- 「我が名において、お前が力でもって勝利を収めるのを予見した。何度も、繰り返しにな」――カルス皇帝
- 「この星系をひとつにする力を予見した。お前の力が必要だ」――カルス皇帝
- 「帝国が繁栄するには何を犠牲にすべきか予見した。お前の力によってカバルは真の姿となる」――カルス皇帝
- 「お前の戦闘能力の潜在的な高さを予見した。お前が望めば、この星系は崩れ落ち、来たるべき道を切り開くだろう。ああ、我が戦士よ」――カルス皇帝
- 「すべての終わりを予見した。ナイン、アウォークンの女王、オンボロ船に乗った悲しくも奇妙な小男。奴らも同じものを見たと思っている。だが奴らは未知の存在によって滅ぼされるだろう」――カルス皇帝
「我が名において、お前が力でもって勝利を収めるのを予見した。何度も、繰り返しにな」――カルス皇帝
MCXVIIIが向かっている。
書記補佐シパルが記録
こうして地球のシャドウが裏切者、バリクスを殺害した。
エリクスニーのシャドウ、ミスラックスの死を追悼した後、この高名を受けつごうとする者がいた。それは味方の願い場所には決していることのない、ジャッジメント・ケル、バリクスだった。
皇帝はそれを不快に思い、こう言った。「各種族が持つべきシャドウは一人のみ。これは私の命令だ。これに逆らう者は苦い汁を飲むことになるだろう。私は自分の好きなものしか飲まない。」
そして皇帝が頷くと、地球のシャドウはジャッジメント・ケルのバリクスを切り倒した。エリクスニーの人々はこれを二度目のスキャッターと呼んだが、彼ら同様、この名前も長くは続かなかった。
「この星系をひとつにする力を予見した。お前の力が必要だ」――カルス皇帝
MCXVが向かっているぞ。
書記補佐シパルが記録
こうして地球のシャドウはそのシャッタード、トーランドを殺害した。
カルス皇帝はシャドウ達に他の何よりも、まずこの命令を下した。終焉の最後の存在という皇帝としての権利を守るためだ。中でも最も脅かされているのは、死の好奇心に抗して釘付けとなり、ある定義を別の定義と取り換えたもの。これがトーランドという名のシャドウ。
地球のシャドウとアウォークン、そしてハイヴが暗闇の場所へ入り込んでデスシンガー、イル・ユットのエッセンスを取り戻した。彼らは彼女からデスソングを習った。それまでにキュリアの精神を操作して、ハイヴのシャドウへと向かっていた彼らはデスソングを逆転させて、トーランドを生き返らせた。
命を取り戻したトーランドはそれでも死の力には弱く、精神で、そして身体で死亡した。^
こうして皇帝の権利は守られた。
^書記補佐シパルへ:ハイヴのソースを再確認して欲しい。この記述は混乱を起こさせるほど極端な逆説であふれている。そのような情緒は、私達の主はお喜びになるが、この重要な記録には不適切だ。
「帝国が繁栄するには何を犠牲にすべきか予見した。お前の力によってカバルは真の姿となる」――カルス皇帝
MCXXVIIIが向かっている。
書記補佐シパルが記録
このようにして、地球のシャドウが裏切者がユルドレン・ソヴを殺害した。
その後、地球のシャドウは皇帝のところへ行ってこう言った。「賢明で陽気な陛下、あなたが指さした者は始末しました。今こそ、ある者を指さして、その者の死で私に大きな喜びを与えてください。」
この有能なシャドウの中のシャドウに満足した寛大な皇帝は言った。「分かった。願いを叶えよう。」
丁寧に礼を言った地球のシャドウは皇帝の元を去り、かつてユルドレン・ソヴという名だったという、あるガーディアンに出会った。地球のシャドウは彼を殺したが、ユルドレンの死から得られる喜びの井戸が枯れることは憎しみに満ちた彼の若い道連れの命は救った。
地球のシャドウは余りにも何度も、ユルドレン・ソヴと言う名の者を殺害したため、その正確な回数を記録できた記録者はいないほどだ。やっとシャドウの食欲が掻き立てられた時、ユルドレン・ソヴは最後の死に目を迎えることになった。
「お前の戦闘能力の潜在的な高さを予見した。お前が望めば、この星系は崩れ落ち、来たるべき道を切り開くだろう。ああ、我が戦士よ」――カルス皇帝
MCXLII-Iが向かっている。
書記補佐シパルが記録
こうして地球のシャドウは道連れ魂を殺害した。
そして終わりは近づき、地球のシャドウは、皇帝の最も不名誉な欲望を思い返し、喜びの陛下が黙示録の喜びを分かち合うことを望み、そしてそれを確実にする唯一の方法は、地球のシャドウが2番目の名誉を勝ち取ることだと思い知った。
それを果たすため、地球のシャドウは手を伸ばし、長い間言葉を発していなかったシャドウの道連れ魂が、その手の中へと入っていった。
シャドウが口を開くことを許すと、道連れ魂はそれに従った。
「愛している。」
そう言ってシャドウは拳を握ると、道連れ魂の命は去った。
そして残すは2人となった。
「すべての終わりを予見した。ナイン、アウォークンの女王、オンボロ船に乗った悲しくも奇妙な小男。奴らも同じものを見たと思っている。だが奴らは未知の存在によって滅ぼされるだろう」――カルス皇帝
MCXLII-IIが向かっている。
書記補佐シパルが記録
こうして、至福の皇帝は愛する地球のシャドウを優しく殺害した。
嵐の目の中、すべての最期で残るものはカルス皇帝と地球のシャドウだけだった。時相には5本の指で数えられる数のニュートリノしか残っていなかった。
その時、地球のシャドウが皇帝の前に跪いて、勇気を振り絞って愛情を込めた尊厳と共にこういった。「私の素晴らしき、寛大な主よ、あなたがお望みになっていたものは実現しました。どうか、私に最後の、そして真の望みを叶えさせてください。」
目に涙を浮かべながら、カルス皇帝は生きる者が生きる者に言う最後の言葉を口にした。「願いを叶えよう。」+
そして慈悲深い皇帝はシャドウのシャドウ、若き狼、オリックスの覇者、地球のシャドウを殺害した。
こうして皇帝は最後に存在する者としての権利を得た。そして最期が来た時、シャドウの亡き骸を抱えながら、歓喜に満ちた笑いで腹部を震わせた。
+ 今後、筆記者はいないため、最後の筆記者は我々の君主が準備する発言に関しては、カルス皇帝と相談するものとする。この脚注はこの歴史の実現時にできるだけ近いタイミングで、削除すること。