武器/ジークリンデ

Last-modified: 2023-12-29 (金) 10:22:51

初代MHから登場し続けている由緒ある大剣の一つ。
リオレイア素材で作られており、リオレイアと同様多くのシリーズに登場する。
ジークムントと対をなす剣。
モンスターの体液で、骨材と甲殻とを繋ぎ合わせた逸品。
本項では二つ名持ちモンスターである紫毒姫リオレイアの武器も扱う。

目次

性能

ジークリンデ

MHP2G以前・MHF

  • 強化元のゴーレムブレイドの刀身に、リオレイアの緑色の甲殻を纏わせた武骨な見た目が特徴。
    亜種大剣であるブラッシュデイム、旦那の大剣であるジークムントやペイルカイザー、
    派生先のブリュンヒルデ*1とも共通のデザイン。
    設定上はゴーレムブレイドの最終強化版で、その後の火竜大剣の基本形と言える。
  • この頃では無属性の物理特化大剣として有名。
    その他の特徴としては微々たる+防御力、スロット2つと、
    強化時に鬼人薬グレートを要求されることが共通。
    入手時期としては下位の後半となるものの(MHFではHR5)、下位の内ではトップクラスの攻撃力を持つ。
    堅竜骨が手に入りアギト等が生産できるようになるとお役御免となるが、
    それまで使い続けられるだけの性能を持つ。下位最強の名は伊達じゃない
  • MHFでもHR5時点でのトップクラスの優秀な攻撃力はそのまま。
    しかし、ハンターランクを上げればより強力な大剣へ即座にシフトされてしまい、影は薄い。
    • 現在ではHR3時点で強化できるゴゴモアの麻痺大剣「緋骨大剣【霧雲】」にお株を奪われている。
  • ジークリンデからブリュンヒルデへ派生もするが、強化はそこで止まってしまう。
  • MHP2Gではウカムルバス討伐後ジークリンデG、ブラッシュデイムGが作成可能。
    ジークリンデGは攻撃力1296と低く、作成には雌火竜の天鱗が必要で、
    ブラッシュデイムGは攻撃力1200・龍220という性能で雌火竜の紅玉を3つも使用する。
    狩猟は勿論「お得意様カード」取得においても出番が回ってくる事は無いだろう。

MH3

  • 下位の段階では破格の攻撃力720に斬れ味は緑、そして毒属性が付くという強化がなされ、
    長らく下位止まりだった生産ツリーにハイジークリンデが登場し、遂に上位への進出を果たした。覚醒が不要の
    希少な毒属性大剣として大いに活躍してくれるだろう。しかし上位進出の代償か、逆鱗や紅玉を要求される。
  • デザインが一新され、従来のものに包帯のような布が幾重にも巻きつけられた外観となっている。武骨さを隠し
    スタイリッシュさを上げた本武器には、新たなファンも多い。
  • ボーンブレイド-改-アギト-オオアギト-ゴーレムブレイド-ヴァルキリーブレイド-ジークリンデ と強化される。
    最終強化の際、ハイジークリンデ剛とハイジークリンデ天のどちらかへと派生可能であり、
    前者の場合は布色が毒々しい紫に、後者の場合は布色が深緑に変わる。
  • ちなみに、ボーンブレイドからヴァルキリーブレイドまでは無属性だが、
    ゴーレムブレイド以外は覚醒の発動で毒属性となる。

MHP3

  • ボーンブレイド-改-ボーンスラッシャー-ゴーレムブレイド-ヴァルキリーブレイド-ジークリンデ、
    と強化される。
    ジークリンデからは更にハイジークリンデに強化可能。その性能は
    • 属性武器としては悪くない攻撃力200(ブーストで215)
    • 素で長い、匠で長いが出る優秀な斬れ味
    • スロット2
    • それなりの毒属性32
    と、飛び抜けた部分こそ無いものの穴らしい穴の無い性能を誇る。
  • 強化素材は当然の様に逆鱗と紅玉を一つづつ要求されるものの、赤熱した胸殻を除けば全て通常種素材であり、
    上位では通常種のリオレイアを倒すだけで完成する為、希少種と戦わなくて済むのは明確な強み。
  • なお、もう一振りの毒大剣である毒断マッシュローグは典型的なネタ武器であり、
    睡眠大剣と麻痺大剣は存在しない事から、MHP3で唯一の真っ当な性能の状態異常大剣となった。
  • ちなみに本作のアギト系は、ゴーレムブレイドからゴーレムブレイド改を経由した別派生になっている。

