The World of Cairn 世界観 / 固有名詞

Last-modified: 2023-12-28 (木) 12:13:16

ここではグリム ドーンの世界で登場する設定や固有名詞を紹介しています。


出来事

Grim Dawn グリム ドーン

世界中を巻き込んだ惨劇。平たく言えば天変地異。
イセリアルの出現、クトーン教団の増大、それらのケアンにおける衝突が重なり、人々の暮らしは破壊された。
それらを止めるため、生き残った人々は世界奪還に向けてレジスタンスを形成している。


世界・事象

Cairn ケアン

多くの人と神が住まう、本作の舞台。


Aether イーサー

ケアンの空間中に存在するエナジー。どこから来ているかは定かではないが、おおよそ宇宙線の類と思って差し支えない。
アルカニストたちはこれをアルケイン・エナジー(不可思議な力)と呼び、魔術で練り上げることで操ることができる。
またイーサーは基本的には微粒子体でありながら物質的特徴も併せ持っており、凝固することで結晶体にもなる。

補足:「イーサー = Aether」とは、お馴染み「エーテル」の原語を英語読みしたもの。
古代ギリシア神学で四大元素説上で天体を成す元素「αἰθήρ」と信じられた。
他作品や科学分野では「Ether」を用いる場合がほとんどだが、こちらも英語読みは「イーサー」。
日本語表記は一貫しておらず、化学分野では「エーテル」、IT分野では「イーサー」が慣例的に使用される。


Rift リフト

所謂ワープポイント。
言うまでもなく非常に便利だが、元は異界の者がこの物質世界に干渉するために使った門である。
そのため、グリムドーンのトラウマが根深い一般市民はこれを毛嫌いする者が多い。


重要人物

Captain Somer ソマー隊長

Act3の実質的な指揮官である、死の旗手隊の女隊長。
帝国崩壊時の戦いにも参加しており、壮絶な過去を持っているようだ。


Darius Cronley ダリウス クロンリー

クロンリーギャングの親玉であり、Act2のボス。
高笑いしながらイーサークリスタルをバラ撒く変態。
彼自身も元は普通の(と言っても悪人だが)人間であったが、目を付けられイセリアルの傀儡となったようだ。
b30アップデートではクリスタルを2つ以上同時に出す新技を身に付けたが、グラボへの直接攻撃という卑劣過ぎる攻撃方法だったためb31で修正された。


Inquisitor Creed 尋問官 クリード

かつてはルミナリの尋問官として、各地への出張業務をこなしていた。
グリムドーン以降、縁有ってある人物と行動を共にするようになった。
人類が反旗を翻す作戦の主導者である、戦術に長けた人物。

Inquisitorは尋問官、DLCで選べるようになるマスタリー「インクィジター」と同役職である。

Korinia コリニア

拡張AoMのAct6で登場する、マルマス レジスタンスのリーダー的存在である女性。
イセリアルに侵攻されて崩壊したマルマスから、生存した兵士や一般市民たちを都市下水道の隠れ家へ導いて反抗作戦を指揮している。
彼女に窮地を救われた者によると絶大な戦闘力を持っているようだ。


Mornay モルネー

突然現れ私情をベラベラと喋りながらAct2の先導をしてくれる中年男性。
同じく偵察員の仕事をしていたエルサにホの字であり、クロンリー討伐よりもそちらがメインという風に話し掛けてくる。
彼にエルサの居場所を教えてあげると…。


Riggs リグ

拡張FGエリアの本拠地で出会う自称商人。
ローディング画面に頻繁に出てくる露出度の高い男性。

大勢の人に貸しを与えておいて、自分の必要なときに様々な手段で返済させる事を好んでいる。
主人公が彼から恩を受けた場合は、恩を返すために ある危険な古代の遺品 の探索を要求してくる。
つかみどころのない奇妙な人物だが、単なる金儲けが目的ではないようだ。

Seer Rugia 預言者ルギア

Act5にて登場する、魔女団の中核メンバーである老婆。
エルドリッチの魔神をその目に刻み失明するという壮絶な過去を持つが、同時に予見能力を与えられる。
予見は時にベールの先をも見通し、来たる運命を伝えるべき者に伝える。


Thaidrus Kymon タイドラス カイモン

カイモンの選民の教祖。
元はルミナリの尋問官だったが、各地の秘密や書物を集めている内に真実を探す旅に出た。
やがてエンピリオンの祠を発見し、光の言葉を得た、と本人は語る。


