アメリカ RankVI 中戦車 M1A1 Abrams
概要
ver1.87"Locked on!"で実装されたアメリカ陸軍のRankVII中戦車。
主砲は米戦車搭乗員待望の120mm滑腔砲に換装され、強力な劣化ウラン弾を使えるように。ただし、代償としてリロード速度が低下しており105mm型ほどの速射性は無いので注意が必要。それに加え、防御力はIPM1からほとんど変わっていないので運用には気を使うことになるだろう。
車両情報(v2.13)
必要経費
必要研究値(RP) | 250,000 |
---|---|
車両購入費(SL) | 690,000 |
乗員訓練費(SL) | 200,000 |
エキスパート化(SL) | 690,000 |
エース化(GE) | 2,100 |
エース化無料(RP) | 1,010,000 |
バックアップ(GE) | 60 |
護符(GE) | 2,700 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 11.0 / 11.0 / 11.0 |
RP倍率 | 2.0 |
SL倍率 | 1.4 / 1.5 / 1.8 |
最大修理費(SL) | ***⇒*** / ***⇒*** / ***⇒*** |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | 38.1⇒75.3 / 23.8⇒40.0 |
俯角/仰角(°) | -10/20 |
リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX+エース化) | 7.6⇒6.0 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 二軸 / 75 |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 133 / 62 / 31 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 133 / 133 / 12 |
船体崩壊 | 無 |
重量(t) | 57.2 |
エンジン出力(hp) | 2,058⇒2,898 / 1,343⇒1,519 |
3,000rpm | |
最高速度(km/h) | 75 / 67 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** / *** ~ -*** |
視界(%) | 82 |
乗員数(人) | 4 |
光学装置
倍率 | 暗視装置 | 種類 | 世代 | |
---|---|---|---|---|
IR投光器 | - | 無 | - | - |
車長 | - | - | - | - |
砲手 | 3.0x-10.0x | 有 | 熱線 | 第一 |
操縦手 | 1.0x | 有 | 赤外線 | - |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 (SL) | |
---|---|---|---|---|
主砲 | 120 mm M256 cannon | 1 | 42 | 190 |
機銃 | 12.7 mm M2HB machine gun | 1 | 1,000 | - |
機銃 | 7.62 mm M240 machine gun | 2 | 11,400 | - |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
120 mm M256 | M830 | HEATFS | 13.1 | 2.36 | 1,140 | 480 | |||||
M829 | APFSDS | 3.94 | - | 1,670 | 491 | 488 | 481 | 473 | 464 | 454 |
車両改良
Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) |
---|---|---|---|
I | 履帯 | *** | *** |
修理キット | |||
砲塔駆動機構 | |||
弾薬開発1 | |||
II | サスペンション | *** | *** |
ブレーキシステム | |||
手動消火器 | |||
火砲調整 | |||
弾薬開発2 | |||
III | フィルター | *** | *** |
救急セット | |||
昇降機構 | |||
弾薬開発3 | |||
IV | 変速機 | *** | *** |
エンジン | |||
追加装甲 | |||
砲撃支援 |
カモフラージュ
研究ツリー
解説
特徴
M60から続いた105mmM68にようやく別れを告げ、120mm砲を積んだことにより悩みの種であった火力面が水準レベルへと改善した。堂々のBR10.7であり、同格には他国の高性能MBTが並び少し見劣りし始めるが、それでもアメリカランクVIIを支える重要な車両である。
【火力】
待望の120mmM256滑腔砲は、ドイツのラインメタルL44砲やソ連の125mm2A46砲と遜色ない性能を誇る。中でも、改修して使えるM829APFSDSは最大貫徹493mmでドイツのDM33を超える性能を持つ。とはいえ、イタリアやフランス、スウェーデン程の貫徹力は持たないため、T-80Uの車体上部等抜けない所は今まで通り抜けない。
105mmの唯一の利点であったリロード速度は残念ながら1~2秒ほど低下しており、意外と気になる人も多いかもしれない。また、自動装填装置は搭載しておらず、装填手がやられた場合大きくリロード速度が落ちる事にも注意が必要。
【防御】
前車IPM1から特段変わっていない。周りの貫通力向上も激しく、被弾は禁物である。
【機動性】
前車から1.8t程車重が増えたが、気になる機動力低下は無い。
同格の中では平均的な機動力である。
史実
M1A1 AbramsはM1シリーズの改修型の一つで、1985年から1992年にかけて計6011両が生産された。(うち814輌がエジプトとオーストラリアに輸出された)
M1IPからの主な改修点は120mm滑腔砲M256の搭載、加圧式NBC防護装置の搭載、105mmから120mm弾薬への変更に伴うブローオフパネルの再設計、砲塔側面の収納スペースが大型化された事である。
