フィールド/旧密林

Last-modified: 2024-03-28 (木) 19:50:09

無印で登場した狩猟フィールドの一つ。
MHPまでの作品では「ジャングル」という名称であった。

目次

概要

  • メタペ湿密林」と呼ばれる、現大陸南西の沿岸部に広がる熱帯雨林を舞台としたフィールド。
    日差しを遮る広大な雨林地帯巨大な河川、そして断崖絶壁を流れ落ちる大瀑布が特徴で、
    温暖湿潤な気候が育んだ密度の高い樹林に多様な植物や生物が生息している。
    寺院を思わせる遺跡群や谷間に流れ落ちる滝壺といった珍しいスポットも存在しており、
    最新作を含めてシリーズを通してもかなり景観に力が入れられた、見所が多いフィールドである。
  • 世界観的にはアルコリス地方の森丘から南東に下った熱帯域に位置しており、
    西部はメタペ湾と呼ばれる海に面し、東部はジォ・クルーク海と呼ばれる内海に面する。
    北部にはハンターたちが狩り場への中継拠点として興した村であるメタペタットが存在し、
    ココット村近傍の森丘から然程遠くないこともあって狩人には通いやすい地域と言える。
    • 環境的には周囲の温暖な潮流のお陰で豊かな漁場となっており、近くには漁師たちが暮らす村も存在する。
      ただし河川と湾のいずれにも水竜ガノトトスが棲息していることから、その対処に手を焼いているようだ。
    • 密林を縦断する巨大河川は地下水脈を介して南方に広がる旧砂漠ことデデ砂漠に通じており、
      MHP2Gの時代まではガノトトスが砂漠の地底湖(エリア5)まで出張してくることがあった。
      現在はデデ砂漠に生じた大きな環境変化の影響で地底湖が干上がってしまっており、
      砂漠に繋がる地下水脈はいずれかの地点で断絶しているか、流れが変わっているものと思われる。
  • 全体的な雰囲気は現実世界のジャングルそのもので、
    様々な植物が生い茂る広大な熱帯雨林が全10エリアのうち1/3程度を占める。
    一方で、シリーズ屈指とも言えるベースキャンプの壮大な絶景を初め、
    水飛沫と濃霧が立ち込める中で濁流が激しく流れる巨大河川と滝を望むエリアや、
    雨林地帯を遥か見下ろす断崖に築かれた飛竜の巣澄み切った地下水を湛える鍾乳洞
    そして絡み合った超巨大樹木の隙間から大小様々な瀑布が流れ落ちる雄大な滝壺など、
    ジャングルだけに留まらない多様な景観を備えており、エリア毎に雰囲気がガラリと変わる。
    最初期だけに色々と要素を詰め込んでみた感のある豪華かつ意欲的なフィールドとなっており、
    モンハンシリーズの醍醐味のひとつである素晴らしいグラフィックが存分に堪能できるだろう。
  • エリアに点在し狩猟に関わらない小型生物にも力が入れられており、
    エリア5には地を這い回る蛇や蝶々、巨木の周りを飛ぶ野生の鳥の群れが、
    エリア8ではザリガニのような生物が見られる。
  • 冒頭の通り無印時代は「ジャングル」という名称のフィールドであり、
    MHP2Gでの復活に伴い、MH2で登場していた「密林」との差別化も兼ねて「旧密林」と名付けられた。

各エリア解説

ベースキャンプ

  • 密林地帯の端にある断崖絶壁の側に設営されたキャンプ。
    太陽の光が降り注ぐ清々しく晴れ渡った青空、壮大な景観を拝める開放感抜群のエリアである。
    崩壊した遺跡の一部を利用しており、石畳の床や柱などその名残が色濃く残る。
  • エリアの形状としてはL字を時計回りに横倒しにしたものに近い。
    北側には侵入不可の崖が存在し、東部と南部に進んでエリア移動することになる。
    クエスト開始のポジションから右手(南)に向かうと遺跡の階段を登ってエリア1に、
    真っ直ぐ(東)に進むと寺院のような建物を抜けてエリア2に赴くことができる。
  • 懸崖から望む景色は圧巻で、彼方の絶壁に巨大な滝がカーテンの如く連なり
    遥か下方には溢れんばかりの水を湛えた美しい森林地帯が広がる大パノラマとなっている。
    広大な二段構造の断層が形作る大瀑布は圧倒的な滝幅を誇っており、
    緑豊かな岩肌から無数の滝が流れ落ちていくダイナミックな絶景は必見である。
    その完成度の高さからか、この景観はMHGのオープニング映像冒頭にも用いられている。
  • 北側の景色に目を奪われがちだが、南に広がるジャングルの先にも巨大な岩山が瀑布を成している。
    どのエリアに属するかは不明で、クエスト中に間近で見ることができないのが惜しまれる。

