【性別】

Last-modified: 2025-01-23 (木) 00:53:35

概要

DQ3などに登場するシステムで、【プレイヤーキャラクター】もしくは戦闘に参加する【NPC戦闘員】の性別。
それぞれのキャラクター・【モンスター】が男(♂)であるか女(♀)であるかの区別のことであり、基本的にはキャラのステータス画面に表示される。
いわゆる【セクハラ装備】を含む、いずれかの性別限定の装備品を装備できるか否かなどに関係している。
DQシリーズは、後述するように女性が装備品の面で優遇されている場合があることなどから【女尊男卑】と揶揄されることもあり、性別を決めるのに迷ったら女性にしておけばお得とも言われる。
また、どちらかの性別のプレイヤーキャラクターだけでパーティを組んだり、いずれかの性別をパーティの先頭にしないと見られないイベントやメッセージが存在する作品もある。
キャラクターのステータス画面に性別表記がない作品であっても、【特技】の効果などにキャラの設定上の性別が影響を及ぼす場合がある。
これと反対に、ステータス画面に性別が表示されるものの実質ほぼ【死にステ】になっている作品もある。
 
パーティに加わるキャラクターの中には人間でない【種族】もいるが、彼らに性別が設定されているかどうかは作品によってまちまちである。
例えばDQ4では【ホイミスライム】【ホイミン】【りゅうのこども】【ドラン】は「男」、【天空人】【ルーシア】は「女」となっているが、DQ5の【仲間モンスター】はすべて性別「???」であり、リメイク版の【妖精人】【ベラ】の性別も「???」である。
 
基本的に一度決まった性別は変えられない(SFC版DQ5とGBC版DQ3ではバグ技を使うと性別変更できる)。
ただし、星ドラ・DQ10オフラインではある程度ゲームを進めると性別変更ができるようになる。
 
なおドラクエに限った話ではないが、キャラクターの性別が選択できない作品においては前衛キャラに男性が多く、女性キャラは後衛職となっているパターンが相対的に多い。後述の通りリメイク版DQ3では、同じ職業でも男女の成長テーブルにわずかにこの傾向が見られる。
もちろんこれは傾向の話であって、【アリーナ】(DQ4)や【マルティナ】(DQ11)といった例外も存在する。
 
以上に述べたシステム上の(味方キャラのステータスとしての)性別とは別に、町などで出会う【NPC】にも一般的な意味での性別が口調やグラフィックによって表現されている。
【おじさん】【おばさん】【男子供】【女子供】【神父】【シスター】は、男女で対になっているNPCといえる。
ただし、(味方パーティに加わらない)NPCの中でも人間でない種族については、必ずしも男女の区別が表現されているわけではない。
例えば、DQ3~DQ5に出てくるエルフやDQ6の【人魚】のグラフィックは一種類のみで女性的なものになっている。

性別と装備について

DQ3以降、ステータス画面に性別が表記されるようになり(DQ11はなし)、それに伴っていずれかの性別のみ装備できるアイテムが登場した。
 
以下にシステム上の性別フラグを参照する装備の例について解説する。
DQ3では女性専用として【ゆうわくのけん】および各種【セクハラ装備】が登場し、続くDQ4では【勇者】のみが男女で装備可能な防具に差がつけられた。
この時期まではあくまでも女性専用装備が登場したのみであり、男性専用装備の登場はSFC版DQ3を待つことになる。
そのSFC版DQ3では男女の専用装備の性能差があまりにも著しかったため、【女尊男卑】という批判を浴びることになった。
 
大きく流れが変わったのはDQ9で、DQ3のように全プレイヤーキャラクターが性別選択可能、かつ本作の目玉機能である全装備(装飾品以外)が着せ替え対応ということもあり、膨大な量の性別専用装備が登場した。
また、DQ9では男女の専用装備はほとんどが対になっており、リメイク版DQ3・DQ4のような露骨な女性優遇はほぼ消滅した。ただし、トータルで見ると女性専用装備の方が種類が豊富という差がある。
DQ10オンラインでもほぼ似たような状況が踏襲されている。
 
