目次
概要
- 「モンスターハンター2(Dos=ドス)で初登場した4種の大型古龍」をまとめた通称。
鋼龍クシャルダオラ、炎王龍テオ・テスカトル、炎妃龍ナナ・テスカトリ、霞龍オオナズチを指す。
テオ・テスカトルとナナ・テスカトリは生物学的には同種であり、
一括りにしてクシャルダオラ、テスカト種、オオナズチの3種と数えることもできるため、
御三家古龍などと呼ばれる場合もある。
- いずれの古龍も共通点がいくつかある。
- 4足歩行。
- 前足が翼になっている所謂ワイバーン型では無く、
前足と翼が別になっている所謂ドラゴン型(骨格もオオナズチ以外は共通している)。 - オオナズチ以外の3種は180°の方向転換も1歩で完了させる。
- 風や龍炎をまとったり、体色を周囲の地形と同化させて姿を消したりと、特異な能力を持つ。
- 前述の能力を角で制御しており、角を破壊するなどの方法でその力を打ち消したり弱化させることが可能。*1
- 龍属性を弱点としている。*2また旧シリーズでは打撃攻撃の多くに龍属性が備わっていた。
- 非常に広大なテリトリーを持ち、同一個体が遠く離れたフィールドで目撃されることもある。
- 戦闘によって傷ついた場合、その場から一気に離脱することができるほどの高い飛行能力も持つ。
- 龍風圧と呼ばれる、すさまじい風圧を巻き起こすことができる。
- バックステップで落とし穴を回避する、または罠が効かない。*3
- 持ち合わせている能力や技が、基本的に他のドス古龍と3すくみの関係になっている*4。
具体的には、鋼龍>炎龍>霞龍>鋼龍…という形である。
これは、それぞれのモンスターから作られた武器や防具にもほぼ同じことが言える。- MH4から炎龍の武器が爆破属性になり武器に関しては3すくみが成り立たなくなった。
- 悠久の時を生きた強靭な個体は、ごくまれに古龍の大宝玉と言う貴重な宝玉を体内に生成するとされる*5。
シリーズにおける変遷
MH2~MHP2G
- 初登場のMH2の頃は、戦闘面での不評が非常に多かった。
全体的に肉質が硬く膨大な体力を持つことから狩りが長引きがちで、
かつ25分以内に仕留めなければ「撃退」になってしまうため中々討伐できない点、
引き起こす風圧が一律で風圧の上をいく「龍風圧」扱いであり、
かつ弱点がほぼ龍属性のみ*6で部位破壊も龍属性でなければできない仕様のために、
効率的に戦いたければ「武器は龍属性で高DPSのもの(=超絶)、防具は龍風圧無効」を強制される点*7、
それまでになかった対処困難な特殊能力を持つ点などが不満に思われていた。- 同作では基本的に古龍素材で作れる武器にしか龍属性武器が存在しなかったため、
古龍を倒す為に龍属性の武器が必要→龍属性武器を作りたい→古龍を倒すしかないという負の連鎖に陥り、
「あるモンスターの素材で作った武器は別のモンスターに強い」というゲーム性が破綻しているとの声が多かった。
更に古龍と戦えるのはリアル時間と連動したクエストだけのため、時間の余裕がなければ古龍装備を作りづらかった。
ドス古龍のうちオオナズチだけがそういった不満から免れる事が多かったのは、同じく肉質は硬いものの
上述の龍風圧行動が極めて限られていることに加え、氷属性が一番の弱点となっており、
部位破壊を狙わなければ龍属性でなくてもそこそこ早く討伐することが可能だったためである。 - ドス古龍に対しては龍属性以外の武器が弱すぎるという問題もあった。
一通り眺めると分かるが、ドス古龍のうち、オオナズチ以外の第二弱点になり得る水及び雷属性で
他の龍属性武器に数値で匹敵する性能を持つ武器が皆無に近く、
強いて挙げるとすれば片手剣の「オデッセイブレイド」がスロ差も加味して黒滅龍剣と並ぶ程度。
一方、ドス古龍全般に有効性の低い火属性はリオス希少種がある程度カバーするほか、
氷属性に関しては今作初出のクシャルダオラ武器が高水準な数字で存在しており、
