目次
概要
- 信仰や慣習、出来事などを語り継いで後世に伝えていくこと。
多くの場合、伝達の際に情報が欠損したり潤色されたりしていったり、
そもそも最初から創作の色合いが強いものも少なくないのであるが、
神話などは史実を反映していることも多いので、無下にはできない。
文献や口伝の内容が、後の学術調査で裏付けされることもしばしばあり、
日本でも地元の人が由来も判らず意味深な名前で呼ぶ場所を掘ったら
本当にその名の通りの古代の遺構が出土したなんていう実例もある。*1
こういう実例が少なくないので、曖昧な口承も軽んじてはいけないのだ。
- 現代人には馴染みが薄いが、神話や伝承の類は現実に起こった事象の解明でもあり、
その本義は科学のそれと等しい。例えば日本の三貴子こと天照・月読・素戔嗚などは、
世界中に類型が見られる、地球で最も普遍的な太陽と月、そして日食を象徴する神である。
天照が素戔嗚の蛮行のせいで天岩戸に隠れる神話は、まさに日食を解釈して説明したもので、
このように伝承はただの創作ではなく、現実を理解して乗り越えるための教訓でもあるのだ。
MHにおける伝承
- 主にラスボスモンスターに関連した土地の舞台背景の一つとして存在する。
ラスボスが過去にその土地で起こした災厄に関する事柄を語り継いでいるというのが定型である。
ストーリーがある程度進むと、その土地の近辺の村に住まうNPCから聞くことが出来る。
- 基本的にゲーム中では一回しか見ることができないため、忘れたくない人(特に世界観好きのプレイヤー)は、
PCにメモしておくなり、画面のスクリーンショットを撮っておくなりしておこう。
「狩りに生きる」など、世界観を補完するシステムがある作品では、
そこに伝承が掲載されていて何度でも見ることが可能。
もっとも、「狩りに生きる」が全ての伝承を網羅しているかというと決してそうではなく、
アマツマガツチの伝承のように掲載されていないもの普通にあるため、あまりアテにはできない。- ハンター大全シリーズはゲーム内で確認できる伝承はもちろんのこと、
ゲームで見ることのできない伝承さえも掲載されていることがある。
したがって世界観好きにとって必須の書籍である。- 前述の通りハンター大全はゲーム内で全文を拝むことの出来る伝承のほぼすべてが網羅されているが、
例外的にアマツマガツチの伝承は掲載されていない。
というより、現時点ではアマツマガツチの情報そのものが一切掲載されていない。
- 前述の通りハンター大全はゲーム内で全文を拝むことの出来る伝承のほぼすべてが網羅されているが、
- ハンター大全シリーズはゲーム内で確認できる伝承はもちろんのこと、
- ラスボスモンスターに関する貴重な設定的情報源であることは間違いないが、
伝承はあくまでラスボスを世界観的に掘り下げるために存在するため、
攻略という目線で考えるとあまり役に立つ情報は書かれていない
(モンスターの容姿はおろか、使用する属性の情報さえ分からない伝承もある)。
- ラスボスが発生させた被害の伝承が(時に自然発生的なものとして)語られる
→ラスボスが出現し、伝承の内容が事実だったことが判明する、という流れが基本であることから、
伝承の内容は基本的に作中の史実に即しており、信頼に足るものが殆どである。
発生源であるラスボスの姿が曖昧であったり、神格化されているなど、
伝承ならではの色が加わっていることは往々にしてあるものの、
ラスボスによって齎された現象や被害については概ね事実と見て間違いないため、
その種に関する世界観的立ち位置や危険性を把握する上では重要な参考資料となる。- ただしかなり珍しい例ではあるが、対象の神格化が行きすぎた結果、
元となったモンスターの力が大幅に誇張されているという変わり種も存在する。
