武器/ヘビィボウガン/余談-関連項目

Last-modified: 2024-04-11 (木) 21:25:57

余談

  • 武器としてのイメージは、ライトボウガンの「小火器」に対しヘビィボウガンは「重火器」であろう。
    重火器の定義だが、実は明確な線引きが存在しておらず、各国の軍隊で定義が異なり、
    日本の自衛隊では
    「口径20mm未満の火器は小火器(銃)、口径20mm以上の火器を火砲(砲)」と銃砲を定義しており、
    そもそも重火器という区分が存在していない。
    他国の軍隊での定義・線引きとしては
    「砲兵が運用する大型の火器」「戦車などの装甲対象を攻撃するための対物用の火器」
    が重火器とされることが多いようだ。
  • ヘビィボウガンのデザインは、
    大砲などの重火器よりも巨大な小火器である「対物ライフル」をモチーフにしたものが多くみられる。
    これは第2次世界大戦の頃に存在した「対戦車ライフル」を源流とする巨大銃器であり、
    歩兵用の軍用ライフルの倍以上の口径の弾丸を用いて*1
    防壁や軽車両をも撃ち抜いて破壊する事が出来る代物である。
    ミサイルよりも遥かに低コストで運用できる大型火器としてや、
    大量の火薬による推進力と重くて風の影響を受けにくい弾丸を活かした長距離狙撃といった用途に使われている。
    • なお対物ライフルは巨大で重く、そのくせ発砲の際の反動からすれば軽すぎる*2為に
      銃架(銃を固定する台座)を使わず手で持っての運用は事実上不可能である。
      ヘビィボウガンは対物ライフルほどの反動かは不明だが、
      サイズ的には同等以上であり、ゆえに相当な重さと推測され、
      ハンターはそれを手で構えられるどころか、ゆっくりとながら構えつつ歩けるなど、
      相変わらずというかハンターの超人的な身体能力が垣間見える。
  • MH3には武器名称としてのヘビィボウガンも存在する。
    LV1竜撃弾に対応、中折ボウガンの基礎を学べる1丁と言えよう。
  • メインシリーズのヘビィボウガンには、
    看板モンスター素材のヘビィボウガンの扱いが余りにもひどすぎる
    というジンクスが存在する。
    シリーズの長い歴史の中で明確にそのような状態になっていたのは僅か4作品しかない*3のだが、
    その4作品のインパクトがあまりにも強烈すぎたため、
    現在でも「看板モンスターのヘビィボウガンはどのようなネタ性能なのか」に極めて強い関心が寄せられる。
    具体的には、MHP3・MH3G・MH4・MHXXにて発生したもので、 というもの。
    奇しくもヘビィボウガン以外の武器については(該当作品においては)概ね良質な物が多く
    「何故ヘビィボウガンだけが…」という話になったのは自明の理だろう。
    MH4G、MHXにおいては看板モンスターのヘビィボウガンに極端なネタ性を持つものはなかったが
    発売当初は徹底的にネタ探しがされたことは最早言うまでも無い。
    MHWでは発売当初は若干怪しかったが、現在では特化運用ができる良武器という位置づけとなっている。
    • なお、反動が重いものの単発自動装填が強力なレギオスヘビィ、
      貫通弾や属性弾の運用に長けるミツネヘビィやゼクスヘビィ、
      散弾や放散弾の運用に長けるマガドヘビィなどは、むしろメインモンスター産の名に恥じぬ名砲として好評。
      ついでに言えばMHRiseでは例のバイクが通常ヘビィとしてトップクラスの性能を持って復活したほか、
      奇しき赫耀のバルファルクのヘビィボウガンはXXと比べるとかなりマシな性能になっている。
    • 一方で、「ラスボスや裏ボスの素材から作られるヘビィは概ね良性能」というジンクスも存在する。
      こちらはほぼ全ての作品に共通して言えることである。
    上記4作の看板モンスターのヘビィボウガンが微妙(或いは存在自体が無かった)な理由は不明であるが、
    MHP3ではライトボウガンとの装填数取り違えというとんでもない説が提唱されている。
    また、MHP2Gである武器が猛威を振るいすぎたため調整に慎重になっているという指摘も一部ではあるが、
    その武器はそもそもメインモンスターの武器ではないため、理由としては考えにくい。
    MH4のヘビィボウガンについては、武器種自体がヘビィとライトで併せて「ボウガン」として扱われているのか、
    ライトボウガンにはティガアマデュラ武器が存在せず、
    ヘビィボウガンにはブラキマガラ武器が存在しない。
    発掘武器の見た目もヘビィとライトで「併せて4種」となっている。
    • ちなみにジンオウガとブラキディオスのヘビィは、その後の作品における経緯もネタにされている。
      ジンオウガのヘビィはこのネタが原因で正当な評価が確立するまでかなりの時間がかかる事になった。
      詳しくはそれぞれの武器記事を参照のこと。