エリア1 肉食モンスターが徘徊するジャングル

  • ベースキャンプ南の階段を登ると到達するエリア。
    縦に長いエリアで、曇天と薄い霧に覆われた薄暗い熱帯雨林(雲霧林)が広がる。
    広範囲に渡って陽の光を遮る背の高い樹林が所狭しと生え揃い、
    その間に多種多様な植物が生い茂って地面の大部分を覆い隠している。
    • 鬱蒼と木々が生い茂る雨林帯(エリア1、2)の作り込みは半端ではなく、
      あまりにも樹林と植物の密度が高すぎて視界が阻害されるレベルである。
      高い湿度の影響で薄霧が発生していることも重なり索敵は至難の業で、
      体色で背景に紛れてくるランポスが視認できないなど日常茶飯事、
      下手をすると遠方にいる大型モンスターすらも普通に見落としかねない。
    • 背の低い草むらは隠れ蓑になりそうなビジュアルだが、
      残念ながら当時の作品にそんな仕様はないのでしゃがんでいても問答無用で見つかる。
      むしろ当時のモンスターは索敵能力が半端ではないため、特にこのエリア1、2においては
      こちらが全く視認できていないのに敵に一方的に発見され奇襲を受けることもある。
    フィールド端付近には草木が生えておらず、地面が剥き出しになっているスポットが複数存在する。
    できればこの付近で立ち回りたいところだが、突進などで激しく動き回る大型モンスターを相手に
    その地点をキープするのはなかなか困難である。
  • 大抵はランポスやイーオスといった小型のドス鳥竜種が徘徊しており、
    特に後者を掃除せずにメインターゲットと遭遇すると毒の横槍でえらいことになる。
  • 遺跡の柱が並ぶ北部の道はベースキャンプへ接続しており、
    南西の壁に開いた洞窟に入るとエリア4へ、南東の岩壁の隙間を抜けるとエリア3へ行ける。

エリア2 森に隠された遺跡

  • 北部と南部に広場が存在する砂時計型のエリア。
    北部の広場は極めて密度の高いジャングルとなっており、
    南部の広場には密林を縫うようにして太古に作られた遺跡が広がる。
  • BCを抜けると到達する北部はエリア1以上に構成樹種が多く、多様な植物が生い茂る。
    特にハンターの背丈ほどの高さのシダ植物がそこかしこでどデカい葉を広げているため、
    眼前にいるモンスターの姿が覆い隠されることすら珍しくない。
    草木が存在しないスポットも殆どないため、広さに反してここでの戦闘は困難を極める。
    • 大型モンスターがいない場合は、アプトノスが生息していることが多い。
      食料となる数多の植物が生え揃い、更に霧と密林が捕食者の目を覆い隠してくれるこの地帯は
      草食種にとっても過ごしやすい環境なのだろう。
      • エリアインすると大抵はすぐ左手でアプトノスが草を食べているので、
        こんがり肉を調達したいハンターにとっても都合のいい環境である。
  • 南部には見上げるほど巨大な苔生した石造の塔らしき建造物が存在し、
    塔から南部の河に至るまでの道が石状の敷設物や小規模な石柱で整えられている。
    特に遺跡付近は明らかに人為的に草木が排された形跡があり、
    かなり視界が開けており戦いやすいため、このエリアでは主戦場となるだろう。
    なお、付近ではモスがキノコを探して徘徊していることが多い。
    • 塔は入り口が崩落しており、苔や植物に覆われ緑がかった様相も遺棄されてからの時間を物語る。
      エリア移動した飛竜はこの建造物前の小広場に着陸するので、罠を仕掛ける目印にしよう。
    • この領域には巨石人頭像を思わせる人の頭部を模した妙な岩が複数転がっている。
      表情なども含めかなり精巧で、一部は髪の毛に見立てたのか頭頂部にが備えられており、
      まず間違いなく人為的なものと思われるが詳細は不明。
      いずれにせよ、ジャングルのそこかしこに人面岩が点在する様はかなり異様である。
  • 北部と南部を繋ぐ中央付近に存在するシダ植物からは巨大なハチの巣がぶら下がっており、
    ハチミツが採取できる。森と丘よりも高確率で入手できるので序盤は立ち寄っておきたい。
  • エリア1と同じく遺跡の柱が並ぶ北西の通路はベースキャンプへ接続しており、
    素直にエリアを進んでいくと南端の倒木からエリア3に移動する。
    北東に存在する巨大な樹木の根の側を抜けるとエリア5に赴けるが、
    入り口がかなり分かりにくいため地図がないと見逃しやすい。
    • 怯えたアプトノスはエリア5に続く道へと消えていくので、
      アプトノスがいれば蹴飛ばして道案内をしてもらうことも可能。