現時点でこちらに該当する唯一の例が『覇竜および崩竜に纏わるポッケ村の伝承』で、
この伝承では月を握り潰す、太陽を叩き落とす、双璧を成せば世界が崩壊するなど、
プレイヤーが認識できる実際の力とはかなり掛け離れた内容の数々が語られている。
とはいえ辺境のポッケ村からすれば覇竜や崩竜は途方もない脅威だったのは間違いなく、
その辺りの事情を汲めば、このように伝承に尾鰭が付くのも分からない話ではない。- 少し真面目に考察すると、例えば日食・月食は「魔物が太陽や月を食らってしまう」など
第三者により覆い隠されることで説明していた。前述の天岩戸もその系統のひとつである。
このケースの場合も「太陽や月が物理的に舞い上がった大量の粉塵・黒煙・吹雪で隠れた」
といった現象が起こったのをそう伝えたと解釈もできる。「世界が崩壊する」という逸話も
当時のポッケ村にとっては「村とその周囲の土地=世界」だったという認識があるとすれば
なるほど、地形を変えるほどの力を持つ彼らによって「世界が崩壊する」のも頷けよう。
実際にゲーム中でも、ウカムルバスが出現した際に
近くの小村が詳細な被害報告を出せない程に壊滅的な被害を受けている。
当然だが伝承を残した当時の人々と後世の人々の価値観・世界の認識はまた異なるもので、
そういうギャップが埋められないまま昔話を素直に受け取ると、滑稽に見える場合もあるのだ。
考古学や歴史学、民族学の定説や常識が度々覆るのは、この先入観もひとつの原因と言えよう。
ただし先入観に囚われるのはプロの学者から素人に至るまで悲しいほどよくあることなので、
恥じることでも責められることでもない。特定の価値観に立脚して生きるのは人間の常である。
- 少し真面目に考察すると、例えば日食・月食は「魔物が太陽や月を食らってしまう」など
- ただしかなり珍しい例ではあるが、対象の神格化が行きすぎた結果、
- プレイヤーに伝承という形で「ラスボスの情報のさわり」を与え、
その生物がどういった特徴を持つのか、世界観的にどれほどの脅威なのかを示すことで
プレイヤーの想像と狩猟意欲を掻き立てる役割も担っている。
そういった意味では、ゲームを楽しむためのフレーバー的存在であるとも言える。- ただし初期の作品ならともかく、ネットが発達した昨今では、
伝承を見る前にネタバレを喰らってラスボスの何から何まで知っているという悲劇も容易に起こり得る
(一応言っておくと、これは当wikiにおいても例外ではない)。
これを避けるためラスボス初邂逅までは、MHの情報を一切断つという豪の者も存在する。
しかし、悪質なものではMHとは無関係なまとめサイトにも取り上げられたりなどし、
情報の制限にも限界がある場合も。
割と様々な情報が載っているまとめサイトを利用しておいて情報遮断も何もないだろうという話だが。
- ただし初期の作品ならともかく、ネットが発達した昨今では、
- 伝承をもつモンスターには、ゲーム内や関連書籍などで実際に伝承を拝むことが出来るモンスターのほかに、
設定として伝承は存在するものの、その内容がどこにも掲載されていないモンスターが存在する。
一応後者はNPCのセリフなどから断片的に伝承の内容をうかがい知ることができるが、
どうせなら伝承の内容を全文知りたいというプレイヤーも少なくないだろう。- 近年のラスボスでは、グラン・ミラオスやダラ・アマデュラが後者に当たる。
ハンター大全4で補完されるかと思いきや、残念ながら伝承の公開はなされなかった。
ちなみに大全4にはMHP3出身のモンスターの情報が一切書かれていないため、
アマツマガツチに関する伝承も掲載されていない。- ただ、グラン・ミラオスは禁忌のモンスターであるため、基本的に情報が表沙汰に出てくる事例が少なく、
