棘竜エスピナスの素材を用いた防具。
目次
概要
- MHFオリジナルモンスター・エスピナスの素材を用いた防具。
自然の鎧とでも呼ぶべき硬度の甲殻と、猛毒を秘める鋭い棘を散りばめている。
素材に秘められた猛毒の瘴気が、着用する狩人の感覚を研ぎ澄ませるという。
性能
MHF
- 大きく分けて、上位~HR5(旧HR100及びSR100)を念頭に置いたエスピナシリーズ、
亜種派生のエスピナUシリーズ、希少種派生のヴァイスシリーズ、
それぞれ原種、亜種、希少種のG級防具版であるエスピナG、エスピスG、ヴァイスGシリーズ、
辿異防具のエスピナZシリーズの7系統が存在した。
原種防具
- MHFでは防具の段階強化システムが採用されており、
最終的には鎧玉強化になりはしたが上位防具は
エスピナ→エスピナF(CSにおけるSシリーズ準拠)→エスピナFX→エスピナHC→エスピナHSと長い派生段階を持つ。
剣士のエスピナは一式で毒半減、火事場力+2、睡眠倍化が発動する。
エスピナスのイメージが反映されたような内容である。
ガンナーの方は毒と睡眠の方は同じだが見切り+2が発動するようになっていた。
FXシリーズはシーズン7.0で追加された強化段階であり、
当時はあまりにマゾすぎる素材要求の割に大した性能が無かったため多くのハンターを戦慄させたが、
ガンナーの腕などは中々優秀なスキルを持っていたため当時からそれなりに使われてはいた。
HC・HSはスキル値の強化に留まるが、
これが実装された当時は防具環境のインフレが一気に進んだため選択肢には入らなかったとか。
- G級防具はエスピナGシリーズ。
当初はエスピナシリーズと同じ外見だったが、
公式が行ったアンケートの結果「G級防具は原種防具とデザインを変える」事に多くの賛同が寄せられ、
MHF-GGアップデートにてデザインが少し変更されている。
全体的に甲殻の端が逆立ち気味になり、棘が伸びたデザインとなった。
性能面においては初期のG級防具ということで防具としても精錬珠としても使いにくさが目立つものであった。
亜種防具
- エスピスシリーズLv7からエスピナUシリーズへと派生が可能。
ここからR段階への強化、剣士のみ更に上位のRX段階への強化が存在する。
その中でも剣士脚のエスピナRXフェルゼは、
火属性攻撃+5、属性攻撃+3、斬れ味+5、食事+5、匠+3、スロット3という超高性能部位であり、
斬れ味レベル+1と業物を組み込もうとすれば高頻度で引っかかる防具だった。
味方のサポートのために早食いまで入れようとすればもはやほぼ確定である。
- G級防具はエスピスGシリーズという名称。実装時期は下記の希少種防具よりも遅い。
こちらは巧撃、鼓舞、達人などがメインのスキル構成で、
特にこの時点で実装されたばかりの巧撃が目玉となっている。
希少種防具
- エスピスシリーズLv7からヴァイスシリーズへと派生が可能。
しかしこれ以降の派生段階が存在しないために影が薄い。
スキル構成次第では全く使われることがなかったという訳でもないのだが……。
- G級防具はヴァイスGシリーズ。
MHFの装備環境に大きな変革をもたらした防具である。
これまでのG級防具は各部位ごとに、スキルポイントに優れるがスロット2止まりか、
スロット3まで空くがスキルポイントが少なめというどちらかの性能であった。
しかしこのヴァイスGシリーズは全部位で優秀なスキルポイントとスロット3を併せ持ち、
更に付与されているスキルも怒、一閃、刀匠/扇射といった強力なものばかりであったため、
直近に実装された同じく刀匠/扇射を主軸とするジェビアGシリーズやソルGシリーズと併せて
大普及を遂げることになり、
「ヴァイステンプレ」と呼ばれるテンプレ装備まで確立されるに至った。- なお、このヴァイスGシリーズ以降に実装されるG級防具も、
スキルポイントとスロットを両立させた性能となっていった。
それらの防具や装飾品に出番を譲るようになり最前線からは退いていったが、
エスピナス種の防具の中では最もお世話になったという人も少なくはないだろう。 - なお、このヴァイスGシリーズ以降に実装されるG級防具も、
辿異防具
- 辿異防具のエスピナZシリーズはデザインが一新されている。
男性用は、これまでのエスピナス防具にあった衣服のようなイメージは薄まり、正統派の鎧デザインとなった。
一方、女性用はティアラやドレスのような可憐な雰囲気を漂わせるデザイン。
また、男女/剣士・ガンナー共通で、発達部位である角の装飾が上半身部位を中心に施されている。
- 剛撃、一閃、三界の護りといったG級で基本となるスキルが散りばめられており、
サービス終了まで十分一線を貼れる性能となっていた。
強いて言えば、後発のものと比較して突出したスキルポイントを持つものが無かったというぐらいである。
MHR:S
エスピナシリーズ
- エスピナスがまさかのメインシリーズ参戦を遂げた事で、この防具も登場。
しかし各部の色合いが調節される程度のリファインだった武器とは異なり、
MHF時代の雰囲気は残しながらも、ほぼ別物と呼べるレベルでデザインが変更されている。
一式で装備すると、さながらロングコートのようなデザインになっており、
