シーズン1

Last-modified: 2021-05-15 (土) 12:09:38

イカの対価

パハニンはハンターであり、風刺作家であり、紀行作家であり、名高い頭足動物マニアだった。

何故「イカの対価」なのか? 主に、カブルがダジャレが嫌いという理由だ。カブルをイラつかせるのは楽しい。
ダジャレは過小評価されている芸術だ。歴史的に言って...
ああ。何故イカかって?何でそんなにイカにこだわるのかって?
この太陽系で進化した生物の中で、頭足動物ほど完璧な生物はいないからだ!
頭足動物が高度なダジャレを軽蔑するようにあざ笑う、というのを聞いたことがあるか?
ないだろう!
以上だ!

エリアナの復讐

「ウェイ… また会いましょう。でも、その前に… やるべきことがある」――ヘルマウスに入る前のエリアナ3

ウェイ・ニンへ―
私は何より、私達が悲劇として語り継がれることが腹立たしい。本当は違うからだ。あなたを私から奪ったあの化け物に会って、それを証明してやる。でも、それはあなたが一番嫌うことだ。あなたは笑うのが好きな人だったから。
だから今、私の復讐のために名付けられたこの船で他の5人と月に向かっている間、私は幸せだった日々のことを思い出そうと思う。
タワーの酒場で初めてあなたと会ったこと。あなたの笑い声でグラスがカタカタと揺れていたこと。酒場にいた全員に3杯ずつおごってくれたこと。パハニンがあなたを紹介してくれたこと。あなたは私を隣りに座らせて、ストームトランスについて質問攻めしてきた。いつもだったらうっとうしいと思っただろうけど、でもあの夜は違った。相手があなただったから。その時、私は思った。決してあなたから離れたくないと。

シンメトリー・フライト

「光を持つには、闇も持たねばならない。これが宇宙の対称性だ」――物議をかもすウォーロック、ウラン・タン

シンプルな実験を提案する。周りを見回せ。光が見えるだろう。闇も見えるだろう。どちらかだけなんてことはあり得ない。同じコインの表と裏だ。
このニュートン反響でも同じことが言えるなら、超因果性を持つ最も純粋な形式に当てはまらない訳がない。
従って、結論はこうだ。お前達が私を迫害するのは、対称性のせいではない。この真実の向こう側にある真実、お前達が最も恐れている真実のせいだ。闇を破壊するには、光も諦めなければならないという真実だ。この中でそんな犠牲を払おうと思う者が何人いる?

鷹ノ目の翼

「青い花をたどってシティまで行け。それを植えた者は、死んでもずっと旅人を見守っている。忘れるな」――鷹ノ目綾音

シティの最初の守護者は鷹ノ目綾音とその狩人達だった。
あの暗い時代、ガーディアンの数は少なかった。ゴーストによって蘇生された者達は太陽系に散らばり、トラベラーの下にあるシティへ向かっていた人々は、守護を必要としながらも、遠く離れた場所にいるガーディアンの助けを得ることはできなかった。
高い山々から、鷹ノ目の狩人達がシティへと続く道を守っていた。彼女達のライフルが大勢のフォールンを倒し、人間の盗賊と殺人者達を撃ち落とした。
しかし、狩人が持つ命は1つだけ。死ねば、その命は永遠に失われてしまう。そこで、鷹ノ目の狩人達は、守っていた道沿いに青い花を植えた。そうすることで、彼女達が倒れても、その植えた花で疲れた旅人達を故郷へ導くことができる。
――ダイト社社長、チヨコ・メイ

ディナス・エムリス

「レッドドラゴンを探して。ヒントを教えてあげる。あなたの前にいるはず」――アリアドネー・グリス
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総意の会議3234.43
ザヴァラ: 「ガーディアンのアリアドネー・グリス。アハンカーラと接触したのか?」
アリアドネー・グリス: 「いいえ!」
ニューモナーキー: 「では何故、お前のスパローにドラゴンのロゴがある?」
アリアドネー・グリス: 「かっこいいからです」
ニューモナーキー: 「グリスが真剣に取り合わないなら...」
ケイド6: 「ちゃんとやれ、アリアドネー。ヒデオは今日は機嫌が悪い」
アリアドネー・グリス: 「スパローにドラゴンをつけたら、かっこいいと思ったんです。ドラゴンが全てアハンカーラというわけではありません!」
ザヴァラ: 「イコラ? どう思う?」
イコラ・レイ: 「ごめんなさい。聞いていなかった。まだこの話をしてるの?」
デッドオービット: (笑いをこらえている)
イコラ・レイ: 「グリスがアハンカーラと接触してないのは明らか」
フューチャーウォー・カルト: 「何故分かる?」
イコラ・レイ: 「していれば、スパローレースでもっと勝てているはず」
ケイド6: (口笛)
アリアドネー・グリス: 「そこまで言う、レイ?」
ザヴァラ: 「それでは、記録するか。ディナス・エムリスのドラゴンのシンボルに対する総意の公式見解は、『かっこいい』とする」

