シーズン1

Last-modified: 2021-05-13 (木) 22:37:30

ACD/0 フィードバック・フェンス

接触型攻勢防御システムは、軍事衛星の体部と同じ材料を使って反撃用のエネルギーを蓄えている。

これを説明するには、先にケスラーシンドロームのことを説明しなければならない。私はエクソとして、機械に対し、その本来の目的を伝える義務を感じている。先に説明しておくが、ACDはアクティブコンタクト防衛を略したものであって、クラシック音楽以前の作品に付けられた名前ではないぞ。私が目配せしているように見えるか? それは故障だ。
ケスラーシンドロームは、惑星の軌道が高速で移動する瓦礫でいっぱいになる時に発生する。その瓦礫がお互いにぶつかり、連鎖反応を起こして粉々になっていくのだ。衛星を打ち上げるたびに、瓦礫の大群にボロボロにされる日もそう遠くないだろう。この瓦礫からのダメージを防ぐため、黄金時代の軍事衛星は殴打をチャージに変換するキネティック超伝導体で守られている。
こんなことを言うのは複雑だが、敵のお陰で軍事衛星が多数墜落した。少し手を加えれば、その超伝導体を剥がして個人用の防衛システムを作ることができる。こんな風にな。

アクティウム・ウォーリグ

紛争解決策(CRS)#3479: 倒れた場所で眠らせておけ。

「手入れを怠るな。お前の体。お前の精神。お前のアーマー。武器。装備。弾薬。CRS #1: 手入れを怠るな。手入れイコール機能だ。手入れイコール集中力だ。そこから全てが始まるのだ。戦闘技術も大事だ。訓練、練習、経験。全て重要な要素だ。戦場で死と栄光のバランスを保つ時に必要な要素だ。だが、訓練をして戦いに備えた後、装備を立派で尊敬すべき、歩いて話をする兵器の標準に合わせることができた後は、何をしたらいい?」
「1177!」
「その通りだ。CRS #1177: 弾薬はお前の親友だ。それで次は?」
「弾を込める」
「そうだ。武器を手に取ったら、肩がきしみ、背中が痛くなるまで、弾薬を荷物に詰めろ。何故なら、1つ1つのラウンドが真剣勝負だからだ」
――シャックス卿によるタイタン達への教え

アナザーワールド・アイ

宇宙が陰謀を企てる時、どんな敵もその身を隠すことはできない。

何だって? ここには私達だけかって? 太陽の光の中に生きている正義は私達だけか、と聞きたいのではないか? 仲間がいるのか、と聞いているのか? 戦うには弱すぎるか、顔を見せるには臆病過ぎるために、私達の苦境を知っても無視する仲間が遠くにいるのか、と?
私も、このような質問をずっと問うてきた。
虚無のずっと向こうに私達を助けたいと思う世界が広がっていると言ったらどうする? 彼らとお前の心を通じさせる方法があり、私達が真の敵と戦う時、お前の目を通して彼らの援護を受けられると言ったらどうする? ピラミッドの黄昏が近づいていることを彼らから聞いた、と言ったらどうする?
馬鹿め!

アルファ・ルピの紋章

我々が通った後に生き残るのは、我々が生きる許可を与えた者だけだ。

神に近い者は、より偉大な神々の存在を信じるものだ。だが、どんな力も有限であり、どんな命ももっと長く生きたいと願う。
我々に見えている宇宙と向き合った時、驚異的な心だけが自分自身の小ささに気づくことができる。そして、見えないものや理解できないものによって蝕まれる時に、ようやく見えているものがどれだけ些細かに気づくことができる。
暗黒がそのぼろぼろになった魂を要求するようになるにつれ、お前は自分から溢れ出る大きな力を見つけ出そうとする。そう、炎の顔と黄金の光だ。
偉大な目を持つ神からの贈り物である、あの燃えるような奇跡が救済となる。それとも、救済はお前か?
もしかすると、お前がその偉大な神なのかもしれない。

怒り

警戒しろ!

「俺はかつて光に乗ってこの太陽系を飛び回ってた。常に何かすることを見つけて、でもできるだけ身を隠してな。だが、一般的な考えとは正反対だが、個人的な経験から言うと、シティで共同生活することで得られるものもある。それに、他のやつと助け合ってなかったら、豆鉄砲を改良した銃や、飛ぶか飛ばないかも分からない、模造品にも見えるオンボロの船で旅をするはめになってただろう。
いいか、シティにはお前が必要だ。お前にもシティが必要だ。あいつらが最近取引してる品を見たか? ホリデイが空に飛ばしてる船もすごいぞ。あいつらになら背中を任せられる。
腹が減ったな。ラーメンでも食いに行くか」
――ケイド6

ウィンター・ギル

「お前を知っている」――フェルウィンター卿

「私の話をよく聞け。奴らがお前を追ってくる。名前を尋ねられるだろう。聞かれたらフェルウィンターと言え」
「そんな名前ではないと思うが」
「分かってる。とにかくそう言うんだ」
「自分の名前を覚えていない。何故だ? 名前を忘れるはずがない。何かがおかしい。クリプトのプロセスで何か損傷したのか?」
「ディープストーン・クリプトのことは何も知らない。私が生まれる前のことだ」
「お前は何者だ?」
「言っても信じてもらえないだろう」
「当然だ」
「いずれは信じるだろうけどな」
「お前は高慢なドローンだ。何故そう思う?」
「お前を助けるやつが他にいないからだ。ここはやるかやられるかの世界だぞ」

失われた海洋

スロアンはこの黄金時代の宇宙服をガーディアンのアーマーとして作り直させた。

シャニス・ペル医師の日記より
取り付けがもうすぐ完了します。イシュタルの延々と続く監査とクロビスブレイのネットワーク・プロトコルに阻まれて、完了には至らないのではと思っていました。原案を密かに直接手渡しする、トラベラーに有利な状況でトラベラーに挑む勇敢な人員を採用する、星帯で材料の採掘権を確保する、などなど… それがまだただの夢だった時のことを思い出します。それがついに、自由と静寂が星間宇宙を貫いて、私達の答えを探せる時が来ました! 明日、娘達と一緒にナビゲーション探査機の打ち上げを見に行きます。いまでも時々あなたのことを聞かれます。その時は、あなたを見つけるために私達はここにいるんだよ、と説明しています。

