邪龍ミラボレアスを祀る神器。
~大地の龍脈より命を受け
御神体の北門へ注ぐ者也~
目次
概要
- 初代より登場している、ミラボレアス素材を使用した伝統の片手剣。
かの黒龍の素材を使用しただけあり、製作難度の高さと同時に非常に高い性能を誇る、優秀な武器である。
紅龍の素材を加えて派生強化すると「黒滅龍剣」の銘を得る。
そして、祖龍の素材を用いた片手剣は「祖龍霊剣」と呼ばれる。
- 剣の先端部がミラボレアスの角を模したように二又に分かれているのが特徴。
鍔のデザインも独特で、円と十字を組み合わせたような形状をしており、血のような赤色に染められている。
ハンドルみたいな形状と目立つ赤色から配管のバルブっぽくも見える。
また、鍔の一部には黒龍の邪眼が埋め込まれており非常に禍々しい。
- 世界観的には黒龍の神器のひとつとして恐れられている代物でもあり、
上記の説明文のとおり、御神体の北に配置されるという。
- 本項では黒龍剣の他、MHXにおけるブラックソード系統の強化先であるクロノソードについても紹介する。
紅龍武器の黒滅龍剣、祖龍武器の祖龍霊剣に関しては別項を参照すること。
MH
- 初登場。派生順はドラゴンバスター→ドラゴンズブラッド→黒龍剣。
攻撃力321、龍32(それぞれ現在の攻撃力322、龍属性320に相当)という性能。
- 本作では龍属性が非常に有効な敵が多いのだが、有効な敵が多いがゆえに
属性値がさらに高くオフラインで作成可能な封龍剣【絶一門】を選択するハンターも多かった。
当時はまだ斬れ味が緑までしかなかったというのも理由の一つ。
しかし、この武器そのものが勲章的な意味合いを持っていたとも言える。
- ドラゴンバスターは龍を滅ぼすという意味で、武器そのものも龍を制した証であるが、
ドラゴンズブラッドは龍の眷族(手下、それに連なるものの意)を意味し、龍を祀る武器との噂が立っている。
強化を重ねるごとに武器の由来は不吉さの度合いを増していくことになる。
MHG・MHP
- 黒龍剣の先に黒龍素材を使用した「真・黒龍剣」と紅龍素材を使用した「黒滅龍剣」が追加。
ただし前作ではドラゴンバスターが一発生産だったのに対し、本作では強化によってしか入手できない。
派生元はMHGがGナイフオリジン系、MHPがアサシンカリンガ系である。
- 斬れ味はデフォ青・匠白で長さまで全く同じ。
性能差は攻撃力と属性値だけで、真・黒龍剣が攻撃力336・龍400、黒滅龍剣が攻撃力308・龍480。
ほとんど色の好みやどの素材を持っているかで選んでいいレベルの性能差といえる。
ただし2017年現在イベントクエストは配信されておらず、黒滅龍剣を手に入れるには
ミラバルカンのクエストがDLされた状態のメモリースティックが最低でも一つ必要になる。
現在MHPをプレイしているユーザーは流石に少ないと思われるので、基本はこちらにお世話になるか。
- 封龍剣【絶一門】は斬れ味に難があるため需要がダウンし、
MHGでは両方とも最強の龍属性武器として君臨していた。
しかしMHPでは片手剣の斬れ味補正強化によって斬れ味が重要視されなくなった上、
絶一門の完全上位互換であるラオシャンロン武器・独龍剣【蒼鬼】の出現により、
完全に最強とはいえなくなった……と思われたが、
あちらは物理火力に華がなく、せっかく当時の片手剣は強力な物理補正を得ているのに
いまいちそれを活かしきれていない。
結果的には、物理火力をトップレベルの水準で維持しつつ、
その割に属性もかなり高い黒(滅)龍剣がほぼ全ての環境において上回る。- 極めつけとして、実は生産時期・難易度での差別化がされているわけでもない。
独龍剣は双剣を経由する必要があり、素材主がラオシャンロンなので討伐そのものが面倒臭い。
しかも強化の途中でちゃっかり黒龍の角が必要素材に混ざっていたりする。
基本的にこちらで問題ないだろう。
- 極めつけとして、実は生産時期・難易度での差別化がされているわけでもない。
- MHGとMHPのテキストでのみ確認できるが、真・黒龍剣の一振りは大陸をも揺るがすという。
後発のミラオス武器に比べ控えめではあるが、これもやはりオーバースケールである。
一方並び立つ黒滅龍剣は龍の唸り声に呼応して振動し、破壊力を増すらしい。
そのまま見るとどうにも落差が激しい気がするが、どの程度破壊力が増すのかは不明。
