タイタン

Last-modified: 2023-02-25 (土) 20:44:24


タイタン


ブレインボルト・シグマ-アクティウム-IX・クラニアルドレッドノート(無敵タイプ)

こんにちは。リアルタイム戦闘訓練を必要としているようだな。
これはブレインボルト・シグマ-アクティウム-X・クラニアルドレッドノート(インビクタスタイプ)だ。つまり、頭蓋骨の要塞だな。お前の頭蓋骨は強力な砦だ。その頭で何でも砕ける。唯一の制約はその背骨だ。落ち着け。光がお前に教えてくれるはずだ。お前の手はお前の目になった。周りを見てみろ。肉弾戦が楽になるはずだ。その光は敵を引き寄せる。奴らも楽にしてやれ。ケアグレイバー・ガンマ-ライサンダー-IV・ヘルスエンフォーサー(前線タイプ)の効果を感じられるはずだ。敵は頭蓋骨の要塞を持っていない。奴らの頭蓋骨は牧草地のようなものだ。牧草地で遊べ。牧草地で花を集めろ。動電学的外傷を利用して集めるんだ。花の匂いを嗅げ。いい匂いだと思わないか?
頭蓋骨要塞にいればお前は安全だ。

鉄壁のスカルフォート

絶対的で揺るがない決意。

この世には偉大な真実が1つある。
生きることは闘うこと。

傷付き疲れ果てている時
戦いの重荷で押し潰されそうな時
祖先のことを考えるのだ
彼らの目を通して世界を見るのだ
全てが新しく、未知
鋭い歯を持つ影の世界
容赦のない目的

過去に生きた者のことを考えるのだ
未知なるものの無限の闇と戦い抜いてきた
決意と力で燃えていた
彼らの情熱が道を照らしていた

彼らの炎を感じるのだ
そして、1つの偉大な真実を知るのだ

彼らは戦士であった
そして、お前の行動を通して彼らは永遠に生き続ける

エターナル・ウォリアー

「彼は悪魔の光の中に入っていった。だが、結局、彼の輝きの方が勝っていた」――ピーアンからセイント14へ

SX: タイタンが何て言われているか知っているだろう。
C6: 声がでかくて耳障りってやつか?
SX: いいやつは皆死んだ。
C6: セイントが死んだかどうかはまだ分からないぞ。
SX: 史上最強のタイタンが忽然と姿を消した。私の勘だ。
[発電機の音]
C6: あいつほど素早くケルを倒せるやつなんていない。でも、相当な変わり者だったな。
SX: 風変わりなところが長所になっていた。
C6: 預言者のことを血縁があるかのように話すのは変だったし、未来を見たことがあるとか、ガーディアンの救世主が来るっていう考えに支えられてシックスフロントを戦ったとか、いろいろ首を傾げたいことを言ってたな。
SX: 信じるということは、時には厄介な時もある。
C6: だな。1人のガーディアンが全て救ってくれるって? クロタを月から追い出したり、俺達バンガードが全てを分かってるかのように見せてくれたり? おい、どこに行くんだ?
SX: 旧ロシアから来た新入りの中で気になるのがいる。初めてクルーシブルに参加するのだ。
C6: あぁ、もしかしたらそいつなのかもな。そいつに「クロタの最期」ってあだ名でも付けてやるか。

セイント14のヘルム

「私は太陽を押したのだ。お前を押すなど容易い」——ヘルム内部の碑文

ハンターが壊れた窓枠に寄りかかり、ひっくり返ったカブトムシを手に持っていた銃の銃身で軽くつついていた。彼女はカブトムシが自力で起き上がるまで少しずつ揺らしてやっていた。カブトムシが逃げていくと同時に、しゃがんでいたタイタンがうなり声を上げながら立ち上がった。
「撃ってしまうんじゃないかと少し心配した。可哀そうに」
「いや、そんなことはしない。タイタンのあの例えだってあるし」
「あの例えって何だ?」
「あ... その...」
彼は腕を組み、燃え終えた石炭のような微かな光を周囲にちらつかせていた。「教えろ」
彼女は降伏して手を挙げた。「その... ただの冗談だよ。だから、突き飛ばさないでね。『タイタンはカブトムシのようだ。何も通じないのは後ろに倒れるまで』。もちろん、嗜みを込めてだよ」
彼は笑顔になったかと思うと、大声で笑い始めた。「だから、ハンターはあのカブトムシのようなアーマーを身に付けるのか!」

ケプリの角

「どういうことか分からない なぜこんなにも悲しいのか 過ぎ去った日々の伝説 それが頭から離れない」――『ローレライ』ハインリッヒ・ハイネ

「大いなる戦士イコラ・レイ…」オフィウクスは嘲笑した。「名誉ある司書」

イコラは使い古されたライフルから埃を払うと、それをじっくりと観察し始めた。「彼のためにこのアーティファクトを整理するのは名誉なことよ。そもそも、あなたも喜ぶべき。あなたは昔から冒険よりも知識を重要視していた」

「いえ、私はベストを尽くべきだと言ってるんです」とゴーストが発言を正した。「昔からあなたは英雄を過度に崇拝しすぎています」

「オシリスは伝説的な存在よ」

「彼はただの人間です」オフィウクスは銃をスキャンした。「確かにオシリスは素晴らしい能力の持ち主です。ですが、あなたなら彼に肩を並べられるはずです」

「私が? あのウォーロックバンガードを越えられると?」今度はイコラが嘲笑した。「あなたも妄想癖があるみたいね、オフィウクス」

「あなたにはそれだけの力がある! でものためには冷静さと忍耐力が必要です!」ゴーストは不意にプラスチックの箱をひっくり返すと、その散らばった山の中からヘルメットを押し出した。「ほら、このヘルメットを見てください。これを装備していた者をどう分析しますか?」