エクソダスダウン

このガーディアンアーマーは、エクソダスブラックの乗組員の飛行服を転用して作られた。

船長の日誌。船よ、もし日付が分かったら、その時はここに書き込んでくれるか? ありがとう。
我々はケンタウルス族の外れで座礁した。こうして話している間にも、我々は太陽から遠ざかっていっている。ネッススがここにあるはずがない。あれがこんな風に我々を引き寄せるなど、どうやって気付けた? 船の推測では、我々の軌道角運動量は... 我々が空間と時間の次元の4元ベクトルと呼んでいるものは... 6つの余次元へと折りたたまれていったようだ。そして、我々はネッススに衝突する軌道に残された…
時間の感覚を失ってしまった。過去と未来が、上と下と同じように感じる。もしできるなら、それをネッススに来る前の時点に戻したい。だが、それでもネッススにまた戻ってくることになるだろう。分からない。分からない... 彼らは我々を理解しようとしている。彼らは川のような思考の持ち主なのだろう。我々は今、自分達が送信した救難信号を受け取っている。こんなに取り乱していても、言葉にすると意外に落ち着いて聞こえるものだな。

エゴ・タロン

「悪夢がどんどん酷くなっていくのに気づくだろう。幸い、もう睡眠を取る必要はなくなった」――ガリーダ・トゥエット

私は自分の教えに従って生きている。ショットガンを撃つごとに、仕留める敵のことを考える。私が落としていく薬包は、私が瞑想していたことを示す。
私達に対抗する力については知っている。ずっと研究してきた。私の知識は書庫を上回ってしまった。
私は潜みし者の囁きに耳を傾け、毎日知識を蓄えている。
私は自分の教えに従って生きている。だが、ガウルのことは予測できなかった。これは私の失態だ。私が対処しなければ。
――ウォーロックバンガード、イコラ・レイ

エネミートレーサー

「見えてるぞ」

もう死んだと思った。しばらくは抵抗を試みたが、あのウィザードには仲間がいると音で分かっていた。子供達を倒された仕返しに来る。その時、何かが地面に落ちているのに気づいた。ごく普通の古びた偵察用装備に見えた。だが、装置が付いていた。MNPの古いブレイ研究所から持ち出されたと思わせる小さなダイヤモンドの伝導体だ。私は見つけたものを不用意に頭に被るタイプではないが、その時は必死だった。何がそれを起動させたのかは分からないが、ウィザードが目の前に現れた時、私は既にウィザードをロックオンしていた。戦いが始まった時、奴に逃げ場はなかった。

横断

一貫した4次元世界と自分との間の関連性が弱くなる。

どこにいる? 教えてくれ! 地球の自転が時速1000km以上、そちらの軌道速度が時速107,000km、その付近の星の漂流が時速70,000km、銀河軌道速度が時速792,000km、そして宇宙マイクロ波バックグラウンドに対するこちらの銀河漂流が時速1,300,000kmであることを考慮しろ。それから、時空が急速に拡張しているため、私に対するそちらの動きも考慮してくれ。
難しいだろう? だが、この素晴らしい知的デバイスを使えば、自分の正確な速度を、腹が立つぐらい気持ち良くしっかりと教えてくれるんだ! 実存大砲で撃たれて、あらゆる大きさの渦巻く虚無を通過するんだ!
それに、普通の力線と同じように、そのベクトルも活用できる。その常識外れの速度を自分のために利用できるんだ。ただ、とろいやつらと話す前に、別のブーツに履き替えることをお勧めする。

オルフェウス・リグ

決して後ろを振り返るな。

クオンティス・リーは色というものをほとんど忘れてしまっている。数ヵ月もの間、彼女はネッススの地中深くにある暗い地下墓地を徘徊している。冷酷なベックスが掘り下げているせいで、自然界から生物達が姿を消し、この小惑星も気が狂いそうな冷たい迷宮へと姿を変えてしまった。
ここには光がほとんど届かない。だが、クオンティスは見つけることができる。彼女は淀みなきボイドを感じ取り、空間の間にある無限から光を呼び出すことができる。彼女は指先の間でブラックホールを転がし、宇宙の強力な重力を弓につがえることができる。
クオンティスはもうすぐこの場所を後にし、シティに戻って調査結果を報告するだろう。また色を見ることができるだろう。だが、それも長くは続かない。彼女はナイトクローラーだ。小さなナイフの刃の上でバランスを保ちながら、彼女は自分のいるべき場所へ戻っていく。

1.

「カルスはこの大気を浄化できなかった。私の惑星はまだ死滅に向かっている。だが、仕えてさえいれば、希望はある」――ラル・カガクリプス・ガン

ラルは持っていた棒の補助機能を起動させ、モーリの無防備な脇腹に銛を撃ち込んだ。そのかかりが深く突き刺さり、カバルの巨体が大きな叫び声を上げた。痛みで我を忘れたモーリは、銛の突き刺さった鯨が船を引きずるように、ラルを引きずりながら走り出した。
名誉ある執行司祭モーリは、この祝いの日、苦痛の余り叫び声を上げ、ラルを引きずりながら、カバルの故郷を駆けずり回った。この異様な光景に、誰一人として何が起こったのか、どうすればいいのか分からなかった。
モーリはそのままドミヌス・ガウルの式典まで走り続け、階段を上ってガウルの足下で倒れた。ラルは選択を迫られた。脱出を試みるか、仕事を終わらせるか。
ラルは銛を引き抜くと、それをモーリの首に突き刺した。そして、ヘルメットを脱ぎ、ガウルに笑顔を見せると同時に、ラルは殺された。
カルス皇帝は約束通り、戦士の楽園を与えたのだ

2.

