白銀に煌く天彗龍の盾斧。
凶星の如く不気味に瞬き、生命を非情に無慚に引き裂く。
(銀翼の盾斧)
古文書は記す。
「恐れ見よ。巨星が塵と化す無比の斬渦を」
銀翼の盾斧、最終強化形態。
(龍星盾斧テバト)
目次
概要
- MHXXで初登場した古龍バルファルクの素材から作られるチャージアックス。
全体的に鋭利なデザインをしているが、これはバルファルクの翼を模している。
納刀状態で上からのぞき込んだりしてやると、盾の裏側の広い方がオレンジ色に点滅しているのがわかるだろう。
MHXX
- 生産時の性能は攻撃力160に龍38に加え、スロットが1つ。
他のバルク剣士武器の例にもれず、長大な赤ゲージと、そこそこの白ゲージしかない。
そして、肝心のビンは強属性ビン。
そう、MHXにおいてアイオニオン・ギアと白骸の暴盾斧しかなかった、強属性ビン持ちの龍属性盾斧なのである。
上位最終形態で龍星盾斧テバトとなり、獰猛素材を用いて限界突破、
バルファルクの素材や古龍の大宝玉を用いることで、究極強化の赫醒盾斧ジルバッドとなる。
- 究極強化したこの武器の性能は
- 強属性ビンの盾斧の中では平均クラスの攻撃力300
- 非常に高い龍属性48
- それを後押しする強属性ビン
- 砥石いらずの圧倒的な白ゲージ(と赤ゲージ)
- スキルの幅を広げてくれるスロット2
全盾斧中2位の属性値と桁外れの斬れ味のおかげで強属性盾斧という枠で見ると、
ミラアンセスシャデスと並び最高峰の性能を誇ると言っても過言ではない。
龍属性の強属性盾斧はこれ以外にも3種類存在しているため、
それらとの比較を見てみよう。比較対象 攻撃力 属性値 会心率 スロット 斬れ味 (斬れ味レベル+2) 赫醒盾斧ジルバッド 300 48 0% ◯◯- 白250 (延長なし) 白骸暴盾斧メンカル 380 22 -25% ◯-- 緑60 (白40) トゥールビヨン・ギア 290 45 0% ◯◯- 白50 (白100) 神滅盾斧アル・プルト 280 43 0% ◯◯- 紫50 (延長なし) - まず、白骸暴盾斧メンカルはもはや強属性武器としては壊滅的な性能。
物理攻撃力が圧倒的なので、ビン効果を無視した強引な運用もあるが、
少なくとも属性を重視する場面では採用されない。 - 次に
大きな古時計トゥールビヨン・ギアは、性能面でジルバッドに勝っている要素が1つもない。
製作難度に関しても、大量の大地の結晶が必要だったり、
凄く風化した盾斧を掘り当てないといけなかったりするため、
繋ぎになるほど手軽でもないのが悔やまれる。
MHXやMHXX上位時点で既に強化済みというなら尚のこと惜しい話だが、もし手に入れている場合なら
ドス古龍を倒し大宝玉を手に入れるまでは最終強化した上で十分使いこんであげられる。
つまり、攻略の上では(入手済みなら)優遇されていると判断していい。
しっかりとした活躍が見込める分この武器の全てを嘆くことなど無いのだ。 - 本作で満を持して初登場した、あのアルバトリオンの武器である神滅盾斧アル・プルトだが、
なんとこれまたジルバッドに勝っている要素がない。
素で長い紫ゲージを持つという利点も、紫ゲージの倍率が弱体化された本作ではあまり意味がない。
なんと、属性値だけでなく、
物理期待値でも攻撃力280の紫ゲージでは、攻撃力300の白ゲージに届かないという現実が突き刺さる。
弾かれ易さで差別化しようにも、メインの盾突きや属性解放斬りは弾かれ無効なので、
明確なアドバンテージとは言えない。
なにより、生産時期がHR80という部分が足を引っ張る。
一応、アル・プルトはジルバッドと違って悪名高い例のアレが不要という点があるが、
とてもじゃないが強みとは言えない。
流石にあんまりな気がしないでもない・・・。
性能面で禁忌のモンスターの武器をも凌駕していることから、
メインモンスターの武器という類で見ても、かなり優遇されている例だと言えるだろう。 - だがこの武器、たった一つのちょっとした、しかし迷惑な欠点が存在していた。それはまさかまさかの名前の誤植。
詳しくは余談の項を参照。
赫翼の盾斧
奇しき天彗龍の盾斧。赫き龍気
の作用により、重量を感じさせ
