武器/操虫棍/余談-関連項目

Last-modified: 2024-11-08 (金) 22:43:02

余談

  • 「棍」は長めの棍棒を指すが、本武器にはそれ以外の「長柄武器」が多々含まれている。
    長柄というのは、おおよそ使い手の身長と同等以上の長さを持つ棒・槍・薙刀などを指し、
    実際に"MH4 Ultimate"で登場以降の海外版では「インセクト・グレイヴ(Insect Glaive)」と表記される。
    「Glaive」の意味は直訳すると「(西洋式の)薙刀」となり、やや意訳の色が強くなっているが、
    元より棍棒型や杖型のものより薙刀型の武器が多い武器種であり、的を射ていると言えよう。
    グレイブの名を冠する操虫棍もあるし。
    ちなみに、インセクトは「昆虫」という意味で、猟虫の事を示している。
  • 元ネタであろう「薙刀」は、現在でもマイナーながら競技でも使用されている武器である。
    「槍」との違いだが、「槍」は集団戦に用いられるのが主で、背丈の数倍以上あるものを使う*1
    このため、それよりずっと柄が短い「薙刀」は「槍」とは運用法が異なっている*2*3
    また、長さが同程度の「槍」も「薙刀」とは使い勝手が異なるのでやはり操法や性質が違う。
    そもそも「剣」が日本刀を始めとした世界中の刀剣を含みながらも斧などの刃物とは違うように、
    「槍」もまた「長柄」全てを包括する概念ではないので単純に「薙刀」と同一視しづらい。
    むしろ刀身の形状だけを見れば、「太刀やその発展系である長巻」の方に似てさえいる。
    だからといって刀剣の仲間と言う訳でもない。「薙刀」はかなり独特な武器種なのである。
    • 実のところ、薙刀がどのように発生し定着したかについては未だによく判っていない
      古代の鉾から派生した、太刀の柄が伸長した、大陸の類似品が元だったなど諸説入り乱れており、
      間違いないのは、「槍」とも「剣」とも異なる運用を行う兵器ということのみである。
      刀身が似ていても太刀や長巻とはまた違い、長柄と括られても槍とは一線を画すのだ。
    • ちなみに「ランス」は西洋の馬上槍の事を指し、西洋でも歩兵は長柄の槍を用いていたため、
      どちらかというと現実の一般的な「槍」に近い形態をしているのは操虫棍の方である。
      むろん現実では棒高跳びのように跳躍したりすることもなく、運用自体はかなり違うが。
    • 西洋の「グレイヴ」の方も起源に諸説あるが、
      こちらは近接用の剣や包丁を棒に括り付けたと言う点で概ね一致している。
      またこちらも薙刀と同じく長大化はしなかった、あるいは出来なかった。
  • 現在だと日本の薙刀は女性の武器というイメージが強い。
    これは鉄砲の伝来により長柄が廃れた後、古武道として復活、柄が長いので非力な女性にも扱いやすく
    かつ屋内で邪魔になり辛いのが幸いしてか女性の嗜む武道として定着したからと言われている*4
    また、より軽量な刀や戦道具の槍は武士の男が独占して使えなかったための消去法という説も。
    そのイメージのせいか、現代武道の「なぎなた道」も競技人口の大半を女性が占めている。
  • 操虫棍という名称や攻撃モーションのモデルになった「棒術(棍術)」とは、
    その名の通り(主に木で出来た)棒を使った武術のことである。
    石器すらなかった文明黎明期にその辺の木の枝を拾って戦っていたであろうように、ある意味で最も原始的な武器だが、
    長棍は長柄武器の一種として、片手で持つような棒切れ(短棍)も剣の代わりの打撃武器になった事や、
    日用品の杖やステッキを使った護身術としての用途、
    そして沖縄や東南アジアなど金属資源は希少だが木材は豊富だった地域の主力武器として等、
    様々な理由で東西問わず棒を使った武術は生み出されており、
    武器や武術の歴史で見ると実は現代の認知度よりもなかなかメジャーな武術であったりする。
    また、日本の金砕棒(金棒)や沖縄のヌンチャクのように、より戦闘向きに打撃の威力を強化された棒や棍も少なくない。