なお、上記のように性別フラグを参照する例以外でも、コンセプトとして明らかに「男性専用」「女性専用」という雰囲気の装備品は登場している。
ただし、これらの作品では性別フラグを参照しているわけではなく、性別が同じでもキャラクターごとに装備できるものが微妙に異なるため、性別専用と言ってよいかは微妙なところである。
例えばMSX版DQ2の【あぶないみずぎ】が最初の例とも言えるが、DQ2の【プレイヤーキャラクター】で女性は【ムーンブルクの王女】のみであり、このときはまだ実質的にはキャラクターの専用装備に近い。
リメイク版で男性専用となった【ステテコパンツ】はDQ5が初出であるが、このときはまだ人間では【サンチョ】専用であった。
DQ8ではセクハラ装備を含めた「女性専用」と言える装備が多数登場するが、少なくともPS2版・スマホ版では女性キャラが【ゼシカ】のみであるし、3DS版でもゼシカと【ゲルダ】の2人が装備できるからといって性別専用というカテゴリで括るのはやや違和感が残る。
DQ11ではDQ9などの流れを継承して【プリンスコート】系および【プリンセスローブ】系の対応関係など、男性専用・女性専用と呼べる装備は登場しているが、キャラクター特性(および職業)の影響が大きく、性別専用と呼べそうな装備はごく一部に留まる。

DQとジェンダーレス化

2020年以降の作品では、性別を特定する表現や、特定の価値観を強いるような表現が避けられるなど、ジェンダー平等や性的マイノリティーに配慮するような傾向が現れるようになった。
 
特に【主人公】や仲間キャラの性別を選べる作品においては、それまでの「おとこ」「おんな」という区分を避けて、男性の見た目・女性の見た目にそれぞれ別の呼び方を設定するようになった。2020年以前からサービスされていたソーシャルゲームにおいても、アップデートによって表現が変更されている。
これはDQトレジャーズの【お宝】にあるDQ3の各職業キャラとDQ4の主人公の像についても同様である。
ただし、区分が数字かアルファベットか、男女どちらのタイプが先か、はシリーズ内で統一されておらず作品ごとにバラバラである。

作品対象キャラ男性型女性型
DQ3(HD-2D)全員ルックスAルックスB
DQ10オフライン主人公スタイル2スタイル1
ビルダーズ1
(スマホ版以降)
主人公タイプAタイプB
トレジャーズ
(お宝)
主人公(III)
DQ3の各職業
主人公(IV)
その1その2
星ドラ主人公タイプAタイプB
ウォーク主人公タイプ1タイプ2
魂の絆【絆の勇者】タイプBタイプA

上記のほかチャンピオンズの主人公でも「タイプ」という項目になっているが、アイコンで男性顔か女性顔かを選択するのみで呼び名は無い。
 
キャラの性別以外でも、システムやシナリオ内の台詞などで「男」「女」と性別を特定する表現を避けている例が見られる。
 
システム、アイテム関連

台詞の変更

  • DQ10オンラインのVer.2ストーリーの【勇者姫アンルシア】の記憶の世界において【ユリア】がアンルシアに向かって言う「あなたは 女の子なのだから そんな危険な道を…」という台詞が、DQ10オフラインでは女の子だからという部分が削除され、「あなたまで そんな危険な道を…」と変更された。

 
なお冒頭で2020年以降と書いたが、実は2017年のDQ11の時点でもその兆しと思えるものは見られている。
それは【ダーハルーネの町】での【ぱふぱふ】のオチであり、発売前の番組で公開されたテスト版ではDQ2を元ネタとした「オカマのどこが わるいのよ!」という台詞だったが、製品版ではこの台詞が削除されている。
 
