Top > ゲーム用語 > リストラ


ゲーム用語/リストラ

Last-modified: 2019-07-19 (金) 04:04:50

目次

概要 Edit

  • リストラクチャリング(Restructuring)の略で原義は「再構築」。
    日本では「解雇する(される)」の意味で使われる事が多いが、本来の「リストラ」が扱う範囲はもっと広く、
    細かい予算の見直しや労働時間の再編成なども行い収支の健全化を目指すことを指す。
    • 厳密には通常のクビが「仕事が出来ない、または勤務態度が悪い社員を解雇する」であるのに対し、
      リストラによる解雇は「会社全体の業務見直しに伴う不要部門の人員削減」によって行われるものである。
      ただ、必要な人材なら大抵は解雇ではなく異動になる、どちらも路頭に迷うことには変わりない…など、
      日本では「クビ」と区別する必要性が薄い為、上記の通り同一視されている。
  • ゲーム作品ではシリーズを通すうちに削られてしまった要素のことを指して「リストラ」と言うことが多い。
    よく似た表現として「オミットされる」という言葉もあり、
    こちらは「除外する」「省略する」という意味で、用途としてはほぼ同義である。
    • ただ基本的にはキャラの削除が「リストラ」、システムの削除が「オミット」と呼ばれる。
      この違いは上記の「リストラ=クビ」が密接に関わっていると言えるだろう。