ダラ・アマデュラは制作側からあえて詳しい設定を練っていない事が語られている。
つまり、彼らの場合は制作側が意図的に強く規制している、
あるいは元から詳しい内容を作っていないという可能性も考えられる。
- ただ、グラン・ミラオスは禁忌のモンスターであるため、基本的に情報が表沙汰に出てくる事例が少なく、
- 近年のラスボスでは、グラン・ミラオスやダラ・アマデュラが後者に当たる。
- アカムトルムやウカムルバスのそれのように、実際のスケールとは掛け離れた
とんでもない白髪三千丈の伝承がまま見られることは前述の通りだが、
かつて現れた原種(そのモンスターの祖先となる種)はより強大な力を振るう恐るべき存在であったとか、
たまたまその種の出現と同時に天候や天体を操るような古龍が通りすがったとか
そういう例も考えられるので、一概に大袈裟な伝承とも言えない面もなくはない。
そも予備知識のある後世の人間とそれがない当時の人間の視点は大きく異なっており、
伝承の中に後々への教訓も含んでいると考えれば派手になるのも頷ける。
また前述したような当時と今の価値観・感性の違いもあるので尚更と言えよう。
何れにせよ、メタ的な神の視点を持つ不死身のプレイヤーたちが受ける感想と、
作中の登場人物たちが見る光景は些か異なったものであろうことは確かである。
各地方に伝わる伝承
- ココットの英雄の伝承
- MHPの「狩りに生きる」において確認できる、ココットの英雄の数多の功績に関する伝承。
特に有名とされているココット山の飛竜討伐の逸話は、
彼がココットの英雄と呼ばれるきっかけになったという。
なお、飛竜の額に片手剣が刺さって抜けなくなったという結末については、
「ばかばかしい」「到底事実とは考えられない」と評されている。*2
- アカムトルム・ウカムルバスの伝承
- ポッケ村とその周辺の辺境で語り継がれている。
伝承の中でもかなり種類が豊富なものの一つで、
まず「其の口は血の海~」でお馴染みのアカムトルム単体の伝承、
太陽を叩き落とす、月を握りつぶす、世界を壊すなど
途方もないスケールのでかさで有名なウカムルバス単体の伝承がある。
そしてこの二頭とハンターを絡めた予言のような伝承、
更にはこの二頭が双璧を成した時、世界が滅びるといった内容の伝承が存在する。
ちなみに、二番目と三番目の伝承はMHP2Gやハンター大全Gに全文掲載されている。
- 大海龍伝説
- 沿岸部地域で語り継がれているナバルデウスの伝承。
黒龍伝説と同じくこちらも複数のバージョンが存在しており、その内の二つはハンター大全に全文掲載されている。
- ジエン・モーランの伝承
- ロックラック創設の遥か以前から砂漠の民の間で語り継がれてきたもので、
島のような巨体で砂漠の海を悠々と泳ぐ姿が伝わっていたという。
- ロックラックの柱の伝承
- 街のシンボルである、湖の中央に立つ柱の正体が、
砂漠地帯に生息していたとある巨大モンスターの角だったという言い伝え。
設定の掘り下げは殆どされておらず、これ以上の内容は不明。
- 破滅の龍神の伝承
- ユクモ村を筆頭とした渓流付近の村々で語り継がれているアマツマガツチの伝承。
太古よりユクモ村周辺地域に度々姿を現していたことから伝承の種類は豊富の一言だが、
基本的には「巨大な嵐の龍が山と村を呑み壊滅させる」といった内容が主。
この嵐の龍は「大いなる災い」として畏れられる一方で、
圧倒的な力と超然とした在り様から「龍神」として崇める対象にもなっていたという。
昨今では村人からは単に嵐の恐ろしさを謳ったもの(龍が関わる部分は誇張か見間違い)と見做されており、
古龍の仕業と推測していた者は殆どいなかった。
こちらも一部についてはゲーム中に全文掲載されている。
