◆忍◆ ニンジャ名鑑#66 【サブジュゲイター】 ◆殺◆
ヨロシサン製薬が多大な予算を投じて開発したバイオニンジャ。ヨロシDNAコードを持つバイオニンジャやクローンを強制服従・遠隔操作する特殊ヒュプノ・ジツを操る。カラテの腕前もスゴイ。
登場エピソード 
「貴方がたは互いの肉を喰らいあう極限状況まで追いつめられた末に死ぬほかない。孫子をご存じですか?」
人物 
- ヨロシサン製薬のバイオニンジャ。
- バイオニンジャの暴走・脱走事案に代表される同社のバイオ技術製品の引き起こすインシデントの全面的解決策・抑止策として考案されたジツ「ヨロシ・ジツ」を、システムとして運用するフラグシップとして生み出された。
- バイオニンジャでありながらアンタイバイオニンジャ兵器であるという、一種の矛盾を孕む存在である。
- β段階における緊急的な実戦投入以来、創造者達の期待に応えて自らの役割を果たし、後にはバイオニンジャの身でありながら部長クラス以上の管理者権限を与えられるに至った。
- 口調は慇懃無礼であり、立ち振る舞いはエリート然としている。彼自身、実際己がヨロシサンの全バイオ研究の頂点に立ちうるエリートであることを自覚している。
- それゆえ今の地位は彼にとって未だ満足に足るものではなく、表向きは愛社的に振る舞う一方、その内には秘めたる野心を持つ。
外見 
- 濃緑に金の渦巻き模様(唐草模様
か)を刺繍されたニンジャ装束に身を包む。
元ネタ・考察 
- サブジュゲイター(subjugator)は「征服者」を意味する。ヨロシ・ジツの対象者であれば、その名に疑問を挟む余地はないだろう。
ワザ・ジツ 
- 身体に移植された強靭でしなやかなバイオ筋肉と、ニューロンに直接刻み込まれたヨロシサンの最新プログラムにより、カラテのワザマエはかなりのもの。ニンジャスレイヤーやディテクティヴが相手でも全く見劣りしないレベルである。
- しかし、彼の本領はカラテにあらず。
ヨロシ・ジツ 
「貴方を服従させる(サブジュゲイト)。これがヨロシ・ジツです」
- ヨロシサン製のありとあらゆるバイオ構造物に遺伝子情報として織り込まれた「ヨロシDNAコード」に干渉し、対象を遠隔ハッキングして支配・服従させるジツ。彼の存在意義であり、最大の切り札。
- ニンジャ名鑑には「特殊ヒュプノ・ジツ」とあるが、本文中では「フドウカナシバリ・ジツの亜種」と説明されている。それらと異なり視線を合わせる必要はないが、何らかのニューロン捕捉が必要らしく高速で移動されるとジツをかけられない場合がある。
- ジツの掌握力は対象のバイオ度に依る。フォレスト・サワタリのような比較的軽度なバイオ改造にとどまる者に対しては動きを鈍らせる程度の効果しか得られない(それでもニンジャのイクサにおいては致命的)が、クローンヤクザやバイオ胚培養によるバイオニンジャには効果てきめん。簡単に無力化し、洗脳することさえ可能。
- 多数のクローンヤクザを同時にヨロシ・ジツの支配下に置き、統率することで、その戦闘力・制圧力を大幅に向上させる使い方もできる。
- 本来の存在意義はバイオニンジャやバイオ生物の支配・バイオハザード案件への対処なので、ヨロシDNAコードを持たないナチュラルなモータルやニンジャには一切通用しない。
- ちなみにこのジツはヨロシサン製薬が特許を取得済みである。
- ニンジャの存在自体が一般において隠匿されている中でジツの特許というのも奇妙だが、万が一でも真似されたら倒産は必至なレベルで機密に食い込んでいるのだから当然といえば当然か。
- ニンジャの存在自体が一般において隠匿されている中でジツの特許というのも奇妙だが、万が一でも真似されたら倒産は必至なレベルで機密に食い込んでいるのだから当然といえば当然か。
- また、サブジュゲイター自身のニューロンにはキュアなどのヨロシサン上位社員に対するヨロシ・ジツの行使を禁ずるプロテクションが施されており、彼がヨロシサンに対しムーホンを起こすことはできない。