エリア3 密林の脇を通る河

  • ジャングルを分断する幅広い河に面した雨林地帯。
    河の恩恵を受けて高く生い茂った樹木がエリア全体を覆い尽くし、
    対岸には一面見渡す限りの樹海が広がるなど、まさしくジャングルの河岸といった雰囲気のエリア。
    • 河には巨大な木の橋がかかっており、エリア2からはこの巨木を渡ってエリアインすることになる。
      逆にエリア2に向かう場合は、橋の前でボタンを押して木を登るアクションを挟む必要があるため注意。
    • エリア端に見えている河の上流には綺麗な蒼緑色の水が流れているのだが、
      倒木を境に泥が混じっているのか、エリアの大部分を占める下流部分は茶色く濁ってしまっている。
      下記の通り魚類は問題なく生息しているので、河の生態系にはさほど影響はなさそうだが。
  • 北部全体を横断している河の影響で前述のエリアよりは開けた印象を受けるが、
    戦闘エリアとなる陸地には夥しい数の細く高い樹木が立ち並んでおり、
    更に河の飛沫の影響で霧が立ち込めているため、実のところ狩猟環境は非常に悪い。
    エリアの形状そのものは素直な長方形なので壁際に追い詰められるリスクは低いものの、
    常に走り回ってモンスターを視界に捉え続けなければ戦闘はままならないだろう。
  • フィールドの中心に存在しており、数多くのエリアへの中継地点ということもあって
    イャンクックやリオレイア、ナルガクルガなど殆どの大型モンスターが訪れるエリアである。
    未発見状態の場合は河を通ってエリア7からガノトトスが侵入してくることもあり、
    視界の悪さに反して主戦場になりやすい。
    • 頭の痛い問題として、このエリアには最凶の雑魚モンスターとして悪名高い
      ブルファンゴメラルーの大群が高確率で生息している。
      どちらも暗い体色で視界不良のジャングルに紛れているため非常に見つけにくく、
      放置していると予期せぬ方向からいきなりどつかれて壁際に吹き飛ばされたり、
      尻餅をつかされつつアイテムをパクられたりとブチギレ不可避の事案が頻発する。
      戦闘中に発生すると冗談抜きで死が見えるため、徹底的な掃除が推奨される。
  • 河には釣りスポットが存在しているが、目立ったものは釣れない。
    奥行きがないためかガノトトスに察知されやすく釣りも安定しないので、
    このエリアで釣り糸を垂らす機会はあまりないだろう。
    木の橋の左側にある壁には意外にも鉱脈が存在する。
    旧密林においてホットドリンク不要で採掘できる唯一のポイントなので、覚えておいて損はない。
  • 前述した木の橋を渡るとエリア2へ、西端に進むとエリア1へ、
    河の流れに沿って東に進んでいくとエリア7へ到達する。

エリア4 モンスターが潜む鍾乳洞

  • ジャングルの端に開いた洞穴から侵入できる地下鍾乳洞。
    密林地帯とは全く環境を異にしており、植物の類は一切存在しない。
    鍾乳石が形成された天井からは密林の豪雨がもたらした水が滲み出し、
    雫がまるで小雨のように降り注ぐことで澄み切った地下水脈を形成している。
    旧密林の中でも狭いエリアで、大型モンスターの攻撃を避けにくい。
    • 洞窟の床部分は水浸しを超えてごく浅い河のような様相を呈しており、
      傾斜によるものか北から南に向けてかなりの速度で水が流れている。
      現行作品であれば火属性やられに悩まされないエリアになりそうである。
  • 天井から僅かに差した朧気な陽光以外に明かりが存在せず、全体的に暗い。
    地下水がもたらす冷気によるものか非常に寒く、内部ではホットドリンクが必要。
    大抵はランゴスタやカンタロスといった甲虫種が群生しており、
    稀に超巨大なブルファンゴが潜んでいることもある。
  • このエリアに出現する大型モンスターはフルフル(亜種)とキリンのみ。
    フルフルは基本的にエリア4とエリア9の鍾乳洞を行き来するため主戦場になる。
    ランゴスタの麻痺針との波状攻撃は非常に厄介なので、予め掃除しておきたい。
    • なお、フルフルの住処であるエリア4とエリア9は非常に距離が遠い。
      ここにいないからとエリア9を目指すと行き違いになって多大な時間を浪費する可能性があるため、
      ペイントするまではホットドリンクを飲みながら待ち伏せていた方がいいかもしれない。
    • キリンはエリア6からエリア4、エリア1、エリア3、エリア7と移動する。
      狭く寒いここよりもエリア6の飛竜の巣で相手をした方がいいだろう。
  • 壁に採掘ポイントが3箇所もあり、キャンプから手軽に通える距離なので鉱石入手に向く。
    採取ポイントでは高確率で釣りカエルが入手できるので、ガノスアングラーは立ち寄ってもいい。
  • 北側はエリア2に、南側はエリア6に接している。
    エリア6は飛竜の巣でありながらエリア7からのアクセスが悪いので、
    状況に応じてこちらを経由して巣に向かうことも考えたい。

