怪文書

Last-modified: 2023-01-02 (月) 00:23:01

君もお気に入りのあの子の怪文書を書こう!
ここはもう一杯だよー!ここ行くねー!
長い文章をここに写すのがめどい時はアップローダーもよろしくね

シコれ「」スター

「」スターは激怒した。かの邪智暴虐のメスガキを成敗せねばならぬと決意した。
「」スターには女の子がわからぬ。「」スターは、童貞である。いもげを見て、遊んで暮らして来た。
けれどもメスガキの弄りに対しては、人一倍に敏感であった。

(中略)

「」スターは、単純な男であった。全裸になったままで、のそのそグリムアロエの部屋へ入っていった。
たちまち彼は、グリムアロエに捕縛された。

調べられて、「」スターの手から○○○が出てきたので、騒ぎは大きくなった。
「この○○○で何をするつもりだったの?おにいちゃん?」
グリムアロエは静かに、けれども外見から見て取れる年齢に似つかわぬいやらしさを以て問い詰めた。
「」スターの顔は蒼白で、股間の棒はいきり立ったように硬かった。

「皆をメスガキの手から救うのだ。」と「」スターは悪びれずに答えた。
「おにいちゃんが?」グリムアロエは憫笑した。「仕方のないおにいちゃん。ここはこんなにしてるのに。」
「言うな!」と「」スターは、いきり立って反駁した。「お前のやっていることは、人をダメにする。」
「そうするのがいいことなんだって私に教えてくれたのは、おにいちゃんだよ?」
グリムアロエは上気して呟き、ほぅと溜息をついた。「私だって、こんなことはやりたくないんだよ」
「だったらやらなければいいだろう。」
マスターは目を反らしながら言った。「こんなことをしても何にもならない。」
「じゃあなんで裸で来たの……。」グリムアロエは、半ば呆れ顔で報いた。
「口ではどんな清らかなことでも言えるんだよ。私には、おにいちゃんが私にいじめてほしいって言ってるようにしか見えないよ~?」
「そ、そんなことは」
「う・そ・つ・き。おにいちゃんのお口はうそしか言わないから、正直なこっちの方に聞いてあげるね」
グリムアロエの手が「」スターの股ぐらでいきり立つ棒へと伸びる。
「」スターは当然抵抗するが固く捕縛されており逃げられるはずもなく、あえなくその魔の手にかかってしまう。
「さ~て、今回はどれだけ耐えられるかな…❤」

 
ベースガーディアンモモコ

【ベースガーディアンモモコ 第20話】

味方タワーが爆破されたのを見届けたモモコは即座に帰還ボタン(下画面右上)を起動させベースに舞い戻る。
ブロックを置いてリスポーン潰しができなかったのは痛かったが敵は三人…あれ以上留まっていれば撃破されていただろう。
全体マップではタワー経験値を奪いつくした敵がいよいよこちらのベースに向かってくるのが確認できた。
敵の構成はボマー、アタッカー、シューターが一人ずつ…。
こちらのベースは開幕にガチガチに固めた鉄壁の要塞と化しているがさて、あの戦力の前にどれくらい保つか…。
アイドルらしからぬ不敵な表情でフンと鼻を鳴らすモモコに絶望や恐怖の表情はない。
これがモモコのロール(しごと)だからだ。一秒でも長く時間を稼ぎ、自軍の攻撃部隊の時間を稼ぐ。

「でも、モモぴゅんは簡単にはやられてあげないよ♪何人か道連れにされる覚悟はできてんだろうなァ…?」

爆発。そして振動。
ついにベース外壁に取り付いた敵が攻城を開始したのだ。
モモコはギリリと歯を食いしばり、起こりうるであろう激戦の予感に身震いし…

「つらぬけぇー!」

そんな時だ。聞き覚えのある能天気な声が響いたのは…
モモコは唖然とし、思わず素っ頓狂な声をあげてしまう。

「バカシロ!?あんた敵ベースに攻め入ったはずじゃ…」
「やっぱりモモコちゃんを置いていけないよ!私もモモコちゃんと一緒にベースを守る!」
「あんた何言って…」
「まったく…シロは仕方のないやつだな、そんなところがかわいいんだが…」

唖然とするモモコに軽く笑いかけるのは同じく敵ベース攻略に向かったはずのクロ。
抗議の声を上げようとするモモコに先回りして悪戯っぽく笑った。

「おっと敵ベース攻撃については問題ないぞ。今パプルが一人で向かっている」

モモコはしばらく酸欠の金魚のように口をぱくぱくとさせていたが…やがて諦めたようにフッと笑った。

「そういやあんたらとんでもないバカだったわね…」
「失礼な…シロ!いいとこ見せてやれ!」
「見せたる!スーパーウルトラボム!」

どすんと置かれた巨大爆弾が流れ爆風によって着火し、敵も味方も巻き込んで辺りが閃光に包まれた…。

【続く】

 
初日のあれ

とりあえず朝イチから張り付いて40戦ほどしてきた
もう散々語られただろうけど詩織はゲーム崩壊の原因
本当に慣れてない詩織使いだとまだ詩織が植林する前に殺せる隙があるが熟練の詩織使いは
丁寧に詩織レベル5作ってきて、その状態でマップ中央からこっちよりに近づかれると牽制に悪い噂バラまいて焦土爆撃しながら侵略してくる
悪い噂も発動されると周囲に衛星爆撃みたいな感じで爆弾がぶちまけられる
近づけないからこっちも牽制するけどおもむろに伝説の樹植林しはじめて告白
告白相手と二人で無敵になった挙げ句爆弾アホほどぶち撒けながら爆風に包まれつつ自軍ベースに特攻してくる
そうなるともう駄目こっちの対抗手段無し詩織爆弾で拠点沈むのただ見るだけ
勝つにはこっちも詩織をぶつけるしかない

 
逝国

敵タワーへの長い道のりを抜けると踏切があった。夜のマッチングは人が少ない。渡ろうとすると踏切が鳴りだした。
向側のベースから娘がやって来て、私の行く道に爆弾を落した。踏切の遮断機が閉まってゆく。
娘は遮断機ごしに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「がんばれっ、がんばれっ」
今度こそはとゆっくり線路を踏んで来たシロは、ぐるぐるメガネをし、頭に紫のリボンを付けていた。
もう死ぬのかとシロは向側を眺めると、遮断機の後ろから娘がこちら側にケルベロスを構えているだけで、
シロの足はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。

 
ボソバーガーノレシロォ!

(ピロロロロロ…アイガッタビリィー)

ボソバーガーノレシロォ! 何故君がアカデミアに入学できたのか
何故薩摩スタイルを生み出せたのか(アロワナノー)
何故漫画だと著しくIQが下がるのくわァ! (それ以上言うな!)
ワイワイワーイ その答えはただ一つ… (やめろー!)
アハァー…♡
ボソバーガーノレシロォ!君が世界で初めて…ボソバーガーノレとして設定されたからだぁぁぁぁ!!
(ターニッォン)アーハハハハハハハハハアーハハハハ(ソウトウエキサーイエキサーイ)ハハハハハ!!!

 
ベースガーディアンモモコ2

【ベースガーディアンモモコ 第34話】
「ねずみ花火!」
「ちぃっ!」
仕掛けたのは同時。しかしダメージを負ったのはモモコのみ。
ウルシはスキルの無敵時間で爆風をすり抜け手裏剣を飛ばしてきたのだ。
モモコは思い返す…激戦の隙に敵のウルシのベース侵入を許したのは不覚だった。
味方は既に敵タワーを折り攻勢ムードだが、敵ベース付近の攻防で攻めあぐねている…否、もしや―――
ステルスウルシ一人を送り込むためにわざと劣勢を演じているのだとしたら…
「クソが!コソ泥みたいな真似しやがって!」
「失礼な!コソ泥じゃなくてボクは怪盗!…忍法ねずみ花火!」
「ぐぅぅっ…!」
対人性能に特化したアタッカーに対しブロッカーは圧倒的に不利だ。
モモコは必死に救援を要請するが応答はない。最前線も膠着状態なのだ。
だがこのままではウルシに自分は倒され守る者のいなくなったベースが攻撃を受けてしまう。
(くっ…気付いてエメラ…!あんたならコイツを瞬殺できるのに…)
「そこだっ!」
「ぐえっ!」
ついにウルシのボムの爆風がモモコを捉える。
力の入らない手足で必死に立ち上がるがブロッカーの体力でも既に限界に達していた。
ウルシはフゥと一息つくと一気にトドメを刺しに向かってくる。
モモコは祈るような境地で、しかし決して闘志は失わずウルシと相対する。

 

モモぴゅんがベースを守るから、誰かモモぴゅんを守ってくれ―――

 

だが現実は非情、その声に応えるものは…
「いるさ!ここに一人な!」
モモコが嫌な予感を覚えて振り向いた先…そこにいたのはドヤ顔でウルトラボムを構えた見覚えのあるBAKAの姿だった。
【続く】

