スプライサー・ガントレット

Last-modified: 2021-05-14 (金) 19:36:14

ハウス・オブ・ライトの聖なるスプライサーたちは、自分たちとトラベラーとの間には神秘的な繋がりがあると信じている。
自分たちの“意思のプリズム”を通して光を再集束させることができる、というのが彼らの考えだった。

クリプトアーキたる我々はエリクスニーの文化に心から敬意を払っているが、その主張の根拠となる真実を突き止めたいというのが本音だった。

非エリクスニー用のスプライサー・ガントレット(ありがたいことに、シティの一部の住人のために、ハウス・オブ・ライトのケルであるミスラックスが作成してくれた)を調べた結果、手首に装備されたガントレットは、環境内に残留した光を集束するための変換器のような働きをしていることが分かった。

経験豊富なスプライサーであれば、そのガントレットを使用し付近に隠されているデータネットワークに接続することができる。
これにより、ガントレットの所持者は、技術的特性だけでなく、ベックスのドメインそのものを含め、保護された無限のネットワークの奥深くにアクセスすることができる。

一度接続すれば、このネットワークにはエリクスニーの聖なるスプライサー以外はアクセスできなくなるが、ガーディアンは光と特別な関係にあるため、ごく短い時間なら、ネットワーク内に物質として存在することができる。
つまり彼らなら、クリプトアーキが現在も調査を進めている科学的なバッファリングプロセスの中で、集束化された衝撃エネルギー(銃撃を含む)を用いることで、ネットワーク内のデータに手を加えられるのだ。

ガントレットは自由エネルギーをエーテルに変えることで自身を強化できるようだ。
自然発生したエネルギーを用いてガントレットを強化するために長い旅に出るというのが聖なるスプライサーの習わしだが、ガーディアンはその武力を行使することで、敵を豊富なエネルギー源へと変換することができる。

最後に、聖なるスプライサーは、光をベックスのネクサスの周波数に近づけて共鳴させる道具を使うことで、セキュリティが脆弱な一部のベックスシステムへのアクセスを可能にしているにすぎない。
精神的な深い繋がりがあるからこそ、自分たちの思いどおりに光を曲げることができるというのはエリクスニーの誤った理論であり、これは単純なおとぎ話として――
残念ながら、これはov3r@c71v3|| | | | |

大いなる機械の恩恵を受けたばかりの種族から、このような高慢な一般論を聞くことになるとは残念でしかない。
光はどれほど優秀な聖なるスプライサーでも理解できないほど複雑だが、適切な訓練を受けていない者でも、大いなる機械に慈悲を求めることで、自分たちの周りの世界を再集束することができる――
尊大なクリプトアーキの手記のような無価値な存在も例外ではない。
全ては光の意思だ――

ハウス・オブ・ライト書記官、エイド