概要
旧スクウェア時代から発売されているシミュレーションRPGのシリーズ作品。
制作は初代の企画から関わっている時田貴司氏などが担当し、
音楽は第一作や三作目以降では植松伸夫氏、第二作ではドラクエでおなじみのすぎやまこういち氏が担当と
非常に豪華なものになっている(第四作では伊藤賢治氏などスクエニの作曲陣も多数参加)。
2作目の曲を聴くと、ドラクエでよく使われているようなフレーズを聴く事ができる。
植松氏は本作第一作からBGMにドラムパートを組み込むようになり、後に発売されるFF3のBGMでもドラムパートが追加された。
FFシリーズなどの「強大なモンスター1体(ボス)相手に多人数で挑む」という従来の概念に対し、
「自分がモンスターを操作して多人数の敵を倒す」という逆をやってみようというアイデアから生まれた。
このゲームの召喚システムがFF3以降の召喚魔法の基礎になったといわれている。
基本的には相手の城に攻め込んで占拠し、勢力を拡大していく城盗りゲーム。
キャラクターが持つ「たまご」から「エッグモンスター」と呼ばれるモンスターを召喚できるのが特徴で、
強敵との戦闘では兵士の代わりにエッグモンスターに戦わせるのが基本。
エッグモンスター達はギャグ性が強いものが多く(二作目以降から顕著)、
「本当にこれ戦闘してるのかよ」と思えるようなふざけたモンスターもいるほか、
パロディ主体のモンスターも多数存在し、勿論FFシリーズなどのスクエニ作品のパロディもたくさんある。
FF5にはエッグモンスターの代表的存在であるエッグマンがゲスト出演した。
また、新作を作るごとにエッグモンスターを数体一般公募している。
1988年に初代「半熟英雄」がファミコンで発売された後、1992年に第二作「ああ、世界よ半熟なれ…!!」が発売され好評を博する。
- キャラクターデザインは、藤岡勝利。
初期のサガシリーズやスクウェアのトムソーヤ等のキャラクターデザインも担当している。
そして10年以上の空白期間の後、第二作の移植と「3Dをギャグに使う」ことをコンセプトに
期待のもと第三作「対3D」が発売されるが、モンスター同士の戦闘の廃止や演出の煩わしさなどを理由に
ワゴンソフトの代名詞の1つにされかけるほど売れ行きの良さと評判が釣り合わない結果に終わる。
その後第二作のリメイクを経て「タコメーター」などの新システムを加えた第四作「4」が発売。
最近は携帯やWiiと3DSなどで第一作が配信されている(携帯では「元祖 半熟英雄」としてリメイク)。
二作目のみコミカライズもされている。
ゲームとは違うものの、雰囲気は踏襲されており、なかなか面白い。
- 現在、下記の携帯移植版が発売されたことで、新装版が発売されている。
1作目の説明書・主人公の名前入力画面の写真では、「えふえふかって」という名前が入力されている。
2017年6月12日にスマホアプリ版第二作の公式サイトがオープン、同年10月19日に配信が開始された。
スマホアプリ版公式サイトオープンに合わせてファミ通appにて「ファミ通App『半熟英雄』エッグモンスター大募集」という企画が開始。
応募期限は7月10日23:59まで。
読み方は「はんじゅくヒーロー」。
FFと関連する要素
括弧内は出演作品。
時田貴司がFF4と関わりが深いためか、比較的FF4のパロディが多い傾向にある。
将軍
雑魚兵士を統率する将軍の一部に名前だけスクエニ(大半は旧スクウェア)作品のキャラ名が使われている。
FFからの出演は二作目ではFF4以前(FF3除く)からのみだったが「対3D」以降では数が飛躍的に増加し、
FFTなどの外伝系やFF:Uなどの映像作品系からもゲスト出演が行われている。
半熟英雄4で将軍として登場するFFキャラのセリフは、原作のセリフをアレンジしたものが多い。
もっとも、能力が少し優れているくらいで扱い自体は他の将軍と同じく脇役である。
カインが子持ちのパパだったり、ポエマーで自惚れ屋なフリオニール等なかなか面白い設定だ。
4ではダンジョン内で雇用するとき、原作に即したセリフを言うようになった。
たとえばクラウドが女装グッズを探してたりする。
また、将軍雇用の際にはドラフトイベントとしてクロノトリガーでも登場したシャッフルゲームが行われる。
【FF関連の名前の登場将軍一覧】
出典 | キャラ名 | 2 | 3 | 4 | 趣味 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
I | ガーランド | ※ | ○ | ○ | めいれい | ※2には「ガーラント」が登場。趣味:おはなみ、 性格:泣き虫 攻略本にガーランドとして紹介され、 ガーラントは誤植の可能性あり |