モンハンにおけるリストラ Edit

モンスターのリストラ Edit

  • おそらくモンハン界隈で「リストラ」と言ったら大抵はコレである。
    直前の作品に登場していたモンスターが次回作には登場しないことを指す。
    モンスターはモンハンにおける「主役」とも言える存在なので、
    自分のお気に入りモンスターがリストラされるか否かは、
    そのモンスターのファンにとって最新作発売時の最大の懸念事項とも言えるだろう。
  • ゲーム容量やゲーム全体のテンポ(同格のモンスターが多すぎると先のHRになかなか進めなくなってしまう)
    の都合もあってか、モンハンは上記のような要素を持ちながらも、
    非常にリストラと再雇用の激しいゲームであると言える。
    • 今までのところ最大のリストラが発生したのはMHP2GからMH3に移行する時で、
      この際はリオレウスリオレイアディアブロス以外の全ての大型モンスターがリストラ
      というかつてない大変動が起きた。
      むしろ、それ以前のシリーズではMH2からMHP2への移行でヤマツカミがサラッと削られたりした他は、
      明確にモンスターがクビになることが少なかったので、
      ハンターからリストラ事情が心配されるようになったのはMH3からであると言える。
  • 以降、水中戦削除で海竜種が削られたり、ドス鳥竜たちの間で激しい生存競争が起きたりしながら、
    一作品に登場するモンスター総数は微増しつつ現在に至っている。
  • なおMHW現在、初登場してからリストラの憂き目に一度も遭っていない大型モンスターは、
    モンスターハンターシリーズの顔であるリオレウスと、妻にして雌個体であるリオレイアの2種のみ、
    MHWから始まった「大型アップデートによる、モンスター新規実装分」も含めてみた場合、
    最初の1区切りとなった作品「MH3」を初出とするイビルジョーも含めた3種のみが該当する。
    • ちなみに「亜種」についてはMH3で全種リストラ
      MHXで希少種を除き全種リストラという事態が起こっている。
      MH3のG級拡張版であるMH3Gでは亜種が復活しているが、
      MHXのG級拡張版であるMHXXでは黒龍の亜種とも言える紅龍祖龍の2種のみの登場となっている。
  • また、リストラ期間が最も長い大型モンスターは、MHP2Gまで登場、
    またはMHP2Gで初登場し、MH3で退場して以来一度もオファーが来ていない
    ヒプノックキングチャチャブークイーンランゴスタ、ヤマツカミ、シェンガオレンである*1
    MHXまではこれにラオシャンロンとドスギアノスも含まれていたのだが、
    前者はMHXXで大々的に復活が報じられ、後者は同作発売後にしれっと復活している事が判明した。
    • ナナ・テスカトリは本人が登場していないのに装備品は登場するケースが幾度か行われており、
      対となるテオ・テスカトルの参戦が確実になると必ず今回はどうなるのかと話題に上がる。
      ソロ専用の相手としてモノブロスが4Gで復帰した時は期待が寄せられたが、結局は素材と装備品での登場であった。
      しかしMHWではナナ・テスカトリのDLC追加での復活が判明し、彼女もまたリストラ組を脱する事と相成った。
  • このようなリストラが起こる原因で真っ先に挙げられるのは主に2つである。
    1つ目は「ゲームの深部構造の根本的変更により今までのデータが使えなくなり、流用すら不可能になった」事。
    この場合は例え、既存モンスターであっても新規モンスターと同じように、「0から作成し直す」必要がある。
    0から作成し直すという事は、開発にかかる期間が長期化する可能性があるという事であり、
    開発期間の長期化は開発費に響いてくるため、簡単に実現できる話ではない。*2
    このケースはモンスターハンター3モンスターハンター:ワールドと言った、
    それまでの作品から大きく変わったと伺える作品で起こることが多く、予想はしやすい。
    • このケースの代表例としてラギアクルスと海竜種が挙げられる。
      MHWの試作段階では登場の構想があり、
      実際に試作段階のゲーム内にラギアクルスを登場させ、実験していたのだが、
      海竜種特有の骨格をMHWに完全適合させるために作り直す費用が高くなることが判明、
      検討の末、「費用対効果が見合わない」と判断され、断念された。
  • 2つ目に挙げられるのが「モンスター自体はすぐ適応させることができるが、
    密接に関わる大きなシステムのオミット、方針によって登場出来ない」と言うものが挙げられる。
    これはMH3系譜のモンスターハンターポータブル 3rd水中戦が登場しないために、
    水中戦専用のモンスターと、地上戦に適応出来ていないモンスターが登場しない、
    モンスターハンター4にて砂漠系フィールドが登場しなかったことで、
    その環境と密接に関わっているモンスターを登場させられない、と言ったケースである。
    これらのケースは世界観と結びつけて考えることも可能であるため、
    リストラと復活についてはある程度予測はしやすいと言える。
    • その一方で、MHXでは前作で登場していて、
      かつ関連するモンスターや登場しているフィールドが続投された(=リストラされるとは考えにくい)
      状況の中でも未登場のモンスターが大量発生し、多くのプレイヤーを驚かせ、
      その次作であるMHXXであっさり復活したモンスターも多いという、上述の例から外れたケースも見られる。
      こちらは純粋に「MH4シリーズ時代と全く同じ様に登場させたくない」、
      「開発期間の都合で全てに対応することが難しかった」という理由が考えられるが、
      MH4シリーズと同じハードの作品で元々流用しやすい環境下であったのは十分に考えられる事であり、
      復活モンスターとして大々的に宣伝するため(だけ)に敢えてリストラしたのでは
      と批判されることもある。
    • MHWでは、上述した「開発の事情」という理由に加え、
      新大陸という新天地で、生態系を緻密に描く」という方針があるという、
      主な理由2つが同時に発生したケースとなっている。
      この中、MHWでは「新生モンスターハンターとして、1から作り直す」事、
      「緻密な生態系を描くための、新大陸の生態系の確立」が優先された結果、
      新モンスターが数多く登場した一方、(アップデート追加分も含め)リストラされなかった、
      あるいは旧作から復活できたモンスターは少ないという形となった。
      その後の超大型拡張コンテンツ「アイスボーン」では、
      「人気だった、従来のモンスターを復活させる」事も同コンテンツの方針の1つとして定められており、
      「新大陸の生態系に変化が表れている」という形で、
      一部の既存モンスターが新大陸の生態系に適合して復活を遂げている。
  • 基本的にG級拡張版の作品では、元となった作品からモンスターがリストラされたというケースはない。
    G級拡張版では元作品のクエストがそのまま存在するため、武具や素材、
    ゲームバランス等の整合性が取れなくなるためと見られる。
    ただしG級では(亜種などを除き)姿を見せないというケースはなくもない
  • なお、モンハンシリーズのなかでもMHF・MHO・MHXRはモンスターのリストラは発生しない。
    これはいずれも「続編」という形式ではなく、何年もサービスを続け、
    コンテンツを追加しつづけるオンラインゲームというスタイルになっているためである。
    特にMHFはモンスターの大量リストラが起こる前の作品(MH2)が源流になっていることから、
    メインシリーズではリストラされて久しく、復活が望まれているモンスターでも、
    MHF(と、それをベースにしたMHO)に目を向けてみると通常通り現役で活躍しているという例は多い。
    MHFにおいては過去にはその弊害が起こった事もあった。詳しくは同作記事の余談の項を参照のこと。
    • 上記のナナ・テスカトリは10年間メインシリーズに不在だった為待望の帰還といったところだが、
      その間MHFでは剛種とG級個体がとてつもない強さでハンター達を返り討ちにしていた。