エリア5 密林の秘境

  • 明るい木漏れ日が差し込む、穏やかで清々しい雰囲気に満ちた秘境の地
    かなり広いものの大型小型を問わずモンスターは一切出現せず、
    森丘エリア7と同じく不思議な専用BGMが流れ続ける特殊なエリアとなっている。
    • 所謂“秘境エリア”ではなく旧密林を構成する通常のエリアであり、
      エリア2からいつでも赴けるので一方通行でもない。
  • 地面を覆うほど密生した草木と大きな木の根が天然の迷路を構築しており、
    それを抜けると見上げるほどの大木に囲まれた大きな広場に出る。
    中央には様々な樹木が絡み合った一際大きな巨樹が聳え立っており、
    頭上高くで伸び広がり重なり合った太い木の枝が天蓋のように広場を覆っている。
    薄暗い曇天が広がり霧深く圧迫感のある旧密林のジャングル地帯において
    柔らかい陽の光を浴びながらほっと一息つける、ハンターにとっては憩いのエリアと言える。
    • 広場には山菜爺さんがおり、それ以外に個性豊かな動物が生息している。
      地上の植物からは時折白い鳥が飛び立っていくほか、広間では桃色の蝶がゆっくり徘徊しており、
      巨樹の周りでは黒い鳥が時に群れをなして飛び回り、心地よい囀りを響かせる。
      また、茶色い枯葉が降り積もった地面をよく見ると小さな蛇が這っている。
      蛇はハンターを意に介さずスルスルと広場を抜けてエリア外の草むらへと消えていく。
  • 広場には採取ポイントが3つあり、西側の草からは薬草が採取できる。
    虫網では運が良ければ不死虫や雷光虫が入手可能。
  • 総じて戦闘には無関係ながら非常に細やかにデザインされたエリアであり、
    ベースキャンプやエリア8と並んで見所が多い。
    • 戦闘エリアではないからか広場手前の植物の繁茂ぶりと迷路ぶりが尋常ではなく、
      道なき道を行くような形になるため初見だと誇張抜きに迷子になりうる。
      広場まではジグザグの道になっているので、マップを拡大しつつ進むといい。

エリア6 飛竜の巣

  • ジャングルの中で最も高地に位置するエリア。
    地面が隆起してできたかのような断崖絶壁の端を舞台とした正方形の広場で、
    古代に造られた巨大な遺跡と苔生した岩に周囲を囲まれている。
    その標高故に棲息できる植物も限られるのかエリア外を除いて樹木は存在せず、
    ベースキャンプ以外では唯一、晴れ渡った蒼天を拝める開放的なエリアとなる。
    • 南西部には崩壊した柱状の遺構が存在しているが、
      地上からせり出した巨大樹の幹の群れに絡みつかれて半ば一体化している。
      ここには自然の高台が形成されており、登ると巣の中に卵が安置されている。
    • 西部の崖端からは遥か遠方まで広がった霧深いメタペ湿密林を一望できる。
      見渡す限りでは他に匹敵する高さの崖は見当たらず、このエリア6の高度が窺えよう。
    • 北部には一際巨大なピラミッド状の建造物が鎮座しており、
      その建造物に向かって右手には岩製の台座のようなもので塞がれた道が存在している。
      当然ながら当時はスリンガー翔蟲がないこともあって侵入不可領域なのだが、
      もしかするとこの道を進むと遺跡に侵入できるのかもしれない。
  • 卵の存在からも分かる通り大型モンスターの巣となっており、
    エリアのそこかしこに捕食跡と思われる赤茶けた巨大な骨*1が点在し、
    リオレイア種、ナルガクルガ、ババコンガ亜種が寝床としている。
    若干手狭ではあるが樹木も霧も存在しないことから視界は良好で、
    最終決戦の場としては申し分ない環境である。
    • リオレイアは巣の主でもあるようで、飛竜の卵が設置される運搬クエストでは
      卵を守るべくこのエリアに長時間留まり、盗むと怒涛の勢いで襲いかかってくる
      MHP以前ではこのエリアを訪れるのはリオレイア(亜種/希少種)とフルフル*2、キリンのみであり、
      実力を存分に発揮できる開けた平地という環境、飛行なしでは到達に苦労しそうな標高からも、
      リオレイアの領域として設定されたエリアなのは間違いないだろう。
  • 採取ポイントは4つで、南西高台の飛竜の巣、点在する骨(2箇所)、北東のフンから採取可能。
    フンを除くとどこも採取できるアイテムは大差なく、カラ骨や竜骨【小】が入手できる。
    • 無印では、飛竜の巣とモンスターのフンからはなんと怪鳥の鱗が採取できた
      前述の通りイャンクックがこのエリアに出現することはないのだが、
      まさかリオレイアの餌食になってしまった個体の鱗なのだろうか……。
      • 一応、CGアートではこのエリア6の巣で幼体の世話をするイャンクックの姿が描かれており、
        設定上はイャンクックもこの地を訪れているようである。
        リオレイアと巣を共有するのはあまりにも危険な試みのように思えるが、
        それはともかく鱗は子育てを行っている怪鳥のものである可能性も十分あるだろう。
        フンの中から採取できる点は捕食を想起させなくもないが。
      • 特に巣からは怪鳥の鱗が高確率で採れるため、無印限定だが金策目的で訪れるのもあり。
        3回とも鱗が採取できれば750zと、序盤としては破格の収入になりうる。
  • 北部の洞窟はエリア4と接続しており、東側の崖はエリア7に通じる。
    崖先へ進むと即エリア移動し、エリア7の高台に着地することになる。

