◆忍◆ ニンジャ名鑑#0100 【サツガイ】 ◆殺◆
ニンジャスレイヤー=マスラダ・カイの仇敵。無作為のニンジャに新たな力を与える超自然の存在。ブラスハートの肉体を奪い、存在格を落とす事で、具体的な人格を得、現世に存在できるようになったと思われる。その正体、目的の一切が不明である。
登場エピソード
「BWAHAHAHAHAHAHA!MWAHAHAHAHAHAHAHA!」
人物
- ニンジャスレイヤー=マスラダ・カイが追っている謎の男。
- 正体や目的の一切が不明であり、活動の痕跡はIRCネットワークで検索した程度では全く探し当てられない。
- 出現地点の光景を荒野に変えた上で、そこに連なる黒いトリイの奥から現れ、遭遇したニンジャにジツを与えるという行為を繰り返している。
- 接触したニンジャの一部からは神にも等しい存在と見なされ、実際に彼を神格化し崇める者までいるが、彼自身がその崇拝に応えることはない。
- 出現する場所には何らかの法則性があるらしく、それを分析して二度目の接触に成功したニンジャもいる。
- 言動としては、上記のような笑い方が特徴的。その思考や人格は振る舞いからは測りがたい。
外見
- ニンジャスレイヤープラスの身長一覧表によると身長177cm(やや不定)。
- 色も素材も判然としない襤褸布めいたフードを目深に被る。フードの中はエメツめいた闇である。
- その胸元には胸板ではなく、「深淵」あるいは「虚無」があるという。
- ニンジャスレイヤープラスのグラフィックノベル版【サンズ・オブ・ケオス】&N-FILESには、原作者による詳細なキャラデザイン資料が掲載されている。
- グラフィックノベル部分は無料で閲覧可能。
「フウーン……オモシロイ。成る程」
- 「オラクル・オブ・マッポーカリプス」での一件により、どこかしらブラスハートを思わせる顔となり、明確な人格を得た。
- 目の色は真鍮色であり、尋常でない光を秘めている。
- 人格は極めて軽薄で、本人の強大さに全く不釣り合いな若々しいものである。ブラスハートと類似しているわけでもなく、その由来は不明。
- 「フリージング・フジサン」にてゾーイを吸収した後は、砂色(黄色とも)の上衣を身に纏うようになった。
- フードの下の顔は光ささぬ闇で、星めいた小さな輝きが不断にその位置を変えている。
- 衣の下の肉体は真鍮じみている。
元ネタ・考察
- 名前の由来はそのまま「殺害」だろう。
- また、"That Guy"(あの男)の音韻を踏んだ命名との説も存在する。
- アメリカにニンジャブームを生み出した傑作ニンジャ活劇小説『ザ・ニンジャ』における主人公の宿敵、物語の黒幕であるニンジャの名前が「サツガイ」である。
ワザ・ジツ
ジツを与える力
- 遭遇したニンジャの手を胸元の「深淵」に挿し入れさせることで、そのニンジャに新たなジツを与える。
- この行為は「祝福」とも称される。
- ただし、ジツ以外の能力を得たニンジャも少数ながら存在するため、正確を期すならば、サツガイが与える力は狭義の「ジツ」というより、「ジツを内包するニンジャとしての特殊な能力」とする方が実態に近い。
- ニンジャスレイヤープラスのニンジャスレイヤー名鑑カードAoM-0103【ブラスハート】では、「サツガイはニンジャの力をカラテやワザ等の系統で区別せず、ともかく突出した能力として一面的に捉え、抽出してしまうようだ」と説明されている。
- ジツを与える際には以下の行動基準に基づいて動く。
- 出現地点にモータルなどの「存在格が不足する生命体」が居合わせていた場合、ハッポースリケンでそれらを容赦なく殺戮する。
- ジツを与える対象とされたニンジャが、サツガイとの接触を躊躇・拒絶しても、構わず強制的にジツを授与する。
- 本来ジツを与えるはずのニンジャが別のニンジャに倒された場合、その勝者に対象を変更する。
- 与えるジツの種類は千差万別で、アーチニンジャの強大なユニーク・ジツをも含む。また、授与先のニンジャが元々宿しているソウルとジツの間には脈絡がない。
- サツガイに触れた者は、自分以外の「同類」を認識できるようになる。このことがサツガイ接触者のコミュニティであるサンズ・オブ・ケオスにニンジャが集まる要因となっている。