「誇り高きエースの死をもって、リヴァイアサンは操縦士を失った。代わりを見つけるのに1000年待たなければならないと言うなら、喜んで待とうではないか」――カルス皇帝

ジャルスは神の意志を後にして最後の任務に向かった。仲間の影達をガウルのところに運ぶには大きな船が必要だった。そして、計画の成功を確かなものにするため、十分な内部シールドと耐衝撃パッドを取り付けた装備で挑んだ。
ジャルスは船を巧みに操縦し、攻撃を避けながら進んで、レッドリージョンの間を縫うように飛んでいった。その指がスイッチを入れると、コックピットを取り囲むように並んでいたモニターが突然切り替わった。船倉では影達が待機していた。ジャルスは船の軌道をドミヌスの船がいる方角に設定した。計画はシンプルだった。
「我が親愛なるジャルスよ」と皇帝は言った。「我々はどんな犠牲を払ってでも、影達をドミヌスに届けなければならない」。ジャルスはその意味を理解していた。彼にとってこれは片道しか存在しない旅。だが、それでも問題なかった。ガウルの旅もここで終わらせることができるのであれば。

3.

「ファルミネイターは周囲の有機体の神経系を直接苦しめることができる。彼女の全てが苦痛だった。あぁ、寂しくなる」――カバルの皇帝、カルス

ジャルスの戦闘機は剣のように鋭くドミヌスの司令船に突き刺さった。狙いは外れたが、それに阻まれないことを皆願っていた。ジャルスは衝突時の打撲で死んだ。ジャルスの壊れた船から影達が飛び出した。その先頭にはファルミネイターの姿があった。
彼女のアーマーのリミッターは全て外れていた。ブリッジに飛び出し、激しい怒りを露にしたが、彼女の動きは永遠に封じられてしまった。まだ生きているが、自分を支えることも周囲にあるものを操ることもできず、風に吹き飛ばされそうだった。
彼女がナビ表示の傍を通過した時、そこから火花が発生して爆発が起こった。爆風に乗せられて彼女は勢いの頂点に達した。そして、カバルの一団に手を差し伸べ、彼らを飲み込み、死の雨を降らせた。彼女の光に包まれたガウルは、大きなアークの爆発に巻き込まれて力を失った。彼女は消えていっていた。ガウルは死んだ。本当に... 死んだのか?

寡黙な者

「…」

「何も全員で暗く沈むことはないじゃないか。角に執着しすぎだ。いいか。私はマーダーロウで影の殺戮者達を追跡して、何百回と命を落とした。何年もかけて、タナトノート学に関するトーランドとオシリスの論文を熟考した。そして、自分自身で試して死の直後に何が残っているかを見た。その結果、ボイドのエッセンスを引き出す方法を見つけた。エーテルへと消えてしまう前に光に戻して、敵を傷つけられる方法だ。死が終わりである必要ではない。実際、死は再利用できる。そんなに暗くなる必要はないだろう?」
――マスクの設計者サトミ

カルンシュタイン

「あなたは私のもの。私のものになれ。私とあなたは永遠に一つだ」

アームレットを試すと、頭の中に荘厳な声が響いた。
「聞け! お前の旅の助けになるよう、このアームレットを作った。お前も私を手伝ってくれないか?」

「最初の人生で女性に出会ったのを覚えている。彼女は私の最愛の妻だった。そして、私も彼女の最愛の妻だった。私が覚えているのは、この心に穴が空いているということだけ。この新しい地球のどこかで彼女も生まれ変わっている、と願いながら生きている」

「このアームレットには神経メカトロールを組み込んである。有機体か機械かどうかに関係なく、接触してきた者の心の中で妻の手がかりを探してくれる。このトロールは力を飲み込んでお前に与えてくれる。お前の触れた者が私の妻を知っていれば、トロールがそれを感知する。私が彼女のことをはっきり覚えていればだが」

皇帝の大使

ガウルの英知を持ったあのウォーロックへ。

ガウルはかつて、ワシの右腕として仕えた。その冷静で規律ある態度が、ワシの情熱と意志の強さを引き立ててくれた。そして、ワシは重要な決断を下す時は、ガウルの意見も聞いた。ワシの考えを口に出すことができてとても良かった。ガウルは鋭く、明確に言葉を返してくれたからな。

お前にも同じ英知がある、ウォーロックよ。機会があれば、ワシの考えを聞いてほしいものだ。

皇帝の手先

ガウルの狡猾さを持ったあのハンターへの贈り物。

ガウルは陰謀を企てる天才だった。大きな目的のために自分の生涯をかけた。剣闘士の穴を生き残った者はほとんどいない。プライマスに昇格したものはさらに少ない。追放された子供が、二重生活を送りながらどちらも達成するなど、この上ない偉業だ。
ワシがガウルを怪しく思い始めたのは最後の方だった。ガウルは偽りの人生に絶対的な献身を見せていた。同じ狡猾さがお前の中にも見えるぞ、ハンターよ。

砂漠を歩む者

硬い岩の上でも、流れる砂丘の上でも、冷酷なサンドイーターがそのペースを落とすことはない。

イコラ、できることはやった。奴らの言語は馬鹿すぎる。タイタンの新兵と話した時の方がよっぽど面白かった。それでも、確かに... 発見することはあった。――アシェル
ファイアベース・デルフィのカバル・センチュリオンの死体から回収したファイルの断片783737902-1
1: 計画通りに配備した。出兵式でもらった名誉ある絹は今も持ち歩いている。皇帝に仕えられることを誇りに思う。
2: [翻訳不能]なガウルがトラピスト星系に攻撃したという話だ。ウォーロード達に死を!
3: [翻訳不能]で裏切り者のカルスが、我々からまたプライマスを奪った。シージダンサーはこの悪行を決して忘れない!
4: スカイバーナーが廃墟と化した。暗黒の神の支配下に落ちた。皇帝のためにこの世界を守らなければならない!
5: プライマスが命令を下した。[翻訳不能]なガウルに、できるだけ長く抵抗する必要がある。真の皇帝に栄光あれ。
ファイル終了。

サンブレーサー

「星の炎を操れる者にとって、生身の体が何の役に立つ?」

「ありがとう。ヘリウムリアクターは無事みたいだ。あいつら、何て呼ばれてる?」
「サンブレーカーだ」
「うーん。太陽を壊すって意味か。不吉な名前だ。その名前を言いふらすと、そいつらが洞窟から出てきて、大変なことになりそうだな。あっちの野蛮人で既に大変な目に遭ってるのに」
「何だって?」
「サンブレーカーだよ。タイタンの古い機関で、クソ真面目な傭兵団。ファイア・ハンマー?ってやつを使うやつらだ。何十年も荒野で暮らしたが、噂ではシティと新たな協定を結んだらしい。つまり、今以上に気をつけないといけないわけだ」
「ただの名前だぞ」
「あいつらにそう言え。お前のその首に賞金を賭けて、あいつらの聖炉に生贄にされるぞ。俺は太陽を包むって意味のサンブレーサーって呼ぶことにする」
「好きなように呼べばいい。俺にとってはサンブレーカーはサンブレーカーだ」