「箱には、EDZにある、ウォーロードであり光の戦士であったカルヌンタの墓から回収したものだと書かれてる」

「読まずに推測してください」

彼女は決まり悪そうに笑った。「ガリア風のデザインね」そこで言葉を区切り、その不完全な模様に目を凝らしていると、何かが彼女の心をむしばみ始めた。

「残念ながら、違います。この第三の目が見えますか? 頬の出っ張りは? 彼は敵に恐怖を与えるために、ハイヴを参考にして作ったのです」

「いえ、これは私たちがハイヴに出会う数世紀前のものよ」彼女はヘルメットをひっくり返して慎重に臭いを嗅いだ。埃。汗。アマニ油。乳香。「腐敗ではなく油の臭いがする。普通、戦士はアーマーを身につけたまま埋葬される。でもこれは彼の隣に埋められていた」

彼女は手でその重さを確かめた。「軽い。それに…」彼女は注意深くヘルメットの表面を観察した。「この彫刻の線の太さには一貫性がない… つまり手作りよ。つなぎ目には彼のDNAが残っている。彼はこれを自分で作ったけど、自身のためではなかった。矢羽根には光が吹き込まれているため視認性が高く、戦場でも簡単に見つけられる。彼はこれを誰かのために作った。カルヌンタの死後、これを身につけることに耐えられなくなった誰かのために」

彼女は慎重にヘルメットを元に位置に戻すと、バイザーの中を覗き込んだ。「彼は愛する者のためにこれを作った」

オフィウクスはしばらくブンブンと音を立てた。「ハイヴに似ているとは思いませんか?」

「ほんの少しね」

ローレライの輝きのヘルム

「...」

「何も全員で暗く沈むことはないじゃないか。角に執着しすぎだ。いいか。私はマーダーロウで影の殺戮者達を追跡して、何百回と命を落とした。何年もかけて、タナトノート学に関するトーランドとオシリスの論文を熟考した。そして、自分自身で試して死の直後に何が残っているかを見た。その結果、ボイドのエッセンスを引き出す方法を見つけた。エーテルへと消えてしまう前に光に戻して、敵を傷つけられる方法だ。死が終わりである必要ではない。実際、死は再利用できる。そんなに暗くなる必要はないだろう?」
――マスクの設計者サトミ

寡黙な者のマスク

自業自得だ。

光を奪われたとき、好きにしろと挑発した。目をえぐられたときはもう1つあると笑った。だがゴーストがやられたとき… ああ、ゴーストを奪った瞬間、奴らは死んだ。

まだ本人達はそうなると知らないが。

最初に蘇生された時から、いつも一人でいた。きっと前世でもずっとそうだったんだろうと思う。ファイアチームだの、レイドだの、司令官のナイトフォールだのは性に合わない。いつも一人で歩んできた。誰も必要なかった。

ゴーストさえいればいい。ゴーストが唯一の友達だった。今はもう、そう断言することを恥だとも思わない。

宿られし軍との戦いのすぐ後、一緒にヨーロッパ・デッドゾーンに出向いて住処を探した。静かな、できるだけ平穏な場所が良かった。ゴーストと2人で、ファクション・ウォーからずっと戦ってばかりだった。常に戦っていたんだ。もうこりごりだった。ゴーストもだ。あまりに長い間単独行動をしていたおかげで、誰も自分たちが居なくなったことに気づいていなかったと思う。それでよかった。

しかし突然光から切り離され、事態が急変した。結局のところ、ガーディアンとゴーストなのだ。平穏なんか訪れるはずがない、そんなのトラベラーが許さないだろう。ゴーストが久しぶりにシティのネットワークに接続すると、惑星中の通信が遮断されていることが分かった。そこで、2人で元の降下地点、シティに戻って戦うことにした。その時に奴らに見つかった。後にカバル… レッドリージョンだと分かった。

奴らに連行され屈曲の細道の北にやってきた。破片の見える場所でキャンプを張ると、奴らは酒を飲み始め、酔って騒ぎ始めた。奴らはこちらが光を失っていることを知っていた。ただの肉と空気になったガーディアンがどれほどのものか知りたがった。好きにしろと挑発すると、本当に好き勝手しやがった。また死ぬんじゃないかと思うほど殴られ、なにもできないゴーストを笑った。奴らは更に酒を飲み続け、そのうち1人が目は2つも要らないと言い出した。奴が目をえぐり出し、潰しながら笑い、何もしないのかと嘲った。もう1つあると大声で笑い飛ばしてやった。すると、一番気に食わない奴がゴーストを掴み、今からお前の生死を決めるゴーストは自分だと言い放った。奴の指の中でゴーストは小石のように見えた。そして奴はやすやすとゴーストをバラバラにした。夜明け前に、崖から投げ落とされた。撃ち殺したり、ウォービーストに食わせたりすればよかったものを。

ゴーストに選ばれたのは、きっと以前は英雄のような存在だったからだと思うが、どうだろう。ただの殺人者だったのかもしれない。

ハボックフィストなんかなくても、相手を肉片にできるからな。

片目のマスク