もしかしたら真・黒龍剣と同等かそれ以上の破壊力になる可能性もある。
MH2
- 再びドラゴンバスターを一発生産する形式に戻った。
本作では黒龍剣を更に強化して黒滅龍剣とするようになっており、最終強化は黒滅龍剣のみとなっている。 - ドラゴンバスターの時点で邪龍の神器扱いにされている…。
- 攻撃力が336と非常に高く、匠で白ゲージが付くため物理性能は一見申し分ないのだが、
龍属性値が300まで下げられてしまった。
そして本作から導入された会心率が、当武器は-20%となっている。
本作のマイナス会心は物理ダメージ5割減というとんでもない代物であり、
作成難易度も相まってほとんど見向きもされない武器となってしまっていた。
これで会心率が0%だったら物理重視の属性片手剣として優秀だっただろうに…- ただし素の攻撃力があまりにも高いおかげで、これほどの補正をもってしても
MH2の片手ではほぼダントツで物理トップの力を持つ。
ルーパー装備で扱えば会心は打ち消せはせずとも緩和されるし、匠も付けられるので相性はいい。
他の属性片手が軒並み武器倍率180~190な中でこれだけが216と攻撃力倍率で26もの差があり、
更に会心をルーパーで-10%にすることを前提にすれば228と38も差がつき
もはや下位と上位、上位とG級を比べるようなものになってきている。
モーション値がまだ低い時代ではあったが当時は代わりに白や片手剣の物理補正が極めて高い時代であり、
たとえ龍が第一弱点とまではいかなくても、10~15%程度龍を通すことが出来れば
こちらの方が有効なケースも少なくはない。
古龍の追加もあって龍属性の有用性自体が高く、生産難易度は高いがそれだけの力は持っている。
- ただし素の攻撃力があまりにも高いおかげで、これほどの補正をもってしても
- かつてのライバル独龍剣【蒼鬼】は龍属性値が10まで下げられ、実質龍属性武器として機能しなくなったが、
絶一門が青ゲージを獲得したこともあり大きな人気を博していた。
こちらは絶一門に対しても物理がどれほど通るかでの差別化が充分可能なスペックは持つが、
あちらは村でも作れてしまうほどの低い制作難易度を持つのが悩ましい。
なお独龍剣は会心込でも物理からしてこちらに劣っており、制作難易度は確かにこちらより低いが
制作難易度で見るなら絶一門があまりにも強敵、威力でも基本的にあちらは絶一門にも勝てないので
スロット2の差を考慮してなお基本的に無視できる存在である。
MHF
- MH2の扱いが不憫だと判断されたのか、あろうことか黒滅龍剣の龍属性値が600まで引き上げられた。
上位で作成可能でありながら、凄腕でも普通に通用するというとんでもない性能になっている。
絶一門も強化先が追加されたが、作りやすさではこちらが勝るだろう。
- 極限征伐戦でG級ミラボレアスが登場したが、残念ながら黒龍剣のG級版は登場しなかった。
その後、同じく極限征伐戦にて登場したG級紅龍の素材を用いた黒滅龍剣の後継者、
獄・紅魔邪龍剣が登場。
複属性「紅魔」の内包属性の都合上、事実上は火属性特化武器となっており、
シジル次第ではあの渇愛を上回りうる、強烈な性能を持っている。
詳細はリンク先を参照。
MHP2(G)
- ドラゴンバスターは姿を消し、変わってブラックソードが強化前武器として登場。
再び黒龍剣と黒滅龍剣は別派生となり、
攻撃力で勝る黒龍剣系、属性値と斬れ味で勝る黒滅龍剣系、という立場となっている。
ただし両方にマイナス会心が付いてしまっている。
- G級最終強化における性能は以下のとおり。
武器名 攻撃力 会心率 龍属性値 スロット 真・黒龍剣 392 -10% 280 1 真・黒滅龍剣 350 -20% 340 0 - これだけ見れば属性値以外で上回っている黒龍剣の方が高性能に見えるが、
黒龍剣は匠ありでも白ゲージ20しか出ないのに対し、黒滅龍剣は匠ありで紫ゲージ30が出現する。
当時の紫ゲージは補正が強烈だったため実際の物理期待値はほぼ同等であり、
属性値の差で黒滅龍剣に火力で劣ってしまう。 - 属性値最強の座はかつてのライバルのG級強化独龍剣【藍鬼】に奪われ、
総合性能でも真・黒滅龍剣に喰われ気味なので、強さだけで見れば真・黒龍剣を作る価値はあまり無い。- ただし完全に負けているわけではなく、
紫ゲージと白ゲージでは火力の落差が大きいため、真黒滅が紫ゲージを切らした途端に真黒龍が逆転する。