オオナズチ以外にもラージャンにも使えるのもあってか比較的優遇されている。
- 同作では基本的に古龍素材で作れる武器にしか龍属性武器が存在しなかったため、
- このような背景もあり、世界観的側面(生態やモンスターデザインに関して)の不満も見られた。
ただし、直後のMHP2で戦闘面が大きく改善されたこと、
MH2発売から10年以上を経たこともあり、今では生態やデザイン面での不満は殆ど聞かれなくなっている。- ミラボレアス関連のインタビューで、開発陣側の裏事情が判明している。
古龍種に関しては「生活感のあるモンスター群を基本とし、その中に異質な存在を投入する」ことで、
MH特有の「ハンター生活」を中心にした世界観にサプライズを与える狙いがあったという*8。
だがMH2では「一般モンスター<古龍」の図式が前面に出たドス古龍が看板モンスターとして大々的に登場し、
メインストーリーに据えられたことで「異質」さが浮き彫りになったという経緯があった。
- ミラボレアス関連のインタビューで、開発陣側の裏事情が判明している。
- MH2シリーズでは、転倒中やめまい中にダメージを蓄積させても部位破壊することができなかった。
壊すにはダメージを蓄積させた上で普通に怯ませる必要がある
(例えば翼に一定ダメージを与えた後は脚で怯ませても壊れる)。
ただし尻尾はちゃんと尻尾へのダメージで怯ませないと切れない。- さらにMH2には「転倒などを起こしていないうちに一発攻撃を当てる」という条件がついている他、
クシャルダオラ以外は「頭部破壊には、頭に龍属性ダメージを1以上蓄積させる必要がある」という仕様があった。
いずれもこの条件を満たしていれば他の部位怯みで破壊できるのだが、
とにかく部位破壊が面倒な仕様になっていた。
- なお、体力が一定値を切らないと部位破壊できない、という条件がついたモンスターもドス古龍が初である。
これについてはモンスターの体力を確認する手段がゲーム中にないのに面倒だ、という意見も少なからずあった。
- さらにMH2には「転倒などを起こしていないうちに一発攻撃を当てる」という条件がついている他、
- MHP2(G)ではドス古龍の行動や仕様が大幅に改善されたほか、
古龍素材を用いない龍属性武器が一部追加されたこともあり、戦闘面での不評の声は小さくなった。
ただ、同作における彼らの扱いは結構微妙であったとも言われている。
例えばMHP2においてはクシャルダオラは村長クエスト★4で早々に登場する。
★4と言うとバサルモス単体狩猟と同ランクである。報酬も劇的に高いわけではない。
オオナズチ(とナナ・テスカトリ)も★5にクエストが存在し、
最高ランクの★6に位置付けられていたのはテオ・テスカトルのみであった。- また、当時はゲーム内ストーリーがあまり重視されていなかったとはいえ、
ドス古龍は村・集会所共にストーリーには全くと言っていいほど関わっていない。
もっとも、パッケージを飾り村のストーリーで何度も撃退する必要のあったクシャルダオラや、
村のラスボスだったナナ・テスカトリを除くと、MH2でも似たような状況はあったが……
MH2時代の経緯を知らないプレイヤーからは、ドス古龍になぜ「不評」が多かったのか、
理解できないという声も見られた。 - また、当時はゲーム内ストーリーがあまり重視されていなかったとはいえ、
MH3~MH3G
- この3作ではドス古龍は一体も登場しないが、
MH3のオンラインラスボスであるアルバトリオンはその骨格が「ドス古龍」に近く、話題になった。
地上での動きはテスカト、空中ではクシャルダオラのそれに近い。
但し、よくモーションを観察すると各所にドス古龍と異なるものが見受けられるため、
ドス古龍のコンパチというよりはドス古龍の骨格をベースにした別モンスターという認識の方が正しい。
- また、この3作では「古龍」がいずれも重要なポジションに置かれることになり、
この頃にはMH2で見られた「古龍種」に関する諸々の不満は殆どみられなくなった。