    • 日本の棒術は6尺(180cm)の長さの棒を使ったものが一般的だが、4尺(120cm)の棒を使った「杖術」や、
      3尺(90cm)の棒を使った「半棒術」といったバリエーションが多数存在する。
      日本の棒術の場合は、長柄武器で穂先が壊れてしまった際の戦闘技術として普及していったとされており、
      それ以外にも刀や槍の所持を禁じられた庶民の護身術としての側面もあったようだ。
    • ならびに、少林拳などで有名なように中国でも棒術は発明・継承されているが、
      先端の打撃部だけでなく武器全体が全て鉄製の棍も発明され、実際に戦いで用いられた記録が残っている。
      当然ながら凄まじく重いため、まともに使える者はごく少数であったようだが、
      使いこなせば長さゆえの長柄武器の役割や、
      (柄の部分全体が打撃に使える鉄製なので)剣のような近距離武器としても使えたなど、相当に強力な武器であったという。
      • それを反映したフィクションの武器および使い手が『西遊記』の如意棒を振るう孫悟空である。
        ちなみに、如意棒の場合は「神珍鉄」という変幻自在な架空の金属の8000kgの塊を長い棒の形に変形させ、
        悟空の持ち前の怪力で武器として使っているというものである。
  • 「薙刀と巨大昆虫の同時攻撃戦法」という現実世界はおろか、
    フィクション界隈でもそうそう目にはしない極めてユニークな武器である。
    ガンランスやスラッシュアックス、チャージアックスもキワモノの部類ではあるが、
    それでも探せば似たような発想の武器はあるのに対し、操虫棍の類似例はほぼ皆無に近い。
    • 無理矢理探すなら、「調教された動物とその主人による同時攻撃戦法」を取るキャラクターならばそれなりにいるため、
      その辺りが発想の元になっているのかもしれない。
  • 武器の銘にはロッド(棍)やグレイヴ(薙刀)といった名前が頻出する。
  • 武器名がややこしくて覚えにくいものが散見されるためなのか、
    プレイヤーからは、あるいは虫棒と呼ばれる場合がしばしば。
    また特定の操虫棍を指す場合は、「スキュラ棍」「キリン棍」などのように
    「素材となるモンスター名+棍」の形で通称される(ヤマタなどの例外もある)。
    解かり易い武器名ならそのまま呼ばれたり(「如意棒」など)
    特徴的な見た目で形容されたり(「ブラシ」など)ケース・バイ・ケース。
  • セルフジャンプなどの他の武器にはない要素、エキスの採取や虫の強化は比較的複雑であり、
    使いこなせるまでには苦労する。初心者ハンターならなおさら。
    アクション面や武器作成での独自性が高く、なかなかに玄人向けの武器である。
    • 練習相手に、体躯((まと))が大きく動きが鈍いアオアシラ辺りを選び実戦で学ぶ事を薦める者も居れば、
      まずはアプトノス、リモセトス、ズワロポス辺りを棍を使わず猟虫だけで倒せることが最低限であるとする者も。
      練習方法は人それぞれになるが、直ぐさま大型モンスターに対して振り回すのではなく、
      その前に最低限の操作方法を把握しておいた方が良いのはどの武器種にも言える事である。
  • 他の武器種では似た事すら出来ない華やかなアクションに加え、
    猟虫を操ることができ、またその猟虫の育成という独自要素もあるなど、
    他の武器に比べて特に目を引く仕様が多く、非常に魅力的な武器である。
    更に新武器種の話題性と軽快な動作もあるので、人気の出そうな要素の質と量で言えばとんでもないボリュームとなっている。
    が、それ故に新たなふんたー御用達の武器となってしまっている感もある。
    カッコいい武器の宿命か…。
    初登場だったMH4シリーズであまりにも猛威を振るい過ぎていたことも原因の一つであったと言える。
    • 目玉の1つである、乗り状態を地形に左右されず任意で狙えるセルフジャンプは
      独自かつ優遇面が強い印象があるが、乗り状態では乗ったハンターは問題なくとも