      ゴア・マガラのヘビィボウガンはMH4Gで登場したが、こちらは(優秀なためか)特段ネタにはされていない。
  • 何故かイベント武器やコラボ武器が異常に少ないという謎の冷遇もされている。
    メインシリーズでコラボ武器はたったの1種類だけ、しかもそれすら既存武器の流用ときている。
    さらにMH4Gではヘビィ以外の全武器種のイベント武器が2種類以上登場するにもかかわらず
    ヘビィボウガンのイベント武器だけは全く存在しない。
    ネタ武器ですら用意されないというのは何故なのだろうか…。
    また、シーブライト武器もヘビィだけ唯一リストラの憂き目に遭っている。
    • 因みにMH4Gでは、指定された武器種の中でレア度10の武器を3つ製作することにより、
      トロフィー型の勲章が手に入るようになっている。
      この勲章のデザインなのだが、これは各武器種のアイコンまたは二種類のアイコンの組み合わせになっており、
      例えば条件に片手剣と双剣が指定されている『迅剣のトロフィー』などは、
      中央に片手剣が置かれ、両サイドに双剣が配置された見た目をしている。
      そしてこれらの勲章獲得においてヘビィボウガンが関わる『穿空のトロフィー*4』だけは、
      何故か外見にライトボウガンと弓しか描かれていない。
      単純に三つの武器種のアイコンを交ぜることが難しかっただけかも知れないが、
      それでも他の武器群十三種が全て登場している中で、この扱いはあんまりである…。
    • MHXにおいては、太古の塊から専用武器が発掘されない数少ない武器種となってしまった。
      錆びた~風化した武器が存在しないのは、もはやヘビィと新参武器の操虫棍だけである。
  • このように謎の冷遇は続いているものの、性能に関してはどのシリーズでも安定して高く、
    オンラインで肩身の狭い思いをするようなことは殆どないのがせめてもの救いか。
  • ライトボウガンに比べると扱いに癖があるため、人気そのものはライトよりも一手劣るのが実情。
    とはいえ、慣れると遠距離からズドンと重い一撃を叩き込む感覚がクセになる人も少なくなく、
    熱狂的な愛好家が多いのも特徴である。
  • ヘビィガンナーが特定のヘビィボウガンを指すための用語として、「○○砲」という表現方法がある。
    ○○の部分には素材となるモンスターの略称が入る。
    例えば、夜砲【黒風】ならナルガ砲、トロペクルガンならペッコ砲といった具合。
    亜種、希少種素材の場合は亜グナ砲黒グラビ砲亜ナル砲希ティ砲のように体色や「亜」、「希」の文字が入る事も多い。
    • イャンクック砲老山龍砲という元祖ヘビィボウガンからこの表現が広まったのは想像に難くない。
    • ちなみに、アグナとアグナは両方とも同種のヘビィボウガンを指す用語だが、
      これはアグナコトルのライトボウガンが存在しない事と、とある事情から呼び分けられている事が由来である。
  • なお、よく勘違いされるがへィボウガンであって、ヘィではない。
    ましてやヘビーボーガンとか書いた日にはそのキレイな顔をフッ飛ばされてしまうので気をつけよう。
    武器の名前は正確に表記するように。ヘビィさんとの約束だ。
    • …しかし、MHFにおける秘伝スキル「重銃技」の説明を見ると、
      ヘヴィボウガンの力を最大限に引き出す…」と書かれてしまっている。
      長年修正の入っていなかった謎の誤字であり、サービス終了に至るまで修正される事は無かった。
    • また、サンブレイク公式Twitter(現X)アカウントで、開発原画・ラフスケッチを公開するツイートにおいて
      ヘビーボーガンという誤表記がなされたことがある(現在は削除・訂正済み)。
      公式コラボでも度々誤表記は発生するので、もし誤表記を見かけたら優しく訂正しよう。
    • パソコンのキーボードでは「B」と「V」が隣り合わせ(しかも両方ともホームポジションが左手の人差し指)なので、
      ローマ字入力の場合、ちゃんと「ビ(bi)」と入力したつもりでも
      「ヴィ(vi)」になってしまうという事故も起こりうる。
      というか「ビィ」と書くには「byi」とか「bixi」「bili」と打たなければならず、「ヴィ(vi)」よりも少し面倒
      顔をフッ飛ばされないためにも推敲はきちんとしておくべし。
    • ちなみに「ヘビィさん」とは誤表記を指摘するためのAAキャラ。
      MHP3時代に登場し、愛銃は覇砲ユプカムトルムらしい。
         ( ⌒ )
          l | /
         |ヘビィ|
       ⊂(#゜д゜)  だからヘヴィじゃなくてヘビィだつってんだろ!!
        /   ノ∪  
        し―-J |l| |       バシーン!!ガシャーン
            )|_|。∵゜・(
           ⌒)。  ・(。・。∵
      