MH4(G)
- MH4では遂にドス古龍の代表格であるクシャルダオラとテオ・テスカトルが復活、
MH4Gではオオナズチも復活し、大きな話題となった。
復活と同時に煩雑感も否めなかった部位破壊に関する仕様などが改変され、
頭と尻尾は体力が一定値以下という条件が付いているものの、*9
それ以外の角の龍属性や怯ませなどの条件が無くなった。- また角は一度破壊すれば睡眠で再生してしまうことはなくなった。
通常個体においては「角破壊による弱体化」という仕様は引き継がれているため、
一度部位破壊を達成すればかなりラクになるだろう。
能力を封じられると哀れな程に弱体化していた従来と比べ、
近年のメインモンスターやMH3以降の古龍種のように、
特殊能力を抜きにしても、素の力だけで十分に戦える戦闘力を手にしている。- クシャルダオラは普段纏う風の鎧が風圧【大】になっており、
以前のような龍風圧は特定条件を満たした場合のみ発生させるようになった。
また古龍では唯一スタミナが設定されており、これが尽きている間は風の鎧を一切纏えなくなる。
更に、乗り成功により風の鎧を一発で解除できるようになっているほか、
そもそも風圧の効果範囲が縮小されていたりで、以前よりは大分マシな仕様になっている。
その代わり龍風圧発生の頻度は非常に多い上、龍風圧纏い時に毒状態にしても風圧【大】は残り、
角を折っても風圧【大】までは纏える他、龍風圧無効のスキルが消滅してしまっているなど、
風の厄介さの維持能力は以前より強化されており、完全に弱体化したわけではない。
一方で純粋な戦闘力は格段に強化されており、
翼を器用に用いてハンター(プレイヤーカメラ)の死角に回り込むようになったり、
風翔弾を地面で炸裂させると同時に竜巻へと変化させたりなど、
より執拗にハンターを攻め立てるようになった。
- テオ・テスカトルは龍炎のダメージエリアが頭部付近のみに変更された。
しかしそれ以上に大きな変化は、怒り状態の間は龍炎を纏わないようになったことである。
これにより怒り時は龍炎のスリップダメージを気にする必要が全くない。
高レベルギルドクエストでは全身に龍炎を纏うようになるが、怒り時の仕様は変わらないため特に問題はない。
また、今作から粉塵は爆破属性となっており、
触れれば爆破やられとなって追撃を受けた際の危険性が高まる上、
粉塵飛ばしのバリエーションも増加し、
果ては以前とは比較にならない規模の大爆発まで起こすようになっているなど、
従来より遥かに粉塵の危険性が高まった。
ちなみに、龍炎で矢返しされるガンナーの場合、高レベルギルドクエストだと
尻尾しかダメージを与えられないので立ち回りに要注意されたし。
- オオナズチの場合、透明化している時間が大幅に減った。
戦闘中ほとんどの時間は姿を晒していると言っても過言ではなく、
ステルス能力は怒り時の一部攻撃の際に短時間使用するのみで、
どこにいるかわからないモンスターという元のイメージからは離れている。
その代わりに、従来よりも俊敏且つトリッキーな動作、攻撃によってハンターを翻弄するようになり、
短時間しか使用されなくなった擬態も、擬態中はターゲットカメラの効果がないことは勿論、
移動し終えるまで本体を発見、攻撃できない事実上の完全消滅状態となっているなど、
従来とは違った方向性でその性能を発揮している。
また、疲労などの特殊状態異常効果もオミットされてしまったが、
それを補うかのように毒攻撃のレパートリーが多彩となった。
代わりにそれぞれ固有の特性が過去作品より強化(優遇)されており、
もはや旧作のそれとは別物に近いモンスターとなっている。- 例を挙げると、いずれも出現フィールドの環境を一変させるという能力演出が追加されている。
クシャルダオラに関しては初登場のMH2の頃から、
存在するだけで寒冷地ではエリア全体に大吹雪、
それ以外の砂漠を除くフィールドでは暴風雨を巻き起こす
