タキ

Last-modified: 2024-07-15 (月) 11:56:33

◆忍◆ ニンジャ名鑑#0003 【タキ】 ◆殺◆
非ニンジャ。本名不詳。電子紛争の地ネオサイタマにおいて、情報とピザを扱う店「ピザ・タキ」を営む。無数の国際闇勢力がしのぎを削るネオサイタマの情勢下で、かろうじてサヴァイヴしてきた。ハッカーとしての能力は二流。

◆ニンジャスレイヤー名鑑カードAoM-0003【タキ】◆プラス記事)

登場エピソード

 

『オイ、デジタル・オーディンの神託を授けて進ぜよう。生き残りたけりゃ、オレの言う通りに動くんだ』
「オレはなァ、テンサイなんだよ!」


人物

  • ネオサイタマで情報とピザを扱う店「ピザタキ」を営むハーフガイジンの情報屋。非ニンジャ。
  • 出身は99マイルズ・ベイの南側、通称「シャッタード・ランド」の仮設バラック街。そこで死ぬ思いでカネを稼ぎ、9歳の時に旧式のUNIXデッキを手に入れ、ハッキングを覚えた。
  • だが15歳の時、彼が「姉貴」と慕っていたハッカーが目の前でニューロンを焼かれ死亡してしまう。彼はこの出来事を期にハッカーとして大成する道を諦め、ネオサイタマで情報屋を営むようになった。
     
  • 良くも悪くもネオサイタマの住人らしい、即物的で抜け目ない性格の持ち主。情報屋という職業柄に加えて前述の経緯もあり、危ない橋は極力渡らないという信条を持つ。
    • ……が、その割には素性不明の人物に対して初手から舐めた口を利いたり、後先考えずに大言壮語を吐いたりと、危機意識の欠落した言動を連発する悪癖がある。本人の意識とは裏腹に、実際かなりのトラブルメーカー気質といえる。
    • いざ自分の命が危うくなると、舌先三寸で丸め込みにかかったり、恥も外聞もなく媚びへつらったりする。その際は敵ニンジャからも若干呆れられていた。
  • とはいえ、目の前で困っている人は放っておけず助け舟を出すなど、根はお人好しな性分であることをうかがわせる言動も少なくない。
  • 「姉貴」の死は彼の心に深い影を落としており、現在の彼のパーソナリティーはこの挫折体験によるものが大きい一方、今でも彼女のことを大切に思っている様子が折に触れて見られる。
     
  • IRCネームはそのまま「TAKI」
  • コトダマ空間では「デジタル・オーディン」を自称することが多い。実際にオーディンめいた姿を取ることも。
    • オーディンとは北欧神話の主神として実際有名な神であるが、デジタル・オーディンが何なのかについては特に説明がなく、タキが名乗る理由も合わせて謎めいている。
  • ニンジャスレイヤープラスのディスカバリー・オブ・ミスティック・ニンジャ・アーツ(10):ローカル・コトダマ空間によると、彼のローカルコトダマ空間のイメージは「99マイルズ・ベイにある、かつて姉と共に過ごした暗いガレージの中」。
     
  • ビズで下手を打ち、ヤクザクランに拉致監禁されていた所をニンジャスレイヤー=マスラダ・カイに救われて以来、なし崩し的に彼の復讐に協力させられることになる。
  • 当初は彼を厄介払いする気満々で、わざと敵の戦闘能力を正確に伝えず返り討ちを狙うなどしていたが、長きに渡って共闘を続ける中で、次第に「腐れ縁」とも言うべき気の置けない関係を築く。
  • 彼自身も、数々の電子的冒険や伝説のハッカーとの出会いを経て、ピザタキの大黒柱として、そしてかつて道半ばで挫折したハッカーとして、遅々たる歩みながらも成長を遂げていく。

外見

  • ニンジャ名鑑プラスによると身長178cm。
  • 目の色は青。脂っぽい金髪を肩まで伸ばし、無精髯を生やしている。
    • 金髪は染めており、「黒髪混じりの金髪」と描写されることもある。
    • 本人はカート・コベイン似のハンサムと自称するが、地の文からは無慈悲にも薄汚さを度々重点される。
  • バイオイセエビの殻を剥いて育ったため、指先が黒い。
  • 首に生体LAN端子を増設している。