もっとも、こうした最近の傾向に対しては、行き過ぎた自主規制ではないかと違和感を覚えるプレイヤーが少なくない。
近年では、スクエニ当社が契約を交わしているカナダのゲームコンサルタント会社Sweet Baby Inc.の影響によるものだと指摘する声もある。
DQシリーズの生みの親である【堀井雄二】とジャンプ在籍時代にDQシリーズと密接に関わった【鳥嶋和彦】も昨今のコンプライアンスやスクエニによる当シリーズの性規制には不満を抱えていることが「電ファミが幕張から生配信! ゲームクリエイターズトーク特番 With ゆう坊&マシリトのKosoKoso放送局 DAY2」で明らかになった。
堀井は「『男女』に誰が文句を言うのか?」という疑問と苦言を呈し、鳥嶋は「善の名を借りた悪」「彼らのコンプラの考え方は非常に狭い」と断じている。

DQ3

ステータスに性別が初めて登場した作品。
【キャラクターメイキング】によって主人公や仲間の性別を選択することができる。
FC版では能力面での男女の違いは無いが、一部の装備品に女性しか装備できないものが登場する。
ただし【武器】【遊び人】以外には【メダパニ】をタダで使えるぐらいしかメリットの無い【ゆうわくのけん】のみ。
【防具】もネタ装備の【あぶないみずぎ】と、非売品で半数以上の【職業】に上位互換がある【まほうのビキニ】
よって女が無茶苦茶有利というわけではなく「【武闘家】を一軍に入れるなら女の方がいいかな?」という程度。
 
ごくまれに主人公の性別によって台詞が変わる町人がいるので、興味がある人は探してみるとよいだろう。
ムオルの市場2Fの詩人はオルテガから話を聞いていたらしく、勇者の性別によってオルテガの子供が「むす」なのか「むす」なのか、1文字だけ表現が変わる。芸が細かい。
【ランシール】【アッサラーム】で先頭キャラ1人だけの状態になると2人目に対して話しかけられるが、このときは2人目の性別によって会話内容が変わる。
また性別によって台詞が変わる場合でも、女勇者は男扱いとなるケースもある。上記のアッサラームのイベントは先頭のキャラの性別が関係する。さらに【イシス】ではパーティ内に男がいない場合に限り、台詞が追加されるNPCがいる。これらはいずれも女勇者は男扱いされる。
それ以外では【武器と防具の店】で女性専用装備を買う際に男性が受け取ろうとすると装備できないことを確認してくるので、この店員も性別によって異なる台詞を返す人物と言えるだろう。
FC版では、意外にも母親父親との直接的な会話内容は主人公の性別によらず男女共通である。
 
そのほか、【遊び人】【あそび】の中で「おしりをさわる」は他のメンバーに女性キャラがいないと発動しない。
 
なお【へんげのつえ】で変身しても性別を偽ることはできない。

リメイク版

性別によって各レベル毎の最大値・最小値の傾向が異なり、男は力・体力、女は素早さ・賢さがわずかに高く育つ。
 
男性限定の装備品も登場。
ただし終盤は特に防具の面で女性専用の装備品が圧倒的に優遇されている
また新たに登場した【性格】にも性別限定のものがあるほか、能力面においてもステータスの上がり方に違いができた。
【ロマリア】での【きんのかんむり】返却時や【海賊の家】では女性限定のイベントもある。
勇者の性別により人の話が変わる所が増えた。
【エッチなほん】を使用した際のメッセージパターンが、対象の性別によって異なるものになっている。
 
なお本作の仲間キャラは元々職業ごとに外見が決まっており、【転職】すると外見そのものが変わってしまう。
それに加えてリメイク版では名前と性格の変更が効くほか、種集めが容易になったことで能力値のドーピングもしやすくなった。
しかし性別だけは一度決めるとどうやっても変更が効かないため、ある意味そのキャラに残された最後のアイデンティティと言えるものになっている。
 
GBC版のみ【キメラバグ】を使えば性別を変更することができる。

ガラケー版(移植含む)