 
『誰も!! 経験値を取っていないのである!!!』

『とても恐ろしい 集団心理である・・・』
モモぴゅん!!癒やしのアイドルソングはまだーー!!!
なぜ歌わないのー!!! 一体どうなってるのーー!!!
歌うのが!!遅すぎるよォォーーーー!!!
早く・・・ 歌って・・・ 私達のベースが・・・
『なぜなら!!!もうお分かりだろう!!!』
『誰も・・・ 経験値を取っていないのである!!!』
どうしてー!!モモぴゅんは何をしているのーー!!早く歌ってー!お願いー!!
『誰も!! 経験値を取っていないのである!!』
おかしい・・・ これは 何かが おかしいぞ・・・ 「えっ??」
スキルの経験値は非常に溜まり易く、経験値4個でレベルが上がるように設定されている。
「え?? そんなに早く?」
うむ。レベルはチーム内で共有されるから、チームで経験値16個取れば満タンになると言われる。
そして一度満タンにすれば、試合終了まで減る事が無い。
たとえベースに帰還しようが、ダウンしようが!経験値が減る事は絶対に無いのだ!!
なのに、いまだに癒やしのアイドルソングが使えないとは・・・これは、絶対におかしい・・・。
何かが、あったに・・・ 違いない・・・
「一体 何が・・・」
『そう、もうお分かりだろう・・・』
『誰も!! 経験値を取っていないのである!!!』

 
ブロッカー哲学の三信(めすがきのことわりのひとつ)
  • 例えば、たやすくベースやタワーに入り尚且つ未だにこちらに気づかない敵ガーノレにチャイルドプレイを当てる精神
    • 「だらしねぇ」という戒めの心
  • 例えば、風雲モモコ城作成の手伝いや敵ガーノレ撃破もしくは強制帰還に感謝しつつありがとうを送るような精神
    • 「歪みねぇ」という賛美の心
  • 例えば、ベースやタワーを守るために敵の大軍を前にしても退かず戦いきったモモぴゅんをベース帰還させる精神
    • 「仕方ない」という許容の心

…それが大切だね。

 
ベースガーディアンモモコ3

【ベースガーディアンモモコ 第57話】
「ベースは私が守るぅーっ!」
そう勢いよく宣言したことが遠い過去のようにモモコは感じていた。
壊されたタワー跡からは自爆特攻で排除したはずの相手が間断なく蘇っては、
序盤に必死こいて積み上げたウォール・モモコを少しずつ削り取っていく。
仲間のグリムアロエは跡を一回封鎖してくれたが、その後前線に行ったまま帰ってこない。
歌はまだ歌えそうにない。喉(ゲージ)の回復まで50秒は要るだろう。
その間に使えるものすべてを使い、このベースを守護らねばならぬ。
一瞬を凌ぐためのウォール・モモコ。
生まれては爆死か激突死を定められた哀れな疑似生命体・ミンボー。
前線で戦う味方に優先的にアイテムを譲ったため、2/2/3しかない我が身。
これが全て。
これが今のモモコが持つ全て。

 

上等じゃないか。
「モモぴゅんをやろうと思ってるんならぁ~…やられる覚悟はできてんだろうなァ!」
ゲートが崩れてもモモコの身体は崩れない。
タワーが折れてもモモコの闘志は折れていない。
ベースが吹き飛ぶその瞬間まで、絶望と諦観を吹き飛ばし続けてやる。
モモコの目と導火線に火が点いた。
粗末な橋を渡り、ゲートの残骸を踏みにじる敵を見据える。
モジャモジャねずみ小僧、ムッツリクロ助、そしてバカシロ…

 

「は?」

 

待て。
思いだせ。
今回のマッチング画面を思いだせ。

 

『相手方にバカシロはいなかった』ッ!!
つまりあいつは――

 

「必殺ぅ!」

 

そして僅かばかりに残っていたウォールも、その役目を静かに終えた。
【続く】

 
将太の寿司~BGコーデ編~

「うむ‥‥!素晴らしい!まさにこれこそ至高のモモぴゅんだ!」(パァン)
「うわぁ!柏手が出たぞ!」
「第三課題【モモコ】のコーデ勝負はやはり『モモコ哲』こと清水哲也に軍配が上がった!」
「う‥あ‥!」
「そんなバカな‥‥!」
(すごい‥さすが清水さんだ!)
(でも何でだ?なんで清水さんのモモぴゅんだけは柏手を受けたんだ?)
「なんでや!なんで清水のオッサンだけそないにウケとるんや!」
「ふむ‥木下くんの言いたいことはわかる。各々が悩み、考え抜いた末のコーデ‥」
「全員とても素晴らしい、ふとももぴゅんでどっぴゅんぴゅんするには十分すぎるほどだ」
「だが‥3人と清水くんには大きな違いがあり、それこそが評価の最も大きな点となったのだ」
「お‥」
「大きな違い!?」
■次回、清水の工夫が明らかに――

 
 

「3人と清水くんの違い――」
「それこそが評価を左右する大きな点となったのだ!」
「お‥」
「‭大きな違い!?」

 

「お、親方‥‥」
「うむ‥‥」

 

(違い‥僕のモモぴゅんの素材を生かすためのシンプルコーデ)
(『デフォ衣装+赤リボン+マロンボー』と清水さんの違い)
(何が‥一体何が違うんだ!?)
「‥‥あ‥‥!」
「気づいたか関口」
「そうさ、俺とお前たちのモモコの大きな違い」
「それは頭部パーツ――俺はデフォルトのキャップにしているのさ!」
「な‥‥!」
「た、確かに!言われてみればはっきりわかる!」
「清水さんのモモぴゅんは例のゴムキャップを被ったままだ!」
「それに対してオレらは『ヘッドホン・赤リボン・ハイビスカス』と」
「何かしら頭部にパーツをセットしとる!」
「で‥でもなんでや!なんでそれが柏手につながったんや!」
「お前ら‥モモぴゅんのモモぴゅんらしさって何だと思う?」
「‥え‥?」
「ブロッカー、回復役、メスガキと思わせての皆のママ、苦労人‥‥」
「なるほどいっぱいあらぁな、だが今あげたやつは全部『性能』『内面』に関することだ」
「コーデに必要なのは『外見』なんだぜ」
「最大の特徴であるキャップを無視したらモモコの味わいが消えちまうだろうが」
「「「あ‥‥!」」」
(そうか、そういうことか!)
(モモぴゅん自体の素材の良さに胡坐をかいていて衣装にまで気を配れなかった!)
(こんな大事なことを見落とすなんて‥!僕は馬鹿だ‥‥!)

 

「将太‥‥」
「将太クン‥‥」

 

「更に言えば、このゴムキャップには清水くんの気配りがもう一つ潜んでいる」
「モモぴゅんのふとももぴゅんでどっぴゅんぴゅん‥‥その事後処理だ」
「このゴムキャップに排泄してそのまま捨てればエコだし」
「それを想像するだけでもう一発いけそう‥そうだね?」
「流石だな、そこまで汲み取ってもらえるなら冥利に尽きるってもんだ」
「ハートマークが大量に浮かんだピンクのキャップなんて清々しいほどのブツがあるんだ」
「活かしてこそ職人ってヤツだろ」
「う‥‥!」
「く‥‥!」
(完敗だ…!やっぱり清水さんはすごい!)
(だけどまだ負けたわけじゃない!これからの課題で必ず勝ちの目を掴んでみせる!)
■熟練の技に将太完敗!次なる課題は――?

 
こどクログルメ

【第4話 東京都千代田区 秋葉原の牛タン塩チャーハン】
――腹が減っていた。
ボソバーバトノレ自体は3時間で6戦くらいのものだったがとにかく待つ時間が長すぎた。
かわいいシロと今日も目が死んでいたモモコは頻繁に呼び出されたというのに。
まったくマスターは私の心が分かっていないのか。
そう思うとムカムカと腹の底から怒りが湧いて出て――
ほどなくして昼食を摂っていなかったことを思い出して腹が鳴った。
店に向かおう。

 

かつての秋葉原は食事処など大したものはなく、ただ電気街としてそこにあったと聞くが
私にとっては脂気多めな店が立ち並ぶ、1日居ても飽きないだろう食のテーマパークだ。
ラーメン、カレー、牛丼、ステーキ……悩ましいほど選択肢が多いが、今日はあえてそこを外していくぞ。

 

地下へと続く幅の狭い階段を下り、厨房の真横を抜けて入り口を目指す。
「イラシャイマセー、ソチラニドゾー」
長机の端にちょこんと腰掛け、メニューを見るフリをしながらお冷やを待つ。
今日は土曜日。頼むものは決まっていた。
「牛タン塩チャーハン、大盛りで」

 

昼時は大抵混んでいるが、そこは老舗中華店。提供スピードも韋駄天ウルシ並に早い。
バトノレ開始からガチャを引くくらいの間に料理が運ばれてきた。

 

『牛タン塩チャーハン(大盛り) 1100円』

 

