概要
DQシリーズ定番のシステム。
攻撃を行った際一定確率で変化して起こる事のある特殊攻撃。
他RPG作品におけるクリティカルヒット。発動すると、黄色い点滅演出と共にダメージが引き上げられる。
旧作では主に通常攻撃のみで発生していたが、DQ9以降は特技(会心の○○(特技名))や【呪文】(こちらは【魔力暴走】という名前になっているが)でも発生するようになった。
また、リメイク版DQ5以来となる、会心の一撃や魔力暴走でトドメを刺すとやられ方が派手になる演出が実装されている。これはリメイク版DQ7やDQ11にも継承された。
通常攻撃による会心の一撃
以下の2つのうち、高い方が会心の一撃によるダメージとなる。
- 通常攻撃の1.2倍のダメージ(【テンションアップ】、攻撃力が変動する状態変化、相手の守備力の影響を受ける)
- 元々の攻撃力とほぼ同等のダメージ(テンションアップ、攻撃力が変動する状態変化、相手の守備力の影響は受けない)
【与ダメージ増加】【被ダメージ増加】など、攻撃力・テンション以外の状態変化はどちらの場合でも適用される。
【フォース】や属性武器によって属性を持っている場合、【戦神のベルト】の属性強化や敵の属性耐性も計算に含まれる。
さらに会心ダメージは【メタル系】モンスターの「被ダメージを0または1にする」特性を貫通する。
今作でもそのダメージは相変わらず強力であり、メタル系や守備力の高い相手にも一定のダメージを与えられる。
ツメや【はやぶさの剣】といった2段攻撃の特性を持つ武器を装備している場合や【二刀流】をしている場合は攻撃回数だけ会心の一撃の発動判定がある。
特に【はやぶさの剣改】二刀流の【バトルマスター】は、4ヒットする通常攻撃で会心を狙っていく、通常攻撃特化のスタイルとなる。ただし、左手分の会心の一撃のダメージには0.7倍の補正がかかる。
バフやCTを待つ間のツメ使いが会心狙いで通常攻撃を行うのも有効。
ただし、ムチやブーメランの2撃目は会心の一撃が絶対に発生しないようになっている。
旧作では大体の場合64分の1程度という低確率で発生する攻撃であったが、DQ9からは【きようさ】が関係するようになった。
さらに今作では、きようさを上げる要素や会心率そのものを上げる要素(腕装備、ツボ錬金、スキル効果、食事効果など)が豊富にあり、特化した装備・食事をすることで高確率で会心を出せるようになった。
また【魔法の迷宮】のラッキーフロアや【メタル迷宮】で「会心率超ブースト」が出るといかなる攻撃であろうとも100%会心の一撃が発生する。
単体高火力技だろうが連続攻撃だろうが何をやっても会心の一撃を連発するのは非常に気持ちいいが、ムチやブーメランの通常攻撃及び一部特技の2撃目で会心が出ない仕様はそのままなので注意。
なお、会心率+○%は状態異常成功率+○%と違い、単純に会心の一撃が出る確率を数値分上げる為、合計で100%にすると通常攻撃が全て会心の一撃となるが、通常では装備品だけで会心率を100%にすることはどうやっても不可能である。
かつては、会心時も【幻惑】によってミスしたり、敵のみかわし・ガードで回避されたりすることがあったが、アップデートにより現在はそれらを無視して必中する仕様となっている。
そのため、みかわし率・ガード率を持つ相手に対しては、会心率を上げることは命中率を上げることにも繋がるといえる。
一方で【会心ガード】で7割軽減され、【会心完全ガード】で完全無効化されてしまうという弱点もある。
特技による会心の一撃
今作でもDQ9から引き続き一部を除いた特技にも会心の一撃が発生するようになっている。
会心が出た場合の処理は特技の種類によって異なる。
- 物理系特技(単体攻撃)の場合
通常攻撃と同様に、以下の2つのうち高い方が会心の一撃によるダメージとなる。- 通常攻撃×特技倍率×1.2倍のダメージ(テンションアップ、攻撃力が変動する状態変化、相手の守備力の影響を受ける)
- 元々の攻撃力×特技倍率のダメージ(テンションアップ、攻撃力が変動する状態変化、相手の守備力の影響は受けない。特技倍率が1.0倍以上のものは特技倍率補正が1.0倍で固定される)
- 物理系特技(範囲攻撃)の場合
【オノむそう】【真・オノむそう】【ぶんまわし】【地ばしり打ち】【疾風迅雷】【パワフルスロー】【なぎはらい】【断空なぎはらい】【アゲハ乱舞】【ピンクタイフーン】【百花繚乱】【ランドインパクト】【プレートインパクト】【狼牙突き】などが該当。
これらの特技は守備力の貫通が起こらず、会心ダメージは本来与えるダメージの1.2~1.6倍となる。
つまり、会心が起こっても敵の守備力に対して自分の攻撃力が低すぎる場合は0~2ダメージとなってしまう(1.2倍になる前のダメージが0~1になってしまうため)。
