武器/黒呪

Last-modified: 2024-03-11 (月) 21:23:28

目次

概要

  • MHからMHP2G、MH3G、MH4Gに登場するディアブロスやその亜種素材を使用した無属性の片手剣。
    角竜の怨念が宿ると言われており、常に角竜がそばにいるかのような気配を漂わせる。
    いずれもG級武器である。
  • その見た目は剣と言うより赤い血の付いたトゲの生えた棍棒
    だが、実はよくよく見るとトゲの下に申し訳程度の刃がついているため、
    他の棍棒よりはまだ切断武器と言い張れる…かもしれない。
    • ちなみに、このおどろおどろしい外見は獲物の返り血……というわけではなく、
      加工時に用いた古龍の血が表面に浮かび上がったものらしい。
      しかしシリーズ全体で見ると、そんなもの使わない作品の方が多いやっぱり返り血では…

MHP2以前

  • MHGでクギバットの強化先として「呪魂」が登場したものの、片手剣自体が空気だったうえに
    斬れ味がまでしかなかったため、
    と環境の斬れ味ゲージが延長されていくに伴い斬れ味面での欠点を露呈していくことになる。
  • MHPでは片手剣最強だった煌竜剣が猛威を振るっており、呪魂はその陰に隠れていた。
  • MH2やP2では片手剣自体の性能が落ち着き、無属性片手剣というだけで残念扱いされる中で
    存在感はお世辞にもある方とは言えなかった(攻撃力は相変わらず高かったが)。
    そしてP2Gにて実装されたG級、呪魂の強化先として登場したのが「黒呪」である。

MHP2G

  • 攻撃力はなんと420。同作の片手剣ではグレートククリに次いで2位である。
    斬れ味は発動で白30。そこに20%の会心率を持つ為その攻撃力は数値以上。
    • ディアブロス武器としては珍しく会心率がプラスだった。
      他のディアブロス武器の多くがマイナス会心になっている中で特異な性質である。
    更にスロット2つとかなりの汎用性を誇り、
    最強というわけではないが、十分なスペックを兼ね備えている。
    しかし強敵であるディアブロス亜種の素材を必要とするため、作成難易度は少々高い。
  • 本作の無属性片手剣はライバルが多い。詳細は先述のグレートククリの記事を参照していただきたいが、
    とりあえず最終的にはグレートククリにはちょっと敵わないという性能となってしまっている。
    また、他の無属性片手と比べても一撃の重さで勝負するのは難しいことも多い。
    • ただし負けるのはあくまで一撃の重さに関しての話。
      白ゲージまでしか出ないことを逆に利用すれば、リオレイアの頭など柔らかすぎる部位に対しては
      ヒットストップの都合上他の武器、それこそグレートククリよりも都合が良い場合もある。
      スロット2の拡張性もあって、意外と侮れない立ち位置にいる。

MHP3

  • ボルボスマッシュからの強化で通常種武器を介さずに入手可能。今作は上位までなので呪魂までで終了。
    攻撃力はブースト込みで255(他作品の357相当)とかなり高い。
    素では緑な上、会心率がマイナスに転じているため弱体化しているように見える…
    が、攻撃力の増加により総合的には強くなっている。
    なお、2スロットは健在である。