I | マトーヤ | ○ | ○ | ヘビメタ | ||
II | フリオニール | ○ | ○ | ○ | ポエム | 2ではエラベルエッグを持っており、かなり強い。性格はうぬぼれ屋 4で仲間にするにはレオンハルトが必要。 |
II | レオンハルト | ○ | ○ | ○ | かくとうぎ(2)、 かくとうわざ(対3D以降) | 2ではフリオニール同様エラベルエッグを持っており強い。性格は自己陶酔。 |
II | ミンウ | ○ | ○ | ひとだすけ | タイプは防衛。 対3Dでは精神と内政のパラメータが高い。 | |
II | ヒルダ | ○ | イカサマ | 趣味から考えると偽者の可能性も…。 | ||
III | デッシュ | ○ | ○ | たんけん | タイプは防衛。 4では体が小さくなる切り札をくれる。本編ではミニマムをくれる。 | |
IV | セシル | ○ | ○ | ふなあそび | 本編では飛空艇団長 | |
IV | ローザ | ○ | ○ | さいほう | 4で仲間にするにはセシルが必要 | |
IV | カイン | ○ | ○ | ○ | だいリーグ(2)、 ゲートボール(対3D以降) | 2ではかなりの強キャラ。性格は一般的。 4で仲間にするにはセシルが必要 |
IV | リディア | ○ | ○ | ○ | アメフト(2)、 ほうせきかんてい (対3D以降) | 2では最強クラスの能力の持ち主。性格は強気。 対3Dではエグモンを召喚しての戦闘に特化した性能。タイプは騎馬。 4では体力バカに。タイプは特攻。 |
IV | エッジ | ○ | バーボン | 2ではHPが99ある。性格は和風。 | ||
V | バッツ | ○ | ○ | ピッキング | 本編ではちゃんと鍵で扉を開けている | |
V | レナ | ○ | ○ | パンづくり | ||
V | ギルガメッシュ | ○ | ○ | アイドルおっかけ | 4で仲間にするにはバッツが必要 | |
VI | ティナ | ○ | ○ | カラオケ | ||
VI | ロック | ○ | ○ | イカダづくり | 趣味とは裏腹に本編では船酔い体質。 本編でイカダを作るのはシド。 | |
VI | ゴゴ | ○ | ○ | ものまね | ちなみに男性 | |
VII | クラウド | ○ | ○ | はもの | ||
VII | ティファ | ○ | ○ | ベンチプレス | ||
VII | エアリス | ○ | ○ | ガーデニング | ||
VII | ユフィ | ○ | ○ | くじ | ||
VII | セフィロス | ○ | ○ | かがみをみる | 対3Dでのタイプは騎馬。 4でのタイプは防衛。 | |
VIII | スコール | ○ | ○ | ひとりごと | 4で仲間にするにはリノアが必要 | |
VIII | リノア | ○ | ○ | ソフトボール | 対3Dの攻略本では敵で出たら即瞬殺対象らしい | |
VIII | セルフィ | ○ | ○ | まんだん | ||
VIII | サイファー | ○ | ○ | かたおもい | ||
IX | ジタン | ○ | ○ | しゅわ | 4で仲間にするにはガーネットが必要 | |
IX | ガーネット | ○ | ○ | えんげきかんしょう | ||
IX | ビビ | ○ | ○ | おにごっこ | ||
IX | スタイナー | ○ | ○ | ごえい | ||
X | ティーダ | ○ | ○ | すもぐり | タイプは騎馬。 | |
X | ユウナ | ○ | ○ | チャネリング | タイプは騎馬。 カトリイネは本編のユウナに転生したらしい。 | |
X | ワッカ | ○ | せんたく | |||
XI | ラオグリム | ○ | ふんぬ | ガルガの「語り部」でミスリル銃士隊長だった。 故人。仲間にするにはコーネリアが必要 | ||
XI | コーネリア | ○ | はしわたし | ヒュームとガルカの架け橋になろうと努力している女性。 名前の元ネタはラオグリムと一緒に落命したミスリル銃士。 | ||
XI | カムラナート | ○ | こうきょうじぎょう | ジュノ大公国の大公にしてアルタナ連合の提唱者。 | ||
XI | アルド | ○ | みつゆ | ジュノの秘密結社「天晶堂」の若き頭領。 | ||
XI | マート | ○ | わかていくせい | “限界じいさん”で知られる格闘家。 仲間にするには「ねんきん」「パピルス」「ボムの炭」が必要。 | ||
