同じ中型もしくは大型のボスモンスターが同時に出現し、その両方を討伐するクエスト形式の俗称。
略称の二頭クエや、二匹クエスト(略して二匹クエ)と呼ぶハンターもいる。
二頭クエではないが似た形式で、上位以降の単体クエストでは、討伐対象外の中型モンスターが登場している事が多い。
ちなみに、どちらも正式名称ではない。
目次
概要 
- MHP2Gまでは、登場するモンスターは生物学的な同種または類似種のタッグである事が多い。
具体的には原種と亜種のタッグ、ドス系2頭、リオレウス夫妻、大名&将軍コンビなど。
また、体色や異名など同じような特徴を持つモンスターのセットや、
ディアブロス亜種&ベリオロス亜種などその地域に君臨する2大トップの狩猟を依頼される場合もある。- だが、ラージャン&ティガ、ディア&ヒプノック、レウス&ダイミョウなど全然接点の無いタッグも多い。
- ターゲットのモンスターには補正が掛かっており、体力は少なめ。
そのため、一体ずつならそれほど苦戦しない。
ただし「体力が低い」という特性上、いつもと同じ感覚で適当に殴っていると部位破壊し損ねることもある。
ターゲットが合流し、波状攻撃の雨に晒されると一転して窮地に陥る。
特に行動範囲が狭いモンスターや闘技場系のフィールドでは、この危険性が高まる。
と言うより、闘技場系のフィールドではそれを考慮した上で立ち回らなくてはならない。
- 無印~MHPまでは同じモンスターでもクエストによって攻撃力と体力が比例していて、
体力に下方補正のかかっている二頭クエでは、攻撃力にも同様の補正がかかっていた。
極端に言ってしまえば、下位防具でもGクラスのモンスターと十二分に渡り合えてしまうほど。
さらに当時は部位破壊報酬の確率がクエストによってバラバラだった。
一般に二頭クエは、逆鱗や紅玉の入手確率が単体クエよりも高い傾向にあったため人気が非常に高く、
逆に高体力・高攻撃力の単体クエは誰得な扱いを受けていた。
このせいか、これに当てはまる昔の作品のイベントクエストには、
補正で攻撃力が強化、更に体力は一頭の時と変わらず
という鬼畜にもほどがある超難易度な二頭クエストが、必ずといっていいほど存在した。
- MH3以降は生態系の見直しが為されたことでモンスター同士の力関係がハッキリしており、
2頭が合流しても危険度が低い方の大型モンスターは早々にエリア移動を行ったりする。
基本的に弱い方を先に倒すのがセオリーなのだが、
力関係の都合上、強い方を先に倒しておいた方が楽なこともある。
- MH3では、乱入によって2頭クエストにも関わらず第3の大型モンスターが出現する可能性がある。
(MHP3では乱入の仕様が異なるため、こういった事態は発生しない)。
普通のクエストでもかなりの確率で乱入が発生するため、
単体クエストも実質2頭クエストの様相を呈していると言っても過言ではない。- ただし、乱入モンスターは倒せば報酬は貰えるものの、
クエストの成否にはまったく関係が無いので、余裕が無いのなら無視したほうがいい場合が多い。
上位だと乱入の確率が半端で無い上に、大抵イビルジョーが出現し、
更には倒しても再登場するという悪夢のような光景が繰り返される。 - また、この作品からは対2頭クエストの切り札となるこやし玉が強化された。
闘技場では完全に無意味だが、2頭を同時に相手取る時間は従来作品に比べて大幅に短くなり、
狩りやすくなったと言える。
- ただし、乱入モンスターは倒せば報酬は貰えるものの、
- MH3Gからはメインターゲットがフィールド上に2頭いる間は乱入が発生しないよう仕様が変更された。
また、MH3の時と比較すると、どのクエストでどのモンスターが乱入するかがより細かく定められており、
必ずイビルジョーが乱入するというわけではなくなった。
MH4も3Gと仕様は同じであるが、一部クエストはサブターゲットなどの関係で
乱入するモンスターがあらかじめ決まっていることがある。
- 3Gからの仕様変更はゲームバランスの調整という側面もあろうが、
それ以上に携帯機で大型モンスター3体を同時に動かすということが難しいためであると思われる。
可能であったとしても本体への負担は大きく、処理落ちも多発しかねないであろう。
- 乱入クエ等に比べると非常に合流しやすく、また、一旦合流・発見されると移動ルーチンが同期し、
クエスト終了まで移動タイミングと移動先が重なり続ける可能性が非常に高い。- 事実上分断が不可能になり、こやし玉が現在の効果に変更される前の作品では、
一部2頭クエストでは自動マーキングが必須スキルとまで言われていたほど厄介な仕様。