MH3G

  • ボルボスマッシュから呪魂に強化することで入手可能。
    本作では黒呪の先に「黒呪剣アニマ」なる最終強化を得た。
    攻撃力はMHP2G時代と変わらず420
    本作の片手剣では他の追随を許さない圧倒的な数値で、この下はなんと364まで空く。
    その差、武器倍率換算でなんと40である。
    これだけ見れば超性能の無属性片手剣なのだが、それ以外がダメ過ぎた
    • 斬れ味はデフォで青30。匠を発動しても青が延長され80になるだけ
    • 会心率は-20%
    • スロットは完全没収
    • スキル「覚醒」の登場により氷属性を入手したものの、
      属性値はたったの190であり、片手剣の0.7倍補正の前にはもはや無いも同然である。
    • なお、こんな性能でもしっかり「大地を穿つ剛角」を要求されるため、作成難易度は呆れるほど高い
    というディアブロス亜種が凄まじい強化を受けて帰ってきた一方で
    P2G時代と比較すると「何があったの?」と問いたくなるほどの異常な弱体化である。
    何よりも酷いのは斬れ味。青ゲージ止まりなのにその青ゲージも素ではたったの30とかなり短く、
    業物どころかがないとまともに運用できないという酷いありさま。
    弾かれ判定が強化されるG級で緑ゲージは御存知の通り心眼がないと端的に言えば論外である
    • なお、デフォルト青ゲージの4種のディアブロス最終強化武器の内、匠で紫ゲージが出るのは、
      レイジングテンペスト角王剣アーティラートのみである。
      同様に匠でゲージを得る仕様なのかと期待したプレイヤーの心境はどのようなものだったろうか…。
    • 仮に紫ゲージまで行かずとも、白ゲージさえ出ていれば、
      期待値計算上は最強の無属性片手剣となっていた。
      …そんなことにならないようにバランスを取った結果があの性能なのであろうが。
  • 本作の物理片手剣には七星剣【禄存】という高すぎる壁が立ちはだかっており、黒呪剣アニマも完敗している。
    属性武器として見ようにも覚醒必須な上に属性値があまりに低すぎるため実用には程遠い。
    さらに、爆破属性破岩剣デストルクジオの存在がほぼ全ての属性武器の存在意義を無に帰している。
    その結果、黒呪剣アニマは本作において残念ながら趣味武器という立場に収まってしまっている。
    それでも愛用するハンターを人々は「黒呪剣マニア」と呼ぶんだとか

MH4G

  • ディアブロス通常種・亜種復活に伴い、黒呪剣アニマも復活を果たす。
    本作では一発生産したクリムゾンクラブからアニマまで5段階もの強化過程を地道に強化していく。
    しかも途中から一発生産の近道もない
  • 本作でのスペックは攻撃力476、会心率-20%。期待値は452となる。
    ありがたいことにスロット2つ。覚醒での氷属性は没収された。
    そして斬れ味が改善され、素で青ゲージながら、匠で短いが白ゲージが出現するようになった
    要するに、基本的な性能はMHP2Gのものに近いが会心率はMH3G準拠になっている。
    これにより、なんとか戦えるレベルにはなった。なったのだが…。
  • 本作の無属性片手剣にも強敵があまりにも多い。特に強敵なのが以下の2本で、
    • ティガレックス希少種の片手剣、絶衝剣【虎王】
      攻撃力420に会心率20%、期待値441なので一見こちらが勝っているのだが、
      素で超・極長の白ゲージ、匠で短いながら紫ゲージ
      紫ゲージだと普通に期待値が逆転してしまう上、白ゲージでもここまで長いと継戦能力で差が付く。
      更に、覚醒したら爆破属性220までついてしまうのだからもう大変。
    • ダラ・アマデュラの片手剣、蛇帝鉈エスカマデュラ
      攻撃力462に会心率-10%。期待値は450.45とほぼ同等である。アニマと同等のスロット2つ。
      こちらも斬れ味が素で白50に達している。流石に紫ゲージは持たないが、
      素の白ゲージが十分あるために匠を外し、業物でコストダウンを図ることが可能
      アマデュラ武器らしく覚醒で麻痺200。片手剣にとっては、優位点として十分すぎる。
    …つまり、なんとか戦えるようになっただけであり、限りなく上位互換に近い武器が存在するのである。
    さらに属性武器にまで視野を広げてみると、 と、本作に於ける片手剣の物理特化武器の環境はまさに世紀末であることを思い知らされる結果となっている。
    • 一応、黒呪剣アニマはレア度9であり極限強化の難易度が比較的低いのだが、
      キクキオンカムとライズorトゥルーもレア度9であるためあまり優位性は無い。
      素直に、環境が悪かったと諦めるべきだろう。
  • ちなみに、5段階もの強化過程を挟むが素材はG★2までで全て集まる
    そして、G★2で製作できる片手剣では間違いなくぶっちぎりの物理性能。
    つまり攻略用武器として使用可能ではある
    • 黒呪剣アニマへの強化にしっかり「大地を穿つ剛角」を要求されるが、
      今作ではMH3G当時と比較すると格段に入手しやすくなったため、
      片手剣とディアブロス・モノブロスの相性の良さもあり、製作難易度はそこまで高くない。
    そもそも片手剣は属性重視の武器であり、G級では弾かれ判定が厳しくなっているので
    青ゲージや短い白ゲージで使い勝手が悪いのは向かい風だが、
    良斬れ味の各属性武器を作る余裕もないという場合には採用可能。
    どこにも使いようがなかったMH3G当時と比較すればまだ使い所が残されているといえるだろう。

