スローハンド

Last-modified: 2023-01-24 (火) 18:58:08

◆忍◆ ニンジャ名鑑#152 【スローハンド】 ◆殺◆
ザイバツの幹部級ニンジャ。イダテン・ニンジャの憑依者で、戦闘においてはユニーク・ジツ「ヘイスト・ジツ」により異常加速。そのスピードそれ自体が凶器となる。ジツの副作用で実年齢の1.5倍の速度で老化している。

登場エピソード

 

「当然、私自らだ」
「私は困惑し、怖れ、最善を尽くさねばならぬと感じている」


人物

  • ザイバツ・グランドマスターの一人。アーチ級ニンジャイダテン・ニンジャのソウルをその身に宿す。
  • イグゾーションパーガトリーらと共に上流階級グループを形成する。彼ら同様、ワビチャに精通しており、その作法は完璧である。
    • また、作中では極めて貴重な「五七五で季語も入ったハイク」に現状の不満を隠喩しつつ即興で詠むなど文学的素養も高い。
  • キョートの治安組織ケビーシ・ガードの顧問であり、有事の際には自在に動かす権力を持つ。
  • ニンジャスレイヤープラスのN-FILES【ドゥームズデイ・ディヴァイス】にて、本名が「ニト・タカシゲ・コウコウド(光孝堂二兎隆成)」であることが明かされた。
  • 「格差社会」を意識し、組織外部のヨロシサン製薬とは表面的な付き合いのみに留めるスタンスを貫くザイバツではあるが、スローハンドは個人的にヨロシサン製薬の重役クラスと深いコネクションを築いている。実質的な背信行為であるが、これには自らのユニーク・ジツの特性(後述)が絡んでいる。
  • マルノウチ抗争にも参戦しており、現在の位階を考えるにザイバツ側の指揮官だった可能性も高い。ニンジャスレイヤーとの因縁も実際深い。
    • N-FILES【ボーン・イン・レッド・ブラック】にて、抗争の事実上の指揮官であったことが明言され、抗争の際のラオモト・カン暗殺を実行する役割も振られていたことも明かされた。ヘイスト・ジツの活用によって数々のソウカイニンジャと切り結び、一時はラオモトにまで届き一矢報おうとするほどの八面六臂の活躍であったという。
    • また、コッカトリスの両腕を切り落とし顎を粉砕して、彼をバイオ手術が必要な状態に追い込んでいたことも明言されている。

外見

  • 暗銀色のニンジャ装束を身に纏う。
  • 目の周りの皺は熟年者のそれであり、声も低い。これはジツの副作用で身体の老化が進んだためであって、実年齢は見た目よりずっと若い。
    • N-FILES【ボーン・イン・レッド・ブラック】によると、ここまでの老化に至ったのはマルノウチ抗争において、想定外の長時間に渡りジツの使用を強いられたためである。ダークニンジャビホルダーといったソウカイヤ側の実力者達とも交戦したことが明かされており、彼の年老いた外見そのものが抗争の激しさを物語っているとも言えるだろう。
  • ニンジャスレイヤープラスの身長一覧表によると身長167cm。

元ネタ・考察

  • ニンジャネームの元ネタは英国を代表するヤバイ級ギタリスト、エリック・クラプトン=サンであろう。
    • クラプトン=サンの演奏はあまりにも滑らかで無駄の無い動きであるがゆえ、凄まじい速弾きであっても遅く指を動かしているかの如くに見えるという逸話から"Slowhand"(遅い手)というニックネームが付けられたのである。タツジン!
      • 加えて、後述されるように、彼の最期を暗示していた感もある。まさに「手遅れ」でしかなかったのだ。
  • 憑依ソウルであるイダテン・ニンジャの元ネタは、俊足の代名詞としても有名なブディズムの神・韋駄天と思われる。

部下・派閥ニンジャ

物理書籍版ネタバレ
  • 特定の派閥に属さない根無し草として認知されているバンダースナッチも実はスローハンド派閥であり、中立を装い暗躍している。

ワザ・ジツ

ヘイスト・ジツ

  • 自身の時間を異常加速させ、相対的に自分以外の全ての挙動を遅くするユニーク・ジツ。
  • 時間に介入する高速カラテであり、本人のイマジナリ見立てが確かなら、ジツを最大解放すればグランドマスターでさえ全く反応させずに一瞬で殺せるらしい。一対一の対人戦では無類の強さを誇るジツであると言えよう。
     
