ハドロン

宇宙開発センターにより製造された、軌道ステーションに積荷を輸送するためのシャトル用キャビン。特別な開発により、地球への着陸時に特定のシステムの動作を加速させることが可能になった。ドーンチルドレンはこの技術を武器に応用して、有効活用することに成功した。

このキャビンは高い重量制限、耐久値および積載量を有する。

形状

概要

スペック

基本情報

パワースコア	追加電力	耐久値	重量	キャビンパワー	最高速度	レーダー	無線範囲
2100	12	370	1450kg		73

積載力

重量制限	実効重量制限	積載量	不足積載量
13800kg	12350kg	5600kg	8200kg

ゲーム内ステータスグラフ

最高速度	73km/h	パワー	6.9

オプション

テキスト
全ての武器のリロード時間を15％減少し、それを累積してリボルバー以外の全ての武器に均等に割り振る。リロードを40％以上加速化することはできない。
効果
全ての武器のリロード時間を15％短縮した後、リボルバーを除く全ての武器のリロード時間を平均化し、その値に置換する。 ただし、短縮の最大値は40％。

　

製造

解説

アップデート0.13.40「スチールグラディエーター」で実装されたレジェンダリークラスの中量キャビン。
搭載されている全装填武器のリロード速度を15%減少し、そこからさらに全装填武器のリロード時間を平均化するというとんでもないオプションを持つ。
つまり、装填時間の非常に短い武器と非常に長い武器を搭載することで、装填時間の長い武器のリロード時間を劇的に短縮できるということだ。ただし、短縮できる上限は40％であることと、装填時間の短い武器の方はリロード時間が延びてしまう点に注意。
デッドマンやオムニボックス同様のリロード時間15%短縮が付いたレジェンダリーキャビンと思って扱ってもいいが、真の力を発揮するためにはリロード時間が異なる武器を効果的に組み合わせなければならない。

特殊効果は｢装備した武器のリロード時間を15％短縮する｣と「装備している全ての武器のリロード時間を平均化したものに置換*1」の2種類で構成されている。
やっていること自体は比較的単純なのだが後者の挙動が恐ろしく複雑なため面倒なことになっている。

前者の効果は「装備した武器のリロード時間を15％短縮する」という、読んでそのままの効果。
問題は後者の効果になる。
　
例えば妖怪（リロード時間20秒）をハドロンに単品で取り付けると、リロード時間は17.4秒になる。

• 妖怪のリロード時間＝20*100/115=17.39
  　

ここにアダプター（リロード時間0.3秒）を2個を装備した場合、下記の2種類の計算が行われる。

• A:妖怪のリロード時間＝((20+0.3+0.3)*100/115)/3=5.97
• B:妖怪のリロード時間＝20*100/115*100/140=12.4
  　

Aで求めた平均化によって置換されるリロード時間がBで求めたリロード時間40%短縮よりも効果が大きくなるため、この場合の妖怪のリロード時間はBの12.4秒になる。
一方、アダプターはリロード時間が3.7秒になる。（計算式検討中）
　
また、リロード時間の平均化は、最終的なリロード時間に対して発生する。
つまり、武器のアップグレード・リチャージブースター・武器の特殊効果・ハドロンの前者の効果によるリロード時間の短縮を行った後のリロード時間に対して平均化をかけるようになっている。
このため、効果的に組み合わせると、エコーの7秒間限定のリロード時間50%短縮よりも凄まじいリロード時間短縮効果が常時発生することになる。
一例をあげると、アップグレード済インプロージョン・キングを2個・KA-2 フライウィールを組み合わせた場合、インプロージョンはリロード時間1.8秒（直撃時はリロード時間1.3秒）となる。
エコーでアップグレード済インプロージョンを使うとリロード時間2.29秒（直撃時はリロード時間1.79秒）で喜んでいた世界を容易に突き抜けてしまっている。

ハドロンの特殊効果であるリロード速度の平均化は戦闘中もリアルタイムで機体の状態を監視している。
そのため、被弾などによって武器やリチャージブースターが剥がれると平均化によるリロード速度の計算値が変化し、即座に反映される。
リロード速度が速い武器を壊されると、がくっとリロード速度が下がることになるので注意しよう。
逆に、リロード速度が遅い武器が破壊された場合は装備構成によってはむしろリロードが加速する場合が起こりえる。