そのため、真黒龍が紫ゲージを獲得すると龍属性片手剣は真黒龍一強になっていた可能性がある。
そう考えれば妥当な調整だったかもしれないのだが、
黒龍剣の白ゲージがせめてあと10~20ほど長ければ十分差別化できていた可能性も高い。 - 実際、こちらはこちらでスロット1を持つので、
スロ1を要求される見切り3・匠・業物の構成との相性はいいのが強みではある。
スロ1がないと見切り2止まりなので、仮に同じ構成を取る場合会心率の差もあって
物理ではこちらが勝つこともある。
また、黒滅側では業物を使わず見切り3を使い+会心にするとしても、
斬れ味の長さを考慮すれば物理での差はより広げられるようになる可能性大。
属性値の差がかなりある以上基本は真黒滅側が優勢という結論自体は揺るがないが、
こちらが優勢になる一例もない訳ではなく、見切り2と3の差が黒滅側に大きく影響することから
見切り業物匠の構成でディアブロスに挑む場合、足へのコンボはこちらの方が上になる。
龍は第一弱点でこそないが15%程は通るため、
龍弱点が含まれる大連続狩猟にディアブロスがいれば真黒滅より優先出来るかもしれない。
他にもスロ1の差でかなり迫れるか、うまくすれば超えられる場面もあるかもしれないので、
敢えてこちらを使いたいという方は是非探求してみてはどうだろうか。
- ただし完全に負けているわけではなく、
MH4
- MH4でも黒龍剣と黒滅龍剣は別に生産する。
派生元が無く生産でのみ入手でき、派生先も無い。
- まさかのミラボレアス復活により、この武器も復活を遂げる。
ミラボレアスの登場が非常に遅いこともあって、この武器の性能も相応のものとなっている。
本作では黒龍剣の一発生産のみ。
- 攻撃力280、龍200。属性片手剣としては攻撃力が高く、属性値は控え目となっている。
そして斬れ味レベル+1を発動させると、なんと紫ゲージが出現する。
しかもあろうことかスロットが3つ付いている。会心率も0%とマイナスではない。
本作は上位までなので紫ゲージ武器の存在を多くのハンターは予想しておらず、
その上でのこの超性能っぷりに、発覚当時2chの本スレは騒然となった。
現時点では、他に紫ゲージの付いた片手剣は同じミラ武器の黒滅龍剣のみである。
さすがは伝説の黒龍といったところであろう。- ただし、いくら紫ゲージが出るとはいえ、長さが白10+紫20と片手剣としては非常に難がある。
スロット3の拡張性を活かし、斬れ味対策を施した方が良いだろう。
- ただし、いくら紫ゲージが出るとはいえ、長さが白10+紫20と片手剣としては非常に難がある。
- 本作の黒龍武器の大半が龍属性を重視した性能になっているが、片手剣は物理重視となっている。
片手剣は手数が多い関係上、物理より属性が重視されるため、このステータスは少々ミスマッチである。
…しかしこれで属性重視のステータスだった場合、
一門外や怨絶一門に迫る属性火力+紫ゲージによってTHEディテクターに迫る物理火力+スロット3
というとんでもない性能になっていた可能性がある。- とはいえ、あくまでステータスがカテゴリとあまり噛み合っていないだけで、スペック自体は非常に高い。
物理期待値は全片手剣中最大であり、龍属性武器としてだけでなく
無属性武器としても振り回す事ができる。
- とはいえ、あくまでステータスがカテゴリとあまり噛み合っていないだけで、スペック自体は非常に高い。
- 同じ龍属性武器のTHEディテクターとポジションを取り合う関係にあるが、
紫ゲージを持つ上に単純な武器倍率でも20も差があるため、物理期待値ではこちらが上になる。
龍属性値は向こうのほうが高いがその差はたった60、すなわち実効値ではたったの 6 であり、
斬れ味補正を考慮に入れると、属性値は黒龍剣が実効値24、ディテクターは29となり、差は5になる。
実際にダメージ計算すると属性ダメージにはほとんど差は出ない。出ても大抵は物理の差でひっくり返る。
よって、単純な火力面だけ見れば、THEディテクターより一枚上手と考えてまず差し支えない。
黒龍剣にはスロットが3つあるという点も見逃せない優位点である。
しかし、THEディテクター最大の強みは匠で白60という際立った継戦能力の高さである。
