Tier 2 ソ連 軽戦車 BT-2 /日本語表記︰ベー・テー・ドゥヴァ
キリル文字での表記はБТ-2。
Tier2屈指の快速戦車。速い。とにかく速い。速かった。
出力重量比は破格の43.1である。というのは昔の話である。(T2Lightは34.9)
頼もしそうに見えるだけで実際はスコスコ抜かれる。分かりやすく言えば同格の7.5榴でHPが半分以上消し飛ぶレベル。
相当限定的なシチュエーションでなければ弾くことはない。
軽戦車らしいといえばらしい程度の装甲である。
45 mm 20K は貫徹力、平均ダメージ共にこの戦車に搭載できる主砲の中で最高の物。
無闇に車体を晒さずに、遮蔽物を活用したり、一撃離脱などでスコアを上げよう。
基本性能(v5.9.0)
車体 | Tier | 国籍 | タイプ | 耐久値 (HP) | 車体装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 最高速度 前進/後退 (km/h) | 初期 重量 (t) | 本体価格 (クレジット) |
BT-2 | II | ソ連 | 軽戦車 | 380~410 | 30/20/15 | 45/20 | 12.98 | 1,200 |
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実用出力重量比(hp/t) | 26.97 |
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武装
砲塔:BT-2
Tier | 名称 | 発射 速度 (rpm) | 弾種 | 平均 貫徹力 (mm) | 平均 攻撃力 | DPM (HP/分) | 精度 (m) | 照準 時間 (s) | 総弾数 | 弾薬費 (Cr/G) | 重量 (kg) | 俯 仰 角 | |
I | B-3 | 11.76 | AP | 44 | 50 | 588 | 0.38 | 1.1 | 98 | 8 | 77 | +25° -8° |
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砲塔:BT-5
Tier | 名称 | 発射 速度 (rpm) | 弾種 | 平均 貫徹力 (mm) | 平均 攻撃力 | DPM (HP/分) | 精度 (m) | 照準 時間 (s) | 総弾数 | 弾薬費 (Cr/G) | 重量 (kg) | 俯 仰 角 | |
I | B-3 | 11.76 | AP | 44 | 50 | 588 | 0.38 | 1.1 | 106 | 8 | 77 | +25° -8° | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
II | 20K mod. 1938 | 11.76 | AP | 51 | 55 | 647 | 0.40 | 1.1 | 82 | 10 | 250 |
砲塔
Tier | 名称 | 装甲厚(mm) 前面/側面/背面 | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
I | BT-2 | 35/25/20 | 32 | 200 | 700 |
---|---|---|---|---|---|
II | BT-5 | 35/30/30 | 38 | 210 | 800 |
エンジン
Tier | 名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
IV | M-17L | 350 | 20 | 610 |
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履帯
Tier | 名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
II | BT-5 | 13.8 | 48 | 3,300 |
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乗員