Ulgrim ウルグリム

Act1のサブクエストで初登場し、幾度と無くスープを作っては奢ってくれるおじさん。
Act3で、ある秘密を明かし、以後度々プレイヤーに助力を求めてくる。
アーリーアクセス時代からシナリオが追加されるにつれて物語の中核人物になってしまった出世人である。

Warden Krieg ウォードン クリーグ

大邸宅と地下研究所を持つブルジョワ、Act1のボス。
バーウィッチ地下刑務所の所長であり、判決も本人が下している。
かつてはクリード達との交流もあったようだ。

Warden自体が看守を意味し役職名っぽいが、実家に看板があることから 彼だけは Warden Krieg が実名という体で愛されている。

組織

Aetherial イセリアル

(敵対派閥: イセリアル, イセリアルの先鋒)
一般的な形を持たない、エナジー体。
ケアンに遍在するイーサーを以って、物質世界に干渉する術を持つ。
そして生物に憑依し(彼らはそれを"器"と呼ぶ)、世界に顕現している。
器となった肉は弱く脆いため、次第に「壊れ(Corruption)」てゆき、最終的に薄緑色に変色し始める。

[ネタバレ]

[ネタバレ]
彼らの正体は、遥か昔 原始の神々の下僕であった種族のなれの果て。
彼らは神々同士によって始まった大戦争の道具として何千年も働いたが、
仕えていた神々の敗北に伴って、勝利側の神々から異次元宇宙のひとつ イーサー界 へと放逐され、
そこで肉体を失ったエナジー体として途方もない長い年月を過ごすハメになった。
ケアンに侵攻してきた彼らの望みは、現実界へ肉体を得て帰還し支配する事。
ただし、人間に憑依(乗っ取る)際に、元の人間の人格や思考の影響を強く受けることがあるらしく、
それによって人間側に味方することになったイセリアルも居る。
また、拡張AoMの最終ダンジョンで出会う友好的なイセリアルからは、
イーサー界の高位イセリアルはこの侵攻を知らず、
侵攻してきたイセリアル一派はそれを知られたくないと思っている との発言があるため、
全てのイセリアルが一致団結して攻めてきている というわけではないようだ。


Barrowholm バロウホルム

(関連派閥: バロウホルム)
拡張AoMのAct5、危険な生物や植物が群生するウグデンボーグ北部にある村。
村人たちは全員が独自の神を信仰していて、リーダーである スコーヴ エグデナー(Scorv Egdenor) の元で強く結束している。
このためか、グリム ドーン後の世界では珍しく、村では美しい景観と平和が保たれている。
外部からの来訪者に対して強く警戒する村民もいるが、
主人公に貴重な食べ物を振る舞ったり、道に迷った旅人たちを保護しようとするような温かみのある人物もいる。

三神を奉ずるオカルティスト達の避難所であるウグデンボーグ魔女団とは何らかのトラブルを抱えているようだ。

The Empire of Arkovia アーコヴィア帝国

遥か昔に繁栄していた巨大な帝国。
恐ろしい呪いによって一夜にして滅び去ったと伝えられていて、各地に名残としての名称や遺跡が点在する。
帰属する国家を持たぬ放浪民(Rover)であるローワリ(Rhowari)たちは、
この帝国の王であったローワン(Rhowan)に従って 帝国の滅亡前に国から離れた者たちの末裔を自称している。


The Black Legion ブラック リージョン

(友好派閥: ブラック リージョン)
かつて帝国を守っていた、規則正しい軍隊。
元は帝国に捕われていたならず者達の集い (いわゆる強制徴兵) であり、最初の内は烏合の衆に過ぎなかった。
だが、戦果を上げ始めてから彼らは次第に軍としての誇りを持つようになり、今に至る。
帝国は破れてもなお、忠誠心の厚い兵が揃っているようだ。
最前線精鋭部隊は「死の旗手」と呼ばれ、恐れられている。


The Conclave of the Three 三神の秘密会議所

(友好派閥: ビスミール教団 / ドリーグ教団 / ソレイル教団)
拡張FGの舞台となるAct7で登場する、三柱の魔神(三神)を信奉する三教団の共同体 および その拠点。
古代の荒神の復活を阻止するという共通の目的にむけて活動しており、
復活を目論む勢力に対抗するために、各地から能力のある信者たちを召喚して事にあたらせている。
また、この拠点に潜む太古の秘密を探り、未知の並行世界にアクセスする試みも行っている。