長期戦になることが考えられる場合は、THEディテクターを担いだほうが有利になりうる。- と言っても、「斬れ味を60消費する」という観点で見ると、
黒龍剣は紫、白そして青まで消費することになるのだが、
黒龍剣の紫ゲージ時の期待値は406、白ゲージ時は約370、青ゲージ時は336。
一方THEディテクターは会心率込みの白ゲージ時で約357。
どちらもディテクターの白ゲージの長さ分(60)斬れ味を消費した場合で比較すると - ディテクター 252×(1+0.3×0.25)×1.32≒357*1
- 黒龍剣 280×(1.45×2+1.32+1.2×3)÷6≒365*2
「THEディテクターが白ゲージを使い果たすまで」と
「黒龍剣の青ゲージを使い果たすまで」で比較すると黒龍剣の方が勝るのである。
つまり、ある程度の長期戦であっても黒龍剣を使った方がよいということを示している。
流石にTHEディテクターの青ゲージまでフル消費となると話は変わってくるが、
そもそもそこまで使う前に砥いでしまえばよいだけの話であるし、
流石に片手剣の手数といっても実用レベルの斬れ味が60あれば余裕で実用圏内である。
最高斬れ味が紫の武器を緑ゲージまで落として使うというシチュエーションはほぼ考えられないので
殆ど無視してしまって問題ない。
無論、業物を付ければこの火力格差は更に増大していく。 - と言っても、「斬れ味を60消費する」という観点で見ると、
- 物理火力の重要度が低い片手剣ゆえにあまり目立たないが、
この武器倍率200というのは、
操虫棍の渾然一体の薙刀ヤマタやチャージアックスのHTNと同等の値である。
その上で紫ゲージを有するこの武器の火力は、下手な発掘武器をも上回る。
…だがその長さは20しかなく、片手剣の手数ではすぐに使い切ってしまう。
紫ゲージを維持するには匠+(業物or砥石高速)が必須となるため、
匠で長大な白ゲージを有する発掘武器には総火力で劣る場合がある。
(そもそも理想的な性能を持つ発掘武器には物理・属性ともに紫ゲージの補正をもってしても勝てない)。- とはいえ、本作は真打+業物の両立が容易であるため、その火力を発揮しやすい環境に恵まれている。
氷属性同様、この武器を超えられるかが発掘武器の妥協ラインとされることが多い。
属性値は低いものの、物理面で攻撃力280+紫ゲージを超える代物を手に入れるのはかなり厳しい。具体的には、攻撃力322の発掘片手(最高倍率)の白ゲージであれば
やっと攻撃力280+紫ゲージを明確に上回る(322*1.32=425)のだが、
322のものは会心率-10%があり、それを含めると攻撃力期待値の差は13。
一見ものすごい差だが、片手剣のモーション値や敵の全体防御率を考慮すると
最終的なダメージとしては1~2程度しか差がない場合が殆ど。
会心率をプラスに出来ればある程度有意差は出るが、それは即ち見切り+2以上が必須になるということである。
勿論、真鎧玉をケチって未強化で使おうものなら会心率-25%と非常に辛い補正がかかる。
こうなれば期待値は393まで落ちるので、実効値としての差はやはりほぼないとはいえ黒龍剣が上回る。
攻撃力308で白60、攻撃力294で会心率20%に白60に関しては
こちらを瞬間火力ですら微弱に超えてくる(308*1.32≒406、後者も会心率を考慮すればほぼ同値)ので、
特に白60を使うことを考慮すれば劣ってきてしまうと言わざるを得ないのだが、
それでも紫なら期待値僅か2.8の差まで迫っているので、
片手剣のモーション値を考えれば瞬間火力に関しては実質的にほぼ同値で並ぶことは可能である。
一方属性値に関しては、発掘は最大280と確かに黒龍剣よりは高い。
高いのだが、実際の数値は8しか変わらないということでもある。
また仮に280の場合白ゲージ補正として実質315まで上がるが、
黒龍剣も紫補正で250までは差し迫る。
つまり龍属性が100%通ってやっと6.5ダメージ差にしかならないということであり、
現実には精々30%が大半なのでこの場合たったの2ダメージ差である。
当然20%、10%と下がるほどダメージ差も縮まるし、物理同様に全体防御率も考慮すれば
幾ら片手の手数を以ってしても明らかな有意差にならないことが多い。
そしてこれは「280」、即ち理論値の場合であり、これ以下になることも当然ある。
それどころか大抵の場合は属性値280に届かず250とか、あるいは200にすら届かないことも。