- Commander
- Commander
- Radio Operator
- Driver
- Gunner
- Gunner
- Loader
派生車両
開発ツリー
:必要経験値
解説
立ち回り方
ソ連Tier2軽戦車。史実における、ソ連初期の主力戦車であり、大型転輪による高い機動力を持つ快速戦車の元祖である。本車は火力による積極的な攻撃や分厚い装甲による敵戦車の阻止とは無縁であり、高い機動力による敵陣営の錯乱を得意とする。史実、というか、第二次大戦におけるソ連十八番のypaaaaaaaaa突撃をしたくなる?戦車でもある(編集者の経験談だが、この戦車に乗るプレイヤーがよく敵陣に突っ込むところをよく見受けられた....)が、Blitzでは戦車が少なく、ましてや数少ない戦力を開幕特攻で削るのは御法度である。逸る気持ちを抑え、錯乱と混乱を生み出して味方陣営に颯爽と戻り、砲撃戦でじわじわと削っていく戦法を取ってもらいたい。幸いなことに砲性能は優秀なので、これを利用しない手はない。
注意点は、薄い装甲と、大型転輪による履帯破損が著しいことだ。立ち回り方としては進行方向に敵戦車がいないことを確認しつつ、高速移動を行うことだ。無論、味方に激突しないように(ダメージはないが稀に持ち上げてしまう)。
特徴
長所
T2 Lightを凌いで、ゲーム内最高の加速力まあまあ速い。
45mm砲は破格の性能を持つ。
短所
- やや薄めの装甲
クレジット系数が29.0%
初期の研究
研究可能なモジュールは砲塔と主砲のみなので、45mmを開発しましょう。
歴史背景
BT-2(ロシア語:БТ-2ベテー・ドヴァー)はソ連で開発された快速戦車(Быстроходный танк)である。優れた機動性を生かし、騎兵部隊の支援や、長距離侵攻を目的に開発された。1931年5月23日、試作車の完成を待たずしてソ連邦革命軍事会議にて採用が決定された。試作車は非武装の状態で10月に完成、翌月7日にモスクワの軍事パレードで一般公開された。生産はウクライナ共和国のハリコフ機関車工場(現V・O・マールィシェウ記念工場)で行われた。
本車はアメリカのクリスティーM1930戦車をベースにした、BTシリーズ初の量産型である。クリスティー戦車は厳しい路外走行試験中に車体前端部(注:誘導輪車軸)を損傷したため、それを強化し、新型の砲塔を搭載するなどの改良が施されている。オリジナル同様、履帯を外し後部の起動輪と最後部の接地転輪をチェーンで直結、ステアリングを装着し最前部の接地転輪で方向転換し、装輪走行が可能となる。ただしこの場合駆動するのは二輪(注:第一接地輪)のみであり、路外性能は良くない。
主武装である37mm砲は、ラパロ条約によりドイツが開発してソ連国内で実験を行い、後に3.7 cm PaK 36として採用された対戦車砲であった。これはM1930(1K)と命名されソ連軍でも採用され、戦車砲向けに改修されB-3(5K)と呼ばれた。ドイツ軍のIII号戦車の初期型に搭載された砲と基本的に同じものであるが、BT-2の場合、砲手が肩付けして人力旋回・俯仰させる簡易な砲架となっていた。
当初、武装がこの戦車砲のみで外防盾の無いタイプが60輌のみ作られたが、後にその右側に7.62mm DT機関銃のボールマウント式銃架を追加したタイプが120輌作られた。しかし新型の20K 45mm戦車砲への移行のために37mm戦車砲の生産が打ち切られてしまい、これを搭載できたのは前述の計180輌に過ぎなかった。45mm砲への換装も考えられたが、BT-2の砲塔では狭いこともあり、1933年夏に少数が改造されたに止まったとする資料もある。
やむを得ず、残りの車輌は代わりにDA-2連装機関銃を搭載、こちらの方が440輌と生産数が多かった。しかしこれにより、同時使用ができないのに連装銃架とボールマウント銃架が並んで装備されるという、実用上無意味な配置となったため後者は撤去されている。(なお古い資料では、砲搭載型と機銃搭載型は目的別に生産され、機銃型の方が先に生産終了し、砲搭載型の方が生産数が多いという認識であったが、新たな資料が見つかり、改められた。同じく機銃搭載型がBT-1と呼ばれたがこれも誤りで、実際は輸入されたクリスティー戦車を指す名称である。)このタイプでは63発入りのパン(皿型)マガジンが43個、7.62 mm銃弾2709発が搭載されていた。
