【ラリホーマ】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 05:15:01

概要

DQ4で初登場した呪文の一つ。相手に強力な催眠をかけ、【眠り】状態にする。名前の通り【ラリホー】の強化版。
ただ、ラリホーに比べて何がどう強化されるかは作品によってまちまちである(後述)。
また、敵と味方で効果や有効範囲が異なることもしばしば。
使う敵が現れたら、こちらもすばやく呪文を封じるなどして対処し、こちらが使うべきチャンスは逃さないように。
 
DQ4発売前は【ミナデイン】をはじめとした新呪文の登場が話題になった中、この呪文もちょっとした話題に取り上げられた。DQ1でラリホーが実質最強呪文だったことや、その後も攻撃補助の王道という存在感があったため、それをベースにした上位呪文ということで期待を寄せられた。

DQ4

【勇者】がLv15、【ミネア】がLv16で習得。消費MP3。
初登場の本作のみ単体にしか効果がないが、その分消費MPがラリホーと同じで【耐性貫通力】がラリホーよりも高く、無耐性~弱耐性持ちには100%、強耐性持ちにも75%の高確率で有効。
AIは対象が単体か複数かでラリホーとの使い分けを行う。
終盤でも、【ブルデビル】【デビルプリンス】【てっきゅうまじん】【マネマネ】【どぐうせんし】【アンドレアル】に効く。どれも強敵揃いであり、大いに活用しよう。
 
同じく本作初登場の【まどろみのけん】の道具使用効果でもあるが、元々この呪文の消費MP自体が少なく、まどろみの剣を装備可能な勇者はラリホーマを習得可能であり、AIが未学習の場合ボス戦時に乱発、道具使用効果は【マホステ】でも乱発を防げない、FC版では装備品を含めて1人につき道具を8個までしか持てない(これを持たせる余裕がない)という理由から、まどろみの剣の追加効果(打撃時に耐性問わず一定確率で眠らせる)自体は非常に優秀ながら、道具使用効果の方は、上記の仕様上あまり優秀とは言えない。
さらにFC版ではバグなのか仕様なのか不明だが、まどろみの剣の道具使用効果にはラリホーマの耐性貫通力が適用されず、実質的には1匹にしか効果のない劣化【ラリホー】となっている。
 
PS以降のリメイク版では【めいれいさせろ】【おれにまかせろ】の追加、打撃と同時に眠らせる追加効果の弱体化により、道具使用効果の方を有効活用できるようになった。
 
敵では【ラリホービートル】【どぐうせんし】等が呪文で、【しにがみ】がまどろみの剣使用で使ってくる。とくに死神の場合、こいつ自身の呪文耐性、攻撃力が高く、複数の仲間が眠らされると非常に危険。
一方こちら側としては3章までは使い手が不在、4章でもミネアを習得レベルに達するまで上げるのはなかなか手間がかかるため使う機会は5章までおあずけ。
上記の通り、発売前話題になった期待の新呪文だっただけに、だいぶ長い間ラリホービートルや【ダークドリアード】といった敵に使われて眠らされる苦汁を味わうハメになったことだろう。

リメイク版

【ピサロ】が最初から習得している。【プラチナキング】討伐にも使え、真のラスボス【エビルプリースト】にも第一形態のみ効く。
敵の使用者に【いどまじん】【デーモンレスラー】が加わっている。
まどろみの剣の道具使用効果もDS版ではラリホーマ相当の貫通力が適用されるようになり、名実ともにラリホーマの効果になった。

DQ5

対象がラリホーと同じ敵1グループとなった。消費MPは5。便利な呪文であり、人間キャラは誰も覚えてくれないが、仲間モンスターはおどるほうせきキメラメッサーラとそこそこ便利なメンツが覚えてくれる。SFC版では主人公のレベルが充分に高くなるとラリホーでも同じ成功率になるので、そちらで代用可。
隠しボスである【エスターク】はラリホーが強耐性しかないので、ラリホーマを使えば高確率で足止めできる。上記の面々が仲間になったらエスターク戦まで連れて行ってみよう。
敵の使用者は【あくまのツボ】【へびておとこ】(および機種によっては幼年時代の【ジャミ】)がおり、使われると結構厄介。原因は不明だが、SFC版では、なぜか人間キャラは運の良さに関わらず、ラリホーマが非常に当たりやすい。

リメイク版

ガップリンブリザードマンエビルマスターも覚える。

DQ6

【魔法使い】の★7で習得。覚えやすくなったものの、今度はDQ6でよく使われる【まわしげり】と相性が悪い。加えて今作では【メダパニダンス】だの【おたけび】だのとMPを使わない足止め手段が多いので軽視されがち。結構使える呪文なのに勿体無い限りである。味方側が使うよりもむしろ【ラリホーン】が使ってきていやらしい呪文という印象が強い。