各教団の代表は、
 ビスミール教団:Byscilla the Matron of Rifts リフトの看守、バイシーラ
 ドリーグ教団 :Draellus the Oracle of Dreeg ドリーグの託宣者、ドレイラス
 ソレイル教団 :Sagon Vicar of Solael ソレイルの代理人、セイゴン
彼らはそれぞれが魔神からの啓示を受けて強大な魔力を行使できるようだ。
このうち、バイシーラは黒髪でふくよかな胸をした美しい女性であり、
拡張AoM導入時にローディング画面に出るようになる女性と同じ見た目をしている。

Coven of Ugdenbog ウグデンボーグ魔女団

(友好派閥: ウグデンボーグ魔女団)
かつて尋問官によって追われ、危険なウグデンボーグへと立ち入ることによって生き延びた魔女たちの集い。
核となる魔女達は三神 (ビスミール, ドリーグ, ソレイル) を崇拝するオカルティストであり、エルドリッチ界の知識に精通している。

三神は時には協力しながらも、それぞれ互いの隙を狙い利用しようとするような関係であるが、
ここは迫害されたマイノリティの自衛コミュニティのためか、信者同士の諍いはないようだ。


Cult of Ch'thon (Chthonian) クトーン教団

(敵対派閥: クトーニアン)
血と悪魔を扱う、人々に忌避される邪教。
彼らはクトーンと呼ばれる遥か昔に失われた神を崇め祀っている。
そして異界から魔物を呼び出し、使役する術を何処からか手に入れたようだ。
クトーン教団において血の契約を結んだ者は、Bloodsworn(ブラッドスウォーン-血に誓いし者)と呼ばれる。
血の契約を続ける為には人々の生き血が必要であるため、貧しい辺境の民などを呼び込んでは贄として捧げている。
彼らに呼び出された魔物はChthonic(クトーニック)と呼ばれている。

クトーン教団員のボイスSEは、Grimdawnの精神的先代作にあたるTitanQuest:ITに登場するザコ敵と同じものが使われており、
前作を遊んだことがあるプレイヤーが教団員の多く登場するAct4あたりで得られる既知感はそれである。

Cronley's Gang クロンリーのギャング

(敵対派閥: クロンリーのギャング)
ダリウス・クロンリーを筆頭とした、アーコヴィアにのさばる山賊。
彼らは皆武装しており、通商道路を塞いだり、要塞を建てるなど、
アーコヴィアの民を苦しませているようだ。


The Empire of Erulan エルーラン帝国

ブラックリージョンが仕える帝国。
敵も多かったようだが、グリムドーンが起こる前までは相応に繁栄していた。

Act1~6 の舞台はこの帝国の領土内であり、
登場する一般人や軍人の多くはその国民という事になる。
現在では国家としてはほぼ崩壊状態のようで、
ブラックリージョンやルミナリの残党がイセリアルに部分的な反抗活動をしている程度。

帝国内の大都市としては、Act3では港湾都市ヴァルバリー、Act6では工業都市マルマスを訪れる事ができる。
帝国の皇帝が居たらしい首都の存在についても会話などで言及されているが、
それはまた別の地方にあるようで、残念ながら訪れる機会は無い。

First Blade ファースト ブレイド

帝国の皇帝に仕える、忠実な右腕。
日本で言う所の、帝の懐刀といったところである。
隠密調査行動は当然の事、暗殺や下民処理などの残忍な業務も任される。
その全てが極秘裏であるため、ファーストブレイドとなった人物は出生や本名などを全て失う。

この世界では豪族に金で雇われる戦闘員/諜報員がNightbladeという役職。
First BladeはNightbladeの一種であり使える技は同じ、崩壊前の皇帝直属だった者をそう呼ぶ。
英語圏で国家元首夫人をFirst Ladyと呼ぶのと同じノリ。

Guildam Arcanum ギルダム アルケイナム

帝国直属のアルカニストが集う組織。
シルバータワー(Silver Tower)と呼ばれる場所に拠点を構え、数々の新しい技術を生み出すマスターを輩出してきた。
マスター・メイヴェンマスター・アルブレヒトなどもその内に含まれる。


