- 種族
- 古龍種(古龍目 不明 溟龍下目 ネロミェール科)
- 別名
- 溟龍(めいりゅう)
- 英語表記
- Namielle
- 登場作品
- MHW:I
目次
特徴・生態
- 新大陸古龍調査団が実施したとある調査の中で、初めて存在が公式に確認された大型の古龍種。
長めの首にしっかりと身体を支える四肢と尻尾、そして背中に広がる巨大な翼という
形体としては古龍種の中では比較的よく知られているもの。
その中でも頭部から伸びる非常に長い髭状の器官や
全身を包み込めるほどに広がるとりわけ巨大な翼膜などが大きな特徴。
ある文献に記されていた文言より、ハンターズギルドからは《溟龍》とも呼ばれる。
- 水を自在に操る能力を持つ古龍種。
能力を最大限に活用するために一定量以上の水を必要とするが、
条件さえ整えば高潮や鉄砲水にも匹敵するほどの激流をいとも簡単に巻き起こし、
周囲のあらゆるものを呑み込んでしまうという。
また、一定量の水を纏う事によって自らの防御力を高める事が出来る他、
自身も水を利用した多彩な攻撃や戦術を駆使する。
この事から古代竜人からは「激流のぬし」とも称されている。
なお、これもネロミェールの能力の一環なのか、ネロミェールが出現した地域では空が分厚い雲に覆われ、
その中でも局地的な範囲で雨が観測される場合が多い。
そして実際にネロミェールが存在しているなら、その雨が降り注ぐ範囲内で活動している可能性が高い。
- 髭を含めた頭部や身体の下面に当たる部位全体に特殊な発光器官を有する。
ネロミェールは前述の能力により体表が濡れている場合が多いが、
この状態では発光器官が活性化するらしく、非常に複雑で多彩な色合いに変化する。
雨が降りしきる薄暗い空の下、不気味な光を明滅させるネロミェールには独特の迫力がある。
一方で体表から水分が失われると途端に発光が弱まることや、
身体の上面には発光器官が存在せず、ほとんど漆黒の翼膜だけが目に映ることから
状況によっては目撃者に極めて地味な印象を与える場合もある。
このような性質から目撃情報や報告内容が全く相反する内容になるため錯綜しやすく、
各文献の記述を調べてもネロミェールに対する表現はなかなか一致しない。
一時は「ネロミェールという古龍は存在せず、集団幻想である」と見なす学者すら存在した。
なお、ネロミェールは口内に並ぶ牙の形状から肉食性、あるいは極めて肉食傾向の強い雑食性と見られ、
特徴的な発光は獲物の目を欺くカウンターイルミネーション*1の効果を持つと考えられている。
しかし、ネロミェールの明確な摂食行動は現状確認されておらず、詳細は現在も調査中である。
- 多くの古龍種と同様に縄張りに他の生物が侵入したとしても、それほど気に留めず静観する事が多い。
しかし、過度な接近や攻撃的な接触を試みる相手には、
自身の能力を応用して水流を発生させ、威嚇も兼ねた洗礼を与える。
それでも相手が立ち退かない場合はいよいよ敵意を露わにし、
最終警告とも言える咆哮を放ち、それを合図とするように戦闘態勢に入る。
本格的に交戦する場合はまず水のブレスによる攻撃を多用する傾向がある。
球状に纏まった水の砲弾、軌道上のものを切り裂く高圧水流、
巻き込まれたものを押し流すどころか吹き飛ばしてしまうほどの激流など、
そのバリエーションは他の大型モンスターのそれよりも多彩。
また、放たれる水の量自体もかなり多く、着弾した地点や軌道上には大量の水溜まりが残される事になる。
これらも「水」である以上、ネロミェールの能力の影響を受けるため、
水溜まりが周囲に存在するだけで敵対者からすれば脅威となり得る。
ネロミェールが戦闘においてブレスを多用するのも、
自身の能力を最大限に活用する布石を打つ目的が大きい。
立て続けに放たれるブレスや戦闘中にも降り注ぐ雨の影響もあり、
ネロミェールが秘める「もう一つの能力」が作用しない限りは完全に水が引く事は滅多に無い。
- ネロミェールは基本的には「歩行」によって移動する。
しかし地面に一定量の水が存在しているとその水の上を「滑走」する事で、
歩行するより静かに、かつ素早く移動する事が可能。
また、巨大な翼を駆使した「飛行」も得意としており、
戦闘中はこれらの手法を使い分けて巨体からは想像し難い機動力を発揮する。
また、相手に大量の水を浴びせたり、地面の水を操って波や水流を引き起こす事で、
相手の動きを妨害する搦め手も扱う。
これらの理由により、戦闘態勢のネロミェールを相手に機動性で勝負するのは至難の業である。
- 外敵が簡単には撃退できない相手である事を悟ると、
本気になったネロミェールは身体の発電器官を活性化させ、
隠されたもう一つの能力「電撃」を用いた攻撃を繰り出すようになる。
電撃の準備が整うと突然体表がスパークし、周囲に蒼白い電光が奔る。
単独ではその電撃を周囲に向けて放出・拡散させる事はできないらしいが、
地面の水溜まりに通電させる事で攻撃範囲の拡大を図る。
発生させる電力そのものは水溜まりが電熱によって一瞬で蒸発するほど強烈で、
その際に発生する水蒸気爆発も加わり、巻き込まれればただでは済まない。
発電器官を最大限に活性化させた場合は特に凄まじいエネルギー量となり、
ネロミェールの全身が自身の影さえも打ち消すほどの蒼白い電光に包まれるという。
そして秘めた雷の能力を全解放すると、地表に大量の水を吐き出して広大な水面を生成、
その中心で激しい電撃を放つことで、地響きを立てるほどの大規模な水蒸気爆発を発生させる。
水と雷の双方をフルに活用したこの攻撃は最大級の危険度を擁する大技であり、
本気になったネロミェールの脅威性を知らしめている。
しかし、その攻撃の直後は器官を酷使した影響か、帯電がしばらく確認されず
身体を包んでいた水の鎧も蒸発して失われてしまう。
そのため、ネロミェール渾身の放電攻撃は絶大な威力を誇る反面、
ネロミェール自身にも相応のリスクが生じる「切り札」であると思われる。
- ネロミェールから得られる素材には未知なる性質が数多く確認されており、
本体から剥ぎ取られた後でも機能的には生きていると見られる部分も多い。
その中でも特異なものが頭部から伸びる髭状の器官である。