背中や裾部分には生い茂る茨の意匠が取り入れられていて非常にカッコいい。
また頭防具はウィッグタイプ。MHFでは珍しくなかったがメインシリーズではあまり多くないタイプである。
- エスピナスがMRでのみ登場するため、この防具もMR版のみ登場する。
耐性はエスピナスと同様、火と雷属性に強いが氷と龍属性に弱い。
スキル・スロット構成については以下の通り。部位 スキル スロット 頭 麻痺属性強化Lv3 Lv2×2 破壊王Lv1 胴 攻勢Lv1 Lv4×1 破壊王Lv2 腕 攻勢Lv1 Lv4×1 剛刃研磨Lv2 速射強化Lv1 腰 挑戦者Lv2 Lv3×1
Lv1×1剛刃研磨Lv1 脚 攻勢Lv1 Lv4×1
Lv1×1ひるみ軽減Lv2 毒属性強化Lv3 一式 麻痺属性強化Lv3 Lv4×3
Lv3×1
Lv2×2
Lv1×2破壊王Lv3 攻勢Lv3 剛刃研磨Lv3 速射強化Lv1 挑戦者Lv2 ひるみ軽減Lv2 毒属性強化Lv3
- 胴・腕・脚部位にある新スキル「攻勢」は、
毒・麻痺・属性やられ状態の大型モンスターを攻撃する事で自身を強化する効果。
これに加え、一式では毒と麻痺の属性強化やひるみ軽減も発動する。
普段は外敵の攻撃にもピクリともせず寝ている図太さと、
一度怒れば毒・麻痺・火の3属性のブレスや強烈な突進攻撃で暴れ回る苛烈さを併せ持つ、
エスピナスらしいスキル構成と言える。
- 頭と脚部位は、たった1部位でそれぞれ麻痺/毒属性強化Lv3が付くため、
それぞれの属性の武器を使いたいときに特に輝くだろう。
しかしガンナー武器でない限り、一式装備すると麻痺強化か毒強化のどちらかが確実に腐るという困った問題点がある。
攻勢の性質を考えると、どちらかと言えば頭の方が差し替え候補になるだろう。- 脚部位は毒属性強化に加えて毒武器と相性の良い攻勢もセットで付くうえ、
Lv4スロットも1個あるため拡張性も良好だし、ついでに付くひるみ軽減も地味に嬉しい。
ただし肝心の攻勢はLv1で、なおかつ現時点では対応する装飾品も存在しないため、
よりレベルを上げたい場合には多少難儀するかもしれない。
幸いVer.11.0で追加されたリオレイア希少種の防具・ゴールドルナ頭が、
攻勢に加え状態異常確定蓄積というこれまた毒属性と相性の良い新スキルを持っているため、
そちらを組み合わせていくのがいいだろう。- Ver.12で攻勢スキルに待望の装飾品が追加された為、より柔軟に装備を構築できるようになった。
- 麻痺属性強化の頭部位には攻勢が無いのが惜しいが、代わりに破壊王が付いてくる。
MHR:Sでは部位耐久値が軒並み大幅上昇し部位破壊が難しいモンスターが増えたため、
こうしたモンスターに対する火力の足しにできるのがいいところ。
- 脚部位は毒属性強化に加えて毒武器と相性の良い攻勢もセットで付くうえ、
エスピナZシリーズ
- Ver.12でエスピナス亜種が再びまさかの参戦をしたことで登場。
通常種のエスピナシリーズの緑色の部分が茶色になっている他、
荊の意匠が揺らめく炎の意匠に変更されている。
防具名についてはメインシリーズの亜種MR防具同様「Z」シリーズとなっており、
奇しくもMHFの辿異防具と全く同じ名前になった。
- スキルは以下の通り。
- 腕と脚で発動する新スキル「剛心」は、攻撃を続けると1度きりのハイパーアーマーを得るスキル。
今作のエスピナス亜種はチャージブレスの予備動作中、
罠などを無効化するハイパーアーマー状態なのでそれを反映したものだろうか。
また、チャージブレスを意識してかチャージマスターも発動する。
肝心のエスピナス亜種自身のチャージブレスは剛心ではやりすごせないが…
- 剛心が発動する部位は他に攻撃や業物/弾丸節約、連撃など腐りにくいスキルを備えており、
スロットも豊富なので、剛心を使いたい場合でもあまり無理なく組み込めるのも嬉しい所。- 腕は錬成で剣士なら弾丸節約、ガンナーなら業物を消すことでさらにスキルやスロットを盛ることができるため非常に優秀。問題は、今作の腕部位は良スキルと良スロットを兼ね備えているものが少なくなく、まさに激戦区となっている点か。
- Ver.14ではまさかの剛心の装飾品がサイズ1で実装され、この防具のアイデンティティを脅かしている。
とは言え、MHR:Sではスロット1すら枯渇する程カツカツであり、
特に腕は業物/弾丸節約を組み込んだ装備を作りたい時は相変わらず候補に入ってくることも多い。
- 胴と腰は他の部位とは趣が異なり、完全にチャージマスターに特化した構成になっている。
ランナーも合わせて発動するため、特に属性ハンマーに相性がいい構成。
腰には1レベルだけだが連撃もあるので、より属性値を強化できるのも魅力。
エスピネコシリーズ
- こちらはオトモアイルー用の装備。
MHFではMHF-G5にて近い存在であるパートニャーが実装され、
そちら向けの防具として追加された。
MHFの方はハンターの剣士用エスピナシリーズをそのままネコ向けにしたようなシンプルなものとなっていたが、
MHR:Sの方は色んな意味で大胆なアレンジが施されている。
そちらはアイルーのために秘密裏に製作されたヒーロースーツらしい。進め、アイルー! 悪を討て!