エンジンは、オリジナルのクリスティーと同じV型12気筒リバティーL-12を輸入、最初の100輌に暫定的に使っている。しかし、1932年の軍事パレードに参加した10輌のうち、途中で2輌が故障して回収車に撤去されるというハプニングが発生、これが問題となった。新たにディーゼルエンジンであるD-300を搭載することも検討されたが、L-12よりパワーが不足していることもあり、結局リバティーの国産版であり、複葉偵察機での使用実績もあるM-5が引き続き搭載された。
クリスティー戦車では、転輪が軽合金製をプレス加工したディスク型であったが、BT-2では鋳鋼製のスポーク型に変更された。後にスチール製でプレス加工のディスク型転輪装備の型も作られ、設計局内ではBT-3とも呼ばれたが、マイナーチェンジにすぎないため正式名称にはならなかった。
BT-2は1932年に軍への引渡しが開始され機械化旅団に配備された。これはT-26やT-27といった数種類の戦車や自走砲で編成されており、BT-2は一個大隊32輌が含まれていた。
車体後部の排気管は、クリスティー同様に車体後部に丸い穴が開いただけのものや、そこに箱型マフラー(消音機)を追加したものだった。これは後に、BT-5同様の大型の円筒形マフラーに変更された。しかしこれはガソリンを詰めた瓶(火炎瓶である必要も無い)をぶつけられると、高熱により炎上して撃破されることが判明し、その対策として単純な長い筒型排気管に改修されたものもある。エンジングリルの排気口は二枚の板が斜めに傾く単純な物で、当初クリスティー戦車同様にむき出しであったが、まもなく異物混入防止用の金網製カバーが装着された。これらは基本的にT-34まで同じような構造であった。
BT-2は火砲の搭載が予定通りにいかなかったせいもあり、BT-5より実戦投入が遅くなった。対フィンランド戦である冬戦争が初陣となったが、雪原や凍りついて滑りやすい路面では機動性を発揮できず、装甲が弱いこともあり活躍できなかった。
後に1939年のポーランド侵攻に参加。1940年中に退役する予定であったが、1941年のバルバロッサ作戦開始時にはまだ549輌が配備されており、ドイツ軍を迎え撃ったが旧式化していたこともあり、他のBTシリーズとともに多数が失われた。なお包囲下のレニングラードにおいて、双砲搭載型のT-26軽戦車の戦闘室上面を換装し、本車の37mm砲塔を搭載できるようにした現地改造型が複数作られている。(注:但し一般にBT-4と呼ばれるBT車体の双砲塔は写真加工の想像図しか作られていないので混同せぬよう注意。)
またT-38用の銃搭に変更し、木製の架橋を搭載したものが3輌製作され、これは冬戦争のカレリア峡谷で実戦投入された。
BT-5(ロシア語:БТ-5ベテー・ピャーチ)は、ソ連で開発された快速戦車(Быстроходный танк)である。これは騎兵部隊の支援や、長距離侵攻を目的に開発された、BT-2の火力増強を狙った改良型であった。1932年秋、労農赤軍機械化自動車化局(UMM)によりBT-5の名称が与えられ、10月21日に試作車が完成した。1933年後半から生産開始され、翌年と合わせて1183輌が作られた。
本車はBT-2を各方面から強化・改良したものである。溶接した部分の強度が落ち、振動や衝撃でクラックの発生する問題のあった表面硬化装甲板は、イジョルスキー鉄鋼製作所によって材質が改善された。
主武装である45 mm 砲は、M1930(1K)対戦車砲を戦車砲向けに改修したB-3(5K)の口径拡大型であり、M1932(20K)と命名された。これは単純にスケールアップされたものであるが、肩付けによる人力旋回だったものが、砲塔が大型化したこともあり、旋回ハンドルを使うように変更されている。この砲は装甲貫徹力が向上しただけでなく、榴弾の装薬が37 mm 砲の22 g に対し118 g と増大し、支援砲撃に用いる場合にも格段に威力を増していた。