学者や職人から「幻曜ヒゲ」と呼ばれるこの器官は、素材として利用すると雷属性を付与する性質を持つが、
この雷属性によって空気中の水分を吸着し、その水分を蓄積しながら増幅するという稀有な特性を秘める。
そのため、雷属性を宿した素材でありながら、これを利用した装備は強い水属性の性質を発現する傾向があり、
このような髭の性質の解明とその活用法の発見は、様々な武器の新規開発に大きく貢献した。
溟龍の神秘を想わせる力を宿した装備はいずれも強力ではあるが、
深淵のように深い闇と幻惑するような光が織り成す冒涜的な魅惑に耐え切る心力を持つ者でなければ扱えないと言われる。
概要
- モンスターハンターワールド:アイスボーン(MHW:I)より新たに登場する、古龍種のモンスター。
同作のイヴェルカーナが氷雪を司る古龍であるのに対し、ネロミェールは水を操る古龍である。
- 2019年8月20日に公開されたMHW:IのPV第4弾のラストシーンにて謎の存在の登場が示唆された。
同日投稿されたデベロッパーズダイアリーVol.2(9:20~)内でこれがMHW:Iからの新モンスターであること、
「ネロミェール」という名前と姿、そして水属性を扱う古龍種であることが公開された。
その後、発売日1週間前に公開されたPV第5弾にて陸珊瑚の台地での戦闘シーンが公開された。- 登場ムービーを改変した場面が上記2種の動画で用いられているが、その内容は異様。
青く輝いていた導蟲がいつもよりも濃い赤色に変わると同時に周囲が暗転、
その闇の中で怪しげな光の線が連なっており、
青い光を背景に不気味にうねる触手らしきものが生えた顔がこちらを見据えているというもの。
その様子はクトゥルフ神話の「旧支配者」を連想させる恐ろしさすら感じさせる。
また、陸珊瑚の台地は「陸の海」と形容すべき雰囲気と生態系が特徴のフィールドであるが、
本種の登場シーンである「真っ暗な中、青い光が差し込む」雰囲気は、
「陸の海から突然、陸の深海に引きずり込まれた」かのような雰囲気を放っている。
更に、PV5では「ネロミェールが姿を現している時、
陸珊瑚の台地の上空が雲に覆われて暗くなっている」事も確認でき、
別名である「溟龍」の名に違いない雰囲気と存在感を放っている、と言える。- 陸珊瑚の台地の空は夜でもネロミェールの登場シーン程の暗さは無い。
このため、雲に覆われて暗くなるのは本種の能力の影響である可能性が考えられる。
- なお、このPVの場面は本来の登場ムービーよりも暗く加工したものである。
実機ではやや明るくなっており、ネロミェールが空中を漂う姿が映し出される。
浮遊原理は不明であるが、台地に吹く風を利用しているのだろうか?
- 陸珊瑚の台地の空は夜でもネロミェールの登場シーン程の暗さは無い。
- 登場ムービーを改変した場面が上記2種の動画で用いられているが、その内容は異様。
- 体格はいわゆるドス古龍に近い骨格となっている。
横に広がる頭部に対して前方に小さく纏まった顔面、下顎から伸びる長い髭のような部位、
滑らかで(特定条件下において)非常にカラフルな表皮、ずんぐりとした四肢といった容姿など、
正統派な外観を持つイヴェルカーナに対してかなり奇妙かつ不気味な外観を持つ。
漆黒の外套を思わせる非常に大きい翼が特徴的だが、
翼の腹側にはネオンライトのような光の線があり、波のように明滅を繰り返す。
また、よく観察すると、翼膜と尻尾が繋がって一体化している事が確認できる。- 特にこの体全体を包み込むほどの大きさを誇る翼や尻尾は、先端に細かな突起が無数に付いていることから、
メンダコやコウモリダコなどの深海生物をモチーフにしたものではないかと考えられる。
これらは背面部が黒色、腹側が鮮やかに発光しているという点で、
現実世界の海洋生物でよく見られるセイヤーの法則、
俗に言うカウンターシェーディングに則ったものであることが推察できる。
これは外洋性のサメやイルカ、深海の多くの魚類が持っている比較的ポピュラーなもので、
ネロミェール以外ではラギアクルスやガノトトス、レイギエナの体色がこれに該当し、
レイギエナやナバルデウスについては腹部に発光器官を備えている。 - 開発談によると、深海生物の要素をデザインコンセプトに取り入れているとのこと。
実際ネロミェールの翼は、海の軟体動物を連想させる要素が多い。
表面は黒くタコのような質感であり、裏面はまるで深海のクラゲのように色を変える*2。 - 一見するとどこまでが翼でどこからが尻尾か判定が分かり辛く、
尻尾を切断しようと攻撃していたら翼に吸われていた、という事も珍しくない。
裏から見ると尻尾のラインがちゃんと浮き出ているので
切断を狙う場合は裏からそのラインを狙ったほうが吸われにくい。
- 特にこの体全体を包み込むほどの大きさを誇る翼や尻尾は、先端に細かな突起が無数に付いていることから、
- ムービーでは陸珊瑚の台地の頂上エリアでの遭遇が描かれている。
なぜかエリア内には濁流が発生しており、ハンターが押し流されてしまっている。
元々の頂上エリアには水場らしきものがなく、ここまでの水量が唐突に現れたことになる。- MHW:Iの従来のPVは「映像の最後に過去メインモンスターの復活を匂わせる場面」が毎度存在し、
PV第3弾までに陸珊瑚の台地を除く各フィールドで同様の演出が行われてきたため、
「PV第4弾で陸珊瑚の台地を舞台にまた復活モンスターが映るのではないか?」と予想する人は多かった。
ところが実際は新モンスターであるネロミェールがこの枠に収まり、界隈では驚きの声が広がった。
- MHW:Iの従来のPVは「映像の最後に過去メインモンスターの復活を匂わせる場面」が毎度存在し、
MHW:I
- 「水を操る古龍」の謳い文句に違わず、本種は水を主体とした攻撃を行う。
そして、この水の力には後述する『ネロミェールが秘める、もう1つの力の媒体』としての側面を持ち、
それを遺憾なく発揮できるよう、ブレスなどを用いて水を散布する戦闘スタイルを主体としている。
- 本種の特徴にして主な攻撃技は、多彩な水属性攻撃である。
水の塊を吐き出す水ブレスや、水柱のように放つ水レーザーで、