つまり属性値に関して、発掘は黒龍剣に並ぶことは出来ても明確に超えることはかなり困難である。
スロット面でも黒龍剣は極めて優秀な空きスロ3であり、仮に上記の条件全てを満たせたとしても
武器スロットがなかったりすると例えば真打・業物装備で唯一の弱点である斬れ味を黒龍剣に補われ、
火力面でもスキル差で並ばれるか超えられてしまう、といったケースは充分に考えられる。
とどめとして龍属性の発掘確率自体も非常に低く、ここから更に上に挙げたような高火力・良斬れ味の両立、
そして黒龍剣のメリットであるスロット面でも並ぶことが出来るものを……
と考えるとそうそう出るものではない上、出ても双剣だった……なんてこともありうる。
というか、それこそ文字通り「絶望的な確率である」といっても過言ではない。
もはや双剣に化けたとしても出ただけ有情というものだろう。- 以上をまとめると、黒龍剣とトップクラスの発掘武器で比べるとたしかに劣るには劣るのだが
白ゲージ60を用意しない限り火力で大きな差をつけることは難しい。
そして、それが出来たとしてもスロ3または相当有用な複合スキルの装飾品が埋まっていない限り
スキルの差で黒龍剣に軍配が上がってしまう可能性もあるとあり、
この全てを満たす武器を引き当てるなど極めて困難。
入手難易度も含めた総合評価ではもはやこちらが圧勝していると言っても過言ではない。
- 以上をまとめると、黒龍剣とトップクラスの発掘武器で比べるとたしかに劣るには劣るのだが
- とはいえ、本作は真打+業物の両立が容易であるため、その火力を発揮しやすい環境に恵まれている。
- 要するに、確かに発掘の方が強いには強いのだが、それには理論上手に入る最大クラスの性能が必須であり、
黒龍剣以上となると正直なところ入手難易度に全く見合わない、ということである。
これはMH2におけるミラアンセスブレイドに近い状態と言える……
どころか、とりあえずテオとミラルーツを乱獲しとけばそのうち何とかなったあちらの比ではないだろう。
このため、この片手剣はMH4の環境にて極めて長い付き合いになると思ってよく、
片手剣をメインとしないユーザーならば発掘厳選はせずこれを龍片手として最後まで使っても支障はない。
それどころか、片手剣ユーザーでも余程のこだわりが無ければこちらでも殆ど問題はないと言えよう。- もっとも、あくまでも以上は「火力盛りした場合」の話であり、
斬れ味の長さから必須スキルの少なくなる発掘武器の方が火力盛り以外にも対応でき、
実用性はより高いと言えるかもしれない。
但し黒龍剣にもスキルポイントの対応力を非常に高いものとするスロ3があるので、
装飾品周りに関しても相当なレベルのものを持ってこないと比較対象にすらなれないことは留意すべき。
- もっとも、あくまでも以上は「火力盛りした場合」の話であり、
MH4G
- MH4Gでも黒龍剣は続投し、そして強化先として真・黒龍剣も実に6年ぶりに追加された。
- まず上位において、黒龍剣周りの環境の時点で幾つか変化がある。
作成時期で上回っている金獣棍が物理期待値でこちらと同格になり、
ウカムルバスの片手剣こと崩鉈キクキカムルバスもやはり同等の物理力を持った。
制作時期の都合上、MH4時点で黒龍剣を作っていないとこちらの作成は事実上のG級突入後となってしまうが、
時期が同様であるキクキカムルバスはともかく金獣棍は村上位でも作れるため、活躍の期間に大きく差がついてしまう。
おまけに龍弱点は雷弱点もそこそこ多いというのも黒龍剣に向かい風となる。
G級突入後も片手剣に関してはデッドリィポイズンがいるし、
ドスイーオス自体も雷弱点であるため、金獣棍からスムーズに乗り換えられてしまう。
というかそもそもドスイーオスは龍属性はほとんど効果がない為、担ぐ意味は全くない。
MH4で事前に作っていない限り、どの段階においても割と立場が苦しくなってしまった。- とはいえ別に黒龍剣自体が弱体化したというわけではなく、作れてしまえば強力なのは確かである。
将来性もあるため、G級突入前に上位で少し寄り道をしたい等の事情があれば
作成に踏み切ってもいいかもしれない。
- とはいえ別に黒龍剣自体が弱体化したというわけではなく、作れてしまえば強力なのは確かである。
- そして気になる真・黒龍剣の性能は、
