目次
はじめに
あなたはヘリコプターと言ったら何を思い浮かべるだろうか。アパッチ?コブラ?ハインド?それともイロコイ?
Warthunderではそれらのヘリコプターで空を自由に駆り敵戦車を撃破し、時には対空砲で、ある時にはジェット機に撃墜されるだろう。それらは間違いなく楽しいことだ。しかし扱いを知らずして楽しむことはできない。
現状ヘリコプターに関しては海軍にでさえもあるチュートリアルすら無く、基礎は各機体ページや英語wikiと睨めっこして自力で学ぶか他人に聞くしかない状態である。当ページはその問題を解決すべく作られたページである。
機体について
Ver2.13現在ゲーム内には通常機体、プレミアム機体を含めて累計52機のヘリコプターが実装されている。
汎用ヘリコプター
2つあるヘリコプターの分類のうち片方が汎用ヘリコプターである。こちらはUH-1などの人員輸送や観測を主目的とした機体に対戦車ミサイル搭載能力を付与したものが殆ど*1で基本的には軽装甲であり武装もそこまで豊富ではなく電子機器も少ない。RWRすら装備していないものも多く基本的にはBR9.0~8.3に設定される。
例:UH-1・BO 105・H-34・Mi-4など。
戦闘ヘリコプター
他の目的を前提に作られた汎用ヘリコプターに対して戦闘ヘリコプターとは対戦車戦闘もしくは地上攻撃を前提として作られたものが戦闘ヘリコプターである*2。機体は汎用ヘリコプターに比べ胴体は細く絞り込まれ、逆に全長は大型化したものが多い。最初から戦闘を前提に設計されているため防弾装備が充実したものが多くエンジンもパワーがあるものが搭載されている。汎用ヘリコプターではほぼ無かった可動式の銃座機関砲を持つものが多く対空ミサイルを搭載するものも少なくないため敵航空機に対する耐性もそれなりに持ち合わせている。
BRは9.7~11.3が基本でRWRを始めとする自己防衛用装備も多数装備している。
例:AH-64・AH-1・Mi-24など。
操作
キー設定
機体操作
武装操作
武装
対戦車ミサイル
MCLOS (手動指令照準線一致)方式
この誘導方法はミサイルとして最も原始的な操作方法であり、ミサイルの誘導手がミサイルを目視でスティック入力などで敵に誘導する方式でありゲーム内でもRakJPz 2やType 60 ATMではWASD誘導*3として実装されている誘導方式でもある。ただしヘリコプターではそれらの地上車両とは違いプレイヤーの負荷軽減のため後述のSACLOS同様マウス誘導が可能となっておりあまり意識する必要は無い。
SACLOS (半自動指令照準線一致)方式
この誘導方式が最もヘリコプターのミサイルとしてメジャーである。
LOSBR (レーザービームライティング)方式
この方式を採用しているミサイルの例としては9M127 Vikhrが挙げられる。この誘導方式はSACLOSが「母機がミサイルの操縦を司令する」のに対して「ミサイル本体が母機の指示に従って自律的に操縦する」という点に差がある。なんのこっちゃとなる方は多いだろうが心配はいらない。なぜならゲーム内での操作感はSACLOSとほぼ同じだからである、相違としてはSACLOSと違い複数発同時誘導ができるという点である。と言っても別々の方向に照準できる訳ではなく同じ方向に向け複数発の誘導ができるということであるが敵が1発のみでは倒せないことが想定される時や敵が複数台密集している際には同時誘導を活用することによってキルペースを向上させることが出来る。
SALH (セミアクティブレーザーホーミング)方式
高ランクの西側ヘリが搭載しているAGM-114B Hellfire・AGM-114K Hellfire IIが採用している誘導方式である。誘導の原理としては母機から標的に向けレーザーを発射し、その反射光に向かってミサイルが自律的に突入するといった方式で一部の誘導爆弾などでもこの方式は見られる。
またこの誘導方式は前述の3つの誘導方式とは違いマウスの誘導の通りには飛ばず、発射後に直接標的に向かうのではなく一度高度をとってから標的に突入するという癖の強い挙動を取るためミサイルの位置は目視ではなくミサイル残弾数の右隣に表示される [ ] で囲われた着弾までの秒数を示す数字で判断することになる。LOSBR同様複数発同時誘導も可能でありキルペースを高めることも出来るが、レーザーの反射光に誘導が依存するため誘導レーザーが草木に遮られたりスモークによって拡散されてしまうと誘導失敗率が相当高くなってしまうことに注意。
IIRH (赤外線画像ホーミング)方式
PARS 3 LRは当ゲーム内において唯一この誘導方式を採用するミサイルである。この誘導方式は前述4つの誘導方式とはどれとも違い発射後にプレイヤーの操作がいらない、いわゆるF&F(ファイアー・アンド・フォーゲット)であることが最大の特徴で敵の目に晒される時間を極力まで減らすことが可能である。操作方法としてはミサイル発射キーでシーカーを開き標的をロックし発射することでその後は自動でその標的に向け誘導してくれる。ただし標的が木や障害物によってミサイルから確認できなくなると誘導は解け、命中することは無いことに注意が必要。
対空ミサイル