装備のリストラ Edit

  • 作品が進むことで装備品が削除されることはよくあるのでここでは取り上げない
    (素材元のモンスターがリストラされれば、当然そのモンスターの素材で作られる装備も削除される)。
    しかし、武器の種類がまるまる削除されるとなると話は別である。
    • デザインのリストラという事例もいくつかある。
      例えばMH3ではレウスシリーズなどの既存防具がデザイン変更を受け、旧デザインは登場しなかった。
      それらの装備の多くはのちにEX防具などとして再登場を果たしている。
      あるいはMHWorldでは剣士とガンナーの防具統一でガンナー側装備のデザインの大半がリストラ。
      唯一残った旧ガンナー装備はランゴシリーズくらいである。
      一応、近縁のジュラトドス装備にガンナーデザインを引き継がせたラヴァシリーズもあるが。
      武器も結構な数が汎用ビジュアルのものに置き換えられているが、
      これらは基本的に「旧来と同様の素材を使用した旧来と違う武器」である為、
      リストラと言えるかは微妙なところ。
  • こちらももっとも話題になったのはMH3で、
    「双剣、狩猟笛、ガンランス、弓を武器種ごと削除」というあまりに大胆すぎる変更だった。
    流石に批判も多かったのか、直後のMHP3で新武器種のスラッシュアックスも続投しつつ、
    全ての武器種が復活し、以降武器種削除は行われなくなり多くのハンターは胸をなでおろした。
    しかし、それ以降の作品でもレビューサイト等での紹介文の頭に大抵
    「削除された武器種はなし」が付け加えられるようになった辺りMH3の影響は大きかったと言える。
    • なお、MH3からMHP3への移行時に正確には「組み立て式ボウガン」が削除されているのだが、
      ライトボウガン/ヘビィボウガンに分かれて続投しているためかあまり話題にはならない。
      武器種という括りで2017年現在まで削除されたままなのは、
      組立式ボウガンの一種であるミドルボウガンのみ。
  • オトモアイルーのシステム変更に伴ってか、MHXX→MHWorldではニャンターが姿を消している。
    プレイヤーからは武器種の一つとして扱われていた節もあり、新たなリストラ武器とされている。
    ただしX系列がナンバリングタイトルとは微妙に違う扱いを受けていたことから、
    あくまでもスタイルや狩技といったX系独自のシステムが引き継がれなかったことと同列に見る人も多い。
  • 派生作品を含むのであれば、スピリッツの「大剣・ハンマー・片手剣・ランス以外」、
    MHSTでの「大剣、片手剣、ハンマー、狩猟笛以外」の武器種を削除した事例も有名。
    メインシリーズではないためMH3でのリストラに比べればそこまで大きな話題にはならなかったが、
    特に今後追加される見込みがないMHSTについては、
    リストラされた武器種のファンの一部からは残念がる意見も聞かれた。

スキルのリストラ Edit

  • メインシリーズにおいてはスキルの変動は比較的激しく、仕様も作品によってコロコロ変わる。
    その出退場が狩猟環境全体に影響を与えるスキルと言えば「覚醒」が挙げられるだろう。
    覚醒のある作品とない作品では無属性武器の評価基準に大きな違いが生じるほどの差がある。
  • 複合スキル系はスキルの中ではリストラが激しい。
    狩人(ハンター生活)のように以前の作品では価値の薄かったスキルを一つにまとめたスキルも存在する。
  • 根本的なシステムの改変によって存在意義を失って退場するケースもある。
    MHXにおいて採取モーションの変更によって高速収集が削除された。
  • 他、あまり例はないが「あまりにバランスブレイカー過ぎて調整も困難である」と判断されたスキルも削除されることがある。
    例えば、MHP2Gの「自動装填」は以降の作品では全く見なくなった。
  • こちらも、G級拡張版で削除されるスキルは存在しない……と言いたいが、
    過去には一件だけ前例がある。
    MHP2まで存在し、MHP2Gで削除された(別スキルに一部効果が移管された)「連射」スキルである。
    この例外を除くと、G級拡張版作品ではスキルが増える傾向にあるが、
    続編ではゲームバランスが概ね一新される関係でスキルが減る傾向にある。