- 仮にプロテクションを解除できたとしても、ヨロシサン上級社員にはヨロシ・ジツを無効化する抗体が組み込まれているため、ヨロシ・ジツがそもそも通用しない。
- さらにサブジュゲイター自身は上級社員にヨロシ・ジツの抗体があるということを知らないため、その野心をいいように利用されているのが現実である。
炸裂スリケン 
- 異様な形状をしたスリケン。榴弾めいて炸裂し、細かいスパイクを周囲に飛び散らせる。
ストーリー中での活躍 
- 「ブレードヤクザ・ヴェイカント・ヴェンジェンス」にて初登場。ケジメニンジャによる無差別ケジメ事件に際して急遽実戦初投入され、ヨロシ・ジツによってケジメニンジャを一瞬で無力化。その後洗脳し、ニンジャスレイヤーに差し向けた。
- 「オペレイション・レスキュー」にて再登場。ヨロシ・ジツの強大な力を以てヨロシサンをCEOとして支配する野望を抱き、その第一歩として自身に施されたプロテクトの解除手段を得るため、サヴァイヴァー・ドージョー一味の「処理」を名目にボタニックにより壊滅させられたキョートの研究施設に赴く。
- サヴァイヴァー・ドージョーを半壊させ、目的のデータにもたどり着く寸前であったが、イレギュラーであるニンジャスレイヤーとディテクティヴ、そして自身のプロトタイプであるディスカバリーの参戦によって形勢逆転。爆発四散は免れたが地下水道に転落し、敗走した。
- その後ヨロシサンによって回収され、ネオサイタマの本社へ移送される。彼の前に現れたヨロシサンの謎のニンジャは、上層部が彼の野心を看破していたこと、にも関わらず彼のケジメやセプクは免じられたことを告げるのだった……。
- 「ニチョーム・ウォー」ではディスカバリーの誘拐、フロッグマンの殺害などを行い、主にサヴァイヴァー・ドージョーを大いに苦しめる。
- 近似するDNAを持つディスカバリーを鍵として、今度こそ自身のプロテクトを解除しようと企んでいた。しかし、サワタリやスーサイドによって救助されたディスカバリーを起点としたシルバーキーの大規模ニューロンハックによってヨロシ・ジツを無力化され、戦線離脱を余儀なくされる。
- だがこれにより「サイオー・ホースな土産を残した」と地の文に記されている。それはまさに彼が望んでいた反乱プロテクトの解除だった。シルバーキーの攻撃を受けて壊死した脳組織の中に、そのプロテクトが含まれていたのである。
- 「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」ではそれを活かしてペイガン464を率い、自身を生み出したトランスペアレントクィリンに反逆。彼を代表取締役会もろとも滅ぼし、念願のCEOに登りつめる。
- そこへサヴァイヴァー・ドージョーが乱入し、本社総破壊プログラムを起動され追い詰められてしまう。
- しかしサワタリは直前でとどめを刺さずに撤退。ディスカバリーに殴り倒され、ヨロシ・ジツのコンフリクトを受けて失神したのみで命拾いした。
- その5分後、管理社員のシモチダによるAEDショックで目覚めた彼はさっそくCEOとしての務めを果たそうとするが、現場は既にネオサイタマ市警49課の強制捜査を許していた……。
第4部以降 
◆忍◆ ニンジャ名鑑#0105 【サブジュゲイター】 ◆殺◆
バイオケミカル暗黒メガコーポ、ヨロシサン・インターナショナルの力強きCEO、ヨロシ・サトルはニンジャである。ヨロシ遺伝子所持者のニューロンに干渉するヨロシ・ジツは近接距離下で絶対の支配力を持ち、バイオニンジャは彼に歯が立たない。
◆ニンジャスレイヤー名鑑カードAoM-0105【サブジュゲイター】◆(プラス記事)
登場エピソード 
- 「エグゼクティブ・スプレンダー」
- 「ビフォア・ジ・エンド・オブ・ザ・ライン」
- 「ドリームキャッチャー・ディジタル・リコン」
- 「タイラント・オブ・マッポーカリプス」
- 「アイアン・アトラス・プレジデント!」
- 「テンペスト・オブ・メイヘム」
(私はヨロシサンCEO。地球上で最も重要な存在だ)
(ゆえに私は最強であり、誰にも負けはしない。これは願望ではなく単なる事実なのだ!)