      暴れるモンスターの動作には攻撃判定があり、乗り状態中に怯むと強制解除されるため、
      オンラインでも周りのプレイヤーとの意思疎通が求められる要素であり、
      メリット一辺倒というわけではない(セルフジャンプが操虫棍の魅力の一つであるのも確かだが)。
      さらに乗り状態で避けては通れないモンスターの暴れも、パーティープレイでは厄介な要素の一つ。
      ティガレックスのように大きく移動してしまうモンスターも存在する上に、
      ミラボレアスやウカムルバスのように暴れの攻撃範囲・威力ともに異常に高く、
      タイミング次第では乗りを発端にパーティーが壊滅しかねないようなケースもある。
    • 一方で、なにも考えず乗ること優先で周りを考えず、そして終始乗りだけを狙ってジャンプを繰り返す、
      いわゆる「バッタ」と呼ばれる新たな地雷プレイヤーも出てきている。
      酷い場合は印弾や猟虫を遠くから飛ばすだけという、
      そもそも武器操作を理解しているのかも甚だ怪しいプレイヤーもおり、
      このようなプレイヤーはエキスの原理なども理解していない場合も多いことから、
      オンラインでは(装備やチャットなどで)地雷臭を漂わせる操虫棍ハンターは歓迎されない傾向がある。
      • 一応フォローしておくと、離れたところからエキスを取り牽制しつつ、隙を見て殴るor乗りを狙う、
        といったプレイスタイルのハンターも少なからずいるのである。
        モンスターが動きまくり、思うようにエキスが取れないという事態も当然あり得るのである。
        そういうプレイヤーに出会っても、まずは様子を見てみよう。一目で地雷と決めつけず、
        それで問題があればチャットなどで相談してみるなどしてみよう。
      • 乗り状態を考慮した場合、操虫棍はサポート武器に属すると言っても過言ではない。
        乗りを狙える空中攻撃の威力は低めだが、適切な場面で拘束できればパーティでの火力は上がるからだ。
        特に飛び回る上に風の鎧を纏うクシャルダオラや、
        怒り状態終了時が極めて危険なテオ・テスカトルに対しては拍手喝采で迎えられるだろう。
        ゴグマジオスのような一撃一撃が非常に重くちょっとしたミスで命取りになるようなモンスターに対して
        乗りで拘束時間を増やすことでパーティの安全を確保したり、
        限られた時間内に頭へ集中攻撃をかけなければならないモンスターに対して
        乗りダウンという決定的な攻撃チャンスを生み出すために、敢えて乗りに徹する戦い方が必要な場面も存在する。
        そういう意味での火力への貢献度は高く、ジャンプを続ける操虫棍=地雷と単純にレッテルを貼るのは早計である。
    • また最近の傾向としてなんと猟虫を使わない=エキスを採取しない者まで現れている。
      無論エキスを取らなければ本来の力を発揮できないどころか、狩猟にかかる時間が軽く2倍は違ってくるのは言うまでもない。
    逆に上述の仕様の複雑さや(後述するが)MHW以降は見かけのダメージが低めなことから
    操虫棍は難しい、もしくはあまり強くないとして使用を敬遠する人もいる。
    • 操虫棍そのものが壊れ性能だった4シリーズでは無駄に複雑怪奇なエキスや猟虫の仕様も
      強さの代償として多くの人に受け入れられていたのだが、
      火力面で妥当な調整がなされて他の武器と並び立つレベルになったMHX以降では
      やたら手間がかかる割にはそこまで強くないと感じる人も出てきた、ということである。
    • しかし当然ながら操虫棍には他の武器にない魅力が(上述したように)沢山あるし、
      仕様の複雑さ、面倒さに関しても作品を経るごとに緩和の傾向が見られる。
      それに最近は他の武器種もかなり複雑化してきたので
      長い目で見ると操虫棍が特別難しいという程でもなかったり…。

      なんなら難しいところは先輩の操虫棍使いに教わるというシンプルな解決手段もある。