システムのリストラ(オミット) Edit

  • 斬新であっても賛否両論があったり、評判の悪いシステムは以降の作品でリストラされることが少なくない。
    • 例えば、MH3・3Gにおける水中戦はシリーズの中でも賛否の分かれた要素であったためか、
      MHP3及びMH4以降の作品では削除されている。
      (ただし、MHP3に関してはPSPの性能との折り合いも関係している。)
    • また、MH4以降に登場した段差や起伏の多いマップについても闘いやすさの面で批判もあったためか、
      MHXの下位クエストでは、旧砂漠以外は狩猟地から外されている。
      これ以外にも古代林などの新マップは平坦な地形が多くなっているほか、
      復活した旧作品のマップも旧砂漠のような起伏や段差、ギミックに富んだ形でのリファインは行われていない。
    • さらにMH4系列では「ギルドクエスト」「発掘装備」「極限状態」の3点が
      「悪い方向で」相乗効果をもたらし、徹底的な効率狩猟がはびこる事態になった。
      そのため、MHXではレベルアップ形式のクエストとして二つ名持ちモンスターのクエストが用意されているが、
      ランダム性は削られ極限状態のような理不尽さも薄らいでいる。
      極限状態はそれ自体単体でも評判は芳しくなかったが、
      こちらもMHXでは理不尽さが幾分マイルドになった獰猛化が代わりに登場している
      (尤も獰猛化も獰猛化で、プレイヤー側からの不満がなくなった訳ではないのだが)。
  • また、MHP3の「武器ブースト」も単に攻撃力を上げるだけで、
    「全ての武器はブーストして使うのが基本」という状態になってしまっており
    あまり意味のあるものではなかったためか、削除されている。
    MH4Gではこの流れを受け継ぎながらハンターごとに個性を出せる「極限強化」が登場しているが
    これも武器自体が最終強化していることが条件であり
    発掘武器との格差を埋めたり差別化させたりといった意味合いもある。
  • MHP2Gより登場したオトモシステムは、MH3(G)でリストラされたがMHP3とMH4にて復活し、
    作品ごとに細かい仕様を変更しながら継続している。
    MH3(G)ではオトモアイルーの代わりに奇面族のチャチャカヤンバが採用されたが、
    残念ながら2作限りでリストラの憂き目に遭い*3、以降オトモアイルーが再登場し現在に至る。
  • 例によって例の如く、G級拡張版作品でシステムがリストラされたケースは殆どない。
    ただし細かい仕様についてはバランス調整等の理由で変わることはある。
  • MHFでは10年という非常に長い期間サービスが継続されてきたため、
    現行のバランスやプレイヤー層の需要と噛み合わないシステムは、
    一定の猶予期間を経て別のものに置き換わる事がある。
    例えば現在のHR帯は2016年4月のMHF-G10アップデートで大幅に変革されたもので、
    これに伴ってかつて存在していた公式狩猟試験や非G級のスキルランク、HR帯の多くのクエストが削除されている。
    ただ、これらはどちらかというと原義の「再構築」に近いものといえるだろう。
    ゲーム用語/緩和の記事も参照のこと。
  • なお、ゲームハードの物理的な違いによって操作性そのものが抜本的に革新される場合もある。
    MH3G、MH4(G)、MHX(XX)などの3DS対応シリーズに於ける「下画面タッチパネル」が最たる例。
    これらは不具合やユーザーからの批判などでは無く、単純に物理的性能面の都合による刷新となるため
    以降の他ハードによって省略・削除されても、大きな話題になる事はあれ、問題視される事は無い。
    • 旧3DS(LL)では、拡張スライドパッドを使用しない限り「左アナログパッド」「L2/R2ボタン」が使用できず、
      俗に言うモンハン持ちが不可能となった事が物議を醸したが、
      「ターゲットカメラ」「下画面タッチパネル」などの補完機能の追加によってサポートされている。
      • NEW3DS(LL)では「Cスティック(左アナログパッド)」「L2/R2ボタン」が新装されたが、
        旧来のPS系ハードの持ち方とは大きく使い勝手が異なる。
        これも問題視される程の影響では無く、個々の相性や賛否が交錯するレベルの物議に留まっている。
    • また、3DSシリーズ独自の機械的仕様としての「立体視」が
      他シリーズにてリストラ(オミット)される事情も、上記のゲームハード上の仕様の都合に準ずる。

関連項目 Edit

モンハン用語/継承者 - MH3でユーザーから提唱された概念。リストラとかかわりが深い。






*1 亜種込みならドドブランゴ亜種とショウグンギザミ亜種、特殊個体としてはMHP2G仕様の「傷ついたイャンガルルガ」も再登場していない(MHXに登場する隻眼イャンガルルガは全くの別物)。
*2 ゲーム開発費の大半を占めるのは「人件費」である。開発期間が長引くと言う事は、1ゲームが完成するまでにかかるスタッフの労働時間が延びるという事になり、延びれば延びるほど支払う人件費(賃金)も多くなる。必要な人件費が増えると、開発費も高騰してしまう…という理屈である。他にも要因はあるものの、占める割合が一番高く、かつ影響を比較的受けやすい性質も相まって、このケースは「ゲームの開発費高騰」の主な要因として挙げられる。
*3 カヤンバはMH3Gからの登場なので、オトモとしては1作限り。また2人とも、NPCとしてはその後MH4GとMHXにも登場している