また、特殊武器であるリボルバーは装填系武器だがハドロンによる平均化の対象外となっている。
現状、リボルバーはナイトライダーイベントの装備であるエミリーとコルヴォだけで、どちらも採用率が高い武器でもなければ、１つ持ち込むだけで大暴れできるような強武器でも無い。
何故リボルバーだけ対象外にされたのかという疑問が残るものの、ハドロンの運用に対してはあまり影響は無いと思われる。

ハドロンの真の力を発揮するために武器を混成のビルドにしなければならないのが難点と言える。
従来の常識では、ナビゲーターの恩恵の受けたり戦闘レンジを統一するためにも武器は1種類で統一したほうが強かった。
しかし、ハドロンの真の力を発揮するためにはその流れに逆らわなければならない。
また、平均化の効果は強制のため、みんなが大好きなカプカン（リロード時間15秒）なんて積めば大惨事になることは容易に予想できるだろう。
平均化によってリロード時間が長いものが短くなるのは程度の差こそあれ使いやすくなるという話で済むのだが、逆にリロード時間が短いものが長くなるのは使いづらくなるなんて生易しい表現では収まらないほど影響が大きい。
よって、平均化のために採用するリロード時間が短い武器は、多少リロード時間が長くなっても使い勝手があまり変わらない武器が望ましいと言えるだろうか。

挙動こそ複雑だが強力で面白いキャビンであることは間違いない。
このキャビンによって装填系の武器が従来の常識を破壊するような連射速度で攻撃してくるようになることだけは覚悟しておこう。
運用する場合、テストドライブは入念に。

なお、アップデート0.13.40直前の公式ライブストリーミングでハドロンとスコーピオンとキングの組合せが披露されていた。
凄まじい連射をするスコーピオンを目の当たりにしたためか、あるいはハドロンとキングの相性の良さが判ったためか、キングが相場ごと跳ね上がって大爆発した。

装備相性

デッドマン・オムニボックス・エコーの同系ないし上位互換とでも言える特殊効果を持つため、装填系武器全般と好相性。　
度々書いているが、特殊効果には下記の計算順位がある。

　①アップグレードによるボーナス
　②パーツによるボーナス
　③キャビン特典や機能強化で発生するボーナス

ハドロンの特殊効果はどちらも②に該当するため、③で発生するリロード短縮を持つ武器に対しては①と②と平均化によってリロード短縮を累乗することができる。
よって、装填系武器全般と好相性だが、その中でも特に③に属するリロード短縮を発生させられる武器とより好相性と言える。
　

リチャージブースター

解説でも書いた通り、ハドロンの平均化の効果はリロード短縮効果がかかった後のリロード時間に対して発生する。
つまり、少しでもリロード時間を短くできるリチャージブースターの恩恵が大きい。

ハルク・インプロージョン

リロード時間短縮効果を持つターレットキャノン。
この特殊効果は③で発生する特殊効果になっているため、②までの処理が終わったリロード時間からさらに0.3秒ないし0.5秒のリロード時間短縮がかかる。
ターレットキャノンであることを忘れそうになるリロード時間を体感しよう。
なお、ハルクの場合は、エコーと組み合わせた時同様にレアリティの低さに由来する限界性能の低さが表面化しまう珍しいパターンとなっている。
ハドロン＋インプロx2＋フライウィール＋キングの構成でリチャージ約1.6秒（実測：アプグレ済・必中）
ハドロン＋ハルクx2＋フライウィール＋キングの構成でリチャージ約1.7秒（実測：アプグレ済・必中）

ニーズヘッグ

リロード時間短縮効果を持つ装填式ショットガン。
この特殊効果は③で発生する特殊効果になっているため、②までの処理が終わったリロード時間から最大20％のリロード時間短縮がかかる。
計算値だとリロード時間は1.09秒・1.23秒・1.3秒になるが、走行中の計測なので実測が困難で数値が若干遅れ気味。
なお、アプグレ済ニーズヘッグなら、ここからさらに約0.1秒程度高速化できてしまう。
ハドロン＋ニーズヘッグx1＋フライウィール＋キングの構成でリチャージ約1.2秒（実測：アプグレ無し）
ハドロン＋ニーズヘッグx2＋フライウィール＋キングの構成でリチャージ約1.3秒（実測：アプグレ無し）
ハドロン＋ニーズヘッグx3＋フライウィール＋キングの構成でリチャージ約1.4秒（実測：アプグレ無し）