ない取り回しが可能になった。
(赫翼の盾斧)
天彗龍の輝きが真価を発揮。
煌めく赫き尾を従え、天から
地、地から天を、薙いで壊す。
(龍天盾斧スカルテバト/赫絶の機翼キュグニ)
- MHRiseで登場した特殊個体のチャージアックス。
銀翼の盾斧と同じ意匠だが、強い龍気で素材が変質してしまったのか赫い光が常に漏れ出ている。
MHRise
- 最終強化、龍天盾斧スカルテバトの性能は
- 攻撃力180
- 龍属性35
- 強属性ビン
- そこそこの長さの白ゲージ(と赤ゲージ)
- スロットレベル2
- 百竜強化は攻撃力強化III、竜種特効、天彗龍の魂
ジルバッドとは違い斬れ味のフォローが不必要とはいかないが、まとまった武器である。
- 龍属性強属性ビン盾斧としては他にドラグルヒールがある。
ドラグルヒールは素だとこちらより属性値が1高いだけだが、百竜強化でさらに強化できるため、
武器単体で属性値を上げる方法が癖ありな天彗龍の魂しかないスカルテバトは属性押しでは劣る性能。
とはいえ、ドラグルヒールは斬れ味が良くないため長い白ゲージを持つスカルテバトとの棲み分けは容易。- 他にも斧強化状態への適性が高いことが挙げられる。
斬れ味ケアを最低限にとどめて(あるいはその全てを放り出して)破壊力に全てを賭けることができ、
元々の性能と白ゲージによる物理・属性への補正とがガッチリ噛み合って素晴らしい威力を見せてくれる。
ドラグルヒールでももちろん可能だが、(斧強化運用のため心眼が外せるにしても)まず鈍器が必須となるため
スキル選択肢がなかなか狭いことが想定される。
暴走したバルファルクよろしく見た目も火力も超攻撃的な狩りがしたいというアナタに。
- 他にも斧強化状態への適性が高いことが挙げられる。
MHR:S
- 「赫絶の機翼キュグニ」という銘でMRでも続投。
作製可能時期はかなり遅く、マルチプレイやイベントクエストなしの場合MR70まで待つことになる。
登場時期に相応しい高機動・高火力な難敵を降した後、
期待に胸を膨らませて工房を覗いたハンターも多いのではないだろうか。
- 果たしてその性能は
- 強属性盾斧トップの攻撃力340
- 斬れ味はおなじみ、長ーーい白と赤
- 属性値インフレに適応した龍属性60
- 安定した会心率0%
- スロットは一回り大きなLv3に成長
- 百竜装飾品スロットは各種特効を嵌め込めるLv2
- 高い属性値を活かす強属性ビン
- まずもって属性特化武器にもかかわらず攻撃力がおかしい。340はラージャンの榴弾盾斧と肩を並べる数値で、
これを超える武器は会心率または斬れ味に難を抱えるものが多い。
この攻撃力で会心も斬れ味もフォロー不要とは破格と言う他ないだろう。 - それに加え、龍属性盾斧最高の属性値を併せ持っている。
Rise時代に鎬を削ったドラクイラを物理属性ともに突き放し、
長らく文句なしで龍属性の強属性ビン盾斧最強の座に君臨していたと言って良いだろう。
Ver.16では新顔の刻銀の削斧が追加されたが、
拡張性ではあちらに譲りつつも攻撃力・属性値ともにキュグニよりも低く設定されていたことから、
単純な火力では負けることはない。
少なくとも超高出力属性解放斬りを主体に立ち回る運用においては、
最後までキュグニが最適正の座を守りきったと言えるだろう。- 明らかに強いと分かるスペックだがそれもそのはず、なんと攻撃力と属性値共にバルク武器トップである。
攻撃力は他にも340の武器種があるので同率1位だが、属性値は単独で1位をマークしている。
属性値がものを言う強属性ビンにこの上なくマッチした性能であるが、
属性値に対して攻撃力が高すぎるため、仮に榴弾ビンだったとしても全く問題なくやっていけただろう。
- 明らかに強いと分かるスペックだがそれもそのはず、なんと攻撃力と属性値共にバルク武器トップである。
- 一切の斬れ味ケアを放棄できるため、スロットは全て純火力スキルに費やせる。
攻撃力を盛った斧強化で振り回せば、属性盾斧とは到底思えない斬撃火力を叩き出す。
復権を果たした強属性超高出力運用でも1ビン300や400を超える超火力を連発することが可能。