前方を蛇行発射で攻撃するもの、側面から薙ぎ払うもの、
真下に放出することで濁流として大波を前方広範囲に起こすものに加え、
なんとアマツマガツチよろしく高水圧レーザーを三度放出するものまで行ってくる。- 高水圧レーザーはアマツマガツチのもの同様に、
地面が炸裂する形で遅れて判定が発生する。
この高水圧レーザーの予備動作としてネロミェールは翼で身体全体を包み、
レーザーを右から左、左から右と薙ぎ払った後で首を擡げて手前から縦方向を一気に薙ぎ払う。 - 太い水流のブレスもなかなかの曲者で、特に首を左右に振りながら放ってくる時は射角の範囲内で
ハンターを追尾し続けながらブレスを振ってきているようで軌道が不安定で読みづらい。
大きく左右に走って射角から外れるか、近接武器なら懐に入ってしまうとよいだろう。 - その他にも振り払う様に破裂させながら吐くタイプもある。
射程は短いが出が早く、食らうと吹っ飛ばされる嫌らしい攻撃である。
- 高水圧レーザーはアマツマガツチのもの同様に、
- 水属性の力の攻撃を受けた地面は水溜まりとなる。
ネロミェールはこの上を滑るように素早く移動する事が可能で、翼で軽く水を操る行動によって、
ハンターを引き寄せる水流に変えて、範囲内のハンターの自由を奪う事もできるため、
水溜まり上での戦闘は特に注意を要する。
そして、水溜りの上では直接攻撃の一部(ボディプレスや腕なぎ払い、翼叩き付けなど)が強化される。
ネロミェールの攻撃の判定内に水溜まりが存在すると、津波のような衝撃波が起こり、触れると吹っ飛ばされる。
しかも範囲がかなり広く、水溜まりの位置によっては前転回避三回分でも余裕で届くほどの超遠距離攻撃となる。
ネロミェールの攻撃動作が見えた際には急いで水溜まり上から退避すべし。- 水溜まりに足を取られ行動が制限されることはないが、下記のネロミェールの吸い上げにより
ハンターは半ば拘束に近い状態で吸い寄せられてしまう。
これは水場・深雪適応では効果がなく、耐水の装衣、不動の装衣でしか対策できない。
- 水溜まりに足を取られ行動が制限されることはないが、下記のネロミェールの吸い上げにより
- 自身の攻撃で作り出した水溜まりと、地面に潜在的に存在する水を吸い上げることで、
本種は能力強化の1つとして、水を体に纏って防御能力を高める事を行う。- ネロミェール本来の姿は「背中側は黒、腹側はクシャルダオラのように所々茶褐色がかった銀色の龍」で、
タツノオトシゴのようなゴツゴツとした表皮を持っている。
水を纏うことで、情報公開段階で確認できていたような
「鮮やかな青と赤に染まった、光沢と滑りを帯びた表皮を持つ姿」に変化する。
ハンターの攻撃による部位ダメージ、龍封力、ネロミェール自身による水属性攻撃によって消費されるとともに、
後述する必殺技によって解除される。
水を纏っていない時は、肉質は柔らかく動きも緩慢になるため、猛ラッシュを加えるチャンスとなる。
ただし水纏い状態でなければ属性の通りが著しく悪くなるため、
双剣や弓といった属性寄りの武器は逆に水纏い状態に猛攻を加えよう。
この性質は、瘴気を纏って自己強化を行うヴァルハザクに近いモノがある。
尤も、水纏いが切れている状態では周囲の水溜まりを積極的に吸収し、
再度水纏い状態になろうとするため、一方的に殴り続ることができるとは限らない。- 更に、この水纏い状態には1つの隠し効果が存在する。
それは、水溜りが無い場所でも滑るように移動する事が可能であり、
更に、移動した場所には水溜りが形成される。
このため、水纏い状態のネロミェールの機動力は高いものとなっている。
- ネロミェール本来の姿は「背中側は黒、腹側はクシャルダオラのように所々茶褐色がかった銀色の龍」で、
- しかし、ネロミェールの攻撃はこれだけに留まらない。
上述の水纏に加え、本種はクシャルダオラやイヴェルカーナ等と同様に
自ら能力を解放する形で能力強化を行う事ができる。
その力は、水ではなくなんと雷。能力解放を行うことで雷を纏うようになる。
雷の力を解放したネロミェールは、前脚と翼に放電を伴った攻撃を行うようになる。
この雷攻撃の最大の特徴は、水溜まりに接触した場合に攻撃範囲が強化されること。
設置された水溜まりに本種の放電攻撃が接触すると、水溜まりが瞬時に水蒸気爆発を起こす。
2019年8月30日に前もって公開された目撃例の1つ「水が爆発した」との証言は、
この事象を指していると考えられる。
雷纏いは、水纏いとは別の独立した能力強化となっており、
水を纏っていないにもかかわらず雷攻撃を行う場合もある。
クシャルダオラ系とヴァルハザク系が合わさったような能力体系を持つ古龍種といえよう。- なお、水溜まりの爆発は雷のエフェクトこそ起こるものの、
本質的には水蒸気爆発に類するものであるらしく、内部的には水属性攻撃として扱われる。
雷属性やられにこそなるものの、ダメージ軽減は水耐性が関わるので、注意が必要。 - この水蒸気爆発のダメージ判定は2連続で発生するが、
最初の放電で動きの阻害無しに雷やられになり、直後の爆発でダメージを受ける。
2回目の爆発をガードか回避することに慣れれば、
属性やられ耐性を積んで災禍転福を容易に発動することができる。
- なお、水溜まりの爆発は雷のエフェクトこそ起こるものの、
- 雷解放には段階が存在する。
上述した水纏いの外見変化の他に、雷解放最大段階時は、
髭が発光し、翼がより深い蒼色に染まると共に緑の光が奔るようになる。
この変化は水纏いの外見変化と両立し、雷解放最大と水纏いが同時に発動した場合は、
水纏い時に赤色であった部分が桃色へと変貌する。
水と雷の2つの属性を最大限に発動させ、ネロミェールがフルスロットルとなった証であるため、全力で立ち向かおう。- 雷と水の独立した能力段階がそれぞれ本体の変色を伴う為、
この二つの段階の組み合わせでネロミェールの全体の体色は様々なパターンがある。
- 雷と水の独立した能力段階がそれぞれ本体の変色を伴う為、
- 水を操る力と雷纏いという二つの属性能力を持つネロミェールだが、
龍封力によって封じられるのは水纏いに伴う水の制御能力のみであり、
雷纏いおよび放電攻撃については龍封力が一切効果を示さない。