ツリー後期のヘリコプターには対戦車ミサイルの他に対空ミサイルを装備している。これらは大きく分けて2種類ありひとつがStingerやMistralのような元が歩兵が運用することを想定され設計されたMANPADS。もうひとつがR-60MやAIM-9Lのような固定翼機でも運用されているフルサイズのミサイルである。前者は小型故に推力や誘導力など本体性能で劣るものの年代が比較的新しいためシーカーは優秀で良好なフレア耐性を持つ。対してAIM-9LのようなフルサイズAAMは固定翼機が搭載しているものをそのまま積んでいるため追尾性能や射程が良好で撃墜可能性もかなり高いものとなっている反面MANPADS程の対妨害性能は無いと言った性能になっている。
ロケット
機関砲
ゲーム内においてヘリコプターが搭載する機関砲には大きく分けて
ほぼ空対空戦闘のみに用途が限定される小口径機関砲(7~12mm)
空対空戦闘に加えある程度の対地もできる中口径機関砲(20~30mm)
空対空戦闘には劣るが対地攻撃に強力な大口径機関砲(30~40mm)
の3つに分けられる。
小口径機関砲はミニガンやブローニングなどであり貫通力もあまりなく基本的に対地攻撃には使えない。*4基本的にUH-1などの汎用ヘリコプターが装備し、可動式ではなく固定式であることが多い。
対して中口径機関砲はAH-1Sなどが装備するM197バルカン砲のようにある程度の貫通力(50mm前後)を持ち対空戦闘のみならず軽装甲車両、さもすればMBTの足止めには必要十分な威力を発揮する。基本的には可動式銃座に搭載される。
最後に大口径機関砲。こちらは前2種とは違い砲弾に化学エネルギー弾を装備することが多く基本的に弾速はそこまで速くない。対空戦闘より対地戦闘寄りで軽装甲車両はもちろんMBTの天板を抜いて撃破することも可能なものが多く戦車アサルトなどでは非常に強力である。こちらも基本的には可動式銃座に搭載される。
爆弾
ソ連を中心とした一部機体には固定翼機と同じように無誘導爆弾を搭載可能なものがある。しかし無誘導爆弾はATGMやロケットと比べさらに目標まで接近しなければならないこと、搭載量が限られること、命中精度が期待できないことなどにより使用しないことがほとんどである。一応Ka-50およびKa-52に関しては爆弾用のCCIPを搭載するが他の武装が強力であるため使うことはない。
ヘリコプターの機能について
Flare/Chaff (フレア/チャフ)
CCIP (弾道計算機)
RWR (レーダー警報受信機)
Radar Warning Receiverの略称である。この機能は比較的多数のヘリコプターが搭載しており最もスタンダード、かつ重要なものである。
機能としては自機に対して届いているレーダー波の波形、方向を可視化するもので空対空レーダー、地対空レーダー関わらず機能する*5
捜索レーダー波を受信している時は警報音が断続的に鳴ることと右下のインジゲーターの反応により通知され、レーダーロックされた際には絶え間ない警報音と右下のインジゲーターの方位線により通知される。ただしADATSやSIDAM 25等の光学追尾装置に対してはロックされても通知されないため注意。
MAW (ミサイル接近警報)
MAWとはMissile Approach Warning、つまりミサイル接近警報の略称である。機能はその名の通りミサイルの接近、及び当該ミサイルの方向を知らせてくれるものであり通常であればミサイル発射直後にでも警告が出るため即座に回避行動を取るのが通常である。何故か発射後からこちらに到達するまでの間に警報が切れることがあるが油断せずに到達想定時間までは警戒を怠らないようにしよう。
MAWはフレア自動放出機能も連動して搭載されているがフレアで欺瞞できるのはAIM-9やR-60程度でSAMに対してはほぼ無効なので陸RBでは敵から目立たなくするためにフレア自動放出をoffにするのも悪い選択肢ではないだろう。
MAWを搭載する機体は以下の通り
LWS (レーザー警報装置)
Laser Warning System (レーザー警報)の略称である。こちらは本機に向けられたレーザーを検知するものでMAWと同じく360°カバーするが分解能は90°毎の四方向でしかないため詳しい方角までは分からない。検知できるレーザーはHellfireのようなセミアクティブレーザーホーミングの誘導レーザーはもちろんKa-50/52のVikhrやADATSのようなレーザービームライディング、果てはレーザー測距までありとあらゆるレーザーを検知する。ただし惑星のレーザーは指向性が曖昧なので少し離れた場所に向けられたものも検知してしまうのが少し残念である。
レーザー測距を受けたと思ったら機体を少しは動かして戦車砲の直撃を回避するぐらいのことはした方が良い。
IRCM (赤外線妨害装置)
InfraRed CounterMeasureの略称。実装されている中盤以降のヘリコプターの大半に搭載されている装置である。
効果としてはフレアと同一で赤外線誘導AAMを妨害するものであるがフレアと同じくECCM非搭載のAAMに対してしか効果を発揮しない。またT-90Aの搭載するIRCMとは違い対AAM専用の装備であるためTOW等のSACLOS方式のミサイルなどに対しても効果が無いためあまり恩恵はない。
しかしONにしていても何らかのデメリットがある訳でもないので常時ONにして保険程度に思っていた方が良い。
HIRSS (赤外線抑止システム)
Hover InfraRed Suppressor Subsystemの略称である
主にソ連のヘリコプターで改修することによりエンジン排気口取り付けられる物体のことで主にエンジン排熱を分散させることで赤外線誘導ミサイルの熱誘導源を減らすための改修である。装着することにより赤外線誘導ミサイルの被ロック可能距離を縮めることが出来ると思われる[※要検証]
搭載する機体は以下の通り