小ネタ
2003年4月5日もしくは7日、「イラクの自由作戦」真っ只中のイラク バグダッドにおいてアメリカ陸軍 第64戦車大隊B中隊所属のM1A1エイブラムスがエンジン火災により行動不能になった。
この火災、実は砲塔後部に搭載されていたEAPU(外部補助動力装置)に中口径弾(恐らく12.7x108mm)を受け出火し、EAPU周辺の樹脂製品に延焼した結果その一部がエンジン区画に燃えながら溶け落ちて発生したのである。
幸い、WarThunderではそのような事態に陥ることはないので安心して頂きたい。(そもそもゲーム内のM1A1にはEAPUが付いていない)
【参考資料】
Abrams Tank Systems. Lessons Learned Operation Iraqi Freedom 2003
[[https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&ved=2ahUKEwi5_PzJ453hAhUhL6YKHdH7DakQFjAAegQIABAC&url=https%3A%2F%2Fwww.globalsecurity.org%2Fmilitary%2Flibrary%2Freport%2F2003%2Fabrams-oif-lessonslearned2003.ppt&usg=AOvVaw1dxnSRqLMPklhKsb9xgaPY>
余談ではあるが、M1A2SEP以降のモデルからEAPUは姿を消し、その代わりにスポンソン後部左側に新型のAPUが収納されている。
エンジンを回さなくても砲塔旋回装置や各種電子機器を動かすことを可能にするAPUは燃料をドカ食いするM1エイブラムスと切っては切れない存在なのである。
劣化ウラン弾とは?ウランを使用した砲弾のことだ。
通常、天然に存在するウランは2種類ある。
まずは、核分裂のしにくいウラン238。これが母なる大地、地球から採取されるウランの99.3%*2を占める。
残りは核分裂しやすいウラン235*3である。0.72%が自然から採取されるウランに存在しているとされていて、原子力発電や原子力産業はこちらの割合が重要となる。
劣化ウランを砲弾に使用することのメリットは、鋼鉄の2.5倍の比重があることを生かし、高い貫通能力を持つ砲弾を作れる点。*4
また、副次的な効果として、セルフシャープニング効果、焼夷効果が得られる点。
セルフシャープニング効果とは、目標の装甲板に侵徹する過程で先端部分が先鋭化しながら侵攻する現象のこと。*5
さらに、貫通時に運動エネルギーが熱エネルギーへと変換され、温度が1,200°もの高温になることで、弾体が装甲を貫通した後で、溶解した一部が激しく燃焼しながら撒き散らされる。*6
しかし、いくら核分裂しやすいウラン235の割合が天然ものよりも少ないとはいえ、完全に無害なわけではなかった。
「湾岸戦争症候群」と呼ばれる病が多国籍軍の間で発生。症状は主に、脱毛症、関節痛、疲労感、関節痛など、多岐にわたる。
また戦場となったイラクでは、先天的な障害を持った子供や、白血病やがんになる現地の人々が増加したことから、劣化ウラン弾との関係性が研究されることになった。ボスニアやコソボなどの地域では、奇形児等の割合が上がったとの報告書もある。
劣化ウラン弾の健康被害について、主に3つ提唱されている。
1、射撃時に、熱で酸化した酸化ウランの微粒子を吸い込むことによる内部被曝
2、着弾時にセルフシャープニング効果によって飛び散った微粒子を吸い込むことによる内部被曝
3、弾頭が自然界に何らかの要因で残り*7、地下水や土壌を汚染し、それを摂取して内部被曝
これらはそれぞれ国連やWHOが警戒しており、特に3に関しては懸念を示している
ただし、国際原子力機関(IAEA)では、癌と劣化ウランの立証された関係性は不明としている。
劣化ウラン*8は、アメリカ軍が1950年年代に軍事的な用途への研究を開始したといわれている。そもそも、劣化ウランはマンハッタン計画時から副産物として存在していた。ナチスドイツ、およびアメリカは、これらを何か生物兵器や化学兵器の類として使用できないか模索していた時期でもある。
大戦後は、新たな戦争、冷戦が勃発。ソ連やアメリカは核開発競争をはじめ、それによってもっと大量の劣化ウランをアメリカは手にすることになってしまう。
アメリカの研究機関の報告書では、劣化ウランの軍事的利用は、健康・環境に大きな影響を与えないが、事故や戦闘における劣化ウラン兵器は重大な摂取・吸入の危険性を持つとしていた。だがそれでも劣化ウランの重量と密度の高さは、貫通体として魅力的であり、しかも廃棄物である劣化ウランがほとんど無尽蔵*9に取得できるために、タングステンや鋼鉄などと比較すると劣化ウランは軍事利用に適していると考えられたのであった。
また、1972年には、ロスアラモス国立研究所(Los Alamos National Laboratory)の科学者たちが、戦車の装甲の貫通体として劣化ウランを利用する方法を研究し始めた。
その後実用化され、本格的な実戦で使用されたのは、1991年の湾岸戦争が最初といわれている。
湾岸戦争では、多国籍軍*10が300トンもの劣化ウラン弾を使用したとされている。
劣化ウラン弾はコスト的に優れ、通常のタングステン合金を比べると安いとの記述を見かけるが、あれは誤解である。
劣化ウランは、ウラン235の比率が少ないとはいえ、空気中では反応しやすい元素である。
そのため、不活化ガスの中で低速度で切削し、砲弾として製造されている。
材料費は安価であっても、加工費が膨大なため、タングステン砲弾と比べると大きな差はない。
また、保管や運搬などのコストを含めると結果的にほぼ同じような価格になると推測されている。
一戸崇雄著 「軍事研究」2008年8月号 (株)ジャパン・ミリタリー・レビュー 2008年8月1日発行の『現代戦車砲の主用砲弾 APFSDS』 によると、
以下の価格とされている・・・らしい
財布に余裕のある諸氏は購入を検討してみてはいかがだろうか。
外部リンク
コメント
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