MHF

  • 黒呪に加え、SP武器として白色の「怨魂SP」も存在する。
    角竜の怨念が宿るという角を徹底的に磨き上げた一品。

クギバット

  • 通常種武器。呪魂の強化前として登場することが多かったどころか飛ばされて登場すらしないこともあったが、
    近年ではディアブロス亜種の不参戦により通常種武器のまま最終強化を迎える事例も発生している。
  • バットだけに直球すぎるネーミングが特徴。
  • 何かと間違われやすいが通常種武器としての生産時の銘は、
    ペ(pe)ット」ではなく「ベ(be)ット」である。
    ちなみに直訳すれば「釘棍棒」。…強化後であるクギバットと大して意味は変わらない。

MH

  • なんと初代MHから登場している。
    当時は斬れ味が最大でまでしかなかったため、かなりのスペックを誇る片手剣であった。
  • 無印時代のクギバットの説明文には東方伝来の牙付き棍棒と言われており、勇者の武器だと骨ジジは語る。
    こんな外観の武器では、勇者の武器と呼ぶには程遠いが…。
    この後にただし、石器時代のなと続けるととてもしっくりくるのは内緒。

MHP2G

  • 本家クギバットの強化型の黒呪とは別にクギバットGが存在する。
    此方はグレートククリと同等の紫40にスロット1、更に会心率20%も備わる等なかなか優秀。
    そして、紫ゲージ時の期待値は白ゲージ時の黒呪を10以上も上回っている
    スロット数では1つ負けているが、総合的に見れば黒呪をほぼ上回っていると見てよいだろう。
    • ちなみに、あの煌竜剣Gとは期待値が10ほど離れる代わりに斬れ味が全く同じである。
      ただ、無属性片手剣における期待値10の差とは実質的に1~2ダメージ程度の差でしかなく、
      幾ら手数重視の片手剣とは言っても扱う人の技量で幾らでも逆転可能な範疇とも言える。
      しかもこちらにはスロット1が備わっており、
      机上のスペックだけ考慮すれば煌竜剣Gを上回っていると考えられなくもない。
      最も会心率は少々不安定な要素でもあるので、そこを考慮すると実質的には同位と見做せるだろう。
    • しかし、グレートククリと比較すると何もしなくても20以上の期待値差が出てしまう。
      その上どちらもスロ1なので、グレートククリと比較すると純粋に劣ってしまう。
      そして、火力を上げようとすればするほどグレートククリとは差が開いていく。
      とはいえ開くと言ってもそこまで大きくはならないので、見た目の違いで使っていいレベルではあるが。
      • つまり、グレートククリとクギバットGは武器としての性質が完全に被っており、
        その上でグレートククリの方が武器スペックの面で完全に上手なのだ

MH4G

  • モノブロスクラブからの強化でリベットクラブに強化できる。
    このあとすぐに黒呪に強化されるため、完全に橋渡しの中間素材という役割である。
    なお、リベットクラブに強化すると会心率が-10%から-20%に下がる

MHXX

  • ディアブロス復活に伴い通常種武器が登場。
    亜種が不在であるため「リべットクラブ」→「クギバット」を経て
    バンジンキョウフ」という新たなネタのような銘に変わる。
    究極強化のバンジンキョウフの性能は
    • 高水準な攻撃力350
    • 少々気になる会心率-5%
    • ディアブロス武器の宿命である無属性
    • スロット2
    • 斬れ味は素は青60だが斬れ味レベル+2で紫30が現れる
    結論から言うと、匠+2運用前提の物理特化武器である。攻撃力は決して低くはないのだが、
    属性武器や状態異常武器が好まれる片手剣では、物理特化タイプはいささか趣向に合わないか。
    相変わらず打撃武器のような見た目だが、切断属性でちゃんと尻尾も切れる。
    また、減気の刃薬がなければ疲労やスタンの効果が剣(?)にないのもしっかり片手剣。
    • 悪くない性能ではあるのだが、MHXXの無属性片手剣界隈は恐ろしいほどの激戦区である。
      特に攻撃力360・紫ゲージ40・会心率-10%の断骨のタバールには数値面で完全に食われている。
      しかし、タバールはスロットを持たず、バンジンキョウフ側がスロットを活かして
      「見切りをランクアップさせられる」といった状況なら、実質会心率が5%の武器と言えなくもない。
      スロットを活かさなければほぼ完全な劣化になってしまうが、
      逆にスロットによって逆転の可能性を秘めているという面白い関係になっている。