死の牙の肩甲

誰もそんな名前で呼んでいない。

「特定の光の波長を牙に通すと、その牙を伝導増幅器として利用できる、ということに最初に気付いたのはウォーロックだった。私は科学には詳しくなく、得意とする分野でもないが、きちんと機能するということは知っている。そして、戦いでは、機能するかどうかが何よりも重要だ。
「奇妙か? ああ、そうだな。科学の牙に宇宙の魔法だからな。だが、私は普通が実は普通でないという理解に至るほど、奇妙なものを見てきた。とにかく、そのウォーロックはそれを『生物伝導トラブルブレーカー』と呼び始めた。私はこれを『死の牙』と呼んでいる。理由は、明らかに牙があるし、それを使って死をもたらすからだ。
「それに不気味に聞こえるだろう」
――不明のタイタン

シェルター

このバーにはまだ屋根がない。空気も雨のような匂いがする。
ケイド6は緑色の液体が入ったショットグラスを持ちながら、座っている椅子を傾けている。彼はこちらを見ると、ザヴァラのマグについた水滴を数えて、溜息をつく。「やるのか、やらないのか? まったく、このままじゃ錆び付きそうだ」
ザヴァラは背筋を伸ばして咳払いをする。「バンガードは不要になるまで存在し続ける。だが、見えるのだ。いつかお前が…」 彼はそこで言葉に詰まり、こちらの顔をじっと見る。
しばらく沈黙が続く。ケイドが顎を前に突き出す。イコラは笑顔を隠して、こちらに向かってグラスを上げる。「いつかお前が私達を凌ぐ日が来る」
「待て。何だって?」 ケイドの椅子が音を立てて倒れる。彼は前のめりになって言った。「お前達を凌ぐ? そんな話は聞いてないぞ! これは『いい英雄っぷりだったな』パーティーだろう? 『ケイドは2番目だ』パーティーじゃない!」
イコラがこちらにウィンクをする。「いつだって『ケイドは2番目だ』パーティーだったけど」

ジェンシムナイト

「忘れるな。宇宙は混沌の空間だ。こんな虚飾が連続体から守ってくれるものか」――アシェル・ミル

エリス、
私が持っている書物を漁ってみたが、お前の言っていた「ノクリス」については何も見つからなかった。連絡が遅れてしまった上に、力になれなくてすまない。お前を変えた生物達に対して、何か愛情のようなものを感じたことはあるか? 私はある... ピラミディオンの影の中で、私は時々、自分の体を満たしている自分より遥かに優れた無限の存在に対して、圧倒的な憧れのようなものを感じることがある。目的を持って私の血管の中を移動しているのを感じる。エコーメサを機械化しようとするマインドの意志に引き付けられているのだ。私は奴らの望みを感じることができる。私が倒れてから、奴らは変わった。そして、私も... 奴らを圧倒する偉大なる方程式の新たな変数ということになるのだろう。
私の腕は日に日に悪化している。今朝、指を切ったらレディオラリア液が流れ出てきた。今以上に努力しなければ。
真実は目の前に...
アシェル・ミル

シンソセプス

警告: この有機体は意識を発達させることで知られている。その場合は、即刻処分することを推奨する。

「この生体物質はリーフの外周のスクラップフィールドで見つけられた。宿主の体との神経系共生に依存する新しい感覚性だ。有生物か合成物かに関係なく、最も近くにいる生体のシナプスのパターンにリンクして強固な結合を図る。この結合は基礎的な「愛」であるという説を我々は立てている。生体物質が宿主を「家族」と見るように発生する感情的なつながり。宿主も生命物質を不可欠なものだと見るようになる。
この科学は正確さに欠けるが、分かっているのは、この生体物質は相応しい宿主とリンクした後、積極的に宿主を保護しようとするため、宿主が危険にさらされると、宿主自身の強さを倍増させる有機細胞を形成する。
――秘密の周波数で放送された自筆の報告

スターファイア・プロトコル

134億年前、最初の星が暗闇に光を差し、全ての生命の始まりとなった。

分子レベルでスキャンすれば、そのローブの模様にチューリングと互換性のある仮想コンピューター、そしてプログラムを説明するプロトコルが含まれているのが分かる。ちなみに、そのプログラムというのは、コンピューターで実行すれば、炎の絶壁で決められた通りのプロトコルを全体的に計算してくれるものだ。
この話に興味を示すガーディアンは少ない。パターンを見ただけでプログラムを潜在的に「ロード」することができるからだ。このプログラムを実行すれば、融合に触媒作用を及ぼすためにプロトコルがソーラーライトの使用効率を向上してくれる。そして、その深部にある真実を、絶壁が炎の使い方を教えてくれたこと、炎の最高形態が星の炎であること、超新星の破滅的な大爆発がなければこの宇宙のどこにも命が存在しないことを、思い出すかどうかは私達次第だ。炎を恐れる者は、それが自分達の本当の祖先であることを忘れてしまっている。

ストンプ EE5

「俺はストンプと呼んでる! キック数を増やしたい時のための物だ」――マーカス・レン

「マーカス、何...」
「来たのか! やっとだ! こっちに来てこの銃を持ってくれ」
「いきなり本題か?」
「このレッグアーマーをオンにするぞ」
「これは何だ? フロスト EE5か?」
「違う! 全く違う」
「そうか?」
「まあ、似てるところもある。だが、これはストンプだ。今から試運転する。これで足がちぎれたら...」
「その可能性は大か?」
「メカシナプスが暴走して広がってしまう前に俺を分解してくれ」
「何だって?」
「ボアズ、頼む。手伝ってくれるんじゃなかったのか?」
「だけど、お前を撃つだと? クルーシブルの栄光も貰えないのに?」
「次のレースで勝たせてやるから」
「笑わせるな」
「頼む。やってくれないならアリアドネーに頼むぞ。喜んで撃ってくれるだろう」
「...分かったよ。銃を貸せ。」
「ありがとう! ストンプの実地試験1、開始だ!」
「実は面白いかもな」
「そうこないと」