シンプルな卵チャーハンが大皿一杯に敷き詰められ、その上に塩ダレをまとった細切れの牛タンが
マスターの頭皮のようにテカテカと輝いている。
アクセントとしてのカットレモンがありがたい。途中で絞ってあじを変えよう。

 

「いただきます、だぞ」
食前食後の礼は忘れない。アカデミアの教えだ。
熱々のチャーハンにレンゲを差し入れて一口。
(うん、見た目通りに旨いぞ)
ともすればしょっぱすぎる牛タン塩を卵と米が受け止め、ネギの後味が油気を断ち切っていく。
そうして次を口に運ぶ頃には、また美味しくいただけるというわけだ。
(ちょいっと、レモンを搾って…)
滴が指を伝って牛タン塩に落ちていく。
おしぼりで指をぬぐってからレンゲを構え、はふ、ほふと頬張ると
また新しい幸せが口の中に広がっていくのだ。

 

「ごちそうさま、だぞ」
もちろんチャーハンには限りがある。
早朝・深夜のマッチング完了待ちをするくらいの間に、目の前の大皿は空になってしまった。
隣席の頭部マスタークラスが何やらこっちを見ている気がするが、そんなことより、だ。
「すいません!」
私はビッと手を上げ店員さんを呼ぶ。
「豚しゃぶ辛つけ麺のどっかん盛り1つ追加で!」
食後のボソバーバトノレに備え、もう少しエネルギーを充填していこう。
周囲のざわめきを余所に、私は脳内で戦略を練りながら待つことにした。
【第4話 おわり】

 
463

シロ「相手をよく見なさい!ボムパンチだ!」
シロ「ボムキックしなさい!」
シロ「スクリューボムだ!」
シロ「コーチの言うことを聞きなさーい!」
モモコ「そういうの後にしてくれるかな!!!」
シロ「今だ!ウルトラボムしなさい!ウ・ル・ト・ラ・ボ・ム。」
\あなたの勝利です/
シロ「まあまあよくやった。46点といったところだな」

 
一秒前でアイドルソング

しかし・・・残り一秒前で
モモぴゅんが(アイドルソングを)歌ってしもたなあ
これは大変なことやと思うよ
コレは敗北やろなあ

 

この前ルールが変わったのになあ
何で歌うんやろなあ
僅差で負けそうなのになあ
これはやらかしよ

 

コレは敗北やろなあ
終了後の回復は無効
やってしまいましたなあ
これはやらかしたことやと思うよ

 

しかし・・・残り一秒前で
モモぴゅんが歌ってしもたなあ
これは大変なことやと思うよ
コレは敗北やろなあ

 
ペニーワイズはボソバーガーノレを薦めたいようです

(今日もゲーセン楽しかったなー明日は何やろう?)
『僕のe-Passが!』
(しょうがない…別のカードで引き継ぐか…)

 

「ハァイジョージィ!ボソバーガーノレやってる?」
(首を横に振るジョージ)
「OH…面白いのに…」
『そういうけど筐体この県にないんだろ?だまされんぞ』
「え、いやまあそうなんだけどたまには大きいゲーセンに行くとか数少ない筐体でみんなでワイワイするの楽しいよ?」
『そうなんだ、近場で音ゲーやるわ!』
「まてや!」
「ほらこれ見て、ケイ壱キャラデザ…キャラがメチャシコだろ?」
『QMAのグリアロ!』
「このキャラのやられ絵が見れるんだいいだろう?」
(ジョージの嫌そうな顔)
「おーぅ…めっちゃ嫌そうな顔…やってるところ噂されると恥ずかしいってか」
「でも本当に面白いしキャラもみんな可愛いからメスガキ以外でもシコれるよ」
『大先輩も?』
「え、あ、うん。」
「みんなシコれるぞ みんなすごいシコれるぞ…」
「本当にみんな個性があっていいキャラしてるから…」
「だからお前も…」

 

「ミンボーシコ勢に落ちろ!!」

 

(ジョージの悲鳴)

 
 

ジョージは死んだ
なんとなく始めたモモコでの忙しさとみんなが送ってくるちゃんと歌ってくれという意志に胃がやられたのだ
こんなこと言っておいてだけど上手い築城や防衛できると滅茶苦茶気持ちいいので怖がらずにみんなはじめてみよう

 
将太の寿司~経験値焼却編~

「よし敵タワーを削り切ったぞぉ!爆破だ!」(バシィ)
「あ‥‥!」
ジャッジメント!ウワァァァンッ!!
「あちゃー、敵のパプルにやられちゃったかぁ‥‥」
「でもパプルならリスポン埋められないし大丈夫ッスよ!」
「ばっ‥バカヤロー!シンコ!お前自分が何したのか分かってんのか!」
「え、突然どうしたんですが小政兄さん‥‥何って敵タワーを」
「見りゃわかる!何で今やったかって聞いてんだよ!」
「だってそりゃタワーを削ったらリスポン地点確保のために‥‥」
「シンコ。相手と自分のチームLvを見てみろ」
「大政の兄さん‥‥あ、相手はLv5なのにこっちは4と1/2だ」
「これじゃまだモモぴゅん歌えないッスねぇ」
「シンコのシロもチェストできないな。今のパプルに全部取られてしまったからだ」
「大丈夫ですよォ兄さん!あとたった2個じゃないですか!それくらい脇を掘ればすぐに」
「‥シンコ君、それはダメなんだ」
「将太君?どうしたんだいそんな顔して‥‥」
「慎吾、飛男。まだ気づかないのか」
「親方!」
「このステージがハロウィンタウン1であること。自他のタワーは既に折られていること」
「それはわかるな」
「まぁ、それは‥」
「見ればすぐ分かりますけど‥‥」
「それなんだ、2人とも」
「え?」
「ハロウィンタウン1は‥‥経験値が他と比べて極端に出にくいんだ」
「酷いとLv2で止まることもあるくらいに‥‥」
「れ、Lv2!?」
「パプルがただのボソバーガーノレで終わっちまうってコトじゃないスか!?」
「できれば自分たちで気付いてほしかったんだがな。将太、そういうとこあるぞ」
「あ‥す、すみません小政兄さん。つい‥」
「うむ‥‥だが将太の気持ちも察してやれ。事態はそれほどに切迫しているのだ」
「あ‥‥!そうッスよシンコの兄さん!どうすんスかあと2個のEXP!」
「今の話だと脇掘っても出る保証がないってことじゃないスか!」
「あ‥‥!」
「慎吾のシロはとんでけが使えるからまだ仕事の余地はあるが」
「タワー欠損分のゲージ差、歌えないモモぴゅんを抱えた状態でどうするつもりだ」
「シンコ君‥‥!」
■絶体絶命の窮地、逆転の術はあるのか――?

 
モモコメシ

アァーナンダカオナカスイタネマスター!ナニカテガルニタベレルモノアルカ…イッテ
腹が減ったらモモコメシ!
ソフトブロックも一緒に入ってるよ!
作り方簡単!経験値溜まったらボタンをポン!
藤崎詩織もびっくり!\すごいね、びっくりしちゃった/
ほらほらどうだ、うまそうだろ?二つのスキルから選べるぜ!
むっつりクロもびっくり!\すごいな、マスター!/
簡単築城モモコメシ!

 

「ヤァァァァァ」

 

「ご主人!?」

 

「歌えるだけの経験値が溜まったぞー」

 

「うーわ!やったァァァァァ!」
「えぐりかますよ!モモコメシ!」

 
将太の寿司~爆破娘殺し(キラー)編~

『轢死を回避するハナビ隠れを将太が見事使ってみせた』
『すると‥‥今度は一体型を使わないでパプルに水着を着せろだって‥‥!!?』
「さっきも言ったろ‥‥オレはビキニスタイルのほうが好きなんだ」
「だからそういう姿のパプルが見たいのさ」

 

「ビキニスタイルを要求してきたってことは、狙いは水着のズレによるアチャモロ」
「それによって鳳寿司の品位を下げようっていう魂胆だろう」
「だけどいったいどうする?どうやってビキニスタイルでポロリを回避するんだ?」

 

「定番の堕天使水着を用意したが‥‥ゆるく締めると動けばすぐアウトだ」
「強く締めすぎると‥‥ふうわりとした豊かな胸部の形が歪んでしまう‥‥!!」
「やっぱり‥‥パプルは胸部装甲が大きすぎるんだ‥‥!!」
「となると‥‥次に考えられるのは堕天使以外の水着を着せるということだ」
「ツロの縞々‥‥エメラのメイド水着‥‥それに大先輩のダサい水着か‥‥!!」
「ダメだよ‥‥!!」
「どれもシコれるけどクセが強くて本来着るキャラじゃないパプルの邪魔になってしまう!!」
「い‥いったいどうすればいいんだ‥‥!!!」

 

「ふん‥‥!! 案の定堕天使水着を着せてきおったか」
「だがこの衣装では激しく動けばすっぽ抜けて出禁じゃ~ん [heart] 待ったなしだ!!」
「鳳寿司 関口将太敗れたりィ!!!」
「ほーら!今からパプルを上下に跳ねさせますよォ!アッという間に素っ裸の変態さんだよォ!!」
「ほーらほーらァ!見えるゥ‥‥見えるぞォ!!」

 

「あ‥‥!!?」
「何‥‥!!?」
「ず、ズレないじゃないか!!し‥しかしいったい何でなんだ!?」
「むう‥‥!!何か薄いものが胸部と水着の間に挟まれている!!!」
「これは‥‥セイジャだ!!!」
「普段翼や拘束具になっているのを接着剤(つなぎ)にしているんだ!!!」
「ダーイナマイト!!!何というふくよかなボディ!!!素晴らしい胸部!!!」
「それに激しく上下してもズレないから実際健全で――す!!」
「セイジャとパプルは相性もよし」
「またとないすばらしい相棒(つなぎ)なんだ!!」

 

「満足していただけましたか?」
「じゅ‥塾頭!!」
「ロッカールームから出るぞ。スタンバイフェイズに入っておけ」
「武藤さん‥‥!!」

 

■「爆破娘殺し」武藤の試練を掻い潜った将太!!しかし次回、更なる脅威が‥‥!!?