MHRise

  • 新大陸のMHWではリストラされたディア片手剣だが、MHRiseにて見事復活。
    最終強化はもはやお馴染みのクギバットとなる。
    その性能はと言うと…
    • 圧巻の攻撃力230
    • 会心率-5%
    • 斬れ味は素で青50、匠は青が伸びるのみ
    • スロットなし
    • 百竜強化は会心率強化III、防御力強化II、小型特効
    と、物理方面においてはVer.1.0時点で最高クラスの性能を備えている。
  • 今作の片手剣は釘バットだけに斬れ味をキープしながら高いDPSを誇る「ハードバッシュコンボ+旋刈り」、
    通称「バッ旋」が注目され、片手と称されるほど物理寄りの運用の人気が高い。
    クギバットはこのバッ旋における最適解とも言える性能なのである。
    おかげで物騒なクギバットを担ぐ片手剣使いが多発してるとか。バットでバッセンだがホームランは打てない
    • 片手剣は敵との距離がある場合は鉄蟲糸技の飛影もよく使うのだが、
      それを挟んでも丁度いい程度の最低限の斬れ味を持っている。
      斬れ味が物足りなく感じるのであれば砥石使用高速化を発動させれば良いだろう。
    • 青ゲージが50とかなりの長さがあるため、穿ち斬り連携の適正もトップクラス。
      また、弱体化されてもなお最高クラスのDPSを誇るジャストラッシュはバッセンより斬れ味を消費するが、
      クギバットなら躊躇せずにガンガン使う事ができる。
  • マイナス会心はわずか5%なので、百竜強化で打ち消すもよし、
    見切りや弱点特効等のスキルをつけて稼ぐも良しと困ることは無い。
    百竜強化に関してはボーンククリから引き継ぐことで攻撃力IIをつけることが出来るので
    スキルで会心率を改善できるのならば、そちらを選択しても良いだろう。
    • 高攻撃力&マイナス会心率の武器だが、攻撃力IIの方が僅かに期待値が高い。
      しかし、ここに痛撃を発動させ、超会心Lv2を発動させると期待値で横並びになり、
      超会心Lv3から逆転し始める。
      発動させるスキルや、オトモの強化咆哮の有無などと相談して決めよう。
  • とはいえ、無属性物理片手剣の中でのライバルもいない訳では無い。
    ナルガクルガ片手剣の闇夜剣【昏冥】は、
    そこそこの攻撃力に高い会心率、さらには素で白ゲージまであり、スロットも兼ね備えた優等生。
    強力なお守りが入手できれば攻撃7, 弱点特効3, 超会心3などを同時発動できるため、
    ここまで来ると僅かに逆転を許す事になる。
    だだ、あちらは会心率が頭打ちになるのが速いため力の解放や強化咆哮のバフを最大には活かせず、
    最大火力となる白ゲージの長さも30と短いため、継続的な火力では容易に上回れる。
    そして闇夜剣は斬れ味維持のためにハードバッシュ連携を中心に戦わざるを得ないが、
    クギバットは穿ち斬り連携もジャストラッシュも自由に扱えるだけのゲージの長さがある。
    また、超会心が無い素の物理期待値ではあちらが斬れ味白だとしてもこちらが上であり、
    スキル自由度ではクギバットの方が遙かに優れている。
  • 青ゲージでも昏冥を上回る期待値を持つプリンセスレイピアIIも優秀。
    無視できない数値の毒属性も備えており、会心率10%も備えるため会心構成との相性もクギバットよりは勝る。
  • 意外なところではジャギィ片手剣のコマンドダガーも強力なライバル。
    あちらは攻撃力220とこちらより10低く、斬れ味が素で長い緑。
    鈍器使いを考慮してもこちらに火力は及ばないのだが、
    匠Lv2以上で白ゲージが現われるためこちらの火力を抜き去る。
    白ゲージを活かした瞬間的な火力や、鈍器使いによる継戦能力の高さ、
    百竜スキルの鉄蟲糸技強化による瞬発力などがウリの片手剣と言ったところだろう。
    ただし、現状の装備では匠が非常に発動させにくく、護石でスキルポイントをかなり稼ぐ必要がある。
    スキルや装備の自由度、護石用意の難易度ではこちらに軍配が上がると言えるだろう。