エリア7 大瀑布を望む河岸

  • エリア3から河の流れに沿って進むと到達する河岸エリアの終点。
    東部には巨大な河川が流れ、反対側には平地を隔てて高台を備えた断崖絶壁が聳えており、
    その間に存在する非常に広大な河畔地帯が主たる戦闘エリアとなる。
  • 河の終点となるエリア南端は超巨大な滝となっており、
    茶色く濁った激流が轟音を立てながら遥か下方へと流れ落ちていく様が見える。
    大瀑布の先は滝壺はおろか周囲の景色すら視認できないほどの濃霧で白く染まっており、
    もし転落すれば一巻の終わりだろうと思わせる迫力がある。
    • 滝に向かう激しい流れで土砂が巻き上げられているのか河水は茶色く濁っているが、
      河川の主たるガノトトス種はこの濁流の中をも悠然と泳ぎ回り、
      上半身を水面に乗り出す形で薙ぎ払いブレスも披露する貫禄の立ち回りを見せる。
  • 旧密林の全エリアでもトップクラスの面積を誇る。
    植生は雨林地帯と大きく異なり、背が低く地面に葉を広げたものが多いため、
    樹林に視界を遮られることもあまりなく、広さもあって比較的立ち回り易い。
    ただし湿度に加えて滝が生じる水飛沫によってエリア全体に猛烈な霧が発生しており、
    遠方に存在するモンスターが視認しにくい点には注意が必要となる。
    霧は特に滝の付近が濃く、河を挟んだ対岸に至っては霞みがかって殆ど見えない有様である。
    • 広大で霧に潜み易い環境はモンスターにとっても都合がいいのか、
      フルフルとクイーンランゴスタを除いたほぼ全ての大型モンスターが出現する
      特に河を縄張りとするガノトトス戦では間違いなく主戦場となるエリアである。
      なお、体躯が大きくないモンスターは崖下の高台の上に乗ってくるので注意。
    • 高台付近にはランゴスタが生息していることが多く、
      クエストによっては崖の上から無限湧きするため非常に鬱陶しい。
  • 幻獣キリンもこのエリアに出没するが、未発見状態での徘徊領域に不具合があり、
    エリアインのタイミングを調整することで高台に乗せることが可能。
    キリンは高台のハンターを雷で狙撃できるという性質を踏まえてか
    そもそも高台の上に乗るAIが組まれておらず、吹っ飛び以外で高台から降りる術を持たないため、
    いわゆる「高台乗せハメ」が可能となっている。
  • 採取ポイントは4つあり、地面を伝う葉っぱからはツタの葉が、
    ラフレシアのような赤い巨大花からはネンチャク草が確率で手に入る。
    • 甚だどうでもいい余談だが、ラフレシアはエリア5とエリア7に存在しており、
      こちらからのみネンチャク草のほかに虫の死骸も採れる。要らない。
      ネンチャク草で絡め取られて死骸になってしまったのだろうか。
    また滝の側の岩陰には激流にも負けず魚類が棲息しており、運が良ければ黄金魚が釣れる。
  • 北部の道はエリア3へ、南部の滝の横に口を開いた洞窟はエリア8へ繋がっている。
    西側の高台中央の断崖に垂れ下がった蔦を登っていくとエリア6に到達する。
    • 蔦を登った先にある断崖の頂上は遠方から見るとそれほどの高さには見えず、
      エリア6の標高と齟齬が生じているようにも見える。登った先に更なる崖があるのだろうか。