The Empire of Korvan コルヴァン帝国

拡張FGで訪れる事になる地域でかつて繁栄していた、古代の大帝国。
遥か昔の天変地異によって滅び去ったと伝えられている。

Act1~6の舞台であるエルーラン帝国からは遥か離れたコルヴァン(Korvan)地方がその版図で、
強大な原始神 コルヴァーク(Korvaak) を主たる神として崇める巨大な宗教国家であり、
教団の高位神官たちが戒律に基づいて国家を導いていたようだ。

主たる神以外にも多くの下級神が信奉されていたようで、
北アフリカや中東地域の文化様式に似た各地の遺跡には、
オシール(Osyr)、アテフ(Ateph)、ラーン(Rahn) などそれら神々の名前が遺されている。

Kymon's Chosen カイモンの選民

(友好派閥: カイモンの選民)
人類の守護者であるというエンピリオン (Empyrion, the Lightbringer) を崇める宗教集団。
カイモン神父の啓示を受け彼に選ばれたものが「選民」であり、神父のみがエンピリオンと交信することができる。
ただしこの交信とはいわゆる降霊術や口寄せといった物ではなく、直接的に使者の精霊と対話ができる、ということらしい。
死の目醒め修道会とは常に対立しているため、どちらかにしか入信できない。


Luminari ルミナリ

エルーラン帝国の一機関。
主な活動は帝国の統治を揺るがす恐れのある魔術やオカルト的存在の監視や摘発と排除であり、
帝国公認以外のアルカニスト(魔術師)や邪教徒の逮捕や殺害、強大な魔力を持つ遺物の回収や封印などを行う。

目的を果たすためには対象の抹殺も厭わない苛烈な組織であり、
特にクトーン教団や、魔神 ビスミール/ドリーグ/ソレイル の三神を信奉するオカルティストなどは明確に邪教として 迫害/粛清 の対象とされている。
他にも、原始的な宗教を崇拝していたコミュニティを危険視して壊滅させる事があったような節もある。

構成員は尋問官(Inquisitor インクィジター)と呼ばれ、
その多くは戦闘や魔術に精通しており、魔力を持った武器や遺物、古の秘儀 などを任務遂行のために使用することもある。
あちこちに日記をバラ撒く癖のある、われらがクリード氏もこの組織の尋問官である。

Order of Death's Vigil 死の目醒め修道会

(友好派閥: 死の目醒め修道会)
ネクロマンシー (屍霊術) を主に取り扱う宗教集団。
マスター・ウロボルークを唯一師とし、自らもネクロマンシーの境地に達するため日々修練を積んでいる。
曰く死は世界の一過でしかなく、死を越えることで世界と調和するのだという。
カイモンの選民とは常に対立しているため、どちらかにしか入信できない。


Rhowari ローワリ

(友好派閥: 放浪民)
アーコヴィアに住む、放浪者の一族。
元はグリムドーン以前に大国として名を馳せていたアーコヴィア帝国の国民たちである。
彼らのことを人は放浪者 (Rover) と呼ぼうとも、彼らは誇りを持って自分たちのことを「ローワンの子たち (Rhowari)」と呼ぶのだ。


Spellbreaker スペルブレイカー

軍属の専門アルカニスト。
組織の内ではアルケイン・イーサー研究は彼らにのみ許されており、それらの敵対勢力に対抗するために設置された。


Stormcaller ストームコーラー

北の大地に構える、シャーマンたちが集う宗教。
獣や自然を操ることを専門に扱っている。


過去の人々

Hemal Listari ヘマル リステリ

北に聳える大霊廟、ネクロポリスをデザインした建築家。
その息子はModin(モディン)と言う名前らしい。


Rhowan ローワン

アーコヴィアの民であるローワリをまとめ上げた、かつてのアーコヴィア王。
モグドロゲンからアーコヴィア崩壊の予言、および助言を聞き、自ら王位を捨ててわずかな臣下と共に野に下った。
この決断は王朝に大きな混乱を招いたが、結果的にウロボルークの呪いから逃れることができたため、その血と理念はローワリとして未来に存続することとなった。

天にある星座では、Rhowan's Crown ローワンの王冠Rhowan's Scepter ローワンの王笏 にその名が残されているが、
それぞれの特徴を見ると、ローワンは武と魔の両方に才能ある人物だったのかもしれない。