新たに追加された【AI】【作戦】名も、リメイク版DQ4に倣って男女で異なっている。

HD-2D版

性別という言葉が使われなくなり、代わりに「ルックスA」「ルックスB」という表現が使われている。ボイスもルックスA・Bで共通となり、男性型のキャラに女声を設定することもできる(その逆も可能)。【性格】も一部の表現が変更されているほか、【作戦】名の女性アレンジも無くなった。
一部の台詞も変更され、女勇者を選んだ際の台詞(最初の母親からの台詞や男に間違えられる場面など)が変更されている。
ただし見た目による差が撤廃された訳ではなく、ルックスによって装備できる装備に差があり、ぱふぱふイベントもルックスBだと受けることができない。
最強クラスのステータス成長を誇る【セクシーギャル】も、仲間登録時および例の【海賊イベント】以外ではルックスB専用の性格となっている。
 
一方、【ロマリア】【きんのかんむり】を取り返した時のイベントでは、主人公がルックスBだと「女」と言われて女王にされる(服装も隣の玉座にいる王妃とそっくりになる)。やっぱりルックスB=女じゃないか…。
また、各ルックス限定装備を【商人】鑑定させた際も「男性/女性専用」という表現が使われている。
 
なお、歴代ドラクエ作品のプレイヤーキャラクターの女性には中年【老婆】の見た目のキャラが存在しないことは有名だが、本作のルックスBもやはり軒並み若者しかいない。
ルックスAの方はおじさんや老人が含まれるのだが……。

DQ4

【勇者】のみ性別を選べる。それ以外のキャラクターの性別は固定である。
DQ3と同様に女性限定の装備がいくつか存在するが、男勇者限定の装備はない。わずかに女性の方が有利である。
前作同様、男女によって台詞が変わるケースも少なからずあるが、変化の杖で性別を偽ることはできない。
小説版では両性具有の人物が登場するが、本編ではお目にかかれない。

リメイク版

AIの作戦名が男女で異なる他、後のシリーズに登場した女性専用装備が追加された。
【てんしのレオタード】の存在が特に大きく、女勇者の優遇率がより高まった。
 
さらにスマホ版では、女勇者は5章開始時点で強力な【プリンセスローブ】を装備可能となった。ただし配信限定であったため、現在では入手不可能となっている。

DQ5

性別は全キャラ固定で、人間キャラは「おとこ」か「おんな」どちらかに固定。
【仲間モンスター】の性別はすべて「???」となっている。
リメイク版ではなぜか【妖精人】もこの扱いらしく、見た目は女の子にしか見えない【ベラ】も表示だと「???」だったりする。
一方でドワーフの【ザイル】は仲間モンスター扱いでありながら「ドワーフの息子」だからか性別は「男」である(ちなみに【ターク】も男)。じゃあなぜベラは…。
 
装備品はすべてキャラクターに依存しており、システム上での性別限定装備は存在しない。
また、性別限定のイベントも存在せず、フレーバーだけのほぼ死にステとなっている。
唯一、【混乱時の特殊行動】において男女の区別がされる行動がある程度。
 
SFC版のみ、【ボロンゴ技】を使えば、「メタル」などめちゃくちゃな性別にできる。

DQ6

性別は全キャラ固定で、SFC版では人間がおとこかおんな、モンスターは???が表示される。
【ベストドレッサーコンテスト】に関わる他、先頭のキャラの性別で人の話が変わる場合もある。
また、本作とDQ7では特技の【ぱふぱふ】を使ったとき、相手に与える効果が男女で異なる。
仲間モンスターは【モコモン】【ホイミン】【ツンツン】が女性バージョンのぱふぱふになる。
卵をテリーに壊されたことを怒っている【ドランゴ】も、SFC版の表記は???であり、ぱふぱふは男性と同じ効果。