アーギュメント

リロード時間短縮効果を持つネイルガン。
この特殊効果は③で発生する特殊効果になっているため、②までの処理が終わったリロード時間から30％のリロード時間短縮がかかる。
せっかくの溜め機能がいらない子になることを思うと少し勿体ないかもしれない。あと指に優しくない。
溜め機能の感度がシビアなため、理論値通りの連射速度を出すのがかなり難しい。
また、他の武器と違いキングではリロードが遅くなるため、リロード短縮には現状アダプターが必須になる。
もはや何のためにリロード短縮しているのだろう？
ハドロン＋アーギュメントx3＋フライウィールで約0.46秒（実測：アプグレ済・必中）なので
これより高速化するのなら一応リロード短縮する意味はあるはず。
ハドロン＋アーギュメントx1＋フライウィール＋アダプターx2で約0.26秒（実測：アプグレ済・必中）
ハドロン＋アーギュメントx1　　　　　　　　＋アダプターx3で約0.29秒（実測：アプグレ済・必中）
ハドロン＋アーギュメントx1＋フライウィール＋アダプターx1で約0.31秒（実測：アプグレ済・必中）
ハドロン＋アーギュメントx2＋フライウィール＋アダプターx1で約0.36秒（実測：アプグレ済・必中）
ハドロン＋アーギュメントx2　　　　　　　　＋アダプターx2で約0.38秒（実測：アプグレ済・必中）
ハドロン＋アーギュメントx3　　　　　　　　＋アダプターx1で約0.46秒（実測：アプグレ済・必中）

ワイルドファイア

リロード時間短縮効果を持つプラズマガン。
この特殊効果は③で発生する特殊効果になっているため、②までの処理が終わったリロード時間から100mごとに17%のリロード時間短縮がかかる。
得られる効果が距離に応じた割合短縮のためそれなりの距離で当てる必要がある。
長距離ほど特殊効果の倍率が大きくなるが、弾速が遅いため、スコープを使ったとしても直撃させ続けるには相応の技量が求められる。
装備を揃えたインプロージョン並みの連射速度を求める場合、300m以上の距離で当てる必要がある。

マンモス

特殊効果の関係上、必中を維持し続けられると凄まじいDPSが出せるが、弾が当たってから10秒しか猶予が無い。
リロード時間が短くなれば敵が逃げる時間がそれだけ短くなるため、必中の維持が容易になる。
マンモスを２つを積んでも、アップグレードからハドロンの特殊効果まで最大限活用できればそのリロード時間は約3秒まで短縮される。

クリケット 1M

散々ナーフされたロケットランチャー。
遠距離から適当にばら撒かれるだけで脅威なのだがリロード時間が長いという問題があった。
キング＋フライウィールで運用する場合、他のロケットランチャー並みのリロード時間で射撃可能になる。
クリケットx3構成はできなくなるが、クリケットx2が約2.6秒（実測：アプグレ済）で射撃できるようになる。

ハリケーン

パイアーの人気に圧されてあまり見かけなくなったミサイルランチャー。
ハドロンの計算式の関係上、装備する武器の数が少ないほど平均化で有利に働く。
そのため、数が嵩むパイアーよりハリケーンのほうがハドロンの平均化と相性が良い。
キング＋フライウィールで運用する場合、ハリケーンx2の構成が約6.5秒で射撃可能になる。

マンドレイク・ヨン・ワン

消費ENの関係で単門運用になる武器。
キング＋フライウィールで運用する場合、マンドレイクは約3.9秒（実測：アプグレなし）とマンドレイクx2編成の約1/2のリロード時間になる。
操作は冗談みたいに忙しくなるが、消費EN15の仕事を消費EN11で実現してしまうと書くとちょっとすごい。
ヨン・ワンは約1.5秒（実測：アプグレなし）というデッドマンと組み合わせたリロード時間からさらに大幅に短縮される。
見送られたとはいえ、デッドマンと組み合わせた時点でナーフが検討対象だったのに大丈夫なのだろうかと心配になる。
なお、ヨン・ワンの特殊効果の観点ではアンチシナジーなのでリロード短縮と特殊効果のどちらを重要視するか運用時には注意が必要。

キング

設置型地雷であるため瞬間的に連射しなければならない事態はほぼ起こらず、リロード時間が多少延びても使い勝手はほとんど変わらない。
それでいてリロード時間は1.1秒と非常に短い。
この２つの特徴を兼ね備えているため、ハドロンの平均化と相性が良い。
　

関連項目

• キャビン

コメント欄