Ver.2.0以降

  • Ver.2.0では様々な武器の最終強化が追加され、数多くのライバルが出現。
    特に圧巻の会心率100%長大な緑ゲージハイニンジャソード
    ほぼ同じ物理期待値を持ちながら毒28を持つクイーンレイピアや、
    素の物理期待値でクギバットを上回り、百竜スキルで更に伸ばせる轟剣【虎眼】は超強敵。
    • ハイニンジャソードは攻撃力こそ200と劣るものの長大な緑ゲージによる鈍器適正により火力補助も容易、
      つまり青50の斬れ味は優秀だが白ゲージが出ないクギバットにとっては強力なライバルと言える。
      それに加えて会心率の補助が不要で斬れ味ケアすら必要無いという
      クギバットを大きく上回る圧倒的なスキル自由度の高さを誇り、
      いくらでも火力スキルを盛る事ができる。
    • クイーンレイピアに対しては青ゲージの長さではこちらが少し上回っているが、
      毒属性を考慮すると逆転されてしまうだろう。
      素の会心率でこちらが下回っている為、強化咆哮の術等を考慮すると逆転の余地があるが、
      クイーンレイピアはオトモガルクを採用すれば良いため、明確な強みとは言い難い。
    • 轟剣は白ゲージは20しか無いが、所謂「バッセン」や滅・昇竜撃を中心とした立ち回りなら問題無し。
      また、クイーンレイピアとの差別化に必要な強化咆哮の術は、轟剣【虎眼】の方が活かしやすい。
    総じて、釘バットを振り回していた不良勢は瞬く間にニンジャやお嬢様、蛮族に転身していった。
    物理片手剣としてのシェアの奪われ様は深刻で、後に出された公式の人気の片手剣ランキングでも
    上位10位の中にクギバットが存在しない程である。発売初期の盤石の地位からは想像もつかない幕切れとなってしまった。

MHR:S

  • マスターランクの追加に伴い、強化先が追加された。最終強化はバンジンキョウフ改となる。
    • 全片手剣中トップの攻撃力を誇る380
    • それでいて会心率-5%
    • 斬れ味は素で青80、匠4でが出現
    • スロットはなし
    • 百竜装飾品スロットはLv1
  • 攻撃力は非常に高いのだが、それ以外は残念と言わざるを得ない。
    特に斬れ味が酷く、他武器種が全て素白かつ匠で紫を出すことができるのに、
    片手剣のみが素青かつ匠で白が限界と、露骨にワンランク下の斬れ味があてがわれている。
    • このままの状態で運用するにしても、同じ物理特化として見ると冥淵揺剣カタフニア鬼神激棍グランジャの壁が厚い。
      この二振りに、バンジンキョウフ改はなんと期待値で負けてしまっている
      加えて、前者はこちらにはない百竜スロットLv3を持ち、後者はこちらにはないスロットLv2×2が存在している。
      さらに、両者には僅かとはいえ属性も付与されている*1
    そのため、この二振りに対抗するならば匠Lv4以上が半ば必須となる。
    しかし、こちらはスロットが一つもないため、拡張性に欠けるという弱点も浮き彫りになってくる。
    斬れ味関係のスキルがつけやすくなったMHR:Sではあるが、やはり匠を4までつけるのは重い。
    比較した両者は匠を付けずに、その分を他のスキルに回したり、
    砥石使用高速化や業物といった匠より軽い斬れ味関係のスキルを採用したりも出来るため、
    匠を付けたからといって、単純に上回ることが出来ないのも実情である。
  • また、百竜スロットLv1という点も痛い。
    かつてしのぎを削ったナルガ剣の無明刃【道諦】も同じ弱点を抱えているが、
    本作の百竜装飾品には種族特効が存在しており、これらを付けるためにはLv2以上が必要なのだ。
    • しかし、こちらに関してはVer.11.0で追加された傀異錬成によって解消された。
  • さらに、属性武器の台頭も向かい風となっている。
    鬼神激棍グランジャと同じくらいの攻撃力を持ちながら、
    属性値が40以上のものも存在しており、斬れ味は素で紫のものも多い。
    素の斬れ味が青で無属性の本武器がそれらに対抗するのは厳しいと言える。
  • この通り、真の力を発揮させるには様々な課題を抱えているため、
    本武器を作成するかはよく考えてからにしよう。
    • 半ばネタ寄りな運用になるが、匠4で白ゲージを出せば、最強の片手になれる可能性を秘めている。
      盾攻撃だけに拘るとなると属性も関係なし、斬れ味が減らないため業物も剛刃研磨も不要となる。
      後はお馴染みの7733にし、存分にモンスターの頭部を殴り倒そう。
      • また、Ver.14からはスロット拡張で武器の基本性能も上がるようになったため、匠のハードルも下がっている。
    • 他には、物理攻撃力のみを参照する粉塵纏とも好相性。