      謙虚に、そして積極的に学ぶ姿勢を大切にして訊いてみればきっと優しく教えてくれるだろう。
      最近の操虫棍使いはガンサーカリピストの様に熱心な人もいるし。
      何よりこの記事を切っ掛けに操虫棍を手に取る人が増えてくれれば幸いである。
  • ところで、ハンター達は左手で操虫棍を扱うのだが、ハンター達の利き手はである。
    生存率を高めるために、片手剣などの盾を使用する武器は左手で扱うものの、
    盾を使用しない太刀などの武器はしっかりと右利き用の握り方をしており、
    ゲーム内でも右利きの設定は反映されている。
    もしや、いざというときは猟虫を盾として使ったりもするのだろうか…。
    猟虫の圧倒的な防御力を考えればあながち間違いでもない気がする。
  • 実は、名称および概要が公開された2012年9月6日より少し前の
    同年8月29日のNintendo Directにおいて、この武器のシルエット画像が流れており、
    多くのハンターがあれこれ予想したが、虫を操るなどとは誰が予想しただろう。
    • しかし、過去にハンター大全にて、
      虫や植物を用いて戦うというアイデアがモンハン設計段階に存在していたと明記されている上、
      バインドキューブ電槍サンダーバグなど、一部武器では生きた昆虫を使用しているので、
      モンハンらしい武器と言えるかもしれない。
    • MH4Gで海外版を販売する際のインタビューによると、棒術を使ったアクションを考えたときに、
      初代から存在していた虫を操るというアイディアをミックス出来ないかという発想から誕生したようだ。
  • 虫を使って戦うという部分だけ聞くと、小さな羽虫の大群を相手に嗾けるイメージが湧くが、
    実際に操るのはでかい虫一匹だけである。
    虫を操るその様子は、さながら鷹狩のようである。
    • 所期の頃から鷹匠の案は存在しており、ハンター大全でも確認できる。
      「棍」に相当する部分の形状や役割は明らかに違うが、
      虫やその他生物を腕に留まらせ、それを狩猟に利用する点は操虫棍のそれと同じである。
      腕に留まらせている生物によっては盾としても扱えるようだ。
      ほら、やっぱり猟虫は盾だったじゃないか。
    • 実は擬似的な鷹狩のようなものは、MHFにおいてホルクを利用したものが存在している
      (実際、ホルクは鷹をモチーフにしたガブラス骨格の生き物である)。
    • 一方で、大量の虫を操るという案自体は存在しており、設定画として公開されている。
      しかしその風貌は全身におびただしい数のダンゴ虫を纏ったものであり、
      人によっては卒倒しそうな程不気味なものである。
      現実的な話をすれば、プレイヤー1人で無数の虫をコントロールするのは、
      操作性の問題を抜きにしてもゲーム機の処理能力の問題としてかなり困難なのは想像できるため、
      現代の形式になったのも不思議な話ではない。
      なお、虫は(虫寄せ及び虫除けの)薬臭く、町やパーティでは嫌われるらしい。そりゃそうだ。
      また、設定画のように虫をそのまま防具にした装備もMH4で登場した。
      • なお当初は没となったと思われていた前者の案も、のちに意外な形で日の目を見ることとなった。
        MHXの操虫棍において、新要素である狩技のなかに、蟲纏いなるものが存在するのである。
        自分の周囲に小さな蟲を飛ばして周囲を自動的に攻撃するという内容の技として採用されており、
        設定画ほど不気味な見た目ではなくなっている。大雷光虫の見た目に近いか。
        とはいえ、それでも苦手に感じる人は少数ながらいるようだ。
        自分の周りを大量の蟲が飛び交う様はリアルに想像すると確かに気持ち悪い。
    • 他にも蜂の巣を丸ごと飼い慣らし、防具に組み込んだ装備も設定画には存在し、
      使役する蜂の種類によって攻撃系、防御系、補助系に分類される等、現在の猟虫の型に通じる部分も見受けられる。
      • 見た目に関しては女性用ともあってか可愛らしく仕上げられている。
