◆忍◆ ニンジャ名鑑#233 【ネヴァーモア】 ◆殺◆
アマクダリ・セクト所属。全身傷だらけで、背中にラオモト・カンの刺青を持つ熱狂的信奉者。現在はチバのボディーガード役を務める忠僕。ソウカイヤ系列のレッサーヤクザ上がりで、知性は低く野望も無い。刺青を傷付けられると狂戦士化する。
登場エピソード
「若が一番つれェ時にコソコソとソマシャッテコラー……それを?ア?今んなって?ソウカイヤ?チャルワレッケオラー!」
人物
- アマクダリ所属のニンジャ。ラオモト・チバの忠実なる側近にして、彼が唯一心を許す存在。
- 学は無く、物事を大局的に見ることもできないが、同時に野心や野望も持たぬ忠僕である。
- 常にチバの隣に控え、チバの命令一つで各種ガジェットをそっと懐から取り出す様は某ハイテック・ワータヌキ・ドロイドめいている。
- 物理書籍版の登場人物名鑑ではアマクダリ中枢に所属と明記されている。また、ソウカイヤ旗を肌身離さず守護しているとのこと。
- ただラオモト家に仕えることを喜びとする極めて愚直な男。それは実際狂信と呼ぶべきものであり、例えアマクダリの「12人」がニンジャスレイヤーによって何人殺されようと、主君のチバが平静を保つ限り取り乱すことはない。
- アガメムノンに操られるだけで自分には実権が一切ないというチバの苦悩に誰よりも多く触れている。それゆえ、チバを利用するアガメムノンを憎悪し、同じソウカイヤをルーツとする人物であっても、チバの考えを理解しない者には容赦はしない。
- レッサーヤクザ出身なので、ヤクザスラングを度々口にする。
- 本名「オニヤス・カネコ」。
- ネオサイタマ炎上事変当時は、まだニンジャネームさえ授かっていないニュービーだった。
- 見た目の貫禄に似合わず、なんと当時20歳である。
外見
- ニンジャスレイヤープラスの身長一覧表によると身長188cm。
- 傷だらけの身体の上からジュー・ウェア型ニンジャ装束とブレーサー、黒金のメンポを装備。頭巾は着用せず、刈り込んだ黒髪には稲妻型の剃り込みがある。
- 名鑑にある通り、装束の下の背中には精巧なラオモト・カンとソウカイヤ・キリステ紋の刺青が彫られている。
- わらいなく氏による書籍版のデザインでは、メンポにソウカイヤのクロスカタナ・エンブレムが刻まれている。
元ネタ・考察
- ネヴァーモア(Nevermore)とは「二度と~しない」という意味である。ラオモト・チバが「ソウカイヤ崩壊時のような屈辱を二度と受けないよう僕を守れ」という思いを込めたと思われる。
- もしくは直前のやり取りから「二度とお前を疑わない」といった所だろうか。
- 作中での命名由来抜きで皮肉めいた解釈をするなら、「(ラオモト家が旧ソウカイヤのような一大勢力として返り咲くことは)二度とない」かもしれない。
ワザ・ジツ
- 特筆すべきユニーク・ジツはないが、ソウカイヤ時代からアマクダリに移った後もトレーニングを重ねており、あのシャドウドラゴンとも鍛錬を行うことで自身のカラテをさらに高めている。
- 相手の息の根を止めるまでひたすら殴り続けるという狂犬めいたカラテスタイルを取るが、そこらのサンシタなら数的不利があろうと反撃を許さず殴り殺せるくらいの実力はある。暴走状態のシャドウドラゴンとジツ抜きで真っ向から渡り合えるなど、カラテの力量は高い。
- カラテ特化のためか、相手の動きを封じるシャドウピン・ジツなどのジツによる搦め手を用いる相手とは相性が悪い。
- しかし、シャドウドラゴンのジツで無防備な状態になりながら、彼のカラテの直撃を受けてもなお爆発四散することなく耐え切り間を置かず戦闘を継続できるなど、ニンジャ耐久力はかなりのもの。
- その他、ソウカイヤ紋が刻まれたドス・ダガーを袴に携えている。カラテ戦闘時にて、カイシャクを行う際の急所攻撃用武器として使用する。
- かつては十把一絡げのニュービーに過ぎなかった彼だが、ラオモト・カン直々にカラテ・パンチを身を以って教わり、以降、愚直にカラテ・パンチのトレーニングを繰り返して無骨なカラテを練り上げた。
- タイム・イズ・マネーを信条とするラオモト・カンがカラテ・パンチ一発分とはいえ彼のために時間を割いたことは、費用対効果としてそれだけの利益が見込めると判断したか、少なくともそう思ってもらえたのだ──と彼が感じていることは想像に難くない。その思いがラオモト父子への崇拝と忠誠、そして彼の確かなワザマエに繋がっているのだろう。
凶暴化
- 名鑑にも記述されている、背中の刺青への攻撃をトリガーにして発揮される彼自身の特徴。
- この状態に陥るとニンジャアドレナリンが脳内で異常分泌され、刺青を傷つけた相手に狂ったように猛攻を仕掛ける。
- 相手からの呼びかけに一切反応することなくひたすらカラテのラッシュを狂ったように叩き込み、相手を爆発四散させてもなおその痕を殴り続ける姿は、文字通り狂戦士と呼ぶに相応しい。
- 書籍版の名鑑によると、この状態に陥るとチバの制止命令さえも無視して敵を殴り続けて殺すという。コワイ!