マサクルクラブ

MHXX

  • 今作はディアブロスの二つ名である鏖魔ディアブロスの武器も登場。
    今までの呪魂・黒呪と同じような立ち位置にあるが、この武器には更に狩技ゲージ上昇効果がついている。
    「マサクルクラブ」→「マサクルクラブダム」→「鏖剣クリスタ」その見た目で剣を名乗るか
    究極強化の鏖剣クリスタの性能は
    • バンジンキョウフを上回る攻撃力370
    • かなり酷くなった会心率-30%
    • 相変わらず無属性
    • スロット0
    • 斬れ味は素で白20、斬れ味レベル+2で紫30
    通常種武器の攻撃力をそのまま上げたような性能。やっぱり無属性。
    スロットを無くした代わりに、ほんの少し攻撃力が上がって、狩技ゲージ上昇効果がついた。
  • しかし残念ながら、他の鏖魔武器と比べると評価はあまりよろしくないのが現状である。
    その理由は片手剣にとって特に無視できない「無属性」、これが最大の原因となる。
    もう片手剣使いならすでに分かっていると思うが、
    片手剣は手数武器である関係上、物理よりも属性持ちの方が重視される武器種である。
    そのため、攻撃力が平均レベル、又は控え目な場合でも属性を持っている方が、
    結果的にダメージ効率が良い事になる。
    単純に言えば、いくら高い攻撃力を持っていたとしても、
    無属性という要素は片手剣にとって相性が悪い、この一言に尽きる。
    • さらに言えば、今作には物理が有効な極限状態のモンスターが存在しないため、
      無属性片手剣の需要が大幅に減った事も一つの原因になる。
    • もっと言えば、素材元である鏖魔ディアブロスと何度も戦う際にも当然属性持ちの片手剣を使う事になる。
      そして鏖剣クリスタが完成する頃には、無属性も含めた他のライバル達はもうとっくに完成している事が多いため、
      使用する機会はほぼないと言ってもいい。
  • と、ここまで残念な事ばかり言ってきたが、こいつの持つ性能は実に凄まじいものだった。
    会心率こそマイナスだが、痛恨会心会心の刃薬でカバーできるため、大きな問題にはならない。
    会心の刃薬を使えば実質的には攻撃力370に会心率0%、匠で紫の武器として扱える。
    • なお、攻撃力370に会心率-30%、紫持ちというのは4Gの頃のキクキオンカムをも上回っている。
      こう書けば、この武器の物理火力の高さが実感できるだろうか。
  • ちなみに他の片手剣と同等の火力を目指すなら、このマイナス会心率でも超会心運用の方が期待値が高い。
    裏会心を採用した紫ゲージの期待値は約523。これでも高いが、裏会心の装飾品は攻撃と相反しており
    会心率に干渉せず、汎用性が高くて効果的なものはかなり限られている。
    また、裏会心が発動する装備で片手剣向けのものは無いといっても過言でないほど不足っぷり*2
    一方、会心の刃薬を使用し弱点特効と超会心を発動させた紫ゲージの期待値は約617である。
    この時点で裏会心を相当上回っているが、さらに見切りや混沌の刃薬によるお手軽ブーストも待っている。
    • つまり、逆に言ってしまえばマイナス会心を補えば凄まじい火力になるということである。
      それなりに強力なお守りがあれば、斬れ味レベル+2・業物・見切り+2・弱点特効・超会心
      という構成が組め、この状態に会心の刃薬と混沌の刃薬を併せれば会心率が100%になり、
      期待値は爪護符猫飯込みで驚きの約762と恐ろしいことに。
      二つ名武器特有の狩技ゲージ補正があれば中々の速度で連発できるので非常に強力。
  • この武器もバンジンキョウフ同様にタバールがライバルと言えるか。
    こちらは会心率を20%ダウン、紫ゲージを10白に変換させた代償に、
    武器倍率+10と狩技ゲージ補正を得たといった感じである。
    一見釣り合わないと見えるが、「最大火力」を追い求めた場合はクリスタに軍配が上がり、
    ゲージ補正も倍率が高く、優秀な狩技が揃っている片手剣では十分なアドバンテージである。
    • また、同じ二つ名武器である鬼濤十手【同心】は素の期待値でこちらを上回り
      素の白・匠で出る紫共に長いためスキル込みの瞬間火力では優位なものの
      総合能力ではいささか不利なところ。
  • このように、武器種と性能があまり噛み合わない残念武器と思うかもしれないが、
    実際は隠れた才能を持つ強力な武器でもある。
    もし上記の期待値を実感したければ、一回使ってみてはいかがだろうか。