 
ベースガーディアンモモコ4

【ベースガーディアンモモコ 第72話】
『いつか』が『今』来た。ただそれだけのこと。

 

歌えない──
千葉県民と定刻厳守の電車がノンストップで駆け抜ける、ここは地獄の一丁目。
経験値の枯渇が酷いとは聞いていたが、まさか本当にLv5に届かぬとは。
モモコは歯噛みしながらベースを蹂躙する敵を必死で追い回す。
序盤に築いた自慢の要塞は、裏口も含めご主人の頭部に似た無惨な跡を残すのみ。
守っては勝てぬと飛び出した仲間は前線で善戦しているだろうか。
徐々に。だが確実に削れていくベースを横目にモモコの目に光はまだ灯っていた。
(あと3……2……1……!)
幾つ目かの火柱が爆ぜた瞬間、モモコの全身に力が漲ってきた。
ラッシュタイム──追い詰められたボソバーガーノレ達に1度だけ与えられる、希望の光。

 

絶唱(うた)える。
Listen To My Song ──
「モモぴゅんの歌を──」

 

モモコの眼前に広がったのは諸手を上げて猿叫するファンの姿ではなく。
閃光。
圧倒的な破壊の光であった。

 

モモコは見ていた。
見えていなくても、見えていた。
線路の向こう。
こちらの経験値を奪い、焼き尽くした後に悠々と前線に上がり。
こちらに砲を向け薄く嗤うエメラの姿が。

 

それからどうなったのか、モモコはよく覚えていない。
ただ、泣いて謝るバカシロと。
もはや形を留めていない自分たちのベースの残骸だけが鮮明に焼き付いていた。
【続く】

 
将太の寿司~全国大会決着編~

「二人共良くやった。儂は本当に良い弟子を持った‥‥!!」
全国BGコーデ職人全国大会決勝。関口将太とかつての兄弟子、佐治安人(あんと)が雌雄を決する場。
その二人の決着をつけるのは、今大会特別審査委員に選ばれた二人の親方、鳳寿司親方―鳳征五郎氏であった。
「佐治(ヤス)よ。お前は私達‥‥ここにいる審査員全員のためにモモコを着飾ってくれたな‥‥?」
「へい!心をこめて着飾らせていただきやした!」
佐治が鳳寿司を飛び出した後、全国を周り‥‥様々な職員と触れ合い、そして得た経験と知識、
そして職人としての心を全て己のモモコに注ぎ込んだ。そのコーデは審査員に称賛の言葉すら失わせた。最高のコーデだったことは言うまでもない。
すべてを出し切った、それだけに、佐治は次の親方の言葉に思わず耳を疑った。
「だが将太は違う‥‥!!」
「‥‥え?」
「将太のコーデは‥‥我々のために着飾らせたものではないのだ」
ざわ‥‥と、一瞬会場が揺れる。
「将太のモモコを見た時‥‥我々にはある疑問が浮かんだのだ。佐治(ヤス)も手に入れた400ptの最高の白スク、将太はあれをわざと青スクにしていた
着させてみると確かに立ち絵が変わる。しかし何故青スクなのか?白スクのまま着せても十分に美味しい白スクなのに、それをただ立ち絵のためだけに何故わざわざ青スクにしたのか?」
確かに‥‥言われれば‥‥ 親方の言葉に、会場に来ていた者も将太の行動に疑問符がつく。
「アクセサリーのツインアイスバーもわざわざ半分折れたものを使っていた。それは何故か?ほかの物も皆‥‥どこかコーデの定法から逸脱しているのだ。」
会場のざわめきは一層その濃さを増す。そのざわめきの中――ついに将太がその口を開いた。
「―――父ちゃんです!!!僕はこのコーデを父ちゃんに見て欲しかったんです!!!」
「!!」「む‥!」「将太君‥!!」
「儂は将太のコーデを全部見て‥‥初めてその事に気づいた。お前が我々ではなく‥‥誰か他の者に見せたくてこのコーデを作ったと‥‥そしてそれが‥‥他ならぬお前の父親であることも‥‥
関口将太の父は今‥‥意識を失ったまま病院のベッドにずっと倒れ伏したままだ‥‥
将太のコーデは、その父に生きる喜びを味わってもらうためのコーデなのだ」
「生きる‥‥喜び‥‥」
「考えてもみられよ。将太のコーデには、甘・辛・酸・苦・塩・うま味(あじ)の六味すべてが揃っている!!加えて青スクのみずみずしさ!焼きとうもろこしの熱さ!ツインアイスバーの冷たさまで用意されている!!
いわば人間の五感すべてを満足させるコーデなのだ!!――そしてそれは一方、佐治安人のコーデにはなかったものだった!!」
「お‥おい!と言うことは‥!!」
「将太はシコってもらいたかったのだ、すべての味を味わってもらいたかったのだ。生きていてほしいのだ!!シコって欲しいのだ!!モモぴゅんを!!スーパーアイドルモモぴゅんそのものを味わって欲しかったのだ!!」

「将太のコーデは――生きるためのコーデなのだ!!!」

 
エメラパワード 14話「COMは孤独?」

馬鹿か!おまえは!エイムが精確だからってプレイヤーが操作するアタッカーと戦えるほど、おまえは良く出来ちゃいないんだ!
「」スター達が何と言おうとおまえ達は人間に操作させる為の筐体を用意して生まれたんだ、それは何故だか分かるか、ええ?
おまえ達がゲームセンターの進化の歴史の中で学んだ事だよな。人間の反射神経と判断力と感性、それにプレイ料金だけは「」スターのものを利用するつもりだからだ、
こいつのコピーは面倒だもんな!しかし、インカムを伸ばす事はボソバーガーノレの実績にした。
フッ、「」スターって奴はお金の使い方を知らないエゴイスティックな啄木だからだろう?
だからおまえ達は、おまえ達に必要なパセリだけを摂取して、ゲームセンターが育てたゲーマーの財布の全てを吸収してPC版をリリースするつもりだ!それがコナミ達だ!
けどそういうおまえ達が何故かボマー、アタッカーとシューター、ブロッカーという二つに分かれて生まれた。しかも雄と雌との関係でもない。
もっと根源的に、攻防とか、受け攻めぐらいはっきりと反発し合う習性をもっている、何故だよ!?
一人で完全無欠にゲージを守って敵ベースを爆破できるものなどこの世の中にはいない。だからこうやってぐちゃぐちゃにマッチングしたんなら、サメと電車だってそうだろう!?
自分よりランクの高いプレイヤー達と戦って探しているものがあるんだろう!?経験値とかモモぴゅんのe-passとかさ!
大人気で高倍率な抽選e-passが1口であたるわけはないのに!貴様、おまえは!アクア程度の女に唆されて…うっ?…馬鹿野郎!

 
KOUシロUさん(1~15)
 
歓待

いらっしゃいパプルちゃん!そこにどうぞどうぞ!
座れ
クロちゃん!まろ茶を持ってきてー!
さてさてぇ、今日お呼びしたのは他でもないのだ!
今すぐ悪逆非道のジャッジメントを使うのを止めたまえ!!!11
あの矢がスイと刺さってけおったオレンちゃんがどれだけいると思っているのだ!!?!?
わかんないや
クロちゃん!!!11!!まろ茶はまだなの!!!1146
まぁ落ち着いてクロ茶でも飲んでよパピプリオちゃん
まろちゃん!!クロ茶はどうしたのだね!!!14696114!!
もういい!パイパイちゃんのシロ茶で喉を潤す!
いいからまろびだしたまえパピルスちゃん!!!!46081!!
パプルちゃんの母性がスゥーッと効いて……これはありがたい……
まロちゃん!!!1496!誰がクろ茶を持ってこいなんていったのだ!!461!!