  • しかし、強力すぎるジツの例に漏れずリスクも尋常ではない。
    • 加速している間は自身の老化も加速し、自ら死に近づくことになる。よって長時間の使用はできず、回数にも制限があるのでおいそれとは使えない。
    • 万が一発動中に攻撃を受けた場合、ダメージを軽減できず痛みがゆっくりと広がっていくという拷問めいた状態となる。
    • 当人が抱く老いへの恐怖もまた弱点と言えるかもしれない。ジツの行使時間とそれにより訪れる老化の相関関係は明らかでないが、作中では必要最低限以上の使用を極力回避するように行動している様子が見られた。
    • 彼の主観で数秒~数十秒程度の僅かな使用すら躊躇していたことから、老化の進行が加速した分より乗倍である可能性も。
  • 完全に敵の動きを止められるわけではないため、上記の使用制限と重なり多人数とのイクサは苦手。特に、いくら当てても「一撃の破壊力」が無ければ意味がないムテキ・アティテュードとの相性は恐らく最悪。逆にゲン・ジツ相手には有利と思われるが……。

ストーリー中の活躍

「ゆけ」スローハンドは二人の配下に命じた。「一切のネタバレを残すべからず」
  • ヨロシサンと比較的懇意にしていた理由は、ジツの副作用である老化をヨロシサンのバイオ・ハイ・テック技術によって解決しようという目論見からである。
  • その目的のためキョート城にヨロシサンとの連絡通路を確保し、存在を秘匿するという実際大逆とも取られる行為すら働いていた。
    • もっとも、先にこの秘密通路を作ったのはトランスペアレントクィリンらしいのだが……。
       
  • 「キョート・ヘル・オン・アース」序「エンタングルメント」終盤、ナンシー・リーらが件の秘密通路へ侵入したことを察知。ジャバウォックとブルーオーブを引き連れ自ら排除に乗り出す。
  • ナンシーらを守ろうとするディプロマットに対し、上記ニンジャネームの由来を強く連想させる拳が速すぎて遅く見えるポン・パンチを披露した。
     
  • 後の始末を部下に任せ城内へ戻るが、その時にはすでにヴィジランスによって背信の事実を掴まれていた。セレモニーの最中、ヴィジランスから報告を受けていたパラゴンはムーホン人として彼を処刑すべく多数の刺客を送り込む。
  • ゴライアスメンタリストら精鋭の包囲を掻い潜るも、多勢に無勢の状況を前にロード・オブ・ザイバツへのジキソを選択。自身に叛意は無く、ヨロシサンとの繋がりもロードへの忠誠心によるものであることを必死に訴える。
  • しかし彼の嘆願に対しロードがとった行動は、ただ無感動に、己の真意と正体を明かすことだった。それによって、スローハンドは自らがロードのためを思い為したことが、最もロードの逆鱗に触れる行為だったと知ることになる。
     

スローハンドは死んだ。

  • その最期は、ただの1ツイートで描写されるのみにとどまった。どう殺されたのか、最後に何を思ったのか、それらの一切が分からない、あまりにあっけなさすぎる結末は、彼の報われぬ死を浮き彫りにした。
  • ヘッズはその死を悼み、同時にTLを覗くや否や目に飛び込んできた件のツイートを前に恐慌状態に陥った。
     
  • 物理書籍版独占収録の「システム・オブ・ハバツ・ストラグル」では、同じ貴族派閥であるパーガトリーを謀略で排除しようとするが、失敗に終わっている。

一言コメント

「貴公は十分に戦った。もはやこの場は私に任せ、帰還してコメントを」
  • イヤッ!グワッ!」スローハンドは死んだ。ザイーバツ(笑) -- 2021-02-03 (水) 15:01:00
  • スローハンド=サンがキュア=サンめいた肉体を…つまりショタハンド=サンな…? -- 2021-07-07 (水) 20:57:15
  • イダテン・ -- 2021-11-09 (火) 23:07:07
  • マルノウチ抗争でラオモト=サンを窮地に追い込んでたとか、やっぱヘイストは強すぎるな… -- 2022-02-22 (火) 20:43:55
  • 時を止めるかのように早く動くってけっこう神話的カラテ鍛錬の向こうにありそうなジツを憑依ソウルで急に使えるようになっちゃうとフィードバックが来るのかも知れません -- 2022-02-24 (木) 03:28:05
  • 真相を知った時にはすべて手遅れになっていたという意味も込めてスローハンドなのか… -- 2022-07-16 (土) 01:32:19
  • ヘイスト・ジツ中にアンタイ・ウェポン喰らったらじわじわと消滅する痛みを感じるのだろうか… -- 2022-07-19 (火) 23:07:16
  • 逆にこの人でも殺せない聖ラオモトやっぱヤバイ過ぎるな… -- 2023-01-24 (火) 16:02:39
  • ラオモトvsスロハンの一対一で想定すると、ラオモトのイクサ用甲冑とビッグ、イタミのソウルによるタフネスをスロハンが削りきれないんだろうなと。むしろヘイスト解除直後に重いカウンターを貰いかねない -- 2023-01-24 (火) 17:22:50
  • そもそもラオモト=サンの耐久力がおかしいんだよな…通常の状態で暴走ナラクの猛攻くらってすぐまた殴り合ってる時点で… -- 2023-01-24 (火) 18:58:07