(なおMH4Gでは砂漠で砂嵐を巻き起こす演出も追加された)、
という能力演出があったのだが、MH4からは他のドス古龍にもこういった演出が追加されている。
テオ・テスカトルは怒り状態に移行するとフィールド全体に陽炎が発生するという現象が起き、
オオナズチは怒り状態移行と同時にエリア全体に霞を発生させる。
- 攻撃に関しても、クシャルダオラは巨大竜巻、テオ・テスカトルはスーパーノヴァ、
オオナズチは強毒霧噴射という一撃必殺級の大技を習得しており、
ボスモンスターとしての風格を獲得している。
- また角は一度破壊すれば睡眠で再生してしまうことはなくなった。
- また、MH4シリーズではドス古龍が設定上でも超巨大モンスターに匹敵する脅威と目されており、
ボスクラスモンスターの前座という感も否めなかった過去作から一転して、
「ドス古龍」自体が多くのプレイヤーから一目置かれる存在として定着することになった。- 村クエストではドス古龍の登場は上記の通りラスボス撃破後で、
クエストは上位・G級ともに最高ランクに設定されている。
- 村クエストではドス古龍の登場は上記の通りラスボス撃破後で、
MHX(X)
- MHXシリーズでもドス古龍は続投しており、
下位はクエストを出現させればすぐ戦えるが、
上位個体は村は特定の条件を満たす必要があり、集会所はラスボス撃破後でないと戦えない。
攻撃力自体も下位は易しいが、上位のそれは獰猛化モンスターに匹敵するほどの別物と化している。
ちなみに、MHXでは遂にドス古龍とアルバトリオンの共演が実現した。
- さらに、危険度が細分化されたMHXでは、ドス古龍はアカムトルムやウカムルバスと同じ★7に設定されている。
これは★8の超大型古龍を除けば最高であり、大型古龍の後輩であるシャガルマガラや、
初登場が同じMH2で「古龍種に匹敵する」とされてきたラージャンや近いポジションのイビルジョー、
二つ名持ちの多くが該当する★6を上回っており、
世界観的な危険性で言えばアカムトルムらに比肩する強大な存在であることが改めて示されている。
MHW(:I)
- MHWでは下位のドス古龍は存在せず、ストーリー序盤では影も形も見せないが、
ストーリーを進めると「古龍の活動」が活発になり、
調査を進めることでクシャルダオラとテオ・テスカトルが登場し、
ストーリー面における節目として討伐を行うことになる。
また、メインシリーズでは実にアルバトリオン以来となるドス古龍骨格の新モンスター「ヴァルハザク」が登場した。
ヴァルハザクはストーリー的に、今回登場できなかったオオナズチの代役のようなポジションに収まっている。- ナナ・テスカトリも発売当初は存在しなかったものの、2018年5月31日配信のアップデートで追加された。
- 本作では古龍に関するストーリーが展開される関係もあって、
ドス古龍はいずれもHR14*10、歴戦個体となるとHR50以上と、通常挑めるクエストとしては最高ランクに属しており、
歴戦個体のクシャルダオラとテスカト夫妻は、
本作における最高クラスの難度を持つモンスターとして設定されている。
- MHWorldの拡張DLCである「モンスターハンターワールド:アイスボーン」では、
ヴァルハザクに続き、ドス古龍骨格を有する古龍「イヴェルカーナ」、「ネロミェール」、「死を纏うヴァルハザク」
が新たに登場しており、その内イヴェルカーナは同作品のメインモンスターも担当している。
そして、テオとクシャの同期だったオオナズチはゲーム外で不参戦を言い渡された。いと哀れなり。
MHR(:S)
- 本作では発売当初ドス古龍はおろか他の慣れ親しんだ古龍も全て登場せずラスボス関係の古龍のみという状態だったが、
発売前から第1弾大型アップデートによる霞龍オオナズチ復活があらかじめ告知されていた。
そしてVer.2.0のアップデート情報公開では加えてクシャルダオラとテオ・テスカトルの参戦も発表され、