 
こ頭秋

サマーシーズン到来!!!11
もう10月ではないか!!1146!!!どうなっているのかねミンボー君!11460!!!!
秋に水着とか頭イカれてるのかなこのゲームは!!573!!11!
「知らないんですけお…コナミリニンサンに言ってくだち…」
黙れチンボー君!!9645!!11この蠢く猥褻物が!!46451!!1
もういい!チェストウルトラでこの世界を粉砕してやる!!46!
600ptも貯めなきゃいけない世界なんて壊れてしまえばいいのだ!!!!454573!!
そんな私にハロウィンタウン1がスゥーッと効いて…これはLv不足…
EXPをどこに隠したのだねマンボー君!!461!!ガガンボ君!!!9646!!!!1

 
ナイフの行方

大慶園とボソバーガーノレの関係は梨園と歌舞伎役者のそれに似ている
天地開闢の頃から通ずるこの世の理であるにも関わらず
最近のボソバーガーノレはそこのところ理解が足りていない気がする
君はどう思うかねミンボー君
「頭おかしいんでちかKOUシロUさん……」
丸い汚物が何やら喚いていたので
オレン君から失敬したナイフで撫で上げてやった
現役だから殺してやったよ
伝承の尊さを理解できないとは……
この大慶園産のミンボー君の質も落ちたものだ
私は溜め息を一つ吐き懐からSUBをスイと取り出し
とんでけボムの要領で地下4696mにある
大慶園生産ベース546号の8.90cm手前まで送り出した
3秒後にベースの反応が途絶えたのを確認した私は
次の大慶園こそ別格の出来にして見せると意気込むのであった

 
Lv50

私、頭良くないから上手く言えないけど…
宇宙ってとっても広いでしょ?
なのに私とマスターがこうして出会えたことってさ…
誰の頭が良くないだってマサカリ君!!46!!11
良くない頭をしているのは君の方だろうマイペンライ君!!!1!456
そんな宇宙より広いマンナンライフ君の頭皮にもウォールモモコはスゥーッと効いて…
効いていないではないかモンスターハンターちゃん!!!4696!!11!

 
1/150

「モモぴゅんのe-passが届かないんですけおおおお!!KOUシロUさんなんとかしてくだち!!」
開口一番世迷言を汚泥の如く吐き出すミンボー君。大体いつものことだ。
「ええパス?なんだねそれは」
「ぷふー!知らないんでちかKOUシロUさん!遅れてるんですけお!」
ニタニタと笑うミンボー君を尻目に、私は脳内勧進帳を開き検索を始めた。
アカデミアエンサクロペディアへのアクセスに成功した私は5.46ナノ秒でe-amusement passの存在を認知した。
つまりはモモコちゃんの絵が描いてあるだけのICカードである。そんなものが欲しいのかね。
「欲しいでち!それをネットオークションに出しておいしいご飯を食べるんですけお!」
この丸い産業廃棄物は心の底まで腐りきっているようだ。
私は飛んでけボムでミンボー君の四方に火力890の爆弾をセットし、飛び六方で46㎞先まで瞬間的に退避した。
直後、プリングスの筒を思わせる火柱が曇天を突き破り晴れ間を覗かせる。
私は三重スリーブで厳重に保護したモモコちゃんのe-passを懐に確かめると、ゲームセンターに向かって歩を進めた。

 
秒間13回ケツベロス

スクリュー!!!11!46114!1
私のスクリューボム(正拳突き)がミント君とオバマ君をまとめて貫いた
ベース付属の生産装置動作異常により大量生産されてしまった
2つの可燃物(スピカ)を処理しはじめてからどれほど経ったんだろうか
野を埋め尽くさんとばかりに次から次へとひりだされる
ミンティア君とオーバーヒート君を捻り潰すのが楽しくて肝心のベースを止めるのを忘れてたよ!!4611!
そろそろ飽きたしSUBでイヨッと消し飛ばしちゃおっかな…
「kusrusn…wtsnmkstkdsi…」
おやパチンコちゃん何か策があるのかな
パチスロちゃんがその豊満な肢体をウンッと縮めてポンッと反り上げると
ベースの周囲に染五郎状の魔方陣が浮かび上がりそこから硫酸が止めどなく溢れてきた
なるほどぉ!!!レクイエムにはこういう使い方もあるんだね!!11081!!
ベースとみんなのゴルフ君とオッパッピー君の溶け落ちる腐臭に包まれながら
私はパイナップルちゃんのパイパイちゃんを揉みしだき感謝の意を伝えるのであった

 
白黒つかない人の心

「でんしゃあぁぁぁぁぁっ!!!!46!!9988!1」
寸でのところでとんでけボムを応用した電車返しが決まり事無きを得た私は
線路に閉じ込めた戦犯──クロちゃんをキッと見据える。
「いったいどういうつもりなのかな?場合によっては……」
「シロがいけないんだぞ……ずっとマスターをひとりじめするから……」
ぷるぷると震えながら涙を湛えてそう呟くクロちゃんの姿は
別格珈琲よりも男心をくすぐる甘美な姿であろう。
だが私は女だ。嫉妬で轢殺されては堪ったものではない。
「理由は分かったよクロちゃん……詳しい話は大慶園で聞こ」
「クロキック!!!!96!!029!!1」
SUBの無敵を利用しなければ膝から下をもっていかれただろう鋭い蹴りだ。
これは一旦落ち着かせる意味も込めて強制ベース帰還(HP0)させねば……
余波を食らい弾けたミンボー君の名残を見てそう思った私は
バンテリンを一口煽るとクロちゃんへ飛び六方で襲い掛かるのだった。

 
怪眠

アクアブルー屋?高麗屋の親戚かなにかかね。
「uff…kusrusn…」
(違いますよぉKOUシロUさぁん…アクアさんが営んでいるという謎のお店のことですぅ…)
パイレートマンちゃんは行ったことがあるのかね、と尋ねると
フルフルと首と胸を左右に揺らすので乳房を一揉みしてから行くことを決めた。
ジャッジメントの力を借りて秒速890kmで移動したら案外すぐ着いた。ナニココ。
「あら白OHさんいらっしゃい、何の御用でして?」
眠そうな目をしたアクマロちゃんが出迎えてくれる。ここは何の店なのかと聞くが
「ここはアクアブルー屋ですわ。アクアブルーを取り扱っていますの」
の一点張りで話にならぬ。仕方ないのでアクアブルーとやらを一つ注文すると
「ごめんなさい、アクアブルーは下僕様専用コンテンツですの。御免遊ばせ」
とにべもなく断られてしまった。今度マスターにお願いして買ってきてもらおう。
私は詫びとしてもらった羽ミンボー君力車に腰を掛け、厚切りの伝承を挟んだサンドイッチで臓腑を満たしつつ帰宅の途に着いたのだった。

 
安全第一

鹿を轢いたぞ
「えっいや…どうみてもごしゅ」
どうやら寝ぼけていたらしいモモちゃんを永遠の眠りにつかせた私は
赤チェックシャツと青すぎるジーパンを穿いた鹿を処理すべく
レクイエム(硫酸)が使えるパプルちゃんを呼び出すのだった

 
でもせめて縦2つ分欲しいよね

我々ボソバーガーノレはバトノレ中は定型文での会話しか許されない
何故か分かるかねミソボン君
「ろくでもないこと口走ってBANされる人が出るからなんですけお!」
キシャア!!!46!!1!誰がろくでもないだと民度ゼロ君!!1!9988!
貴様を永遠にこの世からBANしてやろうか!!11!4611!!した
バーン(BAN)テリン(IDが削除される音)
こうしてハロウィンタウンで徘徊できるようになったのが君なのだよオーロラソース君

 
完全栄養食

「歯科ときいたぞー!」
歯医者だと!?待てマスター私は別に虫歯になんて
…ただの定期健診?ドリルでえぐりかまされるわけじゃないんだな?
ならよかった……マスターはたまにいじわるだぞ
そんなマスターは今度のクロ主催クロカンブッシュパーティーには
呼びたくなくなってしまうぞ……
……嘘だ、来ないと泣くぞ、泣いてしまうぞマスター
むしろ想像したら泣きたくなってきたぞ……ましゅたぁ……
……本当か?本当に来てくれるのか?ふふ……ならいいんだぞ
「あー!マスターがクロちゃん泣かしてるー!いけないんだー!」
いいんだシロ、このツケは今からのランチで支払ってもらうからな
だからシロも一緒に行かないか?