BT-2に比べ砲塔内部の容積を大きくするため全体に大型化されただけでなく、後方に向かってバスル(張り出し)部が追加された。これは初期の型では工具箱のような小さなものであったが、後に砲塔側面装甲に沿って一体化した大型のものとなり、砲塔上のハッチも二枚となった。このバスル内部には即応弾薬が搭載できるが、指揮官用のBT-5TU(БТ-5ТУベテー・ピャーチ・テウー)では71TK-1無線器が収納され、ハチマキ状のアンテナが付けられている。これは263輌が生産されたが、一見して指揮官用と識別できるので、ノモンハン事件では真っ先に攻撃され撃破されてしまったという。またこの無線器は戦闘中には扱いづらく、使用されることは少なかったという。(補:なおアンテナは無線使用中は火傷するほど熱くなる。)なおこの砲塔はT-26など、他のソ連軍戦車と共通のデザインであった。主砲の外防盾はプレス加工による一体型もあったが、曲げ加工した装甲を溶接組み立てした型の方が写真では多く見られる。
BT-2では鋳鋼製のスポーク型転綸で、後にスチール製でプレス加工のディスク型転綸装備になったが、BT-5では最初からディスク型が使われている。これは鋳造型より軽量であった。
BT-5では試作車の段階から、車体後部に大型の円筒形マフラーと機関室グリル上に異物混入防止用の金網製カバーが装着されている。しかしスペイン内戦やノモンハン事件などで火炎瓶による被害が発生し、高熱を発するマフラーが撤去され、後のBT-7同様に金網製カバーの後部から突き出す形の延長型排気管に変更された。
BT-5は1937年のスペイン内戦で、初めて実戦に参加した。義勇特別戦車連隊として57輌が投入され、最終的には100輌近くが送り込まれたといわれている。本車は同時に派遣されたT-26同様に、45 mm砲の威力でフランコ軍やコンドル軍団のドイツ戦車(I号戦車)やイタリア戦車(L3)を圧倒したが、対戦車砲からの砲撃には弱かった。
続いて1938年7 - 8月の張鼓峰事件ではT-26等と共に81輌が投入され、1939年5 - 9月にはノモンハン事件でBT-7やT-26等と共に主力として投入された。平原ではその機動力を存分に発揮でき、火力でも日本陸軍戦車を圧倒できたはずであるが、乗員の熟練度において日本側に劣っており、意外に苦戦している。やはり装甲防御力は不足しており、九四式37mm速射砲や75 mm野砲によって容易に撃破されてしまった。なお、旧来の日本側の戦記で描かれたように多くが火炎瓶攻撃で撃破されたというのは誤りで、ほとんどは砲撃により損傷し行動不能となったところで、再使用できないように止めとして放火されたケースであった。また火炎瓶除けとして金網カバーが増設されたと、日本語の資料にはよく書かれていたが、前述のように試作時からの標準的な装備である。この戦闘におけるBT-5の損害は日本側をはるかに上回る甚大なもので、通常型127輌、指揮官型20輌が全損、または工場での修理が必要な損傷を受け後送され、これは失った装甲車輌全体の37%をも占める割合であった。これ以外に野戦修理が必要な程度の損傷車輌もあったが、正確な数字は不明である。
9月のポーランド侵攻には、BT-2やBT-7、T-26等と共に参加している。
続いて11月からのフィンランドに対する冬戦争にも投入されたが、滑り止めのパターンの無い履帯が雪中での行動に向かず、機動性が著しく低下し活躍できなかった。やはりボフォース 37mm対戦車砲などにより撃破され、一部はフィンランド軍に捕獲使用された。
1941年のドイツによる侵攻を迎え撃った時、既に旧式化していたBTシリーズは、装甲の弱さが改善されていないこともあり、容易に撃破され、急速に消耗した。BT-5を捕獲したドイツ軍は、後方警備用など二線級任務に使用している。1942年になっても一部は使用が続けられていたが、多くの部隊ではT-34によって更新され、生き残りのBTシリーズは満州国境方面に回され、1945年の満州侵攻にはBT-5も一個大隊が参加している
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