ハスティルード

「一言でいうと。スパローの一騎打ちだ。」――マーカス・レン 「わざわざ一言にまとめたの?」――アマンダ・ホリデイ
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イコラ・レイへ
見習いのクリプトアーキの1人が最近、14世紀のヨーロッパの運動娯楽に関する22世紀の研究データを含むエングラムを解読した。具体的には、「ハスティリュード」と呼ばれる一連の模擬戦闘行為だ。もちろん、エングラムの状態はかなり劣化していたが、他の黄金時代のサンプルよりもシーケンスはいい状態だった。そのお陰で、見習いは数種類のハスティリュードに関する規則と記録を抽出することができた。これには馬上槍試合、騎兵戦、テュピネアなどが含まれていた。
この驚くべき発見を目にした時、私の頭に真っ先に頭に浮かんだのは、スパローレースのやつらがこれを手に入れたら、レースは大惨事になるだろう、ということだ。ガーディアンと過ごす時間が長すぎるて、影響されているのかもしれないな。だが、スパローに乗って槍試合をするガーディアン達を想像してみろ!考えただけでも身震いする。
敬具
クリプトアーキ・ラフール

バニシング・ポイント

「定義: お前はかなり遅れをとっている。もう私の姿を見ることもできないだろう」――クロン8
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クロン、
新しいスパローのエンジン案についての手紙を受け取ったよ。時空を操って平行線を収束させるエンジンは前に見たことがある。ワープドライブの仕組みとそんなに変わらない。だけど、使い方はワープドライブとちょっと違うの。ワープドライブを搭載してるジャンプシップがワープドライブを作動させるのは、大抵の場合で惑星の重力圏外。スパローにはちょっと無理な話ね。少なくとも、今はまだ。
だからと言って、無理って言ってるんじゃない。想像力を働かせないとねって言ってるの。時間がある時にハンガーに立ち寄って。あなたが気に入りそうなアイデアがいくつかあるから。
――アマンダ

バンドワゴン

「コヨーテの群れでワゴンを引っ張れるからだ!」――セリン・バイ 「私は絶対その名前で呼ばない」――ナディヤ

ミカ10とコナーが、コヨーテに来てもいいというガーディアンをさらに3人見つけた。どれもやる気のなさそうなのばかり。ミカは彼らに一体何を払っているのだろうか。キングスから身を守るのにガーディアンが5人いれば十分か、とミカに聞いた時、彼女は何があっても人々を守るのがガーディアンだというスピーチを始めた。
それはつまり、こういう意味だ。「5人では不十分だ。私達は全滅する」
私は逃げてしまおうかとも考える。長年抱いてきた夢だ。東の崖からラッペリングで下りて、海岸に向かうのだ。ただ、コナーが言うには、崖から見えるあのトンネルは、フォールンだらけらしい。道のような開けた場所の方が安全だ。この情報があれば、殺される前におそらく村から10kmは進むことができるだろう。
情報なしでは6kmくらいしか進めないから、やってみる価値はあるかもしれない。
――緋村忍の日記

ローズ&ボーン

その力強い手に、男はローズを持ってた。彼のオーラも眩しく燃えていた。

ドレドゲン・ヨル。シン・マルファー。ドウィンドラーズ・リッジでの決戦。その伝説を知らないガンスリンガーはいない。知らないと言う者がいれば、それは嘘だ。2人の男が決着を付けるために尾根を登った。昼夜も、善悪も問わず。ドレドゲン・ヨルが持っていたのは黒い銃のトルン。だが、それについては話さないでおこう。ただ、その銃はシンから全てを奪った。そして、シンはヨルに迫る。シンは素早く接近し、最後の一言を言う。
分かるか? 先に撃ったのはシン・マルファーだ。大事なのは1発目。2発目でも3発目でも4発目でもない。俺も今はガンスリンガーだ。俺の心は大砲も同然だ。そして、俺の目的はその最初の1発を撃つこと。1発だ。それさえ撃てば、2発目は必要ない。