  • 採取できるエキスの種類とモンスターの部位にはおおまかな傾向が存在する。
    具体的には、頭部→赤エキス、脚部→白エキス、胴部→橙エキス、尾部→緑エキス…となっている。
    例外が無いわけではないが、これから操虫棍に手を出そうと思っているハンターは、まずこれらの傾向を覚えておくといいだろう。
    • また、毒を帯びているなど攻撃に使用する部位→赤、リオレウスの翼など主に移動に使用する部位→白、
      極端に肉質の硬い部位→緑といった傾向もある。
  • MH4系列では猟虫の最終レベルアップで古龍骨が、MH4Gではさらにその後に太古龍骨が必要になるので、
    イベント武器を除く全ての操虫棍が事実上古龍武器であると言えなくもない。
    • これが意外に問題で、古龍骨が足りずにレベルアップ出来ないという事が結構起きる。
      特に棍の数が増え、発掘武器まで出てきた上にMH4で良く使われたスピード型猟虫だと
      エキス延長にいかないという事態が起きるMH4Gだと泣く泣く村クシャルに行ったというハンターもいるはず。
      下手すると太古龍骨は足りてるのに古龍骨は全然ないなんて事も…
  • 黒龍棍の解説によると、操虫棍の極意とは、自然なる力と邪悪なる力、
    相容れない力を操るバランス感覚であるらしい。
    この場合、自然なる力=猟虫、邪悪なる力=黒龍の力ということなのだろうが、
    他の操虫棍はどのような力を操るバランス感覚が必要になるのだろうか。
    • あるいは邪悪なる力=棍そのものと見做せば、棍は人間が作ったものに他ならない。
      つまるところこの「邪悪」とは自然に生けるものに対する人類のエゴなどを暗喩したものである
      ……などと考察してみるのも悪くない。
  • 各棍に対応している猟虫が固定だったMH4では、同属性の棍が2種類以上ある、或いは同じモンスターから
    2種類の棍が存在する場合は片方が打撃タイプと、片方が切断タイプと区別化されている。
  • 操虫棍の虫笛の部分*5の色は、猟虫の尻の色と対応している。
    猟虫の属性による色の変化とは関係がないので注意。
    例として、生産時点のクルドローンは尻が緑に明滅しており虫笛も緑となっているが、
    エルドラーンに派生させると尻が青く明滅するようになり、虫笛も青く変化する。
    マルドローンの場合もアルジャーロンに派生させると緑から赤へと変化する等、
    見た目装備を作る際も猟虫のセレクトが重要となる。
  • MH4の時点ではイベントクエスト限定の棍がたった一つしかなかったため、
    操虫棍自体の種類の少なさもあって残念に思う声もあった。
    (何の因果か、この点に置いてはチャージアックスと真逆の扱いである)
    その反省か、MH4Gにおいては、発売前にもイベント限定の棍が公開された。
    ただし、何れも猟虫のレベルは固定であり、虫餌の使用や極限強化を含む強化が出来ない。
    しかも猟虫の性能もお世辞にも良好とは言えないため、使い勝手はあまり良くない。
    猟虫の存在故にコラボレーションし辛い武器であるのだろう。
  • MHF-Gにて登場する15番目の新武器種は『穿龍棍』という名前である。
    操虫棍と似たような名前だが、こちらはトンファーを用いた武術と"龍気"によって戦う
    手数型打撃武器となっている。
  • モンハン部の4コマでは、カブトムシを紐で括り付けて繋げているだけの棒切れという
    MH4予想編とはいえ、衝撃的かつ貧相な状態で登場している。しかもMH4編のトップ画像でもこれが採用された。
  • 武器のほとんどがギミック付きになっている武器種でもある。
    ギミック部位は刃部と虫笛の両端。
    特に虫笛の起動時に変化が起こるものが多く、武器の一部が開いたりスライドしたりする。
    このギミックは虫の鞘翅が開いたり、腹部が伸縮する様を模すデザインが多く見られる。
    メカニカルというかかなり有機的であり、操虫棍自体が一匹の虫のように見え、見る人によってはグロテスクと感じることも。