龍属性が効くなら攻め方を変えるだけで済む。- 全身赫耀防具+天魂竜珠を嵌め込んだなりきり装備もRise時代以上に強力。
圧倒的な火力で速攻をかける様はまさしくバルファルクである。
- 全身赫耀防具+天魂竜珠を嵌め込んだなりきり装備もRise時代以上に強力。
- 斧強化運用で考えると強力な競合相手がある。
会心率がそこそこあって紫も出るフォースofカタストル、
および狂竜症【蝕】との併用が前提にはなるが原種武器以上の火力を出せるパックスorカタストルが筆頭候補か。
THEセイヴァーのことは忘れてあげよう。
上述した刻銀の削斧も、斧強化運用では並ぶものなしの拡張性と紫ゲージを武器に大業物として名を連ねる。
斬れ味を無視できる強みを活かした立ち回りをしたり、2つの運用を併用したりするなどして差別化したい。
- 難点は前述の通り、完成の遅さ。
ストーリー攻略ではもちろん、クリア後も長らく名前すら出てこない。- 必要素材もかなり面倒で、手始めに天鱗枠の赫星招く龍神玉を1個。
さらに、部位破壊以外で入手しづらい大背尖甲と撃槍翼をそれぞれ複数個要求してくる。
今作のバルファルクは耐久値が異常に高く、部位破壊が困難であるため、
作製難易度は作中最高峰と言っても過言ではない。 - 配信当初は上記の通り製作可能時期が恐ろしく遅かったが、後に追加されたイベントクエスト
凶双襲来:終焉と云う名の凶星により、その気になればMR10ですぐに作成可能にはなった。
...のだが、ただでさえ凄まじい強さを誇るバルファルクにブチギれた金獅子までついてくるという、
熟練ハンターにとっても恐ろしく難易度の高いクエストを周回しなければならない。
そもそも両ターゲットともにMR解放後に解禁される難敵であるため、
安定して狩ること以前に相手することすら難しいだろう。- その後、バルファルク単体を相手にできるクエスト「大凶星」が追加。
最大金冠ではあるものの、激昂も一緒に相手にするより遙かに楽だろう。
- その後、バルファルク単体を相手にできるクエスト「大凶星」が追加。
- 必要素材もかなり面倒で、手始めに天鱗枠の赫星招く龍神玉を1個。
- しかし、苦労に見合う性能なのは間違いなく、完成さえすればそれまでと一線を画す超火力を拝むことが出来るだろう。
- Ver.14になるとドラクイラ改が属性特化なら最適解と評されるほど大出世する…という無視できない逆風に晒されることに。
最大の原因は奮闘と業鎧【修羅】の錬成落ちにより狂化奮闘ビルドが大幅強化されたことであり、
属性錬成の「高レベルほど伸び率が良い」という特性と、
百竜スロットが初めからLv3であるドラクイラ改の性能が噛み合った結果、
属痛竜珠を前提とすると属性火力で追い抜かれるという事態が発生してしまった。
素の属性値はこちらの方が高いのもあり、
Rise時代のように天魂竜珠と組み合わせるなら理論上最高火力の地位は揺らいではいなものの、
当時は錬成落ちしていない龍気変換や、
錬成や専用装備を除くと4スロ装飾品でLv1しか上げられない龍気活性のコストが重く、
赫耀・暦シリーズのスキル構成が物理火力に寄っていることも合わせ、
狂化奮闘ビルドに並ぶスキル構成に仕上げるのは困難であった。
- Ver.15では龍気変換の錬成落ちや、傀異錬金術による凄まじいほどの護石インフレなどの追加要素により、
龍属性盾斧の火力筆頭武器という、天を裂く彗星の如き領域へと舞い戻る事となった。
特筆すべきは傀異錬金術「円環」で龍気活性を指定できることで、「覇気」で余った護石を注いで数百回ほど回すだけで、
龍気活性Lv4に加え有用スキルLv2以上+豊富なスロットという、従来であれば改造確定レベルの護石を量産できる。
気が遠くなるほど覇気を回せば龍気活性Lv4+龍気変換Lv2または奮闘LV2といった
神おまを理論上は出せなくもないが忘れていい
これによりダブル龍気スキルに天魂竜珠を加えたトリプル龍気ビルドという、
素材元のようにイカレた構成におけるスキル自由度の低さが完全に解消され、
Lv4装飾品がVer.14で実装された弱点特効【属性】や会心撃【属性】などの各種スキルを組み込むことが容易となった。