MH3G

  • ボーンブレイド-改-アギト-オオアギト-ヴァルキリーブレイド-ジークリンデと強化される。
    ジークリンデからは更に
    ハイジークリンデ-ティタルニア-ブラッシュデイム-アールヴリード-ブリュンヒルデ
    と強化可能。
  • 本作でもボーンブレイドからオオアギトまでは無属性だが、覚醒で毒属性が付く。
  • ちなみに、ハイジークリンデからティタルニアへと強化した際に、デザインがMHP2G以前の物へ戻る。

MH4(G)

  • MH4系列にも一応は登場している。
    ヴァルキリーブレイドをさらに他のモンスターの素材を組み込んで強化することで出来上がる。
    本作でもあくまで強化過程武器の一つでしかなく、そこからさらにティタルニアを経てブラッシュデイムになる。
    4Gではそのブラッシュデイムをさらに強化することでブリュンヒルデとして完成する。
    そこから先はブリュンヒルデを参照。

MHX

  • MHXでも無事続投、ヴァルキリーブレイドをレベル最大にすると王冠とともにお披露目することとなる。
    最終強化素材として獰猛化鱗と金火竜の堅殻、そして紅玉を要求される。
    標準的な青ゲージ40(匠+2で白30)と高めの攻撃力210、そして毒属性28を持つため、中盤での使いやすさはピカイチ。
    作成難易度に見合った性能は十分に持っていると思われる。

MHXX

  • G級追加によりさらなる強化が可能に、究極強化名はハイジークリンデとなる。
    その性能は
    • 攻撃力330
    • 毒属性34
    • 素で白30匠+2で紫30
    • 会心率は0%、スロットは2つ
  • 属性持ちにしては高い攻撃力とスロット2つの拡張性があるので、かなり使いやすい大剣となっている。
    強化の際に金火竜の重殻と獰猛化厚鱗、天鱗が要求される。
    G級ということもあり希少種はかなりの強敵、
    さらには獰猛化素材ということもあり製作には相当な覚悟が必要。
  • ただLV6~7の強化にレア素材や獰猛化素材を使わないため、繋ぎ武器として割り切るなら有用。
    G★2で攻撃力270、G★3で攻撃力300となりラスボスまで余裕で突っ走れるようになる。
    • LV4で逆鱗、LV5で紅玉を要求されるが、MHXXには村上位があり、
      エルダーブレイドなどのG級武器があれば連戦も楽なので、
      例のセンサーにさえ引っかからなければ大きな問題ではない。
  • ライバルはクロームヘル
    攻撃力310に毒属性50、スロット2つと、素で白30だが匠で紫は出ない。
    大剣に属性値はほぼ求められないので、基本的にこちらに軍配が上がる。
    しかし製作難度が低く、勇気の証XXと岩竜の天殻さえあれば製作できるため、つなぎとしては使える。

MHRise

  • 上位解放により骨素材派生から製作可能。
    オオアギト>ゴーレムブレイドと分岐を辿り、最終強化でジークリンデとなる。
    • 平均的な攻撃力210
    • 斬れ味は素で、匠4から白ゲージ
    • 最終形としては低めの毒属性28
    • 会心率0%
    • スロットはなし
    • 百竜強化は攻撃力強化II/属性強化【毒】I/小型特効
    最終強化までに逆鱗1つ、紅玉1つにヤツカダキ素材を要するも、比較的製作は容易な部類であるといえる。
  • クセが少なく他の大剣と比肩しても見劣りしない攻撃力を持っており、オーソドックスな物理大剣となっている。
    また百竜強化では強化前から『防御力強化II』を引き継げ、過去作にあった攻防一体の万能選手的な使い方もできる。
    値は低くとも狙えないわけではない毒属性もあるが、匠の重い今作において斬れ味に少々不安の残るジークリンデでは
    真っ先に名前の挙がる彼らに一歩譲る形であり、通例となった「繋ぎ武器」感は否めない。
  • 同じ毒属性を持つライバルはガブラス素材の蛇剣【毒蛇】、鉱石素材のクロームデスレイザー
    鉱石素材から派生したプケプケ素材の毒妖大剣ヒルヴハルク、山盛り茸から製作する毒断マッシュローグ
    すべてのライバルに毒属性で劣っており、また毒断マッシュローグ以外にはスロット数でも負けているが、
    こちらは彼らより長い青ゲージと高い攻撃力を備えているため、百竜強化を加味しても差別化が可能。
    さらにHR上限解放後に登場し、あらゆる面で性能を上回るオオナズチ武器アミナスシャムシールという高い壁もあるが、
    素の火力だけはこちらが勝っているためそこをどう活かすかが肝要。
    毒をメインとするか、物理をメインとするかで差が出るか。毒が飾りなら別の担ぐとか言わないで
  • 差別化の一案としては、ゴーレムブレイドから百竜強化「鉄蟲糸技強化」を引き継ぐことが考えられる。
    同強化はクロームデスレイザーにも付与できるが、武器倍率で大きく差をつけており、
    大剣は立ち回りの主軸になりうる鉄蟲糸技である金剛溜め斬りを有するため、その恩恵も大きい。
    同じ手法で炎剣リオレウスやリムズバロヴェルトも引継ぎ先のライバルに挙がるが、
    おまけの毒属性や会心率・斬れ味の長さ故に汎用性ではこちらが有利。