Oligarch オリガーク

古代アーコヴィア帝国の寡頭制(oligarchy)の支配者たち。
権力と富を極めたが、不老不死までをも求めて アーコヴィアと自分たち自身が滅ぶ元凶となったようだ。
Act2の クエスト:Old Scars 古い傷跡 と バウンティ:The Lost Oligarch 忘れられたオリガーク では、
彼らのうち数名の成れの果てに出会う事ができる。


Uroboruuk ウロボルーク

ネクロマンサーであり、死の目醒め修道会のマスター。現在行方不明。
アーコヴィアをかつて支配していたオリガークたちから不老不死の技術を得るために拷問を受けたが、仕返しにアーコヴィアの民すべてを呪った。
このためアーコヴィアの民はアンデッドとして現世を彷徨い、老いることも死ぬこともなく永遠の苦しみを味わうことになった。


神々

ケアンには多数の神々にまつわる伝承が伝えられていて、
その名を冠するスキルや装備、星座などからその恩寵の一部を得る事ができる。

しかし現在ではその姿を直接目にできることは殆どなく、
多くの神は何らかの原因で力が大きく弱まってしまっている、あるいはすでに存在していない などと思われている。
実際にイセリアルが侵攻してきて人間界が存亡の危機にあるのだが、神々からの救いの手は人類に差し伸べられていない。

ゲーム内に散りばめられたジャーナルやフレーバーテキスト、会話などの内容から推測されるのは、
かつて 古き神々と新しい神々との間に激しく長い諍いがあり、
かなり長い期間に渡って多くの神々の影響力が弱まり、その姿を見ることが無いのも、これに由来しているようである。

比較的新しい神々の中には、元は神ではなかったものも居て、
死後などに星座になる形で神々の仲間に加えられたものも存在している。

また、元は人間でありながら、その秀でた能力の昇華の末に神に近しい存在となったものは、
Ascension アセンション(上昇, 昇天) を果たした Ascended アセンデッド や Ascendant アセンダント と呼ばれていて、
下級神や半神(Demigod デミゴッド)的な存在として認知されている。

オカルティストたちが崇める三柱の魔神(三神)については、一般の人々が信仰する神々とは違って、
直近までは何らかの託宣や啓示を受けるなどのやり取りができていたようだが、
グリム ドーンの発生後に音信が途絶えたため、エルーラン帝国地域一帯の三神信者達は混乱している。

もし世界の中でCelestial セレスチャルという種族を目にすることがあったら、それは神話の登場人物である。

Attak Seru アターク セル

魔法を扱う者たちの守護女神。

魔法使いの守護神だけに、彼女の名を冠する星座は イーサー/エレメンタル に加えて防御能力を大きく強化する。
古代アーコヴィアで信仰されていたが、それによる守護すらもウロボルークの呪いの前には無力だったようである。
ちなみに、拡張AoMの導入ムービー中では、秘儀を執り行う審問官クリードが危機の瞬間にその名を叫んでいる事から、
ルミナリ内部では邪教扱いなどはされていないのかもしれない。
関連:蜃気楼のアターク セル(星座)


Bysmiel ビスミール

オカルティストが崇める魔神の一柱。 三神のうち、唯一の女性神。
主従関係を司る神とされる。
それゆえにか、彼女の名を冠するスキルや装備はペット使役に関わる物が多い。

囁きの貴婦人 という異名で呼ばれることがあるほかに、
情報網を張り巡らし策謀を好む性質を蜘蛛になぞらえて呼ばれたり、
信者たちが自らをビスミールの網の一部であると自称する事もあり、
彼らも同じく策を弄して相手を陥れることを好む。

拡張FGでは彼女を信奉する教団が派閥として登場するほか、
その成り立ちについて、いくつかの秘密がジャーナルや会話の端々で語られる。
三神たちは遥か昔に超常の力を得て神に近しい存在となった人間であるが、
人であった頃の彼女は豊かな緑の黒髪と恵体、野望に輝く瞳を持つ美女であったようだ。
関連:ビスミールの絆 / ビスミールの枷(星座) など