既述の通り水纏いと雷纏いは完全に独立した能力であるため、
龍封力を有する武器種を用いる場合でも雷属性系統の攻撃には通常通り対処する必要がある。- この龍封力の仕様から、ネロミェールが古龍として有する超常的な能力は
「水を司り、意のままに操る」、「水を纏い、体表を変化させる」ものであると考えられる。
ゲーム内でも水を引き寄せる、水溜まりに津波を引き起こす、自在に濁流を発生させるなど、
水を伴う超自然的な現象を生じさせていることが確認できる。
- この龍封力の仕様から、ネロミェールが古龍として有する超常的な能力は
- 一方、龍封力の干渉を受けない雷系統の能力については古龍としての超常的な能力ではなく、
本体に内包されている生体発電器官によるものであるとの推測が可能。
実際、本種の電撃攻撃は「肉弾攻撃に放電を付加し、それを水溜まりによって拡散する」という
ある程度物理法則に則った形で行使されるものであり、
キリンらのように自然現象としての雷そのものを行使するものではない。
- 飛行能力も高く、一旦羽ばたけばクシャルダオラのように自由に空を飛び回る。
空中では、主に解放した雷の力による攻撃を主体としているが、
その攻撃を翼の端を叩きつけて行うという、飛行系の攻撃ではあまり見られない行動を見せる。
空中からの攻撃は二パターン存在し、翼に雷を纏わせるモーションは共通であるが
一つは片翼を地面に叩きつけて放電するもの、
もう一つは両翼をすぼめ足元に放電しながら降り立つものである。
このうち、片翼のみ使用する攻撃はその後に続けて空中攻撃を使用する傾向が高く、
両翼をすぼめる攻撃はほぼ確実に着地するという特徴がある。
それほどホーミングも強くないので、麻痺や気絶でもなければ十分に避けることはできる。
- 能力段階が最大になった時限定で行う必殺技・水蒸気大爆発も存在している。
特徴的な鳴き声の後、水ブレスを真下に放って広範囲に水溜まりを形成し滞空、
その後勢いよく着地して雷の力を解放、周囲一帯の地盤を破砕するほどの大放電を行う。
この水蒸気大爆発は「生成した電気全てを消費し、水の力でそれをより強める」特徴を有し、
その関係上、雷纏いが最大段階であれば、水纏いの段階を問わずに行う攻撃となっている。
下手をすると狭いエリアのほぼ全域を覆うほどの広範囲にダメージが及ぶ上に、
放電は多段ヒット*3するため不動の装衣やガード等で対処しようにも瞬く間に体力を削られてしまう。
予備動作がわかりやすく着地までも長いため、武器をしまう余裕は十分あるのが救いか。
水蒸気大爆発後は大放電の影響によって周囲の水溜りが全て蒸発し、
同時にネロミェールの、水と雷の能力強化が2つ同時に解除される。
この状態では動きが緩慢になり、属性耐性以外の肉質も軟化するため脅威度は下がるが、
時間が経つと自身が分泌した水を吸収し、再び水と雷の能力を纏うようになる。
威力は古龍の必殺技にふさわしく堂々の100*4。- この技を使用すると直後にエリア移動することが多い。
処理の都合で移動前に展開したフィールドを片付ける意味合いも兼ねているのかもしれない。 - ちなみに、タル爆弾を置くと水蒸気大爆発の被ダメージより先に爆発する。
当然ハンターは吹っ飛ぶので、結果的に回避できたりする。
シリーズ伝統の大道芸だが自分で起爆しなくて良いので難易度は低い。*5
- この技を使用すると直後にエリア移動することが多い。
- 弱点属性は、水を纏っていない状態では龍属性(首以外)、水纏い状態では火属性。
ただし前述の通り、水を纏っていない状態では龍属性であろうと通りはよくないため、
属性偏重武器の場合は普通に火属性武器で挑むのがいいだろう。
ここまで読めば察しが付くかもしれないが、雷属性は部位、水纏い関係なく一切通らない。
水に縁のある生物ならば火属性や雷属性が苦手…という解釈により、
意気揚々と雷属性の武器を担いで行ったハンター達が泣きを見たとか。
スケールこそ違えど、古龍の弱点属性から発生した悲劇には前例がある。- 状態異常は毒と爆破が有効。
属性武器で迷っているくらいなら状態異常武器で攻め立てる選択肢も十分ある。
特に爆破はイヴェルカーナからラスボスに至るまで、
ストーリーで戦う古龍には軒並み有効なので、そのまま担いで行ける。
- 状態異常は毒と爆破が有効。
- また、ネロミェールが発生させる水溜まりにヒカリゴケを射出して一定時間待つと、
ヒカリゴケが水を吸水して干上がらせてくれる。制限時間はあるものの、
地面に付着したヒカリゴケは周囲の水を吸う効果を発揮し続けてくれるので、
まとめて撒いておくことで安全地帯を確保する予防策的な運用も可能である。
これにより、ネロミェール本体の動きに対処できる腕前があれば、
狭いエリアではほとんど水場を発生させずに戦闘を有利に進められる。
電撃攻撃などで厄介になった際は頭に入れておくと便利。- モンスター図鑑にもヒカリゴケが有効と記載されており、
飛行中の飛竜を叩き落すか、虫寄せに利用するかくらいだったヒカリゴケに
思いがけない活躍の場が与えられた事態を見て驚いたハンターも少なくない。
- モンスター図鑑にもヒカリゴケが有効と記載されており、
- 本種の水属性攻撃はもちろん強烈なのだが、それ以外にも重要な問題がある。
今作の剣士装備として人気なテンプレ装備は、カイザー防具を用いることに加え、
脚にガルルガ防具を用いることもあり、水耐性が非常に低い。
ストーリー中は上記のテンプレ装備を作ることは難しいためあまり気にならない*6が、
クリア後、調査クエストや導きの地で歴戦個体ネロミェールと戦う段階になると懸念事項となる。
歴戦個体の水ブレスは防具を全部位カスタム強化し、体力増強スキルを発動したとしても致命傷、
下手をすれば即キャンプ送りにされてしまう。
耐水の装衣を纏う手もあるが、電撃攻撃と違って水のブレスは常時使用してくるため、
せめてネコ飯や水耐性スキルでマイナスを打ち消すくらいは対策しておくか、
できるなら水(と雷)に強い別な装備で挑んだ方がいいだろう。- 後のアップデートで追加された高性能な防具も軒並み水耐性がマイナスか最も低くなっており、