ストーリー中での活躍
- 時系列上では書籍版限定エピソード「ライズ・オブ・アマクダリ」にて初登場。ラオモト・カンの死を知った彼はボロボロになりながらもチバを救出し、チバと共にラオモト家のシェルターを目指してリムジンで逃走するも、ザイバツの部隊に包囲され絶体絶命の危機に陥ってしまう。
- ニュービー・ニンジャの身に余る窮地の中、「派手にやれ」というチバの命令の下にザイバツの部隊へ突撃。全身にクローンヤクザの銃弾を受け、叫び、もがきながらも数人のクローンヤクザを殴り殺すという獅子奮迅の戦いぶりを見せて崩れ落ち、瀕死の状態となる。しかし、直後に現れたアガメムノンによってチバ共々命を拾われることとなった。
- その後、チバによって「ネヴァーモア」の名を授かり、以後は彼の護衛として側に控えるようになる。
- 連載順での初登場エピソードは「サツバツ・ナイト・バイ・ナイト」。カスミガセキ・ジグラット内のネコソギ・ファンド社オフィスで市場操作を行うチバの護衛役として控えていた。
- その後のヨロシサン営業との商談においてチバが激怒した際には、ヌンチャク、床開閉用ボタンをチバに言われるままに差し出す。
- この場面から、一部のヘッズからは「ネヴァえもん」と呼ばれるようになった。
- この場面から、一部のヘッズからは「ネヴァえもん」と呼ばれるようになった。
- 「ゼア・イズ・ア・ライト」(書籍版では「ミッドナイト・ブルー・オトノサマ」)では、ラオモト・カンを信奉しながらもチバの事情は全く考えていないネオソウカイ・シンジケートに対して怒りを露わにし、チバを確保しようとしたグレムリン、スカルダッジャリーに殴りかかり立て続けに撃破した。
- 「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」シリーズでは、シャドウドラゴンと共にラオモト邸でチバの護衛にあたる。
- 「フェアウェル・マイ・シャドウ」にてシャドウドラゴンが出撃してからは単独で護衛を続けた。
- 「フェアウェル・マイ・シャドウ」にてシャドウドラゴンが出撃してからは単独で護衛を続けた。
- 「サイオン・オブ・ザ・タイラント」にて、シャドウドラゴンが去った後の新たな監視役を殺し、チバの大遁走劇の幕を開ける。
- ハーヴェスターの裏切りを事前に予測していたチバの合図でハーヴェスター配下のアクシス三人に先制攻撃し、隙を突いてヤクザベンツにチバと共に乗り込みプランBの合流地点へと移動。その後はチバが契約していた傭兵部隊と共にアマクダリの追手とイクサを繰り広げる。
- 撤退の際には合流が遅れて取り残されるも、ブラックヘイズ、オメガの状況判断と予想外のニンジャの参戦により生還を果たした。
- 「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」では、チバに率いられて傭兵部隊と共にカスミガセキ・ジグラットへ強行突破をかける。
- 同じくカラテに特化したニンジャであるヴァニティとのイクサでは劣勢となるも決して倒れず、イクサの趨勢が変わり彼女が降伏するまで主君を守り通した。
第4部以降
◆忍◆ ニンジャ名鑑#0008 【ネヴァーモア】 ◆殺◆
ラオモト・チバの傍らに常に控えるボディガード。その忠誠は絶対であり、イクサの中で鍛え上げたニンジャ耐久力と覚悟がカラテの源だ。メガコーポ数社が結託してチバ暗殺に差し向けたニンジャ五人を同時に相手にして一歩も退かなかった。
登場エピソード
- 「スズメバチの黄色」(名前のみ)
- 「サンズ・オブ・ケオス」
- 「ソウカイ・シンジケート」
- 「ベリアル・アンダーカバー」(回想)
- 「アルター・オブ・マッポーカリプス」
- 「ア・デッカーガン・イズ・マイ・パスポート」
- 「ジ・インターナショナル・ハンザイ・コンスピラシー」
「アッコラー!?シックスゲイツが人数揃えて殺せねえワケねえだろオラー!?シックスゲイツ何だと思ってんだコラー!」
人物
- 第4部でも変わらずチバのボディーガードを務める。チバのことは「オヤブン」と呼ぶようになっている。
- チバが再建した新たなソウカイヤの中でも、彼に最も長く仕えた側近として高い地位にいるようで、シックス・ゲイツの若手ニンジャであるインシネレイトを怒鳴りつけて発破をかける姿がインシネレイト自身の回想で描かれている。
外見
- 第3部以前から大きな変化は見られない。
- 地の文からは「暴力を人の形に捏ねたようなニンジャ」と形容されている。
- フォーマルな場にチバと同行する際は、さすがに黒スーツを着用するようだ。