DQ7

魔法使い+【羊飼い】【職歴技】、または【ローズバトラー(職業)】★4と、再び覚えにくくなった。
こちらの火力が上がりすぎて「足止めする暇があったら特技で殴れ」という風潮の激しい今作では活躍の場は減ってはいるが、相変わらず終盤に至るまで通用する雑魚敵は多く、それどころか【マキマキ】【ガマデウス】のように眠りが有効なボス敵もいるので、習得していれば頼りになる呪文である。
羊飼い★4の【ねる】は呪文を使う魔法使い等との相性が良いため、少し余分に戦闘する必要はあるが、ねるを覚えるついでに狙うと良い。
 
ちなみにリメイク版DQ4の方では【プラチナキング】対策になかなか便利だが、今作での奴は最初から【マホカンタ】が掛かっているので使わない方が良い。呪文で眠らせること自体は可能なのでマホカンタを解除した後なら使ってみてもいいが、そんな暇は恐らく無いだろう。
 
敵側では、【エビルバイブル】【ウッディアイ】が使用してくる。特にエビルバイブルはザキも使ってくるため、真っ先に仕留めないと危険である。

リメイク版

ローズバトラー職に加え、職歴技の廃止により【魔法戦士】の★6、【賢者】の★3、【天地雷鳴士】の★2、【勇者】の★4で習得。
一気に習得職が増えPS版よりは目にすることが増えた。
しかし、敵全体に消費MP0でラリホーマを放つというスーパーチート特技になった【ひつじかぞえ歌】が、なんと下級職の【羊飼い】で覚えられてしまう。
厳密に言えば呪文であるが故に【やまびこのぼうし】の恩恵にあずかれるが、クリア後前提であり、どちらかと言えばマホカンタの対象になるデメリットの方が大きい。
そもそもMP消費と範囲で劣る時点でわざわざラリホーマを選ぶ利点は皆無であり、ほぼ下位互換といって差し支えない。
もはや存在意義が危ぶまれる事態となってしまった。

とはいえ【ひつじかぞえ歌】がチート過ぎるだけで、ラリホーマ自体は弱くなったわけではなく、中盤で使えば相変わらず猛威を振るう。
そしてラリホーマを習得出来る職業では、勇者以外は前提に羊飼いを必要としないので、最短で進んでいれば【ひつじかぞえ歌】はまだ習得していない。
【羊飼い】は優秀だが全員が真っ先に就くような職業でもないので、【ひつじかぞえ歌】が無い状況では十分に活躍してくれるだろう。

DQ8

【ゼシカ】【おいろけ】スキル68ptで習得。消費MPは8にアップ。【杖スキル】のMP自動回復さえあれば消費MPは気にならないだろう。
今作の終盤の敵はラリホー完全耐性持ちの敵が多いのが残念だが、【ラリホーおどし】のため頻繁に使用われる事も。
敵側では【マジックリップス】【呪われしゼシカ】【ベロニャーゴ】【キラーアーマー】が使用してくる。

3DS版

ラリホーおどしはできなくなった。また敵側の使用者として【追憶の使い】が追加された。
さらに追加要素である【追憶の回廊】での【エスターク】戦では大いに役立つので、PS2版で使う機会が少なかった分ここで盛大に使いまくろう。

DQ9

【魔法戦士】がLv28で習得する。消費MPは8と高めだが、効果は敵全体と使い勝手も良い。成功率は【こうげき魔力】に左右され、最初は75%だが、攻撃魔力799を超えると無耐性相手なら100%成功する。魔法使いより攻撃魔力の低い魔法戦士専用呪文のためか、下位呪文のラリホーより攻撃魔力が低くても成功率が高めに設定されている。どう見ても調整を間違ってるとしか思えないラリホーの立場が無い。

DQ10オフライン

習得条件は【スーパースター】Lv54、【フウラ】Lv35。
【ゲストキャラクター】では【ドゥラ】が使える。
消費MPは6。
敵1グループを【眠り】にする。DQ9以前のラリホーと同じ。

DQ10オンライン

【スーパースター】がLv54で、どうぐ使いがLv36で習得する。消費MPは6。
ラリホーの方が単体対象になり、こちらがグループ対象というDQMのスタイルが採用されている。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

ラリホーは前作に引き続き単体だが、こちらは敵全体が対象になっている。
【主人公(DQ11)】がLv35で、【ロウ】がLv32で覚える。消費MPは8。
双方が習得することでれんけい技【ユグノアの子守歌】を習得する。
何気に【嘆きの戦士】となった【アーウィン】も使ってくるため、今作のラリホー系はユグノア王家伝来の技という側面がある。
 