本作においては攻撃性能を追求すると水耐性の低さからは逃れられない。
どこかで聞いた話である
- 後のアップデートで追加された高性能な防具も軒並み水耐性がマイナスか最も低くなっており、
歴戦王
- クエストの初配信はVer.13.50へのアップデートが行われる2020年4月に行うと告知されていたが、
歴戦王クエストである「溟鳴り遥か遠く」の初配信日は同年5月1日となった。*7
通常、歴戦王の初回登場時配信期間は一週間限定だが、
公開延期や今後のアプデ予定時期が未定となったこともあり、
他のイベントクエストと一緒に終了日時未定で開放期間が延長された。- 見た目の方もメタリックさが増し、元のクリア感と併せて非常に美しくなっている。
水纏いと帯電で能力を最大に解放した状態はもちろんの事、水纏い解除後の姿もそれが際立っている。
翼の表面も、歴戦王ネルギガンテのように虹色が差している。
- 見た目の方もメタリックさが増し、元のクリア感と併せて非常に美しくなっている。
- 歴戦王の名に違わず通常個体や歴戦の個体より強い力を有しており、
腕に自信のあるハンターにとって、遊び堪えのあるモンスターになっているとの事。- 数値にして体力はソロで36000、マルチで86400そして攻撃倍率は19.0と導き歴戦個体をやや上回る。
- 最大の特徴は能力行使のペースが早まっている事。
水纏いの補充速度は従来個体の倍近く速くなり、加えて補充している時に何らかの行動を起こすと、
自身の周囲に水流を発生させるようになった為、妨害は到底不可能となっている。
更に、水纏い状態での「水溜りが無い場所でも滑るように移動できる」特性と、
「移動した箇所に水溜りが設置される」特性上、機動力は格段に上昇している。- 地味な変更ではあるが、この滑り移動に当たり判定が追加されており尻もちをつくようになっている。
しかもこれが地味に痛い。
この削りのせいで強化された攻撃を食らって乙…なんてことも起こりうるので注意が必要である。
こちらに関しては、食材系統「我慢」の品目×4で発動する「ネコのふんばり術」で怯みに低減可能。
狩猟のテンポの維持や不意の事故も減らせるため、ぜひ考慮されたい。
- 地味な変更ではあるが、この滑り移動に当たり判定が追加されており尻もちをつくようになっている。
- 自己発電も頻繁に行うようになり、総じて「フルスロットル状態のネロミェール」との戦いとなる状況は増加、
更に上述の水溜り設置頻度の上昇も合わさり、水蒸気爆発の攻撃範囲が広がっている事もザラである。
設置数が多すぎてヒカリゴケで無効化するのが間に合わず、純粋なプレイヤースキルや知識でカバーする必要がある。
水蒸気爆発だけでなくブレス等他の技でも被弾すれば基本的に大ダメージを受け、
引っ掻きや噛みつきなどの小技も回復カスタムで即座に帳消しとはいかないダメージになる。
必殺技の水蒸気大爆発に関しては、防御1200オーバーでも体力200の8割が余裕で消し飛び、
爆発前の電撃で削られた状態で爆発を食らえばそのままキャンプ送りという事も珍しくない。
幸いにもどの武器種でも納刀→緊急回避が間に合うので、
大技だからと焦らずに落ち着いて行動すれば大丈夫である。
なお地味になぎ払い水ブレスの威力値が上げられており、ガード性能Lv5を付けたランスやガンランスでも、
盾受けの際ノックバックと削りダメージが発生する。- 前方へ左右に蛇行するように吐く水ブレスの方もてこ入れされており、
通常個体では一度ガードないし被弾すれば判定がなくなるが、
歴戦王は判定が持続し続けるため、迂闊にガードしてしまうとスタミナをゴリゴリ削られる。
ランスならガードダッシュで強引に押し切れるが、
盾斧やガンランスはガードをせずにステップ回避でやり過ごすなど、多段ガードしないよう立ち回りを気を付けたい。
同時に、通常種の時点でも注意が必要であった不動の装衣使用時の多段死は尚更警戒する必要が出ている。
- 前方へ左右に蛇行するように吐く水ブレスの方もてこ入れされており、
- 雷属性やられ→即気絶→乙という流れが多発する上そもそもの被ダメージも苛烈であり、
水属性やられで弓やガンランス、ランスは回避行動が使いづらくなるので、
ほぼ無被弾が可能でもない限りは気絶無効や水属性耐性などの対策スキルを搭載することが推奨されている。
また、水流に足をとられることも乙に繋がりやすく、
不動の装衣はもちろんだが、普段あまり注目されない耐水の装衣は
耐性ごとカバーできるので採用率が大幅アップしている。
特にこの2種の装衣は、水流に巻き込まれる→確定で放電前脚叩きつけ、のコンボを封じることができるので、
攻撃機会の増加やネロミェールのダメージソースの減少が期待できる。- 今作の剣士に人気な達人芸テンプレやブラキウム、斉天などの強力な防具は
どれも水属性耐性値がマイナスか良くて0なので、
対策ありとなしでは生存率が段違いに変わりやすい。
耐性を積む余裕がなくとも耐水の装衣を着るだけで水属性ダメージを大体半減できるため、
何かしらの対策はなるべくしておきたい。
回避が得意だったり片手剣や太刀のように相性がいい武器種なら、
思い切って回避の装衣も選択肢としてはありか。 - 属性特化構成でよく使われる龍紋一式の場合、
そもそもの耐性値がそこそこあり属性やられ耐性もLv2が発動している。
Lv3に上げて無効化したり、災禍転福を搭載するなどバリエーションは豊富である。
物理重視武器でも達人芸に拘らず剛刃研磨などで斬れ味を維持してこちらに乗り換えるというのも一手である。
- 今作の剣士に人気な達人芸テンプレやブラキウム、斉天などの強力な防具は
- 防御面の強化も大きい。
ドス古龍系の古龍では頭怯みのダウンを狙いたいが、
頭の水纏い時肉質は傷なしだと弱点特効が発動しない程度しかなく、
比較的柔らかい腕は小さいために頭や首、翼などに判定が吸われやすく狙いにくい。
物理重視の武器種では思うようにダメージを稼ぎにくくなった。
また、水纏い時は翼の外側部分に弾丸が一切通らなくなってしまう。
通常・歴戦個体に有効だった貫通弾・属性弾は翼に当たった瞬間掻き消され、
上手く胴体を貫通する様に狙わないとダメージが稼げなくなってしまった。