  • MHFでは「へべぇ」という呼称もある。
    現在ではそうでもないが、この呼称はへビィが一時冷遇の極みにあった時に蔑称として使われていたので、
    昔からのへビィ使いにはこのフレーズに嫌悪感を示す人もいるので注意。
  • ミリタリーマニアにはたまらない武器種である。そのためか、熱狂的なファンも存在するらしい。
    • 開発側もそれを知ってか、近年の作品ではより銃器に近い形状のものが多く登場している。
      中にはボウガン特有の「弦」が見当たらない、もはや「弩」ではなく「銃」のような物もいくつかある。
      これをかっこいいと見るか世界観的におかしいと見る*5かは人それぞれである。
      とはいえ弦のない銃器型ヘビィボウガンもMH2のデルフ=ダオラ辺りを祖とするため、
      近年の作品では、世界観的にも弦のないボウガンは(主にヘビィでは)実用化、量産がされているのかもしれない。
    • MHWorldでは大幅なテコ入れがされ、操作は一般的なTPSゲームのそれに近くなり、
      マシンガンのような機関竜弾、スナイパーのような撃ち方の狙撃竜弾、
      そして迫撃砲のように発射する拡散弾の存在によって、より銃器らしさが増している。
  • MHP2Gのギルドカードでは重弩の棒グラフは真紅色で表示されていた。
    MHP3からMHWorldまでは色が桃色に、
    MHRiseでは再び色が変わり紫色になった。

