センティネル

Last-modified: 2021-05-13 (木) 19:59:15

勇猛な心、揺るぎない決意。

私は震えている。膝に手をつき、息が上がっている。あの怪物達に来させればいい。追い払う必要はない。仏の山を登らせればいい。私は気にしない。私の得意とすることだ。気にしない。何百という軍勢で掛かって来い。それでも、最後に立っているのは私だ。奴らのホーミングロケットも、エキゾチック物質のスラッグも、別空間で作られた剣も、気にしない。
私は気にしない。私を動かすことなどできないからだ。私と言う壁に当たって暗黒が崩れるのだ。
マルファーは銃を回転させて撃つかもしれない。忍は稲妻と踊るかもしれない。だが、この恐怖が暗闇を使い果たしても、ずっと動かず立っているのはこの私だ。
私は壁だ。壁は動かない。壁は気にしないからだ。