃も許さないため超強力。ミリアが一度ダウンを奪ったあとにこの起き攻めを何度も決めて対戦相手を封殺してしまう様は、ギルティギアシリーズではお馴染みの光景とも言える。今作でもその起き攻めの凶悪さは健在。
       
    • しかし、それらの強みの代償として防御力が非常に低く(チップに次いでワースト2位)、覚醒必殺技以外では全身無敵技を持たないため、相手に一度捕まると非常に脆いという弱みも持っている。単発あたりの攻撃力も低いため、正面から堂々と殴り合うような戦い方には全く向かない。
       
    • また、本作からのゲームシステムであるウォールブレイクによって割を食っているキャラの一人。従来はタンデムトップ等からの起き攻めでそのまま封殺も可能なキャラだったが、本作では画面端での起き攻め後や空中コンボによる運びコンボ後にウォールブレイクで画面端からシステム的に逃げられてしまう場面が目立ち、仕切り直し後に痛打を食らって逆転負けという展開も少なくない。
      • これに関してはバージョンアップで高速落下に「相手が画面端を背負ってる状況でも自分が画面端側に移動できる」という性能が追加され、ウォールブレイクをさせない起き攻めの選択肢も加わっている。ただし防がれるリスクや中央に戻すリスクもあるため、弱みを完全に覆えるとは言い難い。
         
    • さらに、ミリアのもう1つの象徴とも言えた技、主に立ち回りで非常に強力な空中飛び道具だったコマンド技・サイレントフォースが今作では削除されてしまった。そして空中ダッシュも一回あたりの距離が他キャラより短く設定されており、空中から攻め込む際のスピードは意外なくらい遅い。これを補うのがカピエル等による軌道変化だが、一回読み勝てば接近できるといった単純な読み合いにはならないため扱いには熟練が必要。地上技も過去作に比べ発生・リーチ・硬直差などの弱体化が多く、他キャラの牽制技と張り合うには心許ない。今作では殊更に空中戦と起き攻めに特化したキャラと言える。
       
    • 初期バージョンは正直なところ起き攻めの強さと足の速さ以外の全てが低水準に作られていたキャラクターだったが、数あるバージョンアップにより数々の通常技の改善・強化(主に2P・4Fや遠S・9Fなど発生面での強化)やミラーシュ派生などによるコンボ力の強化などが行われたことで性能は格段に向上している。一方、先述した体力の低さや火力の無さ、ウォールブレイクとの不和などから来る本作のゲーム性との相性の悪さという弱点は変わらず残されているという塩梅である。
       
    • 得意の起き攻めに持ち込むにはそのスピードを活かしつつも丁寧な立ち回りが求められ、相手の隙を突き正確に懐まで潜り込む必要がある。が、慣れないうちは使用者自身がそのスピードに翻弄されてしまいがちで、相手が試合巧者だった場合はまんまと懐に誘導され返り討ちにあってしまう危険性も孕む。使いこなせば瞬きすら許さないほどの超スピードで翻弄しつつ、卑怯という文句も色褪せてしまいそうな禁断の攻めで対戦相手を圧倒してしまえる。