MHR:S

  • MRでも当然ながら強化先が追加。MR30到達後に傀異化した鱗を入手し、最終強化ハイジークリンデ改へと至る。
    • 攻撃力は340。毒大剣としては今作最上位グループ
    • 素の斬れ味は白60、匠1からが出る
    • 毒大剣の中では【巨門】に次いで低い毒36
    • 変わらず会心率0%
    • これも変わらずスロットなし
    • 百竜スロットは必要十分なLv2
  • 方向性はRise時代と同じく、物理寄りに手堅くまとまった性能となった。
    ライバルの面々も上述のRise時代と変わらず。彼らと比べると最後までスロットが出なかったのは痛いか。
    匠で紫を出せば毒大剣としては随一、全体で見ても上位の物理期待値を誇るため、
    そちらの方向で差別化するとよいだろう。
    • Ver.11で追加された七星大剣【巨門】が、同じく攻撃340に素紫と優秀な上、武器スロットも豊富。
      分が悪く見えるが、あちらは百竜スロットがLv1であり、拡張枠で攻撃力強化が潰されるためトントンか。
      巨門は毒属性が20と非常に低いため、バランス寄りの運用も差別点になり得る。
  • 白60は流斬り連携を考えると魅力的な長さだが、白運用では毒キノコの完全下位互換である。
  • 環境全体について言えば、今作はRise以上に毒は飾りと言ってよいぐらい不遇なため、
    いっそオマケ付きの無属性大剣として扱いたくなるが、そちらはそちらで壁が高い。
    そのあたりの比較等は七星大剣【巨門】に詳しい記述があるため参照されたし。

MHXR

  • 通常種と亜種の武器が登場。属性は両方とも火属性。
    加えて、特殊種であるリオレイア灼熱種の物も実装されている。属性は火属性。
  • 灼熱種の灼熱剣オボロアカツキ(☆5)は、MH3以降のデザインがベースとなっており、
    深い赤銅色のカラーリングに変化している他、刀身には橙色に輝く模様が入っている。
    その姿はまるで、竜の横顔のようにも見える。
    オボロアカツキは漢字に変換すると「朧暁」か。

MHST2

  • 前作MHSTには未登場だったが、今作には登場。下位なのでヴァルキリーブレイドとなる。
    火属性という双属性を彷彿とさせる性能を持つ。
    • 本作では物理・属性の別がなく、無属性を含めた六属性の属性攻撃力がダメージ計算に使われる。
      また、状態異常は属性ではなく武器の付与効果扱いであるため、このような性能も可能なのである。
    • リオレイアを討伐後に訪れるロロスカ地方では火属性を弱点とするモンスターが多く、
      毒と合わせてかなりのダメージを与えられるため、作っておいて損はない。
    • 同じ斬タイプのレイア武器である片手剣・プリンセスレイピアと比べると、
      攻撃力では勝るものの、こちらは毒付与に留まるという点で劣る。
      こちらは大剣故に火力で押し、あわよくば毒に侵すスタイルになるだろう。
      状態異常重視のあちらとは上手く使い分けたい。
  • 上位進化でジークリンデとなる。その性能は以下の通り。
    • 火属性攻撃力162(最大強化時)
    • 大剣にほぼ共通の会心率4%
    • 追加効果で9%
  • 紫毒姫リオレイアとその装備が登場したが、本武器からジークリンデロゼへ進化させることはできない。
    別種武器扱いとなるため、紫毒姫素材から生産することになる。