今回は眠りに完全耐性を持つものが非常に少なく、かなり使いやすいが、ユグノアの子守歌が非常に強力で使い勝手が良いためその陰に隠れがち。
しかし強耐性持ちでも50%の確率で命中するうえ、攻撃魔力が上がることで命中率が加算されていき、最大値に達するとほぼ確実に命中する。
ゾーンに入っていなくても二人掛かりで撃てば大体の敵集団はおねんねしてくれるので、ルーレットを回すためのきせきのしずくを使う1ターン目を妨害されること無く済ませたい場合なら、出番も無くはないだろう。
 
敵では上記の嘆きの戦士に加え、【キラーアーマー】【ダースドラゴン】【ムンババ・邪】といった強敵が使ってくる。
敵の使うものも成功率は高いので、後半は対策必須。

DQM・DQM2

ラリホーが単体対象にされ、こちらが全体が対象となっている。効く確率はラリホーと同様なので、他の状態異常系特技と同様に影が薄くなりがち。ラリホーがLv11でこれに進化する。消費MPは5。

キャラバンハート

対象が1グループに、ラリホーから進化するレベルが17になっている。それ以外は同じ。

ジョーカー1~

耐性を持っている奴以外なら効果があり、その確率は通常なら80%、対戦なら50%。対戦で眠らされるとかなり大変なため、多くのプレイヤーに愛用、また恐れられている呪文である。特に相手に【オーシャンクロー】がいたらほぼ間違いなくこれを使われると思っていていい。

ヒーローズ1

【ドラキーマ】が使ってくる。魔法力を飛ばし、着弾点にドーム状に広がるためラリホーより影響範囲が広い。モンスターコインではドラキーマを呼び出すとこれでアシストしてくれる。

ヒーローズ2

【ドラキーマ】【エスターク】【エスターク・強】が使ってくる。ドラキーマのものは魔法力を飛ばし、着弾点にドーム状に広がるためラリホーより影響範囲が広い。エスタークのものは剣を振ると対象者の周辺に魔法陣が発生し、一定時間経つと眠らせる。魔法陣を誘導してエスタークを眠らせるとテンションを下げることができるが、眠っている間は【あやしいひかり】で反撃してくるので注意。
モンスターコインではドラキーマを呼び出すとこれでアシストしてくれる。

バトルロード2

【ヘルビースト】の初期技、【ラリホービートル】【ドラゴンライダー】の第3ワザとして登場。
全体技のラリホーと違い範囲は敵単体になったが、ラリホーより効くモンスターが多い。
さらに「ふかいねむり」へと誘うため物理攻撃や特技で攻撃しても簡単には起きないようになっているので、【とまどいながらこうげき】すら発動させず勇気をためることすら許さないようになっている。
どちらかといえば勇気合戦になる対人戦向きの技と言える。

トレジャーズ

敵範囲をねむり状態にする。
Lv25以上の【ツンドラキー】【イモータルパール】が覚えている可能性がある。
ラリホーを覚えているモンスターがLv25になると自動的にラリホーマに進化する。

タクト

Bランクとくぎとして登場。前方3マス・消費MP16
「範囲内の敵全てをときどき眠りにする」
最大強化で 成功率+20%まで強化可能。
【クインガルハート】【デーモンバウム】【バラン】が使用可能。

ダイの大冒険

【死の大地】【バラン】【ハドラー】から自分を庇って重傷を負った息子【ダイ】に使用。
バランの呪文である程度回復している以上、戦闘さえしなければあとは竜の騎士の高い治癒能力で次第に治ると思われることと、以前息子を殺すために変身した竜魔人形態を再び見せるに忍びないと考えての事であり、ここでは「相変わらず寝かしつけるのが下手だな…」と自嘲しつつの、父親としてのバランが感じられる使い方をされた。
バランの言う分には「普通、ある程度以上のレベルの者には効きにくい呪文だが、体力の低下している今のおまえなら効果があろう」との事で、呪文の仕様がゲームと微妙に違う。これについてPERFECT BOOKでは「【ラリホー系】呪文は敵を眠らせてから攻撃する絵面が卑怯に映るため、ある程度レベルの高い者には効果が無いという設定にした」と解説されている。
ちなみにここは、作品中で天空編以降初出の呪文が使用された唯一の事例でもある。

ドラゴンクエスト 蒼天のソウラ

1巻で登場。
目覚めたばかりのアズリア【ギガデイン】を唱えた後、反動で頭を打ってしまい
自分で自分を眠らせて惰眠を貪る為に使用した。
 
6巻ではドクターと呼ばれる【ワイトキング】フーゴに対して使用。
しかし、割り込んだルビビ【キラキラポーン】で効果を無効化された。

【ドラゴンクエストカードゲーム キングレオ】

次の手番の人を1回休みにする。UNOでいうSkipの効果。