- 事実上分断が不可能になり、こやし玉が現在の効果に変更される前の作品では、
- 二頭で登場した場合行動パターンが変化するモンスターも存在しており、
二頭クエストではその脅威に晒される場合が多々ある。
クエストにもよるが、これらは基本的に通常の二頭クエストよりも難易度が高い。
- この仲睦まじさはMH世界でも有名なのか、モンスターリストでは
「番で狩りをする際にはお互いに連携を取るかのような行動を見せる」という一文が付記されているほか、
2頭の同時狩猟クエスト依頼文では、夫婦が揃った際の脅威を警告するかのような一文が見られたりする。
- ゲネル・セルタスはその生態から単体狩猟クエストでも確実にアルセルタスとの同時戦闘となる。
アルセルタスは常にゲネル・セルタスに追従することから、2匹は必ず同エリア内で行動し、
大振りで威力の高い大技を連発するゲネル・セルタスを
飛行可能で小回りの利くアルセルタスがサポートするという連携戦法をとる。
また、アルセルタスがゲネル・セルタスの上に乗って合体するという他に類を見ない特徴を持ち、
この状態ではゲネル・セルタスの突進に合わせてアルセルタスが地面に角を突き刺し威力を高めたり、
アルセルタスがゲネル・セルタスを持ち上げて飛行、ボディプレスに繋げたりといった、
双方の強みを生かした多彩な連携攻撃を見せる。
例えアルセルタスを先に倒しても、ゲネル・セルタスは
何度でもアルセルタスを呼ぶため、結局はその場凌ぎでしかないし、
クエスト自体はゲネル・セルタスさえ倒せばクリアとなるため、アルセルタスを無理に倒す必要はない。
単体クエストでは、よくアルセルタスの狩猟がサブターゲットになっているので、
運よく重甲エキスを拾えたからさっさと帰りたい…なんて時には狙うのも全然アリだろう。
- 先述のリオス夫婦とは違い、クエスト紹介文に夫婦仲を示唆するものは極めて少ない。
生態が生態なだけに旦那の悲惨な運命を示唆しているのか。まあ夫婦というより女帝と奴隷兵士だし
- MHWorldでは「全てのターゲットの達成」で二頭(以上)のモンスターが選出されているものが、
事実上の二頭クエストに該当する。
また、本作では下位前半の内からフィールド上に複数頭(1~3頭)の大型モンスターが配置されており、
意図しなくても二頭クエストになってしまう事は度々起こりうる。
ただし本作の大型モンスターは、リオレウスとリオレイア(通常種同士及び亜種同士)、
およびテオ・テスカトルとナナ・テスカトリを除くと、大型モンスター同士で争い合う設定になっている。*1
これは縄張り争いが無いモンスター同士でも例外ではなく、
中にはハンターそっちのけで別の大型モンスターを集中攻撃するものも。
大型モンスターの攻撃は、別の大型モンスターを怯ませやすい性質を持っているため、
巻き込まれると大変なことになるが、上手く利用すれば従来作以上に有利な状況を作れるだろう。
なお本作では三頭同時狩猟が発生することも普通にある。
この場合はハンターだけが集中攻撃されるという構図はまず起こらず、カオスな様相が繰り広げられる事だろう。
特に取り巻きを持っていたり、
特定のモンスターを敵視する小型モンスターが居る場合は更にすさまじいことになる。- ちなみに、「全てのターゲットの達成」で三頭のモンスターが指定されている場合、
最初から3頭全部がフィールドに配置されているケースと、途中で追加されるケースがある。
- リオス夫妻は、先述の通り通常種同士、亜種同士の場合は争い合わないため、
夫妻の純粋な二頭クエストは他の二頭クエストより高難度になりがちである。
ただ、別の大型モンスターの攻撃を受けると怯みやすいという点は例え夫婦どうしでも変わることはなく、
加えて別の大型モンスターが居る場合、
上手く利用すればハンターそっちのけでその大型を夫婦仲良く狙ってくれる。 - 問題はテスカト夫妻の方。
双方とも攻撃範囲が広い技が多く、争わないといえど他方を攻撃に巻き込むことは多いのだが、
この2頭にはこやし玉が効かないうえに、形態変化時に合流するととんでもない大技を披露する。
詳しくはナナ・テスカトリの項を参照。
- ちなみに、「全てのターゲットの達成」で三頭のモンスターが指定されている場合、
- MHRiseでもMHW同様の仕組みになっているが、
本作では大型モンスターを操竜でより能動的に利用できるようになったので一方的に不利にはならない。
ただし、非ターゲットとターゲットモンスター(つまり二頭クエストの二頭)では操竜蓄積値が大幅に異なるので、
大型モンスター同士のぶつけ合いではほぼ一発で操竜待機状態になるが、
ハンター側のアクションでは非ターゲットと比べ中々操竜待機になってくれないので注意が必要である。