オプションパーツ

  • ヘビィボウガンでは下記の可変倍率スコープに加えて、追加のオプションパーツの内、
    どれか一つだけを選択して取り付けることができる。
    過去に欲張りさんが居たのは多分気のせい
    • MHW(:I)では一部の武器にて両立が可能だが、システムが違うため見た目以外の利点は無くなっている。
  • ここでは「MHWorldを除くメインシリーズでのオプションパーツ」について取り扱う。
    MHFのオプションパーツ事情についてはこちらを参照していただきたい。
    MHWではシステムが別物であるため、該当項目を参照のこと。
可変倍率スコープ
ライトボウガンと同等のパーツ。
アイテムの双眼鏡のように、スコープ画面で拡大倍率の調整が行えるようになる。
照準の移動速度が変わるため、エイミングの行いやすさに関わるほか、
視野を広く持つことでスコープ画面でも周囲の状況を把握しやすくできたりもする。
無論、簡易照準しか使わないプレイヤーには意味のないパーツとなる。
なお、下記追加パーツより取り付け費用が安い。
MHW(:I)、MHR(:S)には存在しない。
シールド
盾を取り付け、リロード中、射撃中を除いた状態の場合、オートガードを可能にする。
しかし近接武器の盾と比べて性能が良くないため、過信は禁物。
ガード性能は作品にもよるが、およそ片手剣と同じかそれ以下といったところである。
また、ガード関係のスキルの適用範囲も作品によってまちまちであり、
ガード性能スキルの効果が適用されるのはMH3とMH4(G)、MHX(X)、MHW(:I)、MHR(:S)。
ガード強化はMHP3以外の全ての作品*6で適用される。
もちろん、リロードや射撃中以外は常に自動でガードしてくれるため、オートガードのスキルも意味はない。
MH4Gではガード性能とガード強化が両方有効な上、
極限強化【生命力】によって納刀せずとも削りダメージが回復できるため、
シールドの実用性はシリーズトップクラスである。
MHXXではブレイヴスタイルによるボルテージショットが凄まじく強力であり、
パワーバレルの攻撃力補正が引き下げられたことも相まって採用率が高い。
イナシと比較すると、しゃがみ撃ち中の対応力やリアクションが軽い時の復帰の早さで勝る。
MHW(:I)では先述の通り、パーツを重ねれば非常に高い防御能力を発揮できる。
パワーバレル
攻撃力を向上させるバレルを取り付ける。
攻撃力の上昇効果があり、MHP2以前は攻撃力+24(武器倍率+20)で固定、
MHP2G~MH4Gでは装着元のヘビィボウガンの本来の攻撃力*7の10%増、
MHXではすこし引き下げられて5%増となっている。
なお、MHP2G以前の作品では飛距離(弾速)の上昇とブレ幅軽減の効果もある*8
  • MHWでは武器の強化過程でのみ取り付けられるため、パワーバレル本体には攻撃力上昇効果は存在しない。
  • MHW:Iの武器の重ね着では、一部の見た目の武器を除いて自由に着脱が可能となったが、
    やはり攻撃力上昇効果は無い*9

補足

  • 上記のパーツが登場したのはMH2から。
    それまではライトボウガンと共通で、ロングバレルかサイレンサーの2択だった。
    イャンクック砲や老山龍砲には後のシールドに類似するパーツが付属していたが、
    これは発砲時に生じる高熱の硝煙からハンターの身を守る為のパーツという設定を持っていた。

関連項目

武器/ヘビィボウガン一覧
武器/ヘビィボウガン/派生作品
世界観/ボウガン
武器/ライトボウガン - 対となるボウガン。
システム/ガンナー - 所属するハンタータイプ。
アイテム/弾丸
モンハン用語/特殊弾
アクション/しゃがみ撃ち
モンハン用語/しゃがめよ

 
 
 

*1 参考として自衛隊の採用しているアサルトライフルの口径が5.56mmなのに対し、対物ライフルは一般的に50口径(約12.7mm)にも達する
*2 銃は反動に対して十分に重ければ発砲時のコントロールが容易になるので、保持・運用に支障のない範囲であれば重量があることは射撃精度の観点ではむしろ都合がよい。しかし大きく重いほど運用にあたって大きな労力がかかるので、実際にはサイズや重量に限度がある。要はバランスなのだが、対物ライフルの前身である対戦車ライフルはこの運用限界の範囲では戦車の装甲の進化に追従しきれず、兵器として破綻し廃れてしまったのである
*3 リオレウスのヘビィボウガンがメインシリーズでは存在しないというネタもあるが、こちらはそこまで大きな話題にはなってない
*4 ボウガン二種と弓の中でレア度10の武器を3つ製作することにより取得
*5 同じく弦のないライトボウガンの鬼ヶ島の武器解説文に「ギルドのものと設計思想が異なる」と書いているため、一般的なギルド製のボウガンは弦を利用するものと考えられる。
*6 MH2ではガード性能+2に内包される効果だったが、これは適用外。また、MHP以前ではそもそもシールドが登場していないので、こちらも除外。
*7 各種補正やレベルアップ加工の上昇分を除いた、ボウガン自体の素の攻撃力の事。
*8 MHP3以降のパワーバレル説明文に「飛距離(弾速)の強化」が明記されてないため、こちらも上昇するのかは不明である。
*9 斬竜派生系と砕竜派生系の見た目はパワーバレルの着脱ができなくなっている