ワザ

  • ハッカーとしての能力は二流であり、独力で華々しい戦果を挙げることは少ない。
    • 本人はテンサイ級ハッカーを自称しており、ニンジャ名鑑プラスでも「最大時でテンサイ級どまりである」と評されてはいるのだが、いかんせんそのポテンシャルを常に発揮できているとは言いがたい所がある。
    • もっとも、初期からコトダマ空間認識者ではあり、ワザマエ自体も物語が進むにつれて徐々に向上している。ここぞという時には漢気を見せ、思わぬ活躍を披露することも。
  • 曲がりなりにもネオサイタマでサヴァイヴしてきただけあり、情報屋としてはそれなり以上に目端が利き、ネオサイタマの勢力図の把握にも余念がない。
    • ニンジャスレイヤーもコトブキも裏社会の事情には疎いため、必然的に彼が「説明役」となる機会が多い。実際作劇的にも便利なキャラといえる。
  • ニンジャスレイヤーらのイクサに協力する際には、事前に大まかな方針を定めたり、状況を俯瞰してナビゲーターの役割を担うことが多い。
  • 物理世界での戦闘能力は低い。一応拳銃を扱うなどの描写はあるが、ニンジャは当然として、非ニンジャでもヤクザなどの荒事慣れした者にはまるで歯が立たないレベルである。

ヴェルヴェット・ソニック

  • 合成麻薬「ブラックベルト」を鼻孔から吸引することにより、UNIXデッキを用いず精神をコトダマ空間にダイヴさせる荒業。
    • 名称はタキが即興で考えたものである。
  • 場所を問わず即座にコトダマ空間にアクセスできるという実際便利なワザだが、ニューロンへのダメージが激しく最悪死に至るため、彼が積極的に使用することはない。
  • なお、タキはブラックベルトの初出時に「ユカノとかいう伝説的ハッカーが編み出した禁断の裏技」と語っていたが、ユカノはハッカーではない上に、ブラックベルトに関与した形跡もなく、色々と事実誤認が起こっている。
    • これに関しては、第3部の出来事が後世のハッカーに伝わる中でユカノとYCNAN=ナンシー・リーが混同され、タキもそれを鵜呑みにしたという経緯らしい。
    • 後に当事者の一人であるナンシーと出会って諸々の誤解を解いたが、さらに後のエピソードでは再び「天才的ハッカーのユカノが編み出した神秘的なワザ」と語っている。
      • ナンシーはタキとの会話の中でユカノについては特に言及していないため、タキが「YCNANはユカノではなく、ブラックベルトにも関わっていないが、ユカノというハッカー自体は別に存在する」と早合点した可能性もある。

「ピザタキ」

  • タキがキタノ・スクエアビルに構える情報屋兼ピザ屋。中黒付きで「ピザ・タキ」とも。
  • 1階(地上階)にピザ屋があり、忍んでいないニンジャよりよほど忍者屋敷らしいトイレにある隠し通路を降りた先の地下4階9号に、情報屋としての仕事場がある。
  • 情報屋稼業にはケツモチの存在が不可欠なため、タキはソウカイヤを始めとする五つのヤクザ組織との間にIRCホットラインを持っているが、作中で使用しようとした際には全てオフラインになっていた。その後もケツモチ契約自体は続けているようだが、ソウカイヤ側からは無視を決め込まれている節がある。
  • シーズン3以降は、タキがある事件の解決に携わったことがきっかけで、キモンの正規認証店となった。
  • シーズン4以降は、タキ曰くの「問題解決屋」を営むようになったニンジャスレイヤーに依頼を行う際の窓口としても機能している。
     
  • ピザ屋はセルフ式で、客が勝手に冷蔵庫からピザを取ってレンジで温めて食べるというシステムになっている。タキに丁寧な接客をする気は皆無で、カウンターにいてもまともに応対しない。
  • 後にピザタキの従業員となったコトブキによってホスピタリティの向上が図られ、様々な施策が打ち出されているが、タキはピザ屋はあくまで「遊び」に過ぎないと強調しており、彼女の営業努力にはあまりいい顔をしていない。
  • ロクに宣伝を行っていないため、一見客が訪れることは少ないが、一応地域のコミュニティ・スペース的な側面も持っているようで、常連客はそれなりについている。
    • シーズン1にて複数の常連客が殺害される痛ましい事件が起こったが、その後マイナスの風評が立っている様子も特に見られず、普通に営業を続けている。
      • なお、本編の開始前の時点でピザ屋は陰惨な事故物件だったらしく、タキはそれを交渉材料にして賃料を相当マケさせている模様。
  • 余談ながら、ニンジャスレイヤーはピザタキの冷凍ピザを現在まで一度も食べたことがなく、タキはそれを不満に感じている。
     