また、通常フィールドであればターゲットモンスター同士であってもかち合うと早々にどちらかが移動するが、
闘技場などではそれが起こらない上にそこまで積極的に同士討ちしてくれないので、難度が跳ね上がる傾向にある。- 3頭同時狩猟クエストも存在するが、3頭がターゲットとして設定されている場合、
クエスト開始時には2頭までしか出現せず(非ターゲットで別モンスターが3頭目として配置される事はある)、
ターゲットを1頭狩猟した時点で3頭目が姿を見せるというシステムで統一されている。 - イベントクエストでは強敵同士の二頭クエストが組まれることがあり、
そちらは特別な装備が造れない、言うなれば腕試しに近いポジションのクエスト群として定義される事が多い。
クエスト/凶双襲来:○○を参照のこと。
- 3頭同時狩猟クエストも存在するが、3頭がターゲットとして設定されている場合、
MHF 
- 旧来の仕様と比較的最新の仕様が混在しているMHFだが、
かつては二頭狩猟をコンセプトとするモンスターのクエスト、及びMH2から続投しているクエスト以外は、
メインシリーズのように接点のないモンスターが二頭登場するということはあまり無かった。
現在では後述するような二頭クエストが増加してきている。- 二頭クエストが元から存在するMHFオリジナルモンスターとしては、
討伐の証が設定されているアビオルグとクアルセプス、
二頭で連携をするオルガロン、ゴウガルフ、アルガノス&ゴルガノスぐらいである。
- 二頭クエストが元から存在するMHFオリジナルモンスターとしては、
- なお、接点のないモンスターの二頭クエストが全く無かったかと言うとそうでもなく、
「雷の化石」(ベルキュロスとパリアプリア)に代表される二頭クエストも存在していた。
ただしこれに関しては、両者の初期エリアが別々かつ放置していると移動しないため、
1頭ずつ倒していく形になるのだが。
- 二頭クエストが多くは実装されなかった理由としては、
PTやおとり戦術でモンスターが速攻で片付けられてしまうMHFの環境では、
二頭クエストで難易度を上げるよりも激しい攻撃や演出で難易度を上げた方が
ハンターのマンネリを防げるという点が大きいからだろう。
事実二頭クエストでの剛種討伐の証を導入したアビオルグとクアルセプスでは、
武器や防具自体が作れなかったこともあるのだろうが、つまらないと不評だった前例がある。
また、MHF特有の点としてラグの存在があり、
二頭クエストではこのラグの影響が極めて大きくなるためそれ自体の評判があまりよくない。
- 上記のような状態の中で久しぶりに登場したメインシリーズのような二頭クエストは、
MHF-G3における≪超難関クエスト≫双頭襲撃戦。
カオスなことに、これまでの歴史で名を連ねてきたMHFでも最強クラスのモンスターたちが集結するという、
にわかには信じがたいイベントクエストとなっている。
単体でも阿鼻叫喚の強さを誇る彼らが、
全く同じステータスのまま一か所に放り込まれたその様相はもはや終末期ともいえる領域であり、
その新鮮さからむしろ人気を博したようである。
- ちなみにMHFの二頭クエストは、
2頭なので1頭1頭が単体クエストより比較的弱いケース(アビオルグ・クアルセプス)、
1頭1頭の強さが単体クエストと変わらないケース(有名なのはディアブロス亜種2頭の「死神」)、
そして何故か単体クエストよりも強い個体が2頭出現するもの(逆襲!ヒプノック)など、
一言で2頭クエストと言っても、ものによって傾向が異なる。
MHXR 
- 大型モンスター戦では単体戦が基本だが、
2017年からは二頭クエストも実装されていっている。
- クエストの難易度を示す危険度は、全てそれ以前に実装された数々の強豪モンスターさえも上回る堂々の危険度10以上。
同じVerで実装された単体強襲よりも危険度が1高く設定されている。
登場モンスターこそMHXRでもおなじみとなったものばかり(ただし下記のように新実装モンスターも存在する)だが、
その圧倒的な攻撃力と二頭クエストゆえの乱戦環境で攻め立ててくるため、
攻略は困難を極めるだろう。
エリア移動というシステムが存在しないので分断も不可能。
このような超絶的な難度であるため、多くの単体クエストがソロで挑めるようになった現在でも
二頭クエストはマルチプレイ限定である。- ソロプレイではできないため他のプレイヤーを募る必要があるのだが、
やりたい人が他にいないと始まらない。
2018年7月現在ではマンスリーミッションが存在し、
期限内に特定の素材や装備を一定数入手するというミッションがある。