攻撃力406に龍属性280。斬れ味ゲージは素で青なのだが、
あろうことか青の長さは黒龍剣より短くなっている。
匠で伸ばすと白20+紫30が出現するが
総合的には斬れ味面での成長は極わずかといったところであり、
斬れ味消費の激しい片手剣ではかなり厳しい。
1分も戦わないうちに緑ゲージに突入してしまうことはほぼ確実なので、
匠と業物に加えて砥石高速化やネコの研磨術によるフォローは必須だろう。
- 一方でG級の追加により紫ゲージ武器が増えたので紫ゲージが出現することの恩恵は薄まったものの、
非常に高い火力は変わらず健在である。
特に今回は極限強化で攻撃力434にまで強化されるが、
この数値は現在判明している発掘武器の最高峰と僅かに30しか違わず、
今作の龍属性発掘片手の選別をMH4同様非常に難しいものとすることは想像に難くない。
ただ、物理面ではTHEディテクターの強化形ことTHEシャロックが匠による長大な紫ゲージと
更に高い会心率40%を得ており、瞬間火力ならばこちらに分があるものの
MH4時代とは異なり、長期戦では完全に有利とはいえなくなった*3。
さらに新たなライバルとして祖龍霊剣も登場しており、
攻撃力こそ黒龍剣より低いものの圧倒的な龍属性値440を持っており、素で白ゲージ30も持っている。
匠で現れる紫ゲージも40と黒龍剣より長いので、THEシャロックほどではないが長期戦にも強い。
これらライバル達に比べると黒龍剣は斬れ味の面での難点が大きく響き、
普通に使う限りでは数値ほどの火力はとても発揮できないだろう。
長期戦でこちらを用いようと考えるならばスキルによる差別化であったり、
睡眠武器持ちとコンビを組むといった対策を行っておきたいところ。- また物理面では最強だったMH4であったが、
MH4Gでは継戦能力以外あまり目立たなかったティガレックス希少種の片手剣が異常な強化を遂げ、
瞬間火力ではあちらが上回ることになった。
あちらは無属性に加え紫ゲージが短すぎるが、MH3Gの冥雷武器を彷彿とさせる長大な白ゲージがある。
また会心率も20%あり、覚醒すれば僅かながら爆破も付くなど、
長期戦は勿論短期戦もある程度の適性を持っているのである。
他にも様々な物理特化片手が参戦し、物理のみでも他を圧倒出来たMH4とはまた少し事情が異なっている。
もっともこちらには龍属性にスロット3、そして彼らの多くが持たない短くはない紫ゲージがあるので、
それら物理片手と属性での差別化は言うまでもなく、
それらの物理が優秀な片手剣とくらべてもけして見劣りしない物理火力まで兼ね備えている。
このため、物理だけで押すのは厳しい物理肉質であっても龍が少しでも通るようならたちまち逆転するケースも多い。
- また物理面では最強だったMH4であったが、
MHX
- MHXで黒いかけら・黒い塊の復活により、ブラックソードとして再登場した。
ほぼ黒いかけらと黒い塊、古龍の血(浄血)を使って強化していく。
最終強化のクロノソードの性能は- 属性付き武器としては平均的な攻撃力200
- 会心率0%
- そこそこの龍属性値25(他作品相当で250)
- 素で長い緑ゲージ、匠+1で青10白5、匠+2で青10白30
- 残念ながらスロット0
属性値は上がっているものの、攻撃力は相対的に低くなっており、スロットも完全に没収されている。
斬れ味も、匠スキルで2段階上がるのは同じだが質が劣化している。 - ライバルは龍属性武器全般だがやはり最大のライバルは煌黒剣アルスタ。
攻撃力では20上回っているが、属性値では12(他作品で120)劣っている。
そして何より、アルスタは匠無しで白ゲージ60(クロノソードの2倍)を有している。
クロノソードが斬れ味レベル+2を発動させる分でアルスタは火力スキルを搭載することができるため、
物理期待値の差はいとも簡単に詰められてしまう。
スキル構成次第では物理・属性の両方でアルスタに惨敗することも有り得る。
総合性能はそれなりではあるが、アルスタの繋ぎのような立場に甘んじる形になってしまった。
MHXX
- G級解禁に伴い、クロノソードに黒龍素材を投入することで黒龍剣に強化できるようになった。
究極強化の性能は- 平均より若干劣るものの属性武器としては及第点の攻撃力290
- 会心率0%
- クロノソードから若干伸びた龍属性値28(他作品相当で280)