水纏いへの移行の速さもあって属性ダメージ自体は入りやすくなっているので、
属性を重視した装備構成を意識しつつ、狙う場所も今まで以上に考えていきたい。- この性質は、よくダメージが通る部位も含め、クシャルダオラにそっくりである。
クシャルダオラのいわゆる「古龍バリア」が視覚化されたようなものだと思えば良いだろう。
その為、クシャルダオラに貫通弾・属性弾で挑んでいたハンターであれば、違和感なく戦える。
- この性質は、よくダメージが通る部位も含め、クシャルダオラにそっくりである。
- さらに、クラッチクローへの対策も多く練りこまれている。
まずAIにクラッチクローに対する専用行動が追加されており、
張り付き部位での攻撃を素早く繰り出すようになった。
これらのモーションも当然ながら強化されているため、防御力や耐性次第で体力を半分程度削られる事も。
このため、平常時の傷つけの難易度が大幅に難化することとなった。
なんとかぶっ飛ばしまで繋げたとしても、歴戦王ネロミェールはぶっ飛ばしダウンの後で確定で怒り状態になる。- ちなみにクラッチクローに対する反撃については確定行動のようで、
頭にクラッチされれば噛みつき、翼にされれば翼叩きつけ、前脚にされればボディプレス…というように、
かなり的確に反撃するようになっており、不動や転身の装衣なしでは強引にクラッチするのは難しい。
しかし裏を返せば「クラッチされれば必ず反撃を行う」のである。
この行動ルーチンを逆手に取り、延々と反撃を狙って他の人がその隙を攻撃する
というハメまがいの事が出来てしまう。
もっとも、体力やスタミナ、装衣の消耗が尋常ではないため、高度な連携を取れる人達が集まる必要があるが。
- ちなみにクラッチクローに対する反撃については確定行動のようで、
- 他に大きな変化として、初期位置と寝床が変更されている。
初期位置は通常個体と打って変わって下層エリア4となっている。
寝床の方は頂上ではなく、なんと中層エリア8のだだっ広いところになっており、
この関係で寝起きのぶっ飛ばしが狙えなくなってしまった。
ようやく弱らせたと思って頂上に先走ったハンターは少なくない。- 一応、寝起きに2回殴り、180度後ろを向かせて発射すると壁にぶつけられることもある。
尤も、大きめのサイズだったり寝る位置が少し壁よりだったりという誤差が積み重なって可能になるので、
無理にやるとただただネロミェールを怒らせるだけに終わる。
- 一応、寝起きに2回殴り、180度後ろを向かせて発射すると壁にぶつけられることもある。
- 大まかにまとめると、変更点・強化点は多いものの、強力な新モーションや新たな能力などの追加は無し。
前述の通り、通常種において翼への射撃を主なダメージ源としていたハンター以外は、
被弾をこれまで以上に避ける必要はあるものの、
通常種から大きく戦法を変える必要性はないだろう。
だが逆に言えば、翼狙い戦法でネロミェールを討伐していたハンターは戦法を大きく変える必要がある。
- 散弾ヘビィも多段ヒットや範囲攻撃の増加でまともに攻撃するのがとてつもなく難しいため、
それまで強いといわれた装備はほとんどが採用しにくくなっており、
それを受けて肉質無視攻撃や属性偏重攻撃が台頭することに。
ガンナーはほとんどが徹甲榴弾運用であり、安定性もあったシールド散弾or貫通弾は、
むしろガードが危険なのであまり姿を見かけなくなった。- 徹甲榴弾はスタンもできさらに弾無効化判定を無視するので、
ダメージは他に劣るけど安定性は良い、のではなく、
ダメージも拘束性能もトップという状況である。
特にガンランスでは溜め砲撃が今まで以上に環境を席巻している。
アップデートに伴う装備更新により突き砲撃ループが溜め砲撃に食い下がり始めていたのだが、
斬撃は肉質の影響を受けるので、物理火力を最大限突き詰めた場合でもダメージ効率が落ちることすらある。
そのため、ネロミェールに関しては溜め砲撃一強の図式が復活することに。- しかしながら滑り攻撃を多用するため、ダウンや特殊怯み以外で起爆竜杭を付け直すのが難しい。
多段攻撃によるガード削りが激しく、ガード性能5でもノックバックを無効化できない。
生存スキルてんこもりで比較的安全な戦法ではあるが、油断するとそこには乙が待っている。
どこから狙っても確実なダメージを稼げるのは徹甲榴弾と似ているが、
強化維持やビン管理などガンランス以上に練度が必要となるのは言わずもがな。
ガード性能3に盾強化GPなら攻撃モーションに派生できるので、
ガンランスよりはカウンター能力に多少優れている。
尤も、ネロミェールの攻撃が多段ヒットなのでカウンター=確定被弾となる場合が多く、
活かしきれるかといわれると微妙なところでもある。- ただし、属性チャアクのブッパ戦法は水纏い時は1ビン200~300以上のダメージが出る強力な攻撃になるのだが、
水纏いが解除された状態では良くて80程度しかでない。
非水纏い状態では物理肉質も軟化するので、
斧強化を始めとする物理ダメージを意識した立ち回りに切り替えたほうが無難。
奇しくも状況に応じて武器を変形させる本来のチャージアックスのコンセプトに沿った戦法が求められている。
- 徹甲榴弾はスタンもできさらに弾無効化判定を無視するので、
- 余談だが、実装当時に傷持続時間が短縮されたのではという勘違いが発生していた。
当時のネロミェールは歴戦王、歴戦、通常全て傷持続時間は他のモンスターより何故か短い
80秒程度に設定されており(現在は180秒)、歴戦王補正といったものがあるわけではない。
勘違いの原因としては、前述の通り他の個体より傷つけの難度が高くなったことで
本種の持続時間の短さを知覚出来るようになったプレイヤーが発生し、
それを歴戦王補正で短くなったと判断してしまったことが考えられる。
- 報酬で入手できる「溟龍チケット」はテンタクルγシリーズの素材への要求もさることながら、
重ね着としてガーディアン、アーティア、クロオビ、耳飾り2種にも要求される。
更に回避の護石Vへの強化素材ともなっており、全て揃える場合11枚は必要となってくる。
武具