 

マスタング君のおごりとあらば行かぬわけにもいかぬと足を運んだが
一体この量はなんなのだねクロスオーバーちゃん!!46!!96!1
大量のもやしとキャベツで全然麺が見えないではないか!!!!1!9988!!
中年ボディで無理をしたマスカット君は器に顔を突っ伏したまま起き上がらない
私も覚悟を決めるか……
イヨッと箸を両脇から突っ込むとボムよりは軽い食物の塊をひっくり返す!!!
弾けるスープの飛沫はこうしてミニッツメイド君で防ぐ!!!
「あっづいんですけおおおおおおお!!!!KOUシロUさんやめてくだち!」
黙れミンダナオ君!!1!46!そらご褒美の味なし野菜だ!!!11!081
返してもなお溢れ出そうな野菜をミニスカート君の口に突っ込むとようやく黙った
呼吸音も聞こえないがいつも聞こえない気もするから多分大丈夫だろう
その後5.46割ほど食べ進めたら限界が来たが残りをクロアチアちゃんが食べてくれたので
事無きを得た私は、帰りに別格生姜炭酸を買って胃の調子を整えるのだった。

 
ハロウィンタウンの黄昏

ハロウィンの闇がボムタウンを包む中、私KOUシロUは経験値を求め彷徨っていた。
この黄昏時の中では仲間の顔ですら薄闇に包まれてしまう。
む!あそこに見えるのはモモ肉ちゃんじゃないか!
モンキーレンチちゃん!ここに足があるよ!!早く!1!!1何をしているんだ!!!!
バーン(爆発音)!!!テリンテリン(アイテムドロップ)
む?仲間のはずのモーションセンサー君がスタンせずに死んでしまった
どうやら敵だったらしい。やったぜ。
どうして我々は戦うのか…答えのない問いを胸に抱きつつミンミンゼミ君をとんでけの要領で線路に放り込んで私は帰路に着いたのだった。

 
20時間

バーン!!!(e-passを叩きつける音)
テリン(認証に成功しました!)
私も歌舞伎役者の端くれ、練習なくして本番での見得切りは上手くいかぬ。
そんなわけでシングルプレイでミートボール君を使い練習することにした。
ここには別格の輝きとマスカラ君の下半身並の早さを誇るミュゼカ君がいるので
今日の目標は彼の890体鏖殺にしちゃおっと!いっくゾォー!
大先輩直伝の悪い噂にSUBと歌舞伎サンダーをみっくすJUICEした伝承スキルを試し打ちしたところ
有視界内のタワーとミトコンドリア君達が死滅してしまったため強制終了と相成ってしまった。
バーン!!!!(ガチャでボタンを叩く音)
テリン(EXP+5)
私は背後に見得を切ると、誰も並ぶものが居なくなった元待機スペースを確認し546枚のコインを投入するのだった。

 
安心をもっと安く

損保を知っているかねミッターマイヤー君
「知らないんですけお!おいしいんでちか?」
勧進チョップ!!!!46!!9988!!
…このような災害が起きた時に保証金が貰えるありがたい保険制度なのだ
ボソバーバトノレにも万一があると恐ろしいから
そのような制度があればなぁと私は時々思うのだよ
聞いているのかねミュンヘン1942君!!!
死んでる……
いったい誰がこんな酷いことを!!!46!!1
私は溢れる涙と笑顔を堪えつつミクロマン君にかけていた
保険金を受けとるべく手続きを始めるのだった

 
みんな違ってみんな良い※

シロちゃんはあきらめと寝相が悪いのだー!
オレンちゃんは頭が悪いし
エメラちゃんは家事性能が悪いし
モモちゃんは胃が悪いし
クロちゃんは足癖が悪いし
パプルちゃんはレクイエムの使い勝手が悪いし
ウルシちゃんは公式マンガの扱いが悪いし
アクアちゃんは夢見が悪いし
グリムアロエちゃんはマスターの股間に悪いし
ツガルちゃんは好きになったら達磨君に悪いし
大先輩は悪いところなんてない完璧な御方だし
オバピー君とミンボー君は生きていることが悪い
そんな悪癖にもバンテリンはスゥーッと効いてこれは…プラシーボ効果…

 
プリンセスウォール出ない

目覚めは何時だって憂鬱だった

一度棺の中で眠りに就いた吸血鬼が次に目を覚ましたら国の名前が変わっていた、なんてことも珍しい話ではない
大きな傷を負った時、絶対者である己がやむなく身を隠す時、吸血鬼は自らを強固な棺の中に封印する
長い年月の力を借りてその身を癒し、あるいは己を滅ぼし得る者が消えるまで眠り続けるのだ

此度の眠りもそうであった
教会の権力者が市井の民を扇動し、我が城へと詰め掛けたのだ
無力な人間など何千、何万いようと自分の敵になどなり得ない
ただ、己を滅ぼさんと向かってくる人間の頭を潰した時、腹を裂いた時
元は人間であったあの下僕は、あの人はきっと悲しい目をするだろう
自分が人間を傷付けることに心を痛め、しかしそれすら見せまいと笑顔の仮面に本心を隠すのだろう

そう、考えてしまった
僅かに爪を振るう手が止まる

「--------!」

あの人の悲痛な叫び声が響く
その一瞬、左胸に鋭い痛みが走った
無敵にも等しい吸血鬼の身体を唯一傷付ける、銀で拵えられた槍が、心の臓の近くを貫いていた
少し、不味い
眠りに就かねば、死に至る傷だ
しかし、如何に塵にも等しい人間達であっても手負いの身体でこの数を相手取り、棺まで辿り着くのは些か難しいかもしれない
全く
無敵の存在である吸血鬼。その頂点たる吸血鬼の王族の末裔である自分が塵同然の人間相手にこんな無様を晒す羽目になるとは
それもこれも余計なことを逡巡した
そうさせた---

「下僕様の、所為ですわ」

「何か言いました!?傷は痛みますか!?」

「独り言ですの。そんなことより、早くベッドまでエスコートしてくださる?レディを待たせるなんて紳士の風上にも置けませんわよ?」

「…はいはい。まだ大丈夫そうですね。こんな時まで人遣いの荒いお姫様ですこと」

「何か仰りまして?」

「いいえ、姫様。貴方の眷属たる「」、棺までお守りします」

「……ふんっ」

この者との出会いはなんだったか
戯れに触れた、火薬を用いた児戯が切欠だったか…
随分と前のことだ、仔細は思い出せない
しかしあの時の彼の笑顔は今でも思い出せる

「君、強いんだね!どこの-----だい?良かったら俺と一緒に戦ってくれないかな?」

初めは己が苦手とする太陽、彼の笑顔はそれを想起させた
憎しみさえ覚える太陽。しかし不思議と彼には親しみを覚えた

何とか、という児戯
火薬を使って争う競技であったか
彼とその仲間達と共にそれに打ち込む日々は楽しかった

彼のことを愛おしく想うまでに、そう長い時間を必要とはしなかった

時は過ぎ、私は彼に素性を明かした
そして告げた
我が眷属となり、私と共に永遠を生きて欲しいーと

彼が私を恐れる顔は見たくなかった
小さなこの身を翻し、縮こまった肩と震える声で決断を迫った
彼に拒絶されたらそのまま飛び立って此処を去ろうと思った
そして永い眠りに就こう、と
眠りは心の傷をも癒してくれるのだろうかと

どれくらいの時間が経ったのだろう
暖かな腕で私を包んだ
あの人は私を受け入れてくれた

たった一人の眷属が、何よりも大切な人が出来た

それからの、彼と過ごした日々は今までにも増して輝いて思えた
大切な宝物だった

次第に朦朧としてきた頭で、宝物に指を這わせていると自分とあの人が眠りに就く棺はもうすぐそこだった

荒れ狂う民の手が自分達に追いつく前に私と彼は手の出せない場所に逃げ込んで、彼らがとうにいなくなった後に目を覚まして、また大切な日々を始める

筈だった

幾つもあった瀟洒な装飾がなされた棺桶は、見るも無残な破片と成り果てていた
彼ら人間は、自分達を滅ぼす為に何らかの術を以って、封印を施す前の棺を破壊していたのだろう

嗚呼、永遠を生きると思った自分もこんなところで終わるのか
でも彼と一緒ならばそれも悪くはないのかもしれない
思考が上手く纏まらない頭の中でそんなことを逡巡する

「よかった。この棺は無事みたいだ」

彼の手が自分を棺桶へと押し込めようとする
待って。貴方はどうするの?声にならない声を絞り出す

「まあ、何とかしますよ」

何とか?もう無事な棺など残っていないのに?

「飾りが壊れて、随分とみっともない棺になってしまいましたが我慢して下さいね。全く。無粋な奴らですよ」

待って!私だけ生きていても仕方ないの!貴方が居ない世界なんて…!