- 素で青30、斬れ味+1で白20紫5、斬れ味+2で白20紫30
- 復活したスロット3
- 龍属性片手剣は相変わらずライバルは多い。
その中で、尖った部分がない黒龍剣は個性を出しづらく苦しい立場にある。
攻撃力290も龍属性28も及第点ではあるもののどちらも中の下程度の水準であり、火力不足感は拭えない。一方で- 攻撃力はかなり低いが非常に高い龍属性値を持ち、
完成時期も早く*4製作難易度も低い(レア素材も不要)破龍剣【邪絶一門】 - 攻撃力はこちらより10劣るものの高い会心率でそれを覆しており、属性値でも上回っているTHEシャロック
- 斬れ味に癖があるものの、高い攻撃力と会心率を両立しており、及第点の属性値を併せ持つアンクofシーカー
- 紫は出ないものの250という長大な白ゲージを持ち、
攻撃力も属性値もこちらを上回る新参バルファルクの武器赫醒剣アルゴルク - 攻撃力で10劣る代わりに約2倍の属性値と全片手剣中最高クラスの斬れ味を併せ持つ神滅剣アル・ゾディア
- スロットは0だが、攻撃力・属性値・斬れ味でこちらを上回っている祖龍霊剣
- 属性値、斬れ味、会心率は壊滅的だが、龍属性片手剣1位の攻撃力を持つ白骸鬼角アッダバラン
- 攻撃力はかなり低いが非常に高い龍属性値を持ち、
- 一番の利点とも言えるスロット3の拡張性を活かそうとすると、
同じくスロ3で匠不要で斬れ味が最大レベルに達している極・封龍宝剣が立ちはだかる。
こいつも一応スロ3だが攻撃力が低すぎて使い物にならないので気にしなくていい。
属性値で8勝っているとはいえ攻撃力は並ばれており、斬れ味も白40紫20と匠を発動させた黒龍剣とほぼ同水準。
前作から比べると若干匠を発動させやすくなったとはいえ、それでもその差は明確に現れる。
スキルの自由度を求める場合であっても黒龍剣に頼ることはまずないだろう…
- 製作可能時期も逆風が吹いている。
ミラボレアスが復活し、クロノソードから限界突破、そこからの究極強化に黒龍の素材を要求される。
ミラボレアスのクエストを受注するためにはHR90まで上げなければならず、
誰かに貼ってもらうとしても参加条件はHR13以上(HR上限の解放が必須)。本編攻略には当然使えない。
さらに言うならHR90で自分で受注できるようにならないと集会所検索のターゲットにミラボレアスが表示されないため、
そもそも野良で便乗するのも難しい。
製作可能時期は最も遅い部類に入るため、この武器を作りたい、黒龍を打倒したいという頃には
もう既に他の龍属性武器を持っていることが多いだろう。そして恐らくその武器の方が強い。
「製作難度が非常に高いが、それに見合った高性能」という立ち位置は見る影もなく、
好きな人、思い入れがある人が作る程度の趣味武器に成り下がってしまった。
- 余談だが攻撃力(武器倍率)290、龍属性28、会心率0%にスロット3と、MH4Gにおける真・黒龍剣と全くの同値である。
ただの黒龍剣でMH4Gの真・黒龍剣と同値という事は、今作で真・黒龍剣になっていた場合は
更にそれ以上となり歴代最強の黒龍剣になっていたであろうに、残念なところである。- というか、他武器種のミラ通常種武器はちゃんと本作の環境に合わせて性能がブーストされているにもかかわらず、
片手剣のみがこの有様である。
他武器種同様攻撃力320~330程度になっていれば
物理型の龍属性武器として上記の面々に十分肩を並べられていたはずである。
設定ミス、または調整の不行き届きという可能性も考えられるのではないだろうか……。
- というか、他武器種のミラ通常種武器はちゃんと本作の環境に合わせて性能がブーストされているにもかかわらず、
MHW:I
- ミラボレアスが降臨したVer.15.01において追加された。
今回は黒龍剣を生産し、真・黒龍剣へ強化する形となっている。
その真・黒龍剣の性能は- 圧巻の攻撃力490
- その圧倒的な攻撃力をさらに加速させる紫ゲージ30
- 高すぎる攻撃力にありがちな会心率-30%
- 龍属性はおまけ程度の120だが龍封力は大
- 最高の拡張性を誇るLv4スロット×2
- レア度12
MHXXでは不甲斐ない結果に終わっていたが捲土重来を果たした。 - 攻撃力490は武器倍率だと350。会心-30%が足を引っ張るが、それを考慮しても323の斬れ味紫程度に相当する。