MHXX以来となる元祖ドス古龍御三家の揃い踏みが実現した。
発表に伴い、ツイッターのトレンドにも”ドス古龍”が選出され話題となった。
なお今回はナナ・テスカトリは未参戦となった。
- 本作ではMHW(:I)で有効だった一部の環境生物に加え、
フンコロガシを使って状態異常にするなど、様々な環境生物による干渉が可能になっている。
驚くべきことに新システムである操竜にも対応しており、
他のモンスターを操って戦うことは勿論、ドス古龍自体を操ることもできる。- 他のモンスターを次々呼び寄せて戦うのは一見ネタプレイにも見えるが、
操竜中のハンターは完全無敵かつ操竜大技まで叩き込めば合計数千程のダメージを稼ぐ事ができるため、
厄介な固有能力を持っている古龍相手の際は通常の狩猟時よりも有効度が高い。
- 他のモンスターを次々呼び寄せて戦うのは一見ネタプレイにも見えるが、
- HR20でオオナズチ、HR30でクシャルダオラ、HR40でテオ・テスカトルの緊急クエストが提示される。
ちょうどドス古龍の三すくみ的に相性の良い順番での登場になっているため、
本作では順々に装備を作れば後続のドス古龍に対し有利に戦いやすい配慮がされている。
- また、遂にドス古龍3体をメインターゲットとしたクエストが配信された。
古龍同士が同時にフィールドに出現できるようになったMHWでは
惜しくもオオナズチが未登場であったということもあり、ハンターの間では大いに期待されていた。
実際に登場したクエストは強化個体を逃げ場のない決戦場型フィールドで相手取るものであり、
2体同時の狩りを強いられるため、かなりの高難度な仕上がりとなっている。
- 拡張DLCで続編のMHR:Sでも引き続いて登場しているが、
最後のピースたるナナ・テスカトリは相変わらず不参加のままとなっている。
ドス古龍3体の方は拡張前ではアップデートでの登場ということでかなりの強敵となっていたが、
それがマスターランク仕様になった事で輪を掛けて強力になっており、人によってはかなり苦しめられることになるだろう。- 無料大型アップデートにて、ドス古龍3体に新たな強化形態「傀異克服古龍」が追加されている。
所謂特殊な個体であり、ハンターノートに於いて通常個体とは別種として扱われている。
- 無料大型アップデートにて、ドス古龍3体に新たな強化形態「傀異克服古龍」が追加されている。
- サンブレイクでは新たなドス古龍骨格のモンスターとして爵銀龍メル・ゼナが登場。
今作のメインモンスターを務める古龍で、MHW:Iのイヴェルカーナを思わせる優雅な見た目と凶暴な本性を併せ持っている。- 発売時点でドス古龍骨格モンスターの追加は1体だけだが、
対照的にマガラ骨格持ちはゴア・マガラとその特殊個体、シャガルマガラが復活し、シャガルマガラの傀異克服個体も登場、
マガイマガドの特殊個体に加えてラスボスが登場と計6体が新たに追加されている。
- Ver.14ではイヴェルカーナが再登場しており、
傀異克服古龍とボーナスアップデートで登場したメル・ゼナの特殊個体を含めると
今作のドス古龍骨格モンスターは合計8種類となった。
- 発売時点でドス古龍骨格モンスターの追加は1体だけだが、
MHF
- MHFはベースがMH2であるため、ドス古龍の素の仕様はMH2にかなり近いものとなっていた。
ただし、部位破壊については2018年2月のアップデートでいずれも無条件となった他、
特異個体やG級など、MHF独自の調整がされたドス古龍は、
MH2時代における戦闘面での不評要素を極力取り除く方向で調整されていた事がうかがえる。- ちなみに部位破壊に関して、
特にMHFでは麻痺や頭ダウンなどで延々と怯みループに持ち込めるケースが多かった事から、
アップデートによる調整以前は、上記の
「転倒などを起こしていないうちに一発攻撃を当てる」という条件に気づかないと部位破壊ができず、
一時期誤解として「ダウン中に該当部位に攻撃を当てると