聖なる暁の翼

光が決して消えない日がやってくるだろう。

プジャリの解釈による復讐の炎の比喩
若いウォーロックが、プラクシックファイアの真実を求めて師のもとに向かう。付近の谷で激しい山火事が発生している。彼女の師はうねる煙を指してこう言う。「これがプラクシックファイアだ。行け。そして、何ができるか確かめろ」
弟子が師のもとに戻り、こう言う。「師よ、炎は問いかけに答えません。炎はただ行動するばかりです。それが真実です」
師が笑うと、炎は今度は谷の空ではなく、師を取り囲んだ。風が煙を吹き払っている。
広げられた翼のような炎に取り囲まれた老熟のウォーロックがこう言う。「プラクシックファイアの中心はウォーロックだ。ウォーロックがいなければ、炎は問いに答えることも行動することもしない。炎になれ。でなければ、風に煽られる煙となるぞ」
ひるんでいた弟子が立ち上がる。その拳を握り締めて。

セレスティアル・ナイトホーク

星の光が案内してくれる。真空に制されることはない。

私は地上にいる。私の半分はマブのウォードの中に入っている。幸運なことに、半分入っているのは私の頭だ。頭上の星々が1つまた1つと見えなくなっていくが、それは宿りの粘液に視界を遮られているだけかもしれない。
私達が目覚めさせた巨大な1つ目の悪夢は、私達を見て不機嫌になっている。こんなはずではなかった。私達はただ、奴から奪おうとして来ただけだ。
月は乾燥している。その「角」に鋭さはない。マブは笑っているか、助かろうと必死になって悲鳴を上げながら乱射しているかのどちらかだ。彼女は分離し続けるサイオン達を浮遊しながら通過している。分離をやめろ!
もうほとんど時間がない。残されたのは1発だけ。
私は鳥を出して、指で押した。
この赤く光る熱い指で。

ゼノス・ヴェイル

このバーにはまだ屋根がない。空気も雨のような匂いがする。
ケイド6は緑色の液体が入ったショットグラスを持ちながら、座っている椅子を傾けている。彼はこちらを見ると、ザヴァラのマグについた水滴を数えて、溜息をつく。「やるのか、やらないのか? まったく、このままじゃ錆び付きそうだ」
ザヴァラは背筋を伸ばして咳払いをする。「バンガードは不要になるまで存在し続ける。だが、見えるのだ。いつかお前が…」 彼はそこで言葉に詰まり、こちらの顔をじっと見る。
しばらく沈黙が続く。ケイドが顎を前に突き出す。イコラは笑顔を隠して、こちらに向かってグラスを上げる。「いつかお前が私達を凌ぐ日が来る」
「待て。何だって?」 ケイドの椅子が音を立てて倒れる。彼は前のめりになって言った。「お前達を凌ぐ? そんな話は聞いてないぞ! これは『いい英雄っぷりだったな』パーティーだろう? 『ケイドは2番目だ』パーティーじゃない!」
イコラがこちらにウィンクをする。「いつだって『ケイドは2番目だ』パーティーだったけど」

双頭のフェニックス

己と戦う不死鳥は、灰から蘇る時にさらに強くなっている。それがクルーシブルだ。

クルーシブルとは? シティと鉄の豪傑の時代の前、そこでは常に抗争が起こっていた。領土を手に入れるためや、それ以上に下らない理由で戦争が起こった。世界全体がクルーシブルアリーナだった。今日のクルーシブルは? ケイド6にとって、そこはギャンブラーの楽園だ。ザヴァラにとっては、装備が死を迎える資源の水瓶だ。イコラにとっては、そこは故郷だ。だが、彼女はそれを決して認めようとしない。
この質問に対する答えは1つだけではない。戦争で私たちを助けてくれる戦術や技術は、クルーシブルでの実弾演習の中で生まれる。バンガードは自分たちの課題に掛かりっきりになっている、だから目の前で立ち上がらんとしている未来のバンガードに気付かないのだ。
ゴーストとガーディアン。クルーシブルは彼らを作り出す。
――シャックス卿

聡明なウォーロック

「宇宙の研究に身を捧げれば、必ずその秘密が見えてくる」――イコラ・レイ

周りを見て。どこにいるかは関係ない。とにかく見て。
あなたがどこに立っているとしても、その目の前に何があったとしても、あなたの視界の中には無限の謎が無数隠されている。それを考えて。そして、いつの日か、その全ての答えが分かるようになる。
あなたはウォーロック。そのアーマーは知識であり、その武器は機転と創造力。想像と可能性が衝突する場所から力を引き出す能力を持っている。
この宇宙は入り組んだ機械。でも、どのような機械でも理解し、分解し、改造し、改善することができる。
あなたはただ見ればいい。
――イコラ・レイ

ダイア・アハンカーラ

現実こそが最上の肉だ、ああ、我が運び手よ。腹は空いて... いないのか?

「ああ、我が運び手よ」
主をそんな風に呼ぶとは、何て奇妙な頭蓋骨だ。硬くて、傲慢な古い化石。私とはまるで違う。アハンカーラ。生物の自我が物や考え、または体に左右されるというのは幻想だ、という意味だ。アハンカーラを持つべきではないと言う者もいれば、正しいアハンカーラを持つ必要があるという者もいる。私が分かっているのは、お前が幻ではないということだ。理解できるか? お前を取り囲んでいるこの世界、お前が出会う人々。細いだろう? 厚紙や乾式壁。安っぽい劇場。おい、試してみろ! 「私の存在はそれよりもっと確かなものだ」と言ってみろ。気持ちいいだろう? 「ここには、私しか本物の人間がいない」と言ってみろ。奴らの軽蔑の言葉、銃弾の威力が少し… 弱くなったような気がしないか?
私はお前に会いにきた。お前だけにな。お前が特別だからだ。お前は実在する世界から来た。一緒なら、そこに戻ることができる。そうだろ、我が操り手よ?

