行商人

概要

使用時にはキャントリップで1金を生むシンプルな効果。ただし、購入フェイズ中にアクションカードを場に出ている分のコストダウンが発生する点が特徴。
8コストで買うにはとても見合わないが、複数枚のアクションカードを並べている状態で購入する分には安い買い物と言えるだろう。
特に4枚以上並べていれば0金になり購入権がある限り集められるようになるので、コストパフォーマンスの観点で強力。

利用法

• 場にアクションを並べて安く購入したいカードなので、以下のようなカードと組み合わせると良い。
  • 労働者の村や青空市場のようなキャントリップかつ+購入が付いたカードを並べれば、安くなった行商人を複数枚購入できるので好相性。
  • 持続カードも場に並びやすいので好相性。雇人を持続させた後は、いつでも2金安く買えるので魅力的。
    • なお、購入した行商人自身も新しい行商人を買うのに役立つので、一度購入できるとその後も購入がしやすくなるといえる。行商人が何枚もデッキに入れば、それだけ毎ターンの金量も安定し、他の強力なカードも購入しやすくなる。

• 購入フェイズ以外ではコストが8金のままなのもポイント。以下のようなカードとの組み合わせが強力。
  • 改築で属州に変換する。
    • 拡張や墓暴きを用いて植民地にすることも可能。拡張は同じセットにあるため、同時に出現することが多い。
  • 石工で割って金貨や高コストアクション2枚に変換する。
  • 引揚水夫や仲買人で8コインに、弟子や仲買人で8ドローに、司教で4VPに変換する。
  • 戦車競走で8コインカードとして公開する。
  • クリーンアップフェイズ中も8コストなので、増築で白金貨にすることも可能。
• また、他プレイヤーのアクションフェイズ中もコストが8金のままなので、以下のようなカードの対策に使うこともできる。
  • コスト6以下のカードしか獲得できない密輸人。
  • コスト3～6のカードしか廃棄できない騎士や盗賊。
  • 廃棄されたとしてもコスト6以下のカードorコスト7以下のアクションカードと引き換えになる破壊工作員や蛮族。
  • 行商人が枯れた状態でヒットすれば属州にしてもらえる詐欺師。逆に属州を行商人に変えられないよう注意。
• 逆に、コストダウンが発生するのは購入フェイズのみであることには注意。
  • 工房など、アクションフェイズ中にカードを獲得する効果とは相性があまり良くない。
    • 特に、闇市場から行商人を購入する場合は、アクションフェイズ中なので行商人のコストは8のままであることに注意。
  • 農地を購入により獲得した際の効果や増大で行商人を廃棄する場合は、購入フェイズ中の処理になるので、行商人はコストダウンしていることに注意。

詳細なルール

• 行商人のコストダウンは、ターンプレイヤーの場に出ているアクションカードの数のみを参照する。
  • ワイン商のようなリザーブカードや、行進の効果で廃棄されたアクションカードは場に残らないのでカウントされない。
  • 逆に前のターンに使用した持続カードや、マットから呼び出した鼠取りのようなアクションカードは場に出ているのでカウントされる。
  • 場に出ているアクションカードであれば由来を問わない。例えば、冠や資本主義の効果で財宝化したアクションカードを財宝として使用していた場合や、人狼を夜行カードとして使用していた*1場合は、それらは場に出ているアクションカードとしてカウントされる。
• 購入フェイズであれば、あらゆる領域にある行商人のコストが下がる。
  • 増大で廃棄する場合は必然的に購入フェイズであるため、コストダウンは適用された状態となる。

余談

日本語版初版のカードテキストを以下に乗せておく。

• 初版テキストでもターンプレイヤーの場を参照してコスト減を全体に適用すると決まっていたため、処理に変更はない。他人のターンに行動できることが増え、明確化のために変更された。

コメント

• 行商人を持ってなくても他のアクションカードを4枚使ったら0コスになりますか？ -- 2021-08-29 (日) 19:35:41
• 場に4枚以上のアクションカードが並んでいれば0コストになります。厳密なことを言うと、何枚使ったかは関係ありません。詳細なルールのところ読んでね！ -- 2021-08-29 (日) 21:16:20