怯みスルーを起こして破壊できなくなる(つまりダウン中は該当部位への攻撃を控えないといけない)」
という誤情報が流れたこともある。
- ちなみに部位破壊に関して、
- 古龍種の記事にもあるがMHFでは古龍を他の種と別格のものと位置づける傾向があり、
ドス古龍についても、時代にもよるが最大級の脅威として位置づけることが多かった。
シーズン3.5にクシャルダオラは記念すべき初の剛種(当時は古龍変種と呼ばれていた)に抜擢され、
続いてテオ・テスカトル(シーズン4.0)、オオナズチ(シーズン5.0)も剛種クエストが実装。
高い攻撃力などから多くのハンターに恐れられ、
シーズン中期のMHFにおける強モンスの代表格となったことは有名である。
また、特異個体システム導入初期に「特異個体剛種第一号」となったのはテオ・テスカトルであり、
特にこの特異個体について、戦闘面での不評要素が軽減されたことを評するプレイヤーは多かった。
MHFフォワード.5では最後の覇種としてテオ・テスカトルが登場し、
MHF-Gではナンバーの最終盤であるMHF-G10にて、オオナズチ、テオ・テスカトル、
クシャルダオラの3頭が一斉にG級進出し、新モンスターに勝るとも劣らない脅威を見せつけた。- 電撃オンラインによって後日行われた今村運営Dへのインタビューによれば、
これはG10の新モンスターである「帝征龍グァンゾルム」が古龍を率いるイメージであったため、
他の古龍種も影響を受けて強くなるという古龍祭りのような雰囲気を醸した結果である。
- 電撃オンラインによって後日行われた今村運営Dへのインタビューによれば、
- また、MHFでは早くからドス古龍骨格の新モンスターが登場している。
MHF初のオリジナル古龍であるルコディオラや、
クシャルダオラ、テオ・テスカトルの近縁種ではないかという設定のあるガルバダオラ、トア・テスカトラ、
ハルドメルグなどが該当する他、MH3版アルバトリオンに近い基本姿勢を持つ、
ディスフィロアとグァンゾルムなど多数に渡る。
- ちなみにMHFにおいてはベースとなったMH2当時にそこまで強く意識されていなかったこともあり、
ドス古龍における「三すくみ」は特には見られない。
ただし、G級個体については実装順番の関係で「三すくみのような関係性」は見られた。
余談
- 「ドス古龍」という言葉は、MH2発売当時ヤマツカミやシェンガオレンにも使用されていた
(シェンガオレンは甲殻種ではあるが、MH2では古龍と扱いがかなり似ており同一視するプレイヤーが居た)。
従来の古龍(ミラボレアス種やキリンなど)と区別するために用いられることが多かった。- どちらも公式狩猟試験では最終エリアまで移動しないと討伐できない仕様で時間が掛かるため、
この2種が登場するHR30、HR40の試験は手伝う人も少なく、突破できないと嘆く人もいた。
- どちらも公式狩猟試験では最終エリアまで移動しないと討伐できない仕様で時間が掛かるため、
- MH2のオンラインサービスが終了した現在では、上記の風潮はほぼ残っていない。
骨格という概念が定着したMHP2G頃から「クシャルダオラ、テオ・テスカトル、オオナズチ」を指す言葉となり、
舞台が変わったMH3以降ではこの用法のみが残った、と言って差し支えないだろう。- MH2を示す「dos」(ドスでは無く)の語感もあって
MH2シリーズ輩出の上述三種のみを指して「dos古龍」と区分される事が一般的だが
MH4シリーズ以降には復活ボスとして同待遇でキリンが一緒に扱われる機会が増えた事から
キリンも含めての「ドス古龍」(「dos」では無く)として話の流れに含まれる場合がある。
これらの「ドス古龍」三種+一種は他の古龍種より早い段階でクエストに挑戦できる機会も多く
攻略的にクエストが解放されるタイミングが同待遇、などの共通性を持つ。
- MH2を示す「dos」(ドスでは無く)の語感もあって