Ch'thon クトーン

虚無と災いを司る神。元は最も古き創造の神であった。

星座:瀕死の神 のフレーバーテキストには、
いかにして彼がその輝かしき座から凋落せしめられたかが記されていて、
現在ではクトーン教団が虚無を司る神として崇拝しており、これを復活させるのが彼らの最大目的となっている。
クトーン教団の教義によると、この世にあるすべての命はクトーンから作られたものであるから、
クトーンの子である人間の命を奪い、その血を捧げ続けることでクトーンが再び現世に顕現するとされている。

元ネタはギリシャ神話における「地下(冥界)」を指すChthonios(クトニオス)とされている。
Chthonios Zeus(クトニオス・ゼウス)=冥界の王ハーデスのこと。
関連:ブラッドオーブオブクトーンなど


Dreeg ドリーグ

オカルティストが崇める魔神の一柱。 三神の最年長者。
毒と再生を司る神とされる。

人智を越えた神の世界に踏み入った代償として、
全身を貫く棘の傷口から酸を滴らせた、数千の瞼無き目玉を持つ異形の容貌となったとされていて、
彼の名を冠するスキルや装備は 刺突/毒酸 や目玉に関わる物が多い。

世界のすべてを見通し予見する能力を持ち、その一端を恩寵として信者たちに授けるが、
伝える内容や見える幻視が人間の能力では受け止めきれず、正気を失う者も居る。
かつては現実界と異界の狭間に立つ番人の任に就いていたとも伝えられており、
崇拝者の発言や、関連する物の 名称/フレーバーテキスト などでは、
大守護者 や 偉大なる保護者(Great Guardian) と呼ばれている事がある。

拡張FGでは彼を信奉する教団が派閥として登場するほか、
その成り立ちについて、いくつかの秘密がジャーナルや会話の端々で語られる。
どうやら おっそろしい見た目とは裏腹に、本人の主義は意外とマトモなようで、
信者たちも他の三神信者たちよりは善良な感じの人が多い。
関連:ドリーグの邪眼 /ドリーグの血 / 守護者の目(星座) など


Empyrion the Lightbringer エンピリオン

カイモンの選民が最高神と謳う崇拝対象。
原初の古き神の中でも最上位に位置し、
差し迫った時に人々に金言を与え、救いをもたらしているとのこと。
その名を冠する星座スキルのフレーバーテキストにも「聖なる光が闇を払い敵を焦がす」とあり、
善なる神の筆頭的な存在。

ただし、現代ではその兆しや恩寵を感じられる事はほとんどなく、
既に世界から去った存在であると言われている事が多い。
特に死の目覚め修道会からは実在を思いっきり疑問視されている。
カイモンの選民たちはエンピリオンから授かったと自称する超常能力を行使するが、
主人公はカイモンの選民に深くかかわっていく事で、その真実に少し近づくことができる。
関連:エンピリオンの光(星座) など
参考:この特徴的な名前は、Empyrean (エンパイリアン、エンピリアン / 最高天、天空、大空)をもじったものと思われる。


Ishtak イシュターク

古代アーコヴィア帝国で信仰された神。
星座のフレーバーテキストでは、自然界の慈愛や癒しを授ける神として記されている。

ウロボルークの呪いでアーコヴィア帝国が滅亡したとき、僧と信者たちは秘密の場所に避難し信仰を続けた。
その信仰に対して、彼女から救いの手が差し伸べられたのかどうかは、
Act1 地下水路の奥にある秘密の寺院で判明するだろう。
関連:春の乙女 イシュターク(星座) など
参考:これは古代メソポタミア神話の愛と美の女神、戦や豊穣の女神、金星の象徴(明星伸)として崇められた Ishtar (イシュタル) のもじりと思われる。


Korvaak コルヴァーク

原始の神(primal god, primordial)。
荒々しく強い力を持ち、信奉者には多大な恵みを与えることもあるが、信仰に厳しく、
自らを軽んじる不信心者に対しては激しい怒りと罰を与える神。

他の多くの神々よりも古い由緒を持つとされており、
かつては Act 1~6 の舞台であるエルーラン帝国がある地域からは遥か離れた、
現在は存在していない古代文明の地で、主たる神として信仰されていた。
時代が経つにつれ忘れ去られ、直接的なことはできなくなってしまったが、
使者を介して静かながら人々に影響を与え続けている。