最早声を上げることすら出来ない
そんな私の顔を見て彼は困ったような顔を見せて、笑った

「大丈夫。俺は貴女の眷属ですよ?いつもみたいに、朝が苦手な貴女を起こしにきますから」

「おやすみなさい」

少し固い唇が、私の唇に触れて、彼の手がそっと私を横たえると、重い棺の蓋を閉めた

深い眠りに落ちようとする意識を必死に繋ぎ止めようとしたけれど、暫く地響きのような怒号が続いた後、群衆の雄叫びが勝鬨のように響いて

私は眠りに落ちた

瞼を開けるとそこは一面の花畑だった
愛しいあの人が私の手を引いて花畑を歩く
ああ、素敵
何て素敵な

目覚めはいつだって憂鬱だ

花畑で彼が私の手を離すと、私の目の前に広がったのは真っ暗な景色
ぼろぼろになった棺の裏側

そうだ
あの甘美な時間は夢だった

止め処なく涙が溢れる
この棺から外に出たら、彼はもういない
だったらずっと、幸せな夢の中にいたい
そう願って再び目を閉じても、何十年、何百年眠り続けたのだろう
自分自身の身体がそれを許してはくれない

狭い棺の中で畳んだ腕を首元に伸ばし、己の首を絞める
透き通るような白い肌に手の跡が鬱血してくっきりと残るほどに
息がいくら止まろうと、自分の心臓はその鼓動を止めてはくれない
醜く変色した肌も、直ぐに本来の美しさを取り戻す

どうして?
苦しいの、あの人が居ない世界なんて意味がないの

「どうして死ねないの!?私も下僕様の…あの人が待つ場所に、行きたいのに…っ!」

見開かれた黄金色の瞳から、大粒の涙が零れ出した

「あぁ…ああああぁあぁあああぁぁぁあ…!ぁあぁあぁぁぁあ…!」

いつ以来だろう
こんなに、子供のように泣き?るのは

知りたくなかった
こんなものが敗北だというなら
大切なモノを失うことがこんなにも辛いだなんて思ってもいなかった
止め処なく涙が溢れた

しばし泣き疲れて眠ってしまっていたようだ
目を覚ますと棺の蓋は取り払われ、天蓋を失ったかつての居城、その跡からは満天の星空の明かりが注ぎ込んでいた
私が目を覚ましたことで封印が解け、よほど強い風が蓋を吹き飛ばしたのか
あるいは野生の動物か何かが蓋を開けたのか
そんなことは、どうだっていい

もそもそと棺から這い出て、地に足を下ろすと随分と、空気が凛と冷え込んでいるように感じた

寒い

吸血鬼が気温の変化を苦にすることはない
自分の心に空いた穴が、この寒々とした星空の下でそう思わせるのだろう

寒い

涙が頬を伝う

あの人が居ないこの世界でこれからどうすればいいのか見当もつかない
ただ立ち尽くす

寒い

「ああ、やっぱり起きてたんですね。うなされてたみたいなんで蓋を開けちゃったんですけど、良かった」

懐かしい声
生きていた?彼が?
喜びの涙で視界が滲む
しゃくりあげることしか出来ない

「あらら。…どうしたんです?怖い夢でも見たんですか?」


ああ、そうかこれも夢か
もう少しだけでも、歓喜に浸っていたかった
涙の色が変わる
春の雪解けが再び凍りつくようだ

「……そうですわね。貴方の暖かさをもう二度と感じられないなんて悪夢以外の何物でもありませんわ」

「は?」

「でも、例え温もりがない夢の中でも貴方がそばに居てくれるのであればまだまひ

痛い

頬を抓り上げられる

「失礼。まだ寝惚けていらっしゃるようなので…。それに、こういうの好きでしょ?」

抓り上げられた頬が痛い

頬を摘む彼の指から伝わる微かな
でも確かな温もり

少し意地悪な彼の微笑み

「…夢じゃ、ない?」

「おはようございます。言ったじゃないですか、いつもみたいに貴女を起こしますって」

まあ、今は朝じゃなくて夜ですけどね
と続ける彼の言葉を待たずその胸に飛び込む
温かい
優しく抱き留めてくれる腕は夢なんかじゃない
いっぱい話したいことがあった
自分の為に命を投げ出すような真似をしたことを咎めたかった
貴方を失ったと思って心が張り裂けそうになったことを伝えたかった
でも、今は彼の胸に身を預け、ただただその温もりに包まれていたかった

どれくらいそうしていたのか、いつしか日が昇り始めていた
あれほど憎かった太陽の光をこれほど美しいと思えたのも、この時が初めてかも知れない

「?…ってことがありまして………聞いてます?」

「ええ、しっかりと。私への睦言ですわよね?」

「そうそう……はぁー、まあいいや。お城、無くなっちゃいましたけど、どうします?」

「どうだっていいですわ」

「えぇー…。一応、姫様がお眠りの間に候補地も探しといたんすけど」

「どうだっていいの、貴方がいるから。貴方がそばに居てくれるのだから」

「え、あ……ソウデスカ」

不意打ちに頬を染める彼が堪らなく愛しくて、照れた横顔に口付けする

少し驚いた顔を見せる彼

「ねえ、貴方はどうしたいのかしら?」

「俺ですか?そうだなぁ…」

「私は何処にでもついて行きますわ。だって貴方は…」

「何より大切な、私の下僕様ですもの?」

「……と、言う夢を見ましたの」

「イイハナシダナー!感動したよアクアちゃん!」

「ご静聴ありがとう。貴女が話の最後まで起きて聴いていられるとは思ってませんでしたわ」

「ほぇー?」

「馬鹿にされてんのよバカシロ。って言うか何それ!?ご主人はモモぴゅんのご主人だかんね!勝手に自分の物にしないでくれる!?」

「あら、見苦しいですわねー?下僕様もそう思わないこと?」

「言ってやってよご主人!夢オチとか最低だって!」

End

 
最後のビデオレター

「」、いいかいよく聞いてくれ。この包みの中には俺の証言を収めたテープや、証拠の品が入っている。クロがこのゲームの戦犯になった訳を知る限りしゃべった。
もし俺が死んだらこれをタイトーに届けてくれ。セガが本当だと信じてくれたら、クロは救われると思う。
俺が直接、バンナムにお手紙を送ろうかとも思ったんだが、何て言うか、そうするのは逃げるみたいに思えて、ここでクロを使うのを止めると自分が自分でなくなるような………。
風雲モモコ城が憎いとか、クロシコ勢たちの仇を討ちたいとか言うんじゃないんだ。うまく言えないけど、あいつと………メスガキと戦ってみたくなったんだ!俺がマスターだからなのか、理由は自分でもよく分からない。
「」、俺は多分ごめんNGされるだろうが、そのことで味方のマスターやモモコや
パプルを恨んだりしないでくれ。彼女らだって、俺と同じで自分がやるべきだと思ったことをやってるだけなんだ。
無理かもしれないけど、他人を恨んだり、クロのことを責めたりしないでくれ。これは俺の最後の頼みだ。もし運良く生き延びて試合が終わったらさ、必ずこのゲーセンに帰ってくるよ。
会いに来る。約束だ!これでお別れだ!じゃあな「」!元気で暮らせよ!タカラトミーによろしくな!

 
ボソバーガーノレ心得!!

「セーフとか言ってずいぶんやられちまったな。まいっか、よーしおめえら行くぞ! !」
「・・・」
「ん?どうしたの君達?」
「や…やばいですぜシロ」
「なんで?」
「ここからはただの削りあいだ、やつらが待ちを決めてんなら今のと同じようにΩやケルベロスを仕掛けるにはもってこいの場所でさァ」
「だから?」
「べ…別にビビってるわけじゃねえけど、わざわざ敵さんベースを破壊に行くなんてさバカのやるこってすぜ」
ウルトラ…
「あーやだやだ」
「へ…?」
「大人はこれだから」
ボムー!!
「ひ…うわあ」
「勝の負けるのなんて気にしてたら人生損しちゃうよ、――ボソバーガーノレ心得!!」
「エ…エンジョイ&エキサイティング!!」
「そういうこと忘れちゃだめだよ」

 

\攻めるんなら早くしてくれないかな!/

 
何もできないって結構つらい

「ここはベースに戻って防衛の手伝いをするべきだろうか」
シロを使い敵ベースへと入り込んで数秒後。私の脳裏にはそんな考えがよぎった。
通常シロは攻めの要、弓矢のようなものである。そのシロを選んでおきながらベースに戻るなど言語道断というもの。
しかし今はその理屈が通用しない。眼前ではすでに2人のシロが暴れているのだ。
彼女らはテンポよく爆弾を置いており、ここに介入すれば私の存在はかえって邪魔になるだろう。
「ならば」と邪魔をしてくる敵と戦おうにも、2人は相当の熟練なのか敵のモモコは片手間で軽くあしらわれ。エメラはなぜかベースに戻ってこない。
さらに味方のベースにいるモモコもまた相当の熟練のようで、シロと大先輩とエメラの猛攻に耐えぬいている。
このままいけばラッシュタイムを加味してもそこそこの余裕を持ってこちらの勝ちで終わる。
ベースに戻るという考えを実行に移せないのは、変に防衛に回ればこちらもまた邪魔になってしまうのではという想いからである。
思い返せばタワーの攻防も、敵ゲートの突破も2人のシロによるものが大きく、私は周りをうろちょろしているだけだった。
戦国時代の逸話に3本の矢という話がある。1本では容易く折られてしまう矢も、3本集まれば決しておられることはないという話だ。
私は弓矢であるシロを選ぶことで3本の矢の1本になった気分でいたが、どうやら3本の矢は私以外の3人だったようだ。
やがて仕事らしい仕事を何一つできず、予定調和で敵ベースは陥落し、私はシロの声で彼女たちを称えることしかできなかった。

 
パプルと回転椅子

「あの…マスター…?今からこれは何をするのでしょう…?」
わたしは気がついたら椅子に縛り付けられていた。高い椅子なのかくるくるまわるタイプで結構座り心地がいい、キツキツに縛られていなければの話だけど…
「あー、今からお前をマワすそうだ、お前も大変だな」とセイジャ
まわす?マワす?輪姦す…これはマスターひとりだから無理だよね…まわすってなんだろう?そう思ってたらマスターが椅子に手をかける、その瞬間なんとなく思ってた予想は的中してしまった!
「ひゃあああああああぁぁぁああ!?!?」
すごい回されてます!マスターに!椅子を!ぐるぐると!目が!目がまわりますぅぅぅうぅぅ
………
……

何分くらいたっただろう…やっと解放されました…
「ううぅ…気持ち悪いですぅぅ…」
ふとマスターの顔を見る、マスターはすごい満足そうな顔してます…
なんだかりふじんすぎてむかついたので今度マスターがトイレに駆け込もうとする瞬間に矢をうちます…
でも…ふふ…ちょっとだけたのしかった…かな?