リメイク版

DS版では性別が表示されなくなった。
しかしスマホ版ではドランゴと仲間スライムにも人間と同じ性別が設定され、ドランゴと【マリリン】が「おんな」、それ以外のスライムが「おとこ」となった。
しかしぱふぱふの効果は変わっておらず、男性のホイミンが敵をうっとりさせ、女性のマリリンやドランゴがダメージを与えたりする。

DQ7

性別は全キャラ固定。仲間モンスターシステムの廃止により???の性別も消滅した。
DQ7の【世界ランキング協会】では、かしこさ・かっこよさ部門の賞品が男女で異なる。

DQ8

引き続き性別は全キャラ固定。
オリジナル版ではシステム上は完全に死にステ(【ゼシカ】【ぱふぱふ】が効かないのはシステム上の性別とは無関係)だが、3DS版では、男性のみ耐性無視で混乱させる【ゆうわく】という敵専用特技が存在する。

DQ9

DQ3と同様にキャラメイキングで主人公・仲間とも性別を選択可能。
性別によってメイキングで選択できる髪型と顔つきが異なる。
 
男性限定・女性限定の装備品も多く登場。これらはアイテム説明画面で♂♀のマークが表示される。
ただし今回は【旅芸人の証】を身につければ、異性用の装備品も露出度の高いものを除いて装備可能となる。
【称号】にもどちらかの性別限定のものが多い。
なお、能力面での男女差はなく、装備品もリメイク版DQ3ほど女尊男卑の傾向があるということもない。

DQ10オフライン

主人公は【キャラクターメイキング】時に性別に相当する要素を選べるが、女性風が「スタイル1」、男性風が「スタイル2」という表記になっている。
主人公の兄姉弟妹も兄弟姉妹の中から続柄を選択できる。

DQ10オンライン

主人公の性別を選べるほか、主人公の兄弟も兄姉弟妹の中から選択できる。
仲間モンスターシステムが復活したが性別の表記はない。ただし【むっつりスケベ】【おてんば】等、かつて性別限定だった性格が存在する。
アスフェルド学園内では違う姿に変身しているという設定のためか、性別の変更も可能。
 
性別限定の装備はあるが性能差はなく、純粋に見た目にしか影響しない。
 
Ver.5.1より、公式サイトで性別を変更できる課金アイテムが販売されるようになった。

DQ11

性別は全キャラ固定。オネエキャラの【シルビア】がいるためか、ステータスから性別が削除された。
今作には女性キャラに対してしか使えない【レディファースト】という補助特技が存在する。
また、敵の使ってくる【ぱふぱふ】【投げキッス】は味方の女性キャラには一切効かない。
ただし、敵の投げキッスは【1ターン休み】にするものと【魅了】するものの2種類があり、後者は女性キャラにも効いてしまう。
 
なお、上述の通り【主人公】の性別は固定だが、3DS版では【すれちがい通信】用のプロフィールとしてプレイヤーの性別を選択できる。
同じく【性格】もDQ3とほぼ同じラインナップから選択できるが性別による性格制限は特になく、男性で【セクシーギャル】や女性で【ラッキーマン】といった組み合わせも可能。