  • さらに詳細な情報についてはニンジャスレイヤープラスのシャード・オブ・マッポーカリプス(78):ピザタキを参照のこと。

ピザワゴン

  • タキがピザタキの改装工事中に購入した、タフな装甲ワゴン。オーブン設備が備わっており、石窯焼きの本格的なピザを提供することができる。
    • 車体は黄色く塗られ、ホールのピザを擬人化したキャラクター「ピザタキくん」が笑顔でクォーターピザを食べている福々しい絵と、「ピザタキ」のビタミンカラーのロゴが側面にペイントされている。
  • 「ラグナロク・オブ・ピザ・タキ」の一件で著しく損傷したが、実店舗の再開に伴いコトブキとザックが店番仕事に追われたため、エピソード中では放置された。
  • その後改めてオーバーホールしたようで、「ビースト・オブ・マッポーカリプス」にて再登場。ハッキングを行うための移動拠点として活躍した。

ストーリー中での活躍

「ネタバレめ。ずっと隠していやがったのか。ネタバレめ」
  • シーズン1では、前述の経緯からニンジャスレイヤーに「借り」を作り、仇敵サツガイに連なるニンジャ達を追う彼に協力する。
  • 後にはニンジャスレイヤーについてきたコトブキもピザタキの同居人に加わり、三人組として活動することに。彼らが海外に出向く際にはネオサイタマから後方支援を担当した。
  • 数々の困難を乗り越え、三人はついに「サツガイに二度接触したニンジャ」であるブラスハートの情報を掴むが、ニンジャスレイヤーとコトブキが彼を追って赴いたナスカの地にてサツガイが大災害を引き起こし、ナスカが崩壊してしまう。
  • 口では彼らを厄介払いできて清々したと言うタキであったが、その言葉とは裏腹に動揺を隠せず、二人に必死でコールを繰り返す。しかし応答はなく、ついには声にならない悲鳴を上げてしまった。
    • ディスカバリー・オブ・ミスティック・ニンジャ・アーツ(10)では、シーズン1の終了後、ナスカの異変の調査に乗り出す彼の姿が描かれているが、結局二人の消息を把握するには至らなかった模様。
       
  • シーズン2では、コトブキからニンジャスレイヤーはシトカにいるとの情報を入手した後、ニンジャスレイヤーと合流すべくピザタキを訪れていたサツバツナイトシキベ・タカコを現地に向かわせようとする一方、シトカを支配するニンジャ組織「過冬」と戦うニンジャスレイヤー達をピザタキからバックアップする。
  • オマークの管理システムへのハッキング作戦では、かつて彼の姉を殺めたウイルス「ソルダACV-401」と相対し、見事これを攻略。オマークに繋がれていた人々の命を救うキンボシを挙げた。
    • 彼は姉の死因となったウイルスのコードを一字一句記憶しており、それが偶然この場で役に立った形である。彼がいかに姉を強く慕っていたかがうかがえる一幕であった。
  • 終盤ではほぼ姿を見せず、エピローグでも彼については言及されないままシーズン2は幕を閉じたが……。
「ファック!何だこりゃ!?一体どうなってやがる!?」
 
  • プレシーズンエピソードの「ア・デッカーガン・イズ・マイ・パスポート」では主役として登場。キモンのノボセ・ゲンソン長官の失踪事件に際して、「ニンジャスレイヤー」の助力を乞うべくピザタキを訪れたノボセ・ムギコとコンビを組み、事件の解決に奔走する。
  • ニンジャスレイヤーにもコトブキにも頼れない状況の中、彼なりに最善を尽くし、アゾット一味に捕らわれていたノボセ老を救出することに成功。その後にト・キコが引き起こしたオイランドロイドの暴走の終息にも大きな貢献を果たした。
     
  • シーズン3では、ネザーキョウからネオサイタマに帰るための長い旅路についたニンジャスレイヤーとコトブキをサポートする。
  • 物語の終盤では、タイクーンが発動したキキョウ・ジツの影響により目覚めたナンシーに誘われてウシゴームへと向かい、そこで彼女と邂逅を果たす。
  • タイクーンとの最終決戦では、コトブキ、A-1サクタ・イイダらと協力してネザーキョウ領内のインターネットの完全開放のために動き、キキョウ・ジツを打ち破る一助となった。
  • なお、彼は今回の冒険でヨロシサン・インターナショナルヨロシ・サトルCEOに恩を着せ、ヨロシサンの株券200株を入手したのだが、後にこれが原因で二度に渡ってトラブルを招いている。一部のヘッズからは呪いの装備との声も。
     
  • プレシーズンエピソードの「キタノ・アンダーグラウンド」では、ピザタキに帰還した二人と共に、キタノ・スクエアビル地下街で進められていたジアゲ計画に対抗する。最終的にプロジェクトを頓挫させることには成功したものの、イクサの中でピザタキの地上階は焼損してしまった。
  • ニンジャスレイヤープラス限定エピソードの「ラグナロク・オブ・ピザ・タキ」は、ピザタキの改装工事中に行われた、ピザタキとピザスキの「ピザワゴン勝負騒動」を描いた中編である。
     