    • また、武器先端の刃が畳めるようになっているものも多い。
      これは、印弾の発射やジャンプに利用する噴射機構が刃の付け根に多く、この機構と干渉しないため、
      あるいは刃を直接地面に突き立てて破損させないために付いていると考えられる。
    • 例えばボーンロッドは印玉の照準時は虫笛の側はカバー(甲虫の鞘翅のように見える)が開き、
      発射時には刃の側は折り返し銃口が露出する。
      見た目の変化を武器ごとに楽しめるのも操虫棍の魅力の一つと言えよう。
    • しかし、MHWorldでは有機的で複雑なギミックを忌避したのか
      刃の折り畳み機構を持つ武器は元々稼働していたボーンロッドと火竜棍のみ、
      虫笛も結晶のようなものが埋め込まれたデザインが多く、
      稼働するのはボーンロッドとイビルジョー素材で新登場したバッドウィングのみである。
      更にボーンロッドは強化してハルバード状のベース武器になると全く稼働する部分がなくなるため、
      最終強化の武器としては2種類だけとなる。
      • そしてG級相当の有料アップデートのMHW:Iでも様々な武器が登場したが、
        刃部分の稼働は元々稼働ギミックを持っていた灼炎のテウザーと亜種素材の硫鉄のスピラン、
        虫笛部はベリオロス素材で新登場したアンバーハーケンのみとなる。
        ギミック豊富な過去作を思うと、若干寂しい結果となった。
        ちなみに、操虫棍としてのギミックではないが、MHW:Iのラスボス武器は操虫棍が錫杖の形になっており、
        先端に通してある遊環は現実のそれと同じように動く。
    • 続くMHRiseでは再びギミック搭載の武器が増加し、拡張版のMHR:Sでも順調に数を増やしている。
      ただし操虫アクション時のギミック動作はマルチプレイの味方からは見ることが出来ないようである。少し残念。
  • 「虫を操る」モンスターといえば雷光虫と共生関係にあるジンオウガが思い浮かぶが、
    王牙棍が登場したのはMHW:I、操虫棍のデビュー作であるMH4からおよそ6年後のことである。
    蓄電殻の展開をギミックとして組み込めそうだと期待されていた王牙棍だったが、
    上述するように複雑な機構を避けた結果か、残念ながらギミックは実装されなかった。
    代わりと言っては何だが、MHWorldより追加された猟虫粉塵を雷光虫弾に見立てることで、
    ジンオウガ気分を味わうことはできる。
    • ちなみにMHXXでも、操虫棍の狩技・蟲纏いの習得条件にジンオウガの狩猟が必要だったりと、
      操虫棍とジンオウガを結びつける要素は存在していた。
    • なお、同じく虫(というよりオス)を操るゲネル・セルタスや、
      最早操るというよりただクンチュウをぶん投げているだけだがイャンクックには操虫棍が存在している
  • 新大陸にいる竜人族のハンターは一期団の旗を巻き付けたボーンロッドを持っているが、
    なんと腕にはあるべきはずの猟虫がいない
    劇中で戦うシーンがないため、彼がエキス無しで戦っているのかそれとも通常の操虫棍とは全く違う戦闘スタイルなのか
    現状では判断しようもないが、どちらにせよ猟虫なしで今まで生き残ってこれただけでも
    彼は相当の縛りプレイヤー実力者なのかもしれない。
    • あるいはコラボ限定だが普段実体のない猟虫(本当に虫かどうかは疑問が残る)も確認されているため
      狩猟時にのみ姿を見せるのかもしれない。
      仮称インセクトソウル…それ虫死んでるのでは。
  • 与ダメージが可視化されたワールド以降の問題として、表記上のダメージが低いということがある。
    瞬間火力にも定点火力にも優れていない操虫棍は立ち回りで火力を出すという面が最も強いため、
    実際の火力の割にダメージ表記が他武器種と比べてやや控えめに映る。
    ダメージ表記のみを見て操虫棍は弱武器だと指差す人もいるが、
    こういった理由があるため単純な評価をすることはできない。
