斬れ味鋭い爵銀龍の双剣。
斬り付けた獲物に大量の出血を
もたらし、死に至らしめる。
(デュークハーケン)
血に塗れた狂気の魔剣。斬った
獲物から噴き出す血を吸い、
その刃は一層輝きを増す。
(血爪のヴンデ)
目次
概要
- MHR:Sで初登場したメインモンスター、メル・ゼナの素材を用いた双剣。
細身の刃が軸を避けるように備わっており、中心には妖しげな赤い宝石を携えている。耐久面が心配でならない
ハーケンは登山の際に使用するピックの様な釘状の道具を指すため、
形状から見てもこの双剣は斬撃より刺突に適したものと推測できる。
また、最終強化銘に「爪」と入っていることから、
この武器はメル・ゼナの翼爪から切り出して出来たものかもしれない。
なお、素材に使用するのは剛角2本で、
翼爪は素材としてゲーム内には存在しないので角で出来ている可能性もある。これ名前詐欺では
性能
MHR:S
デュークハーケン
- カムラノ武双刃から派生させることでのみデュークハーケンに強化可能。
生産段階での性能は- まぁまぁな攻撃力280
- 斬れ味は素で紫
- 控えめな龍属性28
- 会心率0%
- スロットLv4
- 百竜装飾品スロットLv1
- 生産可能時点では斬れ味紫も出るそれなりに優秀なバランス型龍双剣として登場。
必要素材も生産ではなく強化である分落し物でもよく出る素材がほとんどで、
剛角2本も運が良ければ1クエストで手に入るため作成難易度はかなり低い。 - 弱点は少し抑え目の属性値と百竜スロットの小ささ。
双剣としてはやはり属性値が欲しく、この辺りから龍属性が第一弱点の古龍が立ち塞がる。
属性値と百竜スロットを両方持ち合わせつつ、必要素材に大型モンスター素材を必要としない双曲剣ロワーガ改は
分かりやすく方向性が逆なので、この2振りを使い分けるのもいいだろう。 - 生産時点から少し進めると今度はシャガルマガラのTHEアポストルが生産可能に。
こちらはデュークハーケンと同値の攻撃力と素紫の斬れ味に異常な35%の会心率を持ち合わせ、
龍属性値も9上回っているかなりの業物。
スロットが皆無な事と、強化にゴア双剣を用いながら天廻龍の剛浄爪が6本も必要という生産難易度の高さがあるため、
シャガル周回をこの時点でするでもなければデュークハーケンでも事は足りるか。
- MR100に到達すると怨嗟響めくマガイマガドが解禁。
その素材と爵銀龍の紅血玉を用いて最終強化「血爪のヴンデ」となる。
その性能は- 高めの攻撃力320
- 中程度の龍属性31
- 長めの斬れ味紫50、匠延長可
- 会心率0%
- スロットLv4
- 百竜装飾品スロットLv1
- バランス型双剣としてそのまま伸びた形だが、この時点になると
龍属性双剣全体で見た時に周囲の追い上げがかなり向かい風。- 最高の龍属性値を持ち、その他のステータスも平均的ながら
独自の斬れ味で圧倒的な継戦能力を持つ赫絶の対翼カトルクス - 研磨術【鋭】の登場とその相性の良さで期待値トップクラスを誇る変則型、神閃・風雲一双
- 素白だがその分ヴンデと比較して属性値、スロット、百竜スロットが広がった双顎剣ギラロワーガ
- 似た傾向の攻撃と属性でありながら百竜スロットで特効を搭載可能で、
匠Lv1か傀異錬成で紫を出せば大きく勝る火力を持つアウディティオ・グラム
- 最高の龍属性値を持ち、その他のステータスも平均的ながら
- 上以外も含め、計9振りの龍双剣が集う中でヴンデはどこかで比較すれば必ず勝ってはいるが、
逆に言えばどこも尖りきらない器用貧乏といった印象。
他のメルゼ武器の項でも触れられている通り、ガイアデルム特効としてそれなりの活躍は見込めるものの、
MR100になってからでないと扱えないため、その頃には装備周りも充実している事もままあろうと思われる。 - 後述の特殊個体派生武器を除いてどの龍双剣にも無い利点としてLv4スロットを持ち合わせているため、
破龍珠IV【4】などの有用なLv4装飾品を装着するのが良いか。
刻銀の滅刃
古より伝わる怪物退治の武器。
銀の双刃は怪物を斬り刻み、
その血肉をより貪欲に啜る。
(刻銀の滅刃)
- Ver.16にて原初を刻むメル・ゼナが実装。
MR10にて解放される彼の素材を用い、爵銀龍派生改として一発生産することで入手可能。
デュークハーケンからの派生ではない。
扱いこそ向こうが通常個体だが、キュリアとの共生を選び、
変質した素材を用いる元の爵銀龍派生とはやはり根本的に異なっているのだろうか。
なお、この関係上、MR100で解放される怨嗟響めくマガイマガドの素材が必要な血爪のヴンデよりも先に生産できる。
外見としては、通常種武器と比べて全体的に青みがかっており、赤黒かった峰は白銀に輝いている。