XII | ヴァン | ○ | デッドヒート | タイプは騎馬。 | ||
XII | アーシェ | ○ | ミニスカート | タイプは騎馬。 | ||
XII | バルフレア | ○ | もみあげ | タイプは騎馬。 確かに本編でももみ上げが目立つ。 | ||
XII | フラン | ○ | ねったいぎょ | タイプは騎馬。 | ||
T | ラムザ | ○ | ○ | ゆうびんはいたつ | ||
T | アグリアス | ○ | ○ | はなうらない | タイプは特攻。 | |
T | オルランドゥ | ○ | ○ | だいひつ | 半熟での能力は今ひとつ | |
TA | マーシュ | ○ | ゲームブック | |||
TA | ミュート | ○ | もうそう | |||
CC | ガーディ | ○ | じさくのうた | FF12にも同名の♀モーグリがいるが、 男性なのでFFCCに出てくる 詐欺師が元ネタと思われる | ||
CC | フィオナ | ○ | へんそう | 各地を放浪する、アルフィタリア城の王女 | ||
聖剣伝説 | ボンボヤジ | ○ | ○ | かみこうさく | ||
映画 | アキ | ○ | しばい | 映画版FFの主役 | ||
アニメ | アイ | ○ | ○ | ビーズ | 双子の姉。CV:モモーイ様 | |
アニメ | ユウ | ○ | ○ | てじな | 双子の弟 |
- 略称について…「2」は第2作。「3」「対3D」は第3作。「4」は第4作。
- FFUSAからは誰も出演していない。
ベンジャミン(ザッシュの海外名)は女性将軍なので明らかに違う。オットーも女性将軍。
カレンはフロントミッションから。ロックはFF6のほう。レッドはサガフロンティアから。
フェイは(ゼノギアスの方も含めて)出ていない。
エッグモンスター
- 【エッグマン】(全作品)
多くがFF等のパロディであるキャラとは違い、こいつだけは逆で、こっちがオリジナル。 - 【おーでーん】(2~4)
オーディンを目指しているエッグモンスター。
その名の通り、見た目はおでんのように剣ではんぺんやちくわと共に串刺しにされたタコ。
攻撃方法は剣で攻撃する「ざんてつけん」と槍でグリグリしてハイにさせる「グングニル」。- 2作目ではざんてつけん使用時に「カタスト」の単語が出てくる。
そしてその字面に似合わぬ脱力感である。
- 2作目ではざんてつけん使用時に「カタスト」の単語が出てくる。
- 【バハムーチョ】(2WSC版~4)
バハムートのパロディ。 - 【ラムぅ】(3~4)
ラムウのパロディ。 - 【シばぁ】(3~4)
シヴァのパロディ。 - 【イフリートン】(3~4)
イフリートのパロディ。 - 【タイマン】(3~4)
タイタンのパロディ。 - 【リヴァイアサーファー】(3~4)
リヴァイアサンのパロディ。 - 【ヘーガス三姉妹】(3~4)
メーガス三姉妹のパロディ。
長女にじねん女、次女に芋子、三女にイモ代。 - 【アレクさんだ!】(3~4)
アレクサンダーのパロディ。- 上記パロディエグモン達は、名前が似ている以外は元ネタとほとんど関連性がないものもいくつか。
「対3D」で「いっぱつエッグ」の効果*1が召喚獣パロディモンスターのみ召喚されるように変更された事もあり数が一気に増えた。
- 上記パロディエグモン達は、名前が似ている以外は元ネタとほとんど関連性がないものもいくつか。
- 【チョコボ】(3~4)
2ではエッグモンスターではないが、低確率で幕間に登場することがある。
対3Dからはエグモン化。チョコボレーシングのジェットブレードCRで滑走したり、初代チョコボのドット絵になる。 - 【モーグリ】(2~4)
FFからほぼそのまま。モーグリはFFのものとは別族の設定らしい。 - 【ファイナルゼリー】(2・4)
容姿がFF4のプリン系モンスターそのまま。丸々コピペではなかろうか。- 色的にはレッドマシュマロ。
本家と違ってめちゃくちゃやわらかい。ダメージを与えると「ぐちゃっ」みたいな効果音。
HPも低いので弱い。へたすりゃ人間相手に負けてしまう。
- 色的にはレッドマシュマロ。
- 【ヘビーモス】(2~4)
ベヒーモスのパロディ。うって変わってこちらはまるで怪獣である。 - 【ベビーモス】(2~4)
ヘビーモスの息子。
ヤクザな怪獣の父親と違い、こちらはぬいぐるみのように小さくて可愛らしい。
単体でも登場するが、ヘビーモスのグラフィックでも父親の体にくっついている。 - 【城魔導士】(2~4)
城に生えた手足、そして白いマントとまるで名前からそのまんま。