- 武器はやや高めの攻撃力に長めの白ゲージ(匠スキルでさらに伸びるが紫は出ない)、
それなりの水属性と会心率を持つなかなかの優等生。
属性特化のプケプケ亜種やジュラトドス武器、バランスのネロミェール武器といったところか。
外見は汎用武器をベースとしたものと専用に用意されたものの二種類があり、
どちらも黒を主体としてオレンジや赤紫の蛍光色で彩られ、
また蛍光色の部分はネオンサインのように色が流れるギミック付きと、
ネロミェールの外見をイメージさせる見た目となっている。
汎用デザインの武器名は「ヒュドロス〇〇」となり、強化はそこで終了、
専用デザインの方は「ヒドラ・〇〇→ネロ・〇〇」と、二段階の強化が可能となる。
また、ネロ・プラヌラのように、専用デザインを持つ武器の名称にはクラゲなどの幼生期の名前が使用されている。
基本的に他古龍素材武器のツリーからの派生となっているが、
ランスのみ水属性派生武器を乗っ取る強化していくことで作れるようになる。
- 防具の名前は「EXテンタクルシリーズ」。
詳細はこちら。
設定・考察
- ネロミェールの企画は「色んな属性の古龍を出したい」というところから始まったとの事。
MHWは古龍を前面に出したストーリーになっており、MHW:Iにて氷を操る古龍の追加が決定していた為、
「水を操る古龍」として用意されたのがこのネロミェールなのだとされている。
- 実は、MHWの時点で「水を操る古龍」と思しきモンスターは存在が示唆されていた。
- 調査団の1期団の船「星の船」は小高い岩の上に乗りあげた状態で打ち上げられていた。
これは自力で建材として高いところに持って行ったわけではなく、
ゲーム内では「1期団が新大陸を訪れた際に発生した高潮で座礁した」と言及されている。
ただ、普通の高潮でこのような有様になるはずが無く、発売前時点から船がこうなってしまった
特別な理由が設定されていることは開発陣から示唆されていた。 - 後に設定資料集で詳しい経緯が判明した。
1期団は当時古龍渡りを敢行したクシャルダオラを追跡して新大陸に向かったが、
航海を続けたある日、クシャルダオラと空中で絡み合うように争う謎の存在が目撃された。
その古龍らが起こした水流によって船は吹き飛び、気が付くと船は岩の上に着陸していたのだという。
後の調査ではクシャルダオラの痕跡が確認できず、クシャルダオラは渡りを断念したと推測され、
クシャルダオラと争った存在は水を操るらしい事も判明したという。
- 既存のモンスターで「水属性を主体に使う古龍」という条件に該当するものは数種存在するが、
「空中でクシャルダオラと格闘する」という条件を満たしうるモンスターとなるとほぼ1種に絞られる。
このため、設定資料集発売時点では他ならぬ嵐龍を筆頭候補として挙げる声もあったが、
一方でこの謎の存在の正体は続編で登場する新モンスターであるとの考察も見られた。
設定資料集にて裏設定が公表されたタイミングや続編との関連性、
クシャルダオラと同等クラスの体格および飛行能力を有する点を踏まえ、
ユーザー間では「水を操る存在」は溟龍を指したものであるという考察が半ば公然の秘密のようになっている。
少なくとも、単なるフレーバーテキストとしての設定ではなくゲーム中に出すモンスターの伏線だったとするなら、
「水を操り、空中戦を演じ、鋼龍を撃退せしめる可能性がある」種は、ネロミェールをおいて他にいない。
周りが水だらけの海上で、水と嵐の力がぶつかり合う激しさは如何ほどばかりだったろう。- 後にMHW:Iの設定資料集では、ネロミェールと遭遇した編纂者がもたらした情報により、
やはりかの「水の古龍」はネロミェールと目される個体であったようだ。
ただしネロミェールの構想時期等については記述されていないため、
MHWの設定資料集が出た時点で既にネロミェールの設定があったかどうかは謎のままである。
- 調査団の1期団の船「星の船」は小高い岩の上に乗りあげた状態で打ち上げられていた。
- 発売前に水を司る古龍であることは推されていたが、雷属性を使用することは伏せられていた。
ストーリーの中で出る研究員の断片的な情報にも「水に関する古龍」
「色彩が地味な龍と派手な龍の二つ報告がある」といった話は出てくるものの
発電器官の存在を匂わせる部分はない。
「水使いには火属性か雷属性が効く」というこれまでの慣例から、
雷武器に賭けた人はなおさら驚かされる事になった。- 海や水と縁深い電撃使いには前例がいるため、
事前公開された「地面に滞留する水」と、狩場での電撃を目の当たりにして
通電などの合わせ技を仕掛けてくるのではと嫌な予感が的中したハンターもいただろう。
- 海や水と縁深い電撃使いには前例がいるため、
- 発電器官による能力から、ある時は「鮮やかな色で発光していた」、またある時は「発光しておらず、淡い色だった」と、
目撃証言がバラバラだった例は、アルバトリオンと共通する。
アルバトリオンについての目撃証言も「青白い光を放っていた」「炎のように赤かった」「夜の闇を思わせる漆黒だった」
など、属性エネルギーによる物から、目撃証言の内容がバラバラになっている。
- MHWでは各フィールドを代表するように大型古龍が登場しており、
古代樹の森はクシャルダオラ、大蟻塚の荒地はテオ・テスカトル、陸珊瑚の台地はキリン、
瘴気の谷はヴァルハザク、龍結晶の地はネルギガンテ(ゼノ・ジーヴァ)という趣が強かった。
だが、キリンに関しては元来神出鬼没な古龍として知られており、
過去作では寒冷地から火山地帯(決戦場)まで様々なフィールドに登場していたこと、
MHWのストーリー内に限定してみても「キリンだけストーリーに関わらなかった」*8事もあって、
陸珊瑚の台地を象徴する古龍かと言われると些か疑問符が付く状態だった。
MHW:Iにて渡りの凍て地を代表する古龍としてイヴェルカーナが登場、
そして陸珊瑚の台地にこのネロミェールの出現が確認されたことを踏まえると、
ネロミェールこそが真に陸珊瑚の台地を象徴する古龍であり、
幻獣キリンが登場していたのはある種のミスリードだった可能性がある。
MHW登場の古龍の中で唯一専用BGMが用意されていなかったのももしや……?