ワザ・ジツ
- 戦闘スタイルは第3部以前と変わらず、その怪力と強力無比なカラテ・パンチも健在である。
ストーリー中での活躍
- 時系列的には第3部以後・第4部以前にあたる外伝小説「スズメバチの黄色」においては未登場だが、新たな門出を迎えたチバが「この夜にネヴァーモアがいないのが残念だ」と述べており、この時点でチバからそう思われるだけの信頼を勝ち取っていた事実が改めて明らかになった。
- 「ソウカイ・シンジケート」では、新たなニンジャスレイヤーを追って現れたザイバツのデミ・ニンジャ達を真正面からのパンチで叩き潰し、その衰えぬカラテを見せつけた。
- アガートラムが破壊エネルギーを放った際にはその場にいた誰よりも早くチバの盾となるも、チバに貸しを作ろうと考えたマスラダがさらに盾となったことで結果的に無傷で済んだ。
- 「アルター・オブ・マッポーカリプス」ではチバに付き従ってポータルでシトカ入りし、チバの命令でスーサイドやオールドストーンと共同戦線を張る。
- サツガイが作り出したハッポースリケン・モニュメントの破壊作戦においては、オールドストーンらが用意した鎖ハープーンの投擲役を務め、事態の収拾に貢献した。
- 「ジ・インターナショナル・ハンザイ・コンスピラシー」では、カタナ社が開催する博覧会のVIP専用のオークションに参加するチバを護衛する。
- ブギーマンやサンズ・オブ・ケオスのニンジャ達の乱入で会場が騒然となる中、会場で戦うザルニーツァの姿を見つめ続ける主人を守り、やがて主人の命を受けて窮地に陥ったザルニーツァを救出する。
- しかし、そのザルニーツァはペイルシーガルが化けた偽物であった。ネヴァーモアは即座に殴りかかるが、ペイルシーガルが寸前でチバの姿に化けたことで躊躇してしまい、取り逃がしてしまう。
一言コメント
- 彼は狂犬というが本当に犬めいた性質だと思う。たぶんインフレイム直後の彼はまだ自分のボスをラオモト=サンだと思っていて、その「ボスの息子」を守るためであればたとえ忠誠に値しなくとも無駄に命を捨ててしまったかもしれない。それではまさに犬死だった。しかしチバ=サンのソンケイを見てその認識が「ボスの息子」ではなく「新しいボス」となり、再び忠誠の対象を得て行動に意味が生まれた。最初に会ったチバ=サンが実際従うに足る人物であったことは本当に幸運だったと思う -- 2020-03-12 (木) 01:09:31
- サンシタにボコボコにされてたニュービーが、今やサンシタを反撃すら許さず震え上がらすボスの側近か。 -- 2020-06-01 (月) 22:17:28
- ナットウとホタテのスシが好きなのか。流石オニイサン硬派だぜ! -- 2020-07-16 (木) 19:45:16
- ↑4ヨルジもその辺のニンジャを従えらるカリスマとヤクザクランを順調に運営できる実務能力と死の間際までチバを煽る胆力あったし、ソンケイが無かったとは思えないが -- 2020-12-26 (土) 12:44:36
- ↑タイプは違えども、さすがはラオモト=サンの息子達といったところでしょうか。ありえないですが、仮に兄弟中が良くて協力体制が築けていたらどうなっていたか。 -- 2021-01-14 (木) 11:37:11
- 4部ソウカイヤでは事実上のNo.2なんだろうけど組織系統でいうとガーランドとどっちが上なのか気になる -- 2022-02-26 (土) 14:41:07
- ネヴァーモアは組織創立メンバーであり、組織のボスの肉親扱いに近いので、 現実の犯罪組織でいうところの「叔父貴」ポジション。一方ガーランドは実働部隊トップなので若頭ポジションでは。その場合は形式的には叔父貴ボジのネヴァーモアが上になるはず。 -- 2022-02-26 (土) 16:05:56
- あと。↑の考えを当てはめると、組織のボスが何かあったときにオジキは後継者になれなく、若頭はなれるという違いを聞いたことがある。たしかにネヴァーモアがボスになるよりはガーランドが後継者のほうがまだイメージはしやすい。 -- 2022-02-26 (土) 16:08:55
- 憑依ソウルは今のところ不明だが、感情が昂ると圧倒的な暴力を生み出すあたり、24大クランならアスラ・ニンジャクラン系列なのかも。 -- 2022-08-10 (水) 12:02:09
- 「おれの背中にケチつけてムカつかせたヤツぁ何もんだろうーとゆるさねえ!この刺青がのび太くんのパパみてェーだとォ?」 -- 2024-06-16 (日) 12:43:21