エリア8 滝が集まる谷間

  • 旧密林の中でも最も特色あるエリア。
    360°滝に囲まれた幻想的な光景が広がる、鮮やかな緑に満ちた滝壺の楽園
    初見では圧巻の絶景に目を奪われること間違いなし。
  • 古代樹を思わせる巨大な複合樹が岩棚を覆い、広大なドームのような渓間を成したエリア。
    樹木に生じた無数の隙間から滝が轟々と流れ落ちて全域に渡る水場を作り上げており、
    その中心部分に広がった浅瀬がモンスターと小動物の憩いの場となっている。
    澄み切った水は樹木や苔に覆われた大地の色を反映した明るい黄緑色を呈し、
    水辺に生える湿地植物と併せ、エリア全体が清澄なライトグリーンに包まれている。
    • エリア7からは巨大樹の隙間に開いた洞窟を通ってエリアインすることになる。
      洞窟の奥から樹の内部を通って滝下まで降りたのだろうか。
    • ハンターが移動可能な浅瀬にはザリガニ型の小動物が生息しており、
      近づくと現実世界のザリガニよろしく後ろ向きに滑るように逃げていく。
      戦闘エリアに存在する小動物という意味では環境生物の走りと言える存在である。
      例え大型モンスターが現れてもお構いなしに水辺を徘徊し続けるが、
      追いかけ続けてエリア端まで追い詰めるとそのまま侵入不可領域に消えてしまう。
  • 移動可能な浅瀬はほぼ円形で、エリア7に匹敵する広大な面積を備える。
    折れて苔むした巨木の幹が点在している以外は目立った障害物も遮蔽物もなく、
    寒暖に由来するギミックもないため、旧密林の中では非常に戦いやすいエリアである*3
    水源と植物が揃った楽園らしく、アプトノスが群れで水を飲んだり草を食んでいることが多い。
    この先の洞窟エリアに備えてこんがり肉を調達してもいいだろう。
    • 地上からは狭い洞窟を経由することでしか赴けない渓間にあるためか
      このエリアに出現する大型モンスターはかなり限られており、
      上空から谷間を降下して現れるリオレイア種、隣の洞窟に棲むフルフルが稀に姿を見せる程度だった。
      MHP2Gではダイミョウザザミが出現するようになったがその程度で、
      戦いやすいが半ば聖域化しているというある種のジレンマを抱えたエリアでもある。
      • なお、クイーンランゴスタはこのエリアを初期位置としており一切移動しないため、
        エリア8の絶景の中で終始不釣り合いなほど不気味な巨大甲虫と戦うことになる。
  • 薬草と青キノコを採取できるポイントが点在しており、戦いの準備に向いたエリアでもある。
    南側では確率で釣りカエルが採取できるので、エリア7のトトス釣りにも対応している。
  • 南西の巨木の隙間からはエリア7へ、北の巨木の隙間からはエリア9に赴ける。

エリア9 甲虫種の巣窟

  • 薄暗い鍾乳洞と地下水脈で形成されたエリア。
    岩壁の周囲を中心に複数の鍾乳石が突き立っている。
    洞窟の奥から大量の水が流れており、エリア4と同じくホットドリンクが必要。
  • エリアの形状はスタンダードな横長型だが、面積は然程広くない。
    ほぼ確実にランゴスタとカンタロスが生息しているため、
    採掘や戦闘を行う場合はせめてランゴスタだけでも駆除しておきたい。
    • およそ草食種がいそうにない環境だが、なんとモスが生息している。
      足取りをたどっていくと鍾乳石の裏側にキノコが生えており、
      上位以上では南側の採取ポイントにおいて高確率でマンドラゴラが入手できる
      秘薬調達のためにも、たまには足を伸ばして採取しておきたい。
    ちなみにこのエリアに出没する大型モンスターはフルフル(亜種)のみ。
    他の大型種は一切登場しないので、まさに奇怪竜の楽園である。
  • 北側には地下水脈が通っており、釣りが可能。
    フィールド奥地だけあってバクレツアロワナなどそこそこ希少な魚が釣れるほか、
    更に上位で大きなヒレが見えたら大物が登場している。
  • 西側はエリア8に、東側の洞窟最奥に進んでいくとエリア10に到達する。