大胆なハンター

コインを投げて、表ならハンターの勝ち。裏なら相手の負けだ。

よし、この辺で「ハンターになるとはどういう意味か」とか「従うべきルール」とかを説明しようか。
ハンターであることに関して、ルールが1つある。見えるか? その... 肩をすくめてるんだ。も、文字で伝えるのは難しいな。
とにかく、何故肩をすくめたかって? それはつまり、ハンターになるための道は1つじゃないからだ。そのうち、自分の道を見つければいい。お前ならできる。じゃなかったら、ハンターになってなかったしな。分かったか?
何をグズグズしてるんだ? さっさと出ていけ。あぁ、ちょっと待て! 料金は1000グリマーだ。なんてな! じゃぁ、頑張ってくれよ。自分を誇らしく思うためにもな。いいな?
おぉ。やっぱり、俺って感動的なスピーチができるやつだなぁ。

鉄壁のスカルフォート

ブレインボルト・シグマ-アクティウム-IX・クラニアルドレッドノート(無敵タイプ)

こんにちは。リアルタイム戦闘訓練を必要としているようだな。
これはブレインボルト・シグマ-アクティウム-X・クラニアルドレッドノート(インビクタスタイプ)だ。つまり、頭蓋骨の要塞だな。お前の頭蓋骨は強力な砦だ。その頭で何でも砕ける。唯一の制約はその背骨だ。落ち着け。光がお前に教えてくれるはずだ。お前の手はお前の目になった。周りを見てみろ。肉弾戦が楽になるはずだ。その光は敵を引き寄せる。奴らも楽にしてやれ。ケアグレイバー・ガンマ-ライサンダー-IV・ヘルスエンフォーサー(前線タイプ)の効果を感じられるはずだ。敵は頭蓋骨の要塞を持っていない。奴らの頭蓋骨は牧草地のようなものだ。牧草地で遊べ。牧草地で花を集めろ。動電学的外傷を利用して集めるんだ。花の匂いを嗅げ。いい匂いだと思わないか?
頭蓋骨要塞にいればお前は安全だ。

テンペストの王冠

嵐雲の王座に座る者達は強大だ。すぐに怒りを露にする。だが、愛する者達には優しさを見せる。

「お前が理解できるように書いてある。王の時代は遙か昔に過ぎ去った。彼らの統治は確かに続いているが、この浅はかで恐れている老人達は、遙か昔に過ぎ去った世界での自分の影響力を忘れることができず、未だに過去の幻想に捕らわれている。だが、彼らの統治は偽物だ。その見え透いた嘘はいずれその欲望に押し潰される。彼らは大地と海と脆弱な肉を支配し、踏みつけるだろうが、最後には、彼らの帝国は崩れ落ち、死神が彼らを手招きする。そして、古き王冠はその力を受け継ぐ新たな頭を探すだろう。強き者は、その弱さを白日の下にさらされ、苦しむ運命にある」
――作者不詳

ドラゴン・シャドー

「光栄です」――龍チャルコからイコラ・レイに

「汝を見つけよ」――潜みし者の第一招集、第一指示
「汝を知れ」――潜みし者の第一招集、第二指示
「汝を破壊せよ」――潜みし者の第一招集、第三指示
「汝を脱ぎ捨てよ」――潜みし者の第一招集、第四指示
「新たな皮を受け入れよ」――潜みし者の第一招集、第五指示
「多数となれ」――潜みし者の第一招集、第六指示
「我々は見えざる者となり、死となる」――潜みし者の第一招集、最後の指示

ネザレク・シン

「彼は終末だ。そして、彼はまた蘇る」――黄金時代以前の文書「憎まれしネザレク」の一節

「彼は終末だ。罪を望む者。最後の苦痛の神であり、最も純粋な光であり、最も暗い時間だ。そして、彼はまた蘇る。導きの光が消え、全てが失われたように見えた時、彼はお前を呼ぶだろう。恐れるな。彼が差し出すものは、お前が思うほど暗くはない。何故ならネザレクは悪魔ではなく、いたずら好きで下劣な悪だからだ。彼はたくさんある道のうちの1つだ。そして、彼の罪は決して黄昏に怯えないこと。そして、古い星々が死を迎えた後、新しい光がこの輝かしい永遠で初めて瞬くのをじっと見ること。不道徳でありながら、神々しい」
――「憎まれしネザレク」からの一節

ハロウファイアの心

「聖炉を探し求める者よ。長い旅になるだろうが、目的地は思っているよりも近い」――ウロス

「司令官、私達の知る限り、誰もいません。どうやったのかは分かりませんが、リージョンは彼らの基地を発見しました。そして、ハンターが言うには、センチュリオンは今でもその廃墟を占拠しているようです。これは信号が消える前に受信した最後の文書です」
――スロアン
「我々の中で炎が燃えた。燃やそうとしたのではなく、炎を求めたわけでもない。他に方法がなかったのだ」
「お前は聖炉の前に立った時、何の疑いも持っていなかった。恐れも、怒りすらなかった」
「私の機関は何世紀も生き残った。肉を焦がし骨を溶かす武器を操る影も押し返した」
「そして今、我々は終わりに立っている。歴史よ、聖炉を忘れるな。ハンマーを忘れるな。サンブレーカーを忘れるな」
――サンブレーカーの3番目にして最後の炎の執政官ウロス

判定

「哲学者が宇宙を問うように戦いを分析する者へ」――ナインの使者

石をひっくり返せば、その下から蟻が現れる>
[好奇心の強い彼らは、それをじっと見ていた]

失敗から生じる好奇心を責める必要があるだろうか>>
[若くて小さい者達を責める必要があるだろうか]
:だ め か?:

ピースキーパー

この不公平な世界に公正な裁きを滞りなく下すために作られた。

レッドリージョンに襲撃される前、ピースキーパーはシティのパトロールを行っていた。彼らはガーディアンだったが、彼らの目的は故郷を守ることにあった。大抵の者は探索に価値があることを理解していたが、ピースキーパーは鉄の豪傑の時代の直後に生まれた、古い考えを持つ兵士達だった。彼らはファクションラリーを経験し、内乱が脆い社会にどれほどのダメージを与えるのかをその目で目撃したため、ファクションを監視し続けることを誓った。そして、壁が広がり、私達のシティが故郷となった時も、ずっとゲートを見張ってくれた。
今では、この機関は完全に失われている。それでも、彼らの遺産を見れば厳しい現実を知ることができる。最後の安全な都市が、本当の意味で安全だったことは一度もない。