その後

俺は走っている、いや走ってはいない早歩きというやつか、もしかしたら歩いてるだけかもしれない
今少しでも振動を与えるとマズイ、なぜこうなったのかわからない。最近冷えたから?昨日モモコ秘蔵のアイスをつまみ食いしたから?
おなかをだして寝てしまった?クロと一緒に食事に行ったから?わからないわからないわからない
「あ、ご主人。モモぴゅんのアイス知らな…ってちょっとー!無視すんなー!」
すまないモモコ俺は今そんな余裕がない、あとお前のアイスはもう俺の腹の中だ、すまん今度一緒にメシにいこう
目的地が見えた、この近くじゃここが一番近いと感じた共用トイレ、使用中でないことを祈るしかない。そう思った瞬間かすかな痛み
急に体が重くなる、まるでゼリーに手を突っ込んだような感覚。なんだ!このゲッッッソリするような感覚は!?
ギュルルルルルルr…
響く異音
ぐぅぅぅ…!俺は涙目になる、何故!何故!何故!
どうして…どうして…!
思考だけがループする、もう決壊が近いのかもしれない
ふと気づく、この矢は!!?パプルの!!!どこだ!あいつは!
「マスター!入らないのー?お先失礼するねー!」
シロ!?よかった、助けてくれシr…ん?お先に失礼?入らないの?まさか…このタイミングで!?先に!?嘘だろ…!ぐ、ぐお…クソッタレー!!
そのあとどうなったかって?思い出したくないが数日間ガーノレとの間に微妙な距離ができたことだけは言っておこう

 
アクアの名前

「アクア様、少しよろしいですか」
とある夜、小さな要件でアクアの部屋を訪れた。
いつもならこうしてドア越しに声をかけるといつものようにすぐ綺麗で透き通るような、しかし艶のある声が返事をするのだが今夜は返事がない。
この時間ならば必ずアクアは自室にいるはず。いつまでも部屋の前で突っ立っているわけにもいかないので、恐る恐るドアを開けると、そこにいたのは宙に浮きそっぽを向いて目を閉じ、不機嫌そうに黙りこくっている我が主人アクアの姿だった。

 

アクアとは眷属と主人の関係になって久しい。もちろんアクアが主人だ。…時々どちらが上の立場かわからなくなる時があるが。
割と長い時間を共に過ごしてきたので、主従関係を超えてもっと親密な関係になりつつあるのは公然の秘密である。

さて、今現在アクアは何故このようにそっぽを向いているのだろうか。あまり心当たりがない。
もしや今朝の紅茶の温度が高すぎた?それともベッドメイキングが納得いかなかったのか?はたまたボソバーバトルの内容が気に食わなかったか?もしくは昨日の夜の…いや。関係ない。
一通り黙考してどれも違うと結論付ける。そうなると益々心当たりがない。困った。

 

もしや宙に浮いたまま寝ているのかと思い、
「アクア様、起きてらっしゃいますか?アクア様?」
などと呼びかけてみるとくぁ、と目を瞑ったままあくびのような仕草を取る。
綺麗な顔をしているからそのような動作もいちいち様になっているが、名家のお嬢様なのだからそのようなはしたない真似はよして欲しい。言うと絶対益々機嫌を悪くするだろうから言わないが。

 

はて、と考えてひとつ思い出したことがあった。それは少し前に交わした会話。
「互いのことは名前で呼ぶこと。それが今後の私達主従の約束事ですわ」
いつもの睦言の中で交わされたやりとりで発された一言であり、実のところ冗談かと思っていたがアクアは本気であったらしい。
普段は主従関係の手前アクア様と呼んでいる。が、正直なところ未だにアクアのことを名前で呼ぶのは気恥ずかしさが勝る。長い間アクア様、と呼ぶのに慣れていたせいもあるだろう。しかし、互いに互いの名前を一度だけ口に出してからというもの一向に名前でアクアを呼ばない下僕様にとうとう業を煮やしてこのような真似をしている、ということだろうか。
本当に仕方のないお方だ。少し躊躇してしまうが、やるしかないか…。

 

つん、として宙に浮かんでいるアクアの後ろにこっそりと回り込んでいき、耳元に口を寄せ、そっと呟く。
「レウィシア」
効果は覿面。アクアは肩をぶるっと震わせて、その白より白い陶器のような肌が耳の先から足先まで瞬時に茹で蛸のように真っ赤になり、バッとこちらを振り返る。
全身と同じく真っ赤になったその顔はボソバーバトルで敗北した時よりもずっと酷くアヘっていた。
「げ、げぼくひゃまぁあぁ……❤️後ろからは…は、反則ですわあぁぁあぁ……❤️」
「そう呼ばせるように仕向けたのはアクア…レウィシアでしょうに」
「そ、そんにゃこと…❤️」
アクアはどうやら腰を抜かしたらしく地に足をつけへなへなとへたりこむ。色々な意味で本当に困ったお方だ。
「だ、だって…わたくしはあなたになまえでよんでってほんきでいったのに、ぜんぜんなまえでよんでくださらないんですものぉ…❤️わたし、ずっとこころまちにしていたのに…❤️」
「だからと言ってあのような真似をされるとこちらも困りますよ…。本気ならば本気であると言ってくれないと。…丁度良いお時間ですし、これから遠慮なく名前で呼んで差し上げますよ」
そう言いつつひょいとアクアを抱える。所謂お姫様だっこだ。実際アクアはお姫様だが。
「ま、まってぇ…❤️わたくし、なんのじゅんびもこころがまえもできてませんわ…❤️」
なにやら言っているアクアを無視して閨に運び込み、服を脱ぎ捨てる。アクアはそれを見て何が起こるか察したのか、がくがくと震えていた。
夜はこれからだ。

【1000BGで続きが読めます。】

 
将太の寿司~Lv5への挑戦編~

「笹木!!‥‥切島傀!!」
「たいした鼻の利きようじゃねぇか‥!! まったく 抜け目のねえ野郎だ‥!!」
「しかしひと足遅かったぜ このハロ1マップのタワーとEXP確定ソフトブロックは全部笹寿司が押さえたからな」
「欲しけりゃ売ってやろうか? 一枚1アクア様e-passぐらいでどうだ下僕様!!」
「く‥‥ う‥‥!!」
「このぉ‥‥!!」
「やいやい切島傀!! この卑怯者!!」
「将太クンにボソバー力で敵わねえから買い占めか!! そんなことまでして勝って嬉しいかよ!!」
「正々堂々と戦えッこのッ!! なんとか言ってみろ!!」

 

「関口将太‥‥!!」
「オレがここへ来たのは‥‥お前にメスガキのように分からせてやるためだ‥‥!!」
「「え?」」
(ジジッ‥)
「な‥何だそれは!? い‥いったい何をするんだ!?」
(バシィッ ドバァァンッ)
「敵前でタワー爆破‥!? おまえ‥‥何を考えて‥‥!!」
(ドンッ ボボボッ‥)
「あ‥‥あの形は‥‥パイルバンカーボム‥‥!!?」

 

ゴオッ

 

「うわああああっ‥‥!!! EXPが‥‥!!!」
「ソフトブロックから出たEXPも‥‥!!!」
「あ‥‥」
「わ‥‥!!」
「オレはこんなEXPは使わない‥‥おまえにも使わせはしない‥‥」
「どうだ?これで正々堂々のLv3vsLv3勝負となったわけだ」
「歌えないモモぴゅんとは縁切りだ この先はオレのやりたいようにやらせてもらう」
「きさまの築城を壊す‥‥!!! 寿司職人“関口将太”をこの世からタイムアップさせてやる!!!」
■卑劣、切島傀!!将太に勝算はあるのか‥‥!?

 

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コメント

  • 修正ありがとうございます。 -- 小畑慎吾 2018-10-29 (月) 13:12:24
  • シンコ君…キミってやつは…! -- 2018-10-29 (月) 16:00:39
  • 結婚のやつ消えてるんですけお!! -- 2018-12-21 (金) 03:16:42