エリア10 暗闇に棲む飛竜の棲家

  • ジャングルの奥底に位置する鍾乳洞。
    地下水脈は更に先へと続いているようだが、洞窟はここが最深部となる。
    当然ながら寒いのでホットドリンク必須。
    • このエリアの鍾乳石は他のエリアにも増して巨大なものばかりで、
      ハンターの背丈の2倍はあろうかというサイズのものも鎮座している。
      エリア端にあるため視界を遮ることはあまりないものの、
      壁際に吹き飛ばされると移動を阻害される可能性がある。
  • 壺を時計回りに横倒しにしたような形状のエリアで、
    西側にやや広めかつ明るい広場が、突き当たりの東側には非常に暗い小広間が存在する。
    特に初期シリーズでの最奥部の暗さは半端ではなく、光を反射する岩壁が辛うじて視認できるレベル。
    出現する大型モンスターはエリア9と同様にフルフルのみで、ここが寝床となる。
    • 瀕死になったフルフルは、未発見状態でこのエリアに移動した場合
      剣士では一切手が届かない天井付近の横穴で眠りにつく
      こうなってしまうと角笛を吹こうが音爆弾を投げようが眠り続けるため、
      剣士はフルフルが自発的に起きてくるまでひたすら待ちぼうけとなる
      特にMHP2Gの「旧密林に走る稲妻」ではこの理不尽な仕様にハマるプレイヤーが続出し、
      時間切れで失敗となるなどG級クエ最初の関門として阿鼻叫喚を巻き起こした。
      • 特にエリア10はフィールド最深部であるためベースキャンプから非常に遠く、
        フルフルが瀕死の状態で一乙してキャンプ行きになった場合、
        BCからエリア10に戻るまでの間に横穴で休眠に入ってしまうことが多い。
        よって瀕死で仕留め損ねると凄まじく討伐時間が延びることになるため、
        余計に歯痒い思いをするプレイヤーが多かった。
  • ここにもモスが生息していることがあるが、残念ながらマンドラゴラは採れない。
    代わりに(?)無印から一貫して東西の採取ポイントで龍殺しの実が手に入る。

登場モンスター

小型モンスター
アプトノス
モス
アイルー
メラルー
ランゴスタ
カンタロス
ヤオザミ
ブルファンゴ
コンガ
ランポス
イーオス
ギアノス
大型モンスター
クイーンランゴスタ
ババコンガ亜種
ダイミョウザザミ
ドスイーオス
イャンクック(通常種/亜種)
ゲリョス(通常種/亜種)
ヒプノック
ガノトトス(通常種/亜種)
リオレイア(通常種/亜種/希少種)
フルフル(通常種/亜種)
ナルガクルガ
キリン
  • 初期フィールドだけあって生息する種はさほど多くないが、
    それ故に各大型モンスターの生態的地位がしっかりと確立されているフィールドである。
    密林地帯および渓間の頂点捕食者としてリオレイアが君臨し、
    同じ密林で雑食のゲリョス、昆虫食のイャンクックがそれぞれ競合せずに共存を図り、
    河辺にはガノトトスが、洞窟帯にはフルフルが棲み分ける形で捕食者としての地位を堅持している。
    • MHP2Gからはナルガクルガ、ババコンガ亜種、ダイミョウザザミ、ヒプノックが参入。
      密林に棲むナルガクルガはリオレイア(亜種)と密林地帯の捕食者の座を争いそうだが、
      ババコンガ亜種は茸類を主食とし、ダイミョウザザミもヒプノックも基本なんでも食べるので、
      相変わらず上手く棲み分けができている(生態系的に)理想のフィールドと言える。
      クイーンランゴスタは普段は巣に篭りっぱなしらしいので生態的地位とは無縁だろう。
    • 非常に見通しが悪いジャングルの環境はモンスターにも影響を与えており、
      この地に生息するモンスターはいずれも外敵を察知する優れた感覚を備えているらしい。
      聴覚が発達したイャンクックやガノトトス、ナルガクルガ、嗅覚に優れる(と思われる)フルフル、
      上空からも視覚によって獲物を見つけられるリオレイアなどはその代表例と言えようか。
  • 基本的に序盤~中盤に登場する大型モンスターの楽園となっていることから
    際立った危険度を持つモンスターは棲息せず、そういう意味では穏やかな環境である。
    古龍種である幻獣キリン、強大な大型古龍に匹敵する戦闘力を持つリオレイア希少種など
    ごく稀に規格外の実力者が姿を見せはするものの、生態系に影響を及ぼすような生物は確認されていない。