不変の闘士

お前の立つところ、敵が滅びる。

「我々は歴史だ。トラベラーは我々に持っていてほしいと思ったからこそ、与えてくれた。我々の使命はシンプル。光を守るということだ。
この時代の闇を照らすロウソクとなれ。世界を照らす光となれ。悪を締め出す壁となれ。このシティの住人が求める防衛者となれ。希望もたらせ。安全を、勝利をもたらせ。
我々はタイタンだ。ここに集まり、共に戦う道を選んだ。そして今、その選択が新たな疑問を問うている。「この歴史を持って、我々はどうすれば強者として伝説となれるのか?」
――タイタンバンガード、ザヴァラ

ベスト・オフェンス

このバーにはまだ屋根がない。空気も雨のような匂いがする。
ケイド6は緑色の液体が入ったショットグラスを持ちながら、座っている椅子を傾けている。彼はこちらを見ると、ザヴァラのマグについた水滴を数えて、溜息をつく。「やるのか、やらないのか? まったく、このままじゃ錆び付きそうだ」
ザヴァラは背筋を伸ばして咳払いをする。「バンガードは不要になるまで存在し続ける。だが、見えるのだ。いつかお前が…」 彼はそこで言葉に詰まり、こちらの顔をじっと見る。
しばらく沈黙が続く。ケイドが顎を前に突き出す。イコラは笑顔を隠して、こちらに向かってグラスを上げる。「いつかお前が私達を凌ぐ日が来る」
「待て。何だって?」 ケイドの椅子が音を立てて倒れる。彼は前のめりになって言った。「お前達を凌ぐ? そんな話は聞いてないぞ! これは『いい英雄っぷりだったな』パーティーだろう? 『ケイドは2番目だ』パーティーじゃない!」
イコラがこちらにウィンクをする。「いつだって『ケイドは2番目だ』パーティーだったけど」

間抜け探知機

言いたいことは分かるだろう? あんなのと組みたいやつなんているか?

「金持ちだったとしたら、その金を何に使う?」
「うーん... 分からない。起業するかもな。バウンティハンターみたいな感じで」
「バウンティハンターってどういうことだ? ガーディアンが何千といるだろう。あちこちでバウンティハンター的なことをやってる!」
「それは違う! あれはただの楽しみだ。リーフのアウォークンなら、賞金を出してくれるんじゃないかと思う。それに、秘密兵器もあるぞ。それがあれば、俺のこのアイデアを素晴らしいと言って俺を真似しだすガーディアンに手伝ってもらえる」
「へぇ。それで、その秘密って?」
「あるハンターが、どんな大きな群衆がいても、敵をハイライトしてくれるバイザーを売ってくれたんだ。『間抜け探知機』とか何とか呼んでた」
「ふーん。で、どうやって使うんだ?」
「それは教えられないな」

メカニーア

「どちらかが不幸な結末を見ることになる。愛しい人よ、あなたがね」――自称「レディ」・オル・アルダディス

七星の名高い後援者殿、ご報告があります! 我々の組織はなかなか高い名声を誇っています。今まで、我々の知らない悪行が行われていないという前提で、我々は3つか4つしか規則を作りませんでした。ですが、残念なことに、今回我々は新しい規則を2つ作ることを余儀なくされました。
4つ(または5つ): オル・アルダーダイスは周知の通り、我々の施設に立ち入り禁止とする。
5つ(または6つ、誰か数えているか?): アルダーダイスの発明も禁止とする。バネカミソリのペチコート、電気ファシネーター、ピストルのトリックスリーブ、ヒ素口紅を初めとする発明品を所持していることが判明した者は、警備員に通報されることになります。この警備員はタイタンで、カールという大男です。
ご理解いただき感謝します。帰宅までの間、どうぞ滞在を楽しんでください。オル、お前はさっさと立ち去れ。

ヤング・アハンカーラ

武器を渡してくれ。あぁ、我が運び手よ。世界を歯で満たすのを手伝おう。

骨だ! 骨を身に付けよう!
あぁ、大半のガーディアンがそうなるんだ。自分のことを少し霊的なものみたいに感じるからだろうな。これだけトランスマットしてるから、「私はまだここにいるのか? 私は血と肉でできているか? それとも霧になってしまったのか?」と問いたくなるんだ。だから、古い骨を腕にくくりつける。長い間、砕けることのなかった骨をだ。そうすることで、自分は固体だと感じることができる。自分を自分だと感じることができる。
特定の種族の骨を持つ者達はこう言う。「この化石が特別な力を授けてくれる」と。夢見がちじゃないだろう? あり得そうな話だ。だから、私がこの骨は勧めないと言うと機嫌を損ねる。
私の研究によれば、この特別な骨はトラベラーの到来以降に現れたドラゴン系の新生物「アハンカーラ」のものらしい。彼らは言葉を話すことができ、「ああ、我が探し手よ」という言葉が好きだった。そして、人類に危険とみなされ、絶滅させられた。友人にもこの骨を渡したいというなら、手に入りそうな場所を知ってるぞ…

勇敢なタイタン

シティの忠実な守護者達を称えるための紋章。

シティを囲んでいる壁が見えるか? あれを頭に焼き付けておけ。あれは私達を守っているだけではない。自分が何者かが分からなくなっても、あれを見れば思い出すことができる。
お前はタイタンだ。敵を粉砕する壁。この暗い時代を蝋燭のように照らしてくれる存在。トラベラーの最後の贈り物の守護者だ。
このシティはお前の故郷だ。そこに住む人々はお前の血だ。壁はお前の盾であり、武器であり、神殿だ。
自分の役割を果たせ、タイタン。そして忘れるな。シティのために戦っている時、お前が負けることは決してない。
――タイタンバンガード、ザヴァラ

容赦なし

1.