防具と合わせ、まさに神々しい聖騎士の装備と言った風情。満を持して登場したその性能は…- 高くもなく低くもない攻撃力310
- これまた可もなく不可もない龍属性40
- ちょっと縮んだ紫ゲージはそれでも素で30、同じく匠で延長可
- 会心率は0%
- IBのミラボレアスでさえ成し得なかった驚異のスロット4-4-4
- 覚醒した百竜装飾品スロットLV3
- 武器の固有効果をもち、血氣や劫血やられの効果による体力回復量がUPする
逸る気持ちをおさえ、順に見ていこう。
- まず攻撃力310はそれほどでもないが、
Ver.14以降の双剣は攻撃や超会心すら捨て去るほどの超属性特化武器と化しており、
セオリー通りの運用をするならさほど問題にならない。 - 次に属性値だが40ははっきり言って物足りない。
しかし、龍属性双剣には他の属性のようなエース級の武器が存在しないため、この程度でも十分実用的。
超絶一門さえいれば……
- スロットだが、Ver.16現在の双剣は狂化や奮闘、業鎧【修羅】をはじめ、
天衣無崩や龍気変換に激昂、伏魔響命、果ては冰気錬成まで、
とにかく防具固有のスキルが求められ、錬成でも護石でもそれらを優先する傾向がある。
そのため、鬼火纏や顕如盤石と言った便利系スキルはもちろん、
見切りや弱点特効【属性】といった必須級のスキルさえ装飾品でまかなう必要があり、
その点で武器のスロットはいくらあっても困るということがない。
4-4-4という、暴力的なまでに他を圧倒する拡張性は火力にも安定性にも幅広く貢献してくれるであろう。
- 以上の点を踏まえるとライバルとなるのは、
スロットはそこそこだが攻撃力属性値共に滅刃よりも高い双顎剣ギラロワーガだろう。
狂竜症【蝕】は必須になるが、素の性能の高さからシャングリラorハデスも選択肢に入る。- ちなみに、その他龍属性双剣はゴリゴリの物理双剣や継戦能力で勝負する双剣、研磨術【鋭】で輝く双剣など、
運用方法が根本から違っていたり、
スロット/百竜スロットが貧弱なため上記三本どれかの劣化版と言えるものばかり*1。- カトルクスも継戦能力で勝負するとは言うものの
傀異スロット全解放で刻銀の滅刃は紫50+4スロット×3でカトルクスは白170+2スロット×1。
つまり滅刃は実質4スロ×2+2スロ×1のアドバンテージがあり
アドバンテージ分の利用の一例として匠2業物3でも事実上の紫140とだいぶ食い下がれる。
また、有名な狂化奮闘渾身だと会心率50%…に加えて物理肉質を選ばない見切り7も入れると90%になる。
つまりこの戦術で滅刃+達人芸3で組み合わせると
事実上の紫178.57*2に加えて4スロ1つ分のお釣りがまだ残る計算となる。
これ以上はネタになるがこの4スロを匠に宛がった場合は名目上紫70事実上紫250の斬れ味を得る。
皮肉なことに継戦能力250はかつてのXXのバルファルク双剣であるリクヘストと並んでいる。
名目上は紫50(もしくは70)なので鉄蟲研糸の効率も業物や達人芸の恩恵を受ける。
後述のギラロワーガの件といいスキル自由度の高さがいかに武器の総火力に影響されるかがわかる好例だろう。
後述のギラロワーガやシャングリラorハデスの比較の際にも
この実質的な継戦能力が大きな差別化要素となるだろう。
昨今は決戦場型フィールドが主流なので鉄蟲研糸を含めても一考の余地あり*3。
- カトルクスも継戦能力で勝負するとは言うものの
- ちなみに、その他龍属性双剣はゴリゴリの物理双剣や継戦能力で勝負する双剣、研磨術【鋭】で輝く双剣など、
- 下表で、傀異錬成を最後まで終えた各武器の性能を比較する。
基本的には属性8+攻撃1の構成、シャングリラorハデスは追加で属性6+百竜スロット拡張1の性能も載せる。武器 攻撃力 属性値 会心率 斬れ味(匠Lv5) スロット 百竜スロット 固有能力 刻銀の滅刃 340 93 0% 紫50(紫100) 4-4-4 Lv3 攻撃時の回復量UP 双顎剣ギラロワーガ 350 97 0% 白100(紫50) 2-2-1 Lv3 なし シャングリラorハデス
(属性8)360 99 -25/20% 紫10(紫60) 3-1-0 Lv2 狂撃化時マイナス会心反転 シャングリラorハデス
(属性6+拡張)355 84 -25/20% 紫10(紫60) 3-1-0 Lv3 狂撃化時マイナス会心反転 - まず、百竜スロットを2で運用するならシャングリラorハデスの一人勝ち。
乗算で属性値が増す奮闘や業鎧を用いるなら属性値の差はたとえ一桁でもかなり大きく、
武器倍率でも上回られ、さらに会心率の高さも兼ね備えているとなれば、
4-4-4という凄まじい拡張性をもってしても逆転は困難。
……だがあまり問題はない。