- サツガイはジツを与えたニンジャに何ら対価を要求しておらず、その後も干渉の跡が全く見られないため、彼がジツをばら撒いている理由は不明。
対象者 | ジツの名称 | 他の使い手 |
---|---|---|
アゾット | アカラの力 | ランペイジ |
アモクウェイブ | ジョルリ・ジツ | プライベティア |
エゾテリスム | オヒガン・ボム | |
エッジウォーカー | フドウテンセイ・ジツ | |
カシマール | 墓暴きの虫 | |
カノープス | コウ・リン・ジツ | ヒカリ・ニンジャ |
キャットエッジ | 不明 | |
サイコミラージュ | ソウル・アブソープション・ジツ | スーサイド |
ジェイドマムシ | コープスナパーム・ジツ | サクリファイサー |
ストリングベンド | コウボウ・ジツ | |
デヴォート? | 不明 | |
デシケイター | ドローン・ジツ | |
デスアーチン | 名称不明 | |
ドアビレッジ? | 不明 | |
トラップマスター | ドンデンガエシ・ジツ | ノーハイド |
ナハトローニン | ブレッシング・ジツ | |
バーンドエア | コリ・ジツ | チリングブレード等 |
プライベティア | ジョルリ・ジツ | アモクウェイブ |
ブラスハート | チャドー呼吸 | ニンジャスレイヤー等 |
第三の目 | ナンシー・リー等 | |
ブルタルギア | 名称不明 | |
メイレイン | ムシアナ・ジツ | ダークドメイン |
ロングゲイト | マバタキ・ジツ | カーバンクル等 |
- ジツの内容は判明しているが、名称が明かされていないものは「名称不明」、ジツの内容を特定できないものは「不明」としている。
- 実際クジ引きめいており、ヘッズからはサツガイガチャ呼ばわりされている。課金要素は無いのでごあんしんです。
- ちなみにこんなものもある。
ニンジャソウルを憑依させる力
- ゾーイを吸収したことにより得た力。他者に強制的にニンジャソウルを憑依させる。
- モータルはもとより、すでにニンジャとなっている者、果てはウキヨにすら付与することができる。
- ザルニーツァにソウルを憑依させた際の口振りからすると、付与するソウルの種類はジツと同じくランダムらしい。
対象者 ニンジャソウル 固有のワザ・ジツ 他の憑依者 カシマール ヘビ・ニンジャクラン ダイジャ・バイト コッカトリス等 ザルニーツァ ソナエ・ニンジャクラン 赤熱の鎧 リンボ ヒダリ イカルガ・ニンジャクラン カラテミサイル パンデモニウム等 ミギ カゼ・ニンジャクラン ソニックソードの奥義 ソニックブーム等 にわかニンジャ多数 多数 不定 不定
ハッポースリケン
- 円状に八つの刃をランダムに飛び出させた特異なスリケン。放たれるたびに「キュン」という風切り音が響く。
- 主に、出現時に「存在格が不足する生命体」を殺戮するために用いる。
- この際には投擲などの予備動作が一切描写されておらず、いつの間にか放たれ相手に突き刺さっている。演出としての省略なのか、本当に投擲していないのかは不明。
- 本格的な戦闘においても使用する。作中では、至近距離から相手の武器にスリケンを投擲して打ち合うという、異様なカラテを披露した。
- さらには、この世ならぬ破裂音を響かせながら高速で回転する、直径1フィートに及ぶスリケンを生成・投擲した。
死者を蘇らせる力
- 「フリージング・フジサン」にて使用。
- シトカで楽しむ見返りとして、シンウインターのために彼の亡くなった家族達を虚無から引きずり出した。
- 彼らは「所詮は影に過ぎない」存在とされており、やがて0と1の塵となって虚しく消えてしまった。
ニンポ(仮)
- 「アルター・オブ・マッポーカリプス」終盤にて使用。
- 従来の認識では、「ニンポは荒唐無稽なフィクションの産物であり、ニンジャが実際に利用するジツとは無関係」だったのだが……。
- 実際の忍者(≠ニンジャ)めいたワザの数々はヘッズを大きく困惑させ、ニンポ・リアリティショックを引き起こした。
◆サツガイハッポーブンシン◆
- 八方向にブンシンし、本体とブンシンが入れ替わることで攻撃を回避。直後、ブンシンが立て続けに攻撃に転じる。