攻撃方法はおなじみ回復魔法の「ケアル」と謝って和解し互いに卵に戻る「ソーリー」。 - 【ゾンビ】(2~4)
FFの魔法を使用するが、アンデッドなので自分がダメージを受ける。
ゾンビパンチも転んで自分がダメージを受ける。どうやっても相手を倒せない、全くの役立たず。 - 【エクスカリバー】(2~4)
FFに登場する同名の名剣のパロディ。
こちらは頭に剣が付いたマッチョなおっさん。
その他、刀身を正宗、ラグナロク(対3Dから)に変形できる。 - 【ゲーラス】(1~4)
こいつ自体はFF由来のモンスターではないが、
3で「モルボルと仲がいい」という設定が追加。 - 【テュポーン】(2)
こちらはクジラの怪物になっている。
敵モンスター
- 【完熟四季王】(2)
2作目に登場した中ボス軍団で、完熟大魔王の腹心の部下。
その名の通り、FF4に登場するゴルベーザ四天王のパロディ。
花見ルックでマイクを手にする「春のスプリミリョーネ」、
小麦色の肌でシュノーケルを装着してサーフィンに興じる「夏のサマカンテ」、
涙目でサーベルに焼き芋を刺す「秋のフォーリシア」、
鍋の乗ったコタツに引きこもる狼「冬のウイナッツォ」の四体。
大魔王いわく「ゆかいなヤツら」。
なお大魔王自身も愉快キャラで、ゴルベーザとは全く似ていない。- 一応書いておくと英語でのそれぞれの季節と元の名前を混ぜたようなネーミングになっている。
春=スプリング+スカルミリョーネ、
夏=サマー+ルビカンテ、
秋=フォール+バルバリシア、
冬=ウィンター+カイナッツォ、
みたいな。
このやっつけっぽいいい加減なネーミングも魅力の一部だと自分は思うけどネ。 - 「花見ルック」とは言うものの、細かく説明すると両肩に桜を背負い、
背中には紅白幕のマントをまとったほぼ全裸のゾンビである。
‥‥紛うこと無き変態だと言い切って差し支えないだろう。 - サマカンテは、原作同様「全力でかかってくるがいい!」と叫ぶ。
…他の3人はそういったネタは無い…。 - スプリミリョーネが死の春先案内人という。
- フォーリシアは見た目が一番原作に近いかも(身体を取り巻く位長い金髪の女性)。
ウィナッツォは…何故炬燵で犬なんだ…。 - 余談ではあるがFF13-2に完熟大王というボスが登場している。
- 一応書いておくと英語でのそれぞれの季節と元の名前を混ぜたようなネーミングになっている。
- 【鉄拳】(3~4、FFネタが絡むのは3のみ)
スケッチブックネタでおなじみの芸人。「FFと間違えて出演した」という設定で出演*2。背景にはFF10の画像が…- ↑FF10の画像があるのはV3戦の時。ちなみにV3戦の背景の床にはFFシリーズの単語がびっしりと…
- 鉄拳大公戦の背景には昔のFFの戦闘画面っぽい絵があり、鉄拳大公マーク2戦の背景には4つのクリスタルがあったり床にFF4のフィールドが映っている。
- 【3D大元帥】(3)
この戦闘で流れる「絶望すべき咆哮」はFF7の「片翼の天使」のパロディ曲になっており、さらに以下の歌詞がついている。「ポリゴン テクスチャー エフェクト モーション ムービー ボイスに
コストもハイクオリティな 3D! 3D!」- 四次元皇帝に攻撃された時の科白は「ウボァー!」
- 【防衛システム】+【制御システム】+【迎撃システム】(4)
FF4の同名モンスターのパロディ。FF4(SFC版)と同様の順番で攻めれば制圧できる。 - 【4次元ボイルド】(4)
FF10の「Otherworld」のパロディ曲が戦闘曲として流れる。声はアーロン役の石川英郎。
その他
- 【リューキーシ】(2~4)
きりふだのひとつ。卵がない将軍が自軍城での防衛時に使用できるコマンドである「奥の手」だと「リューキシもどき」が使える。
どんなワザかは、名前から想像つくはず。このまえ エフエフで へんなワザを おぼえたんだ
ちょっと やってみよ~ぜ~!! - 【源氏のかぶと】セット、【源氏のこて】セット、【源氏のよろい】セット(4)
- 月イチイベントでのゲスト出演(2)
- 【カトリイヌ】のコスプレ(4)
FF系はユウナ(FF10-2)、クラウド(FF7)、タルタル(FF11)、フラン(FF12)の四種。
現金を貢ぐごとに形態が進化して、使える攻撃が変わっていくが、最終形態はドレスフィアならぬ「どれスフィア?」になり、すきな形態を選べる。 - 【四次元皇帝】(3)
FF5と6でゴゴが使用したおしおきメテオに似た「メテオでおしおき!」という台詞のメテオストライクを使う。 - ダンジョンのBGM(4)
使用曲がFF4あたりまでのダンジョンで使用されている曲をパロディにしたもの。