ミッションを達成すると狩玉をはじめとする貴重な報酬があるため、実装されたばかりの頃はにぎわうのだが、
二頭クエスト関連のミッションをクリアしている頃には周回する必要がなくなるため、
実装から約1ヶ月頃にはクエストをやる人がほとんどいなくなる。
実装から約2ヶ月後には素材報酬倍率が2倍になるがそれでもやる人はほとんどいないため、
酷い場合だと部屋が一つも建っていないこともある。
つまり、後発組の人ほどクエストをクリアすることが困難になるのだ。
一応、自分で部屋を建てる際に入室制限をかければ1人でも出撃できるのだが、それではクリアが難しく、
たとえクリアできたとしても周回効率は非常に悪い。
ソロプレイでも素材と装備が効率良く集められる時は果たしてくるのだろうか?- Ver8.4アップデートではナルガクルガ烈水種の強襲クエストと共に、二頭狩猟である灯魚竜&翠水竜も
過去のクエスト枠に追加され、正式なソロプレイが可能になった。以降の二頭クエストも次第に追加された。
- Ver8.4アップデートではナルガクルガ烈水種の強襲クエストと共に、二頭狩猟である灯魚竜&翠水竜も
- ソロプレイではできないため他のプレイヤーを募る必要があるのだが、
- 現在実装されているのは以下の11組。
モンスター 属性 危険度 チャナガブル&ガノトトス亜種 水 10 ギギネブラ&ナルガクルガ希少種 氷 10 ラギアクルス希少種&クルペッコ亜種 雷 10 リオレウス希少種&アグナコトル 火 11 ゴア・マガラ&ディアブロス 土 11 ジンオウガ亜種&ギギネブラ亜種 雷 11 イビルジョー&ロアルドロス亜種 水 12 ブラキディオス&リオレイア亜種 火 12 ナルガクルガ希少種&ボルボロス亜種 氷 12 ドボルベルク峰爆種&ドスアピポス 土 13 キリン&ラギアクルス亜種 雷 13
- これらのうち、ガノトトス亜種とラギアクルス希少種は二頭クエストにて初登場したモンスターとなる。
また、固有装備こそ入手できないものの、
超高難度クエスト「クロス四大を統べる者」のラストではディノバルド&タマミツネのコンビが待ち受けている。
他にも戦国BASARAの復刻コラボイベントにて、
ラギアクルス&アグナコトルのコンビと戦闘するクエストが配信されていた事もある。
- 入手できる素材や装備は「双」と名のつくものとなっている(灯魚竜の双皮、ネブラヘルム・双など)。
一つなのに二つ分とは一体…。
登場モンスター両方の素材・装備が用意されている訳ではなく、どちらか片方のみとなる。
新実装の自分ではなくチャナガブルにスポットを当てられたガノトトス亜種の心境や如何に。- ただし、部位破壊報酬の「部位証」だけは両方ぶん存在する(ドスアピポスだけは存在しない)。
- Ver8.0からは代わりにソロ限定の修練クエストが配信され二頭強襲クエストは追加されなくなったが、
Ver8.3からは新たに強襲クエストを超える難易度とされる非常事態クエストのカテゴリに二頭クエストが登場。
こちらは強襲と違い二頭のモンスターの属性が異なるため、武器やスキルの選択がより重要となっている。
余談 
- クエストの性質上、MHシリーズ屈指のトラウマメーカーであるとも言える。
古くは「4本の角」に始まり、
「異常震域」、「夢幻泡影」が主なクエストか。
「双璧!黒き熱風」や「王族の招宴」、「双獅激天」もトラウマの二匹クエストとして名高い。
最近では「爆砕の連鎖」(ブラキディオス2頭の狩猟)や「最恐の果て」などが
トラウマクエストとして頭角を表している。
- PシリーズとMH3G・MH4Gでは、
メインモンスターの二頭同時狩猟を登場させるのが恒例行事になっていた。
MH4で実装されなかったのは、同作のメインモンスターたるゴア・マガラが
古龍の幼体という特殊な存在であったからだろうか。
MHXではタマミツネとガムートの2頭同時クエスト……ではなく、
二つのクエストが同時に★6昇格のための緊急クエストとしてでてくるほか、
★7のキークエストに四天王+αのクエストが登場する。作品 クエスト名 クエストレベル 狩猟対象モンスター MHP 蒼と桜 集会所Gクラス★8
(★7緊急)リオレウス亜種*2
リオレイア亜種MHP2 異常震域 集会所上位★8
(★7緊急)ティガレックス2頭 MHP2G 太古の森と漆黒の獣 集会所G★2 ナルガクルガ2頭 MHP3 月下の渓流に、双雷は轟く 集会浴場上位★8
(★7緊急)ジンオウガ2頭 MH3G*3 爆砕の連鎖 港G級★7
(★6緊急)ブラキディオス2頭 MH4G*4 二を聞いて千刃を数える者 集会所G★2 セルレギオス2頭