- 破壊時の描写から、ハッポースリケンを媒介としているようだ。
◆カラテ大蛙◆
- 地の底から、砂色のエネルギーで形成された巨大なカラテ大蛙を召喚する。
- カラテ大蛙は数十枚のハッポースリケンを吐き出して攻撃する。
- 地の文曰く「黙示録の四ニンジャのごとし悪夢じみたジツ」とのこと。
◆蜘蛛糸◆
- 左腕を打ち払い、八筋の蜘蛛糸を放射する。
◆青白い炎の塊◆
- 右手の人差し指と中指を立て、口元に持っていき「ニンポ!」の詠唱で発動する。
- 「ニンポ」の発言と共に繰り出したのはこのワザのみであり、他の技がニンポであるかどうかは実際不明瞭。
◆黄金の葉◆
- 己の周囲に黄金の葉をバリアめいて舞わせる。
- 地の文からは「明らかに危険」と評されたが、スリケンによって全て撃ち落とされたのでどのような効果があったのかは不明。
ストーリー中での活躍
- シーズン1の大部分において、その姿はニンジャスレイヤーやサンズ・オブ・ケオスのニンジャ達の回想の中で描写されるのみであったが、「オラクル・オブ・マッポーカリプス」にてついにサツガイその人がニンジャスレイヤーの前に現れる。
- 周囲のモータルを皆殺しにした後、スリケンを弾いて向かってきたニンジャスレイヤーを存在格で弾くという圧倒的な力を見せたが、ブラスハートが爆発四散する寸前に掲げていたエメツ塊に干渉され、ブラスハートに一時身体を乗っ取られる。しかし直後に自我を奪い返し、結果的にはブラスハートの肉体を器に受肉を果たすこととなる。
- この時、ブラスハートは彼に対してカツ・ワンソーと呼びかけていた。
- 改めてニンジャスレイヤーとイクサを繰り広げるが、肉弾戦においてもニンジャスレイヤーを一切寄せつけず、ナラクにすら「今は勝てぬか!」と言わしめるほどのワザマエを披露する。しかし、肉体の何らかの不調によってカイシャクは果たせなかった。
- プレシーズン「シトカへの軌跡」シリーズの一編「エリミネイト・アナイアレイター」では、回想の中で登場。サキモノシティの地下実験施設でアナイアレイターと接触するが、彼が宿すフマー・ニンジャのソウルがサツガイに対してカツ・ワンソーのエッセンスを感じ取り暴走。祝福を拒絶される結果となった。
- このことから、サツガイはワンソーの仇敵であろうと構わずジツを与えようとする模様。後のエピソードにて新規に描かれた回想では、むしろ彼にニンジャ六騎士のソウル憑依者として「もっと大きな波風を立てる」よう促していた。
- なお、この時のサツガイの顔は「闇」であり、「オラクル・オブ・マッポーカリプス」より前の活動と思われる。
- シーズン2では「ライフ・アフター・デス」より登場。シンウインターにゾーイを差し出すよう要求し、彼女をもらった暁には相応の対価を払うと約束してその場から消えた。
- 理由は不明ながら、サツガイ本人が直接ゾーイに干渉することはできないらしく、ゆえに彼はシンウインターの助力を必要としていた。
- 「フリージング・フジサン」にて再登場。シンウインターから譲り受けたゾーイを吸収し、新たな姿と力を得た。
- この対価として、シンウインターに特別製のスリケンを与え、彼はそれを利用してリアルニンジャとなった。
- サツガイ曰く、己とゾーイは共に「洞窟に映ったカツ・ワンソーの影」であり、「影が合わされば、より濃くなる」らしい。
- そして「アルター・オブ・マッポーカリプス」にて本格的に活動を開始。セトに授けられたベッピンの破片を利用してヒャッキ・ヤギョを引き起こし、多数のリアルニンジャをシトカに現出させた。
- ベッピンを奪還すべく現れたザイバツへの対応を他のリアルニンジャに投げ、自身は市街へ降りようとするが、道半ばでニンジャスレイヤーのフックロープに絡め取られ、イクサとなる。彼が持つヌンチャク・オブ・デストラクションに驚きつつも、ハッポースリケンやニンポ等で応戦し、神話めいた力を見せつけた。
- しかしニンジャスレイヤーは決して倒れず、己の過去を受け入れ、ナラクとの極限の共振を以て対抗する。そして彼を介して干渉してきたシルバーキーによって、ついにゾーイを奪還されてしまう。
