ウィザーホード

Last-modified: 2022-08-22 (月) 17:34:03


ウィザーホード


「1人っきりの民間警備会社みたいにな」――放浪者

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「1人っきりの民間警備会社みたいにな」――放浪者

放浪者はデレリクトの隔壁にもたれかかり、目の前のテーブルには暗黒のかけらが積まれ、散乱している。巨躯のタイタンから目を離そうとはせず、くだけた態度とは裏腹に、その視線は鋭さを増している。

「こんなかけらのことで文句を言うために、わざわざ時間を取ってここまで来るとはな、ジョクサー。イオのオービットでのデカい仕事はどうした。バンガードがこんなところで何をしてる」放浪者の手は、重厚な後装式グレネードランチャーのハンドルに無造作に置かれている。「こんな場所で油を売ってていいのか?」

ジョクサーは皮肉っぽく鼻を鳴らした。「文句を言いに来たわけじゃない。その逆だ。これは友好的な警告だ」

「友好的だと? いつから俺たちはそんな仲になった?」グレネードランチャーを握る放浪者の手に力が入る。「ますます怪しいな。正直に話せ、ジョクサー。でなければ銃を抜く覚悟を決めろ」

タイタンは苛立った様子で首を振った。「かつてあのピラミッドに滅ぼされかけたと言う者もいる。真実は誰も知らない。だがピラミッドがいずれ敵対するのなら、すぐにでも対策を講じる必要がある。お前だって、暗黒のかけらを抱えながら戦場のど真ん中で立ち尽くしたくはないはずだ」

「俺がどこに立とうと俺の勝手だ。お前に指図される筋合いはない」放浪者はデッキにブーツをかけた。姿勢を正した彼の手には、グレネードランチャーが握られている。「俺がお前の邪魔をしてるって言うなら別だがな」

ジョクサーが降参するかのように両手を挙げる。「いいか? 私がここに来たのは変わるためだ。埋め合わせをしたかっただけだ。プライムギャンビットの件で… 借りを作っていたからな。しばらく大人しくしていろというささやかな助言も、少しでもその借りを返そうとしたまでだ」彼は暗黒のかけらを見下ろしている。「ただ、聞き入れるかどうかは、お前次第だ」

ジョクサーは踵を返して船の後方に向かう。エアロックが音を立てて開くと、放浪者が呼びかけた。「良いアーマーだな、ジョクサー。どこでそいつを手に入れたのか、忘れるなよ」


 


装飾


知能犯罪

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終わりなき闘争

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杉と灰

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光り輝く鳥

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