主人公はAct3でカイモンの選民に協力する中でその存在の一端に触れるほか、
血の森リフトから南の川沿いに隠された この神の物らしき小さな祭壇を目にする事ができる。
また、拡張FGでは、その伝承に関わる冒険に乗り出す(巻き込まれる)ことになる。
関連:コルヴァークの欺瞞 / エルドリッチの太陽 コルヴァーク(星座) など

Menhir メンヒル

大地の神。
他の神話体系で言う所の、豊穣神に相当する。

メンヒルを信奉する教団や騎士団についてのフレーバーテキストがあちこちに見られ、かなり広範に信仰されていたようだ。
この神の名が冠されたスキルや装備は、防御やヘルス再生を高めるようなものが多くなっている。
関連:メンヒルの意志 / メンヒルの砦 / メンヒルのオベリスク(星座) など


Mogdrogen モグドロゲン

通称:モグドロゲンおじさん
シャーマンが敬拝する北の獣神。ローワリの民によって信仰されている。
人間の形を取ることもあるが、普段は狼の姿で山地を見張っているらしい。
星座:モグドロゲン ザ ウルフ のフレーバーテキストには、さらに上位の存在である神によって創造されたと記されている。

ケアンにいる神の中では珍しく、ゲーム内のとある場所でプレイヤーに接触する形で登場し、
なぜ人界の危機やローワリの民を直接に救わないのか という説明なども詳しく聞くことができる。
彼の名を冠するスキルや装備は、自然界からの守護や、命にまつわる出血、ペットなどに関する物が多くなっている。
関連:モグドロゲンズ パクト など


Oleron オレロン

戦争の神。
ブラックリージョン軍が崇敬しており、突撃の際は必ずその名を呼ぶらしい。
関連:オレロンの激怒 / オレロン(星座) など


Ravager ラヴァジャー

天界に星座として崇められる神々とは違い、非常に強い神格的な力を持った原始精霊のような存在。

現在はごく一部の地域でしか信仰されていないため、主人公は拡張AoMのAct5で、はじめてその存在を知る事となる。
また、Act5各地で出会う ウェンディゴ(Wendigo) という系列のモンスターはこの神の下級眷属のような存在である。

彼を崇拝する者たちによると、ラヴァジャーは生と死のサイクルで成り立つ自然の均衡の化身であり、
飢えを満たすために他者を喰らうという、純粋な動物的本能に強く従う事が彼の教え、喜びであるという。
かつては実体を持って現実領域を闊歩し、信奉者には恵みを与えていたが、
天界の神々が創造した自然の守護者からは、破壊と荒廃を大地にもたらす存在と忌避されて肉体を奪われ、
以降は固有の別領域で精神体として復活と復讐の機会を待っていると伝えられている。
また、ラヴァジャーにとっては、彼の捕食対象である生物の血を奪うクトーニアンは排除するべき敵であるとも伝えられている。

人間が野生動物の如く 対象を一切制限せず摂食を行うことは(無意識であっても)この教義に従う事となるらしく、
通常は食用しない特定の種族を食べ続けた者は、彼の教えに従った結果として得られる恩寵によるものか、
徐々にヒトから別の存在へと変貌していくようだ。

関連:ラヴァジャーの吐息 / 破壊者の噛みつき/破壊者の恐視 など

Solael ソレイル

オカルティストが崇める魔神の一柱。 三神の最若年者。
業火と破壊を司る神とされる。

青白き者 と形容されることもあり、信奉者に対しては自らへの献身と生贄を強く要求する。
非常に利己的で冷酷な神であり、その信者たちも慈愛を求めるのではなく、
信仰から得られる魔力の行使によって暴力で事態を変革する事を賛美し、弱肉強食を好む傾向にあって、
臆病は恥ずべき振る舞いであり死をもって償わせる、という慣習も教義に含まれている。
彼の名を冠するスキルや装備は、彼の扱う暗黒の炎に由来する カオス/火炎/生命力 に関わる物が多い。

拡張FGでは彼を信奉する教団が派閥として登場するほか、
その成り立ちについて、いくつかの秘密がジャーナルや会話の端々で語られる。
関連:ソレイルのウィッチファイア / ソレイルの玉音 / ソレイルの魔剣(星座) など


Ultos ウルトス

空の神。
古代アーコヴィアで信仰されていて、雨や雷など気候を呼び寄せることで民に力を与えていたようだ。
それゆえに、彼の名を冠するスキルや装備は雷に関わる物が多い。
関連:ストームコーラーズ パクト / 嵐の番人 ウルトス(星座) など