- そのデザインは完全にやっている。
頭防具は遮光バイザー付きのヘルメットで、こちらはまだしも言い訳が利きそうなデザインだが、問題は胴防具。
赤いマフラーに緑のアーマー、黒いジャケット、そして極め付きはネコ型のデカいベルトバックル…
もうどこからどう見ても某正義の改造人間です、本当にありがとうございました。
最近黒いコートが印象的なリメイク版が公開されたせいで余計に危なくなった。- というか頭防具も頭防具で、説明文で「アイルーキック」とか言っちゃっている。
まあ確かにキックは改造人間の後輩達にも一部を除き連綿と受け継がれる伝統の必殺技ではあるが。 - 余談だが、オトモ武具生産の一覧では
エスピネコシリーズのすぐ上に特撮の敵戦闘員っぽいデザインのゼクスネコシリーズが並んでいる。
並び順はハンター用防具に準じているため、こうなったのは流石に偶然だろうが、
怪人とヒーローが隣同士で並んでいるのはなかなか趣深い。
- というか頭防具も頭防具で、説明文で「アイルーキック」とか言っちゃっている。
- 武器は「エスピネコソード」。
こちらはエスピナスの毒を仕込んだ両刃剣だが、ヒーローが使う武器にしてはちょっと物々しいデザイン。
説明文も「毒が卑怯? 勝てばいいのニャ!」と、どっちが悪役なんだよとツッコみたくなる内容。
実は毒を仕込んだ武器は元ネタ側でもちょいちょい登場していたり
性能はバランス型で、攻撃力と毒属性値はやや低いが会心率が高い、ハンターの棘竜武器に準じたもの。
エスピガルシリーズ
- こちらはMHR:Sで初登場したオトモガルク用の装備。
こちらもやはりガルク用に秘密裏に製作されたヒーロースーツ。ゆけ、ガルク! 悪を討て!
- やはりヒーロースーツだけあって、胴防具は赤いマフラーに緑のアーマー、黒いジャケットと狙っている。
やや見辛いが腹部にはちゃんとベルトバックルも完備。
アイルーと並べて1号2号としてみるのもいいかもしれない。
一方頭防具は遮光サングラスの付いた首輪といった感じ。オシャレ装備として単体で使ってもカッコいいだろう。
- 武器は「エスピガルナイフ」。
エスピナスの棘を加工したと思しき刃を持つ折り畳みナイフという、やっぱりヒーローの武器としてはいささか物騒なデザイン。
「昨今のヒーローは毒を以て毒を制する!」とのこと。
昨今どころか1号からして「敵と同じ力で敵と戦う」展開は昭和から令和まで続く定番ではあるが。
性能傾向はアイルー用と概ね同じ。
余談
- エスピナシリーズの部位名称は「ファオスト」「ゲヒル」など、
デスギアシリーズの部位名称と同じものが採用されている。
MHF防具でもこの名称が採用されているものは殆どなく、興味深いところである。- エスピナスの武器銘がドイツ語である為、
防具側もドイツ語に合わせていると思われる。 - 一方、オトモ装備の方はソード、ナイフにスーツ、ヘルム、バイザーとどれも普通の英語である。
- エスピナスの武器銘がドイツ語である為、
- 他のエスピナスをモチーフにした防具として、
3周年アニバーサリーパッケージ防具のレイジ、ランページ、ブレイズシリーズが存在する。
これらはヒト骨格化したエスピナスとでも言えるデザインに仕上がっており、
特に腕部位なんかはエスピナスの翼そのまま。- 当時の性能としてブレイズ腕がかなり高性能であり、
その頃のMHFには外装変更(CSで言う防具合成や重ね着)が無かったので、
多くのハンターが腕にエスピナス(希少種)の翼を生やしていたという……
- 当時の性能としてブレイズ腕がかなり高性能であり、