アーバレスト
「暗黒時代にはリニア・フュージョンは存在しなかった。だからこそ、それを活用できるようにしたんだ」——放浪者
「いや、暗黒時代のときのほうが良かったな」
「お前とは暗黒時代に対する見方が違うようだ」
「いつの時代だろうが、エネルギー弾より実弾のほうがいい。確実に標的を仕留めるならそれが一番だ」
「エネルギーはバリアの破壊に使える。敵に鈍的外傷を与えるなら拳で十分だ」
「お前がかつて『ウォーロード』だったことを忘れてた」
「『かつて』とはどういう意味だ?」
「サラディンやフェルウィンターと結託したんじゃないのか」
「ああ。だが自分を見失ったわけじゃない」
「なら、なんで——」
「『ウォーロード』ではあまりにも堅苦しい」
「ギャンビットにはお前みたいな奴がもっと必要だ。また立ち寄ってくれ。なんと呼ばれようとな」
「それはどうも、嘘つきの卑怯者め。くれぐれもクルーシブルには近寄らないでくれ」
パーフェクト・アウトブレイク
命令 = 敵の間に抹殺 = 現在: 実行(命令)
船長はメインアームを司令テーブルに置いて立っていた。彼は静止したホログラムをじっと見つめている。そうしていれば、新たな秘密が解き明かされるかのように。そのそばではハンターが偵察報告の精査を行っていた。ウォーロックはデータパッドを素早く叩き、繰り返しシミュレーションを実行している。話す者は誰もいなかった。
耳をつんざく轟音が響く。ホログラムが乱れ、スキフ全体が大きく傾いた。船長はテーブルにしがみつき、倒れそうになったハンターをサブアームで掴む。ウォーロックはブリンクを使って手すりまでテレポートしているから心配はない。
船長はクルーに指示を出す。そのエリクスニー語はあまりに速く、ハンターとウォーロックには聞き取れない。クルーから返事がある。スキフは大きく傾いたが、やがて安定を取り戻した。
「エラミス?」ウォーロックが尋ねる。
船長は頷く。ハンターを掴んだ手を離し、彼はクルーと話をしにハッチの向こうに消えた。
「気に入らないな」とハンターが言う。「一緒に対処すべきだ」
ウォーロックは下唇を噛んだ。彼女も同じ思いだったが、船長とは散々議論を交わし、それでも状況は変わらなかったのだ。「信じるしかない」彼女はなんとか言葉を搾り出した。「彼が望んだことだ」
「それで死んだらどうする?」、とハンターは咎める。「どれだけバカげたことか、よく考えてみろ。1人でタワーに潜り込もうってだけじゃなく、デビルズに成りすまして奴らがZIVAを奪取するのを阻止しようとしてるんだぞ。おまけに我々ガーディアンを頼らず、どこの馬の骨とも知れぬ相手を頼りにしてる——」
ウォーロック 「見知らぬ相手ではない」とウォーロックが割って入る。
「ああ、そうだな! だが友達じゃないのは確かだ!」そう言ってハンターは歯を食いしばった。「やろう。やるべきだ。行くぞ、今すぐだ。割って入ってやろう」彼は手首を回して自分のゴーストを呼び出し、トランスマットの準備を始めた。「信じるしかない」ウォーロックはそう繰り返し、ハンターの腕を掴もうとする。「彼がやっても意味がないって言うなら、それが正しいんだと思う。ガーディアンはいつも素晴らしい働きをしてる。彼はにもっと仲間が必要だ…」
急ごしらえの小さな司令室に、船長が戻って来る。彼らはきまり悪そうに姿勢を正した。ハンターはゴーストを隠す。
「大丈夫か?」彼はそう尋ね、2人を見た。「もちろん、ミスラックス」とウォーロックは呟く。「問題ありません」
ハンターは口を閉ざしていた。
「我々はこの過酷な道を軽やかな心で歩む。勇気を持て」
トルン
「敵を八つ裂きにするには、相手を自分と対等ではない無意味で魂を持たない物体として見ることだ」——憂愁の書、第7巻、第13論
「ウェポンズ・オブ・ソロウは最終段階ではなく、計画表である。対象に苦痛を与え破壊する技術が進歩し進化するたびに、それは憎悪に満ちたハイヴの兵器研究の糧となる。人の心、思考、肉体を破壊するあらゆる方法を知り尽くすまで、あらゆる叫び声を分析し、あらゆる攻撃性を活用する。その過程で、我々の欲望と恐怖を満たし、我々が我々自身の脅威となるよう互いを対立させるだろう。それも、我々が想像する以上に。然らばこの武器を手に取れ、怒れる死神よ。自身の内にある暗黒から目を逸らすな。敗れ去りし英雄たちの影を歩め。そして自身が希望の敵であることを知れ」
——警句