- それでもなおニンジャスレイヤーと殴り合うが、決断的なラッシュを浴びて身体が半壊。続けざまに放たれたチョップによって胴体を切断され、残骸も破壊された。こうしてブラスハートのものであった肉体は滅び、爆発四散した。
- ブラスハートの肉体は現世から消滅したものの、サツガイの本質は未だ滅びていない。シーズン3以降、ニンジャスレイヤーは彼の復活を目論む勢力ともイクサを交えることとなる。
- ニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(69)にて、現在のサツガイが論理肉体となっていることが明かされた。
- ニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(69)にて、現在のサツガイが論理肉体となっていることが明かされた。
- 「エンター・ザ・ドラゴン・クリプト」にて、ニンジャスレイヤーに討たれる前のサツガイが、ドラゴン・マウンテンの霊廟深部に安置されていたレリックを触媒に、ヒスイ・ニンジャ、スルト・ニンジャ、ティアマトを降臨させていたことが判明した。
- ティアマトはサツガイの復活を画策しており、シーズン3にてネザーオヒガンを探索し、サツガイの物理肉体を再構築し得る極めて高密度のオヒガン凝集物質として、黒いマガタマを入手した。
- 彼女はこのマガタマを用いて、シーズン3ではアケチ・ジョウゴ、シーズン4ではアヴァリスの肉体を器にサツガイを受肉させようとしたが、いずれも妨害に遭って失敗している。
- サンズ・オブ・ケオスの主要メンバーはニンジャスレイヤーによって殺害されたが、生き延びたサツガイ接触者も少なからず存在する。
- また、組織自体も変容を遂げ、サツガイに接触したことのないニンジャやモータルすらも巻き込み、サツガイの再臨を願う危険な電子カルトと化している。
- サツガイが世界に撒き散らした混沌は今なお消えず、邪悪な影響を及ぼし続けている。今後も新たな真実が明かされることがあるかもしれない。備えよう。
一言コメント
- ↑細かいこと言えばサツガイはソウルというかジツのガチャですが。犬のニンジャアニマルに、猫の怪物と化すヘンゲ・ヨーカイジツが授けられる可能性も0じゃないでしょうねー。既存でも三種のヘンゲ先を持つフィルギア=サンも居ますし、それほど不自然でもないかも… -- 2022-10-15 (土) 16:05:32
- チャドー呼吸排出可能性があるってことは他のカラテ流派の奥義も出る可能性あるんだろうか。パンキドーとか…。 -- 2022-11-24 (木) 14:10:14
- ムテキ・アティチュード持ちがイタミ・ジツ引くもしくはその逆とか?>ハズレ・ジツ -- 2022-11-24 (木) 20:34:19
- 1番のハズレはあれだろ、通常の三倍の脚力 -- 2022-11-24 (木) 20:43:46
- 三倍脚はジツじゃなくてニンジャ基礎能力だろ!ハズレ扱いするのはやめて差し上げろ -- 2022-11-25 (金) 08:12:18
- ブラド・ニンジャクランなのに太陽光を発するジツ(コロナ・ジツとか?)が当たったり、\先輩/と目立つジツなのに、ステルス・ジツを引くとか、、、 -- 2022-12-25 (日) 18:46:07
- ムテキにイタミは源流クランが同じだからそこまで相性悪い気しない、イタミ使いと見せかけて相手が切断を狙った所でムテキ発動で得物をオシャカにするとかの奇襲ムーブ使えるだろうし -- 2023-01-13 (金) 01:10:39
- いつも楽しそうなのに自分らには意味も価値もないと言い続けるのだけはずっと一貫しててたいがい変な性格。普通に読むと本心っぽいけど、アヴァリスのことも結局乗っ取りかけてたし他の影に対する言い訳かもしれない? -- 2023-06-24 (土) 10:35:48
- ↑「自分らには意味も価値もない」という考えが特徴なので、逆に、死ぬ直前になって「見つけたぜ! 俺の生きる意味を!価値を!」と言いだすかも? -- 2023-06-24 (土) 22:26:23
- 今思うと影の中でも一線を画す超常性だった気がする -- 2024-06-24 (月) 03:08:38