モンスターズシリーズ、少年ヤンガス

イルルカまでのモンスターズシリーズ(キャラバンハートを除く)と少年ヤンガスでは、モンスターの性別が非常に重要な要素となる。
【配合】するときに、モンスターがそれぞれ♂と♀でないと配合することはできない。
したがって、事前によく考えて作らないと配合できなくなってしまう恐れがある。
性別を変えるには、孵化する前に【タマゴ鑑定士】【モリー】に頼んで【祝福】を行うのが一般的なやり方。
シナリオ攻略においても、野生厳選ではまず性別を厳選する必要がある。
少年ヤンガスでは【ぎゃくてんの杖】を、PS版DQM1・2では【きせきのしるし】を使うことで、後天的に変えることも可能。
また、DQM1では♂になりやすい種族、♀になりやすい種族が存在する。
♂になりやすいのは【ウィングスネーク】【ひくいどり】【ゴールデンゴーレム】【にじくじゃく】
♀になりやすいのは【ローズバトラー】【スカイドラゴン】【しんりゅう】【ホークブリザード】である。
なお、【????系】は配合によって生まれるときは必ず♂となるため、孵化させる際には注意が必要。
なお、名前に「おとこ」がついている【ハエおとこ】【ミイラおとこ】だろうと、GB版DQM1の図鑑に「魔族の男」と書かれている【デスピサロ】だろうとキング(王)と名前についている【キングスライム】【キングレオ】だろうと関係無しに性別を♀にすることは可能。ものすごい違和感が出てしまうかもしれないが、配合に重要なのでこの際がまんするしかない。
PS版DQM1、DQM2では野生厳選の際に性別をコントロールでき、♂限定、♀限定というシステム上の縛りさえも使えば例外的に解除できる【フェロモン】という特技が登場した。
長らく、配合システムの存在しないキャラバンハート以外のモンスターズ作品では、性別は必須要素となっていたが、ジョーカー3でまさかの廃止。
これにより、もう性別を気にする必要は無くなり、気軽に配合できるように。
性別無しで配合できるのはWANTED!以来。
 
ちなみに主人公の性別は基本的に固定されており、DQM2・イルルカの【イル】以外は全て男性である。

ジョーカー1

【タマゴ】が廃止された影響で祝福がなくなり、代わりに配合の際に生まれるモンスターの性別を操作するアイテムとして【♂の杖】【♀の杖】が登場。
野生のモンスターの性別に関しても、【エッチな本】【イケメンマガジン】による操作が可能になった。
性別のアイコンは♂が青、♀が赤。
また、雌雄同体(一部媒体では"万能"と称される)という3番目の性別も登場。性別表示は♂と♀が○の部分で組み合わさったもので、色は緑色。
♂とも♀とも配合できる便利な性別だが、この性別同士での配合はできないので注意。
出現比率は1/16と非常に低く狙って仲間にするのは困難だが、【きんだんのバイブル】を使えばこの性別のモンスターを呼び出せる。
配合では約6%程度の確率で生まれてくる可能性がある。ちなみに【神獣系】はすべてこの性別である。
前作までとは異なり、それ以外のモンスターは性別に偏りがない。

ジョーカー2

性別に関する仕様は前作とほぼ同じ。
しかし、モンスターが大量に追加され、見た目が明らかに♂または♀であるモンスターも多くなった。
ちなみに、前作と同様、全てのモンスターの性別は完全にランダムである。
戦闘時に【スカウト】するモンスターの性別を事前に確認することもできないため、特に【野生】のモンスターをスカウトする際は注意しよう。

テリワン3D、イルルカ

一部の種族に性別の偏りが発生するようになり、
歴代の魔王連中や【とらおとこ】【スライダーガール】のように性別がはっきりとわかるものに関しては
本や杖で性別を変えない限り100%(すべてのモンスターに5%の確率で雌雄同体になる可能性があるが、その抽選に外れた場合)性別がどちらかになる。
また、きんだんのバイブルを使わない限り、野生では雌雄同体のモンスターが出ない仕様になっている。
これを忘れていると配合のときに同性ばっかりで困るという事態が発生する。
【究極配合】【新生配合】の仕様上、神獣も雌雄同体固定ではなくなった。
【旅の扉】の最深部にいる仲間になるボスモンスターは、ほとんどが雌雄同体で仲間になる。
また、地味に便利になった点として、戦闘時に敵モンスターの性別を確認することが可能になった。
 
余談だが、特定の種族を4体配合で生み出す際、通常の配合では片方の性別でしか生まれないモンスターを使う必要が出てくる場合があり、この場合【♂の杖】または【♀の杖】で該当するモンスター1体の性別を意図的に操作する必要があるので注意(杖がない場合は確率5%の万能にするしかない)。
 