「彼らのため、そしてあなた自身のために。彼らはあなたの全力を見たがっている」――ナインの使者

太陽系の端は糸のようにほつれやすい
道を切り開くのは狩人と先駆者だけではない
古き時代の瓦礫の中で、残響が鳴り響いている。
我 々 は 前 に 評 価 さ れ た こ と が あ る
覚えているか? どうだ?

2.

「彼らのため、そしてあなた自身のために。彼らはあなたの素早さを見ている」――ナインの使者

取引しようとするな。
私は交渉しに来たのではない。
とにかく名や理由は聞くな
何 故 だ め な の だ ?
推測には必ず代償が伴う
こちらからもう1人送った。

3.

「彼らのため、そしてあなた自身のために。彼らはあなたの思考を見ている」――ナインの使者

石をひっくり返せば、その下にいた蟻がさらけ出される。
彼らは強い好奇心にかられ、石をひっくり返した。
失敗から生じる好奇心を責める必要があるだろうか
若くて小さい者たちを責める必要があるだろうか
何 故 だ め な の だ?

ライオン・ランパント

皆がお前の決起を待っている。お前の祖先のライオン達がそうしたように。

「おお、ライオンよ! その恐ろしい爪を星へと伸ばし、空を引き裂いて穴を開けろ! その場に星々を降らせろ。高く飛び上がり、再び夜を引き裂け! 宇宙から飛んでくる恐ろしい彗星を、燃えさかる隕石を全て引き裂き、その光の大洋を泳げ! それを大いに飲み込め。そして、強くなれ。未知の空間に道を切り開け、防衛者よ! 天空の執行者よ!」
――伝統的なタイタンの瞑想

ラッキーズボン

「何? いや、ホルスターの違法改造はしてないぞ。ただ本当に幸運なズボンなんだ!」――ケイド6

バンガードの遠隔データベース 文書のみ 検索開始

ようこそ、ACEOFHEARTSさん。

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?> シャックスを倒す

クルーシブルでシャックス卿を倒したガーディアンは1人だけです。関連: I. レイ。この検索結果に関連する結果を見ますか?
?> クルーシブルで不正行為

クルーシブルの参加者は厳格な行為規範を守らなければなりません。不正行為を行った者は参加不可になります。
?> 少しだけ不正行為するのは?

申し訳ありません。「少しだけ不正行為するのは?」というキーワードを理解できません。
?> なら、何が不正行為としてみなされる?

有利な状況を作るために不誠実な行動を取ったりズルをしたりすることです。
?> 幸運は不正行為になるのか?

「幸運」と「不正行為」は違います。
?> 俺のズボンは幸運か?

恐らく違います。
?> 大外れだ! 俺のズボンはものすごく幸運だぞ!

ラッキーラズベリー

私を身に着けて死んだ者はいない。 #本当だ。相応しくない者が倒れる前に、彼女は消えてしまうのだ。

「よく覚えていないけど... でもある日、突然この奇妙なアーク反応回路を持ったハンターが現れて、それが何の役に立つのかと聞いてきた。彼女から得られる情報は、ヨーロッパ・デッドゾーンに墜落して放置されていた衛星から手に入れた、ということだけだった。とにかく、私はそれを解析した。大きなアークの波動が潮の満ち引きのように発生していた。パターンはなく、太陽系や太陽系外で起こった現象と比べても一致するものはなかった。とにかくランダムに見えた。そこで、私はそれを近くにあった古いマリナベストにつないで、彼女の幸運を祈ることにした。まさか、その祈りが届くとは」
――タワーで小耳に挟んだ話

ルナファクション

「原子を与えてくれたこと、感謝する。うまく活用させてもらう」――ストイック

戦いは技術だ。技術を極めれば極めるほど、理解を深めることができる。結局のところ、専門知識というのは、長い間1つのことに集中することで得られる。そして、我々には集中力がある。
タイタンに話を聞けば、勝利は力を行使すれば手に入ると言うだろう。戦闘技術と勇敢さと弾薬と握りしめた拳によって手にできると。果たしてそんなに単純なのだろうか。そんなことはない。研究して訓練してきたから分かるのだ。戦闘技術は封じることができる。勇敢さも揺らぐことがある。火力には供給の限界がある。
だが、その火力を無限にすることができたらどうだろうか?

レイデン・フラックス

シナプス(あるいはそれに相当するもの)と連動し、着用者の体から直接電力を引き出す。

「この時代、戦士は心の平穏を見つけられないでいる。紛争が続き、この世界も私達の心も混沌と化している。レイデン・フラックスはその混乱を放出し、使い手の真の精神的中心を見つけることで混沌を制御してくれる。これはつまり、科学が信仰、そして使い手が持つ自然エネルギーの回復力と融合したのだ。だが、それで終わりではない。レイデン・フラックスはそのエネルギーを増幅させてくれる。お前の中にある火花を見つけ出してそれを強化し、お前の意志の延長として、その内なる力を誘導してくれる。そして、ポールが媒体の役割を果たし、それを持って平穏を強制的にもたらすことができる。矛盾に聞こえるか?だが、矛盾はしていない。なぜなら、平穏がなければ争いだと気づけない。そして、争いの終わりに平穏が待っているからだ」
――レイデン・フラックスの鍛冶工、ガオ・シニャダ

ワイルドウッド

デヴリム・ケイがこのガーディアンのアーマースーツのためにこのパターンを作り出した。

そうだな… 申し訳ないが、その考え方ではこれ以上は無理だ。ホーソーンは「オシリスの試練」とかいう下らないものに興味はない。粉飾されたアーマーでは腹を空かせた難民たちの腹は一杯にはならない。それと、「ガーディアン」の仕事については文句を言うな、彼女の近くではな。ここには「ガーディアン」はいない。彼女にとっては、銃を持ってそれを撃つ奴なら誰でも「ガーディアン」だ。
お前がここに来たばかりだというのは知っている。お前は色々なことをしてきて、さまざまなことを見てきた。ホーソーンは荒削りなところもある、そうだろ? だが彼女の話を聞け。彼女は「お互いに注意を払え。馬鹿げたことをするな。自分のできることで貢献しろ」ということを言いたいのだ。彼女がお前のバンガードになることはない。彼女は単純に自分のやるべきことをやっているだけだ――皆の安全が確保され、私たちが失ったものを再建できるようになるまで、彼らを守り続ける。