特にメタル迷宮ではこの点に注意が必要で、会心によってメタルボディを貫通してもメタル系モンスターに元々設定されている守備力(メタルスライムなら256)の上からダメージを通すだけの攻撃力が必要な点に留意したい。 - 守備力に依存しない特技の場合
【ギガスラッシュ】【フリーズブレード】などが該当。
会心ダメージは本来与えるダメージの1.2~1.6倍となる。
こちらはもともと守備力に影響されないので、低レベルでメタル迷宮に入る場合なども安心して使える。 - 状態変化の追加効果を持つ特技の場合
【キラージャグリング】【ヴァイパーファング】【ボケ】などが該当。
追加効果の成功率が大幅に上がる(有志の検証によると、会心時の状態変化成功率は本来の成功率の約5倍となる模様)。
宝珠を付けている場合は会心時のダメージに更に宝珠の倍率分の補正が乗算される。
例えば【はやぶさ斬り】は倍率が1.0倍なため、通常の会心時のダメージは攻撃力と同等だが、宝珠「はやぶさ斬りの極意」はレベル6で36%の補正が掛かるため、宝珠適用時の会心の威力は通常の1.36倍の威力になる。
多段攻撃の場合、攻撃段数の分だけ会心判定が発生する。
ただし二刀流で特技を使った場合、通常攻撃時とは異なり左手での追加攻撃分には会心判定が発生しない。
なお、ムチやブーメランの特技のうち、通常攻撃と同じように威力が減衰していく特性を持っている【メタルウィング】【デュアルカッター】などは、2撃目以降に会心の効果は乗らないようになっている。
この場合威力減衰しなければ会心は適用されるので、前述の地ばしり打ちやパワフルスローの場合は当たった敵全員に会心ダメージを与えられる。
ムチ・ブーメランでメタル迷宮に挑む場合はこの点に気を付けよう。
なお、敵にも会心の一撃と似たような攻撃を放つ者がいるが、それについては【痛恨の一撃】を参照されたい。
特技の会心率補正(Ver.6.0時点)
特技には会心率補正がかかっており、特技による会心率=基礎会心率×会心率補正となる。
特技の会心率補正は基本的に「基礎会心率より高い」「基礎会心率と同じ」「基礎会心率の1/2」「基礎会心率の1/4」「会心が出ない」の5種類のうちいずれかに分類されているが、天下無双など例外もある。呪文に関しても基礎暴走率の1/2が実際の暴走率のため、【魔力暴走】版の会心補正がかかっていると言える。
また、範囲攻撃系の特技は巻き込んだ敵に応じて会心率が下がるようになっている(例えば3体同時に攻撃した場合、会心率は1/3となる)。
- プラスの補正がかかっている特技
- 【黒炎帝の斬撃】【会心必中】、休み状態の敵に対する【魂狩り】(必ず会心)
- 【一閃突き】【一閃突き・改】【まじん斬り】(会心率+50%)
- 【魂狩り】(会心率+35%程度)
- 【超はやぶさ斬り】【せいけん突き】【せいけん爆撃】、【スラ・ストライク】【スラ・スラッシュ】【パワースタンプ】【ウルトラスタンプ】【グレートスタンプ】【ロストスラッシュ】【たいあたり】(たんすミミック)(会心率+7~10%程度?)
- 補正がかかっていない特技
- 1/2の補正がかかっている特技
- 単発特技の大半、攻撃系のタロット全て
- 一部の多段特技、一部の状態異常を伴う特技
- 1/4の補正がかかっている特技
- 会心の一撃が出ない特技
- 設置系特技
- 【たいあたり】【チャージタックル】【もろば斬り】【オオカミアタック】【フェンリルアタック】【スカウトアタック】【死霊の導き】【シールドアタック】【キャンセルショット】
- 【ブレス】(そもそも厳密には特技ではないが)
- その他
【すごろく】における会心の一撃
行動時に低確率で発生。通常攻撃や攻撃系特技で与えるダメージや回復系の呪文・特技の回復量を2倍にし、メタルボディを無効化する。
テンションアップの効果とも併用されるようだが、乗算か合算かは不明。
中には例外もあり、一部の行動は別の効果が付与されるものもある。
- 【ぬすむ】:確実に成功する。ボスからはアクセサリーが、ゴールド系モンスターからはカジノコインが、ゴールド系以外の雑魚モンスターからはすごろく用のアイテムが必ず盗める。
- 【ザオラル】:確実に成功し、さらに蘇生対象のHPを完全回復する。
- 【ザオリク】:蘇生対象のMPを完全回復する。
余談:会心のバリエーション
今作では戦闘時以外にも様々な会心のパターンが確認されており、以下に確認されているパターンを挙げておく。
- 「会心のてごたえ」:釣りを含めた職人版会心の一撃
- 「会心のテイスト」:料理アイテム効果アップ時の演出
- 「会心の活躍」:牧場のみなとでの達成率アップ時の演出
- 「かいしんのハンマーチャンス」:ミニカジノでの演出
- 「会心のひともみ」:称号【ムーニス王のツボ師匠】獲得時の会話中の演出
- 「かいしんのチョコ」:2017年バレンタインの【セラフィ】の台詞
- 「かいしんのひっこ抜き」:2018年春イベント進行中の演出