- 横広の顔、短めの手足など、ネロミェールと見た目が近しい古龍としてオオナズチが挙げられるが、
後に公開された生態樹形図*9にてオオナズチと近縁種と明言された。
具体的には今までオオナズチが属していた霞龍亜目が削除され、
亜目が不明となり、そこから霞龍下目と溟龍下目に枝分かれする形となった。
これは全ての龍の祖と目される祖龍などから派生したという話ではなく、
もっと近しい段階で既存のどの古龍にも当てはまらない共通の先祖を持つと推測できる。
見た目以外の(他のドス古龍とは共通しない)共通点としては、水と霧というどちらも水分を操る性質を持つ、
体色を電気(オオナズチは静電気)によって変化させる、変化後は火属性が通るようになる、
鱗系素材が存在せず皮が素材として存在する、などが挙げられる。- また、「オオナズチが復活するのでは」という噂は近縁種である事が判明する以前から
「体形が似ている≒同じ骨格では?」という理由で流れてはいたが、実際は非発見状態の歩き方、咆哮や突進のダッシュ、
空中での回り込みや滑空等、骨格、基本モーションは他のドス古龍ベースであり、
旧作から他と共通のダウンモーションくらいしかオオナズチへの使いまわしの余地の無い、噂止まりの物だった。
系統の判明はMHW:I発売後しばらくしての情報ではあるが、
MHW:I本編には結局オオナズチが復活することなく、近縁種同士の登場は叶わなかった。
そもそも当のオオナズチに関してはカプコン公式のラジオ番組にて辻本Pの口から
オオナズチは新大陸には生息していないという旨の発言が出てしまっていたし。
- また、「オオナズチが復活するのでは」という噂は近縁種である事が判明する以前から
余談
- 別名の漢字「溟」だが、これは「雨など水が原因で暗い様子」や「暗い海」、
後者の意味が転じて「海」そのものも意味する漢字である。
水を操り、それによって暗闇を引き起こすネロミェールには
前者の意味合いが上手く合致しており、秀逸なネーミングだと言える。- また、その闇の中において電光で光り輝く様子が闇と光を併せ持つ存在として扱われており、
装備説明や戦闘曲名等でこの対比が語られている。 - なお、モンハンで「溟」の字が使われた前例としては、
グラン・ミラオスのテーマ曲「燃ゆる溟海」がある。
- また、その闇の中において電光で光り輝く様子が闇と光を併せ持つ存在として扱われており、
- 「ミ」から「ェ」という普段はまず使わない文字の繋ぎになっている為、
名称発表当初から「名前の発音の仕方が判らない」「言い辛い」というハンターも多数見受けられた。
藤岡EDによれば、発音は「ミ」と「メ」の中間のようなイメージとのこと。
古龍種は独特の語感を感じさせるネーミングが意識されているらしいが、
然らばネロミェールはその筆頭といえよう。
- 現大陸が舞台であるMHRiseではオオナズチがタイトルアップデート第1弾にて復活を遂げたものの、
今度はこちらが未登場となってしまっている。
MHRiseには水の豊富な土地である水没林が復活しており、オオナズチが出現する事も確認されている。
作中の発言からするに新大陸にしか生息していないというわけではないはずだが、
いつの日か近縁種同士の共演が果たされる日は来るのだろうか。- なお、MHR:Sのアップデートで追加されたアマツマガツチは元々は水を操る古龍であったが
なんとこちらと同様に雷も操るようになった。要するにキャラ被りである。
アマツマガツチは超大型古龍らしく、こちらのように発電するというよりは
天から落雷を発生させたり雷と旋風を組み合わせたりと、「天候・災害としての雷」が強調されている。
- なお、MHR:Sのアップデートで追加されたアマツマガツチは元々は水を操る古龍であったが
- モンハンシリーズ20周年を記念して行われたモンスター総選挙では、なんと18位にランクイン。
MHW:Iで初登場して以降、メインシリーズや派生作品にも登場出来ず登場作品1作のみと寂しい状況だったが、
全229種の中からトップクラスの人気を得ている事が判明。
メインモンスターでもない一般古龍がこの順位にランクインするのはまさしく快挙と言っていいだろう。
素材
- 溟龍の特上皮
- 汎用性が高く、幅広い用途に使われる。
導きの地に登場する個体からは「幻惑する特上皮」、
さらにその歴戦の個体からは「歴戦の幻惑皮」が入手できる。
- 溟龍の剛爪
- 鋭い材質で、武器によく使われる。
- 溟龍の剛翼
- 柔軟な材質で防具によく使われる。
- 溟龍の幻曜ヒゲ
- 雷属性を付与する性質があるという。
- なお、説明文に反してネロミェールの武器に雷属性のものは一つも存在しない*10。
水属性と間違えたか、
あるいは説明文通りであるが、他の素材が秘める「古龍としての力」の方が強く、
その結果雷属性が発現しなかった、のどちらかが考えられる。
防具には雷耐性があるので、一応有効活用はされている、はず。- 設定資料集によると、確かにネロミェールの髭には雷属性の性質が含まれているようだが、
この雷属性によって空気中の水分を吸い寄せる性質を持っており、
同時に吸い寄せた水分を蓄えつつ増幅する性質も有しているという。
これらの性質が結果として雷属性以上の水属性を引き出してしまうのかもしれない。 - なお、現実の水分子は僅かながら電気的な極性を持っており、
水道の蛇口から水を細く出した状態で静電気を帯びた物体を近づけると
水が静電気に引き寄せられて水流が曲がる現象を確認できる。
- 設定資料集によると、確かにネロミェールの髭には雷属性の性質が含まれているようだが、
- なお、説明文に反してネロミェールの武器に雷属性のものは一つも存在しない*10。
- 溟龍の靭尾
- 強靭な材質で防具によく使われる。
- 因みに、本種はMHW:Iにて初登場した古龍であるが、
玉石にあたる素材はイヴェルカーナを除くマスター級の大型古龍と同じく、
「古龍の大宝玉」となっており、マスターランクからの登場故か、本種固有の玉石は現状存在しない。
素材集めが少しはし易くなっているので有難いが、固有の宝玉がないのも少し寂しい気もする。
関連項目
シリーズ/モンスターハンターワールド:アイスボーン
フィールド/陸珊瑚の台地 - 本種を象徴するフィールド。
武器/ネロミェール武器
防具/テンタクルシリーズ
BGM/ネロミェール戦闘BGM
アクション/水蒸気爆発
モンスター関連
モンスター/オオナズチ - 分類学上の近縁種。
モンスター/クシャルダオラ - 渡りの際に戦闘に発展したと推測される古龍。
モンスター/アマツマガツチ - 本種と同じく、水属性と雷属性を扱う古龍*11。
モンスター/オストガロア - 海洋生物やクトゥルフ神話を思わせるデザインや扱う属性が類似する古龍。
モンスター/鏖魔ディアブロス - 水蒸気爆発の先輩。
モンスター/シャンティエン - MHFに登場する外伝作品の古龍種。水と雷を同時に扱う点で共通する。
モンスター/ゼナセリス - こちらもMHFに登場する共通点の多いモンスター*12。