♂が偏る例は【魔戦士ルギウス】を生み出すために使う【魔戦士ホゲイラ】【魔戦士アルゴ】【魔戦士ヴェーラ】【魔戦士サイフォン】の内、ヴェーラ以外の3体が該当。
 
♀が偏る例は【暴君バサグランデ】を生み出すために使う【キャット・リベリオ】【水竜ギルギッシュ】【怪蟲アラグネ】【妖魔ジュリアンテ】の内、リベリオ以外の3体が該当。

ジョーカー3

性別の概念がなくなり、すべてのモンスター同士で配合が可能になった。

少年ヤンガス

仲間のモンスターに話しかけたときの台詞が、♂と♀で違う。
同じモンスターでも、♂と♀とで全く違う印象を受けることも多い。

ビルダーズシリーズ

主人公の性別を選択可能。どちらも後天的に変更可能(1はメニュー画面から、2は【ドレッサー】から)。
 
性別によるステータス、装備できるものに違いはない。ストーリー進行もメッセージの差分程度のものを除けば違いはない。

ビルダーズ1

性別絡みの要素としては、「【男のカベかけ】」や「【女のカベかけ】」といったアイテムがある。個室を作る際に必要なカベかけであるが、男のカベかけは男性NPC、女のカベかけは女性NPCの個室を作る際に必要となる。主人公の個室を作る際にはその時点における主人公の性別に応じたカベかけを設置する必要がある。
 
スマホ版・Steam版では主人公の性別表記が男→「タイプA」、女→「タイプB」に変更された。

ビルダーズ2

前作同様であるが、上記カベかけで性別による利用制限をかけることができるようになった。なお、本作では家畜や仲間になるモンスターなども存在するが、原則的に人間以外のキャラクターは性別は設定されていない。
バグにより本来は仲間にならないNPCのモンスターを拠点の住人にして【なまえのカベかけ】でプロフィールを確認すると性別欄があるが、【モンゾーラ島】でトマトの育て方を教えてくれる【オーク】の妻の【おおねずみ】が男だったりと適当に設定されている。
 
ちなみに本作では住人がトイレや入浴などを行うようになったが、男女が同じ部屋で利用したとしても住人が嫌悪感を示すことは一切ない。もし、どちらかの性別のNPCだけに利用させたい場合はカベかけを使って制御するといいだろう。

モンパレ

【パレードスキル】?の中には性別が発動条件のものがある。

星ドラ

キャラメイキングで主人公・兄弟共に性別を選択可能で、後から性別の変更も可能。
性別によってメイキングで選択できる髪型と顔つき、戦闘時のモーション、一部装備品を装備したときの見た目が異なる。
性別限定装備はイベント入手のものに限られ、ガチャ限定装備は全て男女兼用になっている。胸の開いた衣装を女性が装備した場合はサラシやブラジャーなどが追加される。
リリースしてからは長らくおとこ・おんな表記だったが、後のアップデートにてタイプA・タイプB表記になった。

ウォーク

主人公と仲間3人のキャラクターメイキングで男女を切り替えられる。
装備は男女共通だが、性別によって見た目が変化するものもある。
2021年10月より性別の表記がなくなり、前述のとおり男性の見た目はタイプ1、女性の見た目はタイプ2と表記されるようになった。

魂の絆

【絆の勇者】のキャラクターメイキングの一環で選択できるが、上述のDQ10オフラインや星ドラ・ウォーク同様、サービス開始時点から「タイプA」(女性の見た目)「タイプB」(男性の見た目)表記。
他の要素共々、後から何度でも変更可能。
装備は男女共通で、性差による見た目の極端な変化はない。

DQアイランド

キャラクターの「みため」設定は2021年オープン当初より、「タイプ1」(男性の見た目・小)・「タイプ2」(男性の見た目・大)・「タイプ3」(女性の見た目・小)・「タイプ4」(女性の見た目・大)表記。