つまり、このマイナス会心を考慮しても物理期待値は全片手剣中トップ。
ほぼすべての生産片手剣の存在意義を奪ったとまで言われていた赤龍ノ裂ク牙ですら
倍率305の斬れ味紫か、325の斬れ味白が限界だったことを考えればどれほどのものかわかるだろう。
物理があまりにも通らない相手やギミックに対応しにくい煌黒龍など一部を除き、
大多数のモンスターに対しての最適解になり得るほど。
龍属性片手剣というよりは龍封力を備えた無属性片手剣という趣が強い。
超強化された討滅の尖兵【狂】と思えば間違いない。- 従来作品、というかMHW:Iでも以前までならこの性能でも
限られたスキル制約で低すぎる会心率が足を引っ張ったり、達人芸が一線を張っていたことから
一部の赤龍武器や鬼神棍グランジャ、砕光の恒剣あたりが生き残った可能性もある。
だが、MHW:Iのミラボレアス実装以降のスキル環境及びカスタム強化のおかげで
会心率95%までは容易に実現、多少のスキル差もこの武器のLv4×2のスロットで埋めてしまえる。
結果、他の武器との会心差を殆ど考慮しなくてよくなってしまっている点が
この武器にとって強い追い風となっている。 - そしてそのスキル環境を
破壊一変させてしまったのが同じくミラボレアスの防具であるEXドラゴンシリーズ。
見切りや弱点特効による会心率のカバーに加え、シリーズスキル「超越」により、
真・業物を発動できるため斬れ味問題もカバーできる。
真・業物を発動させている状態の期待値は紫90相当。
一方で、匠や剛刃研磨でもフォローが効く。
匠であればEXドラゴンαの腕と脚に付いているため、「超越」に重ねるのも容易。
併用した場合、計算上の期待値では匠Lv1当たり斬れ味が30伸びることになる。
90では片手の手数だと不安になることもあるが、1~2付けておけばまず安泰。- しかし、マイナス会心が祟って達人芸だけは相性が悪い。
ドラゴン2部位の「継承」で高レベルの渾身を積むなどの手はあるので不可能ではないが、
この場合ドラゴン2+カイザー3で固定となってしまうためスキルの自由度が非常に低くなる。
さらに会心率70%以上を維持しないと発動率67%の真・業物に劣ってしまう点も注意。
特にこだわりが無い限り「超越」で対応した方が無難だろう。
体力・スタミナ+100もあり、スキル面で格段に有利になる。 - 今ではスキル以外での斬れ味フォローに関しても強化されており、
イベクエが常設となりキレアジの上ヒレの確保が非常に楽になった。
アイテムの面からも充分な斬れ味対策が整ったことから、EXドラゴンは勿論だが
EXラヴィーナγでの冰気錬成装備を考える場合も匠の段階を下げる、
いっそ切ってみるなどといった選択肢も有り得る。
真・黒龍剣の立場は一層盤石になったと考えて差し支えない。
- しかし、マイナス会心が祟って達人芸だけは相性が悪い。
- 従来作品、というかMHW:Iでも以前までならこの性能でも
- 過去最高と言える性能だが、作成難易度も過去最高クラスとなっている。
今回のミラボレアス自体が歴代最強と言われており、討伐するだけで一苦労。
また、レア枠に設定されている邪眼を武器の生産と強化だけで1つずつ要求されるのも悩ましい。
性能をフルに発揮するために防具もEXドラゴンを揃えるとなると、
邪眼だけでなく剛角や剛翼、他モンスターの最高レア素材を多数つぎ込む程にコストが高い。
この性能は最強の伝説を征し、素材を集めたハンターへの褒賞とも言えるだろう。- 邪眼は頭部完全破壊で確定排出、低確率ながら剥ぎ取りとクエスト報酬でも出る可能性がある。
前者は討伐ができるのなら意識すれば難しくはないが、後者は例のアレとの戦いは避けられない。- 次善の策として、ネコのぶんどり刀が有効。
稀にではあるが邪眼をぶんどってくれることがある。
防具に多く要求される重殻も持ってくるため、素材集めの時は一考の価値あり。
ただし、データによれば邪眼のぶんどり確率はわずか1%。結局例のアレとの戦いになる。
- 次善の策として、ネコのぶんどり刀が有効。
- 邪眼は頭部完全破壊で確定排出、低確率ながら剥ぎ取りとクエスト報酬でも出る可能性がある。
関連項目
モンスター/ミラボレアス
武器/ミラ系武器
武器/黒滅龍剣 - 紅龍武器
武器/祖龍霊剣 - 祖龍武器
武器/黒龍槍 - 東門に注ぐ神器
武器/ミラバスター- 南門に注ぐ神器