人物 
- 「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」にて逮捕後、留置されるも、国家崩壊に伴う警察機関の弱体化を受けて脱走し、国外逃亡の後ヨロシ・チャイナの社員と接触。世界中のヨロシ資本と速やかに再接続し、「ヨロシ・サトル」の名でヨロシサン・インターナショナルのCEOの座に就き己の野望を叶えた。
- 社の経営方針として「コンプライアンス重視」の路線を打ち出し、他の暗黒メガコーポと広く協調姿勢を取る。彼自身も社の広告塔としてコンプライアンスを守る力強い経営者としての振る舞いをアピールしている。
- あくまでイメージ戦略であり、暗黒メガコーポらしい後ろ暗い行為を完全に放棄したわけではないことには留意されたし。
- 様々な苦難に勝ち続けて現在の地位まで上り詰めた彼は、「正念場の動きこそが人の徳を、器を規定する」という考えを持っている。
- アルゴスの顛末を身を以て知っているため、AIの取り扱いには慎重になっている。
外見 
- ニンジャスレイヤー名鑑カード
によると身長180cm。
- 青白い身体を緑地に金の渦巻き模様のスリーピース・スーツで包み、メンポを着用。
- 戦闘時はスーツがバイオテック変貌し、かつてと同じ緑地に金模様のニンジャ装束を形成する。
- ヘアスタイルは帯電させた静電気によって瞬時に自在である。
ワザ・ジツ 
- 長らく実戦に出ていないようだがそのカラテは健在。もちろんヨロシ・ジツも使える。
- しかし、強敵との戦いにおいては自らの絶対的なカラテ鍛錬時間の不足を痛感することもある。
- 「カラテ化されぬ自然生命であれば、多少のヨロシ遺伝子汚染は含んでいる」という悍ましい事実が発覚し、ヨロシ・ジツがバイオ生物のみならず、野生生物に対しても使用可能であることが判明した。
- とはいえ現実的には哺乳類のように「複雑な」動物には使用不可能であり、カエルのような小さく弱い生物であっても独力で操るのは困難を極める。
- 体内に変性ヨロシ白血球を備えていることが明かされた。これにより、毒を浴びても時間をかければ無毒化せしめる。
ストーリー中での活躍 
- 「エグゼクティブ・スプレンダー」にて第4部に初登場。社のトラブルの解決を通して、華麗なるCEO生活の一端が描かれる。
- 「ドリームキャッチャー・ディジタル・リコン」にて本編に登場。プライベートジェットが墜落し、秘書のナイン・トオヤマと共にネザーキョウで遭難していたところ、隠れ谷に住むリコナー及びニンジャスレイヤー達と遭遇。カナダ地域へのヨロシサン進出の足掛かりを作るべく、協力関係を結ぶ。
- Wi-Fi狩り部隊テツバ・ドラグーンとのイクサではWi-Fiルータ装置を利用した分断作戦を立案し、自らも前線に出て奮闘。ドリームキャッチャーとの共闘でナウジアを撃破するキンボシを上げ、幾度も命の危機に晒されながらも最終的には生還を果たした。
- 「タイラント・オブ・マッポーカリプス」では、タイクーンを倒したニンジャスレイヤー達と契約を結び、ネザーキョウとタイクーンを倒したのはUCAである事を認め、公の場において、一切のコメントを控える事を約束させた。
- その見返りとして、ニンジャスレイヤー達がネザーキョウからネオサイタマへ帰るためのチャーター機を用意した。
一言コメント
- 環境に文句を言う奴に晴れ舞台は一生来ない。パワハラ上司カマユデは実際テキメンだと古事記にもそう書いてある。 -- 2022-08-13 (土) 03:16:07
- リアルニンジャ達が好き放題暴れている中、調停者として事態を何とか纏めようとしている姿勢には素直に好感が持てる。カラダニキヲツケテネ! -- 2022-10-21 (金) 12:08:33
- キョート編での悪役然とした振る舞いのお陰で3部でフォレスト辺りに爆発四散させられるかと思ったら、まさかここまで生き延びるとは。 -- 2023-02-09 (木) 18:34:14
- 端々にその頃っぽさはあるけど、概ねして正義のヨロシマンを自負している感じなのがまた何とも言えず面白いんだよねぇ -- 2023-02-27 (月) 16:47:00
- 取締役会もクィリンもまさかこいつの始末屋程度で収まりたくないっていう野心の果てがバイオテック使いまくって最強の生物になるとか自分たちに成り変わるとかでもなく「社長やる」っていうビックリするぐらい慎ましやかなものとか思わんかったろうなあ -- 2023-03-07 (火) 18:25:19
- 言うほど世界屈指の暗黒メガコーポの社長って慎まやかな目標か…?神話級リアルニンジャ基準でいえば可愛いものかもしれないが、一般憑依ニンジャ基準でいえば夢のまた夢レベルの目標だと思うが… -- 2023-03-07 (火) 20:15:14
- 少なくとも三部時点のヨロシサン上層部からしたらなにそのスケールの小ささってなる程度のものでしかないと思う、遠未来に社会を支配しようとか、外惑星との通信も企てなければカンゼンタイみたいなもん作るでもなく、ただただ調停者やってコンプラ気にしてる四部のサブジュは -- 2023-03-07 (火) 23:52:54
- 2部3部読み返しても生き残ったなら場面外で共闘あるかもとは思ったけど社長になって本編で短い間だけど一緒にチームアップしてお礼に株券くれるなんて想像できんよ。 -- 2023-03-08 (水) 18:31:50
- 裏を返せば「ヨロシサンの社長」の地位を守るためならいかなる手段も辞さない人物、という解釈もできるのよね、所々で黒い事に手を染めているのを匂わせて来てるし、「慎ましやか」と言う言葉でまとめるには気が早いと思う。 -- 2023-03-09 (木) 12:48:49
- 調停者ヨロシサンのイメージ戦略として、そうやって好感を持ってもらうことが現在のサブジュ=サンの狙いでもあるんだろうから、我々はまんまと彼の策に引っ掛けられているんだなぁと思う。ただ今のところ、新旧オムラや旧ヨロシサンのような狂気アトモスフィアが弱いから相対的にマシな人に見えるんだよなぁ… -- 2023-03-09 (木) 17:59:15