  • シーズン4では、ダークカラテエンパイアが開催した狩りの儀式「ストラグル・オブ・カリュドーン」の獲物となってしまったニンジャスレイヤーに助力する。
  • 主に儀式の中盤において見せ場を作り、マークスリー戦ではカタナ・オブ・リバプール社による賞金首を利用した欺瞞作戦を看破し、コネクションを築いていたレッドハッグを派遣してニンジャスレイヤーらを援護。続くサロウ戦ではナンシー・リンと共に電脳戦を担当し、コトブキの奇策に乗じてサロウにドロップキックを食らわせるなど、情報屋・ハッカーの両面において成長した姿を見せた。
  • 儀式の合間にエネアド社のネオサイタマ支社にアタックを仕掛けた際には、作戦の要であるナンシーがセトのデーモン(自動bot)に捕らわれたことで涙を流すほどに憔悴するも、ニンジャスレイヤーに背中を押され、単独でナンシーの救出を敢行。彼女を救い出し、セトの儀式空間に潜入させるという大役を見事に成し遂げた。
  • 儀式の終盤では、ナンシーから遣わされたユンコ・スズキと共にピザワゴンからエネアド社にハッキングを仕掛け、本社に潜入したサツバツナイトらのために偽造IDを用意した。直接的には描かれなかったが、その後もエネアド社を相手に立ち回っていた模様。
  • エピローグでは、儀式の主催者たるセトを滅ぼしたニンジャスレイヤーを出迎えるが、ちょうどその時ピザワゴンのピザが売り切れになってしまったため、彼にピザを食べさせる機会はまたしても訪れなかった。

一言コメント

「オレはコメントを知っているぜ。マジにな」
  • 今更だが、主人公ニンジャの拠点が表向きはピザ屋って設定、往年のニンジャ・カトゥーン、サムライ・ピザ・キャッツのオマージュだろうか?男2・女1の三人組という構成も含めて -- 2020-11-28 (土) 14:58:00
  • ↑激亀忍者伝のオマージュも含んでいそうですねー -- 2021-04-21 (水) 08:24:37
  • マスラダと腐れ縁だけど、なんだかんだ言って仲良しじゃないのを知ってちょっとショック。 -- 2021-05-22 (土) 13:54:45
  • ↑まぁいきなり押し掛けられてこき使われてから海外に行ったと思ったらずっとネットワークを介しての接触しかなかったからな。けどタキは表面では悪ぶってるお人好しでマスラダのことめっちゃ気にかけてるし、マスラダはローカルコトダマ空間の中心をピザタキにするほどだし、金で利用しようとするけど足元を見られる関係ってのはお互いの照れ隠しに近いかと -- 2021-05-23 (日) 03:04:48
  • ムソウバットー・ドーを使う女ニンジャに違いない。そしてそのバストは豊満なんだ。←彼は狂っていた。 -- 2021-07-04 (日) 11:20:34
  • カタナ社の突然の介入を訝しむマスラダに対して、ちょっと探っただけで賞金首をけしかけてマークスリーを援護するという思惑を看破した辺り、情報屋としての分析力がスゴイ。ついでに即座にレッドハッグに賞金首情報を流す辺り、ニンジャ派遣業が板に付いている -- 2021-07-25 (日) 12:13:00
  • ~外部から見たニンジャ組織ピザ・タキ今回の暗躍~ 所属ニンジャがKOLのロイヤルニンジャと決闘を行った際、突如KOL側が援軍を賞金首ニンジャとそれを追うKOL部隊の体で寄こし援護を開始するも、即座に思惑を看過して名うてのアーチ憑依バウンティハンターを派遣してこれを撃破、決闘も勝利しピザ・タキ側の完全勝利となる  -- 2021-07-25 (日) 13:16:13
  • ナンシー=サンのピンチには無策であろうと自ら死地に赴く男。こうも彼女を慕っているのは、あるいは昔死んだ姉貴分のハッカーを重ね合わせて見ているんだろうか。 -- 2021-11-07 (日) 01:25:33
  • ウキヨエ名鑑だともっと薄汚いイメージがあったがくたびれた感じの陰のあるお兄さんな姿にw -- 2023-05-01 (月) 18:09:47
  • ニンジャスレイヤー=サンはこのテンサイ・オーディンを仲間にできたことに感謝して毎日ピザを食べるべきな -- 2024-07-15 (月) 11:56:33