なお、百竜夜行解明前まではイブシマキヒコが伝承の龍神と同一視されることもあったという。
酷似した能力・類似性のある体形・同等クラスのサイズ、遥か上空にいるため遠目でしか観測できない等、
誤認する要素がてんこ盛りであるため当然といえば当然である。
- シャガルマガラの伝承
- シナト村で語り継がれている。
歴史書に書かれている天空山の大災害に纏わる内容が主。
ちなみに災害の犠牲者が人間ではなくモンスターであるという珍しい特徴を有している。
また、この他にもシナト村に古くから伝わる歌があり、
そちらもシャガルマガラと強い関連性がある。
- 双頭の骸骨龍に纏わる伝承
- 古代林およびココット村周辺にて太古より語り継がれている。
古龍観測局の老人やヘルブラザーズから存在が示唆されるのみで具体的な内容は不明だが、
口振りからするに様々な種類の伝承が伝わっているらしい。
なお、ハンターズギルドでは双頭の骸骨龍の正体を擬態したオストガロアとみなしている。
- 深淵の悪魔の伝承
- MHR:Sの作中で語られる、王国におけるおとぎ話。
「人々の心が闇に染まり国が乱れるとき、大地より『深淵の悪魔』が国を喰らい尽くす」という内容だが、
王国騎士であるフィオレーネですらあくまで教訓的なおとぎ話であると認識していた。
しかし、エルガドを指揮する提督ガレアスはかつて故郷をメル・ゼナに滅ぼされた際、
大地より発せられる謎の唸り声をはっきり聞いており、おとぎ話ではなく伝承であると確信。
実際に『深淵の悪魔』こと冥淵龍ガイアデルムは実在しており、その出現以降は正式に伝承として扱われるものと思われる。- ガイアデルムを打ち倒し特命騎士たちによる調査が進められた結果、未知なるおとぎ話の文献を発見。
この伝承には続きがあることが判明した。
その内容は、「悪魔は"鬼神"を呼ぶ。『爵』を冠する鬼神は彼方より現れ、
『白銀』の槍でもって大地を灰燼となす滅浄の裁きを下す」というもの。
悪魔の次に控える『鬼神』と称される存在を記した伝承であるが、まさにその存在と思しき者が王国近辺に出現。
エルガドの関係者たちを大いに驚愕させた。
- ガイアデルムを打ち倒し特命騎士たちによる調査が進められた結果、未知なるおとぎ話の文献を発見。
- アイルー族の伝承
- MHP2(G)では集会所★6のクエストに挑めるようになった時、ポッケ村の正門の横にいるアイルーに話しかけると
古くからこの地方に暮らすアイルー達に伝わる伝承を聞くことができる。
が、その伝承が『黒くて…デカいヤツが…何かした』とものすごく適当。
本人が言うには「アイルーに伝わる伝承はみんなそんなものニャ!」
「期待する方が、間違ってるニャ!」だそうだが…- アカムトルム出現の際、ギルドマネージャーから、
辺境やアイルー族の伝承で以前から確認されていると伝えられる。
ギルドからはどんな内容であれ一応伝承としては捉えられている様だ。 - G級ハンターになった時には、ダイミョウザザミ亜種、ショウグンギザミ亜種、
激昂したラージャンについての伝承を話してくれる。
しかしギルドでも最近ようやく発見されたモンスターの情報を、アイルー達が知っているものだろうか?
答えは簡単、彼によるでっち上げである。
しかもラージャンに至っては「怒ったラージャンがもう一度怒るとどうなってしまうのか」という
彼の素朴な疑問をそれっぽく言ってみただけのもの。伝承ですらない。
- アカムトルム出現の際、ギルドマネージャーから、
- ウカムルバスが登場し、村の危機が迫ると『雪山深奥の氷の地面にはヒビが入っていて
通行の邪魔をする』という伝承を話してくれる。
「命の危機を冒して、この目で現地を見てきたんだからニャ!」と語っているため正確性は十分だろう。
正確なのはありがたいが…果たしてそれは伝承なのだろうか?