- モンハン部公式X(旧Twitter)アカウントが2024年1月18日に投稿した4コマ漫画では、
「クシャルダオラ、テオ・テスカトル、ナナ・テスカトリ、オオナズチ」を指して「ドス古龍」という言葉が使用されている。
- 「部位破壊することで攻撃が弱体化」という性質がついたのは、
尻尾切断を除けばドス古龍の角破壊などが出てきたMH2が最初である。
この作品以降はこういった報酬だけでなく戦略にも大きく絡んでくる部位破壊が多く出てくるようになった。
なお、よく勘違いされるが「角を破壊すると弱体化する」という特性はドス古龍にのみ存在する特性であり、
「古龍は角を破壊すると能力に制限がかかる」という噂は拡大解釈の産物である- この拡大解釈はMH3における「アルバトリオンの形態変化を角破壊で封じることが可能」という仕様も一因だろう。
しかし、この仕様はゲーム的には「一方の属性を使う前に封殺される」ことに繋がっており、
アルバトリオン最大の特徴が損なわれてしまうためか作品を経るごとにオミットされていった。
MHW:Iでは形態変化が1種増え、角破壊は全3種の内1つをしばらく封じる仕様になったため、
上述の課題をクリアしつつ「アルバトリオンは角で属性を制御している」生態が描かれることとなった。
- MHWで登場したヴァルハザクはドス古龍型の古龍種でありながら角を持たないが、
瘴気を操る能力を自在に駆使することを可能としている。
この事実は、角で能力を制御する特徴が(ドス古龍の)骨格に由来するものではないことの裏付けでもある。
- MHシリーズの代表古龍でもあるミラボレアスはMHXXまでは角を破壊しても特に何もなかったが、
MHW:Iでは最終形態時のブレスが角の破壊段階によって威力が激減するという仕様が追加された。
ここまでくると「古龍は角を破壊すると能力に制限がかかる」という噂は、
もはや拡大解釈の領域を超えてしまっているのかもしれない。
- また、MHW:Iにおいてラージャンに角をへし折られたキリンが能力を暴発させたり、
角とは関係ないものの、MHRise系列に登場した古龍の一部は、
頭部を執拗に攻撃されると、自身の能力の行使に支障を来し、
発現した能力を解除されると同時に大きな隙を晒すという特徴が目立つ。
角は頭部に存在する器官である事を考えると、
古龍種にとって頭部は非常にデリケートな部位である事がうかがえる。
- この拡大解釈はMH3における「アルバトリオンの形態変化を角破壊で封じることが可能」という仕様も一因だろう。
- よく似た言葉でドス鳥竜というものがあるが、
こちらは小型の鳥竜種を束ねる中型の鳥竜種モンスターたちのことを指す。
ドスランポス、ドスゲネポス、ドスイーオスなどがそれである。
これは小型モンスターのリーダー格が大抵「ドス」を冠することから来たものであり、
MH2(Dos)が語源のドス古龍とはなんら関係はない。
関係があるのは「ドス」と言う言葉そのものがどこから来たのか、と言う所である。
前述の経緯もあって、混同を避けるためにこちらの古龍達は「dos古龍」とでも呼ぶべきだったのだが、
すっかりこちらで定着してしまった。- ドス鳥竜のうち、3シリーズ出身組のドスジャギィ、ドスフロギィ、ドスバギィ、
及びMHXで新たに登場したドスマッカォの4種は、
その別名から狗竜系などと呼ばれることもある。
- ドス鳥竜のうち、3シリーズ出身組のドスジャギィ、ドスフロギィ、ドスバギィ、
関連項目
シリーズ/モンスターハンター2
モンスター/クシャルダオラ
モンスター/テオ・テスカトル
モンスター/ナナ・テスカトリ
モンスター/オオナズチ
モンスター/古龍種
モンハン用語/骨格
モンハン用語/ドス
ゲーム用語/四天王
アイテム/古龍の大宝玉 - ドス古龍から共通して得られるG級レア素材。
アイテム/欠けた石像 - もとはドス古龍を信仰対象とした像らしい。
スキル/○○の護り
スキル/○○の恩恵