レギーナブレイド

MHX

  • 二つ名武器のジークリンデロゼはレギーナブレイドをレベル10まで強化すると作成することができる。
    その性能は
    • 低めの攻撃力190
    • 長めの青ゲージ
    • 会心率10%
    • 高い毒属性55
    もっとも、長い青ゲージは大剣ではオーバスペック気味で、
    高い数値の毒属性と相まって大剣としては不向きな性能と言わざるをえないだろう。

MHXX

  • ジークリンデロゼは究極強化でジークリンデエピネになる。その性能は
    • 上位から伸び悩んだ攻撃力290と、変わらぬ会心率10%
    • 毒大剣3位を維持した毒属性62
    • 素で紫20+白10の斬れ味。匠で延長も可能
    • 二つ名武器なのでスロットは無いが狩技ゲージボーナス付き
    と匠が不要な斬れ味が手に入ったのは追い風だが、上位の頃と異なり攻撃力が今一つなのが悩み所。
  • こちらのライバルは本作で復活した影断ネル=カトラ
    あちらは攻撃力こそ280とやや劣るが会心率40%を持つため期待値ではこちらを上回り、
    匠で延長こそできない物の紫40+白40というこちらを凌駕する斬れ味を誇り、
    おまけにスロットも2つあるというエリアル大剣に特化した性能と、G★4という早い完成時期でこちらの立場を脅かす。
    一応毒属性値は半分だが、エリアル運用の場合は手数が増えるのでそこまで問題にならないのも逆風。

MHST2

  • 紫毒姫リオレイアの参戦に伴いジークリンデロゼとして登場。紫毒姫素材から一発生産する形となる。
    こちらは火属性猛毒とジークリンデより強化されている。
    残念ながら劇毒付与とはならなかった
  • 性能は以下の通り。
    • 火属性攻撃力169(最大強化時)
    • 大剣ではやや高めの会心率6%
    • 追加効果で猛毒16%
  • 他の火属性大剣と比べると、性能はザンシュトウ【軍鶏】の完全上位互換。
    炎剣リオレウスや斬竜剣アーレー、蛮顎大剣フラムへレヴとは攻撃力で劣り猛毒付与で勝る。
    通常の下位武器では火力重視だったが、こちらは一転して状態異常重視のスタイルとなる。
    火弱点かつ猛毒も有効な相手に担いでいくと真価を発揮する。

余談

  • ジークリンデとブリュンヒルデは、ドイツの英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』に見られる、
    女王の名前から取られていると思われる。
    • ブリュンヒルデは、大元は北欧神話に登場するワルキューレの一人の名前だが、
      『ニーベルンゲンの歌』ではアイスランドの女王として登場する。
  • 亜種武器のティタルニアも、シェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』に登場する、
    妖精の女王ティターニア」から取られていると思われる。
  • いずれも、「陸の女王」と謳われるリオレイアの武器に相応しい名前と言えるだろう。
  • 記事冒頭で述べた通り殆どのシリーズに登場しているが、
    MHWorldでは登場しない。ジークムントのように武器重ね着で再現・・・と行きたいところだが、
    大剣には雌火竜パーツが存在しないため、再現は不可能となっている。
  • MH3にはデータ上に、この系統の色違い武器であるイグニートドレッドというものがある。
    攻撃力は1104とかなり高く、グレンウォルと同じである。
    さらに火属性420、スロット1、そして匠で紫ゲージが30という文字通りのチート武器。
    当然ながら持っている人は確実に改造プレイヤーである。
    現在はオンラインは終了しているが、他人に迷惑をかけないためにも、改造したデータで他人のソフトは使用しないこと。

関連項目

モンスター/リオレイア
モンスター/リオレイア亜種
モンスター/リオレイア希少種
モンスター/紫毒姫リオレイア
武器/ジークムント
武器/火竜武器
武器/ブリュンヒルデ


*1 なお、ブリュンヒルデはMHFからMHP2Gへ進出した際、リオス亜種のハイブリッド武器へ性質が大きく変更された
*2 例を挙げると、t5k9を使用すれば大剣3砥石使用高速化に加え攻撃力UP【小】が発動する。これにより、スロット1以下の無属性武器(ハイジークムントリュウノアギト剛角剣ディアブロス等)にも全く引けを取らないスペックとなる