余談

  • 力尽きたハンターを運ぶ時にお世話になるネコタクだが、
    このフィールドではBCに繋がる道が急勾配、もしくは古くて長い建築物と通り辛い様子。
    このため、アイルーたちは壁に掘った横穴からハンターを運び込み、同様に撤収する。
    実際は、ハンターを乗せたまま狭い穴を通り抜ける方が無理があるのだが。
  • ガラクタ置き場がないため、メラルーに盗まれたアイテムは倒すことでしか取り戻せない。
    この点もエリア3に群れなす泥棒猫の脅威性を引き上げていると言えよう。
    身ぐるみ剥がされた挙句モンスターに起き攻めされ、
    そのままメラルーに逃げられた場合は大人しくクエストリタイアしたほうがいい。
  • エリア解説でも述べたが、エリア10は他のエリアまで遠い上にホットドリンクが必須と厳しい環境にある。
    うっかりフルフルに1乙させられようものなら嫌というほど走らされることになるし、
    上位以降のランダム配置でエリア10に放り出された時などは最悪の幕開けとなる。
  • 霧深い密林地帯(エリア1、2、3)におけるシリーズ屈指の視界不良ぶりはプレイヤー間でも有名。
    上記の通り多種多様の草木が所狭しと生え並んで視界を物理的に遮るため、
    探索中に大型モンスターを見逃して素通りすることも珍しくなく、
    桜火竜フルフル亜種すらも見逃しうる域にあった。
    そんな感じなので経験者からは非常に戦いにくい環境として恐れられており、
    密林の過剰な作り込みが裏目に出てしまったマップとしてしばしば話題に上がる。
    • とりわけ緑色を基調した体色のババコンガ亜種やガノトトス亜種などは、
      状況次第でこちらを向いているかどうかすら分からないほどジャングルに紛れる。
      ガノトトス亜種に至ってはエリア7以外では樹林だらけのエリア3にしか移動しないので、
      多くのハンターが視界外からの亜空間タックルや這いずりの餌食になった。
      • 特にMHP2Gにおける2頭クエスト「翠色の津波」はとんでもない鬼畜クエとして有名。
        今作で復活した旧密林ではなんとエリア3で2頭が合流してくるようになっており*4
        ただでさえ視界不良かつ狭いエリアで保護色を最大限活用したドデカいガノス亜種2頭が
        理不尽判定の亜空間タックルや尻尾回転、エリア端まで薙ぎ払う水ブレスで暴れ回る。
        この地獄絵図を前に視認すらままならないままボコボコにされるハンターが続出し、
        一部では運ゲー上等のトラウマクエストとしてその名を馳せた。
    • また、密林地帯では鬱蒼とした草木の影響で地面付近の小型モンスターを見落としやすいため、
      メラルーやモス、ブルファンゴ、カンタロスなどによる妨害が非常に危険なマップでもある。
      このため一部クエストでは事前の排除が必須に近く、煩わしさを感じるハンターもいたようだ。
    ただ、上記の通り非常に細密で景観豊かなフィールドであるのもまた事実であり、
    鬱蒼とした霧深い密林が醸し出す雰囲気は本当に素晴らしいものである。
    戦いにくかったり、色々と工夫が必要だったりするエリアが存在するマップではあるが、
    たまには戦いを忘れて探索してみるのもいいだろう。
    もしかしたら思いがけない発見もあるかもしれない。
  • 知る人ぞ知る古参生物、ジャングルガビアルはこのメタペ湿密林に棲息するとされる。
    ジャングルを我が物顔で徘徊し、長らく水棲生物の頂点に立つとされていたジャングルガビアルだが、
    それを上回る巨体とスピードを誇り、更に彼らをも捕食対象とする生態を持つ
    水竜ガノトトスの発見によって頂点捕食者としての座を追われた。
    • エリア3~7の茶色く濁った巨大な河川は如何にもワニが映えそうなビジュアルであり、
      密かに旧密林(ジャングル)の復活とジャングルガビアルの登場を期待するファンもいるとかいないとか。
  • メタペ湿密林にあるメタペタットは、大昔に老山龍ラオシャンロンが通った道を利用して作られた村らしい。
    これが事実であれば、かつてはこの旧密林にもラオシャンロンが出現していたと思われる。

関連項目

BGM/密林戦闘BGM - 旧密林汎用BGMについての記載あり。
世界観/ジャングルガビアル - メタペ湿密林に棲息するとされる生物。作中未登場。
アイテム/キラーカブトムシ - 同上。こちらはゲーム中に登場する。
フィールド/砂漠 - 旧砂漠とは地理的に繋がりがある。
フィールド/密林 - 密林フィールドの後輩。
フィールド/水没林 - 林の系譜
フィールド/原生林
フィールド/古代林
フィールド/竹林奥部
フィールド/バブダの密林


*1 森丘エリア5に散乱しているものと同じ。
*2 エリア4→9への移動時、角笛などで察知させると着陸する。
*3 ただし水浸しだからか落とし穴は設置できない。
*4 MHP以前はガノトトス亜種はエリア3とエリア7に配置され、基本的に合流しないため各個撃破が可能だった。