  • MHR:Sの体験版では当作品で新登場した猟虫ボーナス、粉塵集約が試せたのだが、これが強烈で話題を呼んだ。
    粉塵集約は名前通り範囲内の猟虫粉塵を一点に集め起爆するのだが、
    粉塵を2個集めて起爆するだけで200越えの固定ダメージと猟虫の攻撃とは思えないほど高威力で、
    粉塵が増えるほど数に比例して威力が伸びていく。
    しかも、マルチプレイでは他人の粉塵も利用可能である他、
    どうやら貫通弾などと同じくFPSによりヒット間隔が影響を受けるらしく、Steam版でFPSを上げるとなぜか判定が増える。
    FPSを大きな値に設定した上で4人でひたすら粉塵を発生させ、
    全員で同時に起爆命令を下し数千以上の特大ダメージを複数発生させ
    モンスターを瞬く間に爆殺するという戦法(バグ?)が注目を集めた。
    過去作で古龍骨を食べていたせいか猟虫はとうとう古龍の域に達したようだ。
  • ゲームクリア後に作成できる武器は大抵それまでの武器と比べ異様に高性能であるのが常であるが、
    操虫棍ではそれが爆破属性である事がハンターの間ではジンクスとなっている。
    特に顕著なのは、
    • MH4の、圧倒的な物理性能と斬れ味で
      操虫棍の最終装備とまで言われた蛇王龍武器「渾然一体の薙刀ヤマタ」。
      続編のMH4Gでも落ちぶれる事なく強化され、
      最高級の発掘武器と互角の性能を誇った蛇帝龍武器「蛇帝笏ペダンマデュラ」。
    • MHXXの、斬れ味以外完璧な性能を持つ上に、その斬れ味さえ簡単にカバーできた
      紅龍武器「真・黒滅龍棍【旦明】」。
    • MHW:Iの、物理優遇の環境に乗って圧倒的な物理性能を備えた
      砕竜特殊個体武器「砕光の黒曜杵」。
    の3本だろうか。
    それ以外でも燼滅旋ヘルダイトエンプレスケイン・冥灯など、性能に優れた操虫棍は爆破属性であることが多かった。
    操虫棍と爆破属性の相性が良かったのだろうか?
    • 相性の良い防具が存在したり、その作品独自のシステムで弱点を克服したり、
      物理有利の環境と性能がマッチしていたりと、性能以外でも追い風が吹いているという共通点も存在する。
      黒曜杵に関してはアップデートで更なる壊れ武器が来て過去のモノ扱いされてしまったのだが…
    • ただMHRiseでは無属性武器に凄まじい業物があったことで爆破属性はそこまで日の目を見ることがなかった。
      続くMHR:Sでは全体的に属性が強力な環境であり、基本的に爆破属性は物理型のおまけとして扱われている。
      とはいえ汎用性の高さが功を奏したのか、最も人気のある武器として紹介されたのは爆破属性の一振りであった。
  • ギルドカードが存在するすべての作品において、操虫棍の棒グラフはクリーム色で表示される。

関連項目

武器/操虫棍一覧
武器/操虫棍/派生作品
システム/猟虫
システム/乗り状態
アクション/跳躍
アクション/飛円斬り
武器/チャージアックス - 操虫棍と同じくMH4で新登場した武器

 
 
 

*1 短くても3mはざらであり、騎兵に対抗するため柄が4mから長いもので8m以上になるものさえある。2~3mの歩兵用槍も存在するが、それらは「ショート・スピア(短槍)」とわざわざ区別され呼ばれるほどである。
*2 薙刀が戦場から消え槍に取って代わられた理由は、集団戦だと振り回して使いにくいことが大きい。集団戦の発想が生まれる以前は武器は武者が個人で振り回していたので薙刀のような武器が適していたが、隊列を組んで長い得物を前に突き出す集団戦では振り回す必要はないので突きに特化し、長大なリーチを持つ長槍の方が適していたのだ
*3 ちなみに、見た目が似ている「長巻」は大太刀を振るいやすいよう柄を伸ばした「刀」であり、斬撃用の刃を備えた「長柄(ポールウェポン)」としての薙刀とは設計思想が全く異なる。西洋の武器で例えれば薙刀がグレイブなら、長巻はトゥーハンドソード(西洋両手剣)である
*4 戦場の主役が槍にとって代わられた時代に、薙刀が僧侶や女性の武器として使われたことも一因か
*5 操虫棍の刃の反対側に位置する機構。猟虫の溜め時に発光したりする。