Ulzuin ウルズイン

復讐と破壊の神。
元は慈愛と敬福の神だったのだが、とある愛憎劇が彼を憎悪と破壊に執心する神に歪ませてしまった。

彼の名を冠するスキルや装備は、破壊をもたらすエネルギーとしての火炎や雷に関わる物が多い。
拡張FGでは、彼についての秘密のいくつかがジャーナルの端々で語られる。
関連:ウルズインの選民 / ウルズインの松明(星座) など


コメント

  • 発言者が言いたいことは単にAetherを日本訳として表現するならば、日本語として定着しているエーテルが好ましいのでは? -- 2017-11-24 (金) 10:02:45
  • というものが基本にあって、その訳についての是非をここで問うのは違うのでは?という前管理者の方の意見も最もですが、ならばなおのことここでイーサーが正しいと表現するのは場所違いではないかと。 -- ごめん中途で? 2017-11-24 (金) 10:05:36
    • 発音を重視して表記してるってのが全てじゃないの?あとは受け手側が納得出来るかどうかだけ。根本的な話として翻訳やwikiはあくまでも非公式で有志が(言い方が悪いけど)勝手に作ってくれてるものよ。どうしても納得行かないのであればAetherに関する事を公式に問い合わせてみて、その結果をこのページに公式見解の補足としてを載せてみてはいかがか? -- 2017-11-24 (金) 10:41:02
      • 翻訳は公式でしょ。あくまで作業を有志でやってくれていれているというだけでクレジットにも名前載ってるんだから他のゲームの有志とは重みが違う。公式ってのが開発のことなら日本語のこと聞いても分かるわけないし。ていうかこの話続けたいならフォーラムで議論して結果だけwikiに反映してください。 -- 2017-11-24 (金) 10:58:41
      • ああ、クレジットに名前載ってるのか。それは失礼した。あと別に俺は議論してるつもりはないよ。納得出来ないみたいだったから納得するための手段の一つを提示しただけね。 -- 2017-11-24 (金) 11:04:11
  • ウルズインの性別って男なの? -- 2017-11-28 (火) 20:56:23
  • TQスレで知ったのですがメンヒルという言葉はそのまま巨石遺跡の意味だそうな -- 2017-11-29 (水) 13:12:45
  • ソルジャーやナイトブレイドは有名人(ペルゴシアンなど)がいるけど、デモリッショニストとシャーマンはあんまいないよな…ちょっと寂しい。 -- 2018-01-01 (月) 23:15:14
    • ヴァルダンとか?シャーマンは森の中とか外れた村にいる民族のスタイルだから国規模で認知されてる人がいたら不自然な気が -- 2018-01-02 (火) 16:39:31
    • 地獄騎士のガルロスはデモリッショニストと考えられるかも。 -- 2018-05-08 (火) 10:52:59
  • クトーンは元ネタとされているギリシャ神話あたりの冥界関係の他にもクト―ニック達の見た目を見るにラブクラフト小説の要素も入ってそう -- 2021-01-02 (土) 22:50:59
    • もともとGDの"元ネタ"のひとつとしてクトゥルフは話題に上りますね。FGなんか特にパロディかってくらい隠す気ないですしね。宇宙的ならぬ"エルドリッチ"ホラーとか、コルヴァーク周りの構成要素とかだいぶヨグ=ソトースですし。 -- 2021-01-08 (金) 21:06:28
  • クトーニックらもクトーン教団と同じく死せる神の復活を目標に生き血を集め続けているのだろうか? -- 2021-01-08 (金) 20:06:18
  • ロード画面のやつ、あれリグだったのか… -- 2022-04-19 (火) 17:14:02
  • レジェンダリー装備のアイテムスキルにライトニングボルトが付いてるものは「ウルトスの一抹の激怒で 空を引き裂き、 敵に衝撃を与える。」の共通したテキストが書かれているが、モグドロゲンのマントにもライトニングボルトが付いてるので1つのアイテムで2つの神の名前が書かれたアイテムになっている(ライトニングボルトの付いてるアイテムはレア品・エピック品にもあるけどレアリティ毎にテキストが異なってる) -- 2022-05-18 (水) 13:40:09
  • クトーンはギリシャ神話の由来なのか。クトゥルフだと思ってた -- 2023-12-28 (木) 12:13:16