なぜなら、この運用の仮想敵は属痛竜珠の刺さらない龍弱点の相手だからである。
これに該当するのは、最大で23までしか龍属性が通らないバサルモス、
龍属性肉質25以上の部位が狙いにくい百竜の淵源ナルハタタヒメ、ヌシの火竜夫妻の計4種ぐらいしかいない。
このうちナルハタタヒメは雷属性双剣代表である雷禍一双さえ完成すればほとんど戦う必要性がなく*4、
夫妻は入れ替え技に空舞を設定しておけば翼も問題なく狙えるようになり、
属痛竜珠を使用する構成が流用できる*5ので、事実上バサルモス専用の構成となる。
これをもってこの武器の地位が危ういということにはさすがになるまい。- ただし、属性が弱点の部位に張り付こうとすると、敵の苛烈な攻撃に曝されることになるモンスターもいる。
そうした相手に対し、張り付きつつ脚などから削って隙を見出していきたい場合は
物理火力も備えたこの武器が有利。
しかし、安定感が欲しいなら、少なからずリスクのある狂竜症【蝕】を採用する必要があるこちらよりも、
それこそ豊富なスロットを持つ滅刃の方が適正があるので、
自身のプレイスタイルにどの武器がマッチしているかよく見極めること*6。 - 一方で、属痛竜珠を使う場合、シャングリラorハデスは途端に落ち目になる。
乗算なら一桁でも差はデカイと言ったばかりで滅刃に9、ロワーガには13も水をあけられているのは辛い。
狂撃化状態の高い会心率を活かせれば完全劣化とはならないが、
属性弱点の部位に叩き込み続けることが前提なら滅刃とロワーガの一騎打ちとなるだろう。
- ただし、属性が弱点の部位に張り付こうとすると、敵の苛烈な攻撃に曝されることになるモンスターもいる。
- そのロワーガだが、火力だけを見るなら、攻撃力でも属性値でも勝るあちらに滅刃が勝てる要素はないように見える。
実際その印象は間違ってはいないのだが、
安易な結論に歯止めをかけるのは滅刃の優秀な斬れ味、スロット数、そして回復効果UPの固有能力。
これらは全て最終的な拡張性、ひいては火力にも関わってくる。- 紫ゲージの属性補正は双剣にとって欠かせないものなので、
そのままでは白ゲージしかないロワーガはどうしても匠を積む必要性がある。
快適に戦うなら鉄蟲研糸込みでも2~3レベルは欲しいところだが、当然その分スキル枠を圧迫してしまう。
一方の刻銀の滅刃は必要十分な斬れ味を素で有しており、そこで拡張性に差をつけられるだろう。
この上からさらに4-4-4という圧倒的なスロットがやってくるのだから、
一見トップの火力を持ちながらも、ロワーガの立場はかなり脅かされているといえる*7。
DPSと言うのは単純な数値と言う話ではなく、手数との積だということも忘れてはいけない。
つまり、立ち回りスキルを多く付けることで手数で勝負することができる。
ロワーガの2-2-1も武器スロとしては大概破格のはずなのだが…… - 狂化のスリップダメージのカバーとして血氣をLv2~3で採用している場合は、
回復量UPの効果により、血氣を複数Lv積む必要性が薄れ、その分のスキル枠がさらに浮くことも考えられる。
もちろん血気Lv3を兼ねて、血氣覚醒を最大限に活かす*8選択肢もある。
上記のように本武器は素で長めの紫ゲージを有しているので
天衣無崩とは相対的に相性が悪く、血氣覚醒を妥協する必要性もまた必然的に薄れるであろう。
- 紫ゲージの属性補正は双剣にとって欠かせないものなので、
- 属性弱点部位に関して割と癖の強いシャングリラorハデスとの差別化は気にしなくてよいが、
対立する二振りについては、期待値的にどちらを選ぶべきかは本当に好みの領域。
ひたすらに便利な刻銀の滅刃、理論値のロワーガ、と本当に紙一重のところで棲み分けはされているといえる。
同じくVer.16で追加された血氣覚醒を採用するのであれば、胴装備をプライマルにする関係上、
スロットが多く匠も不要で固有効果を活かせる刻銀の滅刃の方が有利か。
- まず、百竜スロットを2で運用するならシャングリラorハデスの一人勝ち。
- 総評としては、非常に優秀な龍属性双剣。
性能の比較でも述べた通り、純粋な火力でこそライバルたちに一歩譲るものの、
拡張性を活かしてそれらを凌駕する可能性を秘めている。
最終追加武器という事で出遅れた感はあるが、龍属性弱点のモンスターには
素材元の原初を刻むメル・ゼナを始め、アマツマガツチや渾沌ゴア、傀異克服シャガルマガラなどがおり、
彼らの優秀な装備や精気琥珀・迅錬丹を求めて今でも周回されることが多い。
活用の機会は十分にあるだろう。
なお後者3種は火属性もライバルだが、渾沌ゴア以外は属痛竜珠の通る部位が多いもしくは当てやすい*9と
しっかり当て続ければ火属性代表のジオメトル=Yより早く倒せるだろう。