ただ熱意は強く、
「アイルーに伝わる伝承が役立たずだなんて、絶対言わせない」と語るあたり、今までも彼なりに努力をしていたのだろう。
- ウカムルバスが登場し、村の危機が迫ると『雪山深奥の氷の地面にはヒビが入っていて
- ウカムルバス討伐後、数々の伝承を作り上げてきた彼は、
『伝承とは…ただ語り継ぐ だけのものにあらず…。 自ら得た新たな知を…後の世に残すものなり。』
と語り、世界中のアイルー達の知識を集め、何百年と語り継がれる伝承を作る決心をする。
- ウカムルバス討伐後、数々の伝承を作り上げてきた彼は、
- MHX(X)では物知りなアイルーから周辺に伝わるガムートの伝承が聞ける。
『でかくて、鼻の長いヤツが…パオーン』もはや何も言うまい… - 因みにこのアイルーについてだが、MHP2(G)で正門の近くにいたアイルーと同一個体かは不明。
自身で伝承を集めたり作り出したりする点は同じだが、
システム関連の情報を教えてくれたり、誰かに見つめられている気がしていたりするなど、
当時広場を歩いていたアイルーと似た部分も存在する。
そしてその両方のセリフを当時と同じまま一部用いるのでMHP2(G)の2個体が同一人物だったという説も浮上する。
- 因みにこのアイルーについてだが、MHP2(G)で正門の近くにいたアイルーと同一個体かは不明。
禁忌のモンスターに関する伝承
- 黒龍伝説
- 世界全域で語り継がれているミラボレアスの伝承。
地方によって内容が異なるらしく、中には赤い種の存在について書かれたものも存在する*3。
なお、代表例では文中に二度登場するミラボレアスという語の綴りに若干の相違がある。
詳細はリンク先を参照。
- 神の棲む領域の伝承
- ロックラックの飛行船乗りの間で語られている。
神域と呼ばれる、飛行船が次々と消失を遂げるミステリースポットに関する逸話と、
そこに棲息しているという煌黒龍なる存在の目撃談からなる噂話。
神域の異常な現象は遠い昔のものではなく現在進行形で起こっていることであるため、
伝承というよりは現実で言う都市伝説のような扱いを受けている。
- 《黒龍》祓いの灯台の伝承
- タンジアの港で語り継がれている、
煉黒龍と人類の戦争および灯台の起源に纏わる伝承。
伝承の内容は史実だったと思しい設定や要素が作中に散見されるほか、
タンジアの港の成り立ちも同時に語られることから、どちらかといえば歴史的伝記に近い。
諸々の設定からタンジア版の黒龍伝説ではないかという見方もあるが真相は不明。
- 祖なる者の伝承
- 伝説の職人の一族の間で語り継がれている祖龍ミラボレアスの伝承。
伝承の内容の半分が記された石版は長らく行方不明となっていたが、
ジャンボ村の村長が天空山でそれを発見したことで、内容の全貌が明らかになった。
この伝承は4Gが初出であるが、祖龍自体はMH2から登場している。
しかし、この伝承は既に判明している情報を改めて補強するようなものとは全く趣が異なり、
過去作では毛ほども匂わせていなかった新情報*4のみで構成されている。
「祖龍」「日蝕」「シュレイド城」という今までにない組み合わせは、
良くも悪くも多くのファンにインパクトを与えた。
地域不明の伝承
- ナルガクルガ希少種の伝承
- とある地方に「月迅竜」と呼ばれる飛竜に関する伝承が存在する。
「人里離れた秘境で、霧深い夜に姿を見せる」と伝わるが、詳細はギルドでも調査中とのこと。
- ダラ・アマデュラの伝承
- ギルドマスターの口からその存在が確認できるが、
「世界各地を旅するうちに、とある地方に共通の伝説が集まることが判明した」という形で
蛇王龍の伝承が示唆されるのみであり、具体的な地域は不明。
ただ、ギルドマスターは天空山近辺の出身であり、
その彼が蛇王龍の伝承について「故郷に伝わる」と発言しているため、
この伝承が語り継がれてきたのは天空山近辺の村である可能性が高い。
- 霞隠し
- オオナズチの伝承。
語られている地域は不明だが、リンク先を見ればわかる通り、
基本的には言うことを聞かない子供に対する躾として語られるらしい。
- 優しき山の神の伝承。