余談

  • 釘バットは実在する凶器であり、要するに木製バットに金属の釘を打ち込んだトゲ棍棒のこと。
    材料や構造自体は非常に簡単であるためか
    不良少年などが即席で作る得物として描写されることが多い。
    • 基本的に釘の平たい部分が外側になるためクギバットほど尖った見た目ではないがこれでも十分危険。
      振り回して何かに当たれば、釘の平たい方からでもグサグサと突き刺さりかねない。
      打ち込んだ釘をヤスリで削って鋭利にする、有刺鉄線を巻くなどして危険性を高める工夫もある模様。
    • なお、実際には振るっている内に釘を打った場所から徐々に亀裂が増えるため
      普通の木製バットより壊れやすくなるらしい。
  • アニマはラテン語で、生命や魂を意味する。
  • MHXXで追加されたクギバットの強化先であるバンジンキョウフはおそらく「万人恐怖」。
    読んで字のごとく「皆が恐怖する」という意味である。
    • この言葉のさらに元ネタと言えるのが室町幕府第六代将軍足利義教
      比叡山延暦寺の焼き討ちや、天皇の生母から庶民に至るまで幅広い層の人間を些細なことで処罰する
      恐怖政治ぶりをこの言葉で表現され、のちの世においては彼の代名詞ともなってしまった。
      その政策ゆえか敵どころか家臣達からもよく思われておらず、
      最後は「次は彼が粛清されるのでは」という噂を真に受けた家臣に殺されてしまう。
      砂漠の暴君として君臨するディアブロスの武器銘としては中々ふさわしいだろう。
      籤引き将軍という異名や暗殺された宴の名目としては、クギバットから連なるネタ臭漂う銘がふさわしいかもしれない
  • 二つ名武器はデンマーク王のクリスチャン2世を基にしていると思われる。
    若い頃は勝手に城から抜け出し、今で言う不良のような輩と遊び回り、罪もない市民を脅し、
    さらに良家の娘に乱暴するなど王族としては最悪とも言えるような状態だったようだが、
    この人はスウェーデンを侵略した際に反抗した勢力に恩赦を申し出て晩餐会に誘っておきながら、
    そこで反抗勢力を一網打尽にしてほぼ全員を処刑した*3という鬼のような所業も働いている。
    こんなことをしでかしたせいか、結局は(もともと貴族に嫌われていたこともあって)デンマークから追放された。

関連項目

モンスター/ディアブロス亜種
モンスター/ディアブロス
モンスター/鏖魔ディアブロス
武器/ディアブロス武器
武器/モノブロスクラブ


*1 鬼神激棍グランジャは下位レベルの雷13だが、こんなに僅かな属性でもイロヅキムシの色を変えられる。
*2 最も物理期待値に優れる鏖魔シリーズでは斬れ味レベル+2と業物の併用が不可で、スキルの逆恨みも片手剣のブレイヴスタイルの出番がそれほど注目されていないことで活かしにくい。
*3 「ストックホルムの血浴(Stockholm Bloodbath)」として知られる。ちなみに鏖魔ディアブロスの英語名は"Bloodbath Diablos"。これも何かの偶然だろうか。