龍気活性と龍気変換に天魂竜珠を積み、属性錬成を最大まで乗せ、奮闘や伏魔響命といった強力な属性スキルを加えれば、
龍気活性発動時の属性値は300越えという圧巻の数値を叩き出す。
これに加えて龍気活性で1.1倍になった攻撃力340と、一切の斬れ味ケアを不要とする長大な白ゲージが付いてくる。
- 傀異錬成の実装で、さらに隙のない性能に仕上げることが可能となった。
順当に攻撃力強化Lv2+属性強化Lv1とすれば、攻撃力350に龍属性63。
バージョンが進むごとに傀異錬成も進化していき、
Ver.16現在ではスロットを最大まで拡張するだけで攻撃力365に龍属性78、
これに攻撃力強化Lv.4を付けることで攻撃力385、もしくは属性強化Lv.8を付けることで龍属性113にまで激増する。
どちらを取っても前者なら属性強化Lv.2、後者は攻撃力強化Lv.1と併用可能なため、火力も属性値も高水準なまま。
加えてフォロー不要の白ゲージがあり、何ならスロット拡張で更に白ゲージが伸びるのだから、まさしく完全無欠である。
- 基礎性能の高さ
と偏屈さゆえ、
防具側の錬成と一部の専用スキルに特別噛み合う要素が少ないという贅沢な悩みがあったりする。
天衣無崩も含め斬れ味スキルは軒並み無意味、
会心率系統も装飾品インフレが著しい本作においては錬成で補うスキルとしての優先度は低い。
龍気活性を組み込む場合は体力を一定以下に保つ必要があり、
血氣覚醒との相性はドラクイラ改の狂化奮闘ビルドに軍配が上がる。
結局欲しい物は錬成でしか出ない専用スキルを除けば、
汎用火力スキル(攻撃、連撃など)や快適スキル(ガード性能、回避距離など)と、
他の武器でも平等に嬉しいスキルに留まってしまう。
逆に言えば、錬成を突き詰めずとも本領を発揮しやすいということでもある。
今作のやり込み要素である傀異討究や傀異錬成はボリュームが凄まじいので、
攻略のためにとりあえずキュグニで装備を組むのも良いかもしれない。
余談
- 最終強化段階の銘は「テバット彗星」が由来か。
1861年にオーストラリアで発見され、その後約3ヶ月間に渡り肉眼で観測できたという。
- 初登場のMHXXではこの武器は当初、究極強化の銘が「赫醒剣斧ジルバッド」となっていた。
確かに剣と斧の2モードあるので間違いではないが、強化前は「龍星盾斧」であり、
またバルク武器の剣斧も「赫醒剣斧」と被るため、誤字とも噂されていた。- その後、2017年8月23日に配信されたVer.1.2.0で「赫醒盾斧ジルバッド」に修正された事が確認された。
アップデートで修正された事例は非常に珍しい。流石に武器種を間違えるのはマズいと判断されたのだろうか?
修正が遅すぎて今更「赫醒盾斧」という武器名にされても逆に違和感があるような - こうなってしまった要因の一つとして考えられる理由として、
兄の武器とスペックが全く同じだからというものがある。
攻撃力、斬れ味、スロット、属性値、そしてビンまでも同じ強属性ビンであるため、
同じ斧系武器であることもあり、ごちゃ混ぜになって間違えてしまったのかもしれない。
それでもあんまりなミスだが - なお、同じような例に炎斧アクセリオンンや、ブランコ素材の操虫棍があるが、
そちらは解説文に留まるためか修正されなかった。- 後日談として、炎斧アクセリオンはSwitch移植版で修正されたものの、
ブランコの方は結局最後まで修正されずじまいだったのであった…。
- 後日談として、炎斧アクセリオンはSwitch移植版で修正されたものの、
- 上記の通りMHRiseでは特殊個体の武器が登場したのだが、流石に
龍天剣斧スカルテバトという誤植はやらかしていない。
- その後、2017年8月23日に配信されたVer.1.2.0で「赫醒盾斧ジルバッド」に修正された事が確認された。
- MHR:Sの最終強化「キュグニ」の由来は、はくちょう座のα星*1である「デネブ・キュグニ」だろうか。
デネブ(尾)は他の星座でも使われるため、
ラテン語で「白鳥」を意味するキュグニと結合して区別されている。
非常に大きく明るい星だが太陽系から1400光年の彼方にあるため、地球から見える1等星の中では暗い方に分類される。