- MHXのポッケ村に姿を見せた不動の山神を巡る物語。
ガムートの素材から作成される防具一式を揃える事によって窺い知る事ができる。
しかしながら、ガムートとポッケ村の直接的な歴史を示唆すると思しき描写は存在せず
ポッケ村の住人との会話やガムート関係の依頼文にも一連の物語と関係するエピソードは見られない。
そもそも伝承なのか、あるいは作り話の童話や寓話の類なのかすら判明しておらず
「ポッケ村に出現したガムートの装備の説明に記されている物語である」と言う状況のみが検証材料となる。
- 金雷公ジンオウガの伝承
- モンスターリストにてその存在が確認できる。
「寄るべからず、触るべからず」と金雷公に挑むこと自体が一種の禁忌であるかのような内容となっている。
- バルファルクの伝承
- 調査隊の隊長の口からその存在が確認できる。
この伝承においてバルファルクは「数千年ごとに現れる」とされている。
この手の伝承としては珍しく古文書からの引用という形でほぼ全文が明かされており、
「決して抗えぬ運命のあかし。日ならず大地を絶望に染め上げる凶兆」
「絶望は、千変万化の大翼を持つ、神速の天彗龍となって人々の前に降り立つ」など、
かなり大仰といえば大仰な表現がなされているのも特徴。- ただし「伝承通りに数千年単位じゃないとバルファルクは出現しないのか」というと疑問の余地がある。
初登場作品であるMHXXにて、すでに絶滅したという見方が強かったバルファルクが遺群嶺にて
発見されるという展開が発生するが、
発見したその後に「昔から各地で赤い彗星が目撃されていた」という事実を知らされる事となり、
「彗星と誤認されていただけで実は定期的にその存在は人々に認識されていたのではないか」
という事がゲーム内にて示唆されている。
そもそもバルファルクの縄張りである遺群嶺自体、龍識船が完成するまでは
ほとんど調査が進んでいなかったわけで、もしかしたらあくまで目撃されたのが数千年ぶりだっただけで、
それまでは遺群嶺で普通に活動をしていたのかもしれない。
- ただし「伝承通りに数千年単位じゃないとバルファルクは出現しないのか」というと疑問の余地がある。
- 鏖魔ディアブロスの伝承
- モンスターリストにてその存在が確認できる。
大国や組織から送り込まれてきた数多の討伐隊を一人残らず砂に還したという、
鏖魔ディアブロスの規格外の強さを表現する内容となっている。
また、「その伝承に英雄は登場せず、ゆえに幸せな結末は語られない」という、
バッドエンド確定であることを強調した説明がなされている。
- 黒狼王の伝承
- クエスト「失われた黒狼鳥を求めて」の依頼文にて確認できる黒狼王なる人物の伝承。
詳細は不明だが、血なまぐさい内容らしい。
黒狼王の名の通り、イャンガルルガが伝承の謎を解く鍵であるという。
また、黒狼王のエンゲツトウは、彼が使用していた妖刀であり、
説明文にも「とある希代の名君を屠った」と書かれており、この伝承が確かに血なまぐさい内容と言える。
- 五匹の竜の話
- MHWorldの作中にてしばしば語られるおとぎ話。
モンスターの伝承とは少々毛色が異なり、いわゆる「創世神話」としての側面が強い。
また、「五匹の竜がすがたを変えた島」、「青い星」「冥い海に小舟を出した」、「竜のかけら」など、
抽象的な伝承ではあるがMHWorldのストーリーと類似した部分がいくつか見受けられ、あれこれ考察がされている。
MHF
- アクラ・ヴァシムの伝承
- 具体的な地域は不明だが、商人の間で語り継がれている。
伝承中の一節と思われる「地より出ずる水晶には、近づくな」という記述に関しては、
アクラ・ヴァシムの尾結晶で獲物をおびき寄せる生態を指していると考えられる。
また、アクラ・ヴァシムがメインを張ったMHFシーズン3の公式サイトでは、
「老ハンターの言葉」という形で伝承チックな長文が掲載されている。
- ルコディオラの伝承
- メゼポルタ周辺で語り継がれている。
しかし、その特徴がクシャルダオラやテオ・テスカトルに近いものであったため、
それらの特徴が誤って伝わったものとみなされていた。
ところが、ある時期から伝承の内容と完全に一致するモンスターの目撃情報が相次ぐようになり、
ルコディオラの存在が認知されるに至った。
- 紅の砂山の伝承
- どの地域で語られているかは不明。
内容に関しても「砂漠の地には紅の砂山が存在する」ということしか触れられておらず詳細は明かされていない。
なお、ハンターズギルドでは「紅の砂山」の正体をオディバトラスと見なしている。
- シャンティエンの伝承
- 内容・地域共に不明。
- ディスフィロアの伝承
- 同上。
- ゼルレウスの伝承
- どの地域で語られているかは不明。
黒龍伝説のように地方によって内容が大きく異なり、
「白き飛竜に出会いし者は大願が成就する」との伝承もあれば、
「白き飛竜に出会いし者には災いが訪れる」というまるで正反対の伝承もある。
MHST
- レダンの伝承
- ギルデカランの周辺地域にて語り継がれている。
遥か昔、古の時代にレダンという人物が絆を結んだ白き竜と共に世界を救った、との内容が残されているが、
そのレダンがどのような人物だったのか、白き竜とは一体何なのか、
そして世界の危機とはどのようなものだったのかなどは当初は具体的には不明であり、
ギルデカランのハンターズギルドに勤務する王立書士隊が総力を挙げ、調査を進めていた。
ストーリーを進める事でこの伝承に隠された重大な謎が明かされ、それを巡って終盤のストーリーが展開されていく。
...のだが、ゲーム本編をクリアしてもなお多くの謎が残る。
アニメ版や続編となるMHST2でも大きな掘り下げは行われず、考察の余地は大きい。
MHST2
- 破滅の翼の伝承
- アルカラ大陸一帯にて語り継がれている。
「その翼が開くとき、世界は消滅する」とされる特殊な姿をしたリオレウスにまつわる伝説が
大陸の各地に断片的に伝わっているが、その内容は各地域ごとに異なっている。
例えばマハナ村ではリオレウスを神聖視する文化が根付いており、
ルトゥ村では異形の翼をしたリオレウスを非常に危険な存在とみなす、と言ったところ。
前作同様、やはりストーリーを進めると徐々に伝承の謎や真実が明らかになっていく。
…が、レダンの伝承ほどではないがこちらもストーリークリア後も謎が一部残る。
MHXR
- ネフ・ガルムドの伝承
- 断裂群島に古代から伝わる詩編。
詩編の内容はこう綴られていた。
これらはネフ・ガルムドと六面の封石の事を謳っており、…蒼き光は冥王の臓物也…
肝を保つは緑石に、青には腎を置き、
胆に準するは黄、肺の清は白を以って、
紅石には心の臓を納めたり
我、暗き魂を戴きてその後は冥王の代理となりにし
カイラーサは「王が我らに分け与えたもう臓物の欠片」と呼んだ。
また、タブラディン群島の秘宝を封石と入れ替えた記録とも。
- 戦獄シリーズの伝承
- MHXRではオリジナル装備として「戦獄シリーズ」が登場しており、
探究者マガジンによると、ヴォルヒール群島の巫女の護衛に代々語り継がれる闇を纏いし鮮やかな防具で、
巫女一族がいたとされる東方より伝わったこの防具は、
ある国を統率した頭首とその夫人のために作られた装束との伝承を持つ。
- キュアノスシリーズの伝承
- 同じくMHXRにはオリジナル装備として「キュアノスシリーズ」が登場しており、
探究者マガジンによると、マラクジャ島沖で海底遺跡が発見され、
そこに残っていた碑文にはこう記されていた。
防具に関しては、女性用はその姫巫女が儀式で着用したと思われる衣装を復元した物であり、我ら『水底の民』
海に生まれ、海に生き、海に還るが宿命
母なる海の声を語り聞かすは麗しき巫女なり。
時に、「翠海石」を以て天の移り気を読み
時に、魚竜の縄張りである神殿に潜っては「海醒の儀」を行い、翠海石の曇りを払う。
石の光と姫巫女の言葉が我らの王国に永遠の安寧を与えたもう。
魚竜の鱗で作られた堅牢かつ流麗なドレスには、王家の紋章が刻まれている。
また、男性用は姫巫女の衛士のみが着用できる防具を復元した物であり、
全身に刻まれた紋章は頭からつま先、その命に至るまで姫巫女に捧げる契約の証とされている。